JPH049260Y2 - - Google Patents

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JPH049260Y2
JPH049260Y2 JP1985151366U JP15136685U JPH049260Y2 JP H049260 Y2 JPH049260 Y2 JP H049260Y2 JP 1985151366 U JP1985151366 U JP 1985151366U JP 15136685 U JP15136685 U JP 15136685U JP H049260 Y2 JPH049260 Y2 JP H049260Y2
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steering
control valve
directional control
hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 考案の目的 産業上の利用分野 本考案は自動車等の車両に用いられる後輪操舵
装置に関するものであり、特に油圧力を用いて後
輪を操舵するものの改良に関する。
従来の技術 従来、油圧力により後輪を操舵する後輪操舵装
置としては、例えば実開昭60−46376号公報等に
記載されているもののように、前輪用パワーステ
アリング装置により発生する油圧力を後輪操舵用
のアクチユエータに直接供給して後輪に操舵力を
与えるものが種々提案されている。
考案が解決しようとする問題点 一般に車両のリヤサスペンシヨンは車両旋回時
に発生するコーナリングフオースを受けるとサス
ペンシヨンに設けられたブツシユが変形して後輪
を前輪の操舵方向とは逆相側に傾動変位させる特
性、所謂コンプライアンスステア現象を発生させ
る特性を有している。
また、一方パワーステアリング装置は発生する
油圧力が一定のものが一般的である。
このため、上記のような従来の後輪操舵装置を
前輪と同相に後輪を操舵するものとして適用しよ
うとすると車両旋回時のコーナリングフオースに
抗して、後輪を操舵しなければならず、一方、パ
ワーステアリング装置より発生する油圧力が一定
であるため、高車速時や前輪舵角の比較的大きい
時等のように大きなコーナリングフオースが発生
するような運転状態では後輪操舵用アクチユエー
タに供給される油圧力が不足気味となり、後輪を
所望の舵角に操舵することが困難となつて、前後
輪同相操舵の本来目的とする車両のコーナリング
特性の向上を十分に達成することができない不都
合がある。
考案の構成 問題点を解決するための手段 本考案は上記に鑑み創案されたもので、その要
旨とするところは、車両の車速に比例して回転す
る回転部材から回転力を受け車速に応じた流量の
圧油を吐出する油圧ポンプ、同油圧ポンプから吐
出される圧油を受けて作動して後輪を操舵するよ
う車両に設けられた油圧アクチユエータ、同油圧
アクチユエータと上記ポンプとを接続する油路に
介装されて上記油圧アクチユエータと上記ポンプ
との連通方向及び連通開度を調整することにより
上記後輪の操舵方向の切り換え及び油圧アクチユ
エータへの作用圧力の調整を可能とするように設
けられた方向制御弁、及びステアリングシヤフト
と上記方向制御弁に機械的に接続され上記ステア
リングシヤフトの回転量に応じた変位を上記方向
制御弁に伝達して上記方向制御弁を動作させる弁
制御機構を備えたことを特徴とする後輪操舵装置
にある。
作用 本考案によれば、車両の車速に比例して回転す
る回転部材から回転力を受け車速に応じた流量の
圧油を吐出する油圧ポンプを使用するため、方向
制御弁を介して油圧アクチユエータに供給される
油圧は車速の上昇と共に増大し、油圧アクチユエ
ータは車速の上昇と共に後輪を大きく操舵するこ
とになる。このため、後輪の操舵角は車速の上昇
と共に増大する。
一方、油圧アクチユエータと油圧ポンプとを接
続する油路には介装された方向制御弁は、油圧ア
クチユエータと油圧ポンプとの連通方向及び連通
開度を調整することにより後輪の操舵方向の切り
換え及び油圧アクチユエータへの作用圧力の調整
を可能とするよう設けられ、ステアリングシヤフ
トと方向制御弁に機械的に接続された弁制御機構
が、ステアリングシヤフトの回転量に応じた変位
を方向制御弁に伝達して方向制御弁を動作させる
