JPH0490542A

JPH0490542A - 高速撮影台

Info

Publication number: JPH0490542A
Application number: JP2205581A
Authority: JP
Inventors: Hisao Seto; 瀬戸　久雄; Tsugio Inoue; 井上　次雄
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1990-08-02
Filing date: 1990-08-02
Publication date: 1992-03-24
Also published as: US5210416A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は、蓄積性蛍光体シート、Ｘ線フィルム等の放射
線記録材料への画像の撮影を、連続的にしかも高速で行
うことができる高速撮影台に関する。

〈従来の技術〉放射線像を画像として得る方法として、従来より銀塩感
光材料からなる乳剤Ｍを有する放射線写真フィルムと増
感紙との組合わせを用いる、放射線写真システムが利用
されている。

これに対し、最近、前記放射線写真システムに代るもの
として、蓄積性蛍光体を用いる放射線画像情報記録再生
システムが注目されるようになった。

蓄積性蛍光体とは放射線（Ｘ線、α線、β線、γ線、電
子線、紫外線等）の照射を受けると、この放射線のエネ
ルギの一部を蓄積し、その後、可視光等の励起光の照射
を受けると、蓄積されたエネルギに応じた輝尽発光を示
す蛍光体をいう。

この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被写体の放射線
画像情報をいったん蓄積性蛍光体からなる層を有するシ
ート（以下、蛍光体シートとする）に蓄積記録し、この
シートを励起光で走査して輝尽発光させ、生じた輝尽発
光光を光学的素子により読み取り電気信号に変換して画
像信号を得、この画像信号を処理して診断適正のよい被
写体の放射線画像を得る放射線画像情報記録再生システ
ムが提案されている（例えば、特開昭５５−１２４２９
号、同５６−１１３９５号、同５５−．１６３４７２号
、同５６−１０４６４５号、同５５−１１６３４０号の
各公報等）。

また、蛍光体シートは画像情報を保存することなく、前
述のように最終的に記録媒体に画像を与えるために一時
的に放射線画像情報を保持するだけのものであるから、
この蛍光体シートは繰り返し使用するようにしてもよ（
、また、このように繰り返し使用すれば極めて経済的で
便宜である。

このような放射線画像情報記録再生システムにおける蛍
光体シートへの放射線画像の撮影は、撮影（記録）装置
の所定位置に人体等の被写体および蛍光体シートをそれ
ぞれ配置し、Ｘ線源等の放射線源から射出された放射線
を、この被写体を通して蛍光体シートに照射することに
よって行われる。

〈発明が解決しようとする課題〉ところで、循環器系等の診療や臓器の機能等の検査は、
血管に造影剤を注入し、血流の状態を調べることにより
行われるが、この場合正確な診断を行うためには、血流
速度に応じて２〜６枚／　ｓ　ｅ　ｃ程度の高速で、患
部を連続的に撮影することが必要である。　そのため、
放射線画像情報記録再生システムにおいて、血流状態の
撮影等に対応した高速連続撮影が可能な高速撮影台が各
種提案、実用化されている。

前述のように、放射線画像情報の蛍光体シートへの記録
は、被写体を通して放射線を蛍光体シートに照射するこ
とにより行われている。

ここで、蛍光体シートへの放射線の被爆時間、すなわち
撮影に要する時間は通常極めて短いので、２〜６枚／　
ｓ　ｅ　ｃ程度の高速連続撮影を行う際には、撮影を終
了した蛍光体シートいかに迅速に排出し、次いで未撮影
の蛍光体シートを所定の位置に供給するか、つまり、蛍
光体シートの排出および供給をいかに迅速に行うかが問
題となる。

従来の高速撮影台においては、本出願人も特開昭６０−
２００２４８号公報で開示しているように、このような
蛍光体シートの排出および供給は、蛍光体シートが撮影
に供される位置、および撮影終了後の蛍光体シートの収
容位置に係止部材を設け、付勢部材を用いた各種の機械
的な手段やエア等を用いて蛍光体シートを高速で移動さ
せて、前記係止部材に蛍光体シートを衝突させることに
より蛍光体シートを所定の位置に配給し、排出および供
給を行っている。

しかしながら、この方法では蛍光体シートは高速で移動
して係止部材に衝突することにより所定の位置に供給さ
れるので、蛍光体シートの損傷が激しく、高価な蛍光体
シートが極めて短時間で使用不可能となってしまい、前
述のような経済的な繰り返し使用ができない。

また、本出願人は特開昭６０−１０４９３６号公報で高
速連続撮影に供される蛍光体シートを一枚毎に保護ケー
スに収納して撮影を行う方法も提案してはいるが、この
方法では蛍光体シートを一枚ごとに保護ケースに収納す
る手間がかかり、迅速な診断撮影を行うことができな（
なってしまう。

