JPH0497161A - 像保持部材及びその製造方法 - Google Patents

像保持部材及びその製造方法

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JPH0497161A
JPH0497161A JP2209192A JP20919290A JPH0497161A JP H0497161 A JPH0497161 A JP H0497161A JP 2209192 A JP2209192 A JP 2209192A JP 20919290 A JP20919290 A JP 20919290A JP H0497161 A JPH0497161 A JP H0497161A
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JP2209192A
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Inventor
Kiyoshi Sakai
酒井 清志
Naoto Fujimura
直人 藤村
Masayoshi Nakano
征孝 中野
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Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Canon Inc
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は静電像及び/又はトナー画像を保持する為の像
保持部材及びその製造方法に関し、詳しくは耐久性に優
れた像保持部材及びその製造方法に関する。
[従来の技術] 像保持部材には、一般に電子写真像保持部材とその他の
像保持部材、例えば多数回の転写が必要なカラー複写機
の中間転写部材、静電記録部材等の静電像及び/又はト
ナー像を保持する種々の部材が包含される。
電子写真像保持部材は所定の特性を得る為に又は適用さ
れる電子写真プロセスの種類に応じる為に、種々の構成
に作成されるものである。電子写真像保持部材の代表的
なものとして、支持体上に光導電層が形成されている像
保持部材及び表面に保護層を備えた像保持部材があり、
共に広(用いられている。
支持体と光導電層とから構成される像保持部材は最も一
般的な電子写真プロセスによる画像形成、即ち帯電、画
像露光及び現像、更に必要に応じて転写による画像形成
に用いられる。
また、保護層を備えた像保持部材において、この保護層
が設けられる目的は光導電層の保護、像保持部材の機械
的強度の改善、暗減衰特性の改善又は特定の電子写真プ
ロセスに適用される等にある。なお、この様な特定の電
子写真プロセスの代表的な例としては、帯電時に支持体
側から電荷を注入させて保護層と光導電層との間にまで
電荷を移動させることを利用した方式がある。
この様な方式として代表的なものは特公昭42−239
10号公報、同43−24748号公報等に記載されて
いる。記載によれば、該方式は次帯電、−次帯電と逆極
性の二次帯電又はAC除電と同時画像露光及び全面露光
とによって静電像を形成させる方式である。上記方式に
おいて、画像露光は二次帯電又はAC除電の前又は後に
行なわれても良い。また、全面露光は省略しても良い。
他の方式として、米国特許第3041167号明細書に
記載されているものを挙げることができる。
電子写真像保持部材は所定の電子写真プロセスに適用さ
れ、その上に静電像が形成され、この静電像が現像され
ることによって、可視化される。
他の像保持部材の代表的な数例について、以下に説明す
る。
(1)電子写真像保持部材の繰返し使用性を改善する目 的で、電子写真像保持部材に形成された静電像を他の像
保持部材に転写して現像を行ない、次いでトナー画像を
配録体に転写する。
(2)電子写真像保持部材に形成された静電像に対応さ せて他の像保持部材に静電像を形成させる別異の電子写
真プロセス: 多数の微細な開口を有するスクリーン状の電子写真像保
持部材に所定の電子写真プロセスを用いて静電像を形成
させ、この静電像を介して他の像保持部材にコロナ帯電
処理を行なうことにより、コロナのイオン流を変調させ
て静電像を他の像保持部材に形成させて、次にこれをト
ナー現像し、記録体に転写して最終画像を形成させるプ
ロセス。
(3)電子写真像保持部材又はその他の像保持部材に形
成されたトナー画像を直接に記録体に転写せず、更に他
の像保持部材に転写し、次いでこの像保持部材から記録
体にトナー画像を転写したものを定着する。このプロセ
スはカラー画像の形成又は高速複写に特に有用である。
即ち、このプロセスによれば、通常は屈曲性に冨む記録
体である紙、フィルム等に対して、三色画像を性格に位
置合わせしながら転写するよりも、変形を殆ど生じない
材料で形成可能な像保持部材に三色画像を転写し、これ
を1段階で記録体に転写した方がより正確に位置合わせ
されたカラー画像を形成し得る。また、複写の高速化に
対してもトナー画像が像保持部材を経て記録体に転写さ
れることは有効である。
(4)多針電極に電気信号を印加して像保持部材表面に
電気信号に応じた静電像を形成させ、これを現像して画
像とする。
前記(1)〜(4)の様な静電像形成プロセスに用いら
れる像保持部材は光導電層を要しない。
前述の様に、静電像又はトナー画像がその上に形成され
る像保持部材としては、表面層が保護層又は光導電層で
ある電子写真像保持部材を始めとして、一般に表面層が
電気絶縁層である各種の部材を用いることができる。
像保持部材には、適用される記録プロセスに応じた電気
特性が要求されるが、像保持部材の耐久性は重要な性質
である。耐久性はイ象保持部材を繰り返し使用する場合
に、特に要求される。
像保持部材を構成する光導電材料としては、セレン、硫
化カドミウム、酸化亜鉛等の無機光導電材料が従来より
