JPH0482859A - 高純度の3,3’,4,4’―ビフェニルテトラカルボン酸及びその酸二無水物の製造方法 - Google Patents

高純度の3,3’,4,4’―ビフェニルテトラカルボン酸及びその酸二無水物の製造方法

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JPH0482859A
JPH0482859A JP19495990A JP19495990A JPH0482859A JP H0482859 A JPH0482859 A JP H0482859A JP 19495990 A JP19495990 A JP 19495990A JP 19495990 A JP19495990 A JP 19495990A JP H0482859 A JPH0482859 A JP H0482859A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、耐熱性の高いポリイミド樹脂等の原料である
高純度3.3’ 、4.4’ −ビフェニルテトラカル
ボン酸(以下、BPTAと略する)及び3.3’ 、4
..4’ −ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(以
下、BPDAと略する)を得る方法に関するものである
〔従来の技術〕
従来、BPDAは耐熱性の高いポリイミド樹脂等の原料
として注目されている。最近、BPDAの純度が年々高
純度のものが要求されるようになった・ 従来、BPDAの製造方法は種々の提案がなされている
。その主な方法としては、例えば、下記の反応式による
、即ち、オルトフタル酸ジアルキルエステルの脱水素二
量体反応によって得られる主生成物であるビフェニルテ
トラカルボン酸テトラエステル(3,3’ 、4..4
’−異性体及び2゜3.3’ 、4’−異性体の混合物
)を加水分解し、3 ・ 次いで、得られるBPTAを脱水反応させて製造する。
0OCH3 ・ 4 0OCH3 OOH 最終的に得られるBPDAには未反応の原料、副生成物
、触媒等の無機物及びそのイオンなどの種々の不純物の
一部が混入するため、純度が必ずしも高くならない。
また、下記の反応式による、例えば、4−クロロオルト
フタル酸ナトリウム塩を、水酸化ナトリウムと共に溶解
させている水溶液中に金属パラジウムを担体に担持させ
た触媒及びメタノール等の助触媒を存在させ、その溶液
を加熱させる二重化・ 5 反応によってBPTAのアルカリ塩が得られ、これを酸
析して析出させ、ろ過で白色沈殿物BPTAを分離する
。更にこれを乾燥してBPTAを得る。次いで、得られ
るBPTAを脱水反応させてBPDAを製造する。
0ONa 0ONa 0OH HOOに の方法では、反応後、反応液をろ過してパラジウム系触
媒を除去し、ろ液に酸を加えてBPTAを析出させ、ろ
過で白色沈殿物BPTAを分離する。更にこれを乾燥し
てBPTAを得る。ろ過で白色沈殿物BPTAを分離す
る工程で得られた白色沈殿物BPTAが微細であるため
にろ過しにくく、洗浄が十分にできない。この粗BPT
Aの6 ゛ 中には前者の例と同様に種々の不純物が含まれる。
その不純物とは原料に起因するフタル酸、アルカリ金属
塩類、アルカリ土金属塩類、或いはその他の金属塩、塩
酸等の強酸等である。(特開昭5520705号) また、4−ハロゲノオルトフタル酸ジアルキルをニッケ
ル触媒、助触媒等の存在下で二量化反応によってBPT
Aのエステル体が得られる方法等もある。
これらの方法で得られた粗BPTAの純度は85〜90
%であることが一般的である。
従来、この粗BPTAの脱水反応により純度の高いBP
DAを得る方法には、無水酢酸のような脂肪族の酸無水
物等の存在下での脱水する方法、また粗BPTA又は粗
BPDAを加熱昇華してその蒸気を冷却してBPDAを
得る方法(特開昭61−249977号、特開昭62−
257934号)が知られている。
前者は粗BPTAを多量の無水酢酸のような脂肪族の酸
無水物と共に還流、脱水し七BPDAにすると共に同時
に溶解度の差によって不純物の無水フタール酸等を溶解
除去してBPDAの純度を高める方法である。しかしな
がら、刺激臭の強い無水酢酸等を取り扱うために取り扱
