JPH05102628A - プリント回路用基板 - Google Patents

プリント回路用基板

Info

Publication number
JPH05102628A
JPH05102628A JP28228791A JP28228791A JPH05102628A JP H05102628 A JPH05102628 A JP H05102628A JP 28228791 A JP28228791 A JP 28228791A JP 28228791 A JP28228791 A JP 28228791A JP H05102628 A JPH05102628 A JP H05102628A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit board
printed circuit
thickness
resin
resin plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP28228791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Ueki
正暁 上木
Tokuo Kurokawa
徳雄 黒川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Chemical Corp
Original Assignee
Toshiba Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Chemical Corp filed Critical Toshiba Chemical Corp
Priority to JP28228791A priority Critical patent/JPH05102628A/ja
Publication of JPH05102628A publication Critical patent/JPH05102628A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 本発明は、低誘電率の絶縁層と、該絶縁層の
少なくとも片面に設けた導電層とからなるプリント回路
用基板(10)において、フッ素樹脂に無機質充填剤を配合
してなる樹脂板(1) と、粗面化処理を施した樹脂フイル
ム(3) とを併用して絶縁層としてなることを特徴とし、
樹脂板(1)と樹脂フィルム(3) との間、樹脂フィルム(3
3)と導電層(4) との間には所望によりボンディングシー
ト(2)を用い積層されたプリント回路用基板である。 【効果】 プリプレグのクロス目部分で起こる、従来の
樹脂板−プリプレグ基板の剥離現象は、従来のプリプレ
グを本発明の粗面化した樹脂フイルムに置換したことに
より応力集中点がなくなるために、改善される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、誘電特性に優れるとと
もに、剥離現象の改善された高周波用のプリント回路用
基板である。
【0002】
【従来の技術】絶縁層と銅箔とを積層成形一体にしたも
のがプリント回路用基板として使用されている。従来、
これら基板の絶縁層として、ガラスクロス等の基材にエ
ポキシ樹脂を含浸・乾燥させて得られるプリプレグを用
いたガラスクロス基材/エポキシ樹脂基板や、ガラスク
ロス等の基材にフッ素樹脂を含浸したガラスクロス基材
/フッ素樹脂基板が使用されていたが、いずれも高周波
用のプリント回路用基板として問題があり好適なものと
言えない。
【0003】すなわち、前者のエポキシ樹脂基板は、誘
電特性の値が、例えば誘電率 4.8、誘電正接 0.015程度
と、比較的悪く、高周波用のプリント回路用基板として
使用することができない。
【0004】また、後者のフッ素樹脂基板は、高周波特
性が優れているものの、コストが高すぎるという欠点が
ある。これは、厚さ 1.6mmの基板を得る場合、基板の樹
脂量を多くするため、厚さ50μm の薄いガラス基材を使
用してプリプレグをつくり、かつ18〜24枚と多数のプリ
プレグを積層しなければならないことが一因となってい
る。コスト高を避けるため厚さ 100〜180 μm の厚いガ
ラスクロスを使用してプリプレグをつくれば、 8〜16枚
の積層で基板を得ることができるが、基板の樹脂量が少
なくなり必要な誘電特性を得ることができない欠点があ
る。
【0005】また、フッ素樹脂基板は、厚さ方向の熱膨
脹率が大きすぎるという欠点がある。この欠点を解消す
るため、フッ素樹脂に無機質充填剤を配合してなる樹脂
板を絶縁層としたプリント回路用基板がある。この基板
は、可撓性に富み、セミフレキシブル基板、ペンダブル
基板として使用することができる。また、フッ素樹脂に
無機質充填剤を配合してなる樹脂板の両側に、ガラスク