本発明の目的は前記従来技術の問題点を解決することに
あり、保護ケース等に収納しなくても蛍光体シート等の
記録材料を損傷することなく高速で連続的な撮影が可能
で、しかも構成も簡易な高速撮影台を提供することにあ
る。

く課題を解決するための手段〉前記目的を達成するために、本発明の第１の態様は、被
写体の撮影部位に対応して前記被写体を透過した放射線
の透過を許容する撮影窓が設けられた撮影台本体と、複
数枚の記録材料を装着して保持すると共に、前記記録材
料に前記被写体の放射線画像を撮影するために、前記複
数枚の記録材料を保持したまま前記撮影窓後方の撮影位
置に記録材料を一時的に停止できるように高速移動する
間欠動作を連続して行うことにより、前記記録材料を順
次移送し、かつ保持した前記複数枚の記録材料を脱着す
るために低速で移動可能な保持手段と、前記保持手段に
未撮影の記録材料を供給する供給手段と、前記保持手段
の低速移動時に、この保持手段に保持されている撮影済
の記録材料を収納容器に移送する収納手段とを有し、前
記保持手段に必要枚数の記録材料を装着して保持した後
に、前記保持手段の間欠動作を繰り返すことにより保持
手段が保持した記録材料に順次撮影を行い、必要枚数の
記録材料への操影が終了したのちに、前記保持手段を低
速移動させ、前記収納手段によって撮影済の記録材料を
前記収納容器に収納することを特徴とする高速撮影台を
提供する。

また、本発明の第２の態様は、被写体の撮影部位に対応
して前記被写体を透過した放射線の透過を許容する撮影
窓が設けられた撮影台本体と、複数枚の記録材料を装着
して保持すると共に、前記記録材料に前記被写体の放射
線画像を撮影するために、前記複数枚の記録材料を保持
したまま前記撮影窓後方の撮影位置に記録材料を一時的
に停止しつつ移動する間欠動作を連続して行うことによ
り、前記記録材料を順次移送する保持手段と、記録材料
が前記撮影位置に一時的に停止されている間に、前記保
持手段に未撮影の記録材料を供給する供給手段、および
撮影済の記録材料を収納容器に収納する収納手段とを有
することを特徴とする高速撮影台を提供する。

また、前記保持手段が前記撮影窓と接離可能であって、
撮影時には上方に移動して撮影に供される記録材料と前
記撮影窓とを近接するのが好ましい。

また、前記保持手段は多角柱状の回転体あるいはエンド
レスベルトであるのが好ましい。

〈発明の作用〉前記所定の構成を有する本発明の第１の態様の高速撮影
台においては、先ず、記録材料用マガジン（以下、マガ
ジンとする）等に収納された、撮影前の記録材料の必要
枚数を保持手段の所定の位置に装着して保持する。

保持手段が必要枚数の記録材料を保持したら、必要に応
じて保持手段を移動して一枚の蛍光体シートを撮影台本
体に対向する位置とした後、被写体を通して放射線を記
録材料に照射し、記録材料に被写体画像の撮影を行う。

枚目の記録材料の撮影が終了したら、再度保持手段を高
速移動して、移動方向に次いで支持される記録材料が撮
影台本体に対向する位置で一時停止し、同様に撮影を行
う。　この動作を繰り返し行うことにより、保持手段に
保持された記録材料の必要数に、高速で連続的に被写体
画像を撮影する。

このようにして保持手段に保持された記録材料の必要数
に撮影を終了したら、保持手段の低速移動を行いつつ、
収納手段によって保持手段より記録材料を排出させ、こ
れをレシーブマガジン等の収納容器に収納する。

また、本発明の第２の態様の高速撮影台においては、保
持手段に保持された撮影台本体に対向する位置に供され
た記録材料に被写体の撮影を行うと共に、供給手段によ
って保持手段に一枚の記録材料を供給してこれを保持さ
せ、また、収納手段によって撮影を終了した記録材料を
一枚保持手段より排出して収納する。　−枚目の記録材
料の撮影が終了したら、再度保持手段を高速移動して、
移動方向に次いで支持される記録材料を撮影台本体に対
向する位置に配し、撮影、記録材料の供給および排出を
行う。

この動作を繰り返し行うことにより、多数枚の記録材料
に被写体の画像を高速で連続的に撮影を行う。

従って、本発明の高速撮影台を適用することにより、記
録材料を保護ケース等に収納しなくても、記録材料を損
傷することなく、良好な作業性で容易に高速での連続操
影を行うことができる。

