JPH0425965Y2 - - Google Patents
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- JPH0425965Y2 JPH0425965Y2 JP16671288U JP16671288U JPH0425965Y2 JP H0425965 Y2 JPH0425965 Y2 JP H0425965Y2 JP 16671288 U JP16671288 U JP 16671288U JP 16671288 U JP16671288 U JP 16671288U JP H0425965 Y2 JPH0425965 Y2 JP H0425965Y2
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Landscapes
- Braiding, Manufacturing Of Bobbin-Net Or Lace, And Manufacturing Of Nets By Knotting (AREA)
- Mechanical Means For Catching Fish (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本考案は定置漁網に係るもので、更に詳しくは
魚群に対する優れた威嚇誘導性を有し、特に垣網
や囲網等には好適な定置漁網に関するものであ
る。
魚群に対する優れた威嚇誘導性を有し、特に垣網
や囲網等には好適な定置漁網に関するものであ
る。
(ロ) 従来技術
定置網は外洋を回遊する魚群を垣網にて威嚇
し、その回遊路を遮断するとともに囲網内に誘導
し一旦魚群を外洋から区画したうえ、引続いて昇
網を経て箱網内に二次誘導し陥穽させて漁獲する
ものであるから、垣網や囲網等は魚群が網地に近
接し通過逃逸せぬ程度に威嚇作用や誘導作用を発
揮しえるものが望まれる。
し、その回遊路を遮断するとともに囲網内に誘導
し一旦魚群を外洋から区画したうえ、引続いて昇
網を経て箱網内に二次誘導し陥穽させて漁獲する
ものであるから、垣網や囲網等は魚群が網地に近
接し通過逃逸せぬ程度に威嚇作用や誘導作用を発
揮しえるものが望まれる。
従来においては垣網や囲網が魚群に対して有す
る威嚇誘導要因としては、垣網や囲網等の網地の
投影量や該網地を海水が横断流通する際の乱流化
に伴う水圧変動、所謂カルマン渦流化や網地の流
水抵抗により発する水音や網地相互の擦れに伴う
摩擦音等が考えられており、従つて網地の色につ
いては寧ろ海中で目立たぬ黒色やカツチ色等に着
色されていた。
る威嚇誘導要因としては、垣網や囲網等の網地の
投影量や該網地を海水が横断流通する際の乱流化
に伴う水圧変動、所謂カルマン渦流化や網地の流
水抵抗により発する水音や網地相互の擦れに伴う
摩擦音等が考えられており、従つて網地の色につ
いては寧ろ海中で目立たぬ黒色やカツチ色等に着
色されていた。
しかしながら近年に至り、魚が色の識別能を有
し色感威嚇誘導性が極めて高いこと、及び黄色が
赤色、黒色、青色等に比べて威嚇され易いこと等
が解明されたことに伴い、現状では急速にこれら
網地が黄色系に転換されつつある実情にある。
し色感威嚇誘導性が極めて高いこと、及び黄色が
赤色、黒色、青色等に比べて威嚇され易いこと等
が解明されたことに伴い、現状では急速にこれら
網地が黄色系に転換されつつある実情にある。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点
然るに仮令黄色系に着色された垣網や囲網でも
色には三つの属性即ち明度、彩度及び色相があり
且それぞれの属性も広範に亘るものであるから、
これら属性が相互に組合された場合の色調はそれ
ぞれ著るしく相違するものであり、他方垣網や囲
網は海面より略水深100m程度の海底面まで垂下
展張されるものの、該垣網や囲網等定置網の敷置
される沿岸海域の海水中には硅藻類海草類の胞子
を初め遊走子や幼芽、或いは海介類の孵化卵や幼
稚仔等が多量に浮遊生棲しており、加えて河川等
からの窒素や燐等の流入による豊栄養化、及び汚
水の流入に伴う汚濁化等とが相俟つて該沿岸海水
