JPH0425964Y2 - - Google Patents

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JPH0425964Y2
JPH0425964Y2 JP16434288U JP16434288U JPH0425964Y2 JP H0425964 Y2 JPH0425964 Y2 JP H0425964Y2 JP 16434288 U JP16434288 U JP 16434288U JP 16434288 U JP16434288 U JP 16434288U JP H0425964 Y2 JPH0425964 Y2 JP H0425964Y2
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chromatic
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  • Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
  • Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は定置漁網に係るもので、更に詳しくは
魚群に対する優れた色感威嚇誘導性を有し、特に
垣網や囲網等には好適な定置漁網に関するもので
ある。
(ロ) 従来技術 定置網は外洋を回遊する魚群を垣網にて威嚇
し、その回遊路を遮断するとともに囲網内に誘導
し一旦魚群を外洋から区画したうえ、引続いて昇
網を経て箱網内に二次誘導し陥穽させて漁獲する
ものであるから、垣網や囲網等は魚群が網地に近
接し通過逃逸せぬ程度に威嚇作用や誘導作用を発
揮しえるものが望まれる。
従来垣網や囲網が魚群に対して有する威嚇誘導
要因としては、垣網や囲網等の網地の投影量や該
網地を海水が横断流通する際の乱流化に伴う水圧
変動、所謂カルマン渦流化や網地の流水抵抗によ
り発する水音や網地相互の擦れに伴う摩擦音等が
考えられており、従つて網地の色については寧ろ
海中で目立たぬ黒色やカツチ色等に着色されてい
た。
しかしながら近年に至り、魚が色の識別能を有
し色感威嚇誘導性が極めて高いこと、及び黄色が
赤色、黒色、青色等に比べて威嚇され易いこと等
が解明されたことに伴い、現状では急速にこれら
網地が黄色系に転換されつつある実情にある。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 然るに仮令黄色系に着色された垣網や囲網で
も、色には三つの属性即ち明度、彩度及び色相が
あり且つそれぞれの属性も広範に亘るものである
から、これら属性が相互に組合された場合の色調
はそれぞれ著るしく相違するものであり、他方垣
網や囲網は海面より略水深100m程度の海底面ま
で垂下展張されるものの、該垣網、囲網等定置網
の敷置される沿岸海域の海水中には硅藻類海草類
の胞子を初め遊走子や幼芽、或いは海介類の孵化
卵や幼稚仔等が多量に浮遊生棲しており、加えて
河川等からの窒素や燐等の流入による豊栄養化、
及び汚水の流入に伴う汚濁化等とが相俟つて該沿
岸海水の吸光係数は著るしく増大化し、外洋海水
に比べても略2.5倍乃至3.5倍にも至つている。ま
た色感を発生せしむる各スペクトルの吸光係数も
該沿岸海水中では著るしく増大し、外洋海水に比
べても実に2倍乃至4.5倍以上にも及んでいる。
一般に魚類が色感を識別しえる水中照度は10-3
LUX(ルクス)以上であるから、魚類が色感を識
別シエル水中照度は真夏晴天時の海面照度を5万
LUXとした場合でも沿岸海水中では水深が略50
〜70m以浅となり、また曇天時の海面照度を5千
LUXとした場合では水深が略40〜60m以浅とな
る。
而も色感を発生せしめるスペクトルも長波長の
赤、橙等のスペクトルは緑のスペクトルに比べ略
1.6〜2.5倍も吸光係数が大きくなる等スペクトル
の減衰も著るしく、色感はせいぜい数m乃至20〜
30m程度で、以後の高水深位では寧ろ明暗感によ
ると考えられる。
このように沿岸海水中では光やスペクトルの吸
光係数が極めて大きく、高照度の日中も僅かな水
深位で水中照度の著るしい低下やスペクトルの消
失が招来され、更には海底の砂泥や岩礁、海草類
等の背景等も相俟つて海中背景が著るしく変化す
るところであり、当然海面より海底面まで垂下展
張される垣網や囲網の近傍の水中照度や海中背景
も、水深位により顕著に変化する。
従つて網地が仮令黄色系に着色されていたとし
ても、明度の高い色調の場合は水中照度の明るい