また、本発明の第１の態様の高速撮影台においては、所
定枚数の記録材料への連続的な撮影を極めて高速かつ容
易に行うことができ、方、第２の態様の高速撮影台にお
いては、撮影そのものは第１の態様はどの高速ではない
が、多数枚の記録材料を供給系容器から撮影位置にセッ
トし、撮影し、収納容器に収納する一連の連続撮影動作
全体を短時間に、すなわち高速かつ容易に行うことがで
きる。

〈実施態様〉以下、本発明に係る高速撮影台について、添付の図面に
示される好適実施例を基に詳細に説明する。

第１図に本発明の第１の態様の高速撮影台の一例の概略
断面図が示される。

第１図に示される高速撮影台１０は、−度に最大４枚の
蓄積性蛍光体シートＡ（以下、蛍光体シートＡ）を装填
して高速連続撮影が可能なもので、基本的に、遮光性の
ハウジング１１の上面に配置される、被写体１２（患者
）が横臥する撮影台本体１４と、ハウジング１１の内部
に配置される最大４枚の蛍光体シートＡを保持して、矢
印ａ方向に高速回転および停止可能な保持手段１６と、
保持手段１６に蛍光体シートＡを供給する供給手段１８
と、撮影が終了した蛍光体シートＡを収納する収納手段
２０と、保持手段１６を作動させる図示しない駆動源、
およびその動作を制御する制御手段とから構成される。

　また、高速撮影台１０の上方には放射線源２３が配さ
れる。

基本的に上記構成を有する図示例の高速撮影台１０は、
被写体１２を撮影台本体１４の所定の位置に横臥させ、
保持手段１６に例えば４枚の蛍光体シートＡ−１〜Ａ−
４を装填し、この保持手段１６を矢印ａ方向へ９０°高
速回転して一時停止して撮影を行うことを繰り返すこと
により、４枚の蛍光体シートＡに被写体１２の撮影を高
速で連続的に行い、装填した全ての蛍光体シートＡに撮
影を行った後、蛍光体シートＡを収納する。　この動作
については後に詳述する。

撮影台本体重４は、ハウジング１１の上面に、放射線が
透過可能な撮影窓１４ａを有して形成されるものであり
、被写体１２を横臥させて、撮影時にその撮影部位の位
置を規定するものである。　本発明の高速撮影台１０に
おいては、撮影台本体１４の構成には特に限定はな（、
通常の放射線画像の撮影台本体と全（同様でよい。

また、撮影台本体１４の上方には、放射線りを射出する
放射線源２３が配置されている。

供給手段１８はハウジング１１内の図中左下力に配され
、高速撮影台１０に装填された供給マガジン２２に収納
される未撮影の蛍光体シートＡを保持手段１６に供給す
るものであって、図示例では、供給マガジン２２に収納
された蛍光体シートＡを吸着して搬送する吸着部材２４
と、この吸着部材２４の移動手段（図示せず）とから構
成されるものである。　このような供給手段１８におい
ては、吸着部材２４によって蛍光体シートＡを吸着保持
し、この吸着部材２４を矢印す方向に移動して保持手段
１６に蛍光体シートＡを供給する。

吸着部材２４には特に限定はなく、サクションを用い・
たもの、各種の吸盤等、公知の吸着保持手段がいずれも
適用可能である。　また、吸着部材２４の移動手段もリ
ンク機構等、公知の方法がいずれも適用可能である。

なお本発明においては、供給手段１８は吸着部材２４を
適用したものに限定はされず、吸着手段の替わりにシー
ト状物の挟持手段等を適用したものであってもよ（、ま
た、搬送ローラ、ベルトコンベア等のシート状物の搬送
手段であってもよい。

保持手段１６はハウジング１１内の中央部に配置され、
最高４枚の蛍光体シートＡを支持・収納して矢印ａ方向
に高速で回転することにより移動可能に構成されるもの
であり、正四角柱形状の回転体２６と、この回転体２６
の一面に一個づつ固定される保持部材２８，３０．３２
および３４とから構成されるものである。

回転体２６は、支軸３６を中心に矢印ａ方向に高速回転
および急停止可能な正四角柱状のものであり、図示例の
ように一面が撮影台本体１４に平行に対向するように配
備される。

図示例の高速撮影台１０においては１回転体２６がこの
位置より９０°づつの回転を高速で間欠的に行い、蛍光
体シートＡに被写体１２の撮影を行い、撮影終了後、回
転体の低速回転および停止を行うことにより蛍光体シー
トＡを収納・排出を行う。　この回転体２６の動作は、
図示しない制御手段によって行われる。　この動作につ
いては後に詳述する。