用いられている。一方、ポリビニルカルバゾール、オキ
サジアゾール、フタロシアニン等の有機光導電材料は無
機光導電材料に比べて生産性も高いという利点があるが
、感度が低くその実用化は困難であった。そのため、幾
つかの増感方法が提案されているが、効果的な方法とし
ては電荷発生層と電荷輸送層とを積層した機能分離型像
保持部材を用いることが知られている。
一方、電子写真像保持部材に要求されるものは当然のこ
とながら、適用される電子写真プロセスに応じた所定の
感度、電気特性、更には、光学特性を備えていることで
ある。特に繰り返し使用可能な像保持部材にあっては、
その像保持部材の表面層にはコロナ帯電、トナー現像、
紙への転写、クリーニング処理等の電気的・機械的外力
が直接に加えられることから、それらに対する耐久性が
要求される。具体的には、コロナ帯電時に発生するオゾ
ン又はNO,による劣化に起因する感度低下及び電位低
下、残留電位増加並びに摺擦による表面の摩耗及び傷の
発生等に対する耐久性等が要求される。
更に、クリーニング性は重要な要素であり、クリーニン
グ性を向上させる為には、摩擦抵抗を低下させることが
必須である。
像保持部材の表面は主として樹脂及び光導電材料等によ
って構成されていることから、特に樹脂の性能が重要で
あり、上述の緒特性を満たす優れた樹脂が要望されてい
た。最近になり、これらを満足する樹脂として、ポリカ
ーボネート樹脂が表面層のバインダー(結着剤)として
用いられる様になってきた。
しかしながら、その耐久性はアクリル系の樹脂を用いて
いた当時の通紙数千〜−万枚ぐらいの耐久性が、ポリカ
ーボネート樹脂を用いることによって五万〜十万枚に延
びたものの、無機像保持部材であるSe又はa−3i 
(無定形Si)を用いた場合の耐久性三十万〜百万枚に
は達することが出来なかった。
そこで従来の樹脂又は含弗素樹脂等を添加して保護層を
設ける研究が数多くなされているが、光導電層の構成上
電荷の移動しない層を設けることに起因して、どうして
も耐久使用によって残留電位(Vr )が増加したり、
感度が低下するという弊害が見られた。この問題は保護
層の膜厚を薄く例えば、2〜3μm以下に薄くすること
で改善されはするが、従来使用されている樹脂では耐久
使用による摩耗が依然として大きい一耐久性が改善され
ない−という結果に終っている。
更に、ポリテトラフルオロエチレン(以下、rPTFE
Jと略称することがある)を添加した樹脂を保護層に用
いる場合に、PTFHの良好なりリーニング特性を引き
出すためには柔らかい樹脂を使う必要がある。これは像
保持部材の耐久使用と共に表面を少しずつ削り、フレッ
シュなPTFEを表面に出す為であり、固いバインダー
ではPTFHの効果がうまく発現しないためである。
しかしながら柔らかいバインターを用いると、PTFE
の効果で保護層の耐久性は増すが、膜が柔かいためにク
リーニングブレードによる摺擦によるキズや、衝撃によ
る割れ(膜の剥離)が発生し易くなる。更には転写紙の
先端又は後端等、像保持部材と接触する部分が像保持部
材上では傷になってしまうので、黒スジ状等の画像欠陥
となる。又、耐久使用による残留電位の増加及び感度低
下の問題については通常の保護層と全く同じ問題を残し
ている。
これらの問題点を解決する為に種々の検討を行なった結
果、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の高融点
ポリエステル樹脂が優れた特性を示すことが明らかにな
って来た・ [発明が解決しようとする課題] 処が、高融点ポリエステル樹脂は汎用の溶媒例えば、メ
タノール、MEK、THF等には殆ど溶解しないことか
ら、溶液コーティングには馴染まない。その結果、高融
点ポリエステル樹脂から像保持部材に要求される薄膜を
製造することは従来、困難であった。
本発明の目的はこの欠点を解消する方法を提供すると共
に、更に飛躍的に伸長した耐久特性を発揮し、しかも安
定した電位特性をも備えた像保持部材を提供することに
ある。
[課題を解決するための手段] 本発明は高融点ポリエステル樹脂を倉荷する層を表層部
に有することを特徴とする像保持部材及びその製造方法
に関する。
本発明の像保持部材を図面に基づいて、以下に説明する
。ここで、第1図〜第6図は本発明の像保持部材の各種
態様を示す模式的断面図である。
各図において、同一の行帰は同一の層を表わす。
同図において、1は高融点ポリエステル樹脂を含有する
保護層であり、像保持部材の最外部に位置してその内側
の層を保護する。2は光導電層であるが、本発明の像保
持部材中には存在しない場合もある。3は像保持層であ
って、保護層lがら内側の全ての層の積層体であるが、
4の導電性支持体を除(。5は電荷輸送層、6は電荷発
生層であって、これらの両層の上下位置関係は何れでも
構わない。7は高融点ポリエステル樹脂、電荷発生物質
及び電荷輸送物質を含有する光導電層、8は高融点ポリ
エステル樹脂を含有する電荷輸送層、9は高融点ポリエ
ステル樹脂を含有する電荷発生層である。
第7図及び8図については、後記する。
本発明による像保持部材1は耐摩耗性について格段に優
れている。また、本発明の像保持部材の層構成として、
保護層1を用いる場合には、保護層が極めて強靭である
ことから薄膜化が可能である。その場合の保護層の膜厚
は3μm以下、好ましくは0.1〜2μmに設定するこ
とができる。
像保持部材は必要に応じて光導電層2を有することが出
来る。
光導電層としては例えば、Se、 a−3i (無定形
Si) ZnO、CdS等の無機光導電性を有する物質
又は有機染料、有機顔料、ポリシラン化合物等の有機光
導電性を有する物質が用いられる。さらに光導電層はそ
の層構成によって、導電性支持体4上に先ず電荷発生層
6、次いで電荷輸送N5の順番に積層したもの、あるい
は導電性支持体4上に先ず電荷輸送層5、次に電荷発生