い方が不便であるとともに大量の無水酢酸等を消費する
ためBPDAのコストが高くなる。
また、後者は加熱昇華により脱水と昇華精製を行なうも
のである。しかしながら、大規模な装置を必要とするた
めにBPDAのコス1〜が高くなる。
またフタール酸、無水フタル酸等も同時に昇華するので
この精製には特別の工夫を要する。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上の事情に鑑み、本発明は、取り扱いの不便な無水酢
酸等を使用せず、また大規模な装置を必要、とせず、簡
便で経済的な手段によって高純度のBPTAまたはBP
DAを製造する方法を提供すべくなされたものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記の課題を解決するために種々研究を重
ねた結果、水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗BP
TA溶液から、高純度B P T Aを結晶化させるこ
とによって、これをろ過しやすくし、ろ過、洗浄により
不純物を除去して容易に高純度のBPTAを得ることを
見出したものである。
すなわち、本発明は、水溶液に分散された微細な白色沈
殿物粗3.3’ 、4.4’ −ビフェニルテトラカル
ボン酸溶液の熱処理で3.3’ 、4゜4′−ビフェニ
ルテトラカルボン酸を結晶化させる工程、結晶化した3
、3’ 、4.4’ −ビフェニルテトラカルボン酸か
ら不純物を除去する工程からなることを特徴とする高純
度3.3’ 、4゜4′−ビフェニルテトラカルボン酸
の製造方法に関する。
ここにおいて、結晶化のための熱処理は、水溶液に分散
された白色沈殿物粗3.3’ 、4.4’−ビフェニル
テトラカルボン酸を定圧下還流するか、又は加圧下90
℃〜150℃で加熱することによってなされる。
また、本発明は、高純度3.3’ 、4.4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸の結晶化物を加熱処理することを
特徴とする高純度3.3’ 、4.4’−ビフェニルテ
トラカルボン酸二無水物の製造方法に関する。この加熱
処理の望ましい温度範囲は150〜260℃である。
以下、本発明の詳細な説明する。
従来、カップリング反応で得られた粗BPTAアルカリ
塩を酸析(BPTAアルカリ塩に強酸を加えてBPTA
にする)する方法又は粗BPTAのエステル体を強酸で
加水分解するか水酸化アルカリで加水分解し、酸析する
方法ではいずれも微細な白色沈殿物粗BPTAが得られ
る。得られた微細な白色沈殿物粗BPTAを含む水溶液
からBPTAをろ過で分離することは容易ではなく、更
にこのBPTAから不純物を除去し、高純度化するには
長時間を必要とし、コスト高になる。
本発明の高純度BPTAを製造する方法においては、微
細な白色沈殿物粗BPTAを含む水溶液を加熱容器の中
に仕込み、定圧下で還流するか又は加圧下で90℃〜1
50℃で加熱処理すると微細な白色沈殿物の粗BPTA
が結晶化して比較的・ 9 ・ ・ 10・ 大きな結晶となり、BPTAのろ過が容易になる。
この水溶液をろ過、イオン交換水又は熱湯イオン交換水
洗いを繰り返すと純度の高いBPTAが得られる。この
操作は結晶化するとろ過し易いと同時に未反応物、副生
成物であるフタル酸、無機塩、酸等の不純物が容易に除
去され易い。水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗B
PTA溶液は酸析でのpH1〜5、好ましくはpH1〜
3の溶液で、このままの状態で熱処理しても良い。又は
微細な白色沈殿物粗BPTAを精製したものを熱処理し
ても良い。又BPDAを製造する際に、白色沈殿物の脱
水反応より結晶化物の脱水反応の方が短時間で進行する
。かくすることにより再びBPTAの溶解度の差によっ
て微量のフタル酸及び種々の金属イオン類及び陰イオン
類が除去される。フタル酸等の除去を効率よく行なうた
めにはBPTAを出来るだけ大きい結晶化物にすること
が必要である。還流や高圧下の加熱処理に要する時間は
、1〜8時間、好ましくは3〜6時間が適当である。
還流の場合の加熱温度は、仕込み量によって異なるが、
90℃から110℃1好ましくは95℃から10,5℃
