JPH0480B2 - - Google Patents

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JPH0480B2
JPH0480B2 JP58057227A JP5722783A JPH0480B2 JP H0480 B2 JPH0480 B2 JP H0480B2 JP 58057227 A JP58057227 A JP 58057227A JP 5722783 A JP5722783 A JP 5722783A JP H0480 B2 JPH0480 B2 JP H0480B2
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formula
ethyl
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under reduced
solvent
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JP58057227A
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JPS59184200A (ja
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Yoshinobu Yoshimura
Yoko Nishida
Koji Yashiki
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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Priority to CA000450960A priority patent/CA1306743C/en
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Publication of JPH0480B2 publication Critical patent/JPH0480B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J41/00Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring
    • C07J41/0033Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J41/0005
    • C07J41/0044Normal steroids containing one or more nitrogen atoms not belonging to a hetero ring not covered by C07J41/0005 with an estrane or gonane skeleton, including 18-substituted derivatives and derivatives where position 17-beta is substituted by a carbon atom not directly bonded to another carbon atom and not being part of an amide group
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07JSTEROIDS
    • C07J1/00Normal steroids containing carbon, hydrogen, halogen or oxygen, not substituted in position 17 beta by a carbon atom, e.g. estrane, androstane
    • C07J1/0051Estrane derivatives
    • C07J1/0066Estrane derivatives substituted in position 17 beta not substituted in position 17 alfa
    • C07J1/007Estrane derivatives substituted in position 17 beta not substituted in position 17 alfa the substituent being an OH group free esterified or etherified
    • C07J1/0074Esters

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Steroid Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本考案は、経口投与で優れた抗男性ホルモン作
用を示す新規な式 〔式中、Aは低級アルキレン基を、〓は一重結
合又は二重結合を、RCOはアシル基を示す〕で
表わされるステロイド化合物、その製造法及び薬
剤に関するものである。 従来より、16β−エチル−17β−ヒドロキシ−
4−エストレン−3−オン(TSAA−291)は、
アクタ・エンドクリノロジカ(ACTA
ENDOCRINOLOGICA)92巻サプリメンタム
(Snpplementum)229号,2〜106頁(1979年)
に記載の如く、抗男性ホルモン作用を有するステ
ロイド剤であるが、注射剤として投与したさいと
同程度の薬効を経口投与によつて得るためには、
50〜60倍量の経口投与が必要であるとされてい
る。 本発明者らは、少量の経口投与で優れた抗男性
ホルモン作用を示すステロイド化合物につき種々
検討した結果、式 〔式中、A及び〓は前記と同意義を、はハロ
ゲン原子を示す〕で表わされる化合物と式 RCOOH () 〔式中、RCOは前記と同意義を示す〕で表わ
されるカルボン酸の塩とを反応させるか、式 〔式中の記号は前記と同意義〕で表わされる化
合物とカルボン酸()またはその反応性誘導体
とを反応させるか、あるいは式 〔式中の記号は前記と同意義〕で表わされる化
合物と式 RCOO−A−COOH () 〔式中の信号は前記と同意義〕で表わされるカ
ルボン酸またはその反応性誘導体とを反応させる
と新規なステロイド化合物()が得られるこ
と、得られたステロイド化合物()は消化管か
らの吸収がよくかつ吸収後速やかに生体内酵素に
より化合物()を生成し、治療に必要な充分高
い化合物()の血中濃度を長時間保持し、精の
う収縮作用を示すから、化合物()は、経口投
与可能な抗男性ホルモン作用を有する新規なステ
ロイド誘導体として有用であることを見い出し、
これらに基づいて本発明を完成した。 即ち、本発明は、 (1) ステロイド化合物()、 (2) 化合物()とカルボン酸()の塩とを反
応させることを特徴とするステロイド化合物
()の製造法、 (3) 化合物()とカルボン酸()またはその
反応性誘導体とを反応させることを特徴とする
ステロイド化合物()の製造法、 (4) 化合物()とカルボン酸()またはその
反応性誘導体とを反応させることを特徴とする
ステロイド化合物()の製造法、 (5) ステロイド化合物()を含有してなる抗男
性ホルモン薬剤、に関するものである。 上記式中、Aは低級アルキレン基を示し、この
ような低級アルキレン基としては直鎖状又は分枝
状の炭素数1ないし6のアルキレン基が用いられ
る。具体的には、メチレン、エチレン、トリメチ
レン、テトラメチレン、 【式】【式】【式】 【式】【式】 【式】【式】 【式】【式】 【式】【式】な どが用いられる。特に、たとえばメチレン、エチ
レン、【式】【式】などの炭素数1な いし3の低級アルキレン基が繁用される。RCO
はアシル基を示し、Rは水素、たとえばメチル、
エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、
ヘキシル、ヘプチル、1−エチルプロピル、ノニ
ル、ネオペンチル、3−メチルブチル、1−メチ
ルブチル、トリデシル、ヘプタデシルなどの炭素
数1〜15の直鎖状または分枝状のアルキル基、た
とえばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペ
ンチル、シクロヘキシルなどの炭素数3〜8のシ
クロアルキル基、たとえばフエニル、ナフチルな
どのアリール基、たとえばベンジル、フエニルエ
チル、ナフチルメチルなどのアラルキル基などを
示す。Rで示されるアルキル基とりわけ炭素数1
〜4の低級アルキル基は、たとえば水酸基、カル
ボキシル基、シクロアルキル基(特にシクロペン
チル、シクロヘキシル基)、アミノ基、メルカプ
ト基、ケトン基などで置換されていてもよく、R
で示される置換された低級アルキル基の具体例と
しては、たとえばヒドロキシメチル、ヒドロキシ
エチル、カルボキシメチル、カルボキシエチル、
ヒドロキシプロピル、ヒドロキシイソアミル、カ
ルボキシプロピル、シクロペンチルメチル、シク
ロペンチルエチル、シクロヘキシルメチル、シク
ロヘキシルエチル、2−オキソプロピル、t−ブ
トキシカルボニルアミノメチル、N−t−ブトキ
シカルボニルイソアミル、アミノメチル、アミノ
イソアミルなどが用いられる。さらにRで示され
るアラルキル基は、たとえば水酸基、カルボキシ
ル基などで置換されていてもよく、置換されたア
ラルキル基の具体例としては、たとえばα−ヒド
ロキシベンジル、α−アミノベンジル、β−アミ
ノフエネチルなどが用いられる。Rの好ましい例
としては、たとえばぺンチル、ヘキシルなどの炭
素数5または6のアルキル基などが繁用される。
〓は一重結合(単結合)又は二重結合を示すの
で、【式】は 【式】または 【式】を意味する。はハロゲ ン原子を示し、塩素、臭素、ヨウ素が用いられ
る。 本発明においては、化合物()とカルボン酸
()の塩とを反応させることにより目的物()
を製造する。カルボン酸()の塩としては、た
とえばナトリウム、カリウムなどのアルカリ金属
たとえばカルシウム、マグネシウムなどのアルカ
リ土類金属との無機塩、たとえばシクロアルキル
(C3〜6)アミン(シクロヘキシルアミンなど)な
どの第一級アミン、たとえばジアルキル(C4〜8
アミン(ジブチルアミンなど)、ジシクロアルキ
ル(C3〜6)アミン(ジシクロヘキシルアミンな
ど)などの第二級アミン、たとえばトリアルキル
(C1〜4)アミン(トリエチルアミンなど)、N,N
−ジアルキル(C1〜4)アニリン(N,N−ジメチ
ルアニリンなど)、N,N−ジアルキル(C1〜4
アミノピリジン(4−N,N−ジメチルアミノピ
リジンなど)などの第三級アミン、たとえば低級
アルキル(C1〜4)基で置換されていてもよいピリ
ジン類(ピリジン、ルチジン、コリジンなど)な
どの複素環アミンなどの有機アミンとの有機塩が
用いられる。これかカルボン酸()の塩は、化
合物()1モルに対し1モル以上用いられ、反
対に支障のない限り、その使用量は特に制限され
ないが、通常化合物()1モルに対し1〜10モ
ル好ましくは1〜3モル用いられる。反対は、室
温または加温して(0〜120℃で)行うのもよい
が必要に応じ冷却して(−30〜0℃)行つてもよ
い。この反応は、通常反応に悪影響を及ぼさない
溶媒中で行なわれる。そのような溶媒としては、
水たとえばアセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、たとえばアセトニトリル、プロピオニ
トリルなどのニトリル類、たとえばジオキサン、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエ
ーテル類、たとえばジクロルメタン、クロロホル
ム、塩化エチレンなどのハロゲン化炭化水素類、
たとえば酢酸エチルなどの脂肪酸エステル類、た
とえばジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミドなどの酸アミド類、たとえばヘキサメチルト
リアミドホスフエートなどのリン酸エステル類、
たとえばピリジンなどの芳香族アミン類、たとえ
