JP4801811B2 - 吹出しグリル - Google Patents

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Description

本発明は、車両のインストルメントパネルや、そのインストルメントパネルに取り付けられるフィニッシャに配され、ダクトから供給される温度調節された空気を吹出し口から車室内に向けて吹き出す吹出しグリルに関する。
従来、自動車等のインストルメントパネル(以下、インパネと略記する)等には、エアコンユニットからの冷気又は暖気を車室内に吹き出したり、或いは外気を車内に導入したりするために、車室側表面に空気吹出し口(エアアウトレット)を有する吹出しグリルが配設されている。また、このような吹出しグリルには、例えば風向きを調整するフィンやルーバー等の風向調整装置が配されているものもある。
このような吹出しグリルに関して、例えば特開平9−95126号公報(特許文献1)には、空気を吹き出す面積を拡大することにより吹出し口からの吹出し空気量を増大させた吹出しグリルを有する空調吹出し装置が開示されている。この特許文献1に開示されている空調吹出し装置は、開口部を有するグリル取り付けパネルをインパネの内側に配設しており、このグリル取り付けパネルの開口部にダクトが連結される。また、前記開口部には2つのグリルケースが所定の間隔をあけて左右に嵌着される。
このようなグリル取り付けパネルにおいて、風向の切換え可能なフィンが配設された吹出しグリルが前記2箇所のグリルケースにそれぞれ嵌着される。また、インパネには、前記2つの吹出しグリルに対応する位置に開口孔がそれぞれ形成されており、更に、固定式のグリルを有するつなぎ部が前記2つの開口孔の間に形成されている。このインパネが、前記2つのグリルケースの位置とインパネに形成した2つの開口孔の位置とを合わせて、グリル取り付けパネルに取り付けられる。これにより、風向切換え可能なフィンを有する左右の吹出しグリルの間に、風向切換え不能な固定式のグリルが設けられた空調吹出し装置が形成される。
前記特許文献1によれば、例えば従来の一般的な吹出しグリル等では、左右の吹出しグリル間に空気が吹き出されないデッドスペースが存在し、空気を吹き出し可能な面積が制限されていたが、上記のような空調吹出し装置を用いることにより、従来ではデッドスペースであった部分に固定式のグリルが設けられるため、インパネの表面上の空気吹出し場所として設定された制限面積の中において、吹き出す空気の風量を増大することができるとしている。
特開平9−95126号公報
近年、ユーザーの嗜好や使用目的の多様化に伴い、セダン、ワゴン、ミニバン等の様々なレイアウトを有する自動車が設計され、販売されてきている。その中で、例えばワゴンやミニバン等は、多人数で乗車できるように車室内が一般に広く形成されている。
一方、前記特許文献1に記載されているような従来の空調吹出し装置では、例えば複数のフィンやルーバー等の向きを変えることによって空気の風向を調節することはできるものの、1つの吹出しグリルに設けたフィンやルーバーの向きを1枚ずつ異なる方向に変えることはできない。このため、1つの吹出しグリルからは、空気が拡散することなく一定の同じ方向に吹き出される。このため、例えば前述のような車室内が広い自動車の場合、吹出し口から吹き出された空気が車室内全体に行き渡るまでには時間がかかり、車室内が適切に温度調節されて乗員が快適さを感じる状態に至るまでには相当の時間が必要とされていた。
また、従来の吹出しグリルにおいて、例えば吹出し口の風向を調節して吹き出される空気を乗員の身体に直接当てる場合には、その風を直接受けた部分が局部的に暖かさ又は涼しさを感じたりするものの、身体全体、或いは胴部や脚部の全体で暖かさ又は涼しさを感じることができない。このため、車室内全体が適切に温度調節されるまでは、乗員が快適さを十分に享受することができなかった。従って、車両の空調設備については、乗員がエアコンユニットを作動させてから、より短い時間に快適さが得られるようにすることが求められており、特に車室内が広い車両ほど素早く温度調節することが強く望まれていた。
