JPH0510219Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は主にシヨーケースや低温倉庫の冷却
器及び冷房用室内機（冷却器）と冷媒配管接続
し、冷却や冷房に供するコンデンシングユニツト
の構造に関するものである。

〔従来の技術〕

第４図は従来のコンデンシングユニツトの構造
を示す正面図、第５図は同側断面図であり、図に
おいて、１は台板、２ａ，２ｂは左右の側面パネ
ル、３は正面下部パネル、４は通風孔４ａを有す
る正面上パネル、５は中央部付近に通風孔５ａを
有する背面パネル、６は天板を兼ねる送風装置で
あり、これらにより箱体をなす。７は箱体内部を
上下に分割するドレンパン、８，９は前後ほぼ対
称形のＶ字状に形成され、上記箱体内上部に配設
された熱交換器、１０は上記箱体内部の下部に収
納された圧縮機を示す。

この構造において、外部の被熱交換空気は正面
上パネル４及び背面パネル５の通風孔４ａ，５ａ
から流入し、熱交換器８，９において、圧縮機１
０から吐出された高温の冷媒ガスと熱交換した
後、送風装置６により外部へ放出される。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来のコンデンシングユニツトは以上のように
熱交換器８，９が前後対称のＶ字状に形成されて
おり、熱交換器８，９を収納する部分１１と圧縮
機１０を収納する機械室部分１２が上下方向２段
となり、ユニツトの全高が高くなり外形寸法が大
きくなるためコスト高となつたり、据付時建物の
階段の下部など高さに制限がある場所などには据
付が困難であるなどの問題点があつた。

この考案は上記のような問題点を解消するため
になされたもので、ユニツトの高さを低くするこ
とができるとともに、ユニツト全体をコンパクト
にできるコンデンシングユニツトを得ることを目
的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係るコンデンシングユニツトは、台
板と、この台板の左右両側縁部に立設された側面
パネルと、熱交換空気が通る通風孔が設けられ上
記台板の前縁部に立設された前面パネルと、この
前面パネルと対向する背面パネルと、上記各パネ
ルの上端に被嵌したカバーパネルの開口内側に配
設支持された送風装置を備えたものにおいて、上
記背面パネルに開口を形成して、第１の熱交換器
を嵌着し、更に一端部を上記前面パネルの通風孔
上端部に、他端部を上記第１の熱交換器の下端部
近傍に位置させた第２の熱交換器を配設すると共
に上記第２の熱交換器と上記前面パネルとで形成
される空間の下部に圧縮機を配置したものであ
る。

〔作用〕

この考案においては、圧縮機を第２の熱交換と
前面パネルとで形成される空間部に配置されるこ
とにより、ユニツト内部の空間が効果的に活用さ
れ、ユニツトの高さを低くすることができ外形寸
法がコンパクトになる。

〔実施例〕

以下、この考案の一実施例を図について説明す
る。第１図はこの考案の一実施例を示すコンデン
シングユニツトの正面図、第２図は第１図に示す
コンデンシングユニツトの縦断面図を示す。図に
おいて、４１は被熱交換空気が通る通風孔４１ａ
が設けられ、台板１の前縁部に立設された前面パ
ネル、８１は上記前面パネル４１と対向する背面
パネル５１の開口５２に嵌着した第１の熱交換
器、９１は一端部が上記前面パネル４１の通風孔
４１ａ上端部に、他端部が上記第１の熱交換器８
１の下端部近傍に位置するように傾斜配置された
第２の熱交換器を示す。１０は圧縮機で、上記第
２の熱交換器９１と上記前面パネル４１とで形成
される空間下部に位置し、ドレンパン７１で送風
装置６により外部より通風孔４１ａを経由して上
記第２の熱交換器９１に供給される被交換空気が
通る風路と遮へいされている。正面パネル４１の
通風孔４１ａから流入した被熱交換空気は第２の
熱交換器９１を通過し、背面から流入する被熱交
換空気は第１の熱交換器８１を通過し、それぞれ
の空気は、圧縮機１０から吐出された高温の冷媒
ガスと第１及び第２の熱交換器８１，９１で熱交
換し、送風装置６により外部に排出される。