層6の順番に積層したもの、あるいは電荷発生物質と電
荷輸送物質を混在させた1以上の層を有するもの等があ
る。
またこれらの層構成は最少銀のもので、必要に応じて中
間層及び/又は外側保護層を設けても差支え無い。本発
明で用いた各層(保護層含む)には、必要に応じて第3
成分を加えることが出来る。
本発明の高融点ポリエステル樹脂を含有する保護層1、
光導電層7、電荷輸送層8及び電荷発生層9は次の様に
作製することが出来る。本発明の高融点ポリエステル樹
脂含有層の形成に用いる高融点ポリエステル樹脂成分に
ついて説明する。
ポリエステルとは酸成分とアルコール成分との縮合ポリ
マーであり、ジカルボン酸とグリコールとの縮合重合体
あるいはヒドロキシ安息香酸等のヒドロキシ基とカルボ
キシ基とを有する化合物の縮合重合体等である。
本発明に用いるポリエステル樹脂としては、高融点ポリ
エステル樹脂を用いる。
高融点ポリエステル樹脂としては、その融点が160℃
以上、好ましくは200℃以上のものが用いられる。
好ましい高融点ポリエステル樹脂としては、次のものを
例示できる。
・ポリアルキレンテレフタレート系樹脂、・ポリアルキ
レンナフタレート系樹脂及び・ポリシクロヘキサンジメ
チレンテレフタレート系樹脂。
◆ポリアルキレンテレフタレート系樹脂は酸成分として
、テレフタル酸残基を、グリコール成分として、アルキ
レングリコール残基をそれぞれ主成分として構成される
縮合重合体である。
◆ポリアルキレンナフタレート系樹脂は酸成分として、
ナフタレンジカルボン酸を、グリコール成分として、ア
ルキレングリコール残基をそれぞれ主成分として構成さ
れる縮合重合体である。
ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート系樹脂は
酸成分としては、テレフタル酸残基を主成分とするが、
グリコール成分として、シクロヘキサンジメチロール残
基を主成分として構成される縮合重合体である。
上記高融点ポリエステル樹脂を構成する酸成分としては
、主成分である酸成分の外にイソフタル酸、ナフタレン
ジカルボン酸等の芳香族ジカルボン酸、コハク酸、アジ
ピン酸、セパチン酸等の脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒ
ドロテレフタル酸等の脂環族ジカルボン酸、ヒドロキシ
エトキシ安息香酸等のオキシカルボン駿等を併用するこ
とができる。
上記高融点ポリエステル樹脂を構成するグリコール成分
としては、エチレングリコール、トリメチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール(別名ブタンジオール)
、ヘキサメチレングリコール、シクロヘキサンジメチロ
ール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコ
ール等を使用することができる。
なお、前記ポリエステル樹脂が実質的に線状と言える範
囲でペンタエリスリトール、トリメチロールプロパン、
ピロメリット酸及びこれらのエステル形成誘導体等の多
官能化合物を共重合させても良い。
本発明において用いられる高融点ポリエステル樹脂の具
体例としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)
、ポリブチレンテレフタレート(PBT) 、ポリシク
ロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)、ポリ
エチレンナフタレート(PEN)等を挙げることができ
る。
ポリアルキレンテレフタレート系樹脂としての特性を損
わない限り、他の熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネー
ト、ポリアミド、ボリアリレート、ポリオキシメチレン
、ポリフェニレンオキサイド、ポリフェニレンサルファ
イド、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン・プロ
ピレン共重合体、ポリスチレン、スチレン・ブタジェン
共重合体の外、飽和ポリエステル樹脂のオリゴマー等の
少なくとも1種以上を配合することも出来る。
本発明に使用される高融点ポリエステル樹脂は瀉剤の溶
液として被塗布面に塗布することが望ましい。
本発明の高融点ポリエステル樹脂を溶解する溶媒として
は、−1に、クレゾール類、クロロホルム、ジクロロエ
タン、テトラクロロエタン、トリクロロプロパン及びテ
トラクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素、テトラフ
ルオロエタノール、ヘキサフルオロイソプロパツール等
のフッ素含有アルコール等の1種又は2種以上の混合溶
媒が望ましい。
特に好ましい溶媒としては、テトラフルオロエタノール
、ヘキサフルオロインプロパツール等のフッ素含有アル
コール又はこれらの1種もしくは2種以上を含有する混
合溶媒である。これらのフッ素含有アルコールが常用の
塩素系溶媒に比して優位に立つ点は次の各場合に、特に
顕著に現われる: ・フッ素含有アルコール又はこれらの1種もしくは2種
以上を含有する混合溶媒が電子写真特性に影響を及ぼし
にくい点、 ・高温、高湿度の環境においても長期間の使用に耐える
点。
上記の様にして調製された塗工液を被塗布面上に塗布す
る方法としては、浸漬法(ディッピング方式)、ロール
コータ−、バーコーター、スプレー、へヶ塗り等の任意
の方法を用いることができる。特に、浸漬法(ディッピ
ング方式)は生ずる塗膜の均一性に優れていると共に生
産性(低コストでの大量生産可能)点で、好ましい。
本発明における像保持部材の導電性支持体4としては、
例えば以下に示した形態のものを挙げることができる。
(1)アルミニウム、アルミニウム合金、耐食鋼(ステ
ンレス鋼)、銅等の金属を板形状またはドラム形状に形