このような回転体２６の形成材料には特に限定はなく各
種の樹脂、金属等が適用可能であるが、高速での回転・
急停止を行うものであるので、軽量な材料を用いるのが
好ましい。　また、撮影時に機影台本体１４に対向する
蛍光体シートＡ（図示例ではＡ−３）以外の蛍光体シー
トＡが、放射線源２３から射出された放射線りに被曝し
ないように、回転体２６の表面あるいは内面には全面に
亘って薄い鉛板が貼着されている。　なお、本発明にお
いては、回転体２６そのものを鉛で形成してもよい。

回転体２６の回転駆動源としては、ステップモータ等、
高精度で高速回転が可能な各種の駆動源が適用可能であ
る。　なお、回転体２６の回転速度は、撮影目的に応じ
て適宜決定すればよく、特に限定はないが、例えば前述
のような血流の診断の際には２〜６枚／　ｓ　ｅ　ｃ程
度の高速撮影を要求されるので、好ましくは６０ｒｐｍ
以上での回転が可能であるのが好ましい。

また、高速回転した後の急停止を可能とするために、回
転体２６には回転停止手段が配備されるのが好ましい。

　回転停止手段としては公知の各種のものが適用可能で
ある。

このような回転体２６には、四角柱の各面に対応して、
保持部材２８〜３４が配される。

保持部材２８〜３４はそれぞれＬ字形状を有する板状部
材であり、短辺の先端面が回転体２６に固定されること
により配設される。　高速撮影台ｌＯにおいては、この
保持部材２８〜３４と回転体２６とが形成する空間に、
それぞれ蛍光体シートＡ−１〜Ａ−４がそれぞれ挿入さ
れる。

保持部材２８〜３４の材質には特に限定はなく、各種の
樹脂、金属等が適用可能であるが、回転体２６と同様の
理由で軽量の材料を適用するのが好ましい。　保持部材
２８〜３４と回転体２６とは同じ材質で形成されていて
もよく、異なる材質で形成されていてもよい。　また、
保持部材２８〜３４と回転体２６とは一体成型されたも
のであってもよい。

保持部材２８〜３４および／または回転体２６には、収
納した蛍光体シートＡを固定するだめの固定手段が配備
されるのが好ましい。

固定手段には特に限定はなく、押圧部材やスプリング等
で蛍光体シートＡを挟持する方法、サクションによる方
法等、公知の各種の方法が適用可能である。

収納手段２０はハウジング１１内の右下方に配され、撮
影が終了した蛍光体シートＡをレシーブマガジン３８に
収納するものである。

このような収納手段２０は、保持手段１６より落下する
蛍光体シートＡをレシーブマガジン３８方向に案内する
ガイド部材４０と、蛍光体シートＡをレシーブマガジン
３８の所定位置に収納するための吸着部材４２と、その
図示しない移動手段とから構成されるものである。　こ
こで、収納手段２０はガイド部材４０を有する以外は前
述の供給手段１８と基本的に同様の構成を有するもので
あるので、ここではその詳細な説明は省略する。

高速撮影台１０は、基本的に上述の構成を有するもので
あるが、以下にその撮影動作について説明する。

先ず、撮影前の蛍光体シートＡを収納する供給マガジン
２２をハウジング１１内の所定の位置に装填する。

供給マガジン２２が装填されたら、供給手段１８の吸着
部材２４が移動して、蛍光体シートＡ−１を保持部材２
８と回転体２６とが形成する空間（以下、保持部材が形
成する空間と称する）に挿入し、図示しない固定手段に
よって蛍光体シートＡ−１を固定する。

蛍光体シートＡ−１の固定が終了すると、制御手段は保
持手段１６（回転体２６）を矢印ａ方向に９０°低速回
転させて保持部材３０が下方に来る位置とする。　次い
で、同様に吸着部材２４によって保持部材３０が形成す
る空間に蛍光体シートＡ−２が挿入され、固定される。

このようにして保持手段１６の低速回転・停止を繰り返
しつつ、保持部材３２が形成する空間には蛍光体シート
Ａ−３が、保持部材３４が形成する空間には蛍光体シー
トＡ−４がそれぞれ挿入され、固定される。

４枚の蛍光体シートＡ−１〜Ａ−４が保持されると、撮
影が開始される。　この状態では、図示例においては蛍
光体シートＡ−３が撮影台本体１４の撮影窓１４ａに対
向しており、放射線源２３より放射線りが照射され、最
初に蛍光体シートＡ−３に被写体１２の放射線画像が撮
影される。

