JPH048848A - 燃料供給制御装置 - Google Patents

燃料供給制御装置

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JPH048848A
JPH048848A JP10917390A JP10917390A JPH048848A JP H048848 A JPH048848 A JP H048848A JP 10917390 A JP10917390 A JP 10917390A JP 10917390 A JP10917390 A JP 10917390A JP H048848 A JPH048848 A JP H048848A
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JP
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fuel amount
time
amount
change
parameter
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JP10917390A
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Inventor
Katsumi Ishida
克己 石田
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Aisan Industry Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、要求燃料量が時間とともに変化するエンジン
に供給する燃料の供給量を制御する燃料供給制御装置に
関する。
[従来の技術] エンジンに供給する燃料の供給量(燃料量)を制御する
方式の一つに、 ■ エンジンの運転状態を検出し、 ■ その検出値に基づいて要求燃料量を演算し、■ そ
の演算値に基づいて燃料供給手段を作動させる 方式がある。
ここで、エンジンの運転状態が時間とともに変化するエ
ンジン、例えば自動車用エンジン等の場合には、前記■
〜■にかかる時間が極力短いことが好ましい。この時間
が短ければ、エンジンがそのとき必要とする蛍の燃料が
供給されるからである。
前記課題を解決するために、例えば、特開昭56−52
537号公報、あるいは特公昭62−348号公報に記
載の技術が提案されている。
これらの従来技術では、前記■と■の処理を同時並行的
に進めることにより時間短縮を図っている。すなわち燃
料供給手段を作動させて燃料を供給しつつ、要求燃料量
の演算を同時並行的に進め、その演算結果に基づいて燃
料供給手段の作動停止タイミングを制御している。
上記方式によると、噴射を開始した直後から要求燃料量
の演算を開始し噴射完了前にてその演算を完了するもの
であるから、エンジンが最少の燃料量を必要とする状態
(このとき、燃料供給手段の作動時間は最短となる)で
も、要求燃料量の演算時間が燃料供給手段の作動時間よ
りも短く終了するものでなければならない。さもなけれ
ば、要求燃料量の演算が終了したとき、すでに余分の燃
料を供給していることになるからである。
このため、現実には次のような制約が生じることになる
■ 要求燃料量の演算に用いる演算素子が高速演算可能
なタイプであること。具体的には、中央演算処理装置(
CP U)あるいはA/D変換器等が高速処理可能なも
のであることが求められ、コストアップがさけられない
■ 要求燃料量の演算式が単純で短時間で演算できるこ
と。ただしこのようにすると、キメの細やかな補正が不
可能となり、精密な制御ができなくなる。
■ 燃料供給手段は単位時間あたりの流量が小さいこと
。すなわち燃料供給手段の作動時間が長いこと。しかし
このタイプを使用すると燃焼装置の応答性が悪くなる。
短時間で高出力状態に移行させる場合には大流量タイプ
のものか望ましい。
■ さらに要求燃料量の演算中に他の処理の割り込みが
実行されると、余分な燃料を供給してしまうのでこれを
対策する必要がある。しかしながらいたずらに割込を禁
止すると、他の処理が本来のタイミングで実行できず、
他の処理に悪影響を及ぼすことになる。
そこで本発明は、前記した従来技術の問題点に鑑みて提
案されたもので、その目的は、前記した制約を低減ある
いは排除するとともに、燃料の供給制御の精度向上を図
ることのできる燃料供給制御装置を提供しようとするも
