JPH05102195A - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JPH05102195A
JPH05102195A JP25562891A JP25562891A JPH05102195A JP H05102195 A JPH05102195 A JP H05102195A JP 25562891 A JP25562891 A JP 25562891A JP 25562891 A JP25562891 A JP 25562891A JP H05102195 A JPH05102195 A JP H05102195A
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JP
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layer
groove
contact layer
electron supply
supply layer
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Withdrawn
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JP25562891A
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Inventor
Nami Yasuoka
奈美 安岡
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 InAlAsを電子供給層とする高電子易動
度電界効果トランジスタ(HEMT)のゲート電極の形
成に関し,電気的特性が揃ったかつソース,ドレイン間
抵抗の小さなHEMTを提供することを目的とする。 【構成】 Inx Al1-x Asからなる電子供給層
(4)上に設けられたコンタクト層6は,Ga及びPの
含有量がソース及びドレイン電極9,7が設けられる表
面から電子供給層4の方向に増加するIn1-xGax
y 1-y からなり,ゲート電極8を設けるための溝1
2を,コンタクト層6を選択的にエッチングして,ゲー
ト電極8ゲート長より長い底辺と,その底辺より長い上
辺とを有する逆台形型の断面形状に形成して構成し,及
び,コンタクト層6と電子供給層4との間にInP層を
ストッパ層5として設けて構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置,特に高速信
号処理に適した高電子易動度電界効果トランジスタ(以
下「HEMT」という。)のゲート電極の形成に関す
る。
【0002】InPの混晶を基礎材料として構成するH
EMTは,InPが光通信用素子の材料であること,G
aAsより大きな電子易動度をもつことから,光通信用
素子との集積回路を実現できる高速信号処理素子として
期待されている。
【0003】しかし,高速動作を実現するためにはソー
スドレイン間の抵抗を低くし,また集積回路への応用に
は特性を安定して製造する必要がある。このため,低い
コンタクト抵抗と短いチャネルを有し,かつゲート電極
を設ける溝を安定して製造できる構造のHEMTが必要
とされている。
【0004】
【従来の技術】図4は従来の実施例断面工程図であり,
図4(d)はHEMTの断面を,図4(a)〜(c)は
その製造工程を表している。
【0005】従来のHEMTの構造を,図4を参照し
て,製造工程に従い説明する。先ず,図1(a)を参照
して,n型GaAs基板1上に,チャネルが形成される
べきInGaAsからなるチャネル層2,InAlAs
からなる薄い高純度層3,n型InAlAs層とその上
に堆積した高純度のInAlAs層からなる電子供給層
4,及びn+ 型のInGaAsからなるコンタクト層6
を順次積層して堆積する。
【0006】次いで,コンタクト層6上に窒化膜10を
堆積し,窒化膜にリソグラフィにより窓を明け,そこへ
通常用いられる方法によりソース電極9及びドレイン電
極7を形成する。
【0007】次いで,窒化膜10にゲート長の幅のスリ
ット状の開口11を設ける。次いで,図4(b)を参照