成したもの。
(2)ガラス、樹脂、紙等の非導電性支持体や前記(1
)の導電性支持体上にアルミニウム、パラジウム、ロジ
ウム、金、白金等の金属を蒸着又はラミネートすること
により薄膜を形成させたもの。
(3)ガラス、樹脂、紙等の非導電性支持体や前記(1
)の導電性支持体上に導電性高分子、酸化スズ、酸化イ
ンジウム等の導電性化合物の層を蒸着するか又は導電性
もしくは非導電性高分子との分散塗料として塗布するこ
とにより形成させたもの。
導電性支持体4と光導電層2もしくは7、電荷発生層6
及び電荷輸送贋5の中間にバリヤー機能又は接着機能を
有する下引き層を設けることもできる。下引き層の膜厚
は通常5μm以下、好ましくは0.1〜3μmに設定す
る。下引き層は例えば、カゼイン、ポリビニルアルコー
ル、ニトロセルロース、ポリアミド(ナイロン−6、ナ
イロン−6,6、ナイロン−6,10,共重合ナイロン
、N−アルコキシメチル化ナイロン等〕、ポリウレタン
又は酸化アルミニウム等によって形成することができる
本発明に用いられる有効な電荷発生物質としては、例え
ば以下のような物質が挙げられる。これらの電荷発生物
質は単独で用いてもよく、2種以上組み合わせてもよい
(1)アゾ系顔料・モノアゾ、ビスアゾ、トリスアゾ等
: (2)フタロシアニン系顔料二金属−フタロシアニン、
非金属フタロシアニン等: (3)インジゴ系顔料、インジゴ、チオインジゴ等(4
)ペリレン系顔料、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミ
ド等; (5)多環キノン系顔料:アンスラキノン、ピレンキノ
ン等の縮合環化合物: (6)スクワリリウム色素; (7)ピリリウム塩、チオピリリウム塩類;(8)トリ
フェニルメタン系色素: (9)セレン、非晶質シリコン等の無機物質。
電荷発生物質を含有する層、すなわち、電荷発生層6は
前記のような電荷発生物質を例えば適当な結着剤に分散
し、これを導電性支持体4上に塗工することにより形成
させることができる。また、導電性支持体4上に蒸着、
スパッタ、CVD等の乾式法で薄膜を形成させることに
よっても作製することができる。
上記結着剤(バインダー)としては広範囲な結着性樹脂
から選択でき、例えば、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ステル樹脂、ボリアリレート樹脂、ブチラール樹脂、ポ
リスチレン樹脂、ポリビニルアセクール樹脂、ジアリル
フタレート樹脂、アクリル樹脂、メタクリル樹脂、酢酸
ビニル樹脂、フェノール樹脂、シリコン樹脂、ポリスル
ホン樹脂、スチレン−ブタジェン共重合体樹脂、アルキ
ッド樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体樹脂等が挙げられるが、これらに限定さ
れるものではない。
これらは単独または共重合体として用いることができる
外に1種または2種以上混合して用いてもよい。電荷発
生層6中に含有される樹脂の量は80量%以下、好まし
くは0〜40重量%に選ぶ。また電荷発生層6の膜厚は
5μm以下、特に0.01μm〜1μmの膜厚をもつ薄
膜層とすることが好ましい。
また、電荷発生層6には種々の増感剤を添加してもよい
電荷輸送層5は電荷発生層6の上又は下に設けられ、電
界の存在下で電荷発生層6から電荷キャリアを受取り、
これを輸送する機能を有している。電荷輸送層5は電荷
輸送物質を必要に応じて適当なバインダーと共に溶剤中
に溶解し、塗布することによって形成され、その膜厚は
一般的には5〜40μmであるが、15〜30μmが好
ましい。
電荷輸送物質としては電子輸送物質と正孔輸送物質があ
り電子輸送物質としては、例えば2,4.7トリニトロ
フルオレノン、2.4.5.7−チトラニトロフルオレ
ノン、クロラニル、テトラシアノキノジメタン等の電子
吸引性物質やこれら電子吸引性物質を高分子化したもの
等が挙げられる。
正孔輸送物質としては、ピレン、アントラセン等の多環
芳香族化合物:カルバゾール、インドール、イミダゾー
ル、オキサゾール、チアゾール、オキサジアゾール、ピ
ラゾール、ピラゾリン、チアジアゾール、トリアゾール
等の複素環化合物:p−ジエチルアミノベンズアルデヒ
ド−N、N−ジフェニルヒドラゾン、N、N−ジフェニ
ルヒドラジノ−3−メチリデン−9−エチルカルバゾー
ル等のヒドラゾン系化合物:α−フェニル−4°−N、
N−ジフェニルアミノスチルベン、5− [4−(ジー
p−hリルアミノ)ベンジリデン]−58−ジベンゾ[
a、d]シクロヘプテン等のスチリル系化合物;ベンジ
ジン系化合物;トリアリールメタン系化合物;トリフェ
ニルアミンあるいは、これらの化合物からなる基を主鎖
または側鎖に有するポリマー(例えばポリ−N−ビニル
カルバゾール、ポリビニルアントラセン等)が挙げられ
る。
これらの有機電荷輸送物質の他にセレン、セレン−テル
ル、アモルファスシリコン (α−5L)、硫化カドミ
ウム等の無機材料も用いることができる。
またこれらの電荷輸送物質は1種または2種以上組み合
わせて用いることができる。
電荷輸送物質が成膜性を有していない場合には適当なバ
インダー(結着性樹脂)を用いることができる。バイン
ダーとして具体的には、アクリル樹脂、ボリアリレート
、ポリエステル、ポリカポネート、ポリスチレン、アク
リロニトリル−スチレンコポリマー樹脂、ポリスルホン
、ポリアクノルアミド、ポリアミド、塩素化ゴム等の絶
縁性樹脂又はエラストマー、ポリ−N−ビニルカルバゾ
ール、ポリビニルアントラセン等の有機光導電性ポリマ
ー等が挙げられる。
本発明の別の具体例として、前述のアゾ顔料と電荷輸送
物質とを同一層に含有させた電子写真像保持部材を挙げ
ることができる。この際、前述の電荷輸送物質としてポ
リ−N−ビニルカルバゾールとトリニトロンルオレノン
からなる電荷移動錯体を用いることもできる。