の吸光係数は著しく増大化し、外洋海水に比べて
も略2.5倍乃至3.5倍にも至つている。また色感を
発生せしむる各スペクトルの吸光係数も該沿岸海
水中では著るしく増大し、外洋海水に比べても実
に2倍乃至4.5倍以上にも及んでいる。一般に魚
類が色感を識別しえる水中照度は10-3LUX(ルク
ス)以上であるから、魚類が色感を識別しえる水
中照度は真夏晴天時の海面照度を5万LUXとし
た場合でも沿岸海水中では水深が略50〜70m以浅
となり、また曇天時の海面照度を5千LUXとし
た場合では水深が略40〜60m以浅となる。
色には三つの属性即ち明度、彩度及び色相があり
且それぞれの属性も広範に亘るものであるから、
これら属性が相互に組合された場合の色調はそれ
ぞれ著るしく相違するものであり、他方垣網や囲
網は海面より略水深100m程度の海底面まで垂下
展張されるものの、該垣網や囲網等定置網の敷置
される沿岸海域の海水中には硅藻類海草類の胞子
を初め遊走子や幼芽、或いは海介類の孵化卵や幼
稚仔等が多量に浮遊生棲しており、加えて河川等
からの窒素や燐等の流入による豊栄養化、及び汚
水の流入に伴う汚濁化等とが相俟つて該沿岸海水
の吸光係数は著しく増大化し、外洋海水に比べて
も略2.5倍乃至3.5倍にも至つている。また色感を
発生せしむる各スペクトルの吸光係数も該沿岸海
水中では著るしく増大し、外洋海水に比べても実
に2倍乃至4.5倍以上にも及んでいる。一般に魚
類が色感を識別しえる水中照度は10-3LUX(ルク
ス)以上であるから、魚類が色感を識別しえる水
中照度は真夏晴天時の海面照度を5万LUXとし
た場合でも沿岸海水中では水深が略50〜70m以浅
となり、また曇天時の海面照度を5千LUXとし
た場合では水深が略40〜60m以浅となる。
而も色感を発生せしめるスペクトルも長波長の
赤、橙等のスペクトルは緑のスペクトルに比べ略
1.6〜2.5倍も吸光係数が大きくなる等スペクトル
の減衰も著るしく、色感はせいぜい数m乃至20〜
30m程度で、以後の高水深位では寧ろ明暗感によ
ると考えられる。
赤、橙等のスペクトルは緑のスペクトルに比べ略
1.6〜2.5倍も吸光係数が大きくなる等スペクトル
の減衰も著るしく、色感はせいぜい数m乃至20〜
30m程度で、以後の高水深位では寧ろ明暗感によ
ると考えられる。
このように沿岸海水中では光やスペクトルの吸
光係数が極めて大きく、高照度の日中も僅かな水
深位で水中照度の著るしい低下やスペクトルの消
失が招来され、更には海底の砂泥や岩礁、海草類
等の背景等も相俟つて海中背景が著るしく変化す
るところであり、当然海面より海底面まで垂下展
張される垣網や囲網の近傍の水中照度や海中背景
も、水深位により顕著に変化する。
光係数が極めて大きく、高照度の日中も僅かな水
深位で水中照度の著るしい低下やスペクトルの消
失が招来され、更には海底の砂泥や岩礁、海草類
等の背景等も相俟つて海中背景が著るしく変化す
るところであり、当然海面より海底面まで垂下展
張される垣網や囲網の近傍の水中照度や海中背景
も、水深位により顕著に変化する。
従つて網地が仮令黄色系に着色されていたとし
ても、明度の高い色調の場合は水中照度の明るい
海中表層部では海中背景と同化されて視認性が損
われ色感威嚇誘導作用が発揮されず、また明度の
低い色調の場合では海中照度の暗い中、低層部の
海中背景と同化されて同様に色感威嚇誘導作用が
阻害される結果となつており、而も現状の網地は
網地全体が画一的に着色されたものであるから、
一旦海中背景と同化した場合には全く対処手段が
ない。更に海中の中、低層部は表層部に比べ水中
照度が暗く、威嚇誘導要因たる投影効果が働かず
且潮流も緩かであるから、網地を横断流通する際
の乱流化に伴う水圧変動要因や潮流抵抗に伴う水
音の発生要因も働きにくく、従つて色感威嚇誘導
作用に負うところが大きいものの色調の海水背景
との同化防止や、網地の存在を積極的に知覚させ
る所謂誘目性についても何んらの配慮もなく、こ
れがため高魚価な中、低層魚種の漁獲が著るしく
悪い等多くの問題を抱えている。
ても、明度の高い色調の場合は水中照度の明るい
海中表層部では海中背景と同化されて視認性が損