蛍光体シートＡ−３の撮影が終了すると、保持手段１６
が矢印ａ方向に９０”高速回転して、蛍光体シートＡ−
４が撮影窓１４ａに対向する位置に配置される。　する
と、同様にして放射線りが照射され、蛍光体シートＡ−
４に撮影が行われる。

蛍光体シートＡ−４の撮影が終了すると、再び保持手段
１６が９０°回転して、同様に蛍光体シー１−Ａ−１の
撮影が行われ、最後に同様にして蛍光体シートＡ−２の
撮影が行われて、４枚の蛍光体シートへの被写体１２の
連続撮影が終了する。

撮影が終了すると、保持手段１６からの蛍光体シートＡ
の脱着が開始される。　ここで、撮影が終了した状態で
は蛍光体シートＡ−３が収納手段２０に対向する位置に
配されているので、保持部材３０の固定手段が開放する
ことにより蛍光体シートＡ−３が自重落下して、ガイド
部材４０に案内され、レシーブマガジン３８に落下する
。　次いで収納手段２０の吸着手段４２が移動して、蛍
光体シートＡ−３をレシーブマガジン３８内の所定の位
置に収納する。

蛍光体シートＡ−３の収納が終了したら、保持手段１６
が矢印ａ方向に９０°低速回転して、次いで蛍光体シー
トＡ−４が収納手段２０に対向する位置に配置され、同
様にしてレシーブマガジン３８内の所定の位置に収納さ
れる。

さらに、同様にして残りの蛍光体シートＡ−１、Ａ−２
をレシーブマガジン３８に収納して、撮影を終了する。

なお、上記実施例においては、保持手段１６は四角柱形
状を有し最高４枚の蛍光体シートを装填可能なものであ
ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、最高
３枚の蛍光体シートＡを装填可能な三角柱形状であって
もよく、あるいは五角柱以上の多角形柱形状として５枚
以上の蛍光体シートＡを装填可能に構成したものであっ
てもよい。

また、供給手段１８による保持手段１６への蛍光体シー
トＡの供給の際に、保持手段１６を図示例から矢印ａ方
向に４５°回転した状態とし、蛍光体シートへの自重落
下を適用して供給を行ってもよい。

第２図に、本発明の第１の態様の高速撮影台の別の例の
概略断面図が示される。

前述の第１図に示される高速撮影台１０は、四角形柱等
の多角形柱状の保持手段１６を有するものであってか、
第２図に示される高速撮影台５０は、保持手段５２にエ
ンドレスベルト５４を適用するものである。　なお、第
２図に示される高速撮影台５０は、保持手段５２がエン
ドレスベルト５４を適用する以外は、第１図に示される
前述の高速撮影台１０と同様の構成を有するものである
ので、同じ部材には同じ番号を付し、その詳細な説明は
省略する。

第２図に示されるように、保持手段５２は基本的にエン
ドレスベルト５４と、これを張架するローラ５６．５８
．６０および６２とから構成される。　また、ローラ５
６と６０、およびローラ５８と６２との中間部には、そ
れぞれ補助ローラ６４および６６が配備されている。

また、エンドレスベルト５４が画成する空間内部の上面
（ローラ５６，５８間）、および保持手段５２上部の放
射線り通過領域以外には、撮影台本体１４に対向する蛍
光体シートＡ以外が放射線りに被曝するのを防止するた
めの鉛貼着板６８、および７０．７２が配置される。

前述の第１図に示される高速撮影台１０では、保持手段
１６の回転により蛍光体シートＡの撮影窓１４ａに対向
する撮影位置からの排出および供給を行っていたが、図
示例の保持手段５２においては、エンドレスベルト５４
を矢印Ｃ方向に回転して移動するものであり、エンドレ
スベルト５４を高速回転・−時停止することにより蛍光
体シートへの撮影位置からの排ａおよび供給を行う。

保持手段５２において、ローラ５６．５８．６０および
６２のいずれかに一つには回転駆動源が接続される。　
ここで、残りの３本のローラはフリーローラとしておい
てもよいが、前述のように本発明の高速撮影台５０にお
いては、エンドレスベルト５４の高速回転および急停止
を（り返すことにより蛍光体シートＡの排出・供給を行
って被写体１２の高速連続撮影するものであるので、エ
ンドレスベルト５４の正確な高速回転および急停止を可
能とするためにも、プーリとベルト等の伝達手段を用い
て、駆動ローラ以外のローラもこれに従動する構成とす
るのが好ましい。

