JPH0495018A

JPH0495018A - 育毛剤及びそれを含有する養毛化粧料

Info

Publication number: JPH0495018A
Application number: JP21293090A
Authority: JP
Inventors: Tatsu Miyamoto; 達宮本; Atsumasa Taira; 淳誠平良; Shintaro Inoue; 紳太郎井上; Masanori Nakada; 正典中田
Original assignee: Kanebo Ltd
Current assignee: Kanebo Ltd
Priority date: 1990-08-10
Filing date: 1990-08-10
Publication date: 1992-03-27
Anticipated expiration: 2014-03-10
Also published as: JP2869168B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、頭皮の柔軟性を向上させ、育毛効果。

脱毛予防及びふけ防止効果に優れた育毛剤及び養毛化粧
料に関する。

〔従来の技術〕

従来より、トウガラシチンキ、ニコチン酸、ニコチン酸
メチル等の血行促進物質、或はセンブリエキス、朝鮮ニ
ンジンエキス等の頭皮の皮膚細胞の賦活化物質を配合し
てなる養毛化粧料が知られている。更に最近では、皮脂
腺の肥大防止効果を持つ成分や、男性ホルモンの過剰作
用を持つ゛成分を配合する養毛化粧料も数多く提案され
ている。

しかし、従来より使用されている血行促進物質は、皮膚
刺激が強くその配合量に制限があったり、血行促進の持
続時間が短かいという欠点がある。

また細胞の賦活化物質も、低濃度ては皮膚への浸透性が
低く、且つ単独では効果が充分に発揮されないという問
題点がある。男性型脱毛症は男性ホルモンの過剰作用に
よる皮脂腺の肥大が原因の一つになっているが、血行の
不良や毛母細胞の活性低下、皮脂腺の肥大化１頭皮の線
維化等の現象が複雑に絡みあって生しているために、単
に男性ホルモンの抑制成分を用いても育毛作用を発現す
るまでには至っていないのか現状である。

一方、男性型脱毛症の頭皮ではコラーゲンの合成と分解
のバランスか失われ、コラ−ケンの異常な蓄積が生じ、
頭皮の線維化か進行していることか臨床的に知られてい
る。その結果、頭皮の緊張化、血流の低下１毛母細胞の
活性低下環か生じて脱毛症を発生させることか示唆され
ている。それ故、コラーゲンの代謝を促進し、頭皮の線
維化を正常な状態に戻す薬剤の養毛・育毛効果か期待さ
れているか、現在のところそのような有効成分の開発は
充分てはなく、養毛剤への応用は全くみられないのか現
状である。

本発明者らは既に、種々の化合物についてコラーゲン代
謝の促進効果を検討し、前記一般式（Ｉ）で表される化
合物か皮膚中のプロコラゲナーゼの産生を促進し、コラ
ーゲンの異常な蓄積に伴う線維化を解消することを発見
した（特願平２９７０７１）。そして更にこの化合物か
頭皮の緊張緩和を行い、優れた養毛・育毛効果を発現す
ることを見出し、本発明を完成するに至った。

〔発明か解決しようとする課題〕

従って本発明の目的は、頭皮の線維化を解消することに
より、頭皮を柔軟化し、育毛、脱毛予防及びふけ防止等
の効果に優れた、皮膚刺激のない育毛剤及び養毛化粧料
を提供する二とにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、下記一般式（Ｉ）で表されるエタノールアミ
ン誘導体及び／又はその塩から成る育毛剤及び、それを
含有することを特徴とする養毛化粧料である。

／（式中、Ｒ１及びＲ２はそれぞれ水素原子あるいはメチ
ル基を示し、Ｒ３は水素原子、メチル基あるいはエチル
基を示す。）一般式（１）で表される本発明の育毛剤としては、例え
ばモノエタノールアミン、Ｎ−メチルエタノールアミン
、Ｎ、Ｎ−ジメチルエタノールアミン２−アミノ−１−
プロパツール、２−アミノｌ−ブタノール、Ｎ−メチル
−２−アミノ−１−ブロバノール、Ｎ−メチル−２−ア
ミノ−１−ブタノール等を挙げることか出来る。

