JPH0491732A - 定置網 - Google Patents

定置網

Info

Publication number
JPH0491732A
JPH0491732A JP20577690A JP20577690A JPH0491732A JP H0491732 A JPH0491732 A JP H0491732A JP 20577690 A JP20577690 A JP 20577690A JP 20577690 A JP20577690 A JP 20577690A JP H0491732 A JPH0491732 A JP H0491732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
net
nets
yarn
chromatic
hue
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20577690A
Other languages
English (en)
Inventor
Tokutaro Komuro
小室 徳太郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP20577690A priority Critical patent/JPH0491732A/ja
Publication of JPH0491732A publication Critical patent/JPH0491732A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は定置網に係るもので、更に詳しくは昼夜、晴曇
、海温、潮流、海棲微生物類の繁殖、海水汚濁等の要因
により時々刻々複雑に変化する海中背景下においても、
垣網に回遊魚群に対し安定した威嚇誘導作用を発揮させ
て、且運動場網及び昇り網等囲網内に誘導区画された魚
群の区画保持性を高めなから、箱網内に積極的に二次誘
導、隔室させ、以って漁獲性を著るしく高めることのて
きる定置網に関する。
(ロ)従来技術 定置網は我か国特有の漁法漁具であって、約400年の
歴史を有するが、この間幾多の技術的改良が加えられ今
日に至っている。
原初の定置網においては、外洋を回遊する魚群を威嚇し
且所定の方向にこの魚群を誘導するための垣網と、誘導
された魚群を大綱させ一旦外洋から区画させる囲網とか
ら構成されてなるもので、古来より大敷網、台網、大謀
網等で称呼され昭和年代初期までこれらが定置網の主流
をなしていた。
この大敷網や台網或いは大謀網等は、垣網の先端に囲網
が開放状に連接されたのみの構成であるから、垣網によ
って威嚇誘導された魚群は容易に囲網内に大綱するもの
の、短時の内に魚群か開放状の囲網入口より逃散する等
囲網の魚群保持率が極めて悪く、常時魚群の大網状態を
看視し且人網に際し即時に漁拐作業がなしえる体勢も準
備しておく必要かある等、極めて多大な労力、時間を有
するばかりか、大網状態の確認も不安定なうえ入網時に
も波浪や潮流変動で漁拐か出来ぬ場合には度々漁獲を逸
する等の問題を抱えていた。
これがため大正年代末期に至り、垣網の先端に直交する
方向に運動場網を連接形成させ、且該運動場網の一方側
若しくは両側端に向って、運動場網の底面より適宜の勾
配を以っな昇り網を設け、この昇り網の端縁に箱網を連
接形成することにより、運動場網内に誘導された魚群を
該昇り網を介して箱網内に二次誘導、隔室させ、以って
魚群の保持率を高める所謂落し細穴の構成の技術的改良
がなされ、歯末定置網は急速にこの落し細穴の構成に代
替されて今日に至っている。
他方定置網の網地についてみると、原初の網地素材には
画線か使用されており網地の色彩も画線自体の色彩を?
していたものであるか、画線は脆弱で耐久性に劣るため
、明治年代末期より麻や綿素材に転換され且これら素材
による網地では、その耐久使用性を更に高めるうえから
一般にナフテン酸銅やコールタール染細かなされた結果
、これ網地はカッチ色若しくは黒色を呈しており、今日
の合成繊維素材による網地にもこれら色彩が踏襲され、
いづれもカッチ色や黒色に着色されている実情にある。
(ハ)発明が解決しようとする課顕 ところで定置網漁業の漁獲生産高は年々著るしい減少化
を辿っており、このままでは定置網漁業の存続さえ危惧
される状況にある。而も定置網は海中の所定場所に長期
に亘って網地漁具を定置し、回遊する魚群等を待ち受け
る極めて消極的漁法であるから、他の旋網漁業やトロル
漁業、流し網漁業或いは成虫漁業等の如く、魚群を探知
し且積極的に漁獲を図る手段が全く存しない。
定置網において垣網に遭遇した魚群が威嚇且誘導されて
、運動場網内に入網区画される割合は、魚種、魚群の大
きさ、海中条件等により異るか概ね 7〜30%程度と
考えられており、更に運動場網内に入網区画された魚群