本発明は、かかる従来の課題を解消すべくなされたものであり、その具体的な目的は、インパネやフィニッシャに配され、ダクトから供給された空気を車室内に効率的に吹き出して、乗員が短時間で快適さを感じるようにすることが可能な吹出しグリルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供される吹出しグリルは、基本的な構成として、車両用インストルメントパネル、又は同インストルメントパネルに取り付けられるフィニッシャに配されてなり、内部に空気を流通させるグリル本体と、前記グリル本体の車室側端部に形成された吹出し口と、前記グリル本体の他端部に形成され、空気供給用のダクトに接続されるダクト接続口とを有し、前記ダクトから前記ダクト接続口を介して供給される空気をグリル本体内に流通させて、前記吹出し口から車室内に向けて吹き出す吹出しグリルであって、前記吹出しグリルは、前記グリル本体内を横断するように配され、前記グリル本体内で空気の流れを遮る遮断壁を備え、前記遮断壁は、前記グリル本体内部の幅方向中心側領域に立設された第1遮断壁と、前記グリル本体の左右側壁から幅方向中心に向けて、前記左右側壁に直交して幅方向に沿って延設された左右の第2遮断壁とを有し、前記第1遮断壁と前記第2遮断壁との間に、前記空気の流路となる第1絞り口が配され、前記第1遮断壁の空気の流れを遮る後壁面は、幅方向中心部が左右側端部よりも空気流通方向の後方側に位置するように末広がり状に傾斜する傾斜面を有し、且つ、前記第1遮断壁の左右側端部が、前記第2遮断壁の延端部よりも空気流通方向の前方側に配され、前記遮断壁の空気流通方向の前方側に、前記グリル本体の高さ方向及び幅方向に形成された格子が配され、前記格子の高さ方向に配された縦板が、前記吹出し口から前記第1遮断壁まで延設されてなることを最も主要な特徴とするものである。
この場合、前記第1遮断壁の幅方向中心部に、空気の流路となる第2絞り口が更に配されていることが好ましい。
また、本発明の吹出しグリルにおいて、前記グリル本体の左右側壁に、前記遮断壁から空気流通方向の前方に向けて拡幅するように傾斜する拡幅部が形成されていることが好ましい。更に、前記遮断壁の後壁面に、薄板状のガイドフィンが前記グリル本体の幅方向に配されていることが好ましい
本発明に係る吹出しグリルは、グリル本体と、グリル本体に形成された吹出し口及びダクト接続口と、グリル本体内で空気の流れを遮る遮断壁と、遮断壁に配された少なくとも1つの絞り口とを備えている。
本発明者等は、ダクトから供給される空気を吹出し口から吹き出す際に、より短い時間で乗員が快適さを感じられるようにすることについて、鋭意研究及び検討を重ねた。その結果、ダクトから供給される空気を吹出し口から吹き出す際に、空気の流路を一旦絞って風力及び風速を増大させた後、その空気を車室内に効率的に拡散させるようにすれば良いことに想到し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、グリル本体内に遮断壁が配され、その遮断壁に空気の流路を絞る絞り口が形成された構成を有する本発明の吹出しグリルであれば、適切に温度調節されてダクトから供給された空気が前記絞り口を通過することにより、その風力や風速を増大させることができ、更にその後、空気を吹出し口から吹き出して例えば乗員の胴部や脚部の周り等に効率的に拡散させることができる。これにより、乗員は、車室内全体が所望の室温とならなくても、拡散された空気によって乗員の脚部や胴部の周り等の所要領域が包まれるため、短い時間で快適さが効果的に感じられるようにすることが可能となる。
具体的には、本発明の吹出しグリルを、例えばインパネ中央の下方部、又はインパネ中央に配されたフィニッシャの下方部に配することにより、車両の運転席及び助手席に乗車した乗員の脚部周辺を従来よりも短時間で効果的に暖めたり、又は涼しくしたりすることが可能となる。更に、上記のように吹出し口から空気を拡散させながら吹き出すことにより、温度調節された空気を効率的に車室内全体に行き渡らせることができるため、従来よりも短い時間で車室内を適切な温度に調節することができる。
また、本発明の吹出しグリルは、第1遮断壁と第2遮断壁との間に第1絞り口を有し、且つ、遮断壁の左右側端部が第2遮断壁の延端部よりも空気流通方向の前方側に位置している。従って、前記第1絞り口は空気流通方向から所定の角度で傾斜して配設されるため、空気が絞り口を通過することにより、空気の流れを絞り口の傾斜角度に応じて斜めの方向に向けて吹き出すことができる。これにより、本発明の吹出しグリルを、例えばセンターコンソール部に配した場合に、運転席側と助手席側とに向けて円滑に且つ効率的に空気を吹き出すことができる。なお本発明において、空気流通方向とは、空気が流れる向きを基準にした方向であり、例えば空気流通方向の前方側及び後方側は、別の表現で言い換えると、空気の流れの下流側及び上流側を意味している。