のである。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するための本発明は、第1図(イ)に概
念図で示された燃料供給制御装置によって構成されてい
る。
すなわち図において、 要求燃料量が時間とともに変化するエンジン30に燃料
を供給する燃料供給手段2と、エンジン回転に同期した
所定のタイミングを検出するタイミング検出手段18と
、 エンジン30の運転状態をしめすパラメータを検出する
パラメータ検出手段6と、 パラメータに基づいて要求燃料量を演算する要求燃料量
演算手段8と、 要求燃料量に基づいて前記所定のタイミング毎に前記燃
料供給手段2を作動させる作動手段16と、 パラメータの変化に対する要求燃料量の変化率を演算す
る要求燃料量変化率演算手段10と、前記タイミング検
出手段18による所定のタイミングに基づいて遅延され
た遅延信号を前記パラメータ検出手段6に作用させる遅
延手段20と、前記遅延信号に基づいて、再度パラメー
タを検出してパラメータの変化量を演算するパラメータ
変化量演算手段12と、 パラメータ変化量と要求燃料量変化率に基ついて、要求
燃料量の変化分を演算する要求燃料量変化分演算手段1
4と、 を備え、前記要求燃料量の変化分に基づいて前記作動手
段16による燃料供給手段2の作動時間を修正するもの
である。
[作 用] 前記構成を有する本発明の燃料供給制御装置の作用を第
1図(ロ)の作用説明図を参照して説明する。なお図に
おいて、第(1)段目は、タイミング検出手段18が時
刻tiにて発するタイミング信号を示すもので、エンジ
ン回転に同期しかつ適正な燃料噴射時期を与えるもので
ある。第(2)段目は、運転パラメータのうち、動きの
早いパラメータ(吸気圧、吸入空気量、スロットル開度
等)の変化と、それに応じた要求燃料量(1回噴射当た
りの要求噴射量)の変化を示す特性線図である。
第(3)段目に演算タイミングと演算に要する時間が、
また第(4)段目に燃料供給手段2の作動状況がそれぞ
れ模式的に示されている。
まず時刻toにおいて、エンジン30の運転状態を示す
パラメータがパラメータ検出手段6により検出されるこ
とに基づいて、要求燃料量演算手段8により要求燃料量
(基本燃料量)を求める演算が行われる。なおこの演算
タイミングは、エンジン回転に同期した所定タイミング
を検出するタイミング検出手段18によるタイミング信
号発生時(時刻tl)以前の適当な時期に行われるもの
で、例えば、メインルーチン周回毎に行わせておいて、
タイミング信号発生時に最新の演算結果を用いられる時
点でもよいし、またタイミング信号発生周期の1/2の
時間だけ、前回タイミング信号発生から経過した時点で
もよいし、また前回のタイミング信号発生時から発生周
期を基に適当な時間経過した時点でもよく、要すればタ
イミング信号発生時点で、その演算を終了すればよい。
なお図中には1つのパラメータしか図示されていないが
、パラメータは2種類以上あってもよい。
また前記要求燃料量演算手段8により演算が行われると
共に、要求燃料量変化率演算手段lOによりパラメータ
変化に対する要求燃料量の変化率αが演算され、要求燃
料量変化分演算手段14に入力される。なお、第1図(
ロ)における要求燃料量の変化率αは、時刻toにおけ
る要求燃料量の点aと、時刻t2におけるその点すとを
直線で結ぶことによって得られる傾斜角で示されている
次に、時刻t1で、タイミング検出手段18によるタイ
ミング信号の発生により、要求燃料量演算手段8で演算
された基本燃料量をもって、作動手段16が燃料供給手
段2を作動させることにより、燃料噴射が開始される。
このときの基本燃料量に対応する燃料噴射時間は時間T
Iである。
また時刻t1より、タイミング検出手段18による検出
結果が遅延手段20により所定の遅延時間Td後の遅延
された遅延信号としてパラメータ検出手段6に作用し、
この遅延信号に基づいて、再度パラメータ検出手段6が
時刻t2におけるパラメータを検出する。このパラメー
タに基づいてパラメータ変化量演算手段12がパラメー
タの変化量を算出し、このパラメータの変化量と時刻1
0で要求燃料量変化率演算手段lOが前もって求めた要
求燃料量の変化率αより、要求燃料量変化分演算手段1
4が要求燃料量の変化分子2を算出する。
その結果により、作動手段16が燃料噴射時間を修正(
図においてTl+T2)する。
なお第1図(ロ)は、加速変化を示したものであり、こ
のように要求燃料量を追加修正する場合のみの適用を考