である。加圧下での加熱温度は、仕込み量や反応機によ
って異なるが、90℃から150℃、好ましくは95℃
から130℃であり、圧力は仕込み量や反応機によって
異なるが、0.5kg/an2から30 kg / a
n2で結晶化を行う。
熱処理をしない粗BPTAを単に水又は熱湯水洗浄処理
によって精製しようとすると、粒子が極めて微細である
ためろ過が困難である。また片栗粉を水に溶かしたよう
なペースト状となり、取り扱いが困難で実用的でない。
前記のように熱処理によってBPTAがろ過しやすい結
晶として析出される。つまり、粒径が大きくなりろ過、
洗浄の工程が容易に行われる。微細な白色沈殿物粗BP
TAを含む水溶液にはカップリング反応で使用した少量
の助触媒アルコール類、例えばメタノールエタノール、
プロピルアルコール、ブチルアルコール、エチレングリ
コール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチ
レングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノプ口ピルエーテル、エチレングリコールモノブチ
ルエーテル、エタノールアミン等、酸析用として使用し
た試薬、例えば、塩酸、硫酸、リン酸、などの鉱酸等、
カップリング反応中又は酸析で生成した無機塩等が含ま
れても良い。但し、少量のアルコール類は微細な白色沈
殿物であるBPTAの結晶化を促進するが、多量のアル
コール類の添加はBPTAを溶解するため、BPTAの
収率が悪くなる。
従って、少量とは、結晶化時に水(イオン交換水)に対
するBPTAの溶解性を加速するために必要な最小限度
の量であって且っBPTAの収率を低下させない範囲の
量であり、例えば三量化反応時に用いた触媒であるメタ
ノール、2エタノールアミンなどのアルコール類の添加
量の範囲内〔全ハロゲン化フタル酸塩の混合物の総モル
数に対して1.5から40倍、好ましくは2から25倍
更に好ましくは2.5倍から15倍程度の割合となるよ
うな量〕であれば良い。従って、三量化反応終了後、酸
析後に三量化反応時に用いた触媒であるメタノール、2
エタノールアミンなどのアルコール類を含んだ状態でB
PTAの結晶化工程を行なっても良い。
本発明の高純度BPDAを製造する方法として、純度の
高いBPTAから未反応物や副生成物である無水フタル
酸等を除去して更に純度を高めるために1〜ラツプ付加
熱容器の中に仕込み、150〜260°Cの範囲で加熱
処理するとBPTAから脱水され、高純度BPDAが得
られる。この加熱処理時にBPTAの脱水による酸二無
水物の生成と同時に微量の無水フタル酸として昇華され
、トラップ等に分離される。加熱温度は150℃〜26
0 ℃であるが、好ましくは200℃〜240℃、更に
好ましくは220℃付近が最も効率良い。
即ち、脱水効率もよくするには150℃〜260℃で1
50 ℃未満では脱水効率があまり良くなく、260 
°C越えると製品が着色する虞れがある。また150℃
〜260℃に加熱処理をすることによってBPDAの結
晶が成長し、粒度がやや大きくなり、取り扱いが極めて
容易になる。加熱に要する時間は、1〜8時間、好まし
くは2〜4時間が適当である。
熱処理−ろ過・熱湯水洗浄−加熱処理の1−サイクルの
精製工程で得られるBPDAは通常の目的には十分使用
される純度を有し、BPDAの純度としては99.5%
以上100%近くに達する。
この工程において熱湯水洗浄のあと水洗を行なって加熱
処理を行なうと、更に高純度のBPDAとなり、BPD
Aの純度としては99.8%以上、金属イオン及びハロ
ゲンイオンはlppm以下となり高信頼性の要求される
製品(例えば半導体)用材料の原料としての使用に充分
耐え得るものとなる。
〔作用〕
本発明においては、粗BPTAを熱処理することによっ
てBPTAを結晶化するので、ろ過を短時間で行うこと
ができ、またこの結晶化物をイオン交換水又は熱湯イオ
ン交換水洗浄することによって、短時間で容易に不純物
の除去をすることができ、純度の高いBPTAを得るこ
とができる。
さらに、この高純度BPTAを加熱処理することにより
、容易に純度の高いBPDAを得ることができる。
以下に本発明の一部実施例を挙げて説明する。
なお、実施例中の部とは、重量部を表わす。