も、せいぜいその30〜50%か二次誘導、隔室され箱
網内に保持されると考えられている。
してみると、定置網における漁獲生産高の向上を図るた
めには、垣網に遭遇した魚群を逸散させることなく威嚇
且誘導し、更に望ましくは魚価の高い成魚をも効果的に
威嚇且誘導して運動場網内に大綱区画し、更にこの入網
区画された魚群の逃散を防止しなから短時に箱網内に二
次誘導、隔室させ、保持率を確実に高めることにある9 そこで垣網についてみれば、回遊魚群が垣網て威嚇され
、誘導されるのは環境変化を受けることによるもので、
この要因としては垣網目体の投影、潮流の垣網横断流通
に際して乱流化に伴う水圧変動、並びに水音、及び垣網
目体の色彩感が相互に関与することによる。
然るに、定置網は昼夜を問わず展張され漁獲を図るもの
であるから、日没後の夜間は海面上はもとより海中照度
も殆んど無く、更には曇天や雨天時においても海面照度
は極めて低く且海中の高水深位に向って照度低下は一段
と題著であり、かかる状況においては従来の垣網網地の
如くカッ千色や黒色等明度の極めて小さいものでは、投
影作用はもとより色彩感も全く発揮されず、せいぜい晴
天時における表層水深位のみで発揮されるに過ぎない。
まして今日のように沿岸海水の汚濁化が増大している状
況では、投影作用や色彩感作用は著るしく阻害される結
果ともなっている。
更に水圧変動や水音の要因についても、比較的速い潮流
が横断流通する場合にはともかく、底層では表層に比べ
潮流が緩慢であるから、高水深位においては必ずしも水
圧変動や水音の作用が十分とは言えず、従って魚種によ
っては威嚇されずに組接は逃逸したり、仮令威嚇されて
も十分な誘導がなされず、特に負値の高い成魚には威嚇
誘導作用か殆んど発揮されていない等の問題を抱えてい
る。
他方運動場網、昇り網及び箱網についてみると、従来こ
れら網地もカッ千色や黒色等明度値の低い色彩で着色さ
れており、且これら色彩か垣網で威嚇誘導された魚群を
鎮静化させるうえて好都合と喧伝されていた。
然るに、垣網で威嚇誘導された魚群か一旦区画される運
動場網並びに昇り網から構成される所謂囲網の容積は、
外洋を自在に回遊する魚群の行動範囲に比へれは極めて
狭少なスペースであるから、垣網で半ば解放的に誘導さ
れた魚群も入網区画されるや抑圧感にかられて次第に逃
避行動に移り、特に昇り網は勾配を以って配され且その
端縁には網目合も細かく一段と暗い箱細か連接されてな
るから、逃避行動にある区画魚群には却って忌避感を与
え、従って威嚇作用の少ない運動場網目を抜けて明るい
外洋に逃避し、或いは大網口(端口)より再ひ外洋に逃
避している等、二次誘導、隔置か十分になされていない
等の問題も抱えている。
本発明はかかる問題に鑑みなされたものであって、本発
明は複雑に変化する海中背景下“においても、表層から
底層にまで亘って垣網に威嚇誘導作用を発揮させ、垣網
に遭遇した魚群を効率良く運動場網並びに昇り網からな
る囲網内に一旦大綱区画させ、而してこの入網区画魚群
を保持させつつ逃避行動を惹起させ、且昇り網の上方に
逃避口に擬制させた箱網を配して、入網区画魚群を短時
に而も積極的に箱網内に二次誘導、隔置させ、以って漁
獲性を著るしく高めることの可能な定置網を提供するも
のである。
(ニ)課題を解決するための技術的手段上述の課題を解
決するために本発明が用いた技術的手段は、垣網、運動
場網、昇り網及び箱網から構成される装置網において、
回遊魚群を威嚇誘導する垣網、及び入網区画する運動場
網並びに昇り網の網地を、その網地を形成する網糸がマ
ンセル表色系における色相環番号10番乃至40番の範
囲の色相、所謂黄赤色乃至黄縁色の範囲の色相で、且明
度値が7以上で彩度値か5以にの色彩に着色された有彩
色糸条と、明度値か3以下所謂暗黒色乃至理想の黒色に
着色された無彩色糸条とを用い、網糸外面に有彩色糸条
か11′2若しくは2/3の割合に、而も有彩色糸条と
無彩色糸条とか定形縞模様に現出されるよう構成され、
或いはこれら垣網、運動場網、昇り網の網地か、有彩色
糸条のみで形成された有彩色網糸と、無彩色糸条のみで
形成された無彩色網糸とを用い、有彩色網糸か網地全体
の1/2若しくは2/3の割合で、而も有彩色網糸と無
彩色網糸とか所定間隔を以って交互に編成された構成よ
りなり、更に箱網の網地を形成する網糸か、透明若しく
は半透明素材て且マンセル表色系における色相環番号5
0番乃至80番の範囲の色相、所謂青緑色乃至青紫色の
範囲の色相で、明度値か7以上形度値が3以下、所謂明
るさと淡さを以って着色された有彩色糸条で構成される
か、或いは予め透明若しくは半透明無着色糸条で予め網
地を編成したうえ、マンセル表色系における色相環番号
50番乃至80番の範囲の色相て、明度値か1以上彩度
値か3以下に相当する色彩に染色してなる構成の定置網
に存する。
(ホ)作用 本発明の技術的手段は次のような作用を有する。即ち垣