この例の電子写真像保持部材は前述のアゾ顔料と電荷輸
送物質とを適当な樹脂溶液中に分散させた液を基体上に
塗布乾燥して形成させ得る。
本発明の電子写真像保持部材は電子写真複写機に使用す
るのみならず、レーザービームプリンタCRTプリンタ
ー、LEDプリンター、液晶プリンター、レーザー製版
及びファクシミリ用のプリンター等の電子写真応用分野
にも広く用いることができる。
本発明の像保持部材の中で、光導電層2を有しない像保
持部材の例としては、支持体4上に静電潜像もしくはト
ナー像を保持する目的で誘電体層を設けたもので、かつ
、該誘電体層及び/又は該誘電体層の表面に本発明の高
融点ポリエステル樹脂を含む保護層を形成させたものが
挙げられる。
光導電層2を有しない像保持部材も本発明に属するが、
その応用例としては、トナー層もしくは静電層像の中間
転写部材又は静電記録部材等が挙げられる。
この様にして、本発明者等は感度及び耐久性に優れた像
保持部材を高い生産性で製造することに成功した。
第7図に本発明の像保持部材を装置したドラム型像保持
部材を用いた一般的な転写式電子写真装置の概略構成を
示す。
第7図において、71は像担持体としてのドラム型像保
持部材であり、軸71aを中心に矢印方向に所定の周速
度で回転駆動される。該像保持部材71はその回転過程
で、帯電手段72によって、その周面に正又は負の所定
電位の均一帯電を受け、次いで露光部73において、不
図示の像露光手段により、光像露光しくスリット露光、
レーザービーム走査露光等)を受ける。これにより、像
保持部材周面に露光像に対応した静電潜像が順次形成さ
れる。 その静電潜像は次いで現像手段74でトナー現
像され、そのトナー現像像が転写手段75により、不図
示の給紙部から像保持部材71と転写手段75との間に
像保持部材71の回転と同期取りされて給送された転写
材Pの面に順次転写される。
像転写を受けた転写材Pは像保持部材面から分離されて
像定着手段78へ導入されて像定着を受け、複写物(コ
ピー)として機外ヘプリントアウトされる。
像転写後の像保持部材71の表面はクリーニング手段7
6によって転写残りトナーの除去を受けて清浄面化され
て繰り返して像形成に使用される。
像保持部材71の均一帯電手段72としてはコロナ帯電
装置が一般に広(使用されている。また、転写装置75
としても、コロナ転写手段が広く一般に使用されている
。電子写真装置として、上述の像保持部材71、現像手
段74及びクリーニング手段76等の構成要素のうち、
複数のものを装置ユニットとして一体に結合して構成し
、このユニットを装置本体に対して着脱自在に構成して
も良い。例えば、像保持部材71とクリーニング手段7
6とを一体化して単一の装置ユニットとし、装置本体の
レール等の案内手段を用いて着脱自在の構成にしても良
い。この際に、上記の装置ユニットの方に帯電手段72
及び/又は現像手段74を伴って構成しても良い。
また、光像露光しは電子写真装置を複写機又はプリンタ
ーとして使用する場合には、原稿からの反射光、透過光
又は原稿を読み取り信号化し、この信号によってレーザ
ービームの走査、発光ダイオードアレイの駆動又は液晶
シャッターアレイの駆動等によって行なわれる。
また、ファクシミリのプリンターとして使用する場合に
は、光像露光しは受信データをプリントする為の露光に
なる。第8図はこの場合の1例をブロック図で示したも
のである。
第8図において、コントローラ81は画像読み取り部8
0とプリンター89を制御する。コントローラ81の全
体はCPU87によって制御されている。画像読み取り
部からの読み取りデータは送信回路83を通して相手局
に送信される。
相手局から受けたデータは受信回路82を通してプリン
ター89に送られる。画像メモリ86には、所定の画像
データが記憶される。プリンタコントローラ88はプリ
ンター89を制御している。84は電話である。
回線85から受信された画像(回線を介して接続された
リモート端末からの画像情報)は受信回路82で復調さ
れた後に、CPU87で画像情報の復号処理が行なわれ
て順次画像メモリ86に格納される。そして、少なくと
も1頁分の画像が画像メモリ86に格納されると、その
頁の画像記録を行なう。CP[J87は画像メモリ86
から1頁分の画像情報を読み出してプリンターコントロ
ーラ88に復号化された1頁分の画像情報を送出する。
プリンターコントローラ88はCPU87からの1頁分
の画像情報を受は取ると、その頁の画像情報記録を行な
うべく、プリンター89を制御する。なお、CPU87
はプリンター89による記録中に次の百分の受信を行な
っている。
以上の様に、本発明の像保持部材を装着した電子写真装
置をプリンターとして、画像の受信と記録とを行なうこ
とができる。
以下に、実施例によって本発明の像保持部材及びその製
造方法の優れた効果を実証する。
実施例1 外径80mmX長さ360mmのアルミニウムシノンダ
ーを基体とし、これにアルコキシメチル化ナイロンの5
%メタノール溶液を浸漬法で塗布して、膜厚1μmの下
引き層(中間層)を設けた。
次に下記構造式(1)の顔料を10部(重量部、以下同
様)、ポリビニルブチラール8部およびシクロへキサノ
ン50部を直径1+nmのガラスピーズ100部を用い
たサンドミル装置で20時間混合分散した。この分散液
にメチルエチルケトン70〜120(適宜)部を加えて
下引き層上に塗布し、100℃で5分間乾燥して0.2
μmの電荷発生層を形成させた。
次にこの電荷発生層の上に下記構造式(2)のスチリル
化合物10部と ビスフェノールZ型車リカーボネート10部をモノクロ
ルベンゼン65部に溶解した。この溶液をディッピング
法によって基体上に塗布し、120℃で60分間の熱風
乾燥させて、20μm厚の電荷輸送層を形成させた。
次にこの電荷輸送層の上に以下の方法で得られた塗工液
をディッピング方式で塗布して、膜厚1.0μmの保護