実施例1 (1)ビフェニルテトラカルボン酸の調製撹拌機及び加
熱装置を備えた反応機に、4−クロロオル1〜フタル酸
すトリウムの三量化反応で得られたBPTAのす1−リ
ウム塩の水溶液(BPTA5.4%、フタル酸4.2%
を含む)69部を仕込み、撹拌子濃塩酸14部を添加し
く p H2)、酸析後、3時間還流し、冷却後ろ過し
た。ろ過が容易にできた。得られた白色結晶7.2部を
イオン交換水36部とともに再び反応機に仕込み、撹拌
子加熱し、熱ろ過した。得・られた白色結晶4.7部を
、120℃で5時間熱風乾燥して、白色結晶のB P 
T A 3 、5部を得た。このものの純度は99.5
%で、フタル酸は殆ど含まれていなかった。
(2)脱水反応 上記BPTAの結晶化物を、排気口に冷却トラップを付
けた加熱装置に入れ、軽く吸引しながら、220 ℃で
2時間加熱脱水して、白色結晶状の精製BPDA2.1
部を得た。このものの純度は99.8%以上で、無水フ
タル酸は含まれていなかった。また、イオン含有量は、
ナトリウムイオン、塩素イオンともにlppm以下であ
った。
実施例2 (1)ビフェニルテトラカルボン酸の調製撹拌機及び加
熱装置を備えた反応機に、オル)−フタル酸ジメチルエ
ステルの三量化反応で得られたビフェニルテトラカルボ
ン酸テ1〜ラメチルエステル(2,3’ 、、3.4’
 −異性体45%。
3.3’ 、4.4’ −異性体65%の混合物)73
.0部に濃塩酸100 m nを添加し、5時間還流し
、ビフェニルテトラカルボン酸テトラメチルの異性体混
合物を加水分解してビフェニルテトラカルボン酸を得た
。次いで、反応液(ビフェニテトラカルボン酸の異性体
混合物)を蒸発乾固し、これを水に分散し、各々3時間
還流し、冷却後ろ過した。ろ過が容易にてきた。更に純
水で2.3回洗った。得られた各々の白色結晶を、12
0 ℃で2時間熱風乾燥して、白色結晶のビフェニルテ
トラカルボン酸の異性体混合物を得た。このものの純度
は99.6%以上で、フタル酸は含まれていなかった。
(2)脱水反応 各純度の高い白色結晶のビフェニルテトラカルボン酸の
異性体混合物を220℃で3時間加熱脱水して、白色結
晶状の精製ビフェニルテトラカルボン酸の異性体混合物
51部を得た。これらの純度は99.8%以上で、無水
フタル酸は含まれていなかった。
また、イオン含有量は、各実施例です1〜リウ11イオ
ン、塩素イオンともにlppm以下であった。
実施例3〜5 (1)ビフェニルテトラカルボン酸の調製撹拌機及び加
熱装置を備えた反応機に、4−クロロフタル酸す1〜リ
ウムの三量化反応で得られたBPTAのナトリウム塩の
水溶液(BPTA・ 17 18・ 5.4%、フタル酸4.2%を含む)各々70部を仕込
み、撹拌上濃塩酸を添加しく各pH2) 、得られた微
細な白色沈殿物を120℃で2時間熱風乾燥して組BP
TAを得た。得られた微細な白色沈殿物3部とイオン交
換水20部とともに再び反応機に仕込み(各々の溶液は
pH: 1,3.5になるように調整した)、撹拌下3
時間還流し、冷却後ろ過した。得られた白色結晶を更に
純水、熱湯の純水で数回洗った、120℃で5時間熱風
乾燥して、白色結晶のBPTA2.8.2.9.2.9
部を得た。このものの純度は99.5%で、フタル酸は
殆ど含まれていなかった。
(2)脱水反応 上記BPTAの結晶を、排気口に冷却トラップを付けた
加熱装置に入れ、軽く吸引しながら、220℃で2時間
加熱脱水して、白色結晶の精製BPDA2.3.2.1
.2.5部を得た。このものの純度は99.8%以上で
、無水フタル酸は含まれていなかった。また、イオン含
有量は、ナトリウムイオン、塩素イオンともにlppm
以下であった。
実施例6 (1)ビフェニルテトラカルボン酸の調整撹拌機及び加
熱装置を備えた反応機に、4−クロロオル1−フタル酸
ナトリウムの三量化反応で得られたBPTAのす1ヘリ
ウム塩の水溶液(BPTA5.4%、フタル酸4.2%
を含む)80部を仕込み、撹拌下p H2になるように
濃塩酸を添加して酸析した。この溶液を入れた反応機を
密閉し、102℃から104℃に加熱した後、3時間保
持した。加熱後約50℃〜60℃に冷却し熱ろ過した。
得られた白色結晶をイオン交換水で2.3回洗った後、
110°Cで2時間熱乾燥して白色結晶のBPTA8.
