JPH0493445A - 開閉式屋根 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は野球場、陸上競技場等の開閉式屋根に関する。

（従来の技術） 最近の野球場や競技場では天候の影響に関係なく使用で
きるように、空気膜構造の屋根を具備したものもあるよ
うになった。そしてさらに、晴天時の開放感を得るため
に開閉式屋根についても種々の提案が行なわれている。

移動屋根を多段構造どし、屋根の開運動に伴なう収納状
態が積層型となって、収納スペースを小さく構成し、逆
に開口率を大きくすることが課題になっている。

この開閉式屋根は屋根を構成する屋根部材を移動可能に
支承し、これらも移動屋根の運動方向は、上下方向、水
平方向があり、それぞれ一長一短ではあるが、移動動力
容量の小容量化を目的とする場合には、水平方向が有利
であり、これは移動屋根をそのまま水平に左右方向へ運
動させるものである。

（発明が解決しようとする課題） 開閉式屋根を叙述の如く水平に移動させた場合には、そ
の屋根が開いた時の収納スペースをいかに小さくするか
が一つの課題であって、これらの屋根を建物の一端へ移
動させた場合には上下に重なって収まる積層構造になり
、収納スペースが小さくなる点で有利であるが、ドーム
屋根には妻壁部分があり、この部分が一方から他方へ移
動するには支持の安定性あるいは開口部天面の移動高さ
をある一定レベル以上に維持する点で難しく、特に、建
物が運動競技場の如く長方形の開口部分を必要とする場
合にはドームの端部を円周軌道に乗せて他方へ１８０°
旋回させるような構造も不可能であり、または可能だと
しても相当に構造が難しくなる欠点があった。

また、折畳み式屋根では屋根の構造が複雑になり易く、
さらにはその屋根膜の材質や耐久性にも問題があった。

本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その
目的は屋根を開いたとき、開口部に梁が残らず開放感に
優れ、しかも開口率の高い開閉式屋根を移動効率よく安
定的に収めようとするものである。

（課題を解決するための手段） 上−記目的を達成するために、本発明の開閉式屋根はほ
ぼ長方形状に一方に長大な楕円形ドーム屋根は長手方向
と直交する方向に幾つかに分断画成し、かつその長手方
向の一端部を建物に固定した固定屋根とし、残余の屋根
部分は他端部に位置する移動屋根から該固定屋根側へ移
動するに従って該分断画成した屋根部分が順次に移動方
向側の屋根部分内側へ嵌入積層可能に構成するとともに
、該固定屋根は反対側端部の移動屋根内に収まるレベル
位置に構成したのである。

（作　用） 屋根か複数段以上に分断構成してあって、かつ分割方向
と交わる軸線方向へほぼ水平に移動し、移動して開くと
き建物の一方の端部から他方の端部へ隣接し合う屋根部
分が互いに重なりなから移動し、移動方向にて互いに多
段構造に重なり収まる。

その時、屋根を構成する一方の端部に存在°する固定屋
根は他方の端部に位置する移動可能な屋根部分よりも低
いレベル位置に構成しであるために互いに重なることが
可能になっている。

このようにして夫々分割構成した屋根部分は一方の端部
にある固定屋根に重なるように収まるのである。

（実　施　例） 以下、本発明の好適な実施例について図面を参照にして
詳細に説明する。

第１図に本発明の開閉式屋根によるドーム屋根１の側面
を示し、このドーム屋根１は楕円形に立設した外周壁２
の長手方向両端部に妻壁部分を持つ半円弧状の屋根部分
を持ち、その右端部に固定屋根３を構成し、左端部に移
動屋根４を構成している。

そして、１・−ム屋根］の長さ方向端部にある固定屋根
３および移動屋根４の中間部にある屋根部分もそれぞれ
横断２分割してあって、移動屋根４に隣接する中間移動
屋根５の幅は移動屋根４よりも広く、さらにこの中間移
動屋根５の固定屋根３側に位置する中間移動屋根６は中
間移動屋根５の幅よりも広い。

また、移動屋根４の幅は固定屋根３の幅よりも広い。

移動屋根４は対向する反対側に位置した固定屋根３の方
へ移動した時、固定屋根３を覆い包むように収まるもの
である。これらの移動屋根４．中間移動屋根５．中間移
動屋根６の底辺には移動できるように走行車輪７を装着
しており、しかも移動屋根４の妻壁部分を高いレベル位
置に保持するために移動屋根４の支持レベルを非常に高
く構成し、順次移動方向に隣接する中間移動屋根５，６
になるに従って支持レベルを段状に下げて構成している
。そして、固定屋根３の天面レベルは移動屋根４よりも
低く構成しているか、中間移動屋根５．６は移動屋根４
の天面のレベルよりも高く構成している。

