JPH048459B2 - - Google Patents

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JPH048459B2
JPH048459B2 JP61110688A JP11068886A JPH048459B2 JP H048459 B2 JPH048459 B2 JP H048459B2 JP 61110688 A JP61110688 A JP 61110688A JP 11068886 A JP11068886 A JP 11068886A JP H048459 B2 JPH048459 B2 JP H048459B2
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polyester film
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  • Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Magnetic Record Carriers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ポリエステルフイルムに関するもの
で、更に詳しくは、主として磁気テープ、磁気デ
イスク用に適したポリエステルフイルムに関する
ものである。 [従来の技術] 今日、工業的に使用されているポリエステル、
特にポリエチレンテレフタレートの2軸延伸フイ
ルムは優れた性質を有しており、産業上広く利用
されている。しかし近年生産量の伸びの著しい磁
気テープ、磁気デイスク用のフイルムでは、ポリ
エステルフイルムとガイドピン、ヘツドあるいは
ロール部との耐摩耗性が弱く、実用上しばしば問
題であつた。このためにポリエステルに特定の無
機や有機の添加剤を含有させ、その添加粒子の径
や量、さらに添加後のフイルム表面粗さなどを特
定して耐摩耗性の向上が計られてきた。 [発明が解決しようとする問題点] しかし、上記従来のポリエステルフイルムでは
下記のような問題点を有している。 易滑性すなわち、フイルム同士間での滑り性
に優れていても、テープ走行性すなわち金属ヘ
ツドとテープの滑り性が悪く、何回も繰り返し
てテープを走行すると走行トルクが上昇し、走
行スピードが低下し、最終的にはテープが走行
しなくなる 見掛上走行性が優れている様にみえる場合で
も、フイルムがヘツドなどの摩耗によつて白粉
状物質が脱落し、オーデイオやビデオテープに
は致命的な欠陥である音声や画像等の信号の乱
れを引き起こす。 また、室温では走行特性に優れていても、高
温高湿(例えば40℃、95RH%)下での走行性
が悪化する。 易滑性に優れたフイルムの場合、巻き取つた
フイルム同士が滑り、フイルム端面が不揃いに
なりいわゆる迷い巻きになりやすい。 本発明はかかる問題点を解決し、上記欠点のな
い優れたポリエステルフイルムを提供することを
目的とする。 [問題点を解決するための手段] 本発明は、比表面積が200m2/g以上の多孔質
無機粒子を含有してなるポリエステルフイルムで
あつて、該フイルムの断面粗さ曲線から求めた中
心線平均粗さRa及びピークの平均高さRmsが次
式を満足することを特徴とするポリエステルフイ
ルム、に関する。 Rms/Ra(0.025)=1.4〜2.2 Ra(0.80)/Ra(0.25)=1.5〜3.0 (ただし、該多孔質無機粒子が酸化ケイ素から
なる場合を除く。) 本発明におけるポリエステルとは、ジカルボン
酸とジオールから縮重合により得られるエステル
結合を有したポリマーであり、ジカルボン酸成分
としては、テレフタル酸、フタル酸、イソフタル
酸、アジピン酸、セバチン酸、ナフタレンジカル
ボン酸、及びその誘導体などがあり、また、ジオ
ール成分としては、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、プロピレングリコール、ブチレ
ングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ジ
ヒドロキシシクロヘキサン、レゾルシン、ハイド
ロキノン、ジヒドロキシナフタレン、ポリエチレ
ングリコールなどがあり、更にP−(βヒドロキ
シエトキシ)安息香酸、P−オキシ安息香酸、な
どのようなエキシ酸からもポリエステルが得られ
る。ポリエステルの極限粘度は0.4以上、好まし
くは0.6〜1.0の範囲のものがよい。本発明に適し
たポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタ
レートなどがある。勿論、該ポリエステルに任意
の添加剤、例えば、滑り剤、熱安定剤、ブロツキ
ング剤、酸化防止剤、着色剤、帯電防止剤、紫外
線吸収剤、増(減)粘剤などを含有させてもよ
い。 本発明にかかるフイルムは、カツトオフ0.025
mmで測定した中心線平均粗さRa(0.025)と、ピ
ークの平均高さRmsとの比Rms/Ra(0.025)は、
1.4〜2.2、好ましくは、1.5〜2.0の範囲になけれ
ばならない。この値が上記範囲未満、あるいは越
えるときには、金属ガイドとの滑り性が悪く、特
に何回も繰り返して走行させると走行トルクが上
昇し、走行スピードが低下し、最終的にはテープ
が走行しなくなるのみならず、ヘツドとフイルム
との摩耗によつて白粉状物質が脱落し、ドロツプ
アウト現象を起こすようになる。すなわち、
Rmsの値かRaの値より大きい時は、該フイルム
の比表面は、微細な表面あれがなく、ただ単に大
きなうねりのものある形状をしたフイルムとなる
か、あるいは、うねりがほとんどなく、ただ単に
微細な表面あれのあるフイルムとなる場合であ
り、いずれの場合も上述したように走行性に劣
る。ところが、本発明のフイルムの場合、Rms
とRaとの比とを特定の範囲に限定することによ
り、大きなうねりの上に微細な表面あれを有した
2段階表面あれを有したフイルムになり、その結
果、走行性に優れるようになるのである。 またカツトオフ値を0.25mmと0.80mmとで測定し
た中心線平均粗さRaの比Ra(0.80)/Ra(0.25)
は、1.5〜3.0の範囲になくてはならない。すなわ
ち、Raの比が3を越える場合、表面の周期的な
突起、すなわちうねりの間隔が広くなり、しかも
うねり上に微細な表面あれが少なくなり、その結
果、走行耐久性に劣るようになるのである。逆
に、中心平均粗さRaの比が1.5未満のときは、走
行性改良に最適なうねりがほとんど認められず、
その結果、滑り性、走行性に劣つたものにしかな
らないのである。カツトオフ値の0.25mmと0.80mm
との間でRaに大きな差の生じることが本発明の
重要なポイントである。 かかる表面粗さを得るための方法として、本発
明では多孔質無機粒子を添加する。すなわち、平
均粒径が好ましくは0.6〜2.0μm、より好ましくは
0.8〜1.5μmで、かつ比表面積が200m2/g以上、
より好ましくは300m2/g以上の多孔質粒子を少
なく1種以上含有させることが望ましい。 ポリエステルフイルムの易滑性や走行性、更に
はスリツト端面の均一性を考慮した場合、0.6μm
の粒径の粒子が好ましい。一方、平均粒径が2μm
を超えると、ポリエステルフイルムの表面平滑性
が低下し、磁気記録用フイルムとして用いた場
合、スペーシングロスによるドロツプアウトや電
磁変換特性が悪化するのみならず、ヘツドなどの
摩耗によつてポリエステルフイルム表面から脱落
する表層粒子によつてドロツプアウトを起すので
好ましくない。 また、比表面積が200m2/g以上、好ましくは
300m2/g以上の多孔質粒子なら本発明の特定の
表面を有したポリエステルフイルムを得易い。比
表面積が200m2/g未満の場合はRmsとRaとの関
係を満足させることが難しく、その結果、走行特