4部を得た。このものの純度は、99.6%で、フタル
酸は殆ど含まれてぃなかった。
(2)脱水反応 上記BPTAの結晶化物4.0部を、排気口に冷却トラ
ップをつけた加熱装置に入れ、軽く吸引しながら220
℃で2時間加熱脱水して、白色結品の精製BPDA3.
9部を得た。このものの純度は99.8%以上で、イオ
ン含有量は、ナトリウムイオン、塩素イオンともにlp
pm以下であった・ 比較例1 〈昇華法による精製〉 撹拌機及び加熱装置を備えた反応機に、4−クロロフタ
ル酸す1ヘリウムの二量化反応で得られたBPTAす1
ヘリウム塩の水溶液(BPTA5.4%、フタル酸4.
2%を含む)各々70部を仕込み、撹拌下濃塩酸を添加
しく各p、 、I−I 2 ) 、酸析後、ろ過し、更
に純水で2,3回洗った。微細な白色沈殿物を水と分離
するのに長時間かかった。ペースト状物を120 ℃で
2時間熱風乾燥して大きな塊状の粗BPTAを得た。こ
れを粉砕し、下部に加熱装置、上部に冷却装置の板状冷
却面、頂部にガス排気口をそれぞれ有する密閉形反応器
に実施例1の粗BPTA1部を仕込み、減圧下船熱した
40 m m Hgで20部℃で2時間加熱して、BP
DAとしたのち、20 m m Hg 、 300℃で
1時間加熱した。冷却面に析出した黄色味を帯びた結晶
のBPDAo、9部を回収した。このものの純度は99
.2で、無水フタル酸0.5%が含まれていた。
〔発明の効果〕
本発明によれば、簡便でかつ経済的な方法により高純度
のBPTA及びBPDAを得ることができるので、ポリ
イミド樹脂等の原料として用いられるBPDAの製造方
法として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸溶液の熱処理で
    3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を結
    晶化させる工程、結晶化した3,3’,4,4’−ビフ
    ェニルテトラカルボン酸から不純物を除去する工程から
    なることを特徴とする高純度3,3’,4,4’−ビフ
    ェニルテトラカルボン酸の製造方法。 2、水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸溶液はpH1〜
    6で、必要に応じてその溶液にはアルコール類及び反応
    副生成物の無機塩を含むことを特徴とする請求項1記載
    の高純度3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボ
    ン酸の製造方法。 3、熱処理は水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗3
    ,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸溶液を
    定圧下還流させるか又は加圧下90〜150℃で加熱さ
    せることを特徴とする請求項1記載の高純度3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸の製造方法。 4、高純度3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカル
    ボン酸の結晶化物を加熱処理することを特徴とする高純
    度3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
    無水物の製造方法。 5、加熱処理が温度150℃から260℃までの範囲で
    あることを特徴とする請求項4記載の高純度3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造
    方法。 6、水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸溶液の熱処理で
    3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸を結
    晶化させる工程、結晶化した3,3’,4,4’−ビフ
    ェニルテトラカルボン酸から不純物を除去する工程、3
    ,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸の結晶
    化物を加熱処理する工程からなることを特徴とする高純
    度3,3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二
    無水物の製造方法。 7、水溶液に分散された微細な白色沈殿物粗3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸溶液はpH1〜
    6で、必要に応じてアルコール類及び反応副生成物の無
    機塩を含むことを特徴とする請求項6記載の高純度3,
    3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
    の製造方法。 8、熱処理が水溶液に分散された微細な白色沈殿物溶液
    を定圧下還流させるか又は加圧下90〜150℃で加熱
    させることを特徴とする請求項6記載の高純度3,3’
    ,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製
    造方法。 9、加熱処理が温度150℃から260℃までの範囲で
    あることを特徴とする請求項6記載の高純度3,3’,
    4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物の製造
    方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8299273B2 (en) 2004-06-28 2012-10-30 Mitsubishi Chemical Corporation Biphenyltetracarboxylic acid dianhydride and process for producing the same, and polyimide formed from the same and process for producing the same

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8299273B2 (en) 2004-06-28 2012-10-30 Mitsubishi Chemical Corporation Biphenyltetracarboxylic acid dianhydride and process for producing the same, and polyimide formed from the same and process for producing the same
US8492565B2 (en) 2004-06-28 2013-07-23 Mitsubishi Chemical Corporation Biphenyltetracarboxylic acid dianhydride and process for producing the same, and polyimide formed from the same and process for producing the same

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JP2922999B2 (ja) 1999-07-26

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