えると、遅延時間Tdは、Td=TI −Teal で示される。ここで、Tealはパラメータ検出手段6
、パラメータ変化量演算手段12、要求燃料量変化分演
算手段14、作動手段16の処理に要する時間であり、
時間TIに比べて非常に小さなものとなり、燃料供給終
了間際において修正が行われることになり、従来例に比
べてより最新のパラメータによる燃料供給が実現される
。例えば、前記手段6,12,14.16に要する時間
が、この時点でA/D変換済のパラメータの最新データ
を用いるとすると0.1ms程度(A/D変換も含むと
、1 ms程度)であるのに対し、燃料供給手段2の作
動時間の無効分子Bは0゜5〜1 ms程度で、その有
効分子Eは通常アイドル以上の負荷域で1〜4 ms程
度である。また加速のみに用いるのでなければ、遅延時
間T(]は、 Td=TB+ (最小燃料量) −Tcalにより求め
ることができる。この遅延時間Tdは、一定値でもよい
が、状況、例えば要求噴射時間と加速中か、減速中かの
判断により変えてよい。また時間Tlの代わりに(TI
 +T2 )を当初の演算結果と考え、−T2の修正を
行うと考えると、第1図(ロ)を減速時の様子を示すも
のとして見ることができる。
以上のように本発明によると、運転状態を示すパラメー
タに基づく要求燃料量演算手段8による要求(基本)燃
料量の演算を燃料噴射の開始以前において行うため、少
々演算時間を要しても正確に要求燃料量を演算すること
ができる。また遅延手段20の遅延時間Td後に処理さ
れるのは、パラメータ変化量演算手段12、要求燃料量
変化分演算手段14の演算処理と、それにより作動修正
する作動手段16との処理のみであるため、その処理が
単純で極めて短時間で行え、また燃料噴射の開始以前に
おいて要求燃料量演算手段8で精密に演算された要求噴
射量の演算結果が、要求燃料量変化率演算手段10で得
られた変化率αの形で要求燃料量変化分演算手段14に
前もって入力されるので、要求燃料量の精密な制御を損
なうことがない。これにより、時刻t2において最新の
パラメータに基づいた燃料量で、燃料供給を行うことが
できる。
[実施例] 〔第1実施例〕 本発明を具体化した第1実施例について説明する。
第2図にエンジンシステム図が示されている。
エンジン30は、混合気を燃焼させるものである。
エンジン30が必要とする要求燃料量は、エンジン30
の運転状態によって時間とともに変化する。
エンジン30には吸気管32と排気管48が取付けられ
ている。エンジン30への吸気量はスロットルバルブ3
4によって調整される。また吸気管圧力が吸気圧センサ
36によって検出され、エンジン回転数がクランク角セ
ンサ42によって検出され、エンジン30の冷却水温が
水温センサ44によって検出される。吸気管圧力、エン
ジン回転数、冷却水温はエンジン30の要求燃料量を演
算するのに必要なパラメータであって、各センサ36.
42.44がパラメータ検出手段6に相当する。これら
センサ36,42.44で検出された検出値はエンジン
コントロールユニット(ECU)40に取込まれる。エ
ンジンコントロールユニット40は、この検出値に基づ
いてその運転状態における要求燃料量を演算する。なお
、この演算については後で詳しく説明する。演算された
要求燃料量は、後述するようにして補正され、この補正
値に基づいて燃料供給手段の一例であるインジェクタ(
噴射弁ともいう。)38が制御される。
第3図はエンジンシステムにおける信号処理系のハード
構成を示すものである。吸気圧センサ36と水温センサ
44の検出値は、レベル修正回路50でレベルが調整さ
れたあと、アナログ→ディジタル変換器(A/Dコンバ
ータ)52でディジタル信号に変換され中央演算処理装
置(CPU)54に取込まれる。クランク角センサ42
はクランクシャフトが所定角度回転するごとにパルス波
を出力する特性をもつ。このパルス波は波形整形回路5
8で整形された後、CPU54に取込まれる。
CPU54には、ROM60とRAM62とが接続され
ている。CPU54はROM60に記憶されているプロ
グラムによって前記信号を処理する。なおこの処理にお
いて、必要に応じてRAM62が利用される。CPU5
4は処理結果をRAM62と駆動回路56に送る。ここ
で、駆動回路56に送られる信号はインジェクタの開弁
時間(作動時間あるいは噴射時間ともいう)に関する信
号であり、インジェクタ38は同信号に基づいてその開
弁時間が調整される。
次に、ROM60に記憶されているプログラムを説明す