このとき、前記第1遮断壁の空気流通方向の後壁面が、幅方向中心部が左右側端部よりも空気流通方向の後方側に位置するように傾斜する傾斜面を有していることにより、ダクトから供給された空気を絞り口に向けて円滑に誘導することができ、また、絞り口を通過した空気を左右に広がる方向に向けて安定して流通させることができる。更に、前記第1遮断壁の幅方向中心部に、空気の流路となる第2絞り口が配されていることにより、この第2絞り口を通過した空気を吹出し口から車両後方に向けて効率的に吹き出すことが可能となる。
また本発明では、グリル本体の左右側壁に、遮断壁から空気流通方向の前方に向けて拡幅するように傾斜する拡幅部が形成されている。これにより、吹出し口から吹き出す空気を左右に幅広く効率的に拡散させることができる。なお、例えば遮断壁が前述のような第1及び第2遮断壁を有する場合は、グリル本体の左右側壁と第2遮断壁との連結部から拡幅部が形成されていれば良い。また、例えば遮断壁が単一で形成され、その左右側端部に絞り口を有しており、遮断壁とグリル本体の左右側壁が連結していない場合は、遮断壁の延長線上でグリル本体の左右側壁と交わる箇所から拡幅部が形成されていれば良い。
更に本発明では、遮断壁の後壁面に、薄板状のガイドフィンがグリル本体の幅方向に渡って配されていることにより、遮断壁により遮られる空気を絞り口に向けて円滑に案内することができるため、空気の流れを安定させることができる。更に、このようなガイドフィンを設けることにより、遮断壁の強度を向上させる効果も得られる。
更にまた、遮断壁の空気流通方向の前方側に、前記グリル本体の高さ方向及び/又は幅方向に形成された格子が配されていることにより、グリル本体内が格子により区切られて正面からは複数の吹出し口が形成されているように見えるため、外観の見栄えや意匠性を向上させることができる。更に、前記格子の配設は、吹出し口や遮断壁の強度向上にも資する。また例えば、本発明の吹出しグリルを有する吹出し口がインパネの下方部等に配されている場合には、吹出し口の上流側に形成した遮断壁が乗員から見え難くなる。このため、例えば格子で区切られた複数の吹出し口のなかで、空気の流れが遮断壁で遮られてしまい空気を吹き出さない箇所が存在する場合でも、乗員に対して、その空気の流れが遮られている吹出し口の箇所からも空気が吹き出しているように見せることができるといった視覚的な効果が得られる。
以下、本発明に係る吹出しグリルについて、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する各実施例に限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。例えば、以下の実施例においては、車両のインパネに取り付けられるフィニッシャの下方部(フロア面近傍)に形成された吹出しグリルについて説明しているが、本発明の構造は、インパネ又はフィニッシャのその他の部位に配設された吹出し口についても同様に適用することが可能である。
図1は、本実施例1の吹出しグリルが設けられたフィニッシャの外観を概略的に示す斜視図であり、図2は、フィニッシャの一部を断面で表して、本実施例1の吹出しグリルの構成を概略的に示す部分断面図である。また、図3は、同吹出しグリルの正面図であり、図4は、同吹出しグリルの背面図である。更に、図5は、図2に示したV−V線の断面図である。なお、以下の説明において、単に前方及び後方と記載している場合は、吹出しグリルを流れる空気の流通方向の前方及び後方を示している。
本実施例1において、フィニッシャ2は、図1に示すように、インパネ3のセンターパネル部4の下方に、センターコンソールとして取り付けられている。また、このインパネ3には、センターパネル部4にシフトレバー5が装備された所謂インパネシフトが採用されている。更に、前記フィニッシャ2の下部には本実施例1の吹出しグリル1が設けられており、吹出しグリル1の吹出し口17はフロア面6の近傍に配されている。この吹出しグリル1は、フィニッシャ2と成形一体化されて形成されている。
本実施例1の吹出しグリル1は、図2〜図5に示すように、車両の前後方向に延設されたグリル本体11と、同グリル本体11に形成されたダクト接続口16及び吹出し口17と、前記グリル本体11の内部を横断するように配された遮断壁12と、同遮断壁12に配された第1絞り口13と、グリル本体11内における遮断壁12の空気流通方向の後方側(上流側)の領域を分割する分割板14と、遮断壁12の空気流通方向の前方側(下流側)に配された格子15とを備えている。また、本実施例1の吹出しグリル1は、グリル本体11の幅方向中心線を軸に左右対称に形成されている。
