JPH04981Y2 - - Google Patents

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JPH04981Y2
JPH04981Y2 JP1224885U JP1224885U JPH04981Y2 JP H04981 Y2 JPH04981 Y2 JP H04981Y2 JP 1224885 U JP1224885 U JP 1224885U JP 1224885 U JP1224885 U JP 1224885U JP H04981 Y2 JPH04981 Y2 JP H04981Y2
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air
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fins
outlet
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【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、車輛のエア吹出装置に係り、特に大
型及び中型バス等に好適でエアダクトの吹出口に
突起物が存在せず、またスクランブル作用によつ
てより自然風に近い空調用エアが得られるように
したエア吹出装置に関する。
従来技術 従来の車輛において用いられていた空調用のエ
ア吹出装置は、例えば実開昭56−174311の考案の
ように、エアの吹出方向を上下方向や左右方向に
変化させることはできても一定圧力のもとに定速
で吹き出されるエアは自然風とは相当異なる感じ
を与えるもので、好ましいものではなかつた。ま
た実公昭50−22510の考案におけるように、従来
のエア吹出装置は球形グリル等を採用していたた
め、エアダクトの吹出口からある程度は必ず突出
し、外観的にも体裁が良くないという欠点があつ
た。
目 的 本考案は、上記した従来技術の欠点を除くため
になされたものであつて、その目的とするところ
は、空調用エアの吹出装置を、固定フインプレー
トと、可動フインプレートとにより完全に平面化
することによつて、エア吹出装置のエア吹出口か
らの突出物を完全に除去し、外観的にも体裁が良
いエア吹出装置を得ることである。また他の目的
は、固定フインプレートと、可動フインプレート
の相対位置を変えることにより、各方向を向いた
フインから吹き出されるエアが互いに干渉してス
クランブル作用をなし、これによつてより自然風
に近い風を得ることができるようにすることであ
る。更に他の目的は、吹出口直下の乗客及びこれ
と前後して着席した乗客への空調用エアの風量の
分配が任意にできるようにすることである。
構 成 要するに本考案は、空調用のエアダクトを備え
た車輛において、該エアダクトの吹出口と略同一
形状に形成されエアの風向きを一方向及び他方向
に変えるように異なる方向に向けられた複数のフ
インと略中央部に設けられエアを遮断し得る遮断
プレートとを有し該エアダクトの一部に固定され
た固定フインプレートと、前記吹出口の略2倍の
大きさに形成され前記車輛の上下及び前後方向に
風向きを変えるように異なる方向に向けられた複
数のフインと前記吹出口を完全に閉鎖し得る形状
のシヤツタとが一体的に形成され前記エアダクト
に対して摺動自在にかつ前記固定フインプレート
の前面に取り付けられた可動フインプレートとを
備えたことを特徴とするものである。
以下本発明を図面に示す実施例に基いて説明す
る。本考案に係るエア吹出装置1は、固定フイン
プレート2と、可動フインプレート3とを備えて
おり、例えば第1図に示すような大型又は中型の
バス等の車輛4のエアダクト5に複数配設されて
おり、複数の座席6の中間部にエアダクト5内の
空調用のエアが吹き出されるように1つずつ取り
付けられている。そして第1図から明らかなよう
に、エアダクト5の吹出口5aから車室側に向か
つて突出するものは何もないように完全に平面的
に形成されており、従つて吹出口からある程度は
必ず車室側に突出した部分を有する従来のエア吹
出装置とは全く異なるものである。
固定フインプレート2は、エアダクト5の吹出
口5aとほぼ同一形状に形成されており、エアの
風向きを一方向及び他方向に変えるように異なる
方向に向けられた複数のフイン2a,2bと、ほ
ぼ中央部に設けられエアを遮断し得るように長方
形状に形成された遮断プレートとを有し、エアダ
クト5の一部である吹出口5aに固定されてい
る。第4図において、該固定フインプレート2の
複数のフイン2aは図中左側を向いており、複数
のフイン2bは図中右側を向いている。従つてフ
イン2aから空調用のエアが吹き出されると車輛
4の後方に向けてエアが吹き出され、フイン2b
からエアが吹き出されると車輛4の前方に向けて