網、運動場網並びに昇り網を形成する網糸若しくは網地
自体か、有彩色糸条或いは有彩色網糸と、無彩色糸条或
いは無彩色網糸とで構成され、而も有彩色糸条或いは有
彩色網糸か172若しくは2/3の割合で、且交互に配
された構成であるから、網糸若しくは網地に有彩色と無
彩色との定形模様か現出され、而も有彩色がマンセル表
色系における色相環番号10番乃至40番の範囲の色相
であるから、海中背景が暗い場合所謂明所視においても
、また海中背景が明るい場合所謂明所視においても、共
に比視感度の強いスペクトル帯の色相で、而も該スペク
トル帯のスペクトルは、海中とりわけ沿岸海水中におけ
るスペクトルの吸光係数か小さいため、海中において比
較的遠方まで色彩感が働き、更に明度値か1以上と極め
て明るく且彩度値も5以上と鮮かさも強く、反面該有彩
色と交互に配される無彩色は単に明度値か3以下の暗黒
色乃至は理想の黒色であるから、有彩色と無彩色との間
の色彩の属性較差に基づき色相対比作用、明度対比作用
及び彩度対比作用が働き、有彩色か一段と強い色あいゃ
明るさ或いは鮮かさに視認されることとなり、而も有彩
色と無彩色との境界部には境界対比作用所謂チラッキ感
か生じ、魚群に対する誘目性も強く発揮される。
またマンセル表色系の色相環番号10番乃至40番の範
囲の色相は、膨張色並びに前進色とも呼はれるように、
海中背景色との対比に伴いその太さや面積が大きく、且
その位置も前進した位置に視認される所謂心神作用も働
く。
他方箱網においては、網地を形成する網糸が透明若しく
は半透明素材て、マンセル表色系における色相環番号5
0番乃至80番の範囲の色相所謂青緑色から青紫色まで
の範囲の色相で、且明度値が7以上彩度値か3以下に着
色された有彩色糸条て構成され、或いは透明若しくは半
透明兼着色糸条で予め編成された網地を、マンセル表色
系における色相環番号50番乃至80番の範囲の色相で
、且明度値が7以上彩度値が3以下に相当する色彩に染
色してなる構成であるから、海中照度が比較的高い状況
においては、海中背景はスペクトル吸光係数が小さく遠
くまでスペクトルの届く略青緑色乃至青紫色を呈するた
め、箱網網地が海中背景色と同化され、網地の存在感か
薄れ、また海中照度が低く海中背景か暗い状況において
は、明度値が1以上に構成されるため海中背景色との間
に明度対比作用か働き、網地が明るく視認されることと
なる。
(八)実施例 以下に本発明実施例を図面に基つき詳細に説明すれば、
第−図及び第二図は定置網の説明図であって、垣網(1
)は潮流に直交する方向に直線状或いは弧形状に展張さ
れるもので、該垣網(1)の先端には魚群を大綱させる
ための開口部所謂端口(2)が設けられたうえ、運動場
網(3)及び昇り網(4)により大綱した魚群を一旦外
洋から区画する囲網の機能を果している9そして昇り1
1(4)は、端口(2)近傍の底部(4A)より他側端
の陥し部(4B)まで適宜勾配を以って展張され、その
端縁に箱M4(5)か連接されている。
さて、この垣網(1)、運動場w4(31及び昇り網(
4)の網地として用いられる本発明の網地(10)は、
該網地(10)を形成する網糸(11)に構成させる手
段と、網地(10)の編成に際し構成させる手段とが提
案される。
第三図は網糸(11)に構成させる場合の網糸(11)
の断面説明図であって、有彩色糸条(12A)は適宜の
合成繊維素材よりなり、マンセル表色系における色相環
番号10番乃至40番の範囲、所謂黄赤色乃至黄緑色の
範囲の色相で、明度値が1以上で彩度値が5以上に着色
されたもので、該有彩色糸条(12A)の所要本数を撚
製して有彩色ストランド(13A)が形成され、また無
彩色糸条1:12B)は適宜の合成繊維素材よりなり、
明度値か3以下即ち暗黒色乃至理想の黒色に着色されて
なるもので、該無彩色糸条(128)の所要本数を撚製
して無彩色ストランド(13B)か形成される。
面して該有彩色ストランド(13A)1木と無彩色スト
ランド(73B)を撚合することにより、網糸外面に有
彩色糸条(+2A)が172の割合で、且有彩色糸条(
12A)と無彩色糸条(12B)とによる定形縞模様が
現出された網糸(11)か形成される。
無論有彩色ストランド(13A)2本と無彩色ストラン
ド(13811木との撚合においては、網糸外面に有彩
色糸条(12A)か2/3の割合で、且無彩色系条(1
2B)との間に定形縞模様が現出された網糸(11)が
形成される。
当然のことながら、かがる場合においても有彩色ストラ
ンド(13A)と無彩色ストランド(13B)は、同一
の太さを以って形成されるものである。
そして網地(10)の形成に際しては有結節編成と無結
節編成が考えられるが、有結節編成による場合はかかる
網糸(11)を所要の網目合で編成することにより達成
され、有彩色糸条(12A)か網糸外面に 172の割