ばジメチルスルホキシド、スルホランなどのスル
ホキシド類などが用いられ、これらのうち親水性
溶媒は、水と混合して使用することができる。通
常10〜30時間で反応は完了するが、必要ならば数
日間(3〜5日間)反応させてもよい。反応終了
後、化合物()は、それ自体公知の手段に従つ
て、たとえば溶媒抽出、転溶、晶出、再結晶、ク
ロマトグラフイーなどによつて、単離精製され
る。 また、式()で表わされる化合物は、式
()で表わされる化合物と式()で表わされ
るカルボン酸またはその反応性誘導体とを反応さ
せることによつても製造される。 カルボン酸()の反応性誘導体としては、た
とえば酸クロリド、酸ブロミドなどの酸ハライ
ド、酸無水物、たとえば炭酸の低級脂肪酸モノエ
ステル(たとえば炭酸エチル、炭酸イソプロピ
ル)などとの混合酸無水物、活性アミド、活性エ
ステルなどが用いられるほか、たとえば無水コハ
ク酸、2,3−ジメチル無水コハク酸、無水グル
タール酸、3,3−ジメチル無水グルタール酸な
どの環状酸無水物、たとえばジケテン、メチルケ
テン二量体、ジメチルケテン二量体などのケテン
類二量体もカルボン酸()の反応性誘導体とし
て用いられる。カルボン酸()またはその反応
性誘導体の使用量は、反応に支障のない限り特に
制限されないが、通常化合物()1モルに対し
1モルないしやや過剰用いられる。反応は通常反
応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行なわれる。そ
のような溶媒としては、たとえば上記()と
()の反応で用いられるような溶媒などが用い
られ、特にたとえばアセトン、アセトニトリル、
ジオキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ラン、ジクロルメタン、クロロホルム、塩化エチ
レン、酢酸エチル、ピリジン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルアセトアミド、ヘキサメチルトリ
アミドホスフエート、ジメチルスルホキシド、ス
ルホランなどが繁用される。カルボン酸()の
反応性誘導体を用いる場合は、たとえば上記カル
ボン酸()の塩で述べたごとき第一級アミン、
第二級アミン、第三級アミン、芳香族アミンなど
の有機アミン、とりわけたとえばトリエチルアミ
ン、ピリジン、シクロヘキシルアミン、N,N−
ジメチルアニリン、ルチジン、コリジンなどの有
機アミンを反応系に共存させるのが好ましい。通
常0〜120℃の温度で行なわれるが、反応速度を
調節するために反応に支障のない限り必要に応じ
て冷却またはさらに加熱することができる。反応
は一般に1〜15時間で終了するが、2〜8時間で
終了するのが好ましい場合もある。反応後化合物
()は、それ自体公知の手段に従つて、たとえ
ば溶媒抽出、転溶、晶出、再結晶、クロマトグラ
フイーなどによつて単離精製される。 さらに、式()で表わされる化合物は、式
()で表わされる化合物と式()で表わされ
る化合物を反応させることによつても製造され
る。()は、遊離のまま用いてもよく、その際
カルボジイミド試薬(例えばシクロヘキシルカル
ボジイミド1−エチル−3−(3−ジメチルアミ
ノプロピル)−カルボジイミド塩酸塩など)、硫
酸、p−トルエンスルホン酸などの無機酸、有機
酸などの存在下で反応を有利に行なうことができ
る。また()は、エステル化用反応性誘導体と
して用いるのも便宜である。()の反応性誘導
体としては、水酸基とカルボン酸基の縮合反応に
関与してエステル結合させるカルボン酸誘導体を
意味し、たとえば、酸クロライド、酸ブロマイド
のような酸ハライド、酸無水物、たとえば炭酸の
低級脂肪族モノエステル(たとえば炭酸エチル、
炭酸イソプロピルなど)またはアルキルスルホン
酸(たとえばメタンスルホン酸など)、アリール
スルホン酸(たとえばp−トルエンスルホン酸な
ど)のような強酸などから作られている混合酸無
水物などが用いられる。この反応は、室温または
必要に応じて冷却または加温して(−30〜150℃
好ましくは10〜80℃で)行うのがよい。たとえ
ば、上記カルボン酸()の塩で述べたごとき有
機アミンなど、特にたとえばトリエチルアミン、
N,N−ジメチルアニリン、ピリジン、ルチジ
ン、ピコリン、N,N−ジメチルアミノピリジ
ン、シクロヘキシルアミンなどの有機アミンの存
在下で反応を行うのが好ましい。この反応は、通
常反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行なわれ
る。そのような溶媒としては、たとえば上記
()と()の反応で用いられるような溶媒な
どが用いられ、なかでもたとえばアセトン、アセ
トニトリル、メチルエチルケトン、ジオキサン、
ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロ
ルメタン、クロロホルム、塩化エチレン、酢酸エ
チル、ピリジン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミド、ジメチルスルホキシドなどが繁
用される。一般に4〜25時間で反応は終了する
が、反応に支障のない限り、反応時間は制限され
るものではない。反応後化合物()は、それ自
体公知の手段に従つて、たとえば溶媒抽出、転
溶、晶出、再結晶、クロマトグラフイーなどによ
つて単離精製される。 かくのごとくして得られる化合物()の代表
的な具体例を次に示す。 1 16β−エチル−17β−n−ヘキサノイルオキ
シアセトキシ−4−エストレン−3−オン 2 16β−エチル−17β−n−ヘプタノイルオキ
シアセトキシ−4−エストレン−3−オン 3 16β−エチル−17β−(2−エチルブチリルオ
キシ)アセトキシ−4−エストレン−3−オン 4 16β−エチル−17β−n−ヘキサノイルオキ
シアセトキシ−4,9(10)−エストラジエン−3
−オン なお、上記反応において原料として用いられる
化合物()および()は新規な化合物であ
り、たとえば次のごとき方法などにより製造する
ことができる。 化合物()の製造法:たとえば化合物()
と式 X−A−COOH () 〔式中、記号は前記と同意義〕で表わされる化
合物またはその反応性誘導体とを反応させること
によつて製造される。カルボン酸()の反応性
誘導体としては、たとえば酸クロリド、酸ブロミ
ドなどの酸ハイライド、酸無水物、たとえば炭酸
の低級脂肪酸モノエステル(たとえば炭酸エチ
ル、炭酸イソプロピル)などとの混合酸無水物、
活性アミド、活性エステルなどが用いられる。カ
ルボン酸()またはその反応性誘導体の使用量
は、反応に支障のない限り特に制限されないが、
通常化合物()1モルに対し1モルないしやや
過剰用いられる。反応は通常反応に悪影響を及ぼ
さない溶媒中で行なわれる。そのような溶媒とし
ては、たとえば上記()と()の反応で用い
られるような溶媒などが用いられる。特にたとえ
ばアセトン、アセトニトリル、ジオキサン、ジエ
チルエーテル、テトラヒドロフラン、ジクロルメ
タン、クロロホルム、塩化エチレン、酢酸エチ
ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ヘキサメチルトリアミドホスフエート、ジメ
チルスルホキシド、スルホランなどが繁用され
る。カルボン酸()の反応性誘導体を用いる場
合は、たとえば、前述したごとき第一級アミン、
第二級アミン、第三級アミン、芳香族アミンなど
有機アミン、とりわけたとえば、トリエチルアミ
ン、ピリジン、シクロヘキシルアミン、N,N−
ジメチルアニリン、ルチジン、コリジンなどの有
機アミンを反応系に共存させるのが好ましい。通
常−20〜120℃の温度で行なわれるが、反応速度
を調節するために反応に支障のない限り必要に応
じて冷却または、さらに加熱することができる。
反応は一般に1〜40時間で終了するが、2〜24時
間で終了するのが好ましい場合もある。反応後化
合物()は、それ自体公知の手段に従つて、た
とえば溶媒抽出、転溶、晶出、再結晶、クロマト
グラフイーなどによつて単離される。 化合物()の製造方法:たとえば化合物
()とギ酸カリウム、ギ酸ナトリウムのような
ギ酸アルカリ金属塩とを反応させることによつて
製造される。これらギ酸アルカリ金属塩は化合物
()1モルに対し1モル以上用いられ、反応に
支障のない限りその使用量は特に制限されないが
通常()1モルに対し2〜50モル好ましくは2
〜20モル用いられる。反応は室温または加温(0
〜100℃)して行うのもよいが必要に応じ冷却し
て(−30℃−0℃)行つてもよい。この反応は通
常反応に悪影響を及ぼさない溶媒中で行なわれ
る。そのような溶媒としては、たとえばアセト
ン、メチルエチルケトンなどのケトン類、たとえ
ばアセトニトリルなどのニトリル類、たとえばジ
オキサン、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、たとえばメタノール、エタノールなどのアル
コール類、たとえばジメチルホルムアミド、ジメ
チルアセトアミドなどのアミド類、たとえばジメ
チルスルホキシド、スルホランなどのスルホキシ
ド類などが用いられる。通常反応は3〜10時間程
度で終了するが必要ならば数日(3〜7日)間反
応させてもよい。反応終了後、化合物()は、
それ自体公知の手段に従つて、たとえば溶媒抽
出、転溶、晶出、再結晶、クロマトグラフイーな
どによつて単離精製される。また化合物()
は、式()で表わされる化合物に式 HO−A−COOH () 〔式中、記号は前記と同意義〕で表わされる化
合物またはその反応性誘導体とを反応させること
によつて製造される。化合物()をその反応性
誘導体として用いる場合、化合物()の水酸基
を保護して用いてもよい。このような保護基とし
て、通常水酸基の保護基として知られている基、
たとえばベンジル、トリチル、p−メトキシトリ
チル、テトラヒドロピラニル基、メトキシテトラ
ヒドロピラニル基、ホルミル基、トリクロロアセ
チル基、クロロアセチル基、ジクロロアセチル
基、メトキシアセチル基などを用いることができ
る。反応は化合物()と化合物()から化合
物()を得る方法と同様にして反応させること
等により、化合物()を得ることができる。 このようにして得られるステロイド化合物
()は、消化管からの吸収がよく、吸収後エス
テル基がすみやかに加水分解され抗男性ホルモン
作用を有している()を生成する尚、化合物
()において〓が一重結合の時、化合物()
において〓が一重結合の化合物が生成し、化合物
()において〓が二重結合の時、化合物()
において〓が二重結合の化合物がそれぞれ生成す
るので、化合物()は、経口投与によつて高い
ステロイド()血中濃度を示し、前立腺肥大症
の治療に用いられる。 本発明の化合物()は、毒性が小さく、経口
投与が可能であり、それ自体薬学的に許容される
賦形剤(たとえば、デンプン、アラビアゴム、乳
糖、白糖、炭酸カルシウム、リン酸カリシウムな
ど)、結合剤(たとえば、デンプン、アラビアゴ
ム、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、結晶セルロースなど)、滑沢
剤(たとえばステアリン酸マグネシウム、タルク
など)、崩壊剤(たとえばカルボキシメチルカル
シウムなど)などと混合して、常法により硬カプ
セル剤、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロツプ
剤、錠剤などにしたり、ダイズ油、落花生油等の
薬学的に許容される油に溶解し軟カプセル剤とし
たり、ポリソルベート80などの薬学的に許容され
る乳化剤とともに乳化し、乳剤として経口投与す
ることにより前述の前立腺肥大症の治療に有効で
ある。投与量は、たとえば16β−エチル−17β−
n−ヘキサノイルオキシアセトキシ−4−エスト
レン−3−オン、16β−エチル−17β−(n−ヘプ
タノイルオキシ)アセトキシ−4−エストレン−
3−オンなどの場合、成人に対し1日量1〜
1000mg好ましくは5〜200mgより好ましく50
〜500mgを1日3〜4回に分けて与えることが