前記グリル本体11は、互いに平行に形成された上壁11a及び下壁11bと、その上壁11a及び下壁11bの左右側縁を連結する左右の各側壁11cとを有しており、その内部に空気を流通させる。本実施例1において、上壁11a及び下壁11bは、フィニッシャ2をインパネ3に取り付けた際に、フロア面6と平行になるように形成されている。
また、グリル本体11の後端側端部には、前記ダクト接続口16が形成されており、このダクト接続口16にダクト7の空気流出口7aが接合される(図5を参照)。一方、グリル本体11の前端側(車室側)端部には前記吹出し口17が形成されている。更に、グリル本体11の左右側壁11cは、遮断壁12が連結している連結部から吹出し口17に向けて拡幅するように傾斜した拡幅部11dを有しており、前記第1絞り口13を通過した空気を左右に幅広く拡散させながら吹出し口17から効率的に吹き出せるように形成されている。
前記遮断壁12は、グリル本体11の幅方向中心側の領域に立設され、その壁面を空気流通方向の前後に有する第1遮断壁12aと、グリル本体11の左右側壁11cから幅方向中心に向けて延設された左右の第2遮断壁12bとを有している。また、第1遮断壁12aと第2遮断壁12bとの間には、空気の流路となる前記第1絞り口13が配されている。このとき、第1遮断壁12aの左右側端部は、第2遮断壁12bの延端部よりも空気流通方向の前方側(下流側)に位置しており、第1遮断壁12aの左右側端部と第2遮断壁12bの延端部とが段違いに形成されている。これにより、左右の第1絞り口13の向きが空気流通方向に対して傾斜した状態となるため、ダクト7から供給された空気が左右の第1絞り口13で絞られて通過する際に、空気の流れを第1絞り口13の傾斜角度に応じてそれぞれ左右に広がるような斜めの方向に向けることができる。
更に本実施例1において、第1遮断壁12aは、幅方向中心部が左右側端部よりも空気流通方向の後方側に位置するように傾斜した傾斜面12cを有している。このような傾斜面12cが設けられていることにより、ダクト7からグリル本体11内に空気が供給された際に、空気を第1絞り口13に向けて円滑に誘導することができる。更に、第1絞り口13を通過する空気を、左右に広がる斜めの方向に向けて一層安定して流すことができる。
前記分割板14は、グリル本体11の幅方向中心において高さ方向に渡って設けられた縦分割板14aと、グリル本体11の高さ方向中心において幅方向に渡って設けられた横分割板14bとを1枚ずつ有しており、グリル本体11内の遮断壁12よりも後方側の空間を4分割している。なお、このように4分割された空間のそれぞれには、前記第1絞り口13が配されるように構成されている。
このような縦及び横分割板14a,14bを設けることにより、グリル本体11の強度を向上させることができ、更に、グリル本体11に空気が供給された際に、空気の流れが整えられて吹出し口17からの空気の吹き出しを安定させることができる。また、本実施例1において、縦及び横分割板14a,14bは、グリル本体11のダクト接続口16よりも後方に突出して形成されており、更にその突出部の角部が面取り加工されている。これにより、グリル本体11とダクト7との組付け性が向上し、ダクト接続口16にダクト7の空気流出口7aを安定して接合させることができる。
前記格子15は、3枚の縦板15aと1枚の横板15bとを有しており、これにより、グリル本体11内の遮断壁12よりも前方側の空間を8分割している。この格子15において、中央に配されている縦板15a及び横板15bの位置は、吹出しグリル1を正面から見たときに、前記縦及び横分割板14a,14bの位置と一致している。また、各縦板15a及び横板15bの板厚は、前記縦及び横分割板14a,14bよりも厚く形成されている。このような格子15を設けることによって、吹出し口17や遮断壁12の強度を向上させることができる。
また、本実施例1では、3枚の縦板15aは何れも吹出し口17から第1遮断壁12aの位置まで奥に延設されている。このため、図3に示したように8分割された吹出し口17a〜17hのうち中央部の上下段に位置する4つの吹出し口17c〜17fは、第1遮断壁12aにより塞がれた状態となっている。従って、これらの吹出し口17c〜17fは、ダクト7からグリル本体11内に空気が供給されても空気を吹き出すことはなく、見掛け上のダミーの吹出し口として形成されている。