エアが吹き出されるようになつている。
可動フインプレート3は、固定フインプレート
2の前面に取り付けられており、該固定フインプ
レートに対して摺動自在に構成されている。そし
て吹出口5aのほぼ2倍の大きさに形成されてお
り、車輛4の上下及び前後方向に風向きを変える
ように異なる方向に向けられた複数のフイン3
a,3b,3c,3d,3e及び3fが設けられ
ている。シヤツタ3gには手掛用の凹フインガー
3hが形成されており、該凹フインガーに指を掛
けて可動フインプレート3を左右、即ち車輛4の
前後方向に摺動させることができるようになつて
いる。第2図において、可動フインプレート3の
複数のフイン3aは同図中吹出口5aに対して垂
直方向に、フイン3bは右方向に、フイン3cは
上方向に、フイン3dは下方向に、フイン3eは
上方向に、フイン3fは左方向に夫々向きが定め
られており、エアダクト5内のエアが吹出口5a
からこれらのフインを通つて吹き出されるとその
位置によつて風向きが夫々全く異なるように構成
されている。従つて第6図に示すように、固定フ
インプレート2と可動フインプレート3とが重ね
合わされることによつていろいろな風向きのエア
又はいろいろな状態の風が吹出口5aから吹き出
されるようになつている。なお第6図等におい
て、エアダクト5内のエアは矢印Aで示すように
車輛4の後方から前方に向けて流れるので固定フ
インプレート2の内側にはエアスポイラ6が形成
されている。またエアダクト5の吹出口5aには
グリルカバー8が取り付けられており、開口部に
はフエルトクツシヨン9が固定されていて、該グ
リルカバーと固定フイン2とが一体化されてい
る。
作 用 本考案は、上記のように構成されており、以下
その作用について説明する。まず空調用のエアを
最大量本考案吹出装置1から吹き出させたい場合
には第6図に示すように固定フインプレート2の
前面に可動フインプレートを完全に一致させるよ
うに配置する。これによつて同図に示すようにエ
アダクト5内のエアは矢印Aの如く流れて来て固
定フインプレートのフイン2aから車輛4の後方
に向けて一旦流れ出たエアは可動フインプレート
3のフイン3aによつて垂直方向に向きが変えら
れて矢印Bの如く座席6に座つている乗客(図示
せず)の後方に向けてかなり強いエアが吹き出さ
れる。また可動フインプレートのフイン3e及び
3fから矢印C,Dの如く吹き出されるエアは互
いに衝突してその風力が相殺され、矢印Eで示す
如くスクランブル状のエアとなり自然風に近い状
態となり、柔かいエアとなつて乗客に吹き付けら
れることになるので吹出装置1の直下にいる乗客
には心良い風が当たることになる。またフイン3
dから矢印Fの如く吹き出されるエアは、固定フ
インプレートのフイン2bから一直線上に抵抗な
く吹き出されるためかなり強い風となつて前席の
乗客の方に向けて吹き出される。
次に第7図に示すように、可動フインプレート
3を図中左方にわずかに摺動させてフイン3aが
フインとしての役目を果たさない位置にすると、
その分だけシヤツタ3gの一部が吹出口5aを塞
ぐことになる。しかしこの塞がれた部分はわずか
であるので、この場合もかなり強いエアが吹き出
されることになる。即ち可動フイン3eから矢印
Fの如く吹き出されるエアとフイン3fから矢印
Dの如く吹き出されるエアとが衝突するため結果
としてこの部分におけるエアは矢印Hのように風
速が遅くなり、また矢印Iで示すようにスクラン
ブル状となつて自然風に近い風となる。またフイ
ン3bから吹き出されるエアは固定フインプレー
トのフイン2bから一直線上に矢印Jの如く吹き
出されるのでかなり強い風となる。
次に、第8図に示すように可動フインプレート
3を更に左方に摺動させると、エア吹出装置1の
直下に座つている乗客本人があまり風を必要とせ
ずその横の乗客が主として風を必要としている場
合に敵した風向きとなる。即ちフイン3eから矢
印Kの如く吹き出されるエアとフイン3fから矢
印Lの如く吹き出されるエアとが交差してここに
矢印Mの如くスクランブル状のエアが生じこれが
自然風に近い状態となつて横の乗客に向かつて吹
き付けられる。またこのとき可動フインプレート
3のフイン3fと3bの一部は遮断プレート2c
によつて相当遮られるため矢印N,Oで示す如く
弱い風となる。また固定フインプレートのフイン
2bから可動フインプレート3のフイン3bに向
かつて流れるエアもその量が少なくなるため矢印
Pの如く吹き出されるエアも効力は小さいものと
なる。
次に、第9図に示すように可動フインプレート
3を更に左方に移動させると吹出口5aのほとん
どがシヤツタ3gによつて塞がれてしまうので、
可動フインプレートのフイン3bのみから矢印Q
の如くエアが吹き出されるが該エアは固定フイン
プレート2のフイン2aから逆方向に送り込まれ
てくるエアであり、かつ全体的に吹出面積が狭く