して,窒化膜10をマスクとして開口11からコンタク
ト層5を選択的にエッチングして溝12を形成し,溝1
2の底の開口11直下の位置に電子供給層4を線状に表
出する。
【0008】次いで,図4(c)を参照して,窒化膜1
0の開口11を通してゲート金属を電子供給層4の線状
の表出面の内部に蒸着し線状のゲート電極8を形成す
る。次いで,トランジスタ領域をメサ状に残して,他の
領域をコンタクト層からチャネル層までエッチングによ
り除去する。
【0009】次いで,図4(d)を参照して,必要に応
じて窒化膜10を除去し,HEMTを製造する。上述し
た従来のHEMTの製造において,コンタクト層10を
構成するInGaAsと電子供給層を構成するInAl
Asとの間では,十分な選択比を生ずるエッチャントが
ないので,通常,エッチング深さはエッチング時間によ
り制御される。
【0010】このため,エッチング深さを数nmの精度
で制御することは難しく,その変動はHEMTの特性,
とくに相互コンダクタンスの分散を大きくする原因とな
っている。
【0011】また従来のHEMTの製造では,窒化膜1
0の開口11からコンタクト層5をエッチングして溝1
2を形成し,開口11直下の電子供給層4を線状に表出
する工程において,溝12の形状はサイドエッチングに
より自然に形成される形状をそのまま用いており,この
とき,溝12の断面形状は底が略平坦な,U字型を呈す
る。
【0012】他方,ゲート電極の下にコンタクト層を残
さないためには,電子供給層を深めに余裕をもたせてエ
ッチングする必要がある。従って,U字型の溝12の底
面に幅広い電子供給層が表出し,この電子供給層の両側
に残るコンタクト層間の距離が長くなる,即ちチャネル
長が長くなるのである。このため,ソース,ドレイン間
の抵抗が大きくなる。
【0013】かかるエッチングにおける不十分な選択比
に起因する不都合を回避するために,コンタクト層にI
nPを用いてInAlAsからなる電子供給層との選択
比を向上する方法が提案された。
【0014】しかし,InPは接触抵抗が大きくソース
電極,ドレイン電極の良好なオーミック接合を作ること
ができない。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述のように,InA
lAsを電子供給層とするHEMTでは,InGaAs
からなるコンタクト層と電子供給層とのエッチング速度
の選択比が不十分であるため,ゲート電極を形成するた
めの溝の深さを精密に制御して形成することができず,
素子の電気特性のばらつきが大きいという問題がある。
【0016】また,ゲート電極を設置するために等方性
エッチングにより形成された溝はU字型をなすため,チ
ャネル長がゲート長以上に無用に長くなり,ソース,ド
レイン間抵抗が大きくなるという欠点もある。
【0017】他方,InPからなるコンタクト層を用い
て大きな選択比を得る方法は,InPへのオーミック接
続の接触抵抗が大きいという欠点がある。本発明は,I
nAlAsを電子供給層とするHEMTにおいて,ゲー
ト電極を設けるための溝を,エッチング速度の選択比を
利用して精密な形状にエッチングできるようにコンタク
ト層の組成分布を構成することにより,電気的特性が揃
ったかつソース,ドレイン間抵抗の小さなHEMTを有
する半導体装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の実施例断
面図であり,図1(a)は第一実施例の,図1(b)は
第二実施例のHEMTの断面を表している。
【0019】上記課題を解決するために,本発明の第一
の構成は,図1(a)を参照して,半導体基板1上に堆
積されたチャネル層2と,該チャネル層2上に堆積され
該チャネル層2に電子を供給するInx Al1-x Asか
らなる電子供給層4と,該電子供給層4上に堆積された
コンタクト層6と,該コンタクト層6を選択的にエッチ
ングして形成された溝12と,該溝12の底に表出する
該電子供給層4の表出面に設けられ該電子供給層4とシ
ョットキー接続するゲート電極8と,該溝12の両側の
該コンタクト層6上に設けられ該コンタクト層6とオー
ミック接続するソース電極9及びドレイン電極7とを有
