JPH0497842A - ラミネート布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は強度、気密性、難燃性を有し、且つ軽量で嵩張
らない布帛と該布帛の製造方法に関する。

本発明による布帛、より詳しくはラミネート布はエアー
バッグシステム用の袋体素材として好適に用いることが
できると共に、その他エアークション、気球等の生地と
して用いることができる。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕自動車の
乗員保護装置としてエアーバッグシステムが注目されて
いる。このエアーバッグシステムに用いられる袋体に要
求される性能として、瞬間的な膨張に耐木る強度、空気
遮断性、および難燃性が基本性能としてあげられ、これ
ら基本性能を充足すると共に、さらに軽量、安価、コン
パクトに折り畳めることが要求されている。

前記エアーバッグ袋体の要件を満たすための布帛につい
て種々の提案がなされている。例えば特開昭４９−４７
６９２号公報には織物にクロロプレンゴムのような難燃
性のエラストマーをコーティングしたコーティング布が
開示されている。このコーティング布は織物およびコー
ティング条件を適切に選定することにより、前記基本性
能を満足する布帛が得られるが、コーティングによって
エラストマーが塗布されるので、織物表面に存在する凹
凸に起因して少量のエラストマーの均一塗布が困難であ
り、実際にはエラストマーの塗布量が５０ｇ／ポ〜１０
０ｇ／ｒｒｆに達し、その結果目付の重い布帛しか得ら
れない。又コーティングに際して気泡を巻き込み、これ
ら気泡が乾燥時に発泡して空気遮断性を低下させるとい
う問題点を有する。

一方実開昭５４−５１７４９号公報には、エアーバッグ
袋体を形成するに際して、織物と樹脂フィルムを併用す
る例が開示されている。しかしこの場合では、織物とフ
ィルムが一体化していないため、フィルムに瞬間的に大
きな力がかかった場合、破損する恐れがある。また折り
畳んだ際に、エアーバッグ袋体が高張るという問題点を
有する。

何れにしても従来公知の布帛では例えばエアーバッグ袋
体として要望される諸性能を總合的に充足する布帛は未
だ出現していない。

本発明は例えばエアーバッグ袋体のような内部に空気等
のガスが収容されて用いられる袋体として要望される諸
性能を總合的に充足することができる新規な布帛と、該
布帛の製造方法を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の前述の目的はポリアミドマルチフィラメント又
はポリエステルマルチフィラメント等の高強力合成繊維
マルチフィラメント使いの織物と、該織物に積層した厚
さ３０−以下のポリオレフィン系樹脂皮膜から成る日付
１５０ｇ／ｒｒｆ〜２５０ｇ／ｎ（のラミネート布であ
って、前記樹脂皮膜がポリオレフィン系樹脂の溶融によ
って織物表面に密着−棒体しており、且つラミネート布
の通気度が２ｃｃ／　ｃｄ　／　ｌｌ１ｉ　ｎ以下にな
るように樹脂皮膜が連続して形成されていることを特徴
とするラミネート布によって達成される。

前記本発明のラミネート布を製造するための好ましい方
法はポリオレフィン系樹脂をシート状に溶融押出し、該
シート状溶融樹脂に、ポリアミドマルチフィラメント又
はポリエステルマルチフィラメント等の高強力合成繊維
マルチフィラメント使いの織物を接触させて積層し、該
接触積層に先立って、織物又はシート状樹脂の何れか１
方又は両方に接着力増加処理を施し、且つ積層後に押圧
処理を施すことを特徴とする。

以下本発明のラミネート布および該ラミネート布の製造
装置の一例を示す添付図面を参照して本発明を詳述する
。

第１図に本発明のラミネート布の断面図を示す。

本発明のラミネート布ｌはポリアミドマルチフィラメン
ト又はポリエステルマルチフィラメント等の高強力合成
繊維マルチフィラメント使いの織物２に厚さ３０−以下
のポリオレフィン系樹脂皮膜３が積層されており、樹脂
皮Ｈり３は溶融によって織物表面に密着−棒体している
。