合で現出された網糸(11)による場合には、第四図に
示す如く当然編成された網地(10)全体の有彩色糸条
(12A)も 1/2の割合で、且網地(10)全体に
有彩色糸条(12A)と無彩色糸条(12B)とによる
定形縞模様か現出される。
更に無結節編成による場合には、通常ストランドの2本
乃至3本を互に撚合させつつ、交叉する他のストランド
の2本乃至3本と撚絡させて編成するものであるから、
互に撚合されるストランドに有彩色ストランド(13A
)1本と無彩色ストランド(13B)1本を用いて編成
することで、第五図に示す如く有彩色糸条(12A)が
1/2の割合で且無彩色系条(12B)との間に定形縞
模様を現出した網地(10)が作成される。
この場合に垣網(1)、運動場網(3)及び昇り網(4
)は、要求される使用特性の面からそれぞれ網糸分径や
網目合を異にし、例えば垣網には網糸分径が略3〜8−
1網目合が略30〜45==mの物か、また運動場網で
は網糸分径か略2〜4□、網目合か略15〜18.の物
を、更に昇り網では網糸分径が略2〜4閣、網目合か略
12〜181程度の物が要求されており、本発明の網地
(10)もこれらに合せた編成が望ましい。
更に他の構成即ち網地編成手段によるものでは、第六図
に示す如く網地(10)を形成する網糸が有彩色糸条(
12A)のみで形成される有彩色網糸(14A)と、無
彩色糸条(12B)のみて形成される無彩色網糸(14
8)とで、且編成された網地(10)全体の1/2若し
くは2/3の割合が有彩色網糸(14A)で占められ、
而も無彩色網糸(148)と所定間隔を以って交互に編
成される構成のもので、当然に網地(10)全面に亘っ
て有彩色が172若しくは2/3の割合に且無彩色との
間で定形模様が現出される。
第七図にはかかる構成による有結節編成された網地(1
0)が示されており、有彩色網糸(14A)のみで形成
される網目(15A)と無彩色網糸(148)のみで形
成される網目(15B)が数目毎に編成された態様を示
し、また第八図にはががる構成による憲結節編成された
網地(10)か示されてなるもので、互に撚合される有
彩色糸条(12A) (12A)若しくは有彩色ストラ
ンド(13A)(13A)或いは無彩色糸条(12B)
(12B)若しくは無彩色ストランド(1381(13
B)相互を撚合させ、且編成された網地(10)全体に
有彩色網糸(14A)か172若しくは2/3の割合で
、且有彩色網系(14A)と無彩色網糸(14B)が所
定間隔を以って編成されてなるものである。
ここで垣網(1)、運動場網(3)及び昇り網(4)に
用いる網地(10)は、海中照度の高い状況下では無彩
色網糸(14B)の低明度と不透明性とにより、海中背
景との間で投影作用が強く発揮され且有彩色網糸(14
A)との対比作用により暗黒色若しくは理想の黒色が一
段とコントラストを強め威嚇作用が強まり、また海中照
度が低く海中背景が暗い状況下では有彩色網糸(14A
)の高い明度が海中背景との間で強い対比作用を発揮し
、更には無彩色網糸(748)との対比作用で−段と明
るさや鮮かさが増大され視認性とともに誘目性も高まる
ため、日照量か少ない漁場や地形的に陰影を受は易い漁
場及び海水汚濁の高い漁場はもとより、暗い底層の魚種
を漁獲目的とする漁場等では、有彩色網糸(14A)を
273の割合に構成させた網地(10)の採用が好都合
である他方本発明による箱網(5)に用いる網地(20
)については、網地(10)を用いた垣M4(i)で回
遊魚群か十分に威嚇且誘導されたうえ運動場M4(3)
及び昇り網(4)で−旦区画されるものの、該運動場網
(3)や昇り#1(4)も網地(10)を用いてなるか
ら、視認性や誘目性の発揮により区画された魚群は網地
(10)を離れて区画遊泳するため、網目抜けか防止さ
れ且抑圧感とともに逃避行動が惹起される。
従って箱網(5)に用いる網地(20)は、区画された
魚群に恰も逃避口と擬制させるため、海中照度の高い状
況では明るさを透過させ且海中背景色と同化させ網地(
20)の存在感を消失せしめまた海中照度の低い状況で
は、網地(2o)全体を明るく保持させる必要かある。
そこで網地(20)は、海中照度か高い場合に投影作用
か働かぬように海中照度を透過するような透明若しくは
半透明素材を用い、且海中照度が高い場合において海中
背景色として視認されるスペクトル吸光係数の小さな波
長帯の青緑色乃至は青紫色、所謂マンセル表色系におけ
る色相環番号50番乃至80番の色相で彩度値が3以F
の色彩に着色することにより網地(20)を海中背景と
同化させ、更に海中照度か低く暗い状況においては、明
度値を 7以上に明るく構成させて、海中背景との間で
明度対比作用を発揮させ網地(20)全体を明るく視認
させることにある。
従って網地(20)は、第九図に示す如く透明若しくは
半透明素材よりなり、且マンセル表色系における色相環