ため、ステアリングシヤフトの回転量に応じて後
輪が操舵され、ステアリングホイールの操舵角に
応じた後輪舵角が得られることになる。
したがつて、本願考案によれば、車速とステア
リングホイールの操舵角に応じて後輪が操舵さ
れ、車速及びステアリングホイールの操舵角の増
大に応じて後輪の操舵角が増大するので、比較的
簡単な構成により車速とステアリング操舵角に感
応する後輪操舵装置を実現することができるもの
である。
実施例 以下、本考案の実施例を添付図面に基き詳細に
説明する。
第1〜3図は本考案の一実施例を示すものであ
る。第1図中、1は図示しないスピードメータド
リブンギヤに接続されて回転力を受け車速に比例
した油圧、流量を発生する油圧ポンプ、2は油圧
ポンプ1のリザーバタンク、3は油圧ポンプ1の
吸入通路4と吐出通路5との間に介装されたフロ
ーコントロールバルブである。このフローコント
ロールバルブ3は車速の上昇とともに増大する油
圧ポンプ1の吐出流量が設定値に達すると作動油
の一部を吸入通路4に戻して吐出通路5下流側に
作用する油圧の上限を制限するものであり、第2
図に示すように車速70Km/h程度に対応した流量
qを上限とするよう設定されている。
また、10は後輪サスペンシヨンを示し、ボデ
ー側ブラケツト11に枢支されたアデイシヨナル
リンク12と、アデイシヨナルリンク12にその
前端を外嵌枢支されて後方に延び後輪13を支持
するトレーリングリンク14と、トレーリングリ
ンク後端付近を車体側に枢支する上下のラテラル
リンク15,16とより構成されている。
17は後輪操舵用の油圧アクチユエータであ
り、圧力室となるシリンダ18と、シリンダ18
内に作用する油圧力により動作してトレーリング
リンク14のアデイシヨナルリンク12との枢着
部前方を押圧し後輪13を車体内側方向へ操舵さ
せるピストンロツド19とを有している。
すなわち、この油圧アクチユエータ17は後輪
サスペンシヨン10のアデイシヨナルリンク12
とトレーリングリンク14との間に介装されたゴ
ムブツシユ21とアデイシヨナルリンク12とブ
ラケツト11との間に介装されたゴムブツシユ2
2の弾性変形域内で後輪13を車体内側方向に操
舵するものであり、油圧アクチユエータ17に作
用する油圧が抜かれると、後輪サスペンシヨン1
0はゴムブツシユ21,22の弾性力により中立
状態に復帰するものである。なお、後輪サスペン
シヨン10及び油圧アクチユエータ17は第1図
中に左方のものだけ図示されているが、当然左右
対称に設けられている。
25はスプール弁よりなり、油圧ポンプ1の吐
出通路5及びリザーバタンク2に連通されたリタ
ーン通路6と、左右の油圧アクチユエータ17に
それぞれ連通された左右の油路26,27との相
互間の連通方向及び連通開度を調整する方向制御
弁である。
また、28はステアリングホイール、29はス
テアリングシヤフト、30は減速機31を介して
ステアリングシヤフト29に接続されステアリン
グシヤフト29に連動して回転するカム、32及
び33は央部を枢支されると共に両端をそれぞれ
方向制御弁25とカム30のカム面とに当接し、
カム30の回転に応じて方向制御弁25を動作さ
せる左右のロツカアームである。
なお、このロツカアーム32,33は弁制御機構
をなすものであり、カム30が左方へ回転すると
ロツカアーム32が方向制御弁25を第1図中右
方へ変位させ、カム30が右方へ回転するとロツ
カアーム33が方向制御弁25を第1図中左方へ
変位させるものである。また減速機構31はステ
アリングホイール28を最大限回転操作してもカ
ム30が方向制御弁25を逆転動作させることが
ないようなギヤ比のものとなつている。
上記構成によれぱ、ステアリングホイール28
を右方向へ回転操作して図示しない前輪を右操舵
するとステアリングシヤフト29から減速機31
を介してカム30が左方へ回転して方向制御弁2
5がリンク32により第1図中右方へ変位され、
吐出通路5と油路26とが、また油路27とリタ
ーン通路6とがそれぞれ連通される。このため吐
出通路5から油路26を介して左側の油圧アクチ
ユエータ17に油圧が作用しコーナリング時外輪
となる左後輪13の右方向への操舵が可能とな
る。また、この時の方向制御弁25の連通開度は
カム30の回転位置により調整されるものであ
り、カム30の形状は、ステアリングホイール2