する高電子易動度電界効果トランジスタ(HEMT)を
含む半導体装置において,該コンタクト層6は,Ga及
びPの含有量が該ソース電極9及び該ドレイン電極7が
設けられる表面から該電子供給層4の方向に増加するI
1-x Gax Asy 1-y からなり,該コンタクト層6
の選択的エッチングにより形成された該溝12は,底辺
が該ゲート電極8の長さ(ゲート長)より長く,上辺が
該底辺より長い逆台形型の断面形状を有することを特徴
として構成され,及び,第二の構成は,図1(b)を参
照して,第一の構成の半導体装置において,該電子供給
層4と該コンタクト層6との間にn型のInPからなる
ストッパ層5が設けられ,該コンタクト層6を構成する
In1-x Gax Asy 1-y の組成は,xが0.5以上
1以下で,yが0.7以上1以下であり,該コンタクト
層6は,Ga及びPの含有量が該ソース電極9及び該ド
レイン電極7が設けられる表面から該電子供給層4の方
向に増加するIn1-x Gax Asy 1-y からなり,該
コンタクト層6の選択的エッチングにより形成された該
溝12は,底辺が該コンタクト層6と該ストッパ層5と
の界面上にあって該ゲート電極8の長さ(ゲート長)よ
り長く,上辺が該底辺より長い逆台形型の断面形状を有
する溝上部12aと,該溝上部12aの底辺に表出する
該ストッパ層5を該コンタクト層6をマスクとする選択
的エッチングにより除去して該電子供給層4をその底面
に表出する溝下部12bとからなることを特徴として構
成される。
【0020】
【作用】図2は,本発明の第一実施例断面工程図であ
り,HEMT製造工程を表している。
【0021】本発明の第一の構成では,図2を参照し
て,コンタクト層6は,電子供給層に近い部分はInP
に富む組成からなり,表面に近い部分はInGaAsに
富む組成からなり,その間では除々に組成が変わってい
る。
【0022】従って,コンタクト層6の表面に設けられ
たソース電極9及びドレイン電極7は,コンタクト層と
は接触抵抗の低いInGaAsに富む層とオーミック接
続する。このため,低い接触抵抗の電極を形成すること
ができる。
【0023】一方,ゲート電極8を設けるための溝12
は,図2(a)を参照して,コンタクト層6上に設けら
れた窒化膜10をマスクとして,窒化膜10に設けられ
たゲート長の幅を有するスリット状の開口11を通し
て,コンタクト層6を等方性エッチングして溝状に除去
し形成される。
【0024】本第一の構成では,この溝12は2つの部
分に分けて形成される。第一の部分は溝上部12aであ
り,InGaAsのエッチング速度がInPのエッチン
グ速度よりも大きな等方性エッチングにより,コンタク
ト層6を電子供給層4に近い深さまで除去する。このと
き,コンタクト層6の表面に近い層はInGaAsに富
みエッチング速度が速く,逆に電子供給層に近い層はI
nPに富みエッチング速度が遅いことから,溝上部12
aの断面形状は,上辺が広く底辺が狭い台形にエッチン
グされるのである。
【0025】また,溝上部12aの底にはエッチング速
度の遅いInPに富む層があり,この層がエッチングの
ストッパとして作用する。従って,溝上部12bの深さ
は自動的に制御される。このため,溝上部12aを形成
するためのエッチング時間は,溝の深さと無関係に独立
して制御することができるから,溝上部12aの形状,
例えば底辺の大きさを自由に制御することができ,容易
に精密な制御が可能となる。
【0026】次いで,溝12の第二の部分である溝下部
12bを,InPのエッチャントを用いて溝上部12a
の底に残るコンタクト層6を除去して形成する。このI
nPのエッチャントによっては,InGaAsに富むコ
ンタクト層及びInAlAsからなる電子供給層4はエ
ッチングされないから,コンタクト層6のInGaAs
に富む層をマスクとし電子供給層4をストッパとして,
溝上部12aの底に残るコンタクト層6のみがエッチン
グされる。
【0027】従って,エッチング深さは電子供給層4の
表面で,エッチング幅は溝上部12aの底の幅で決定さ
れ,エッチング時間に依存しない。これら電子供給層4
の厚さは精密に堆積することができ,また溝上部12a
の底の幅は上述したように精密に形成することができる