る。
第4図は、第1図(ロ)での時刻toにおいて実行され
る演算処理を示すものである。この演算処理は、要求燃
料量TEと、パラメータの変化に対する要求燃料量の変
化率KTEと、噴射弁作動時間TINJと、遅延時間T
DLYを求める処理である。
ステップ101では、エンジン30の要求燃料量を演算
するために必要なパラメータ、即ち吸気管圧力PMと、
エンジン回転数Neを入力する。この値が、第1図(ロ
)での時刻toにおけるパラメータに相当する。
ステップ102では、パラメータの変化を演算するため
に、ステップ101で入力された吸気管圧力PMをPM
O(0はオールド)として記憶しておく。なお、ここで
は2種のパラメータのうち、変化の早い吸気管圧力PM
に対してのみ要求燃料量の変化分を演算する例を示し、
エンジン回転数Neは短時間にそれほど変化することが
ないため無視している。ただし、必要に応じてエンジン
回転数Neの変化を考慮して要求燃料量の変化分を求め
てもよい。
ステップ103では、入力されたパラメータに基づいて
要求燃料量(基本燃料量)TPが求められる。この基本
燃料量TPは、それを供給するのに必要なインジェクタ
38の開弁時間TP(説明の都合上、同一符号を記す。
)として求められる。
またステップ104は開弁時間TPの吸気管圧力PMの
変化に対する変化率KTPを求める処理である。ステッ
プ103での基本燃料量TP1及びステップ104での
要求燃料量変化率KTPを求める処理手順が第5図に詳
細に示されている。
第5図に示されている処理は予め定められているマツプ
に基づいて実行される。マツプは、第1表のように整理
されており、予めROM60に記憶されている。
このマツプは、吸気管圧力PMとエンジン回転数Neが
単位量間隔で区切られ、その区切られた圧力PMと回転
数Neごとに、基本燃料量を供給するために必要なイン
ジェクタ38の開弁時間TPが演算されて記憶されてい
る。例えば吸気管圧力がPMi、エンジン回転数がNe
jのときの開弁時間は、TP (PMi、Nej)であ
る。なおマツプから求められる燃料量は直線補間時の特
性により求めることから、第1図(ロ)における時刻t
oで求めた要求燃料量の変化率αによって時刻【2にて
点す上にほぼ重なる。詳しくは、吸気管圧力PMとエン
ジン回転数Neによる二次元マツプ使用としており、ま
た吸気管圧力PMの変化に比べてエンジン回転数Neの
変化が小さ(、微小時間内では吸気管圧力PMの変化の
みとなりエンジン回転数Neはほとんど変化ない。従っ
て、変化率αから求める時刻t2の修正結果とマツプか
ら求めるその結果とはほぼ等しいものとなる。
第5図におけるステップ152は、ステップ101で入
力されたエンジン回転数Neがマツプ上に存在する回転
数Nel・・・Nenのいずれかであるか否かを判別す
るステップであり、いずれかと一致していればステップ
162が実行される。
ステップ162では、ステップ101で入力された吸気
管圧力PMがマツプ上に存在しているか否かを判定する
処理であり、もし存在していればステップ164 、1
65 、166が実行されて変化率KTPとしてTP 
(PMi+1.Ne j)−TP (PMi、Nej)
が入力される。ここでPMiはステップ101で入力さ
れた吸気管圧力、Nejはステップ101で入力された
エンジン回転数であり、TP (PMi、Ne j)は
そのときの開弁時間、TP (PMi+1.Ne j)
はマツプ上のPMが単位量増加した欄に存在する開弁時
間である。このため変化率KTPは、吸気管圧力がマツ
プ上で単位量づれたときの開弁時間の変化量となり、こ
れは開弁時間(基本燃料量)の吸気管圧力の変化に対す
る変化率に対応する。
もしもステップ152でステップ101で入力されたエ
ンジン回転数がマツプ上になければ、ステッブ153で
吸気管圧力PMがマツプ上に存在するか否かが判定され
、もしも存在すればステップ158でTP (PMi、
Ne DとTP (PMi、Nej+1)が検索される
。ここで、PMiはマツプ上に存在する入力された吸気
管圧力、Nejはマツプ上に存在するエンジン回転数の
うちステ・ツブ101で入力されたエンジン回転数より
も小さい範囲内で一番近い値、Nej+1はステップ1
01で入力されたエンジン回転数よりも大きい範囲中で
一番近い値である。
そしてステーツブ159では、マツプ上のPMiよりも
1つ大きい吸気管圧力PMi+1が検索され、その欄の
TP (PMi+1.Nej)とTP (PMi+1.