われ色感威嚇誘導作用が発揮されず、また明度の
低い色調の場合では海中照度の暗い中、低層部の
海中背景と同化されて同様に色感威嚇誘導作用が
阻害される結果となつており、而も現状の網地は
網地全体が画一的に着色されたものであるから、
一旦海中背景と同化した場合には全く対処手段が
ない。更に海中の中、低層部は表層部に比べ水中
照度が暗く、威嚇誘導要因たる投影効果が働かず
且潮流も緩かであるから、網地を横断流通する際
の乱流化に伴う水圧変動要因や潮流抵抗に伴う水
音の発生要因も働きにくく、従つて色感威嚇誘導
作用に負うところが大きいものの色調の海水背景
との同化防止や、網地の存在を積極的に知覚させ
る所謂誘目性についても何んらの配慮もなく、こ
れがため高魚価な中、低層魚種の漁獲が著るしく
悪い等多くの問題を抱えている。
本考案はかかる問題に鑑みなされたものであつ
て、本考案の目的とするところは魚類が色感識別
能をもつ10-3LUX以上の水中照度において且複
雑に変化する海中背景においても強度の視認性と
誘目性を発揮させ、以つて色感威嚇誘導作用を高
めて表層魚はもとより中、低層魚まで効率的に漁
獲することの可能な定置漁網を提供することにあ
る。
て、本考案の目的とするところは魚類が色感識別
能をもつ10-3LUX以上の水中照度において且複
雑に変化する海中背景においても強度の視認性と
誘目性を発揮させ、以つて色感威嚇誘導作用を高
めて表層魚はもとより中、低層魚まで効率的に漁
獲することの可能な定置漁網を提供することにあ
る。
(ニ) 問題を解決するための手段
上述の技術的課題を解決するために本考案が用
いた技術的手段は、交差撚絡される網糸としてマ
ンセル表色票における明度値が3以下の無彩色に
着色された無彩色網糸と、該マンセル表色票にお
ける明度値並びに彩度値が4以上で、且色相環に
おける色相番号が10番乃至50番の色相に着色され
た有彩色網糸とを用い、交差撚絡される無彩色網
糸相互及び有彩色網糸相互が、一本毎或いは任意
数本毎に無結節編成されてなる構成の定置漁網に
存する。
いた技術的手段は、交差撚絡される網糸としてマ
ンセル表色票における明度値が3以下の無彩色に
着色された無彩色網糸と、該マンセル表色票にお
ける明度値並びに彩度値が4以上で、且色相環に
おける色相番号が10番乃至50番の色相に着色され
た有彩色網糸とを用い、交差撚絡される無彩色網
糸相互及び有彩色網糸相互が、一本毎或いは任意
数本毎に無結節編成されてなる構成の定置漁網に
存する。
(ホ) 作用
かかる技術的手段を用いた本考案は、以下のよ
うな作用を有する。
うな作用を有する。
即ち網地を撚絡形成する網糸に、マンセル表色
票における明度値が3以下の所謂暗黒色乃至は理
想の黒に着色された無彩色網糸と、該マンセル表
色票における明度値並びに彩度値が4以上の所謂
明度が比較的高く且彩度も鮮やかで、而も色相環
における色相番号が10番(黄赤)乃至色相番号50
番(緑)までのスペクトル強度の高い鮮明な色相
に着色された有彩色網糸とを用い、交差撚絡され
る無彩色網糸相互若しくは有彩色網糸相互が、一
本毎或いは任意数本毎に無結節編成されるもので
あるから編成された網地面には、無彩色網糸と有
彩色網糸とによる縞状模様が現出形成される。
票における明度値が3以下の所謂暗黒色乃至は理
想の黒に着色された無彩色網糸と、該マンセル表
色票における明度値並びに彩度値が4以上の所謂
明度が比較的高く且彩度も鮮やかで、而も色相環
における色相番号が10番(黄赤)乃至色相番号50
番(緑)までのスペクトル強度の高い鮮明な色相
に着色された有彩色網糸とを用い、交差撚絡され
る無彩色網糸相互若しくは有彩色網糸相互が、一
本毎或いは任意数本毎に無結節編成されるもので
あるから編成された網地面には、無彩色網糸と有
彩色網糸とによる縞状模様が現出形成される。
そしてこの縞状模様の一方が明度の極めて低い
無彩色であり、且他方が該無彩色に比べて明度や
彩度が高く而もスペクトル強度の高い鮮明な色相
の有彩色であるため色の対比現象が生じ、色相対
比の面からは無彩色と有彩色との縞状模様が一段
と隔絶して視覚され、また明度対比面からは明る