番号50番乃至80番の範囲の色相で、明度値が7以上
彩度値が3以下の色彩に着色された着色糸条(21)て
所要の網糸分径及び網目台に編成するか、或いは透明若
しくは半透明素材による糸条で予め所要の網糸分径及び
網目台に編成したうえ、マンセル表色系における色相環
番号50番乃至80番の範囲の色相で、且明度値か7以
上彩度値が3以下の色彩に染色させたものでも目的を達
成しえる。
無論箱網(5)は漁獲対象魚種により網地回合等が種々
異るが、概ね網糸分径か08〜16■、網目台が15〜
61程度のものであるから、本発明の網地(20)も漁
獲魚種に合せて網目台等を適宜決定すれば良い。
(へ)発明の効果 上述の如き構成よりなる本発明定置網は、以下のような
特有の効果を有する。
垣網、運動場網及び昇り網に使用される網地において、
該網地を形成する網糸がマンセル表色系における色相環
番号10番乃至40番の範囲の色相で、明度値がZ以上
彩度値が5以上の色彩に着色された有彩色糸条と、明度
値が3以下の無彩色糸条からなり、而も網糸外面に有彩
色糸条が172若しくは2/3の割合で且無彩色糸条と
の定形縞模様が現出されてなるもの、若しくは編成され
た網地に、前記有彩色糸条よりなる有彩色網糸と無彩色
糸条からなる無彩色網糸とを用いて、有彩色網糸か網地
全体の172若しくは2/3の割合で且有彩色網系と無
彩色網糸とか所定間隔を以って交互に編成され而も定形
模様か現出された構成の網地であるから、垣網に使用し
た場合には水圧変動や水音等従来からの威嚇、誘導作用
に加えて、海中照度の高い海中背景においては比視感度
の強いスペクトルを持つ有彩色の色相と、無彩色との対
比作用により色感威嚇作用が強く発揮され、而も海中照
度の低い海中背景においても有彩色の高い明度が無彩色
の低い明度や暗い海中背景との間で明度対比作用か生じ
一段と明るく視認される等視認性が強く働き、且有彩色
と無彩色との間で境界対比も生じて誘目性も強く発揮さ
れることから、複雑に変化する海中背景においても表層
から底層に亘る全ての魚群を効果的に威嚇し、而も効率
良く運動場網並びに昇り網に誘導できる。
更に運動場網並びに昇り網も同様な構成の網地か用いら
れるため、誘導され区画された魚群も、これら網地に近
づくと急激に視認性や誘目性による色感威嚇作用を受け
て網地に接近せぬよう遊泳するため、網地網目からの逃
散か防止されるとともに、網地から離れた遊泳により急
速に抑圧感を知覚して、短時に逃避行動か惹起される。
そして特に注目されることは、昇り網においても網地か
ら離れて遊泳行動をおこなうため、勾配を以っな昇り網
の陥し部まで自然に遊泳することから、二次誘導か何ん
ちの抵抗もなくなされ、而もこの陥し部の先には海中背
景色と同化され網地の存在感か消失された箱網が設けら
れてなるから、逃避行動か惹起され而も陥し部まで自然
に誘導された魚群には恰好の逃避口と釦視され、更に海
中背景が暗い状況においても、網地が主に明度対比作用
により明るく保持されるため、同様に逃避口と釦視し積
極的に箱網内に隔室されることとなり、漁獲性か著るし
く向上する等極めて特徴の多い定置網といえる。
【図面の簡単な説明】
第−図及び第二図は定置網の説明図、第三図は有彩色糸
条と無彩色糸条とによる網糸の断面説明図、第四図は垣
網、運動場網及び昇り網に用いる有結節による網地の見
取図、第五図は垣網、運動場網及び昇り網に用いる無結
節網地の見取図、第六図は有彩色網糸及び無彩色網糸の
断面説明図、第七図は有彩色網糸と無彩色網糸による有
結節網地の見取図、第八図は有彩色網糸と無彩色網糸に
よる無結節網地の見取図、第九図は箱網に用いる網地網
糸の断面説明図である。 符号の説明 1)・・・垣網 2)・一端]」 3)・運動場網 4)・ 昇り網 4A)・・昇り網底部 1iB)・・昇り網陥し部 5)・−箱 網 10)・・垣網、運動場網 及び昇り網に用 いる網地 (11)・・網糸 2A)−・・有彩色糸条 28)・・無彩色糸条 3A)・・・有彩色又トラント 3B)・・無彩色ストランド 4A  −・有彩色網糸 48)・・無彩色網糸 5A)・・有彩色網糸の網目 5B  ・・無彩色網糸の網目 20)・・・箱網に用いる網地 21)・・・着色糸条 矛 −閲 オニ図 許 ダに 出  願 徳太 人 部 才[D 図 オニ 図 才力− 図 手 続 補 正 書 事件の表示 平成 2年 8月 (ノー、、2CL′7′、/、7 2日提出の特許願 発明の名称 定  置  網 補圧をする者 事件との関係 特許出願人 住所 神奈川県小田原市国府津2 ・ ・・    ・り  タ ・?  、−1ζ氏名 
    小室 徳太部9 補正命令の日付 自発補正 9番地 補正の対象 明細書の発明の詳細な説明の欄 、補正の内容 (1)明細書13頁14行目[〈ハ) (へ)実施例」と補正する。 (2)明細書21頁10行目「〈へ) 実施例」を、 発明の効果」