から,溝下部12bは深さ,及び幅とも精密な形状にエ
ッチングされるのである。
【0028】上述の如く,本発明の第一の構成では,溝
12は,表面に向けて幅が広がり底に向けて幅が狭くな
る形に形成される。このため,従来のU字型の断面形状
の溝と比較して,溝下部12bの幅は精密に形成され
る。さらに,溝下部12bを適当な厚さのものとするこ
とで,従来の溝において生ずる溝の底のゲート電極に近
いコンタクト層が薄くなり電気抵抗が増加するという不
都合を防ぐことができる。
【0029】ところで,HEMTのチャネル長は溝下部
12bの幅に等しいから,この溝下部の幅を精密に形成
することができる本構成においては,チャネルをゲート
長に合わせて短くすることができ,チャネルの抵抗に起
因するソース,ドレイン間の抵抗を低減することができ
るのである。
【0030】また,既述のごとく,本構成ではソース,
ドレイン電極の接触抵抗は,コンタクト層6の表層にI
nGaAsに富む層を配することから,十分低くするこ
とができる。
【0031】従って,本構成により,接触抵抗及びチャ
ネルの抵抗が小さいHEMTを構成することができる。
さらに,本構成では,電子供給層4とコンタクト層6の
InPに富む層との間で大きなエッチング速度の違いが
あり,このため溝12の深さは精密に定まるから,溝1
2の深さの違いにより発生する素子間の特性の分散を小
さくすることができる。
【0032】図3は本発明の第二実施例断面工程図であ
り,HEMTの製造工程を表している。本発明の第二の
構成では,図3を参照して,コンタクト層6の組成は,
上述の第一の構成と同様に,深さ方向にむけてInPに
富む様に変化するが,最もInPに富むIn1-x Gax
Asy 1-y 層でも,xが0.5以上,yが0.7以上
ある。
【0033】かかる組成では,コンタクト層6のエッチ
ングにおいてInGaAsとの選択比が小さいためスト
ッパとしての機能は有しない。そこで本構成では,コン
タクト層6と電子供給層4との間にInPからなるスト
ッパ層5を設け,これをストッバとして用いるのであ
る。
【0034】即ち,図3(b)を参照して,第一の構成
と同様に窒化膜10の開口11からコンタクト層6の等
方性エッチングにより溝上部12aを形成するとき,本
構成では,溝上部12aの底にストッパ層を表出させる
までエッチングを続け,コンタクト層6を溝上部12a
の底に残さない。
【0035】次いで,溝上部12aの底に表出したIn
Pからなるストッパ層を,エッチングにより除去して溝
下部12bを形成する。このエッチングはInPに対し
てコンタクト層6及び電子供給層4の選択比が十分大き
なエッチャントを用いてなされることは勿論である。
【0036】本構成では,コンタクト層6とストッパ層
5との間で組成が不連続に変化するから,溝上部12a
の底辺の位置が明瞭になり,このため溝12の形状をよ
り精密に製造することができる。
【0037】
【実施例】本発明を実施例を参照して詳細に説明する。
第一の実施例は,図1(a)に示された構造のHEMT
である。
【0038】かかる構造は以下の様にして形成すること
ができる。先ず,図1(a)を参照して,面方位(10
0)のInP基板1上に,例えば厚さ0.08μmのア
ンドープのInGaAsをチャネル層2として堆積し,
次いで厚さ0.002μmのアンドープのInAlAs
を電子易動度の低下を防ぐための高純度層3として堆積
し,次いで厚さ0.02μmのn型のInAlAsを電
子供給層4の一部として堆積し,次いで厚さ0.01μ
mの高抵抗InAlAsをキャリア供給層4の残りの部
分をなすスペーサとして堆積し,次いで厚さ0.1μm
のIn1-x Gax Asy 1-y を当初x=0.001,
y=0.05として表面でx=0.45,y=0.05
となるように除々にx及びyを単調に変化して堆積しコ
ンタクト層6とする。ここで,x及びyは格子整合する
様に関係づけられる。
【0039】次いで,窒化膜10にソース,ドレイン電
極9,7の開口を設け,ソース,ドレイン電極9,7を
形成する。次いで,窒化膜10のゲートが形成される領
域に,例えば幅0.5μmのスリット状の開口11を設
け,コンタクト層6をエッチングして例えば深さ0.1