い有彩色の縞状模様が一段と明るく視覚され、ま
た彩度対比の面から鮮やかな有彩色の縞状模様が
一段と鮮やかに視覚される等コントラストが強く
発揮され、更には色の心理効果も生じ明度の高い
有彩色の縞状模様は大きく視覚され、且光滲現象
による明度や彩度の高い有彩色の縞状模様が近接
突出して視覚される等、低照度下においても視認
性が著るしく高くなる。
無彩色であり、且他方が該無彩色に比べて明度や
彩度が高く而もスペクトル強度の高い鮮明な色相
の有彩色であるため色の対比現象が生じ、色相対
比の面からは無彩色と有彩色との縞状模様が一段
と隔絶して視覚され、また明度対比面からは明る
い有彩色の縞状模様が一段と明るく視覚され、ま
た彩度対比の面から鮮やかな有彩色の縞状模様が
一段と鮮やかに視覚される等コントラストが強く
発揮され、更には色の心理効果も生じ明度の高い
有彩色の縞状模様は大きく視覚され、且光滲現象
による明度や彩度の高い有彩色の縞状模様が近接
突出して視覚される等、低照度下においても視認
性が著るしく高くなる。
更に本考案は無彩色網糸が明度が極めて低く、
従つて水中照度の明るい表層部では網地網糸の投
影作用を増強させることとなる。
従つて水中照度の明るい表層部では網地網糸の投
影作用を増強させることとなる。
また網地に現出される無彩色と有彩色との縞状
模様はその境界で強いコントラストを発揮するた
め、中、低層部の緩かな潮流によつても網地の遊
動に伴いコントラスト模様が動揺し、変形して視
覚されることから誘目性も強く発揮されることと
なる。
模様はその境界で強いコントラストを発揮するた
め、中、低層部の緩かな潮流によつても網地の遊
動に伴いコントラスト模様が動揺し、変形して視
覚されることから誘目性も強く発揮されることと
なる。
(ハ) 実施例
以下に本考案実施例を図面に基づき説明すれ
ば、無彩色網糸1は無彩色繊維素材1Aの所要本
を撚製して形成されるもので、この無彩色繊維素
材1Aは顔料若しくは染料で容易に着色されるも
のであれば素材的には何んら制限はなく、一般に
合成繊維の単系繊度の太い物では顔料による溶融
紡糸法を以つて、また細繊度の物或いは天然繊維
等では染料により着色されるが、肝要なことはい
づれもマンセル表色票における明度値が3以下、
所謂暗黒色乃至は理想の黒で且彩度や色相を全く
具備せぬ無彩色に着色されることにある。
ば、無彩色網糸1は無彩色繊維素材1Aの所要本
を撚製して形成されるもので、この無彩色繊維素
材1Aは顔料若しくは染料で容易に着色されるも
のであれば素材的には何んら制限はなく、一般に
合成繊維の単系繊度の太い物では顔料による溶融
紡糸法を以つて、また細繊度の物或いは天然繊維
等では染料により着色されるが、肝要なことはい
づれもマンセル表色票における明度値が3以下、
所謂暗黒色乃至は理想の黒で且彩度や色相を全く
具備せぬ無彩色に着色されることにある。
他方有彩色網糸2は有彩色繊維素材2Aの所要
本を撚製して形成されるもので、無彩色繊維素材
1Aと略同様な手段で着色されるが肝要なこと
は、マンセル表色票における明度値並びに彩度値
が4以上で且色相環における色相番号10番乃至50
番の範囲の色相に着色されることにある。
本を撚製して形成されるもので、無彩色繊維素材
1Aと略同様な手段で着色されるが肝要なこと
は、マンセル表色票における明度値並びに彩度値
が4以上で且色相環における色相番号10番乃至50
番の範囲の色相に着色されることにある。
かかる如く形成された無彩色網糸1及び有彩色
網糸2を用いて網地編成がなされたものである
が、本考案においては無結節編成が用いられるも
ので通常編成に際しては網糸の2本を互に撚り合
せながら交差部を撚絡させて網目を形成させるた
め、無彩色網糸1或いは有彩色網糸2もそれぞれ
2本を一組として使用する。而して第3図に示す
如く交差撚絡される無彩色網糸1相互及び有彩色
網糸2相互が一本毎に形成されるよう無彩色網糸
1及び有彩色網糸2を配して編成することにより
本考案定置漁網4が形成される。この場合には図
示される如く網目3を形成する四辺の網糸(脚)
の二辺がそれぞれ無彩色網糸1と有彩色網糸2に
より構成され、且網地面には桝目状の縞状模様が