できる。 次に本発明を実施例をもつて説明する。なおこ
れらの実施例などで用いる記号は、次のような意
義を有する。 CDC3:重クロロホルム s:シングレツト t:トリプレツト d:ダブレツト q:カルテツト m:マルチプレツト b−s:巾広いシングレツト なおIRの次の( )内は、次のような意義を有
する。 CHC3:溶液法、クロロホルム中 KBr:KBr錠剤法 液膜:液膜法 また融点は、すべて末補正 なおカラムクロマトグラフイーはメルク社製シ
リカゲル60(0.063〜0.2mm)を用い、目的化合物
の検出は、薄層クロマトグラフイー(メルク社製
シリカゲル60F254 TLCプレート)を用い、イソ
プロピルエーテルまたは酢酸エチルで展開後、紫
外線ランプ照射によつて行つた。 参考例 1 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン4.5gとN,N−ジメチルアニリ
ン1.8gをジクロルメタン40mlに溶解し、氷冷攪
拌下ブロモアセチルブロミド3.5gのジクロルメ
タン溶液5mを滴下する。氷冷下30分間、室温
で5時間攪拌後、反応液に酢酸エチル200mlを加
え、10%冷硫酸で3回洗浄、次いで水、飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥、減圧
下溶媒留去する。残渣をイソプロピルエーテル−
石油エーテルより再結晶すると標記の化合物4.7
gを無色結晶として得られる。 mp:118−120℃ IR(KBr)cm-1:1725,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.80(s,C13−CH3),0.92 (t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.7−2.6 (m,ステロイド骨格CH,CH2),3.89(s,
CH2CO),4.79(d,J=9Hz,C17−αH),5.84
(s,C4−H) 元素分析値 C22H31BrO3として 計算値C,62.56;H,7.16;Br,18.91 実測値C,62.15;H,7.38;Br,18.79 参考例 2 16β−エチル−17β−クロロアセトキシ−4−
エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−エストレン−3−オン3.02
gとN,N−ジメチルアニリン1.16gをジクロル
メタン20mlに溶解し、氷冷下攪拌下クロロアセチ
ルクロリド1.12gのジクロルメタン溶液(5m)
を滴下する。室温で3時間攪拌後一夜室温で放置
する。反応液に酢酸エチル100mlを加え、水、5
%炭酸水素ナトリウム水溶液、水、0.1N−HC
、飽和食塩水の順に洗浄し、無水硫酸ナトリウ
ム上で乾燥する。減圧下溶媒を留去し、残渣をカ
ラムクロマトグラフイーに付し、ジクロルメタン
400mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去する
と標記の化合物が無色結晶として1.4g得られる。 mp 135−136.5℃ IR(KBr)cm-1:1740,1660,1615 NMR(CDC3)δ:0.84(t,J=6Hz,C16
CH2H3 ),0.86(s,C13−CH3),0.6−2.7 (m,ステロイド骨格CH,CH2),4.04(s,
CH2CO),476 (d,J=9.0Hz,C17−αH),
5.79(s,C4−H) 元素分析値 C22H31CO3として 計算値C,69.73;H,8.25;C;9.35 実測値C,69.55;H,8.14;C,9.93 参考例 3 16β−エチル−17β−グリコロイルオキシ−4
−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン5.0gとギ酸カリウム5.0g
をメタノール100ml中で4時間還流する。溶媒を
減圧下留去し、残渣に水を加え、酢酸エチル150
mlで抽出する。酢酸エチル層を水、飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧
下溶媒を留去し、得られる結晶をエチルエーテル
−n−ヘキサンより再結晶を行うと漂記の化合物
が無色結晶として3.2g得られる。 mp 156−157℃ IR(KBr)cm-1:3450,1745,1655,1640,1605 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.92
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),2.67(t,J=
6Hz,OH),0.67−2.6(m,ステロイド骨格CH,
CH2),4.18(d,J=6Hz,CH2 OH),4.83(d,
J=9Hz,C17−αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C23H32O4として 計算値C,73.30;H,8.94 実測値C,73.45;H,9.03 参考例 4 16β−エチル−17β−(2−ブロモプロピオニル
オキシ)アセトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン3.0g、N,N−ジメチルアニリ
ン1.6mlをジクロルメタン70mlに溶解し、攪拌下
α−ブロモプロピオニルブロミド1.2mlを加える。
室温下30時間攪拌反応液中に酢酸エチル300mlを
加え、10%硫酸、次いで飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減圧下溶媒を
留去し、残渣をカラムクロマトグラフイーに付
し、イソプロピルエーテル−n−ヘキサン(1:
1)混液300mlで流し、次いでイソプロピルエー
テル600mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去
すると標記の化合物が粘稠な淡黄色の油状物とし
て2.7g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1730,1665,1620 NMR(CDC3)δ:0.84(t,J=6Hz,C16
CH2H3 ),0.89(s,C13−CH3),1.84(d,J
=7Hz,3H,CH3 CH),0.6−2.6(m,ステロイ
ド骨格CH,CH2),4.40(q,J=7Hz,CH−
Br),4.76と4.77(2つのd,J=9Hz,C17
αH),5.84(b−s,C4−H) 元素分析値 C23H33BrO3として 計算値 C,63.14;H,7.62 実測値 C,63.12;H,7.64 参考例 5 16β−エチル−17β−(2−ブロモ−2−メチル
プロピオニルオキシ)アセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン 16β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン3.2g、N,N−ジメチルアニリ
ン1.2mlをジクロルメタン30mlに溶解し、室温攪
拌下2−ブロモ−2−メチルプロピオニルブロミ
ド1.0mlを加える。16時間室温で攪拌後、酢酸エ
チル300mlを反応液に加え10%リン酸、水、5%
炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水の順に洗
浄後無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減圧下
溶媒留去し、残渣をカラムクロマトグラフイーに
付し、イソプロピルエーテル−n−ヘキサン
(1:1)混液400mlで流し、次いで同混液800ml
で溶出してくる分画を減圧下溶媒留去すると、標
記の化合物が粘稠な淡黄色の油状物として2.6g
得られる。 IR(CHC3)cm-1:1725,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(t,J=6Hz,C16
CH2H3 ),0.91(s,C13−CH3),1.95(s,
CH3),0.6−2.8(m,ステロイド骨格CH,CH2),
4.75(d,J=9Hz,C17−αH),5.83(b−s,C4
−H) 実施例 1 16β−エチル−17β−アセトキシアセトキシ−
4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン2.1gと酢酸カリウム1.0g
をアセトン50ml、水3mlの混液中で20時間攪拌す
る。減圧下アセトンを留去し、残渣を酢酸エチル
150mlで抽出する。有機層を分離し、水、次いで
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾
燥する。減圧下溶媒を留去し残渣をカクムクロマ
トグラフイーに付し、イソプロピルエーテル−n
−ヘキサン(1:1)混液700mlで流し次いで同
(3:2)混液600ml、同(5:1)混液300mlで
溶出してくる分画を合わせ減圧下溶媒留去すると
標記の化合物が無色結晶として0.7g得られる。 mp 98−100℃ IR(KBr)cm-1:1760,1755,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.92
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.6−2.7(m,
ステロイド骨格CH,CH2),2.16(CH3CO),4.16
(s,OCH2CO),4.80(d,J=9Hz,C17
αH),5.80(b−s,C4−H) 元素分析値 C24H34O5として 計算値 C,71.06;H,8.38 実測値 C,71.61;H,8.51 実施例 2 16β−エチル−17β−プロピオニルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン2.5gとプロピオン酸カリ
ウム塩0.7gをアセトン50ml,水12mlの混液に溶
解し、室温で3日間攪拌する。反応液を減圧下濃
縮し、残渣を酢酸エチル200mlで抽出する。有機
層を分離し、水次いで飽和食塩水で洗浄後、無水
硫酸マグネシウム上で乾燥する。減圧下溶媒留去
し、残渣をカラムクロマトグラフイーに付す。イ
ソプロピルエーテル−n−ヘキサン(2:3)混
液1000mlで流し、次いで同溶媒2000mlで溶出して
くる分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物を
白色結晶として0.87g得る。 mp 101−103.5℃ IR(CDC3)cm-1:1760,1755,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.92
(t,J=6Hz,C16−CH2CH 3 ),1.17(t,J=
6Hz,CH3 CH2CO),2.43(q,J=6Hz,CH2
CO),0.6−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2),
4.64(s,CH2CO),4.80(d,J=9Hz,C17
αH),5.83(b−s,C4−H) 元素分析値 C25H36O5として 計算値 C,72.09;H,8.71 実測値 C,71.73;H,8.46 実施例 3 16β−エチル−17β−n−ブチリルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン1.6gとn−酪酸ナトリウ
ム1.1gをアセトン60mlと水15mlの混液中に溶解
し、室温で1昼夜攪拌する。さらに6時間還流
後、アセトンを減圧下留去する。残渣を酢酸エチ
ル160mlで抽出し、有機層を分離し、水、次いで
飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥する。減圧下溶媒留去し、残渣をカラムクロ
マトグラフイーに付す。イソプロピルエーテル