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)垣網、運動場網、昇り網及び箱網からなる定置網
    において、垣網、運動場網並びに昇り網の網地を形成す
    る網糸が、マンセル表色系における色相環番号10番乃
    至40番の範囲の色相で、且明度値が7以上、彩度値が
    5以上の色彩に着色された有彩色糸条と、明度値が3以
    下に着色された無彩色糸条とを用い、網糸外面に有彩色
    糸条が1/2若しくは2/3の割合で且定形縞模様に現
    出されるよう構成されており、而も箱網の網地を形成す
    る網糸が、透明若しくは半透明素材で、マンセル表色系
    における色相環番号50番乃至80番の範囲の色相で、
    且明度値が7以上、彩度値が3以下に着色された有彩色
    糸条で構成されてなることを特徴とする定置網。
  2. (2)垣網、運動場網並びに昇り網の網地が、マンセル
    表色系における色相環番号10番乃至40番の範囲の色
    相で、且明度値が7以上、彩度値が5以上の色彩に着色
    された有彩色網糸と、明度値が3以下に着色された無彩
    色網糸とからなり、有彩色網糸が網地全体の1/2若し
    くは2/3の割合に、而も有彩色網糸と無彩色網糸とが
    所定間隔を以って交互に編成されてなる、特許請求の範
    囲第1項記載の定置網。
  3. (3)箱網の網地が透明若しくは半透明の無着色糸条で
    編成され、且マンセル表色系における色相環番号50番
    乃至80番の範囲の色相で、明度値が7以上、彩度値が
    3以下の色彩に染色されてなる、特許請求の範囲第1項
    及び第2項記載の定置網。
JP20577690A 1990-08-02 1990-08-02 定置網 Pending JPH0491732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20577690A JPH0491732A (ja) 1990-08-02 1990-08-02 定置網