一般式（Ｉ）て表される化合物は、上記の他、遊離のア
ミンあるいはアミンの塩として用いることができる。

アミンの塩としては、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩。

燐酸塩等の鉱酸の塩、あるいは酢酸塩、乳酸塩。

クエン酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩マレイ
ン酸塩、低級脂肪酸塩、高級脂肪酸塩等の有機酸の塩等
が挙げられる。

本発明の育毛剤は、養毛化粧料等に適用することか可能
である。

本発明の育毛剤の養毛化粧料中の含有量は、総量を基準
として、０．００１−１０．　Ｏｗ　ｔ％てあればよく
、より好ましくは、０．Ｏ１〜５．　Ｏｗ　ｔ％である
。この量の下限未満ては本発明の目的とする効果か充分
ではなく、一方上限を超えても、その増加分に見合った
効果の向上は望めないものである。

本発明の養毛化粧料は、常法に従って、ヘアートニック
、ヘアーローション、ヘアークリーム。

ヘアーコンディショナー、シャンプー、リンス。

ヘアージェル、ヘアーミスト、ヘアーフオーム等の剤型
にすることか可能である。

本発明の養毛化粧料には、一般に養毛化粧料に用いられ
ている色素、香料、殺菌剤、防腐剤、角質溶解剤、抗男
性ホルモン剤、抗酸化剤等を、本発明の目的を達成する
範囲で、適宜配合することができる。

〔作用〕

本発明者らは既に、化合物（Ｉ）かプロコラゲナーゼの
産生を促進することを見出している（特願平２−９７０
７１）。

プロコラゲナーゼは生体内においてプラスミンやストロ
メライシン等の蛋白分解酵素によってコラゲナーゼに活
性化され（Ｔｈｅ　Ｂｉｏｃｈｅｍｉｃａｌ　Ｊｏｕｒ
ｎａｌ　１６６巻２１〜３１頁　１９７７年、及びＰｒ
ｏｃｅｅｄｉｎｇｓｏｆ　　ｔｈｅ　　Ｎａｔｉｏｎａ
ｌ　　Ａｃａｄｅｍｙ　　ｏｆ　　５ｃｉｅｎｃｅｓ　
　ｏｆ　　ｔｈｅ　　Ｕ。

Ｓ、Ａ、　　８６巻２６３２頁、　１９８９年参照）、
そしてこのコラゲナーゼか異常蓄積したコラーゲンを分
解し、皮膚の線維化を防止する。

本発明の育毛剤及び養毛化粧料は、上述した作用に基づ
き、頭皮の緊張を緩和し、養毛・育毛効果を発揮すると
考えられる。

〔実施例〕

以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を詳説する。

尚、実施例に記載の皮膚粘弾性試験法、ヒト頭毛の成長
促進効果試験法及び実用試験法を下記に示す。

＋１）　　皮膚粘弾性試験法局方記載の吸水軟膏に、本発明の養毛化粧料を５重量％
の濃度で配合し、試料クリームを作製した。（尚、無配
合のものをコントロールとして用いた。）次に、ウィスター系ヘアレスラット（６週齢。

オス、１群５匹）の背部を毛刈りし、右肩の２×２　Ｃ
ｍの部位に連日試料クリームを０．１ｇｌ！！布した。

試験開始後４５日目に、特開昭５９− １２０１３０号公報記載の振動式の皮膚弾性測定器を用
いて皮膚粘弾性値を測定した。

尚、同測定器により表示される皮膚粘弾性値性の平均値
（Ｓ）、無配合クリーム塗布群の皮膚粘弾性の平均値（
Ｃ）を求め、（Ｓ）／（Ｃ）を算出して、皮膚粘弾性を
評価した。