100mlで流し、次いで同溶媒400mlで溶出してくる
分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物が粘稠
な淡黄色の油状物として1.5g得られる。放置す
ると固化する。 IR(CHC3)cm-1:1750,1740,1660,1615 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.90
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.98(t,J=
7Hz,CH3),2.41(t,J=7Hz,CH2CO),0.6
−2.6(m,ステロイド骨格CH,CH2とCH2 CH2
CO2),4.66(s,OCH2CO),4.80(d,J=9Hz
C17−αH),5.83(s,C4−H) 元素分析値 C26H38O5として 計算値 C,72.53;H,8.89 実測値 C,72.12;H,8.99 実施例 4 16β−エチル−17β−イソブチリルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン1.5gとイソ酪酸カリウム
塩0.8gをアセトン50mlと水10mlの混液中に溶解
し、6時間還流する。減圧下アセトンを留去し、
残渣を酢酸エチル200mlで抽出する。有機層を分
離し、水次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マ
グネシウム上で乾燥する。減圧下溶媒留去し、残
渣をカラムクロマトグラフイーに付す。イソプロ
ピルエーテル100mlで流し、次いでエチルエーテ
ル300mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去す
ると、標記の化合物が粘稠な油状物として1.08g
得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.92
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1.21(d,J=
7Hz,CH3×2),0.7−2.6(m,ステロイド骨格
CH,CH2とCHCO),4.65(s,OCH2CO),4.81
(d,J=9Hz,C17−αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C26H38O5として 計算値 C,72.58;H,8.89 実測値 C,71.85;H,8.87 実施例 5 16β−エチル−17β−n−バレリルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン n−吉草酸1.0gをアセトン30mlに溶解し、2N
−NaOH5.2mlを加える。次いで16β−エチル−
17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン−3−
オン2.0gを加えて4時間還流する。減圧下溶媒
を留去し、残渣を酢酸エチル200mlで抽出する。
有機層を分解し、水次いで飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。減圧下溶媒を
留去し、残渣をカラムクロマトグラフイーに付
す。n−ヘキサン−イソプロピルエーテル(1:
1)混液600mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒
留去すると標記の化合物が粘稠な油状物として
1.52gが得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1740,1720,1660,
1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.92
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.96(t,J=
7Hz,CH3),2.43(t,J=7Hz,CH2CO),0.6
−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2とCH2×
2),4.64(s,OCH2CO),4.80(d,J=9Hz
C17−αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C27H40O5として 計算値 C,72.94;H,9.07 実測値 C,73.04;H,9.29 実施例 6 16β−エチル−17β−n−ヘキサノイルオキシ
アセトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン5.0gとn−ヘキサン酸ナ
トリウム2.5gを50%含水アセトン150mlに溶解
し、6時間還流する。減圧下溶媒を留去し、残渣
を酢酸エチル300mlで抽出する。有機層を分離し、
水次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥する。減圧下溶媒を留去し残渣をカ
ラムクロマトグラフイーに付す。イソプロピルエ
ーテル−n−ヘキサン(9:1)混液750mlで流
し、次いで同(1:1)混液1000mlで溶出してく
る分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物が粘
稠な淡黄色の油状物として4.2g得る。 IR(液膜)cm-1:1765,1740,1685,1675,1615 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.87
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.91(t,J=
6Hz,CH3),2.40(t,J=6Hz,CH2CO),0.6
−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2とCH2×
3),4.62(s,OCH2CO),4.78(d,J=9Hz
C17−αH),5.80(s,C4−H) 元素分析値 C28H42O5として 計算値 C,73.33;H,9.23 実測値 C,72.86;H,9.13 実施例 7 16β−エチル−17β−n−ヘキサノイルオキシ
アセトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン1.0gとN,N−ジメチルアニリ
ン0.5mlをジクロルメタン20mlに溶解し、室温攪
拌下、n−ヘキサノイルオキシアセチルクロリド
0.5mlを加える。室温で一夜攪拌後同温度で1週
間放置する。反応液に酢酸エチル150mlを加え、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水、次いで飽和
食塩水の順に洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で
乾燥する。減圧下溶媒を留去し、残渣をカラムク
ロマトグラフイーに付す。イソプロピルエーテル
−n−ヘキサン(2:8)混液100ml、同(3:
7)混液200ml、同(4:6)混液150mlの順に流
し、次いで同(1:1)混液400mlで溶出してく
る分画を減圧下溶媒留去すると粘稠な淡黄色油状
物0.83gが得られる。本品のIR、NMRスペクト
ルは、実施例6で得られた化合物のIR、NMRス
ペクトルと一致した。 実施例 8 16β−エチル−17β−(4−メチルバレリル)オ
キシアセトキシ−4−エストレン−3−オン 4−メチル吉草酸1.0mlをアセトン35mlに溶解
し、2N−NaOH4.6mlを加える。次いで16β−エ
チル−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン
−3−オン1.9gを加えて、6時間還流する。減
圧下アセトンを留去し残渣に水10mlを加え、酢酸
エチル100mlで抽出する。有機層を分離し水、次
いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上
で乾燥する。減圧下溶媒留去し、残渣をカラムク
ロマトグラフイーに付す。イソプロピルエーテル
−n−ヘキサン600mlで溶出してくる分画を減圧
下溶媒留去すると標記の化合物が粘稠な無色の油
状物として1.3g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.93
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.94(d,J=
6Hz,CH3),2.42(t,J=6Hz,CH2 CO),0.6
−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2と−
CHCH2),4.64(s,OCH2CO),4.80(d,J=
9Hz,C17−αH),5.83(s,C4−H) 元素分析値 C28H42O5として 計算値 C,73.33;H,9.23 実測値 C,73.22;H,9.54 実施例 9 16β−エチル−17β−(2−エチルブチリル)オ
キシアセトキシ−4−エストレン−3−オン 2−エチル酪酸1.0mlをアセトン35mlに溶解し、
2N−NaOH4.6mlを加える。次いで16β−エチル
−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン−3
−オン1.9gを加え、3時間還流する。減圧下ア
セトンを留去し、残渣を酢酸エチル100mlで2回
抽出する。有機層を合わせ、水次いで飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。
減圧下溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラ
フイーに付す。イソプロピルエーテル50mlで流
し、次いで同溶媒300mlで溶出してくる分画を減
圧下溶媒留去すると、標記の化合物が粘稠な淡黄
色の油状物として1.63g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1730,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.84
(t,J=6Hz,CH2H3 ×2),0.93(t,J=
6Hz,C16−CH2H3 ),0.7−2.6(m,ステロイド
骨格CH,CH2と(CH22CH),4.66(s,OCH2
CO),4.38(d,J=9Hz,C17−αH),5.83(s,
C4−H) 元素分析値 C28H42O5として 計算値 C,73.33;H,9.23 実測値 C,73.03;H,9.09 実施例 10 16β−エチル−17β−n−オクタノイルオキシ
アセトキシ−4−エストレン−3−オン n−オクタン酸1.0mlをアセトン60mlに溶解し、
2N−NaOH3.0mlと水15mlを加える。次いで16β
−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−エスト
レン−3−オン1.8gを加えて4時間還流する。
減圧下溶媒留去し、残渣を酢酸エチル150mlで抽
出する。有機層を分離し水次いで飽和食塩水で洗
浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減圧
下溶媒留去し、残渣をカラムクロマイグラフイー
に付す。イソプロピルエーテル50mlで流し、次い
で同溶媒300mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒
留去すると標記の化合物が無色の油状物として
1.7gを得る。 IR(CHC3)cm-1:1755,1740,1660,1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.87
(t,J=6Hz,CH3),0.93(t,J=6Hz,C16
−CH2H3 ),1.29(b−s,CH2×5),2.58