海中表層部ては海中背景と同化されて視認性が損
われ色感威嚇誘導作用が発揮されず、また明度の
低い色調の場合では海中照度の暗い中、低層部の
海中背景と同化されて同様に色感威嚇誘導作用が
阻害される結果となつており、而も現状の網地は
網地全体が画一的に着色されたものであるから、
一旦海中背景と同化した場合には全く対処手段が
ない。更に海中の中、低層部は表層部に比べ水中
照度が暗く、威嚇誘導要因たる投影効果が働かず
且潮流も緩かであるから、網地を横断流通する際
の乱流化に伴う水圧変動要因や潮流抵抗に伴う水
音の発生要因も働きにくく、従つて色感威嚇誘導
作用に負うところが大きいものの色調の海水背景
との同化防止や、網地の存在を積極的に知覚させ
る所謂誘目性についても何んらの配慮もなく、こ
れがため高魚価な中、低層魚種の漁獲が著るしく
悪い等の多くの問題を抱えている。
本考案はかかる問題に鑑みなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは魚類が色感識別
能をもつ10-3LUX以上の水中照度において且複
雑に変化する海中背景においても強度の視認性と
誘目性を発揮させ、以つて色感威嚇誘導作用を高
めて表層魚はもとより中、低層魚まで効率的に漁
獲することの可能な定置漁網を提供することにあ
る。
(ニ) 問題を解決するための手段 上述の技術的課題を解決するために本考案が採
用した技術的手段は、網地を編成する網糸にマン
セル表色票における明度値が3以下に着色された
無彩色網糸と、該マンセル表色票における明度値
並びに彩度値が4以上で而も色相環における色相
番号が10番所謂黄赤乃至色相番号50番所謂録まで
のスペクトル強度の高い鮮明な色相で着色された
有彩色網糸とを用い、半目毎若しくは任意数目毎
に無彩色網糸と有彩色網糸とを交互に配して有結
節編成させた構成の定置漁網に存する。
(ホ) 作用 上述の如き技術的手段を用いた本考案は、以下
のような作用を有する。
即ち網地を形成する網糸にマンセル表色票にお
ける明度値が3以下所謂暗黒色乃至は理想の黒に
着色された無彩色網糸と、該マンセル表色票にお
ける明度値及び彩度値が4以上所謂明度が比較的
高く且彩度も鮮やかで、而も色相環における色相
番号が10番(黄赤)乃至色相番号50番(緑)まで
のスペクトル強度の高い鮮明な色相に着色された
有彩色網糸とを用いて、半目毎若しくは任意数目
毎に無彩色網糸と有彩色網糸とを交互に配して有
結節編成されるものであるから、網地には半目毎
若しくは任意数目毎に無彩色網糸と有彩色網糸と
による縞状模様が交互に現出形成される。そして
縞状模様の一方が明度の極めて低い無彩色網糸で
形成され、且他方が該無彩色網糸に比べて明度や
彩度が高く且スペクトル強度の高い鮮明な色相の
有彩色網糸で形成される結果対比現象が生じ、色
相対比により無彩色網糸と有彩色網糸との縞状模
様が一段と隔絶して視覚され、また明度対比によ
り明るい有彩色網糸の縞状模様が一段と明るく視
覚され、また彩度対比により鮮かな有彩色網糸に
よる縞状模様が一段と鮮かに視覚される等コント
ラストが強く発揮され、更には色の心理効果も生
じ明度の高い有彩色網糸の縞状模様は大きく視覚
され且光滲現象による明度や彩度の高い有彩色網
糸の縞状模様が近接突出して視覚される等低照度
下においても視認性が著るしく高くなる。
更に本考案では無彩色網糸による縞状模様は明
度が極めて低く、従つて水中照度の明るい表層部
では投影作用を増強することとなる。
そして本考案では無彩色網糸による縞状模様と
有彩色網糸による縞状模様が半目毎若しくは任意
数目毎に交互に現出され、且その境界が強いコン
トラストを発揮するものであるから、緩かな潮流
によつても網地の遊動に伴いコントラスト模様が
動揺、変形して視覚されることとなり誘目性も強
く発揮される。
(ハ) 実施例 以下に本考案実施例を図面に基づき詳細に説明
すれば、無彩色網糸1は無彩色繊維素材1Aを用
いて形成されるもので、この無彩色繊維素材1A
は顔料若しくは染料により容易に着色しえるもの
であれば素材的には何んら制限はなく、合成繊維
の単系繊度が太い物では顔料による溶融紡糸法を
以つて、また細繊度の物や天然素材の物では染料
による染色を以つて着色されるが、肝要なことは
いづれもマンセル表色票における明度値が3以
下、所謂暗黒色乃至は理想の黒で且彩度や色相を
全く具備せぬ無彩色に着色されることにある。
かくしてなる無彩色繊維素材1Aの所要本を撚
製して無彩色ストランド1Bとなしたうえ、該無