ロス/フッ素樹脂のプリプレグを配置し、加熱加圧する
ことによってリジットな基板を得ることができる。この
リジット板は、可撓性の基板に比べてXY方向の熱膨脹
率が小さく、かつ強度も優れている、しかし、リジット
板は一定以上の曲げ応力によりガラスクロスの織り目部
位が、部分的に剥離し、表面平滑性が損なわれるという
欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の欠点
を解決するためになされたもので、熱膨脹率が小さく、
誘電特性に優れ、かつ低コストで曲げ応力に強く、リジ
ットな高周波用のプリント回路用基板を提供しようとす
るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成しようと鋭意研究を重ねた結果、誘電率の優れ
た特定の絶縁層を用いることによって、上記目的が達成
されることを見いだし、本発明を完成したものである。
【0008】即ち、本発明は、絶縁層と、少なくとも片
面に導電層とを設けてなるプリント回路用基板におい
て、フッ素樹脂に無機質充填剤を配合してなる樹脂板及
び粗面化処理を施した樹脂フイルムを絶縁層としてなる
ことを特徴とするプリント回路用基板である。
【0009】以下、本発明を詳細に説明する。
【0010】本発明に用いる樹脂板は、フッ素樹脂に低
誘電率の無機質充填剤を配合して、絶縁層の一部とする
ものであり、射出成形、焼結、削り出し等いかなる方法
でつくられたものでもよい。ここで用いるフッ素樹脂と
しては、テトラフルオロエチレン、クロロトリフルオロ
エチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプ
ロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン−パーフル
オロアルキルビニルエーテル共重合体、フッ化ビニリデ
ン、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体、エチ
レン−クロロトリフルオロエチレン共重合体等が挙げら
れ、これらは単独又は 2種以上混合して使用することが
できる。また、フッ素樹脂に配合する無機質充填剤とし
ては、ガラスフィラメント、ガラスビーズ、中空ガラス
ビーズ、溶融シリカ粉末等が挙げられ、これらはできる
だけ低誘電率のものを選択することが重要である。特に
中空ガラスビーズを用いると、フッ素樹脂そのものより
低い誘電率が得られ大変有効である。これらの無機質充
填剤をフッ素樹脂に配合し、薄いシート状の樹脂板とし
て使用する。
【0011】本発明に用いる樹脂フイルムとしては、上
記樹脂板との熱圧着工程に耐え得るものであればいかな
るものでもよい。ただし、回路基板としての一定以上の
特性が要求されるので、フレキシブル基板等に使用され
る、ポリエステル、ポリイミド等のフイルムが好適であ
る。密着性を上げるため樹脂フイルムは粗面化処理を施
してあることが望ましく、その方法については特に制限
されるものではない。これらの樹脂板と樹脂フイルム
で、本発明のプリント回路用基板の絶縁層を構成するも
のである。
【0012】本発明に用いる導電層としては、回路形成
ができるものであればよく、金属箔、メッキ層、導電ペ
ースト等のいずれでもよく、特に限定されるものではな
い。中でも銅箔等の金属箔を使用する場合は、大量生産
に適しているため、製造上のメリットは大きい。
【0013】上述した樹脂板、樹脂フイルム及び金属箔
を重ねて、また必要に応じてテトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)などのボンディングシートを介し、熱圧着して容易
にプリント回路用基板を製造することができる。こうし
て得られたプリント回路用基板は、高周波用として好適
なものである。
【0014】次に本発明を図面を用いて説明する。図1
乃至図4は、本発明のプリント回路用基板の各種構造を
説明する断面図である。
【0015】図1に示したように、フッ素樹脂に無機質
充填剤を配合してなる樹脂板1の両面にフッ素樹脂のボ
ンディングシート2を配し、さらにボンディングシート
2の外側に粗面化した樹脂フイルム3を配し、その外側
にボンディングシート2を介して銅箔4を重ねて、加熱
加圧一体に成形しプリント回路用基板10を製造するこ
とができる。
【0016】図2は、フッ素樹脂に無機質充填剤を配合
してなる樹脂板1の両面に、2 枚の粗面化した樹脂フイ
ルム3をボンディングシート2を介して積層したセット
をそれぞれ重ねて、加熱加圧一体に成形し、プリン回路
用基板11を製造したものである。
【0017】図3は、樹脂板1の両面にフッ素樹脂のボ
ンディングシート2を配した 2セットを、粗面化した樹
脂フイルム3を介して重ね、さらにその両側に粗面化し