性、特に高温高湿下での走行性が大幅に低下する
のみならず、フイルムとヘツドとなどとの摩耗に
よつて、白粉状物質が脱落し、ドロツプアウト現
象を起こすことがある。 このような無機質粒子は、ポリエステルフイル
ムに対して0.001〜1重量%、好ましくは、0.002
〜0.5重量%含有されるように添加する。含有量
が0.001重量%未満だと、易滑性、走行性が劣り、
特に高温高湿下での走行性が急激に悪化する。ま
た、含有量が1重量%を超えると、該ポリエステ
ルフイルムの平滑性が低下し、摩耗によつてポリ
エステルフイルム表面から白粉の粒子が脱落しや
すく耐摩耗性に劣つたものになるのみならず、該
脱落粒子とが多数凝集して成長しドロツプアウト
の原因になる。 本発明ポリエステルフイルムに最適な多孔質無
機粒子の代表的なものとしては、特公昭54−6251
号公報で代表される界面反応法により得られた多
孔質粒子や、アルコキシドの加水分解法により得
られる多孔質粒子などがあり、素材としては、酸
化チタン、酸化ジルコニウムなどが用いられる。 本発明においては、上記条件を満足する粒子の
他にも均一な粒子を含有せしめることができる
が、この場合、他の均一粒子の平均粒径は上記粒
子の平均粒径の1/2よりも小さいものが好ましい。
その例としては、コロイダルシリカ、酸化チタン
等がある。 本発明ポリエステルフイルムの表面結晶化係数
Axは、0.50〜0.70、好ましくは、0.55〜0.67の範
囲が好ましい。Axの値が0.50未満だとフイルム
同士の滑り性や金属とフイルム間の走行性が悪く
なるためであり、逆にAxの値が0.7を超えると、
たとえ添加している粒子が多孔質の特定粒子であ
つても、フイルム走行時に、表層近傍にある粒子
がそのままの形状、大きさでフイルムから脱落、
剥離し、その脱落した粒子に起因するドロツプア
ウト現象を起こすのみならず、走行性も大幅に悪
化するためである。 更に本発明フイルムの密度dは1.385〜1.398
(g/cm3)と比較的低密度のものが好ましい。本
発明の効果であるドロツプアウトのない、優れた
走行性を得ることができるからである。また、面
配向係数も0.130/0.170の範囲のものも本発明の
効果を顕著にする。 次に本発明のポリエステルフイルムの製造方法
について説明する。 ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナ
フタレートなどで代表されるポリエステルを常法
のエステル交換法(DMT法)あるいは直接重合
法により、ジカルボン酸成分とジオール成分とか
ら縮重合反応により得る。 多孔質の無機質微粒子は、ポリエステルの縮重
合反応前、反応中または反応後に添加することが
できるが、特に縮重合反応前にエチレングリコー
ルなどのジオール成分にスラリーとして均一に分
散させた状態で添加するのが該微粒子のポリエス
テル中での均一分散及び相溶性にとつて好まし
い。このとき必要に応じて高速撹拌、超音波分
散、メデイア分散などを併用することにより粗大
粒子のない効果的な分散が可能となる。もちろ
ん、ポリエステルに該添加剤を練り込んでマスタ
ーチツプとして他のポリエステルで希釈してフイ
ルム中の含有量が0.001〜1重量%になる様にし
てもよい。 次に、該ポリエステルを十分乾燥させ、溶融押
出時に実質上加水分解反応や熱分解反応が進行し
ない様にして溶融押出を行い、次に該溶融ポリマ
ーを口金から吐出し、キヤストする。本発明の場
合、特に静電荷を荷電させた電気的に絶縁された
キヤストドラム上に落下密着させ帯電状態のまま
冷却固化させ、キヤストシートを得るのが好まし
い。次に該シートを長手方向に85〜130℃で1段
又は多段階で3〜8倍延伸し、続いて幅方向に80
〜200℃で3〜6倍延伸し、100〜240℃で熱処理
をする。 必要に応じて、さらに長手方向及び/又は幅方
向に再度延伸後熱処理を行なつてもよい。 かくして得られたポリエステルフイルムの表面