μmの溝上部12aを形成する。
【0040】かかるエッチングには,通常化合物半導体
の素子の製造工程で使われるInGaAsのエッチャン
トのうち,InPのエッチング速度が小さいもの例えば
3 PO4 ,H2 2 及びH2 Oの混液をを用いること
ができる。
【0041】溝上部12aの深さはエッチング時間によ
らずコンタクト層6の組成構成により定まる。従って,
溝上部12aの底辺が所望の幅,例えば0.8μmにな
るようにエッチング時間を深さとは独立に定めることが
できる。また,溝上部12aの形状はコンタクト層6の
組成構成によりなされる。このため,溝上部12aの形
状は精密に形成される。
【0042】次いで,図2(b)を参照して,エッチャ
ントをInPのエッチャントであってInGaAs及び
InAlAsのエッチング速度が遅いものにかえて,溝
上部12aの底に表出するInPに富むコンタクト層6
を除去し,溝下部12bを形成して溝12を完成する。
【0043】次いで,開口11を通してゲート材料を蒸
着し,セルフアライミントにゲート電極を形成する。次
いで,次の第二実施例として図3(e)にしめす方法と
同様にして,メサを形成し,必要ならば窒化膜を除去し
て図1(b)に示すHEMTを製造する。
【0044】第二の実施例は,図1(b)に示された構
造のHEMTである。第二の実施例の構造のHEMTは
以下の工程により製造することができる。先ず,図3
(a)を参照して,面方位(100)のInP基板1上
に,アンドープのInGaAsをチャネル層2として,
次いでアンドープのInAlAsを高純度層3として堆
積し,次いでn型のInAlAsを電子供給層4の一部
として,次いで高抵抗InAlAsをキャリア供給層4
の残りの部分をなすスペーサとして第一の実施例と同様
にして順次堆積し,次いで厚さ0.05μmのn型In
Pをストッバ層として堆積し,次いでIn1-x Gax
y 1-y を当初x=0.6,y=0.79として表面
でx=0.47,y=0となるように除々にx及びyを
単調に変化して堆積しコンタクト層6とする。
【0045】次いで,第一実施例と同じく窒化膜10を
設け,コンタクト層6上にソース,ドレイン電極9,7
を形成したのち,図3(b)を参照して,開口11を設
ける。
【0046】次いで,図3(b)を参照して,コンタク
ト層6を,InPからなるストッパ層をストッパとして
開口11からエッチングして除去し溝上部12aを形成
する。なお,溝上部12aの底辺は,ゲート電極を設け
るためにゲート電極よりもやや広く,例えばゲート電極
よりも0.2μm広く形成される。このエッチングに
は,例えば通常用いられるInGaAsのエッチャント
であってInPのエッチング速度が遅いもの,例えばH
3 PO4 ,H2 2 及びH2 Oの混液を使用することが
できる。かかるエッチングにより形成される溝上部12
aの断面形状は,コンタクト層6内の組成の違いから生
ずるエッチング速度の相違により定まる。本発明では,
溝上部12aが底辺が狭い台形となるようにコンタクト
層6の組成を構成するのである。
【0047】本構成では,溝上部12aの底辺の幅をエ
ッチング時間により制御するだけで溝上部12aを形成
することができる。このとき,溝上部12aの深さと他
の形は,コンタクト層の厚さと組成とで自動的に定ま
る。このため,溝の形状を精密に制御することが容易に
なるのである。
【0048】次いで,図3(c)を参照して,コンタク
ト層6をマスクとし,InAlAsからなる電子供給層
4をストッパとして,ストッパ層5をエッチングして除
去し,その底に電子供給層4を表出する溝下部12bを
形成する。このエッチングには,例えば通常用いられる
InPのエッチャントの中から,InAlAs,InG
aAsのエッチング速度が遅いもの,例えばHBr,H
3 PO4 及びH2 Oの混液を使用することができる。ス
トッパ層5は溝下部12bの幅に較べて薄いから,エッ
チングによる溝下部12bの幅の広がりは通常は無視で
きる。
【0049】次いで,窒化膜10の開口11を通してゲ
ート材料を蒸着して,溝下部12bの底に表出する電子
供給層4表面にショットキー接合するゲート電極8を形
成する。