層を設けた: 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコールを用いて得られたポリエチレンテレフ
タレート(A)(分子量1000)100部をフェノー
ルとテトラクロロエタン(1:1)混合液100m1に
溶解させて保護層形成用の塗工液を調製した。
得られた像保持部材ドラムの性能は表1の通りであった
。このようにして作製した像保持部材ドラムを複写機[
商品名:NP−3525(キャノン社製)]に装着して
、温度24℃及び相対湿度55%の環境において通紙6
0万枚の耐久テストを行なった。結果を表1に示す。
実施例2 酸成分としてテレフタル酸を、グリコール成分としてエ
チレングリコール80モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)20モル%を用いて得られたポリエ
ステル樹脂(極限粘度0.68dβ/g、融点210℃
、ガラス転移温度68℃)を用いた以外には実施例1と
同様の実験を行なった。結果を表1に示す。
実施例3 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコール63モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)37モル%を用いて得られたポリエ
ステル樹脂(極限粘度0.67dρ/g、融点195℃
、ガラス転移温度65℃)を用いた以外には実施例1と
同様の実験を行なった。結果を表1に示す。
実施例4 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコール50モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)50モル%を用いて得られたポリエ
ステル樹脂(極限粘度o、66dJ2/g、融点180
℃、ガラス転移温度64℃)を用いた外は実施例1と同
様の実験を行なった。
結果を表1に示す。
実施例5 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコール40モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)60モル%を用いて得られたポリエ
ステル樹脂(極限粘度o、64127g、融点161℃
、ガラス転移温度60’C)を用いた以外には実施例1
と同様の実験を行なった。結果を表1に示す。
実施例6 実施例1で用いたグリコール成分であるエチレングリコ
ールの代わりに1.4−テトラメチレングツコールを用
いて得られたポリブチレンテレフタレート(PBTI 
 (極限粘度0.72 dj2/g、融点224°C、
ガラス転移温度35℃)を用いた以外には実施例1と同
様の実験を行なった。結果を表1に示す。
実施例7 実施例1で用いたグリコール成分であるエチレングリコ
ールの代わりにシクロヘキサンジメチロールを用いて得
られたポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(
PCT) (0,66dl/g、融点290°C、ガラ
ス転移温度80℃)を用いた以外には、実施例1と同様
の実験を行なった。結果を表1に示す。
実施例8 実施例1で用いた酸成分であるテレフタル酸の代わりに
110−ナフタレンジカルボン酸を用いて得られたポリ
エチレンナフタレート(PEN) (極限粘度0.69
dl/g 、融点280℃、ガラス転移温度85℃)を
用いた以外には、実施例1と同様の実験を行なった。結
果を表1に示す。
実施例9 外径80mmX長さ360mmのアルミニウムシリンダ
ーを基体とした。これに実施例1で用いたアルコキシメ
チル化ナイロンの5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し
、膜厚1LLrnの下引き層(中間層)を設けた。次に
電荷発生物質であるε型Cu−PC3部と電荷輸送物質
である構造式(3)のヒドラゾン化合物6部、 実施例1で用いたビスフェノールZ型ポリカーボネート
6部及びモノクロルベンゼン50部をサンドミルで30
時間混合分散して塗工液を作製した。この塗工液を基体
上にスプレー法で塗布し、膜厚が20μmの感光層を形
成させた。
次にこの感光層の上に実施例1と同様にして膜厚1.0
μmの保護層を形成させ、同様にその耐久テストを行な
った。その結果を表1に示す。
実施例10 実施例1の電荷発生層と電荷輸送層との層構成順序を逆
にした以外には実施例1と同様の像保持部材を作製して
、同側と同様にその耐久テストを行なった。結果を表1
に示す。用いた保護層の膜厚ば0.9μmであった。
実施例11 実施例1で用いたフェノールとテトラクロロエタン(1
:1)混合液100m尼の代わりに、ヘキサフルオロイ
ソプロパツール100m℃を用いた以外には、実施例1
と同様の像保持部材を作製し、実施例1と同様に耐久テ
ストを行なった。結果を表1に示す。
また、実施例11の像保持部材を温度30℃で相対温度
(RH) 85%の環境において、転写式複写機[商品
名:NP−3525(キャノン社製)]に装着して通紙
10万枚の耐久テストを行なった。結果を表3に示す。
実施例12 外径80IIILIl×長さ360mmのアルミニウム
シノンダーを基体とし、これに実施例1で用いたアルコ
キシメチル化ナイロンの5%メタノール/8液を浸漬法
で塗布し、膜厚1μmの下引き層(中間層)を設けた。
次に前記構造式(1)の顔料10部、ポリビニルブチラ
ール8部及びシクロへキサノン50部を直径1mmのガ
ラスピーズ100部を用いたサンドミル装置で20時間
混合分散した。この分散液にメチルエチルケトン70〜
120(適宜)部を加えて下引き層上に塗布し、100
℃で5分間乾燥して層厚0.2μmの電荷発生層(CG
L)を形成させた。