粗さRaとRmsとが特定の範囲にあるように製膜
することが大切である。このために、特に製膜条
件としては、ロール式縦延伸を採用する場合、縦
延伸の終了を冷却ロールで行なわず、ポリエステ
ルのガラス転移温度Tg以上に保たれたニツプ式
の加熱ロールを用いることや前述した様な特殊キ
ヤスト法を採用するのが好ましい。また、得られ
たフイルムを火炎処理や、コロナ放電処理のよう
な表層のみを加熱する処理も本発明の効果を大き
くする。またポリエステルフイルムの厚さは4〜
125μm、好ましくは5〜80μm程度のものがよく
用いられる。 [用途] かくして得られた本発明のポリエステルフイル
ムは、磁気テープ、磁気デイスク用のベースフイ
ルムとして、走行性、特に高温高湿下での走行
性、耐摩耗性に優れたドロツプアウトのない磁気
記録用ベースフイルムとして用いるのが好まし
い。 [発明の効果] 本発明にかかるポリエステルフイルムは、走行
性、特に高温高湿下での走行性に優れ、しかも耐
摩耗性にも優れ、その結果、ドロツプアウトが極
めて少なくなるのみならず、スリツト適性にも優
れたフイルムとなるのである。 [特性の測定方法、評価方法] 本発明に関する測定方法及び評価方法は次のと
おりである。 滑り性:ASTM−1894−63の方法に従い、
スリツプテスターを用いて、静摩擦係数(μs)及
び動摩擦係数(μd)を測定した。 通常、フイルムとして易滑性に優れているとさ
れる範囲は、μsで1.0以下、μdで0.8以下である。 滑り性(μs) 1.6以上 × 1.0〜1.6未満 △ 0.7〜1.0未満 〇 0.7未満 ◎ 走行耐久性 テープ走行性試験機TBT−300型(株式会社横
浜システム研究所製)を使用し、25℃、50RH%
及び40℃85RH%雰囲気で100回繰り返し走行さ
せ、初期のμkと100回繰り返し走行後のμkを過去
の式より求め、これら2つの値の差(100回繰り
返し走行後のμk−初期μk)で走行耐久性を表わ
した。 μk=0.733log(T1/T0) ここでT0は入側張力、T1は出側張力である。
ガイド径は8mmφであり、ガイド材質はSUS27
(表面粗度0.2S)、巻き付け角は180゜、走行速度は
3.3cm/秒である。 走行耐久性(耐摩耗性) (100回繰り返し後のμkと初期μkとの差) 0.03未満 ◎ 0.03〜0.06未満 〇 0.06〜1.2未満 △ 1.2以上 × 表面粗さ:Ra(μm) 触針式表面粗さ計による測定値で示した(カ
ツトオフ値0.25mm及び0.80mm)、測定長4mm、
但しJIS−B−0601に従つた) 白粉量(耐摩耗性を示す評価法) テープ走行性試験機TBT−300(株式会社横
浜システム研究所製)を使用し、25℃、50RH
%の雰囲気で300回繰り返し走行させた後、ガ
イド部に付着した白色の削れ粉(白粉)を目視
にて判定する。 ここで、ガイド径は8mmφであり、ガイド材
質はSUS27(表面粗度0.2S)、巻き付け角は
180゜、テープ走行速度は3.3cm/秒である。 白粉量判定基準 非常に少ない ◎ 少ない 〇 やや多い △ 非常に多い × 平均粒径:粒子を走査型電子顕微鏡にて粒子
の画像をキヤツチし、その粒子によつてできる
光の濃淡をイメージアナライザー(例えば
QTM900:ケンブリツジインストラメント製)
に結びつけ、次の数値処理によつて求めた数平
均径φnである。 Σdn/Σn=φn 但し、nは個数、dは実孔径である。 表層結晶化係数Axとは、FT−IRを用いて、
幅方向にATRスペクトルを測定する。 光線の入射角をフイルム面に対して45゜に設
定し、積算回数300回で、波数1350〜1400cm-1
の領域を拡大して測定し、1386カイの結晶バン
ドと1370カイの非晶バンドとの吸光度Aを求
め、その比(A1386/A1370)を表層結晶化係数
Axとする。 密度は、ASTM D1505に従い、23℃で密度
