JPH063319Y2 - コンデンシングユニツト - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、主にショーケースや低温倉庫の冷却器及び
冷房用室内機（冷却器）と冷媒配管接続し、冷却や冷房
に供するコンデンシングユニットの構造に関するもので
ある。

〔従来の技術〕

第３図は従来のコンデンシングユニットの構造を示す正
面断面図、第４図は同側断面図であり、図において、
(1)は台板、(2a)，(2b)は左右の側面パネル、(3)は前面
パネル、(3a)は通風孔、(4)は第１の放熱器、(5)は第２
の放熱器、(6)は背面側通風孔、(7)は圧縮機、(8)は液
溜、(9)は圧縮機カバー、(10)は送風装置を示す。

この構造において、外部空気は送風装置(10)により、正
面パネルの通風孔(3a)及び背面下部の背面側通風孔(6)
から第２の放熱器(5)に供給されると共に背面から直接
第１の放熱器(4)に供給されて圧縮機(7)から吐出された
高温の冷媒ガスと上記第１及び第２の放熱器(4)，(5)に
おいて熱交換した後、送風装置(10)により外部へ放出さ
れる。また、第１及び第２の放熱器(4)，(5)で液化した
冷媒は液溜(8)に流入し一時溜められた後、負荷側の冷
却器（図示せず）に流出される。

尚、圧縮機(7)の運転騒音が外部へ出ないように圧縮機
(7)はカバー(9)にて遮へいされてある。

また、液溜は運転を維持するために必要な大きさとし圧
縮機の左側に位置している。

〔考案が解決しようとする問題点〕

従来、この種の構造のコンデンシングユニットは、傾斜
配置した第２の放熱器の前面下部の空間に圧縮機と並べ
て液溜が配置されているため、構造配置上、液溜は胴径
が太くて高さの低い外形寸法であった。

このため液溜は強度上、鏡板や胴管の肉厚も厚くしなけ
ればならなく、コストが割高となる問題があった。

この考案は上記のような問題点を解消するためになされ
たもので、より安価なコンデンシングユニットを得るこ
とを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

この考案に係るコンデンシングユニットは液溜を横形と
し、圧縮機の後方に配置し、圧縮機カバーの一部を兼ね
た構造にしたものである。

〔作用〕

この考案におけるコンデンシングユニットは、液溜の直
径を細くすることができ、肉厚を薄くすることができる
と供に圧縮機カバーの板金を一部省略でき、この分だけ
安価となる。

〔考案の実施例〕

以下、この考案の一実施例を図について説明する。第１
図は正面断面図、第２図は側断面図を示し、(7)は圧縮
機、(8)は圧縮機(7)の後方に配置した横形液溜、(9)は
前パネルの通風孔(3a)の下端付近から圧縮機(7)の上部
をおおい、上記液溜の上部に至る圧縮機カバーを示す。

この構造において、基本機能は従来のものと同一である
が、液溜(8)を、第２の放熱器(5)と上記台板(1)とで形
成される空間部に配設された圧縮機(7)の後部の空間に
横長方向に配設し上記圧縮機カバー(9)と共に圧縮機(7)
の騒音遮へい壁の一部を構成するように配設したので、
液溜容量は従来と同一容量でも胴径を細くすることがで
き、液溜自体の鏡板及び胴管の肉厚を強度的に従来のも
のに比べて薄くすることができ軽量化が図れると共に材
料費が安くなる。また、液溜(8)を圧縮機カバー(9)の一
部を兼ねことにより、圧縮機カバー(9)の材料も削減で
き、この分、安価なコンデンシングユニットが得られ
た。

〔考案の効果〕

この考案は以上説明したとおり、台板と、この台板の左
右両側縁部に立設された側面パネルと、被熱交換空気が
通る通風孔が設けられ上記台板の前縁部に立設された前
面パネルと、この前面パネルと対向する背面部を構成す
る第１の熱交換器と、上記各パネルの上端部に配設され
た送風装置とから構成される箱体において、上記第１の
熱交換器の下端を上記台板に対し所定の距離をへだてて
配置することによって背面側通風孔を構成すると共に、
一端部が上記前面パネルの通風孔上端部に、他端部が上
記第１の熱交換器下端部近傍に位置するように傾斜して
配設された第２の熱交換器と、この第２の熱交換器と上
記台板とで形成される空間部に配設された圧縮機と、こ
の圧縮機の後方に横長方向に配設された液溜と、上記前
面パネルの通風孔下端部より上記圧縮機の上部を経て上
記液溜の上部に至る圧縮機カバーとを設けたことにより
コンデンシングユニットを構成したので、液溜を横形の
細長形状とし上記液溜の鏡板及び胴管の肉厚を従来のも
のに較べ薄くすることができ、軽量化を図ることができ
ると共に材料費を安価にすることができた。また圧縮機
カバー(9)の材料も削減でき、この分、安価なコンデン
シングユニットを得ることができた。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の一実施例を示すコンデンシングユニ
ットの正面断面図、第２図は第１図に示すコンデンシン
グユニットの側断面図、第３図は従来のコンデンシング
ユニットを示す正面断面図、第４図は第３図に示すコン
デンシングユニットの側断面図である。 (1)は台板、(2a)，(2b)は側面パネル、(3a)は通風孔、
(3)は前面パネル、(4)は第１の熱交換器、(10)は送風装
置、(6)は背面側通風孔、(5)は第２の熱交換器、(7)は
圧縮機、(8)は液溜、(9)は圧縮機カバーである。 なお各図中、同一符号は同一、又は相当部分を示す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】台板と、この台板の左右両側縁部に立設さ
   れた側面パネルと、被熱交換空気が通る通風孔が設けら
   れ上記台板の前縁部に立設された前面パネルと、この前
   面パネルと対向する背面パネルの開口に嵌着した第１の
   熱交換器と、上記各パネルによって構成される箱体の上
   端に被嵌したカバーパネルの開口内側に配設支持された
   送風装置とから成るものにおいて、上記第１の熱交換器
   の下端を上記台板に対し所定の距離をへだてて配置する
   ことによって背面側通風孔を構成すると共に、一端部が
   上記前面パネルの通風孔上端部に、他端部が上記第１の
   熱交換器下端部近傍に位置するように傾斜して配設され
   た第２の熱交換器と、この第２の熱交換器と上記台板と
   で形成される空間部に配設された圧縮機と、この圧縮機
   の後方に横長方向に配設された液溜と、上記前面パネル
   の通風孔下端部より上記圧縮機の上部を経て上記液溜の
   上部に至る空間を遮へいする圧縮機カバーとを備えたコ
   ンデンシングユニット。