このようなローラ５６．５８．６０１３よび６２に張架
されるエンドレスベルト５４は、最高６枚の蛍光体シー
トＡを支持して、矢印Ｃ方向に回転する。　図示例の高
速撮影台５０は、被写体１２の撮影の際に、このエンド
レスベルト５４の高速回転および一時停止を繰り返すこ
とにより蛍光体シートＡの撮影窓１４ａに対向する位置
への排出・供給を行うものである。

エンドレスベルト５４に蛍光体シートＡを支持させる方
法としては特に限定はな（、回転方向の垂直方向の両端
部分にベルト体を配し、このベルト体とエンドレスベル
ト５４とで蛍光体シートを挟持する方法、エンドレスベ
ルト５４に各種の係止部材を設ける方法等、各種の方法
が適用可能である。

以下、高速撮影台５０の動作について説明する。　高速
撮影台５０はエンドレスベルト５４を適用する保持手段
５２を有するものであるが、その基本的な動作は、多角
形柱状の保持手段１６を有する第１図に示される前述の
高速撮影台１０と同様であり、供給手段１８によって所
定枚数の蛍光体シートＡを保持手段５２に供給し、これ
を支持・固定したのちに保持手段５２（エンドレスベル
ト５４）の回転・停止をくり返して支持された蛍光体シ
ートＡに撮影を行い、全ての撮影終了後に収納手段２０
によってレシーブマガジン３８に撮影済の蛍光体シート
Ａを収納する。

具体的には、先ず、撮影前の蛍光体シートＡを収納する
供給マガジン２２を所定の位置に装填し、供給手段１８
によって、保持手段５２のエンドレスベルト５４に所定
枚数の蛍光体シートＡを供給する。　ここで、供給手段
１８による蛍光体シートＡの供給位置は、エンドレスベ
ルト５４が画成するループの（以下、「エンドレスベル
ト５４の」と表現する）左面下方であるので、この位置
に一枚の蛍光体シートＡを供給して固定したら、エンド
レスベルト５４を所定量矢印Ｃ方向に回転して、次ぎの
蛍光体シートＡを装填する。

この動作を繰り返して、たとえば６枚の蛍光体シートＡ
をエンドレスベルト５４が支持したのち、撮影を開始す
る。

先ず、放射線源２３より放射線りが射出され、撮影台本
体１４の撮影窓１４ａに対向する位置に配される蛍光体
シートＡ、つまり、エンドレスベルト５４の上面に配置
される蛍光体シートＡに撮影が行われる。　この撮影が
終了するとエンドレスベルト５４が矢印Ｃ方向に高速回
転を開始して、回転方向に次いで配される蛍光体シート
Ａが撮影窓１４ａに対向する位置に配されると回転を停
止し、同様にして撮影が行われる。　撮影が終了すると
エンドレスベルト５４は再度回転を開始し、前述と同様
、次の蛍光体シートＡが撮影窓１４ａに対向する位置で
停止する。　図示例の高速撮影台５０においては、この
ような動作を繰り返すことにより、６枚の蛍光体シート
に被写体１２を連続的に高速撮影する。

６枚の蛍光体シートＡへの連続撮影が終了すると、供給
時と同様にエンドレスベルト５４の回転・停止を繰り返
しつつ、収納手段２０によってエンドレスベルト５４よ
り蛍光体シートＡを取り外し、これをレシーブマガジン
３８に収納する。

図示例の高速撮影台５０においては、エンドレスベルト
５４が支持できる蛍光体シートは６枚であったが、本発
明はこれに限定されるものではなく、−度に支持可能な
蛍光体シートの数は５枚以下であってもよ（、あるいは
７枚以上であってもよい。

基本的に上記構成を有する本発明の第１の態様にかかる
高速撮影台によれば、上述のような動作で蛍光体シート
への撮影を行うことにより、多角形柱、エンドレスベル
ト等の保持手段の回転速度に応じて極めて高速での所定
枚数の蛍光体シートの連続撮影を行うことができ、血流
の状態の等の診療を良好に行うことが可能となる。　ま
た、操影時の撮影位置への蛍光体シートの排出および収
納は、保持手段を高速で回転させることによって行うの
で、蛍光体シ−トを一枚ごとにケース等に収納しなくて
も、蛍光体シートを損傷することなく高速連続撮影が可
能である。

なお、本発明の第１の態様においては、撮影の際には保
持手段の最大装填枚数を必ず装填するものにも限定はさ
れず、必要な枚数のみを装填して、撮影を行ってもよい
のはもちろんのことである。

以下に、本発明の第２の態様にかかる高速撮影台につい
て詳細に説明する。

前述の第１の態様の高速撮影台は、保持手段が所定枚数
の蛍光体シートを支持したのち、この蛍光体シートに連
続的に撮影を行い、撮影が終了したのちに支持された蛍
光体シートを排出するものであったが、本発明の第２の
態様においては、−枚の蛍光体シートの撮影を行うと共
に、撮影前の蛍光体シートを一枚保持手段に供給し、お
よび／または撮影を終了した蛍光体シートの収納を行う
ものである。