8の操作角度θと、方向制御弁25の連通開度δ
との関係が第3図に示すように、操作角度θが比
較的小さい場合には操作角度θの増加と共に連通
開度δも増加するが、操作角度θが一定値以上に
なると連通開度δを一定に保持するようなものと
なつている。
また、ステアリングホイール28を左方向に回
転操作した場合は上記の場合と逆の作用が発生し
てコーナリング時外輪となる図示しない右後輪の
左方向への操舵が可能となる。
加えて、ステアリングホイール28が中立状態
にあるときには、方向制御弁25により吐出通路
5とリターン通路6とが直接連通されるため後輪
は操舵されない。
一方、ステアリングホイール28が操作されて
後輪の操舵が可能となる上記の場合において、後
輪操舵用の油圧力は車速に比例した油圧力を発生
する油圧ポンプ1より供給されるものであり、ま
た油圧アクチユエータ17に実際に作用する油圧
力はステアリングホイール28の操作角度に応じ
た方向制御弁25の開度により調整されるもので
あるため、車速が十分高く吐出される油量が大き
い場合や、車速がある程度高くて前輪の舵角が比
較的大きく制御弁25の弁開度が比較的大きい場
合には前輪と同相側に後輪は操舵されるが、車速
が低く吐出される油量が小さい場合や、車速があ
る程度高くても前輪舵角が小さく制御弁25の連
通弁開度が小さい場合には油圧アクチユエータ1
7に後輪を操舵させるに十分な油圧力を作用させ
ることができず後輪は操舵されない。このよう
に、後輪の操舵のために実際に作用する油圧力
は、車速に応じて油圧ポンプ1で発生する油圧力
と前輪舵角に応じた制御弁25の開度とにより変
わるものであるが、実質的には後輪が操舵される
前記した状況下で後輪舵角の前輪舵角に対する比
率が車速の増加と共に増大するような作動を示す
ように各部材が選択されている。
なお、上記実施例において、コーナリング時内
輪側となる後輪は油圧力により積極的に操舵され
るような構成とはなつていないが、コーナリング
フオースにより前輪側と逆相側(トーイン方向)
に変位されることがないよう、後輪サスペンシヨ
ン10のジオメトリーが設定されている。
上記実施例によれば、後輪操舵用の油圧力を車
速に比例した油圧を発生する油圧ポンプ1により
発生させると共にステアリング操舵角及び操舵方
向に応じて方向制御弁25の連通方向及び連通開
度を制御して後輪操舵用の油圧アクチユエータ1
7内に実際に作用する油圧力を調整することがで
きるため、コーナリングフオースが大きくなる要
因となる車速や前輪舵角の大きさに応じて油圧ア
クチユエータ17に作用する油圧力を増大させる
ことができるものであり、コーナリングフオース
の大きさにかかわらず、常に最適蛇角でコーナリ
ング時外輪側となる後輪を前輪と同相方向に操舵
させることができ、車両のコーナリング特性を大
きく向上させる効果を奏する。
また、操舵される後輪はコーナリング時の外輪
側だけでかつトレーリングリンク14と一体に操
舵するものであるため油圧系及び油圧アクチユエ
ータを簡単なものとすることができ、かつ簡略な
構成で後輪操舵のためのメカニズムを実現できる
効果を奏すると同時に、コーナリング時の外輪側
は内輪側に比べて大幅に大きな荷重を受けるもの
であるため、効率よく後輪操舵のメリツトを引き
出せる効果を奏する。
更に、方向制御弁25の開度特性を、カム30及
びロツカアーム32,33の形状及び減速機構3
1のギヤ比を変更することにより容易に変更でき
るため、簡単な設計変更で車両の特質に適合した
後輪の操舵特性を実現できる効果を奏する。
また、方向制御弁25はステアリングシヤフト2
9に連動して回転するカムの回転により動作する
ロツカアーム32,33により制御されるもので
あるため、マニユアルステアリング車とパワース
テアリング車との両方に何らの設計変更を加える
ことなく適用できる効果を奏する。
なお、本考案は上記実施例に何ら限定されるもの
ではなく、この他本考案の要旨を変えない範囲内
で種々の変形実施が可能であることは言うまでも
ない。
考案の効果 以上実施例と共に具体的に説明したように、本考
案によれば、車速の上昇に伴なうコーナリングフ
オースの上昇と共に後輪操舵用の油圧アクチユエ
ータに大きな油圧力を作用させて車速に比例した
後輪操舵力を発揮させることにより、後輪を車速