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20577690A JPH0491732A (ja) 1990-08-02 1990-08-02 定置網

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0491732A true JPH0491732A (ja) 1992-03-25

Family

ID=16512483

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20577690A Pending JPH0491732A (ja) 1990-08-02 1990-08-02 定置網

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0491732A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055867A (ja) * 2001-08-16 2003-02-26 Asahi Kasei Corp 立体編物

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01211441A (ja) * 1988-02-17 1989-08-24 Nichimo Co Ltd 定置網
JPH0260571B2 (ja) * 1982-12-31 1990-12-17 Maruho Jidoki Kk

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0260571B2 (ja) * 1982-12-31 1990-12-17 Maruho Jidoki Kk
JPH01211441A (ja) * 1988-02-17 1989-08-24 Nichimo Co Ltd 定置網

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003055867A (ja) * 2001-08-16 2003-02-26 Asahi Kasei Corp 立体編物
JP4685288B2 (ja) * 2001-08-16 2011-05-18 旭化成せんい株式会社 立体編物

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Olsen Gulls of the world: A photographic guide
Marshall et al. 11 Camouflage in marine fish
Alfaro Giner Fishing nets in the ancient world: the historical and archaeological evidence
US2912783A (en) Fishing lure with luminescent eyes
JPH0491732A (ja) 定置網
US2253048A (en) Fishing line
US2551221A (en) Casting fly
JPH0425964Y2 (ja)
JPH0425965Y2 (ja)
JPH02231027A (ja) 定置網
JPH0425966Y2 (ja)
US1578189A (en) Fishing-line leader and snell
JPH0427336Y2 (ja)
JPH03133327A (ja) 定置網
Adriaens et al. Gulls of Europe, North Africa, and the Middle East: An Identification Guide
JPH0432944Y2 (ja)
JPS5920051Y2 (ja) 定置網の土俵
US11896072B2 (en) Swimwear and method of customizing swimwear
Dunne Sunshine and the Dry Fly
JPH01211441A (ja) 定置網
JP6876084B2 (ja) 多色織り畳表
Hazen et al. The Knight who was Afraid of the Dark
JPS5837253Y2 (ja) 垣網
JPS5837252Y2 (ja) 垣網
Pastore Managing Oysters-Samuel P. Hanes The Aquatic Frontier: Oysters and Aquaculture in the Progressive Era. Amherst: University of Massachusetts Press, 2019. xi+ 230 pp. 26.95 (paper), ISBN 978-1-62534-413-7.