第２図にドーム屋根１の平面を示し、第１図および第２
図から判るように、固定屋根３が一番小さく、次いで移
動屋根４および中間移動屋根５の順に大きくなり中間移
動屋根６が一番大きい構造になっている。これらの移動
屋根を固定屋根３の方へ走行車輪７て支持しながら移動
させる時、移動屋根４は中間移動屋根５の内部に収まり
、これら移動屋根４および中間移動屋根５が一体になつ
て中間移動屋根６の内部に収まる。中間移動屋根６は移
動屋根４および中間移動屋根５を収納した状態のままで
固定屋根３の方へ移動する。そのために、中間移動屋根
５，６の底端部近く側面には案内レール８，８ａを設け
ている。また、中間移動屋根６を支持している案内レー
ル８Ｃは固定屋根３の外側両脇部分へ延びている。第３
図に断面を示している。図の如く、固定屋根３の上に移
動屋根４．５．６の順で重なるものである。

屋根が開いていく様子を第４図および第５図によって説
明すると、先ず左端部にある移動屋根４か中間移動屋根
５の方へ移動し、徐々に中間移動屋根５の内部に設けで
ある案内レール８の上に走行移動し、移動屋根４は中間
移動屋根５の内部に収まる。

そしてさらに、中間移動屋根５は移動屋根４を内部に収
納した状態のままにおいて中間移動屋根６の内部に設け
た案内レール８ａの案内方向へ走行移動して中間移動屋
根６の内部に収まる。

最後に中間移動屋根６は移動屋根４および中間移動屋根
５を内部に収納した状態のままにおいて固定屋根３の方
へ移動し、移動屋根４の妻壁部分が固定屋根３に当たる
直前に停止する。このよつにして第５図の如くそれぞれ
の移動屋根４，５゜６か固定屋根３に重複するように停
止して建物の天部空間を開放している。屋根か閉まる時
には今説明した運動と全く逆の運動を行なう。第３図お
よび第５図を参照にして理解できるとおり、この実施例
では移動屋根４の底端部レベルをかなり高い位置に保持
しているために、その妻壁部分は常に高いレベル位置に
維持されている。

（効　果） 以上詳細に説明したように本発明の開閉式屋根によれば
ほぼ長方形状に一方に長大な楕円形ドーム屋根は長手方
向と直交する方向に幾つかに分断画成し、かつその長手
方向の一端部を建物に固定した固定屋根とし残余の屋根
部分は固定屋根方向へ重なり合うように移動する移動屋
根となっているために、移動屋根か固定屋根の方へ移動
するに従ってそれぞれ分断画成した屋根部分か順次に移
動方向側の屋根部分内側へ潜り込むように積層可能に収
まって、収納スペースを小さく構成することか可能にな
っている。また、長手方向と直交する方向にいくらでも
分割することが可能であるために、長方形状に長大な楕
円形ドーム屋根であっても他方から一方へ水平に移動さ
せることが可能であり、直線的な開閉運動だけで足りる
点て効果かある。

固定屋根の外形レベルは反対側端部の移動屋根内に収ま
るレベルに構成しているので、相対的に固定屋根の反対
側の位置にある移動屋根の妻壁部分の底端部を高いレベ
ルに構成することか可能になり、固定屋根の外形形状を
小さく構成しながら建物の天部空間を移動するドーム屋
根の端部の妻壁部分を常に高いレベル位置に保持して、
移動させる時の開放感やあるいは目視線の防げにならな
いように収納できる効果かある。

【図面の簡単な説明】

第１図は開閉式ドーム屋根の側面図、第２図はその平面
図、第３図は移動する妻壁の高さレベルか判るように示
した断面図、第４図は屋根が開く途中を示した側面図、
第５図は屋根が開ききった状態を示す側面図である。 ・・ドーム屋根 ・・・・固定屋根 ・・・・・中間移動屋根 ・・・・走行車輪

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ほぼ長方形状に一方に長大な楕円形ドーム屋根は長手方
   向と直交する方向に幾つかに分断画成し、かつその長手
   方向の一端部を建物に固定した固定屋根とし、残余の屋
   根部分は他端部に位置する移動屋根から該固定屋根側へ
   移動するに従って該分断画成した屋根部分が順次に移動
   方向側の屋根部分内側へ嵌入積層可能に構成するととも
   に、該固定屋根は反対側端部の移動屋根内に収まるレベ
   ル位置に構成したことを特徴とする開閉式屋根。