なお、これらの吹出し口17c〜17fは、フィニッシャ2を図1に示すようにインパネ3に取り付けた場合にはフロア面6の近傍に配されるため、車両の前席及び後席に着座した乗員には吹出し口17の奥に配された遮断壁12の存在が視認され難い(例えば、図2を参照)。このため、吹出し口17c〜17fからは上述のように空気が実際に吹き出されることはないものの、その吹出し口17の外観から、乗員に対して全ての吹出し口17a〜17hから空気が吹き出しているように見せる視覚的な効果を期待することができる。更に、例えば遮断壁12が、グリル本体11の下壁11bとのなす前方側の角度が鋭角となるように前方に傾斜して配設されている場合は、乗員の上方からの視線では、遮断壁12の存在が更に見え難くなるため、前記視覚的な効果がより顕著になる。
一方、左右側方部の上下段に位置する吹出し口17a,17b,17g,17hは、前記第1絞り口13が、図3に示すような正面視において縦板15a側に視認されるように形成されており、ダクト7から供給された空気を第1絞り口13から左右斜めの方向に向けて吹き出すように構成されている。
以上のような構成を有する本実施例1の吹出しグリル1によれば、図示しないエアコンユニットにより温度調節された空気がダクト7を介してグリル本体11内に供給され、その供給された空気を、以下のようにして吹出し口17から吹き出すことができる。
即ち、ダクト7から供給された空気は、先ずグリル本体11に導入される際に縦及び横分割板14a,14bにより分割されて整流され、遮断壁12により第1絞り口13に向けて誘導される。更に、第1絞り口13に誘導された空気は、第1絞り口13を通過する際に、第1絞り口13で一旦絞られてその風力や風速を増大させるとともに、空気の流れが左右に広がる斜めの方向に向けられる。その後、第1絞り口13を通過した空気は、拡幅部11dを通って、吹出し口17a,17b,17g,17hから車室内に拡散しながら吹き出される。
このようにして吹出し口17から吹き出された空気は、第1絞り口13で一旦絞られているため、フィニッシャ2の下方部から運転席及び助手席に座っている乗員の脚部に向けて幅広く効率的に拡散する。これにより、乗員の脚部周辺は、適切に温度調節された空気によって包まれるようになるため、乗員は短い時間で暖かさ又は涼しさを感じて快適な状態を得ることができる。更に、温度調節された空気を効率的に車室内に行き渡らせることができ、車室内が広い車両でも車室内の温度調節を素早く行うことが可能となる。
次に、本発明に係る実施例2の吹出しグリルについて説明する。ここで、図6は、本実施例2の吹出しグリルの断面を示した断面図である。なお、本実施例2の説明において、前記実施例1と同様の構成を有する部材については、同じ符号を用いて表しており、それによってその部材の説明を省略することとする。
本実施例2の吹出しグリル21は、前記実施例1のような第1遮断壁12aと第2遮断壁12bとの間に配されている第1絞り口13の他に、第1遮断壁12aの幅方向中心部に第2絞り口23が更に配されている。このような第2絞り口23を設けることにより、例えば自動車のレイアウトが前席と後席との間を移動可能なウォークスルーを採用している場合等では、運転席と助手席との間の通路に向けて空気を拡散しながら吹き出すことが可能となる。
また、本実施例2では、左右の第1遮断壁12aの後壁面に、それぞれ薄板状のガイドフィン22を備えている。このガイドフィン22は、吹出しグリル21の高さ方向におけるグリル本体11の上壁11aと横分割板14bとの中間部、及び横分割板14bとグリル本体11の下壁11bとの中間部に、それぞれグリル本体11の幅方向に渡って設けられている。即ち、ガイドフィン22は、分割板14により4分割された空間のそれぞれに1つずつ設けられている。このようなガイドフィン22を設けることにより、第1遮断壁12aによって流れが遮られた空気を第1絞り口13に向けてより円滑に案内することができるため、空気の流れを更に安定させることができる。
このような本実施例2の吹出しグリル21によれば、前記実施例1と同様にフィニッシャ2の下方部から運転席及び助手席に座っている乗員の脚部に向けて、温度調節された空気を拡散しながら吹き出すことができる。その上、本実施例2では、前記実施例1においては塞がれていた吹出し口17c〜17fからも空気を吹き出すことができ、温度調節された空気を運転席と助手席の間に向けて拡散させることができる。これにより、自動車の前席側のフロア面6上の領域を短時間で効果的に暖めたり、又は涼しくしたりすることができる。