Nej+1)が検索される。このようにして得られた値
は第6図に示される関係にあり、結局、ステップ101
で人力されたPM、Neにおける要求燃料量はT P 
(P M i 、 N e )であり、そのPMに対す
る変化率は図中のKTPとなることがわかる。そこで、
ステップ160では、TP(PMi、Nej)とTP 
(PMi、Ne j+■)とを比例配分して、そのとき
の基本燃料量となるTP (PMi、Ne)を求め、ま
たTP (PMi−+1.Nej)とTP (PMi+
1.Ne j+1)とを比例配分してTP (PMi+
1.Ne)を求め、ステップ161で両者の差から変化
率KTPを求める。
もしも、ステップ162で入力された吸気管圧力PMが
マツプ上に存在しなければ、ステップ163でTP (
PMi、Ne)とTP (PMi+1.Ne)が検索さ
れる。ここでPMiはマツプ上に存在する吸気管圧力の
うちステップ101で入力された吸気管圧力より小さい
範囲内で最も近い値、PM i + 1はステップ10
1で入力された吸気管圧力よりは大きい範囲中で最も近
い値である。このようにして求められた値は第7図に示
される関係にあり、そのときステップ101で入力され
た運転状態における要求燃料量はTP (PM、Ne)
であり、また変化率KTPはTP (PMi+l、Ne
)−TP (PMi、Ne)であることがわかる。
ステップ156で基本燃料量TPが、ステップ157で
変化率KTPが演算される。
さてステップ101で入力されたPMとNeがいずれも
マツプ上に存在しないときには、ステップ154でTP
 (PMi、Nej)、TP (PMi+1、Nej)
、TP (PMi、Nej+I)、TP (PMi+1
.Ne j+1)が検索される。ここで、PMiはマツ
プ上にある吸気管圧力のうちステップ101で入力され
た吸気管圧力よりも小さい範囲内で最も近い値、P M
 i + 1はステップ1で入力された吸気管圧力より
も大きい範囲で最も近い値である。またNejはマツプ
上にあるエンジン回転数のうちステップ101で入力さ
れたエンジン回転数よりも小さい範囲内で最も近い値、
Nej+1はステップ101で入力されたエンジン回転
数よりも大きい範囲内で最も近い値である。以上の値は
第8図に示される関係にある。
ステップ155ではTP (PMi、Ne j)とTP
 (PMi、Nej+1)のイ直からTP (PMi。
Ne)が、またTP (PMi+1.Ne j)とTP
 (PMi+1.Ne j+1)の値からTP(PMi
+1.Ne)が求められる。さらにステップ156で(
PMi、Ne)とT P (PM i + 1. Ne
)の値からTP (PM、Ne)が求められる。
これが開弁時間である。
ステップ157ではTP (PMi+1.Ne)からT
 P (P M i 、 N e )が減じられ、これ
が基本燃料量の変化率KTPとなる。
さて、このようにして基本燃料量TPと変化率KTPが
求められた後、第4図に示されるステップ105の処理
へと進む。
ステップ105ではエンジン30の冷却水温に基づく暖
気増量補正係数FW、ステップ106では始動後増量補
正係数FS、ステップ107ではパワー増量補正係数F
P、およびステップ108ではエンジンの排気ガスを検
出して燃料量を適性量にフィードバック制御するための
F/B補正係数FAFがそれぞれ求められ、ステップ1
09でこれら補正係数の総和が計算される。ここで前3
者の補正係数FW、FS、FPは加算したものを乗算係
数として扱い、補正係数FAFは単独で乗算係数とされ
ているため、総補正係数FTは、 FT=FAFX (FP十FS十FW)として計算され
る。
ステップ110は、このようにして演算された総補正係
数FTを、ステップ103で求められた開弁時間TPに
乗じて実質開弁時間TEを求める処理である。ステップ
111では、要求燃料量の変化率KTPに総補正係数F
Tを乗じて、実際に必要な燃料量の変化率としてこれを
あたらしくKTEとして記憶し直す。ステップ112は
無効噴射時間TBを演算する処理である。なおインジェ
クタ38は電圧をかけても直ちには開弁ぜず、一定時間
経過後作動を開始する。この遅れ時間はそのときのバッ
テリ電圧子Bによるので、ステップ112でこの遅れ時
間、すなわち無効噴射時間TBをバッテリ電圧子Bに基
づいて求めるのである。
そしてステップ113において、ステップ110で求め
た実質噴射時間TEと、ステップ112で求めた無効噴
射時間TBとを加算して、噴射弁作動時間TINJが計
算される。なお、本制御装置は、実質噴射時間TEに基
づいて噴射を開始しておいて遅延時間Tb経過後に補正
を加えるため、ここで噴射弁作動時間TINJが計算さ
れる。