(t,J=6Hz,CH2CO),0.6−2.7(m,ステロ
イド骨格CH,CH2),4.64(s,OCH2CO),4.80
(d,J=9Hz,C17−αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C30H46O5として 計算値 C,74.04;H,9.53 実測値 C,73.33;H,9.51 実施例 11 16β−エチル−17β−n−デカノイルオキシア
セトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン6.0gとn−デカン酸ナト
リウム5.2gをアセトン−水(1:1)混液200ml
中に加え10時間還流する。減圧下溶媒を留去し、
残渣を酢酸エチル300mlで抽出する。有機層を分
離し、水、次いで飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナ
トリウム上で乾燥する。減圧下溶媒留去し、残渣
をカラムクロマトグラフイーに付す。イソプロピ
ルエーテル−n−ヘキサン(1:9)混液750ml
で流し、次いで同(1:1)混液1000mlで溶出し
てくる分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物
が粘稠な淡黄色の油状物として5.2g得られる。 IR(液膜)cm-1:1750,1740,1685,1670,1615 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.87
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.92(t,J=
6Hz,CH3),1.27(b−s,CH2×7),2.40(t,
J=6Hz,CH2CO),0.6−2.7(m,ステロイド骨
格CH,CH2),4.61(s,OCH2CO),4.78(d,
J=9Hz,C17−αH),5.81(s,C4−H) 元素分析値 C32H50O5・1/2H2Oとして 計算値 C,73.33;H,9.81 実測値 C,73.45;H,9.48 実施例 12 16β−エチル−17β−ミリストイルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン ミリスチン酸1.0gと炭酸カリウム0.8gを30%
含水アセトン100ml中に加える。次いで16β−エ
チル−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン
−3−オン1.16gを加えて5時間還流する。冷却
後反応液中に酢酸エチル150mlを加えて抽出する。
有機層を分離し、水次いで飽和食塩水で洗浄後、
無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。減圧下溶媒を
留去し、残渣をカラムクロマトグラフイーに付
す。トルエン−イソプロピルエーテル(19:1)
混液600mlで流し、溶出してくる分画を減圧下溶
媒留去すると粘稠な淡黄色の油状物を得る。室温
で放置すると標記の化合物が固型物として1.0g
得られる。 IR(液膜)cm-1:1765,1755,1685,1670,1615 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.88
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.92(t,J=
6Hz,CH3),1.23(b−s,CH2×11),2.40(t,
J=6Hz,CH2CO),0.6−2.6(m,ステロイド骨
格CH,CH2),4.60(s,CH2CO),4.77(d,J
=9Hz,C17−αH),5.80(s,C4−H) 元素分析値 C36H58O5として 計算値 C,73.43;H,10.27 実測値 C,73.83;H,10.13 実施例 13 16β−エチル−17β−ステアロイルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン1.3gとステアリン酸ナト
リウム1.0gをアセトン−水(2:1)混液150ml
中に加えて4時間還流後、室温で1晩放置する。
減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル150mlで
抽出する。有機層を分離し、水次いで飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。減
圧下溶媒を留去し、残渣をエタノール100mlに溶
解し、活性炭処理後溶媒を留去すると、粘稠な無
色の油状物が得られる。室温で放置すると標記の
化合物が固型物として1.1g得られる。 IR(KBr)cm-1:1760,1735,1665,1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.86
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.91(t,J=
6Hz,CH3),1.23(b−s,CH2×15),2.40(t,
J=6Hz,CH2CO),0.6−2.6(m,ステロイド骨
格CH,CH2),4.60(s,OCH2CO),4.77(d,
J=9Hz,C17−αH),5.80(s,C4−H) 元素分析値 C40H56O5・H2Oとして 計算値 C,74.49;H,10.68 実測値 C,74.26;H,10.63 実施例 14 16β−エチル−17β−グリコロイルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン1.3gとグリコール酸ナト
リウム塩0.6gをDMF40mlと水15mlの混液中に溶
解し、室温で1晩攪拌する。反応液中に酢酸エチ
ル200mlを加え、有機層を分離する。有機層を水
次いで飽和食塩水で洗浄後無水硫酸ナトリウム上
で乾燥、減圧下溶媒を留去し、残渣をカラムクロ
マトグラフイーに付す。ジクロルメタン100ml、
イソプロピルエーテル300mlの順に流し、イソプ
ロピルエーテル−酢酸エチル(3:1)混液500
mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去すると、
粘稠な無色の油状物0.97gを得る。 IR(CHC3)cm-1:1760,1745,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.92
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.6−2.7(m,
ステロイド骨格CH,CH2),4.30(s,OCH2
CO),4.77(s,CH2CO),5.80(d,J=9Hz
C17−αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C24H35O6・1/4H2Oとして 計算値 C,68.14;H,8.22 実測値 C,67.88;H,7.91 実施例 15 16β−エチル−17β−ラクトイルオキシアセト
キシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン3.4gをDMF30mlに溶解
し、70%乳酸ナトリウム塩水溶液2.5mlを加え、
室温で3時間攪拌する反応液を酢酸エチル350ml
と水30mlの混液中に注ぎ有機層を分離する。有機
層を水次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥する。減圧下溶媒を留去し、残
渣をカラムクロマトグラフイーに付す。ジクロル
メタン100mlで流し、次いでイソプロピルエーテ
ル700mlで流す。次いでイソプロピルエーテル−
酢酸エチル(10:1)混液1200mlで溶出してくる
分画を減圧下溶媒を留去すると標記の化合物が淡
黄色の油状物として3.0g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1740,1655 NMR(CDC3)δ:0.85(s,C13−CH3),1.13
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1.50(d,J=
6Hz,CH3),0.6−2.7(m,ステロイド骨格CH,
CH2),4.2−4.7(m,C−O),4,76(s,
OCH2CO),4.82(d,J=9Hz,C17−αH),5.89
(s,C4−H) 元素分析値 C25H36O6として 計算値 C,69.42;H,8.48 実測値 C,69.56;H,8.48 実施例 16 16β−エチル−17β−(2−ヒドロキシブチリ
ル)オキシアセトキシ−4−エストレン−3−オ
ン α−ヒドロキシ酪酸0.6gをDMF40mlに溶解
し、N−NaOH6.0mlと16β−エチル−17β−ブロ
モアセトキシ−4−エストレン−3−オン1.4g
を加え、室温で16時間攪拌する。反応液に酢酸エ
チル150mlを加え、水、次いで飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。減圧下溶
媒留去し残渣をカラムクロマトグラフイーに付
す。ジクロルメタン50ml、次いでイソプロピルエ
ーテル100mlで流し、次にイソプロピルエーテル
150mlおよびイソプロピルエーテル−酢酸エチル
(1:10)混液250mlで溶出してくる分画を合わ
せ、減圧下溶媒留去すると、標記の化合物が粘稠
な無色の油状物として0.82g得られる。 IR(CHC3)cm-1:3600,1740,1735,1665,
1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.93
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1.08(t,J=
6Hz,CH3),0.7−2.7(m,ステロイド骨格CH,
CH2とCH2CHCO),4,72(s,OCH2CO),
4.71(d,J=9Hz,C17−αH),5.83(s,C4
H) 元素分析値 C26H38O6・1/2H2Oとして 計算値 C,68.55;H,8.62 実測値 C,68.76;H,8.35 実施例 17 16β−エチル−17β−D−マンデルオキシアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン D−マンデル酸0.9gをDMF30mlに中溶解し、
N−NaOH6mlと16β−エチル−17β−ブロモアセ
トキシ−4−エストレン−3−オン1.4gを加え、
室温で1昼夜攪拌する。反応液に酢酸エチル150
mlを加え、水20mlで7回洗浄、次いで飽和食塩水
で洗浄後、無水硫酸ナトリウム上で乾燥する。減
圧下溶媒を留去し、残渣にイソプロピルエーテル
−酢酸エチル(9:1)混液を加えると無色の結
晶が得られる。吸収濾取し、乾燥すると標記の化
合物が無色結晶として0.98g得られる。 mp 156−158℃ IR(KBr)cm-1:1765,1750,1660,1615 NMR(CDC3)δ:0.86(s,C13−CH3),0.88
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.6−2.8(m,
ステロイド骨格CH,CH2),4,5−4.9(m,
C17−αHとOCH2CO),5,30(s,CHCO),
5.83(s,C4−H),7.2−7.6(m,フエニル環) 元素分析値 C30H38O6として 計算値 C,72.85;H,7.74 実測値 C,72.31;H,7.57 実施例 18 16β−エチル−17β−(2−カルボキシエチル)
カルボニルオキシアセトキシ−4−エストレン−
3−オン 50%含水アセトン100ml中に16β−エチル−17β
−ブロモアセトキシ−4−エストレン−3−オン
1.5gとコハク酸モノナトリウム塩0.7gを加えて
溶解し3日間室温で攪拌する。減圧下アセトンを