た樹脂フイルム3とボンディングシート2を介して銅箔
4を重ねて、加熱加圧一体に成形し、プリント回路用基
板12を製造したものである。
【0018】図4は、樹脂板1の両面に、ボンディング
シート2、粗面化した樹脂フイルム3、ボンディングシ
ート2及び銅箔4を重ねて、ピンラミネーション法やマ
スラミナーション法により多層成形を行い、同様にして
プリント回路用基板13を製造したものである。
【0019】
【作用】従来の樹脂板−プリプレグ基板における剥離現
象は、プリプレグのクロス目部分で起こっている。補強
材としてのガラスクロスの、微視的不均一性による応力
集中が原因と考えられる。従来のプリプレグを本発明の
粗面化した樹脂フイルムに置換することにより、応力集
中点がなくなり剥離現象が改善される。このことにより
本来の低誘電率、低膨脹率、低コストという性能を十分
発揮できる優れた高周波用のプリント回路用基板を製造
することができる。
【0020】
【実施例】次に本発明の実施例を説明するが、本発明は
これらの実施例に限定されるものではない。
【0021】実施例1 ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のパウダー
に、ガラスフィラメントを20重量%の割合に混合し、焼
結した円筒から厚さ1.4 mmのシートを削り出し、520×5
20 mmのサイズにカットして樹脂板とした。この樹脂板
の両面に、厚さ 0.05 mmのポリイミドフイルムと厚さ18
μm の電解銅箔を、厚さ 0.05 mmのテトラフルオロエチ
レン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体
(PFA)のボンディングシートを介して、図1に示す
ように重ねて、全体をステンレス板間に挟み加熱プレス
により 385℃,20 kgf/cm2 ,25分間の条件で成形し、
厚さ1.6 mmのプリント回路用基板を製造した。
【0022】実施例2 実施例1において、ガラスフィラメントの替わりに、中
空ガラスビーズを用いた以外はすべて実施例1と同一に
して、厚さ1.6 mmのプリント回路用基板を製造した。
【0023】比較例1 実施例2の焼結した円筒から厚さ1.2 mmのシートを削り
出し、 520×520 mmのサイズにカットして樹脂板とし
た。この樹脂板の両側に厚さ 100μm のガラスクロス/
PTFEのプリプレグを2枚ずつ配し、PFAのボンデ
ィングシートを介して、両面に厚さ18μm の銅箔を重ね
て、全体をステンレス板間に挟み加熱プレスにより 385
℃,20 kgf/cm2 ,25分間の条件で成形し、厚さ1.6 mm
のプリント回路用基板を製造した。
【0024】比較例2 実施例1において、ガラスフィラメントを除いた以外は
実施例1と同一にして、厚さ1.6 mmのプリント回路用基
板を製造した。
【0025】実施例1〜2及び比較例1〜2で製造した
プリント回路用基板について、誘電率、熱膨脹率、曲げ
強さを試験したので表1に示した。本発明のプリント回
路用基板は、いずれの特性においても優れており、本発
明の効果が確認された。
【0026】
【表1】
【0027】
【発明の効果】以上の説明及び表1から明らかなよう
に、本発明のプリント回路用基板は、誘電率が低く、熱
膨脹率が小さく、曲げ強さも優れている。また、基板全
体の樹脂量を減らすことなく、大幅なコストダウンが可
能となり、工業上有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリント回路用基板の1 構造例を説明
する断面図である。
【図2】本発明のプリント回路用基板の別の構造例を説
明する断面図である。
【図3】本発明のプリント回路用基板のまた別の構造例
を説明する断面図である。
【図4】本発明のプリント回路用基板の他の構造例を説
明する断面図である。
【符号の説明】
1 樹脂板 2 ボンディングシート 3 樹脂フイルム 4 銅箔 10,11,12,13 プリント回路用基板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低誘電率の絶縁層と、該絶縁層の少なく
    とも片面に設けた導電層とからなるプリント回路用基板
    において、フッ素樹脂に無機質充填剤を配合してなる樹
    脂板と、粗面化処理を施した樹脂フイルムとを併用して
    絶縁層としてなることを特徴とするプリント回路用基
    板。