【0050】次いで,窒化膜10をトランジスタ領域を
残してフォトエッチングして,これをマスクとするエッ
チングによりコンタクト層6からチャネル層2に至る層
を除去してメサ13を形成する。
【0051】さらに,必要であれば窒化膜を除去して
図1(b)に示すHEMTが製造される。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば,InAlAsを電子供
給層とするHEMTであっても,接触抵抗の小さなIn
GaAs上にソース,ドレイン電極が設けられ,なおか
つゲート電極設置のためにエッチングの選択比を利用し
た精密な形状の溝が形成されるから,電気的特性が揃
い,かつソース,ドレイン間抵抗の小さなHEMTを有
する半導体装置を提供することができ,半導体装置の性
能向上に寄与するところが大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例断面図
【図2】 本発明の第一実施例断面工程図
【図3】 本発明の第二実施例断面工程図
【図4】 従来の実施例断面工程図
【符号の説明】
1 基板 2 チャネル層 3 高純度層 4 電子供給層 5 ストッパ層 6 コンタクト層 7 ドレイン電極 8 ゲート電極 9 ソース電極 10 窒化膜 11 開口 12 溝 12a 溝上部 12b 溝下部 13 メサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板(1)上に堆積されたチャネ
    ル層(2)と,該チャネル層(2)上に堆積され該チャ
    ネル層(2)に電子を供給するInx Al1- x Asから
    なる電子供給層(4)と,該電子供給層(4)上に堆積
    されたコンタクト層(6)と,該コンタクト層(6)を
    選択的にエッチングして形成された溝(12)と,該溝
    (12)の底に表出する該電子供給層(4)の表出面に
    設けられ該電子供給層(4)とショットキー接続するゲ
    ート電極(8)と,該溝(12)の両側の該コンタクト
    層(6)上に設けられ該コンタクト層(6)とオーミッ
    ク接続するソース電極(9)及びドレイン電極(7)と
    を有する高電子易動度電界効果トランジスタ(HEM
    T)を含む半導体装置において, 該コンタクト層(6)は,Ga及びPの含有量が該ソー
    ス電極(9)及び該ドレイン電極(7)が設けられる表
    面から該電子供給層(4)の方向に増加するIn1-x
    x Asy 1-y からなり, 該コンタクト層(6)の選択的エッチングにより形成さ
    れた該溝(12)の断面形状は,該ゲート電極(8)の
    長さ(ゲート長)より長い底辺と,該底辺より長い上辺
    とを有する逆台形型であることを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において, 該電子供給層(4)と該コンタクト層(6)との間にn
    型のInPからなるストッパ層(5)が設けられ, 該コンタクト層(6)を構成するIn1-x Gax Asy
    1-y の組成は,xが0.5以上1以下で,yが0.7
    以上1以下であり, 該コンタクト層(6)は,Ga及びPの含有量が該ソー
    ス電極(9)及び該ドレイン電極(7)が設けられる表
    面から該電子供給層(4)の方向に増加するIn1-x
    x Asy 1-y からなり, 該コンタクト層(6)の選択的エッチングにより形成さ
    れた該溝(12)は,底辺が該コンタクト層(6)と該
    ストッパ層(5)との界面上にあって該ゲート電極
    (8)の長さ(ゲート長)より長く,上辺が該底辺より
    長い逆台形型の断面形状を有する溝上部(12a)と,
    該溝上部(12a)の底辺に表出する該ストッパ層
    (5)を該コンタクト層(6)をマスクとする選択的エ
    ッチングにより除去して該電子供給層(4)をその底面
    に表出する溝下部(12b)とからなることを特徴とす
    る半導体装置。
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