留去し、残渣を酢酸エチル150mlで抽出する。有
機層を分離し、水次いで飽和食塩水で洗浄後、無
水硫酸ナトリウム上で乾燥する。減圧下溶媒を留
去し残渣をカラムクロマトグラフイーに付す。ク
ロロホルム450mlで流し次いで酢酸エチル150mlで
溶出してくる分画を減圧下溶媒留去すると、標記
化合物が無色が結晶として得られる。石油エーテ
ルで洗い出し乾燥すると0.4g得られる。 IR(KBr)cm-1:1765,1740,1720,1635 NMR(d6−DMSO)δ:0.78(s,C13−CH3),
0.87(t,J=6Hz,C16−CH2CH3),0.5−2.7
(m,ステロイド骨格CH,CH2とCH2×2),3,
5(b−s,COOH),4.69(s,OCH2CO),4.69
(d,J=9Hz,C17−αH),5.67(s,C4−H) 元素分析値 C26H36O7として 計算値 C,67.80;H,7.88 実測値 C,67.21;H,7.82 実施例 19 16β−エチル−17β−ピバロイルオキシアセト
キシ−4−エストレン−3−オン ピバリン酸0.61gをアセトン20mlに溶解し、
2N−NaOH3.0mlと水10mlを加える。次いで16β
−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−エスト
レン−3−オン1.2gとDMF30mlを加え、6時間
還流する。冷後反応液に酢酸エチル150mlを加え
て有機層を分離し、水層をさらに酢酸エチル50ml
で抽出する。有機層を合わせ、水次いで飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。減圧下溶媒を留去し残渣をカラムクロマトグ
ラフイーに付し、イソプロピルエーテル400mlで
溶出してくる分画を減圧下溶媒留去すると標記の
化合物が粘稠な無色の油状物として1.1g得られ
る。 IR(CHC3)cm-1:1735,1660,1620 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),1.16
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1.37(s,CH3
×3),0.7−2.7(m,ステロイド骨格CH,
CH2),4.64(s,2H,OCH2CO),4.81(d,J=
9Hz,C17−αH),5.83(s,C4−H) 元素分析値 C27H40O5として 計算値 C,72.94;H,9.07 実測値 C,72.46;H,8.56 実施例 20 16β−エチル−17β−(3−カルボキシプロピ
ル)カルボニルオキシアセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン 16β−エチル−17β−グリコロイルオキシ−4
−エストレン−3−オン0.5gをジメチルホルム
アミド10mlに溶解し、無水グルタール酸0.2gを
加えさらにトリエチルアミン0.3mlを加えて室温
で3時間放置する。反応液を10%硫酸水20ml中に
注ぎ酢酸エチル100mlで抽出する。有機層を分離
し、水次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグ
ネシウム上で乾燥する。減圧下溶媒を留去し、残
渣をカラムクロマトグラフイーに付し、酢酸エチ
ル200mlで溶出してくる分画を減圧溶媒留去する
と無色の油状物を得る。放置すると標記の化合物
0.37gが固型物として得られる。 IR(CHC3)cm-1:1735,1710,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.84
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.6−2.7(m,
ステロイド骨格CH,CH2とCH2×3),5.66(s,
OCH2CO),5.80(d,J=9Hz,C17−αH),5.84
(s,C4−H) 元素分析値 C27H38O7として 計算値 C,68.33;H,8.07 実測値 C,67.89;H,8.15 実施例 21 16β−エチル−17β−ベンゾイルオキシアセト
キシ−4−エストレン−3−オン 安息香酸0.49gをアセトン30mlに溶解し、2N
−NaOH2mlと水5mlを加え、次いで、16β−エ
チル−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン
−3−オン0.88gを加え3時間還流する。冷後減
圧下溶媒を留去し、残渣に酢酸エチル100mlを加
えて抽出する。有機層を分離し水次いで飽和食塩
水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフイーに付す。イソプロピルエー
テル350mlで流し、減圧下溶媒留去し、残渣を少
量のイソプロピルエーテルで洗い出し、取する
ことにより標記の化合物を白色粉末として0.86g
得られる。 IR(KBr)cm-1:1765,1730,1660,1615,1600 NMR(CDC3)δ:0.77(s,C13−CH3),0.82
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.7−2.7(m,
ステロイド骨格CH,CH2),4.81(d,J=9Hz
C17−αH),4.87(s,OCH2CO),5.82(s,C4
H),7.3−7.8(m,フエニル環m,p−H),8.11
(d,d,J=1.5Hz,J=7.5Hz,フエニル環O
−H) 元素分析値 C29H35O5として 計算値 C,74.97;H,7.81 実測値 C,74.76;H,7.84 実施例 22 16β−エチル−17β−シクロペンチルアセトキ
シアセトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−グリコロイルオキシ−4
−エストレン−3−オン0.5gとN,N−ジメチ
ルアニリン0.2mlをジクロルメタン10mlに溶解す
る。攪拌下シクロペンチルアセチルクロリド0.3
mlを加え、1晩室温で攪拌する。反応液に酢酸エ
チル150mlを加え、10%H3PO4、水、10%
NaHCO3水溶液、水、飽和食塩水の順に洗浄後、
無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減圧下溶媒
を留去し、残渣をカラムクロマトグラフイーに付
す。イソプロピルエーテル−n−ヘキサン(1:
10)混液80mlで流し、次いで同(1:1)混液80
mlで溶出してくる分画を、減圧下溶媒留去すると
標記の化合物が粘稠な無色の油状物として0.1g
得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1615 NMR(CDC3)δ:0.84(t,J=6Hz,C16
CH2H3 ),0.85(s,C13−CH3),0.6−2.6(m,
ステロイド骨格CH,CH2と【式】), 4.63(s,OCH2CO),4.78(d,J=9Hz,C17
αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C29H42O5・1/2H2Oとして 計算値 C,72.62;H,9.04 実測値 C,72.89;H,8.78 実施例 28 16β−エチル−17β−(2−メチルバレリル)オ
キシアセトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−グリコロイルオキシ−4
−エストレン−3−オン0.5g、N,N−ジメチ
ルアニリン0.2mlをジクロルメタン20mlに溶解し、
2−メチル吉草酸クロリド0.5gを加え、6時間
還流する。冷後反応液に酢酸エチル150mlを加え
て希釈し無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減
圧下溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフ
イーに付す。イソプロピルエーテル:n−ヘキサ
ン(2:8)混液200mlで流し次いで同(1:1)
混液500mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去
すると、標記の化合物が粘稠な淡黄色の油状物と
して0.126g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.82(s,C13−CH3),0.90
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.91(t,J=
6Hz,CH3),1.17(d,J=6Hz,CH3),0.6−
2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2とCHCH2
CH2),4.61(s,OCH2CO),4.79(d,J=9Hz
C17−αH),5.81(s,C4−H) 元素分析値 C28H42O5・1/4H2Oとして 計算値 C,72.61;H,9.25 実測値 C,72.37;H,8.99 実施例 24 16β−エチル−17β−(2−メチルブチリル)オ
キシアセトキシ−4−エストレン−3−オン 2−メチル酪酸0.4mlをアセトン30mlに溶解し、
2N−NaOH2.0ml、水3mlを加え、次いで16β−
エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン0.88gを加え、6時間還流後2日間
室温に放置する。反対液に酢酸エチル150mlを加
え有機層を分離する。有機層を水、次いで飽和食
塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。減圧下溶媒留去し、残渣をカラムクロマトグ
ラフイーに付す。イソプロピルエーテル−n−ヘ
キサン(2:8)混液100mlで流し同(1:1)
混液400mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去
すると標記の化合物が粘稠な淡黄色油状物として
0.8g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1730,1655,1710 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.94
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1.08(t,J=
6Hz,CH3),1.19(d,J=6Hz,CH3),0.65−
2.70(m,ステロイド骨格CH,CH2),4.64(s,
OCH2CO),4.80(d,J=9Hz,C17−αH),5.83
(b−s,C4−α) 元素分析値 C27H40O5として 計算値 C,72.94;H,9.07 実測値 C,72.82;H,8.76 実施例 25 16β−エチル−17β−(3−オキソブチリル)オ
キシアセトキシ−4−エストレン−3−オン 16β−エチル−17β−ブリコロイルオキシ−4
−エストレン−3−オン0.8gをジクロルメタン
30mlに溶解し、無水酢酸ナトリウム0.24gとジケ
テン0.3mlを加えて4時間還流する。冷却後反応
液に酢酸エチル100mlを加え、水、次いで飽和食
塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣をカラムクロマト
グラフイーに付し、イソプロピルエーテル400ml、
イソプロピルエーテル−酢酸エチル(10:1)混
液400mlの順に流し、次いで同(2:3)混液600
mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去すると標
記の化合物を粘稠な淡黄色油状物として1.0g得
られる。 IR(CHC3)cm-1:1760,1750,1720,1655,
1622 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.83