以下、第３図および第４図を参照に本発明の第２の態様
の高速撮影台に付いて説明する。

なお、このような本発明の第２の態様の高速撮影台は、
装置の基本的な構成は前述の第１の態様と同様であり、
保持手段、供給手段および収納手段の動作の制御が異な
るのみであるので、同じ部材には同じ番号を付し、各部
位の詳細な説明はここでは省略して、撮影動作の説明を
行う。

第３図および第４図に示される高速撮影台８０において
は、先ず、供給マガジン２２を所定の位置に装填した後
、供給手段１８を駆動させ、また保持手段１６を矢印ａ
方向に回転することにより、前述の第１の態様と同様に
して蛍光体シートＡ−１およびＡ−２を保持手段１６に
保持する。　この状態では、第３図に示されるように、
蛍光体シートＡ−１が撮影台本体１４の撮影窓１４ａに
対向する位置に配置されている。

この状態で蛍光体シートＡ−１に被写体１２の撮影が行
われるが、本発明の第２の態様においては、この時に第
３図に示されるように供給手段１８が駆動して、蛍光体
シートＡ−３が供給マガジン２２より保持手段１６に供
給され、保持される。

蛍光体シートＡ−１への撮影および蛍光体シートＡ−３
の供給・支持が終了したら、保持手段１６が９０’回転
して、第４図に示されるように蛍光体シートＡ−２が撮
影台本体１４に対向する位置に配置される。　この状態
で蛍光体シートＡ−２への撮影が行われ、同時に、記録
前の蛍光体シートＡ−４が供給手段１８によって供給マ
ガジン２２から保持手段１６に供給され、同時に、保持
手段１６による蛍光体シートＡ−１の保持・固定が解除
され、撮影が終了した蛍光体シートＡ−１が脱着され、
収納手段２０によってレシーブマガジン３８に収納され
る。

蛍光体シートＡ−２の撮影、および蛍光体シートＡ−４
の供給、蛍光体シートＡ−１の排出・収納が終了すると
、保持手段１６が矢印ａ方向に９０°回転し、第４図と
同様にして蛍光体シートＡ−３に撮影が行われ、撮影を
終了した蛍光体シートＡ−２が脱着・収納され、また、
今まで蛍光体シートＡ−１が保持されていた空間に撮影
前の蛍光体シートが供給される。

このような本発明の第２の態様の高速撮影台によれば、
撮影そのものは前述の第１の態様のような極めて高速度
での連続撮影は不可能ではあるが、ケースに収納しな（
でも蛍光体シートを損傷することなく、多数枚の蛍光体
シートの連続撮影を迅速に、すなわち高速での撮影を容
易に行うことができる。

なお、上記の例は保持手段として多角形柱回転体を適用
するものについて行ったが、本発明の第２の態様はこれ
に限定されるものではな（、第２図に示される高速撮影
台５０のように、保持手段としてエンドレスベルトを適
用する高速撮影台に適用してもよい。

また、第１図に示される高速撮影台１０、および第３図
に示される高速撮影台８０等のように、保持手段１６と
して回転体２６等を適用する高速撮影台においては、こ
の回転体が回転するための空間が必要であるため、撮影
時に撮影に供される記録材料Ａと被写体１２との間隔が
開いてしまう。　そのため、第５図に示される高速撮影
台８２のように、回転体２６（保持手段１６）を例えば
矢印ｄ方向に上下動可能として、回転時には回転体２６
を回転可能な位置（第１図等参照）まで降下し、撮影時
には第５図に示されるように撮影窓１４ａに近接する位
置に上昇して、より鮮明な画像記録を可能な構成として
もよい。

なお、回転体２６の上下動の方向は、図示例の矢印ｄ方
向のような鉛直方向に限定されるものではな（、回転体
２６を斜め方向等に上下動することにより、撮影窓１４
ａ（被写体１２）と接離可能に構成したものであっても
よい。

回転体２６を上下する方法としては特に限定はなく、リ
ンク機構、ラックアンドピニオン等を用いる公知の手段
によればよい。

上述した本発明の第１の態様および第２の態様の高速撮
影台では、保持手段の移動は回転であり、これにより撮
影位置への蛍光体シートの排出および供給を行うもので
あったが、保持手段による蛍光体シートの排出および供
給は回転を適用したもののみならず、保持手段を板上等
の直線状のものとし、これをスライドさせることにより
蛍光体シートを撮影位置から排出・供給する構成とした
ものであってもよい。