なお、前記実施例1の吹出しグリル1においては、実施例2のようなガイドフィン22が設けられていないが、必要に応じて実施例1の第1遮断壁12aの後壁面にも実施例2のようなガイドフィン22を形成することができる。また、前記実施例1及び2の吹出しグリル1,21は、フィニッシャ2に成形一体化されているが、例えば前述のような構成を有する吹出しグリル1,21の成形体をフィニッシャ2とは別途に成形しておき、後からその成形体をフィニッシャ2の所定の部位に嵌め込んで取り付けるようにすることも可能である。
本発明は、車両のインストルメントパネルや、インストルメントパネルに取り付けられるフィニッシャに配される吹出しグリルに対して有効に適用される。
実施例1の吹出しグリルが設けられたフィニッシャの外観を概略的に示す斜視図である。 フィニッシャの一部を断面で表して、実施例1の吹出しグリルの構成を概略的に示す部分断面図である。 実施例1の吹出しグリルの正面図である。 実施例1の吹出しグリルの背面図である。 図2に示したV−V線の断面図である。 実施例2の吹出しグリルの断面を示した断面図である。
符号の説明
1 吹出しグリル
2 フィニッシャ
3 インストルメントパネル(インパネ)
4 センターパネル部
5 シフトレバー
6 フロア面
7 ダクト
7a 空気流出口
11 グリル本体
11a 上壁
11b 下壁
11c 側壁
11d 拡幅部
12 遮断壁
12a 第1遮断壁
12b 第2遮断壁
12c 傾斜面
13 第1絞り口
14 分割板
14a 縦分割板
14b 横分割板
15 格子
15a 縦板
15b 横板
16 ダクト接続口
17 吹出し口
21 吹出しグリル
22 ガイドフィン
23 第2絞り口

Claims (4)

  1. 車両用インストルメントパネル(3)、又は同インストルメントパネル(3)に取り付けられるフィニッシャ(2)に配されてなり、内部に空気を流通させるグリル本体(11)と、前記グリル本体(11)の車室側端部に形成された吹出し口(17)と、前記グリル本体(11)の他端部に形成され、空気供給用のダクト(7)に接続されるダクト接続口(16)とを有し、前記ダクト(7)から前記ダクト接続口(16)を介して供給される空気をグリル本体(11)内に流通させて、前記吹出し口(17)から車室内に向けて吹き出す吹出しグリル(1)であって、
    前記吹出しグリル(1)は、前記グリル本体(11)内を横断するように配され、前記グリル本体(11)内で空気の流れを遮る遮断壁(12)を備え、前記遮断壁(12)は、前記グリル本体(11)内部の幅方向中心側領域に立設された第1遮断壁(12a)と、前記グリル本体(11)の左右側壁(11c)から幅方向中心に向けて、前記左右側壁に直交して幅方向に沿って延設された左右の第2遮断壁(12b)とを有し、
    前記第1遮断壁(12a)と前記第2遮断壁(12b)との間に、前記空気の流路となる第1絞り口(13)が配され、
    前記第1遮断壁(12a)の空気の流れを遮る後壁面は、幅方向中心部が左右側端部よりも空気流通方向の後方側に位置するように末広がり状に傾斜する傾斜面(12c)を有し、且つ、前記第1遮断壁(12a)の左右側端部が、前記第2遮断壁(12b)の延端部よりも空気流通方向の前方側に配され、
    前記遮断壁(12)の空気流通方向の前方側に、前記グリル本体(11)の高さ方向及び幅方向に形成された格子(15)が配され、
    前記格子(15)の高さ方向に配された縦板(15a)が、前記吹出し口(17)から前記第1遮断壁(12a)まで延設されてなる、
    ことを特徴とする吹出しグリル。
  2. 前記第1遮断壁(12a)の幅方向中心部に、空気の流路となる第2絞り口(23)が更に配されてなる請求項1記載の吹出しグリル。
  3. 前記グリル本体(11)の左右側壁(11c)に、前記遮断壁(12)から空気流通方向の前方に向けて拡幅するように傾斜する拡幅部(11d)が形成されてなる請求項1又は2記載の吹出しグリル。
  4. 前記遮断壁(12)の後壁面に、薄板状のガイドフィン(22)が前記グリル本体(11)の幅方向に配されてなる請求項1〜3のいずれかに記載の吹出しグリル。
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