勾配配管法で測定する(単位g/cm3)。 極限粘度[η]は、ASTM D1601に従い測
定する(単位dl)。 ピークの平均高さRmsは、断面曲線から、
隣り合う山と谷の高さの差hiを二乗し、その平
均値の平方根をミクロン単位で表わす。 [実施例] 以下、本発明の効果を明確にするために実施例
によつて説明する。 実施例 1 多孔質粒子として、平均粒径0.7μm、比表面積
380m2/gの酸化チタンからなる粒子位(住友金
属鉱山(株)製)を0.01重量%と、均一粒子として平
均粒径200mμのコロイダルシリカ(SiO2)0.15重
量%とエチレングリコールに分散させて、ガラス
ビーズを入れたメデイア分散装置及び超音波法で
均一に分散させ、6μ以上の粗粒を除去したエチ
レングリコール液とジメチルテレフタレートとを
酢酸リチウムをエステル交換反応触媒として混合
させ、加熱昇温し、脱メタノール反応でエステル
交換反応を行なつた。次にこの反応生成物にリン
酸、トリエチルホスフエートと共に三酸化アンチ
モンを添加し、常法に従つて重合を完了し、極限
粘度[η]=0.65のポリエチレンテレフタレート
を得た。 該ポリエチレンテレフタレートを180℃で2時
間真空乾燥させた後、押出機に供給し、285℃で
溶融させ、Tダイ口金から吐出した。このとき電
気的に絶縁され高電圧を印加されたキヤステイン
グドラム(冷媒にフロンガス使用)に密着冷却さ
せた。即ち、溶融体コートに帯電させた状態のま
までポリエチレンテレフタレートのガラス転移温
度70℃以下に冷却させた。 かくして得られたキヤストシートをニツプされ
た2対の加熱ロール間で125℃で1.4倍、さらに同
方向に90℃で3.1倍延伸し、続いて幅方向に95℃
で4倍延伸後、150℃で3秒間熱固定し、更に同
時2軸延伸テンター内で、長手方向に1.7倍、幅
方向に1.3倍同時2軸延伸後、185℃で長手方向、
幅方向にも2%のリラツクスをさせながら、2秒
間熱固定した。かくして得られた厚さ9μmのポリ
エチレンテレフタレートのフイルム品質は第1表
の通りである。 第1表に示したように、本発明品は、優れた滑
り性、走行性、表面平滑性を有するもので、更に
走行時に削れが殆ど起こらず、従つて、ドロツプ
アウトのないフイルムであることが判る。 比較例 1 実施例1で用いた比表面積380m2/gの多孔質
粒子の代りに、比表面積55m2/gの非多孔質の粒
子を用いる以外は、実施例1と全く同様にして厚
さ9μmの二軸延伸フイルムを得た。かくして得ら
れたフイルムの特性を第1表に示したが、Rms
値が大きくなり、その結果特に金属との繰り返し
走行性に劣ることが判る。 比較例 2 実施例1で用いた多孔質粒子の添加量を0.01重
量%から0.0008重量%にする他は、実施例1と全
く同様にして9μmの二軸延伸フイルムを得た。か
くして得られたフイルムの特性を第1表に示した
が、Ra(0.80)/Ra(0.25)の値が小さくなり、
走行性のみならず、易滑性にも劣つたものになる
ことが判る。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 比表面積が200m2/g以上の多孔質無機粒子
    を含有してなるポリエステルフイルムであつて、
    該フイルムの断面粗さ曲線から求めた中心線平均
    粗さRa及びピークの平均高さRmsが次式を満足
    することを特徴とするポリエステルフイルム。 Rms/Ra(0.025)=1.4〜2.2 Ra(0.80)/Ra(0.25)=1.5〜3.0 (ただし、該多孔質無機粒子が酸化ケイ素から
    なる場合を除く。)
JP11068886A 1986-05-16 1986-05-16 ポリエステルフイルム Granted JPS62267333A (ja)

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