第２図に本発明のラミネート布の製造装Ｗ　の好ましい
一例を示す。第２図に示したラミネート布製造装置１０
の基本構成は１２で示すビームから巻戻される高強力合
成繊維マルチフィラメント使いの織物１１の上に押出機
１３のＴダイ１４から押出されたポリオレフィン系樹脂
のシート状熔融樹脂１５を接触させて積層し、この接触
積層に先立って織物１１又はシート状樹脂の何れか一方
又は両方に接着力増加処理を施し、且つ接触接合後に１
対のロール１９　、２０の間を通して押圧処理し、最後
に得られたラミネート布２２をビーム２３に巻取ること
から成る。

前記接着力増加処理としては種々の方法を用いることが
できる。第２図に示した装ｆｆ１Ｏでは織物１１に対し
てコロナ放電装置１６によって織物１１の表面を酸化し
て樹脂との接着力を高め、さらにアンカーコート処理装
置１７を用いてアンカーコート剤を付与して樹脂との接
着力を高めている。代表的なアンカーコート剤としては
、アルキルチタネート系、ポリイソシアネート系、ポリ
エチレンイミン系等を用いることができる。アンカーコ
ート剤としてポリエチレンイミン系を用いる場合の塗布
層は例えば０．００２　ｇ　／ボ〜０．０５ｇ／ｎｆで
あり、極めて僅かな量である。アンカーコート剤を付与
する場合には乾燥機１８を用いて乾燥してからシート状
溶融樹脂１５を接触積層させるとよい。

一方シート状溶融樹脂１５に対してはオゾン発生装置２
１を用いてポリエチレン系樹脂のシート表面を酸化して
接着力を高めるとよい。

１対のロール１９　、２０において片方のロール、例え
ばロール１２を冷却ロールにするとよい。

前記ポリエチレン系樹脂としては、高密度ポリエチレン
樹脂、低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、
エチレンプロピレン共重合体樹脂、エチレン酢ビ共重合
体樹脂、アイオノマー樹脂等を用いることができるが、
前記樹脂に限定されるものではない。

〔実施例〕

以下実施例により本発明のラミネート布をさらに説明す
る。

高強力合成繊維マルチフィラメント織物として下証３種
類の織物を用意する。

イ、ナイロン６６（旭化成に、にレオナ＠）　８４０ｄ
／１４０ｆ平織り、織密度、経緯共　２５本／吋 口、ナイロン６６（旭化成に、Ｋ　レオナ＠）　４２０
ｄ／７０ｆ乎織り、織密度、経緯共　４６本／吋 ハ、ポリエステル（旭化成に、Ｋ）　　５００ｄ／９６
ｆ平織り、織密度、経緯共　３９本／吋 一方ポリオレフィン系樹脂として下記６種類の樹脂を用
意した。

ａ、高密度ポリエチレン樹脂 旭化成サンチック　Ｆ−１８０ （Ｍｌ　０．０５８／　１０ｍ１ｎ） ｂ、低密度ポリエチレン樹脂 旭化成サンチック　Ｌ　−２３４０ （旧４．０　ｇ　／　１０ｍ１ｎ） Ｃ，ポリプロピレン樹脂 旭化成ポリプロ　Ｆ−１５６６ （Ｍｌ　８．０　ｇ　／　１０ｍ１ｎ）ｄ、エチレンプ
ロピレン共重合体樹脂 日本合成ゴム　ＥＰ　−０２Ｐ （旧３．２　ｇ　／　１０ｍ１ｎ　　密度０．８６）ｅ
、エチレン酢ビ共重合体樹脂 旭化成　ＥＬ　−０９９０ （旧８．５　ｇ　７１０ｍ１ｎ　　密度０．９２６）ｆ
、アイオノマー樹脂 三井デュポン　ＡＭ　−６００４ （旧１０ｇ／１０ｍ１ｎ　　密度０．９４）前記織物と
樹脂とを第１表で示す組合せで第２図に示す装置に準す
る装置を用いてラミネート布を得た。その際コロナ放電
装置として大成産業昧製）ＩＦ　−４０００型コロナ処
理機（電圧９０Ｖ、格子電流１００ｍＡ　、陽極電流２
．５　Ａ　）を用い、所定温度（低密度ポリエチレン樹
脂Ｌ−２３４０を用いた場合は３２０°Ｃ）に設定した
東芝製９０ｏｎ押出ラミネート機により３０ｎ厚さのフ
ィルム状溶融樹脂を押出し、織物に接触積層し、２．５
　ｋｇ　／　ｃｍの圧力で押圧処理して各実施例のラミ
ネート布を得た・ なお比較例として前記イのナイロン６６織物にクロロプ
レンゴムを９０ｇ／ｒｒｆコーティングした布帛を用意
した。