ステップ114では、噴射弁作動時間TINJを基に、
要求燃料量変化分演算からインジェクタ38の作動修正
の処理開始までの遅延時間を計算し、TDLYとして記
憶する。なお、遅延時間TDLYは、第1図(ロ)の遅
延時間Tdに相当する。
また遅延時間TDLYは、 TDLY=TINJ−(演算処理に要する時間)−(最
大減量補正時間) で求めてもよい。
さて、以上の処理が終了すると、第9図の処理が実行さ
れる。第9図は噴射タイミング時にタイミング信号によ
り割り込み起動される処理を示すものであり、その実行
開始は第1図(ロ)での時刻t1において燃料噴射が開
始されるのに相当する。
第9図におけるステップ201で、噴射弁作動時間TI
NJによるインジェクタ38の噴射開始処理が行われる
。このとき噴射開始とともに、インジェクタ閉弁時刻が
〔現在時刻+TINJ)でセットされる。続いてステッ
プ202で遅延時間TDLY後に、次の処理(第10図
参照)が割り込み起動されるようにタイマ設定される。
これにより、タイミング信号を受けて要求燃料量の噴射
を開始すると共に、噴射が終了する前にて第1O図に示
される最新のパラメータによる噴射時間の修正を行う処
理を起動させることが可能となる。
第1O図におけるステップ301では、時刻t2におけ
る吸気管圧力PMを入力する。この実施例は前述したよ
うに、変化速度の早い吸気管圧力PMによってのみ要求
燃料量の変化分を演算する方式を示しているが、必要が
あればエンジン回転数の変化に起因する分をも計算して
よい。この計算は通常の数学処理でよく、詳しくは説明
しない。
ステップ302では、時刻t2とtoでの吸気管圧力の
差△PMを求める。ここで、求められる△PMはパラメ
ータの変化に相当する。
そしてステップ303では、前記△PMに第4図のステ
ップ111で求められている要求燃料量の変化率KTE
を乗じ、修正分子ADDを演算する。
ステップ304では、噴射終了時刻をTADDだけ、修
正して終了する。この結果、時刻t2における要求燃料
量が供給される。
〔第2実施例〕 次に、本発明の第2実施例を説明する。第2実施例は、
第1実施例の一部を変更したものであるから、同一部分
の説明は省略し、変更部分についてのみ詳述する。
第11図に示されるように、前記第1実施例のステップ
114  (第4図参照)に続いて、ステップ115が
追加されている。ステップ115では、その時のエンジ
ン回転数Ne、噴射弁作動時間TINJより最適な噴射
時期を演算し、これをエンジン回転に同期したタイミン
グ信号からの遅延時間TDINJとして記憶する。なお
エンジン回転数Ne、噴射弁作動時間TINJを用いる
理由は、タイミング信号は回転同期なので、例えば吸気
工程前60°CA(クランク角)、吸気工程開始時点に
燃料噴射を終了しているのが最適とすると、遅延時間T
DINJは、[60°CA回転に要する時間)−TIN
J]が最適となるためである。さらにエンジン回転数N
e、噴射弁作動時間TINJだけでなく、その時の点火
時期も考慮して最適噴射タイミングを求めると、更に好
適である。
第12図は、タイミング信号発生により起動される処理
を示すものである。第1実施例では、この時点で、イン
ジェクタ38の噴射を開始したが、本例ではステップ4
01にて、噴射遅延時間TDINJ後、前記噴射を開始
するように割り込みのセットをして終了する。そして、
噴射遅延時間TDINJ経過後に、第9図が割り込み起
動されるように構成されている。それによりステップ1
15で、計算された最適噴射タイミングにて噴射開始が
実行されると共に、噴射開始から遅延時間TDLY後に
噴射量変化分の修正を行う処理部(本例では、第13図
の処理部)が起動される。
第13図におけるステップ301で時刻t2における吸
気管圧力PMを入力し、ステップ302で時刻【2とt
oでの吸気管圧力の差△PMを求める。
そしてステップ305で、過渡現象を補正(補償)する
分の補正係数KTCを演算する。ここでは、負荷(PM
)の大きさと変化(ΔPM)の速さにより、不足分(加
速時)又は余剰分(減速時)を修正する係数を求めてい
る。次にステップ306で、吸気管圧力差ΔPMと変化
率KTEに更に補正係数KTCを乗じて、変化分子AD
Dを求める。ステップ304では、噴射終了時刻をTA
DDだけ、修正して終了する。この結果、時刻tlにお
ける要求燃料量が供給される。
本例によると、第1実施例に比べ、ステップ115を追
加するとともに、第12図の処理を行うことにより、イ
ンジェクタ38の噴射タイミングを吸入工程のタイミン
グに合わせて最適な制御を行うことができる。
また、第13図に示されるように、第1実施例のステッ
プ303(第1O図参照)に代えて、ステップ305 