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),2.30(s,CH3
CO),0.6−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2),
3.58(s,COCH2CO),4.69(s,OCH2CO),
4.78(d,J=9Hz,C17−αH),5.83(s,C4
H) 元素分析値 C26H36O6として 計算値 C,70.25;H,8.16 実測値 C,70.14;H,8.27 実施例 26 16β−エチル−17β−n−ヘプタノイルオキシ
アセトキシ−4−エストレン−3−オン n−ヘプタン酸2.6gをアセトン30mlに溶解し、
2N−NaOH10mlを加える。次いで16β−エチル
−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン−3
−オン4.2g、DMF30ml、水10mlを加え、5時間
還流する。冷後反応液に酢酸エチル400mlを加え、
水次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシ
ウム上で乾燥、減圧下溶媒を留去し、残渣をカラ
ムクロマトグラフイーに付す。イソプロピルエー
テル−n−ヘキサン(2:3)混液400mlで流し、
次いで同(1:1)混液1000mlで溶出してくる分
画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物が粘稠な
淡黄色油状物として3.0g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1615 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.93
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.98(t,J=
6Hz,CH3),2.43(t,J=7Hz,CH2CO),0.6
−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2とCH2×
4),4.66(s,COCH2CO),4.80(d,J=9Hz
C17−αH),5.84(b−s,C4−H) 元素分析値 C29H44O5として 計算値 C,73.69;H,9.38 実測値 C,73.40;H,9.12 実施例 27 16β−エチル−17β−シクロヘキシルアセトキ
シアセトキシ−4−エストレン−3−オン シクロへキシル酢酸0.65gをアセトン20mlに溶
解し2N−NaOHを2.5mlを加える。次いで16β−
エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン1.0gとDMF20mlを加えて5時間還
流する。冷後反応液を水100ml酢酸エチル150mlの
混液中に注ぎ、酢酸エチル層を分離し、水層を酢
酸エチル100mlで油出する。有機層を合わせ、水
次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ム上で乾燥、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し、n−ヘキ
サン−イソプロピルエーテル(6:4)混液200
mlで流し、次いで同(1:1)混液600mlで溶出
してくる分画を減圧下溶媒を留去すると、標記の
化合物が粘稠な淡黄色の油状物として1.1g得ら
れる。 IR(CHC3)cm-1:1760,1735,1660,1620 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.83
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),2.29(d,J=
6Hz,CHCH2 CO2),0.6−2.7(m,ステロイド骨
格CH,CH2とシクロヘキサン環CH,CH2),
4.63(s,OCH2CO),4.79(d,J=9Hz,C17
αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C30H44O5として 計算値 C,74.34;H,9.15 実測値 C,74.02;H,9.48 実施例 28 16β−エチル−17β−シクロヘキサンカルボニ
ルオキシアセトキシ−4−エストレン−3−オン シクロヘキサンカルボン酸0.64gをアセトン20
mlに溶解し、2N−NaOH2.5mlを加える。次いで
16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−エ
ストレン−3−オン1.0gとDMF20mlを加えて5
時間還流する。実施例26の方法に従つて処理を行
い、シリカゲルカラムクロマトグラフイー付す。
n−ヘキサン−イソプロピルエーテル(6:4)
混液200mlで流し、次いで同(1:1)混液600ml
で溶出してくる分画を減圧下溶媒を留去すると標
記の化合物が粘稠な淡黄色油状物として0.98g得
られる。 IR(CHC3)cm-1:1760,1740,1660,1615 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.84
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.6−2.7(m,
ステロイド骨格CH,CH2とシクロヘキサン環
CH,CH2),4.63(s,OCH2CO),4.80(d,J
=9Hz,C17−αH),5.85(t,J=1.5Hz,C4
H) 元素分析値 C29H42O5として 計算値 C,74.01;H,8.99 実測値 C,73.70;H,9.53 実施例 29 16β−エチル−17β−(3−シクロヘキシルプロ
ピオニル)オキシアセトキシ−4−エストレン−
3−オン シクロヘキサンプロピオン酸1.0mlをアセトン
20mlに溶解し、2N−NaOH3.0mlを加える。次い
で16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン1.2gとDMF20mlを加え、
8時間還流する。実施例26の方法に従つて処理を
行い、シリカゲルカラムクロマトグラフイーに付
す。n−ヘキサン−イソプロピルエーテル(3:
7)混液200mlで流し、同(1:1)混液800mlで
溶出してくる分画を減圧下溶媒を留去すると、標
記の化合物が粘稠な淡黄色油状物として1.21g得
られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1615 NMR(CDC3)δ:0.86(t,J=6Hz,C16
CH2H3 ),0.83(s,C13−CH3),0.6−2.7(m,
ステロイド骨格CH,CH2
【式】),4.63(s,OCH2CO), 4.79(d,J=9Hz,C17−αH),5.84(s,C4
H) 元素分析値 C31H46O5として 計算値 C,74.66;H,9.30 実測値 C,74.11;H,9.11 実施例 30 16β−エチル−17β−シクロペンタンカルボニ
ルオキシアセトキシ−4−エストレン−3−オン シクロペンタンカルボン酸0.6gをアセトン40
mlに溶解し、N−NaOH6.0mlと水16mlを加える。
次いで16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−
4−エストレン−3−オン1.2gを加えて6時間
還流する。減圧下溶媒を留去し残渣を酢酸エチル
150mlで抽出する。有機層を分離し、水次いで飽
和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾
燥する。減圧下溶媒を留去し残渣をカラムクロマ
トグラフイーに付す。イソプロピルエーテル−n
−ヘキサン(1:9)混液200ml、同(2:8)
混液、同(3:7)混液をそれぞれ200mlずつ順
に流し、次いで同(1:1)混液800mlに溶出し
てくる分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物
で粘稠な無色の油状物1.38gを得る。 IR(液膜)cm-1:1760,1750,1735,1660,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.86
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.6−3.1(m,
ステロイド骨格CH,CH2とシクロペンタン環−
H),4.64(s,OCH2CO),4.81(d,J=9Hz
C17−αH),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C28H40O5・1/2H2Oとして 計算値 C,72.23;H,8.87 実測値 C,72.62;H,8.89 実施例 31 16β−エチル−17β−(2−(n−ヘキサンノイ
ルオキシ)プロピオニル)オキシ−4−エストレ
ン−3−オン 16β−エチル−17β−ヒドロキシ−4−エスト
レン−3−オン0.75g、トリエチルアミン0.5ml
をジクロルメタン15mlに溶解し、2−(n−バレ
リルオキシ)−プロピオニルクロリド0.5mlを加え
2時間還流する。冷却反応液を酢酸エチル100ml
と飽和炭酸水素ナトリウム水溶液30mlの混液中に
注ぎ、有機層を分取する。水、飽和食塩水で洗
浄、次いで無水硫酸マグネシウム上で乾燥後、減
圧下溶媒留去し、残渣を少量のイソプロピルエー
テルに溶解し、シリカゲルカラムクロマトグラフ
イーに付す。イソプロピルエーテル−n−ヘキサ
ン(2:8)混液100ml、同(1:6)混液300ml
で流し、次いで同(1:1)混液500mlで溶出し
てくる分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物
が淡黄色の粘稠な油状物として0.48g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1735,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.84(s,C13−CH3),0.87
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.96(t,J=
6Hz,CH3),1.50(d,J=7Hz,CHCH3 ),0.7
−2.6(m,ステロイド骨格CH,CH2と(CH2
),4.77(d,J=9Hz,C17−αH),5.14(q,J
=7Hz,OC−CH3),5.84(s,C4−H) 元素分析値 C29H44O5(1/4H2O)として 計算値 C,72.99;H,9.40 実測値 C,72.74;H,9.41 実施例 32 16β−エチル−17β−(3,3−ジメチルブチリ
ル)オキシアセトキシ−4−エストレン−3−オ
ン 3,3−ジメチル酪酸1.16gをアセトン10mlに
溶解し、2N−NaOH5.0mlを加える。次いで16β
−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−エスト
レン−3−オン1.15gとDMF20mlを加え5時間
還流する。実施例26に従つて処理を行い、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフイーに付し、n−ヘキ
サン−イソプロピルエーテル(3:7)混液200
mlで流し次いで同(1:1)混液で溶出してくる
分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物が粘稠
な無色油状物として0.76g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.85(s,C13−CH3),0.86
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1.06(s,