以上の説明は蓄積性蛍光体シートに撮影を行う例につい
て行ったが、本発明の高速撮影台は蓄積性蛍光体シート
以外にも、Ｘ線フィルム等の各種の記録材料に適用可能
である。

以上、本発明に係る高速撮影台について詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において各種の改良および
変更を行ってもよいのはもちろんのことである。

〈発明の効果〉以上詳細に説明したように、本発明の高速撮影台を適用
することにより、記録材料を一枚ごとに保護ケース等に
収納する必要がなく、多数枚の蛍光体シートをマガジン
等に収納して装填するだけで、記録材料を損傷すること
なく、良好な作業性で容易に高速での連続撮影を行うこ
とができる。

また、本発明の第１の態様の高速撮影台においては、所
定枚数の記録材料への連続的な撮影を極めて高速かつ容
易に、一方、第２の態様の高速撮影台においては、撮影
の速度そのものは第１の態様はどの高速ではないが、保
持手段への記録材料の装着、操影、記録材料の収納とい
う一連の動作を迅速に行うことができ、従って、多数枚
の記録材料への連続撮影を、高速かつ容易に行うことが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の態様にかかる高速撮影台の一
例を示す概略断面図である。第２図は、本発明の第１の態様にかかる高速撮影台の別
の例を示す概略断面図である。第３図および第４図は、本発明の第２の態様にかかる高
速撮影台およびその作用を示す概略断面図である。第５図は、本発明にかかる高速撮影台の別の例を示す概
略断面図である。符号の説明１０．５０，８０．８２・・・高速撮影台、１２・・・
被写体、１４・・・撮影台本体、１６．５２・・・保持手段、１８・・・供給手段、２０・・・収納手段、２２・・・供給マガジン、２３・・・放射線源、２４．４２・・・吸着部材、２６・・・回転体、２８．３０，３２．３４・・・保持部材、３６・・・支
軸、３８・・・レシーブマガジン、４０・・・ガイド部材、５４・・・エンドレスベルト、５６．５８，６０．６２・・・ローラ、６４．６６・・
・補助ローラ、６８．７０．７２・・・鉛貼着板、Ａ・・・蛍光体シート特許出願人　　富士写真フィルム株式会社代　　理　　
人　　　弁理士　　渡　　辺　　　望　　稔ＦＩＧ、２ＦＩＧ、１ＦＩＧ、３ＦｔＧ、４Ｆ　Ｉ　Ｇ、　５

Claims

【特許請求の範囲】

（１）被写体の撮影部位に対応して前記被写体を透過し
た放射線の透過を許容する撮影窓が設けられた撮影台本
体と、複数枚の記録材料を装着して保持すると共に、前記記録
材料に前記被写体の放射線画像を撮影するために、前記
複数枚の記録材料を保持したまま前記撮影窓後方の撮影
位置に記録材料を一時的に停止できるように高速移動す
る間欠動作を連続して行うことにより、前記記録材料を
順次移送し、かつ保持した前記複数枚の記録材料を脱着
するために低速で移動可能な保持手段と、前記保持手段に未撮影の記録材料を供給する供給手段と
、前記保持手段の低速移動時に、この保持手段に保持され
ている撮影済の記録材料を収納容器に移送する収納手段
とを有し、前記保持手段に必要枚数の記録材料を装着して保持した
後に、前記保持手段の間欠動作を繰り返すことにより保
持手段が保持した記録材料に順次撮影を行い、必要枚数
の記録材料への撮影が終了したのちに、前記保持手段を
低速移動させ、前記収納手段によって撮影済の記録材料
を前記収納容器に収納することを特徴とする高速撮影台
。
（２）被写体の撮影部位に対応して前記被写体を透過し
た放射線の透過を許容する撮影窓が設けられた撮影台本
体と、複数枚の記録材料を装着して保持すると共に、前記記録
材料に前記被写体の放射線画像を撮影するために、前記
複数枚の記録材料を保持したまま前記撮影窓後方の撮影
位置に記録材料を一時的に停止しつつ移動する間欠動作
を連続して行うことにより、前記記録材料を順次移送す
る保持手段と、記録材料が前記撮影位置に一時的に停止されている間に
、前記保持手段に未撮影の記録材料を供給する供給手段
、および撮影済の記録材料を収納容器に収納する収納手
段とを有することを特徴とする高速撮影台。
（３）前記保持手段が前記撮影窓と接離可能であって、
撮影時には上方に移動して撮影に供される記録材料と前
記撮影窓とを近接する請求項１または２に記載の高速撮
影台。