現出される。
網糸2を用いて網地編成がなされたものである
が、本考案においては無結節編成が用いられるも
ので通常編成に際しては網糸の2本を互に撚り合
せながら交差部を撚絡させて網目を形成させるた
め、無彩色網糸1或いは有彩色網糸2もそれぞれ
2本を一組として使用する。而して第3図に示す
如く交差撚絡される無彩色網糸1相互及び有彩色
網糸2相互が一本毎に形成されるよう無彩色網糸
1及び有彩色網糸2を配して編成することにより
本考案定置漁網4が形成される。この場合には図
示される如く網目3を形成する四辺の網糸(脚)
の二辺がそれぞれ無彩色網糸1と有彩色網糸2に
より構成され、且網地面には桝目状の縞状模様が
現出される。
また第4図には交差撚絡される無彩色網糸1相
互及び有彩色網糸2相互が二本毎に形成されるよ
う、無彩色網糸1及び有彩色網糸2を配して編成
させた本考案定置漁網4が示されている。
互及び有彩色網糸2相互が二本毎に形成されるよ
う、無彩色網糸1及び有彩色網糸2を配して編成
させた本考案定置漁網4が示されている。
ところで垣網や囲網等の網地には、その網目合
(網目長)Lに対しての網糸の分径Dの割合が
D/L=0.011で略定着しており、従つて網目合
が45〜90cmで編成される垣網では撚絡編成された
場合の網糸の分径は略5〜9mmに形成されるた
め、無彩色網糸1若しくは有彩色網糸2実質分径
は該網糸の略1/2、即ち2.5〜4.5mm程度の分径の
物が使用されるものである。
(網目長)Lに対しての網糸の分径Dの割合が
D/L=0.011で略定着しており、従つて網目合
が45〜90cmで編成される垣網では撚絡編成された
場合の網糸の分径は略5〜9mmに形成されるた
め、無彩色網糸1若しくは有彩色網糸2実質分径
は該網糸の略1/2、即ち2.5〜4.5mm程度の分径の
物が使用されるものである。
そして本考案では網地に現出される無彩色と有
彩色とによる色の対比効果や心理効果を利用して
色感威嚇誘導作用を発揮させる関係上、垣網の如
く網目3の長さが45〜90cm程度で編成される場合
には、交差撚絡される無彩色網糸1と有彩色網糸
2とを一本毎若しくは二本毎に配されるように編
成し、また囲網の網地の如く網目3の長さが15〜
30cm程度の場合には無彩色網糸1と有彩色網糸2
とを5〜10本毎に交互に配して編成することが望
ましい。
彩色とによる色の対比効果や心理効果を利用して
色感威嚇誘導作用を発揮させる関係上、垣網の如
く網目3の長さが45〜90cm程度で編成される場合
には、交差撚絡される無彩色網糸1と有彩色網糸
2とを一本毎若しくは二本毎に配されるように編
成し、また囲網の網地の如く網目3の長さが15〜
30cm程度の場合には無彩色網糸1と有彩色網糸2
とを5〜10本毎に交互に配して編成することが望
ましい。
(ト) 考案の効果
本考案は上述の如く、網地網糸にマンセル表色
票における明度値が3以下で且彩度及び色相を有
せぬ無彩色網糸と、マンセル表色票における明度
値及び彩度値が4以上で且色相環の色相番号が10
番乃至50番の所謂黄赤乃至緑の範囲のスペクトル
強度の高い鮮明な色相の有彩色網糸とを用い、交
差撚絡される無彩色網糸相互及び有彩色網糸相互
が、一本毎或いは任意数本毎に配され無結節編成
されてなるため、網地面に無彩色と有彩色との縞
状模様が現出されるとともに色の対比効果や心理
効果が発揮され、強度のコントラスト感とともに
視認性が高まり、特に水中照度の明るい表層にお
ていは無彩色網糸による投影量の増強と、水中照
度の暗い中、低層では明度対比や彩度対比効果に
より有彩色網糸が一段と明るく視認される等、海
中背景の変化する状況においても広範に色感威嚇
誘導効果が発揮され、而も対比効果や心理効果を
有する無彩色と有彩色との縞状模様の現出された
網地が、潮流抵抗により常時遊動しているため魚
群に著るしく注意を引かせる所謂誘目性も強く発
揮されることから、色感威嚇誘導効果が極めて高
まり表層魚はもとより中、低層の高魚価の魚種も
効率よく漁獲でき、また本考案は色彩の選択のみ
で実施しえるものであるから、極めて安価に提供
しえる等優れた特徴を具備した定置漁網である。