(CH33,)2.31(s,CCH2 CO),0.6−2.7(m,ス
テロイド骨格),4.63(s,OCH2CO),5.80(d,
J=9Hz,C17−αH),5.67(s,C4−H) 元素分析値 C28H42O4・H2Oとして 計算値 C,73.00;H,9.62 実測値 C,73.42;H,9.34 実施例 33 16β−エチル−17β−n−ヘキサノイルオキシ
アセトキシ−4.9(10)−エストラジエン−3−オン 16β−エチル−17β−ヒドロキシ−4.9(10)−エス
トラジエン−3−オン1.5g,4−ジメルアミノ
ピリジン1.92gをトルエン20mlに溶解し、n−ヘ
キサノイルオキシアセチルクロリド1.6mlを加え
て50〜60℃で3時間加温、攪拌する。冷後反応液
を酢酸エチル(200ml)−飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液(50ml)の混液中に注ぎ、有機層を分離
し、水層を酢酸エチルで抽出、有機層を合わせ
水、飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシウム上
で乾燥、減圧下溶媒を留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフイーに付す。イソプロピル
エーテル−n−ヘキサン(1:1)混液で流し、
次いで同(3:2)混液1000mlで溶出してくる目
的分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合物が淡
黄色の粘稠な油状物として1.69g得る。 IR(CHC3)cm-1:1750,1740,1655,1645,
1600 NMR(CDC3)δ:0.87(t,J=6Hz,CH3),
0,90(t,J=6Hz,CH3),0.93(s,CH2×
3),0.6−13.1(ステロイド骨格CH,CH2とCH2
CO),4.64(s,OCH2CO),4.81(d,J=9Hz
C17−αH),5.69(s,C4−H) 元素分析値 C28H40O5として 計算値 C,73.65;H,8.88 実測値 C,73.63;H,8.60 実施例 34 16β−エチル−17β−(3−メチルブチリル)オ
キシアセトキシ−4−エストレン−3−オン イソ吉草酸ナトリウム0.26gを水2ml、アセト
ン2mlに溶解し、16β−エチル−17β−プロモア
セトキシ−エストレン−3−オン0.45gと
DMF10mlを加え6時間還流する。以上実施例26
の方法に従つて処理し、カラムクロマトグラフイ
ーに付し、イソプロピルエーテル−n−ヘキサン
(2:8)混液100mlで流し、次いで同(1:1)
混液400mlで溶出してくる分画を減圧下溶媒留去
すると標記の化合物が粘稠な無色の油状物として
0.415g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1735,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.84
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0.99(d,J=
6Hz,CH3CH),2.94(d,J=6Hz,CH2CO),
0.6−27(m,ステロイド骨格CH,CH2とCH3
H),4.64(s,OCH2CO),4.80(d,J=9Hz
C17−αH),5.83(t,J=1.5Hz,C4−H) 元素分析値 C27H40O5として 計算値 C,72.94;H,9.07 実測値 C,72.83;H,9.38 実施例 35 16β−エチル−17β−(2−ヒドロキシ−4−メ
チルバレリルオキシ)アセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン ロイシン酸0.26gをアセトン2.0mlに溶解し、
2N−NaOH1.0mlを加える。次いで16β−エチル
−17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン−3
−オン0.44gとDMF15mlを加え3時間還流する。
以下実施例26の方法に従い処理を行い、カラムク
ロマトグラフイーに付しイソプロピルエーテル−
n−ヘキサン(1:1)混液50mlで流し、次いで
イソプロピルエーテル200mlで溶出してくる分画
を減圧下溶媒留去を行うと標記の化合物が粘稠な
油状物として0.475g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1750,1740,1655,1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.87
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),0,94(d,J
=6Hz,CH3×2),0.6−2.6(m,ステロイド骨
格CH,CH2とCH2CH),2.68(d,J=6Hz,O
H),4.1−4.5(m,OCHCO),4.73(s,OCH2
CO),4.80(d,J=9Hz,C17−αH),5.84(b−
s,C4−H) 元素分析値 C28H42O6・1/2H2Oとして 計算値 C,69.54;H,8.96 実測値 C,69.74;H,8.84 実施例 36 16β−エチル−17β−(N−t−ブトキシカルボ
ニルグリシルオキシ)アセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン N−t−ブトキシカルボニルグリシン0.7gを
アセトン40mlと水8mlの混液中に溶解し、カリウ
ムt−ブトキシド0.42gを加えて攪拌する。次い
で16β−エチル−17β−ブロモアセトキシ−4−
エストレン−3−オン1.1gを加え12時間還流す
る。減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチル150
mlで抽出、有機層を水、飽和食塩水の順に洗浄
後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減圧下
溶媒留去し、残渣を少量のイソプロピルエーテル
−n−ヘキサン(1:1)混液に溶解しシリカゲ
ルカラムクロマトグラフイーに付す。イソプロピ
ルエーテル100mlで流し、次いで酢酸エチル400ml
で溶出してくる分画を減圧下溶媒留去すると標記
の化合物が粘稠な油状物として1.2g得られる。 IR(CHC3)cm-1:1760,1725,1715,1665,
1615 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.84
(t,J=6Hz,C16−CH2H3 ),1,43(s,
CH2×3),0.6−2.6(m,ステロイド骨格CH,
CH2),4.03(d,J=6Hz,CH2 NH),4.70(s,
OCH2CO),4.79(d,J=9Hz,C17−αH),5.07
(b−s,NH),5.84(b−s,C4−H) 元素分析値 C29H43NO7・1/2H2Oとして 計算値 C,66.14;H,8.42;N,2.66 実測値 C,66.17;H,7.99;N,2.34 実施例 37 16β−エチル−17β−(N−t−ブトキシカルボ
ニルロイシル)オキシアセトキシ−4−エストレ
ン−3−オン N−t−ブトキシカルボニルロイシン1.2gを
アセトン40mlに溶解し、カリウム、t−ブトキシ
ド1.2g、水8mlを加える。次いで16β−エチル−
17β−ブロモアセトキシ−4−エストレン−3−
オン1.1gを加え12時間還流する。減圧下溶媒を
留去し、残渣を酢酸エチル150mlで抽出する。有
機層を分離し、有機層を水、次いで飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウム上で乾燥する。減
圧下溶媒留去し、残渣をカラムクロマトグラフイ
ー付す。イソプロピルエーテル−n−ヘキサン
(1:3)混液400ml、同(5:2)混液750mlの
順に流し、次いで同(4:1)混液1000mlで溶出
してくる分画を減圧下溶媒留去すると標記の化合
物を粘稠な無色の油状物として1.2g得る。 IR(CHC3)cm-1:1765,1725,1715,1670,
1610 NMR(CDC3)δ:0.83(s,C13−CH3),0.96
(d,J=6Hz,CH3×2),1.43(s,CH3×3),
0.6−2.7(m,ステロイド骨格CH,CH2,CH3
CHCH2),4.2−4.4(m,C−NH),4.74(s,
OCH2CO),4.80(d,J=9Hz,C17−αH),5.84
(b−s,C4−H) 元素分析値 C33H51NO7として 計算値 C,69.08;H,8.96;N,2.44 実測値 C,69.21;H,8.96;N,2.38 実施例 38 次の組成を有するカプセル剤を通常の技術に従
つて製造する。 実施例1の化合物 67.4mg (有効化合物として50mg) デンプン 10.0mg メチルセルロ−ス 7.0mg ステアリン酸マグネシウム 5.0mg 89.4mg/カプセル 実施例 39 次の組成を有する軟カプセル剤を通常の技術に
従つて製造する。 実施例6の化合物
75.8mg(有効化合物として50mg) ダイズ油 400mg 475.8mg/カプセル 実施例 40 次の組成を有する乳剤を通常の技術に従つて製
造する。 実施例8の化合物
75.8mg(有効化合物として50mg) ポリソルベート80 25mg グラニユウ糖 500mg ソルビン酸カリウム 1.5mg芳香剤 適量 蒸留水で全量5.0mlにする。 吸収実験 ラツトに化合物()およびTSAA−291を経
口投与行い、血中のTSAA−291の濃度を測定し
た。 使用動物:SD系雄性ラツト(11周令) 投 量:TSAA−291として50mg/Kg 実験方法:ラツトに試験化合物を経口投与1,
2,3,4,5,6,8時間後に尾
静脈より採血した。 測定方法:血漿に水を加えn−ヘキサンで抽
出、n−ヘキサン層を窒素気流下で
留去後、0.05M酢酸ナトリウム水溶
液−アセトニトリル−テトラヒドロ
フラン(40:60:2)混液に溶解
し、高速液体クロマトグラフイーに
て血中のTSAA−291の濃度を測定
した。結果を下表に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 式 〔式中、Aは低級アルキレン基を、RCOはア
    ルキル基を、〓は一重結合又は二重結合を示す〕
    で表わされるステロイド化合物。 2 式 〔式中、Aは低級アルキレン基を、はハロゲ
    ン原子を、〓は一重結合又は二重結合を示す〕で
    表わされる化合物と式 RCOOH 〔式中、RCOはアシル基を示す〕で表わされ
    るカルボン酸の塩とを反応させることを特徴とす
    る、式 〔式中の記号は前記と同意義〕で表わされるス
    テロイド化合物の製造法。 3 式 〔式中、Aは低級アルキレン基を、〓は一重結
    合又は二重結合を示す〕で表わされる化合物と式 RCOOH 〔式中、RCOはアシル基を示す〕で表わされ
    るカルボン酸またはその反応性誘導体とを反応さ
    せることを特徴とする、式 〔式中の記号は前記と同意義〕で表わされるス
    テロイド化合物の製造法。 4 式 〔式中、〓は一重結合又は二重結合を示す〕で
    表わされる化合物と式 RCOO−A−COOH 〔式中、Aは低級アルキレン基を、RCOはア
    シル基を示す〕で表わされるカルボン酸またはそ
    の反応性誘導体とを反応させることを特徴とす
    る、式 〔式中の記号は前記と同意義〕で表わされるス
    テロイド化合物の製造法。 5 式 〔式中、Aは低級アルキレン基を、RCOはア
    シル基を、〓は一重結合又は二重結合を示す〕で
    表わされるステロイド化合物を含有してなる抗男
    性ホルモン薬剤。
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