彩色ストランド1Bの3本を更に撚合することに
より無彩色網糸1が形成される。この場合に無彩
色ストランド1Bの撚合は3本に限定されるもの
ではなく2本若しくは4本でも使用できる。
他方有彩色網糸2は有彩色繊維素材2Aを用い
て形成されるもので、無彩色繊維素材1Aと同様
な方法に準じて着色されるが、この有彩色繊維素
材2Aの着色に際して肝要なことは、マンセル表
色票における明度値並びに彩度値が4以上で且色
相環における色相番号10番乃至50番の色相に着色
されることにある。而してこの有彩色繊維素材2
Aの所要本を撚製して一旦有彩色ストランド2B
を作成し、これを更に3本撚合することにより有
彩色網糸2が形成される。無論有彩色ストランド
2Bは2本若しくは4本の撚合によつても使用し
えることは当然である。
かくしてなる無彩色網糸1と有彩色網糸2とを
用いて、第3図に示す如く無彩色網糸1と有彩色
網糸2とを半目毎に交互に配して有結節編成し、
或いは第4図に示す如く無彩色網糸1と有彩色網
糸2とをそれぞれ任意数目毎に交互に配して有結
節編成することにより、本考案定置漁網4が形成
される。
定置漁網特には垣網や囲網等の網地は、その網
目合(網目長)Lに対しての網糸分径Dの割合が
D/L=0.011で略定着しており、従つて垣網の
場合には一般に網目合が45〜90cm程度で編成され
るため、無彩色網糸1或いは有彩色網糸2の分径
は略5〜9mmの物が使用される。
更に本考案は網地に現出される無彩色と有彩色
とによる色の対比効果や心理効果を利用して色感
威嚇誘導作用を発揮させる関係より、垣網の如く
網目3の長さが45〜90cm程度で編成される網糸
は、無彩色網糸1と有彩色網糸2とが半目毎若し
くは1〜2目程度毎に配されるよう編成すること
が望ましく、また囲網の網地の如く網目3の長さ
が15〜30cm程度で編成される場合には5〜10目程
度毎に配されるよう編成することが望ましい。
(ト) 考案の効果 本考案は上述の如く、網地網糸にマンセル表色
票における明度値が3以下で且彩度及び色相を有
せぬ無彩色網糸と、マンセル表色票における明度
値及び彩度値が4以上で且色相環の色相番号が10
番乃至50番の所謂黄赤乃至緑の範囲のスペクトル
強度の高い鮮明な色相の有彩色網糸とを用い、無
彩色網糸と有彩色網糸とを半目毎若しくは任意数
目毎に交互に配して有結節編成されてなるため、
網地面に無彩色と有彩色との縞状模様が現出され
るとともに色の対比効果や心理効果が発揮され、
強度のコントラスト感とともに視認性が高まり、
特に水中照度の明るい表層におていは無彩色網糸
による投影量の増強と、水中照度の暗い中、低層
では明度対比や彩度対比効果により有彩色網糸が
一段と明るく視認される等、海中背景の変化する
状況においても広範に色感威嚇効果が発揮され、
而も対比効果や心理効果を有する無彩色と有彩色
との縞状模様の現出された網地が、潮流抵抗によ
り常時遊動しているため魚群に著るしく注意を引
かせる所謂誘目性も強く発揮されることから、色
感威嚇誘導効果が極めて高まり表層魚はもとより
中、低層の高魚価の魚種も効率よく漁獲でき、ま
た本考案は色彩の選択のみで実施しえるものであ
るから、極めて安価に提供しえる等優れた特徴を
具備した定置漁網である。
【図面の簡単な説明】
第1図は無彩色網糸の断面図、第2図は有彩色
網糸の断面図、第3図は無彩色網糸と有彩色網糸
とを半目毎に配した本考案の見取図、第4図は無
彩色網糸と有彩色網糸とが任意数目毎に配された
本考案の見取図である。 符号の説明、1……無彩色網糸、1A……無彩
色繊維素材、1B……無彩色ストランド、2……
有彩色網糸、2A……有彩色繊維素材、2B……
有彩色ストランド、3……網目、4……本考案定
置漁網。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マンセル表色票における明度値が3以下の無彩
    色に着色された無彩色網糸と、該マンセル表色票
    における明度値並びに彩度値が4以上で、且色相
    環における色相番号が10番乃至50番の色相に着色
    された有彩色網糸とを用い、半目毎若しくは任意
    数目毎に無彩色網糸と有彩色網糸とを交互に配し
    有結節編成されてなることを特徴とする定置漁
    網。
JP16434288U 1988-12-19 1988-12-19 Expired JPH0425964Y2 (ja)

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