なつているので弱い風となり、エア吹出装置1の
直下にいる乗客本人のみが空調用のエアを必要と
している場合に好適である。
最後に、車輛4の室内がすべて適温になつてい
る場合には吹出口5aから空調用のエアを吹き出
させる必要はないので可動フインプレート3を更
に左方に移動させ、そのシヤツタ3gによつて該
吹出口を完全に塞ぐことができる。
なお上記の説明において第6図から第10図に
示した横断面図においては可動フインプレート3
のフイン3c及び3dの説明が省略されているが
フイン3c,3dはこれらの図面において示した
風向きを上下方向に変えるためのものであつて、
これらのフイン3c,3dによつて吹き出される
エアは更に立体的となり自然風に近い風となつて
吹き出されるものである。また上記の説明におい
ては、エア吹出装置1が手動式であるとして説明
したが、これは手動式に限定されるものではな
く、複数のエア吹出装置を連動させたり、更には
リモートコントロールで一括操作するようにして
もよい。
効 果 本考案は、上記のように構成され、作用するも
のであるから、空調用エアの吹出装置を固定フイ
ンプレートと可動フインプレートとにより完全に
平面化したので、エア吹出装置のエア吹出口から
の突出物を完全に除去することができ、外観的に
も体裁が良い吹出装置を得ることができる効果が
ある。また固定フインプレートと、可動フインプ
レートの相対的位置を変えることで、各方向を向
いたフインから吹き出されるエアが互いに干渉し
てスクランブル作用をなし、これによつてより自
然風に近い風を得ることができるという効果があ
る。また吹出口直下の乗客及びこれと前後して着
席した乗客への空調用エアの風量の分配が任意に
調節できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例に係り、第1図は本考案
に係るエア吹出装置を備えた車輛の一例たるバス
の室内を示す部分斜視図、第2図はグリルカバー
及び可動フインプレートの正面図、第3図は第2
図の−矢視縦断面図、第4図は固定フインプ
レートの正面図、第5図は第4図の−矢視縦
断面図、第6図から第10図はエア吹出装置の使
用方法を示す図であり、第6図は可動フインプレ
ートの全開状態を示す横断面図、第7図は可動フ
インプレートをわずかに左方に摺動させてエア吹
出口を少し狭くした状態を示す横断面図、第8図
はエア吹出口の約半分をシヤツタで塞いだ状態を
示す横断面図、第9図はエア吹出口のほとんどを
シヤツタで塞いだ状態を示す横断面図、第10図
はエア吹出口をシヤツタで完全に塞いだ状態を示
す横断面図である。 1はエア吹出装置、2は固定フインプレート、
2a,2bは複数のフイン、2cは遮断プレー
ト、3は可動フインプレート、3a,3b,3
c,3d,3e,3fは複数のフイン、3gはシ
ヤツタ、4は車輛、5はエアダクト、5aは吹出
口である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 空調用のエアダクトを備えた車輛において、該
    エアダクトの吹出口と略同一形状に形成されたエ
    アの風向きを一方向及び他方向に変えるように異
    なる方向に向けられた複数のフインと略中央部に
    設けられエアを遮断し得る遮断プレートとを有し
    該エアダクトの一部に固定された固定フインプレ
    ートと、前記吹出口の略2倍の大きさに形成され
    前記車輛の上下及び前後方向に風向きを変えるよ
    うに異なる方向に向けられた複数のフインと前記
    吹出口を完全に閉鎖し得る形状のシヤツタとが一
    体的に形成され前記エアダクトに対して摺動自在
    にかつ前記固定フインプレートの前面に取り付け
    られた可動フインプレートとを備えたことを特徴
    とするエア吹出装置。
JP1224885U 1985-01-31 1985-01-31 Expired JPH04981Y2 (ja)

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JPS61128122U JPS61128122U (ja) 1986-08-11
JPH04981Y2 true JPH04981Y2 (ja) 1992-01-14

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JP1224885U Expired JPH04981Y2 (ja) 1985-01-31 1985-01-31

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JPS61128122U (ja) 1986-08-11

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