次にこの電荷発生層(CGL)の上に前記構造式(3)
のヒドラゾン130部を用いて以下の手法で調製した樹
脂液に混合溶解させ、電荷輸送層用の塗工液とした。
この塗工液をディッピング法によって電荷発生層の上に
塗布し、乾燥させて、層厚20μmの電荷輸送層(CT
L)を形成させた。
樹脂液を調製するには、酸成分としてテレフタル酸を、
グリコール成分としてエチレングリコールを用いて得ら
れたポリエチレンテレフタレート(極限粘度0.70 
dl/g 、融点258℃、ガラス転移温度70℃)1
00部をフェノールとテトラクロロエタンとの(1:1
)混合液100m℃に溶解させた。
このようにして作製した像保持部材ドラムを複写機[商
品名:NP−3525(キャノン社製)]に装着して、
温度24℃及び相対温度55%の環境において通紙60
万枚の耐久テストを行なった。結果を表2に示す。
実施例13 酸成分としてテレフタル酸を、グリコール成分としてエ
チレングリコール80モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)20モル%とを用いて得られたポリ
エステル樹脂(極限粘度0.68d忍/g、融点210
℃、ガラス転移温度68℃)を用いた以外には、実施例
12と同様の実験を行なった。結果を表2にホす。
実施例14 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコール63モル%とポリエチレングリコール
(分子11000)37モル%とを用いて得られたポリ
エステル樹脂(極限粘度0.67 d尼/g、融点、1
95℃、ガラス転移温度65℃)を用いた外には実施例
12と同様の実験を行なった。結果を表2に示す。
実施例15 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコール50モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)50モル%とを用いて得られたポリ
エステル樹脂(極限粘度0.66 d氾/g、融点18
0℃、ガラス転移温度64℃)を用いた以外には、実施
例12と同様の実験を行なった。結果を表2に示す。
実施例16 酸成分としてテレフタル酸及びグリコール成分としてエ
チレングリコール40モル%とポリエチレングリコール
(分子量1000)60モル%とを用いて得られたポリ
エステル樹脂(極限粘度0.64 dρ/g、融点16
1℃、ガラス転移温度60℃)を用いた以外には実施例
12と同様の実験を行なった。結果を表2に示す。
実施例17 実施例12で用いたグリコール成分であるエチレングリ
コールの代わりに1.4−テトラメチレングリコールを
用いて得られたポリブチレンテレフタレート(PBT)
 (極限粘度0.72dl/g、融点224℃、ガラス
転移温度35℃)を用いた以外には、実施例12と同様
の実験を行なった。結果を表2に示す。
実施例18 実施例12で用いたグリコール成分であるエチレングリ
コールの代わりにシクロヘキサンジメチロールを用いて
得られたポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート
樹脂(PCT)  (極限粘度0.66dρ/g、融点
290℃、ガラス転移温度80℃)を用いた以外には、
実施例12と同様の実験を行なった。結果を表2に示す
実施例19 実施例12で用いた酸成分であるテレフタル駿の代わり
に1.10−ナフタレンジカルボン酸及びグリコール成
分としてエチレングリコールを用いて得られたポリエチ
レンナフタレート(PEN)  (極限粘度0.69 
dg、/g、融点280℃、ガラス転移温度85℃)を
用いた以外には、実施例12と同様の実験を行なった。
その結果を表2に示す。
実施例20 外径80mmX長さ360mn+のアルミニウムシリン
ダーを基体とした。これに実施例12で用いたアルコキ
シメチル化ナイロンの5%メタノール溶液を浸漬法で塗
布し、膜厚1μmの下引き層(中間層)を設けた。次に
この中間層の上に構造式(2)のスチリル化合物10部
とポリメチルメタクリレート10部とをTHF65部に
溶解させてなる溶液を浸漬法(ディッピング方式)で塗
布し、125℃において70m1n乾燥させて層厚15
μmの電荷輸送層を作製した。
次に、この電荷輸送層の上に下記の構造式(4)で表わ
される顔料1o部と実施例12で用いた電荷輸送層の樹
脂分7部に相当する樹脂液を加え、サンドミルで20時
間混合分散して、塗工液とした。結果を表2に示す。
実施例21 外径80mmX長さ360mmのアルミニウムシリンダ
ーを基体とした。これに実施例12で用いたアルコキシ
メチル化ナイロンの5%メタノール溶液を浸漬法で塗布
し、膜厚1μmの下引き層(中間層)を設けた。
次に電荷発生物質であるε型Cu−PC3部と電荷輸送
物質である構造式(3)のヒドラゾン化合物6部、実施
例12で用いた電荷輸送層の樹脂分10部に相当する樹
脂液を加え、サンドミルで30時間混合分散して塗工液
を作製した。この塗工液を用いて、膜厚18μmの像保
持層を形成させた。この像保持部材を用いて耐久テスト
を行なった。結果を表2に示す。
実施例22 実施例12で用いたフェノールとテトラクロロエタン(
1:1)混合液100mQの代わりにヘキサフルオロイ
ンプロパツール100mj2を用いた以外には、実施例
12と同様の像保持部材を作製し、実施例12と同様に
耐久テストを行なった。
結果を表2に示す。
また、実施例11の像保持部材と実施例22の像保持部
材とを温度30℃で相対温度85%の環境下に、複写機
[商品名:NP−3525(キャノン社製)1に装着し
て、通紙10万枚の耐久テストを行なった。結果を表3
に示す。
[発明の効果] 本発明によれば、下記の様な長所を備えた像保持部材を
提供することができる: 耐久使用期間全域に亙って、 ・像保持部材表面の削れが殆ど認められない、・安定し