（２）　　ヒト頭毛の成長促進効果試験法男性型脱毛症
患者である被試験者１０名の耳の上５ｃｍの位置の頭毛
を、左右２ケ所に於て直径１ｃｍの円形状に剃毛した被
験部位に、本発明の養毛化粧料を左側に毎日朝夕２回、
約３ｍｌ塗布し、無処置の右側と比較した。効果の判定
は、試験開始後２８日目に、左右の被験部位の頭毛各々
２０本ずつを剃毛し、左側（実施例または比較例を塗布
）の毛２０本の長さの平均値（Ｂ）及び右側（無想ｌｌ
！＞の毛２０本の長さの平均値（Ａ）を求め、判定結果
は、被試験者１０名の（Ｂ）／（Ａ）の平均値で示した
。

（３）実用試験法男性型脱毛症患者である被試験者２０名の頭部に毎日朝
夕２回、連続６ケ月間塗布した後の効果を評価した。試
験結果は、育毛効果、脱毛予防効果、ふけ防止効果の各
項に対して、「生毛が剛毛化した或は生毛か増加した」
、「脱毛か少なくなった」、「ふけか少なくなった」と
回答した人数で示した。

実施例１〜６．比較例１〜３（オイリーヘアートニック）下記の原料組成に於いて、第１表に記載の如く試料を配
合してオイリーヘアートニックを調製し、（１１組成・オリーブ油　　　　　　　　　　５．０・イソプロピ
ルミリステート　　２．０・メチルパラベン　　　　　
　　０．　トエタノール　　　　　　　　　６０．０・
グリセリン（Ｂ）　・香料５．００、　１（２）調製法第１表に記載の配合物質を（Ａ）成分または（Ｂ）成分
中に溶解させた後、（Ａ）成分と（Ｂ）成分を混合攪拌
分散して容器に充填する。使用時には内容物を均一に振
盪分散して使用する。

（３）特性各オイリーヘアートニックの諸試験を実施した結果を第
１表に記載した。第１表に示すごとく、比較例１〜３は
皮膚粘弾性値か低く、諸試験の結果も良好てはなかった
。特にトウガラシチンキを配合した比較例１は実用性試
験において、３人か軽度の皮膚刺激を訴えた。

実施例１〜６の本発明の養毛化粧料は高い皮膚粘弾性値
を示し、諸試験の総てに亘って明らかに実施例７〜１２
．比較例４〜６（ヘアークリーム）実施例１と同様にして各々のへアークリームを調製して
諸試験を実施し、その結果を第２表右欄に記載した。

＋１１　　組成・流動パラフィン　　　　　　３０．０・ステアリン酸
　　　　　　　　５．０・セタノール　　　　　　　　
　５．０（Ａ）　　・ソルビタンモノオレート　　　３
．０（Ｃ）　・香料０．２（２）　　調製法第２表に記載の配合物質を（Ａ）又は（Ｂ）成分に溶解
させる。次いて、（Ａ）及び（Ｂ）成分を８０°Ｃに加
熱溶解して混合した後、攪拌しつつ冷却して５０°Ｃに
なったところで（Ｃ）成分を加え、更に３０°Ｃまて攪
拌を続けて各ヘアークリームを調製した。

（３）特性第２表に示すごとく、実施例７〜１２は比較例４〜６に
比へて、高い皮膚粘弾性を示すと共に諸試験の総てに亘
って優れた結果を示し、皮膚刺激・メチルパラベン（Ｂ）・グリセリン・精製水０．２５．０総量を１００．０とする残量〔発明の効果〕以上記載のごとく、本発明か頭皮の柔軟性を向上させ、
育毛効果、脱毛予防及びふけ防止効果に優れるとともに
、皮膚刺激の無い育毛剤及び養毛化粧料を提供すること
は明らかである。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）下記一般式（ I ）で表されるエタノールアミン
誘導体及び／又はその塩から成る育毛剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・（ I ）（式中、Ｒ＿１及びＲ＿２はそれぞれ水素原子あるいは
メチル基を示し、Ｒ＿３は水素原子、メチル基あるいは
エチル基を示す。）
（２）一般式（ I ）で表されるエタノールアミン誘導
体及び／又はその塩が、Ｎ−メチルエタノールアミン及
び／又はその塩である請求項（１）記載の育毛剤。
（３）請求項（１）記載の育毛剤を含むことを特徴とす
る養毛化粧料。