JP28228791A 1991-10-02 1991-10-02 プリント回路用基板 Pending JPH05102628A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28228791A JPH05102628A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 プリント回路用基板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP28228791A JPH05102628A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 プリント回路用基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05102628A true JPH05102628A (ja) 1993-04-23

Family

ID=17650467

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP28228791A Pending JPH05102628A (ja) 1991-10-02 1991-10-02 プリント回路用基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05102628A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005035300A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 E I Du Pont De Nemours & Co ポリイミド・コア層および高温フッ素重合体結合層を含む誘電性基材およびそれに関連する方法
KR100502179B1 (ko) * 2002-02-25 2005-08-08 스마트알앤씨 주식회사 인쇄회로기판용 금속 피복 적층체의 제조 방법
JP2005310973A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Unitika Ltd フレキシブルプリント配線板用基板及びその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100502179B1 (ko) * 2002-02-25 2005-08-08 스마트알앤씨 주식회사 인쇄회로기판용 금속 피복 적층체의 제조 방법
JP2005035300A (ja) * 2003-07-14 2005-02-10 E I Du Pont De Nemours & Co ポリイミド・コア層および高温フッ素重合体結合層を含む誘電性基材およびそれに関連する方法
JP2005310973A (ja) * 2004-04-20 2005-11-04 Unitika Ltd フレキシブルプリント配線板用基板及びその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN108966534B (zh) 金属箔积层板的制造方法及其应用
EP1919984B1 (en) Fluoropolymer-glass fabric composite for circuit substrates
CN112440534B (zh) 金属箔积层板、印刷电路板及金属箔积层板的制法
JP2004006668A (ja) プリント基板用金属被覆積層体の製造方法
CN112109391B (zh) 金属箔积层板及其制法
JPH06344503A (ja) 積層板の製造方法および積層板用複合フィルム
JPH07323501A (ja) 多層板用プリプレグ、積層板、多層プリント回路基板およびその製造方法
JPH05102628A (ja) プリント回路用基板
TWI828470B (zh) 覆銅板及其製備方法
CN112533364A (zh) 柔性印刷布线板用基板及其制造方法
JP2002307611A (ja) フッ素樹脂銅張積層板
JP3569197B2 (ja) 積層板およびその製造方法
JPH0880539A (ja) 樹脂積層板の製造方法及び金属張り積層板の製造方法
JPH02261830A (ja) プリプレグ及び低誘電特性積層板
JPS62176842A (ja) 積層板及びその製造方法
JPH03159188A (ja) プリント回路用基板
JP2548879Y2 (ja) 印刷配線板用積層材
JP3263173B2 (ja) 樹脂積層板の製造方法および金属張り積層板の製造方法
JP2000013024A (ja) 多層板の製造方法、及び多層板製造用平板
JPH06344501A (ja) 積層板の製造方法
JPS6347125A (ja) 多層プリント配線板の製法
JPH03278493A (ja) プリント回路用基板
JPH03278494A (ja) プリント回路用基板
JP2002160316A (ja) 電気絶縁板、プリプレグ積層体及びこれらの製造方法
JPH0529721A (ja) プリント配線板用基板及びそれを用いた銅張積層板