に応じた所要舵角に確実に操舵させて車両のコー
ナリング特性を向上せしめ、かつ簡素な構成で適
用範囲が広く設計自由度の大きい後輪操舵装置を
適用する効果を奏する。
特に、車両の車速に比例して回転する回転部材
から回転力を受け車速に応じた流量の圧油を吐出
する油圧ポンプと、ステアリングシヤフトと方向
制御弁に機械的に接続された弁制御機構とを使用
して車速とステアリング操舵角に感応する後輪操
舵装置を実現するものであるため、電子制御等を
使用する必要がなく安価で信頼性に優れる利点が
ある。
また、ステアリングホイールの操舵角に応じた
後輪舵角を発生させることができるので、路面状
況等にかかわらず応答性良く後輪を操舵すること
ができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す概略構成図、
第2図は吐出通路5内を流れる油の流量特性図、
第3図はステアリング操舵角に対する制御弁25
の開度特性図である。 1……油圧ポンプ、17……油圧アクチユエー
タ、25……方向制御弁、29……ステアリング
シヤフト、30……カム、31……減速機、3
2,33……ロツカアーム。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両の車速に比例して回転する回転部材から回
    転力を受け車速に応じた流量の圧油を吐出する油
    圧ポンプ、同油圧ポンプから吐出される圧油を受
    けて作動して後輪を操舵するよう車両に設けられ
    た油圧アクチユエータ、同油圧アクチユエータと
    上記ポンプとを接続する油路に介装されて上記油
    圧アクチユエータと上記ポンプとの連通方向及び
    連通開度を調整することにより上記後輪の操舵方
    向の切り換え及び油圧アクチユエータへの作用圧
    力の調整を可能とするよう設けられた方向制御
    弁、及びステアリングシヤフトと上記方向制御弁
    に機械的に接続され上記ステアリングシヤフトの
    回転量に応じた変位を上記方向制御弁に伝達して
    上記方向制御弁を動作させる弁制御機構を備えた
    ことを特徴とする後輪操舵装置。
JP1985151366U 1985-10-02 1985-10-02 Expired JPH049260Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985151366U JPH049260Y2 (ja) 1985-10-02 1985-10-02

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985151366U JPH049260Y2 (ja) 1985-10-02 1985-10-02

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JPS6259574U JPS6259574U (ja) 1987-04-13
JPH049260Y2 true JPH049260Y2 (ja) 1992-03-09

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ID=31068374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985151366U Expired JPH049260Y2 (ja) 1985-10-02 1985-10-02

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6092985A (ja) * 1983-10-27 1985-05-24 Nissan Motor Co Ltd 車両の圧力流体制御装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6092985A (ja) * 1983-10-27 1985-05-24 Nissan Motor Co Ltd 車両の圧力流体制御装置

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JPS6259574U (ja) 1987-04-13

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