得られた実施例および比較例の布帛の物性を測定して第
１表に示す。

第　　１　　表 第１表中の測定項目の測定方法は目付および剛軟度はＪ
ＩＳ−Ｌ−１０９６により、嵩高さは２０ｃｍＸ２０１
の布帛を四つ折りにした時の厚みを比較例との対比で示
す。なおＦＭＶＳＳ　３０２による難燃性は各実施例と
も難燃であり、ＪＩＳ−Ｌ−１０９６フラジール法によ
る通気度は各実施例とも２ｃｃ／ｄ／ｓｉｎ以下であっ
た。

第１表に示すように、本発明によるラミネート布は比較
例で示す従来のコーティング布に対し約２０％目付が軽
く、又柔かくさらに嵩高さが低く、袋体用布帛として要
求される諸性能を締金的に充足する性能を有する。又気
泡が混入していないのでエアーバッグ袋体等に用いた時
に信頼性の高いものである。

〔発明の効果〕

本発明のラミネート布は前述のように構成されているの
で、従来公知のエアーバッグ袋体に用いられる布帛に比
し軽く、柔軟であって且つ嵩高性が低く袋体用布帛とし
て要求される諸性能を締金的に充足することができる布
帛である。又本発明による製造方法は前記本発明のラミ
ネート布を安定して量産することができる製造方法であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるラミネート布の一例を示す断面図
であり、第２図は本発明によるラミネート布の製造装置
の一例を示す略示正面図である。 １・・・ラミネート布（本発明）、 ２・・・織物、　　　　　　３・・・樹脂皮膜、１０・
・・ラミネート布製造装置、 １１・・・織物、　　　　　１３・・・押出機、１４・
・・Ｔダイ、　　　　１５・・・シート状溶融樹脂、１
６・・・コロナ放電装置、 １７・・・アンカーコート処理装置、 １８・・・乾燥機、　　　　１９　、２０・・・押圧用
ロール対、２１・・・オゾン発生装置、 ２２・・・ラミネート布。 図面の浄書（内容に変更なし） 第１１ 手続補正書（方式） ％式％ 】、事件の表示 平成２年特許願第２１４３７５号 ２、　発明の名称 ラ　　ミ　ネ　−　　ト　布 ３、補正をする者 事件との関係　　　　　特許出願人 名称　（００３）旭化成工業株式会社 ４、代理人 住所　〒１０５東京都港区虎ノ門−丁目８番１０号莫２
図 ６、補正の対象 （１）明細書 （２）図　面 ７、　補正の内容 （１）明細書の浄書（内容に変更なし）（２）図面の浄
書（内容に変更なし） ８、　添付書類の目録 ゛（１）浄書した明細書 （２）浄書図面（全図） １通 １通 手続補正

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ポリアミドマルチフィラメント又はポリエステルマ
   ルチフィラメント等の高強力合成繊維マルチフィラメン
   ト使いの織物と、該織物に積層した厚さ３０μｍ以下の
   ポリオレフィン系樹脂皮膜から成る目付１５０ｇ／ｍ＾
   ２〜２５０ｇ／ｍ＾２のラミネート布であって、前記樹
   脂皮膜がポリオレフィン系樹脂の溶融によって織物表面
   に密着一体化しており、且つラミネート布の通気度が２
   ｃｃ／ｃｍ＾２／ｍｉｎ以下になるように樹脂皮膜が連
   続して形成されていることを特徴とするラミネート布。 ２、ポリオレフィン系樹脂をシート状に溶融押出し、該
   シート状溶融樹脂に、ポリアミドマルチフィラメント又
   はポリエステルマルチフィラメント等の高強力合成繊維
   マルチフィラメント使いの織物を接触させて積層し、該
   接触積層に先立って、織物又はシート状樹脂の何れか１
   方又は両方に接着力増加処理を施し、且つ積層後に押圧
   処理を施すことを特徴とする請求項１記載のラミネート
   布の製造方法。