た電位特性を示す、 ・像保持部材表面のキズによるスジ画像発生は無い、 ・像保持部材表面の部分的な削れによる濃度の傾きが生
じない、 ・良好な複写画像及びファクシミリ画像を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
(1)図面の種類に関する説明 第1図〜第6図は本発明の構成を備えた像保持部材の模
式的断面図、第7図は一般的なドラム型像保持部材を装
着した転写式電子写真装置の概略構成図及び第8図は該
電子写真装!をプリンターとして使用したファクシミリ
方式のブロック図である。 (2)図面の主要な部分を表わす符号の説明1・・・保
護層、2・−・光導電層、3・・・大骨、4・・・支持
体、5・・・電荷輸送層、6・・・電荷発生層、 7・・・高融点ポリエステル樹脂、電荷発生物質及び電
荷輸送物質を含有する光導電層 8・・・高融点ポリエステル樹脂を含有する電荷輸送層
、 9・・・高融点ポリエステル樹脂を含有する電荷発生物
質 71・・・ドラム型像保持部材、 72・・・帯電手段、 73・・・露光部、 74・・・現像手段、 75・・・転写手段、 80・・・画像読み取り部、 81・・・コントローラ、 82・・・受信回路、 83・・・送信回路、 84・・・電話、 85・・・回線、 86・・・画像メモリ、 87・・・CPU、 88・・・プリンタコントローラ、 89・・・プリンター

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)高融点ポリエステル樹脂層を含有する塗布層を表
    面層として有することを特徴とする像保持部材。
  2. (2)前記高融点ポリエステル樹脂が160℃以上の融
    点を有する請求項1に記載の像保持部材。
  3. (3)前記高融点ポリエステル樹脂がポリエチレンテレ
    フタレート系樹脂であることを特徴とする請求項1に記
    載の像保持部材。
  4. (4)前記高融点ポリエステル樹脂がポリブチレンテレ
    フタレート系樹脂であることを特徴とする請求項1に記
    載の像保持部材。
  5. (5)前記高融点ポリエステル樹脂がポリシクロヘキサ
    ンジメチレンテレフタレート系樹脂であることを特徴と
    する請求項1に記載の像保持部材。
  6. (6)前記高融点ポリエステル樹脂がポリエチレンナフ
    タレート系樹脂であることを特徴とする請求項1に記載
    の像保持部材。
  7. (7)表面層が保護層であることを特徴とする請求項1
    に記載の像保持部材。
  8. (8)像保持部材の支持体と保護層との間に有機系の光
    導電層を有することを特徴とする請求項7に記載の像保
    持部材。
  9. (9)表面層が光導電層であることを特徴とする請求項
    1に記載の像保持部材。
  10. (10)光導電層が電荷輸送層であることを特徴とする
    請求項9に記載の像保持部材。
  11. (11)光導電層が電荷発生層であることを特徴とする
    請求項9に記載の像保持部材。
  12. (12)電荷発生層が有機系の電荷発生層であることを
    特徴とする請求項11に記載の像保持部材。
  13. (13)溶媒中に少なくとも高融点ポリエステル樹脂が
    均一に溶解された塗工液を塗工し、乾燥させることを特
    徴とする前記像保持部材の製造方法。
  14. (14)前記塗工工程として、ディッピング方式を用い
    ることを特徴とする請求項13に記載の像保持部材の製
    造方法。
  15. (15)前記溶媒がフッ素含有アルコールを含有するも
    のであることを特徴とする請求項13に記載の像保持部
    材の製造方法。
  16. (16)帯電手段、現像手段及びクリーニング手段の少
    なくとも1つを、高融点ポリエステル樹脂を含有する塗
    布層を表面層として有する像保持部材と共に一体に支持
    してユニットを形成し、装置本体に着脱自在の単一ユニ
    ットとしたことを特徴とする装置ユニット。
  17. (17)前記高融点ポリエステル樹脂を含有する塗布層
    を表面層として有する像保持部材、潜像形成手段、形成
    した潜像を現像する手段及び現像した像を転写材に転写
    する手段を有することを特徴とする電子写真装置。
  18. (18)高融点ポリエステル樹脂を含有する塗布層を表
    面層として有する像保持部材、潜像形成手段及び現像し
    た像を転写材に転写する手段を備えた電子写真装置並び
    にリモート端末からなる画像情報を受信する受信手段を
    有することを特徴とするファクシミリ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000034688A1 (fr) * 1998-12-04 2000-06-15 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Mecanisme de transmission de puissance
JP2013205499A (ja) * 2012-03-27 2013-10-07 Mitsubishi Chemicals Corp 電子写真感光体、電子写真感光体カートリッジ、及び画像形成装置

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WO2000034688A1 (fr) * 1998-12-04 2000-06-15 Kabushiki Kaisha Toyoda Jidoshokki Seisakusho Mecanisme de transmission de puissance
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