票における明度値が3以下で且彩度及び色相を有
せぬ無彩色網糸と、マンセル表色票における明度
値及び彩度値が4以上で且色相環の色相番号が10
番乃至50番の所謂黄赤乃至緑の範囲のスペクトル
強度の高い鮮明な色相の有彩色網糸とを用い、交
差撚絡される無彩色網糸相互及び有彩色網糸相互
が、一本毎或いは任意数本毎に配され無結節編成
されてなるため、網地面に無彩色と有彩色との縞
状模様が現出されるとともに色の対比効果や心理
効果が発揮され、強度のコントラスト感とともに
視認性が高まり、特に水中照度の明るい表層にお
ていは無彩色網糸による投影量の増強と、水中照
度の暗い中、低層では明度対比や彩度対比効果に
より有彩色網糸が一段と明るく視認される等、海
中背景の変化する状況においても広範に色感威嚇
誘導効果が発揮され、而も対比効果や心理効果を
有する無彩色と有彩色との縞状模様の現出された
網地が、潮流抵抗により常時遊動しているため魚
群に著るしく注意を引かせる所謂誘目性も強く発
揮されることから、色感威嚇誘導効果が極めて高
まり表層魚はもとより中、低層の高魚価の魚種も
効率よく漁獲でき、また本考案は色彩の選択のみ
で実施しえるものであるから、極めて安価に提供
しえる等優れた特徴を具備した定置漁網である。
第1図は無彩色網糸の断面図、第2図は有彩色
網糸の断面図、第3図は交差撚絡される無彩色網
糸相互及び有彩色網糸相互が一本毎に配された本
考案の見取図、第4図は交差撚絡される無彩色網
糸相互及び有彩色網糸相互が二本毎に配された本
考案の見取図である。 符号の説明、1……無彩色網糸、1A……無彩
色繊維素材、2……有彩色網糸、2A……有彩色
繊維素材、3……網目、4……本考案定置漁網。
網糸の断面図、第3図は交差撚絡される無彩色網
糸相互及び有彩色網糸相互が一本毎に配された本
考案の見取図、第4図は交差撚絡される無彩色網
糸相互及び有彩色網糸相互が二本毎に配された本
考案の見取図である。 符号の説明、1……無彩色網糸、1A……無彩
色繊維素材、2……有彩色網糸、2A……有彩色
繊維素材、3……網目、4……本考案定置漁網。
Claims (1)
- マンセル表色票における明度値が3以下の無彩
色に着色された無彩色網糸と、該マンセル表色票
における明度値並びに彩度値が4以上で、且色相
環における色相番号が10番乃至50番の色相に着色
された有彩色網糸とを用い、交差撚絡される無彩
色網糸相互及び有彩色網糸相互が、一本毎或いは
任意数本毎に無結節編成されてなることを特徴と
する定置漁網。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16671288U JPH0425965Y2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16671288U JPH0425965Y2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0287460U JPH0287460U (ja) | 1990-07-11 |
JPH0425965Y2 true JPH0425965Y2 (ja) | 1992-06-23 |
Family
ID=31454342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16671288U Expired JPH0425965Y2 (ja) | 1988-12-23 | 1988-12-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0425965Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-12-23 JP JP16671288U patent/JPH0425965Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0287460U (ja) | 1990-07-11 |
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