第３図は他の実施例を示すコンデンシングユニ
ツトの縦断面図である。図において７１は第１及
び第２の熱交換器８１，９１の下部のドレンパ
ン、７２は上記圧縮機１０を囲む遮へい板、５１
ａは第１の熱交換器８１の下部に設けられる空気
吸込み用開口部を示す。この構造において第２の
熱交換器９１に至る被熱交換空気は、正面パネル
４１の通風孔４１ａと背面の上記空気吸込み用開
口部５１ａの両方から流入し、第２図に示す実施
例に比べ、第２の熱交換器９１の正面風速分布は
より均等となる。

なお、上記実施例ではドレンパン下部または、
遮へい板の内部に圧縮機のみを収納したが、液溜
及びアキユームレーター、、電気回路部品をも収
納してよく、液体冷却器等をも収納させると、コ
ンデンシングユニツトに限らず液体冷却装置であ
つてもよく、上記実施例と同様の効果を奏する。

〔考案の効果〕

この考案は以上説明したように台板と、この台
板の左右両側縁部に立設された側面パネルと、熱
交換空気が通る通風孔が設けられ上記台板の前縁
部に立設された前面パネルと、この前面パネルと
対向する背面パネルと、上記各パネルの上端に被
嵌したカバーパネルの開口内側に配設支持された
送風装置を備えたものにおいて、上記背面パネル
に開口を形成して第１の熱交換器を嵌着し、更に
一端部を上記前面パネルの通風孔上端部に、他端
部を上記第１の熱交換器の下端部近傍に位置させ
た第２の熱交換器を配設すると共に、上記第２の
熱交換器と上記前面パネルとで形成される空間の
下部に圧縮機を配置したので、ユニツトの高さが
低くでき、かつユニツトの外形寸法がコンパクト
で側面パネル等の部材も小さくでき安価なコンデ
ンシングユニツトを得ることができると共に搬入
や据付けが容易にできるなどの効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すコンデンシ
ングユニツトの正面図、第２図は第１図に示すコ
ンデンシングユニツトの縦断面図、第３図はこの
考案の他の実施例を示す縦断面図、第４図は従来
のコンデンシングユニツトを示す正面図、第５図
は第４図に示すコンデンシングユニツトの縦断面
図である。１は台板、２ａ，２ｂは側面パネル、
６は送風装置、１０は圧縮機、４１は前面パネ
ル、４１ａは通風孔、５１は背面パネル、５２は
開口、６１はカバーパネル、７１はドレンパン、
８１は第１の熱交換器、９１は第２の熱交換器を
示す。なお、図中、同一符号は同一、又は相当部
分を示す。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 台板１と、この台板１の左右両側縁部に立設
   された側面パネル２ａ，２ｂと、被熱交換空気
   が通る通風孔４１ａが設けられ上記台板１の前
   縁部に立設された前面パネル４１と、この前面
   パネル４１と対向する背面パネル５１と、上記
   各パネル２ａ，２ｂ，４１，５１の上端に被嵌
   したカバーパネル６１の開口内に配設支持され
   た送風装置６を備えたものにおいて、上記背面
   パネル５１に開口５２を形成して第１の熱交換
   器８１を嵌着し、更に一端部を上記前面パネル
   ４１の通風孔４１ａの上端部に、他端部を上記
   第１の熱交換器８１の下端部近傍に位置させた
   第２の熱交換器９１を配設すると共に、上記第
   ２の熱交換器９１と上記前面パネル４１とで形
   成される空間の下部に圧縮機を配設したことを
   特徴とするコンデンシングユニツト。 (2) 第１の熱交換器８１を嵌着した背面パネル５
   １の下部に、第２の熱交換器９１に被熱交換空
   気を供給する開口部５１ａが設けられているこ
   とを特徴とする実用新案登録請求の範囲第１項
   記載のコンデンシングユニツト。