、306の処理を行うことにより、過渡特性に見合った
補正を加味して、インジェクタ38の噴射時間を補正す
るように構成することができる。例えば、加速時のトル
クアップのために、空燃比(A/F)のリッチ化の要求
分を加味するとか、吸気管圧力の変化によりインテーク
マニホルドの壁面付着燃料分の増大による空燃比のリー
ン化の補償といった過渡現象に際して、必要となる補正
も加えることができる。
従って、適正な噴射タイミングにおいて、噴射供給する
燃料量を噴射最中の最新の運転パラメータにおける量に
できる。よって、過渡時における特有な要求にも対処し
て適正な燃料供給が精度良く行えるため、追従性がよく
なり、ドライバビリティの向上等が図れる。
[発明の効果] 本発明の燃料供給制御装置によると、要求燃料量を、燃
料噴射の開始以前において行う運転状態を示すパラメー
タに基づく演算と、遅延手段の遅延時間後の演算との2
段階の演算処理によって求められる。パラメータに基づ
く演算は、燃料噴射の開始以前において行うため、少々
演算時間を要しても正確に要求燃料量を演算することが
できる。
また遅延手段の遅延時間後の演算及びそれにより作動修
正する作動手段の処理は、噴射開始から要求燃料量の演
算を開始し噴射完了前にてその演算を完了する従来装置
に比べ、単純であり、極めて短時間で行える。
従って、従来装置に要求された制約を低減あるいは排除
することができるとともに、パラメータの最終検出タイ
ミングと、そのパラメータに対応する燃料量の演算終了
までの時間差が実質上極めて短くなり、最新のパラメー
タに基づいて要求燃料量か修正されることになり、燃料
が過不足することなく、常に適正な燃料量で燃料供給が
行える。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)は本発明の概念を示す模式図、第1図(ロ
)は本発明の作用説明図である。 第2〜IO図は本発明の第1実施例を示すもので、第2
図はエンジンシステム図、第3図はエンジンコントロー
ルユニットとその周辺機器のシステムブロック図、第4
図は要求燃料量の演算処理を示すフローチャート、第5
図はその部分詳細を示すフローチャート、第6図、第7
図、第8図はそれぞれ第5図の演算処理に係る説明図、
第9図は噴射タイミング時の演算処理を示すフローチャ
ート、第10図は遅延後の割り込み処理を示すフローチ
ャートである。 第1I〜13図は本発明の第2実施例を示すもので、第
11図は要求燃料量の演算処理を示すフローチャート、
第12図は噴射タイミング時の割り込み処理を示すフロ
ーチャート、第13図は燃料量補正の演算処理を示すフ
ローチャートである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  要求燃料量が時間とともに変化するエンジンに燃料を
    供給する燃料供給手段と、 エンジン回転に同期した所定のタイミングを検出するタ
    イミング検出手段と、 エンジンの運転状態をしめすパラメータを検出するパラ
    メータ検出手段と、 パラメータに基づいて要求燃料量を演算する要求燃料量
    演算手段と、 要求燃料量に基づいて前記所定のタイミング毎に前記燃
    料供給手段を作動させる作動手段と、パラメータの変化
    に対する要求燃料量の変化率を演算する要求燃料量変化
    率演算手段と、 前記タイミング検出手段による所定のタイミングに基づ
    いて遅延された遅延信号を前記パラメータ検出手段に作
    用させる遅延手段と、 前記遅延信号に基づいて、再度パラメータを検出してパ
    ラメータの変化量を演算するパラメータ変化量演算手段
    と、 パラメータ変化量と要求燃料量変化率に基づいて、要求
    燃料量の変化分を演算する要求燃料量変化分演算手段と
    、 を備え、前記要求燃料量の変化分に基づいて前記作動手
    段による燃料供給手段の作動時間を修正することを特徴
    とする燃料供給制御装置。
JP10917390A 1990-04-25 1990-04-25 燃料供給制御装置 Pending JPH048848A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013054A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012013054A (ja) * 2010-07-05 2012-01-19 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置

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