JPH0480941B2 - - Google Patents

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JPH0480941B2
JPH0480941B2 JP7534183A JP7534183A JPH0480941B2 JP H0480941 B2 JPH0480941 B2 JP H0480941B2 JP 7534183 A JP7534183 A JP 7534183A JP 7534183 A JP7534183 A JP 7534183A JP H0480941 B2 JPH0480941 B2 JP H0480941B2
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melamine resin
resin
melamine
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Ikuo Mimura
Makoto Takeda
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、マグネツトスイツチ、コネクター、
コイルボビン等の電気機器部品類の成形、特に射
出成形に適する粉末メラミン系樹脂成形用組成物
に関する。 更に詳しくは、射出成形法、トランスフア成形
法等の成形法に於いて、耐熱性、耐アーク性、成
形性および寸法安定性等の優れた諸性能を示す、
特定量のパルプ並びに特定量および特定種類の鉱
物質繊維をメラミンス系樹脂と共に含有してなる
粉末メラミン系樹脂成形用組成物に関する。 従来より、メラミン系樹脂は、耐熱性、耐溶剤
性、耐摩耗性および電気絶縁性等に優れ、皿、茶
碗、盆等の食器類、机、たんす、げた箱等に於け
る化粧板類および接続器、転器、配線盤、絶縁が
い子等の電気機器部品類等の各種の分野に成形さ
れ使用されている。 上記の電気機器部品等の分野に於いては、電気
絶縁性および耐久性等の観点から、耐熱性および
アームの発生を妨害する優れた耐アーク性等が要
求されている。 周知のように、メラミン系樹脂自体は耐熱性、
耐アーク性を有するが、近年の高度の性能が要求
せられる電気用品取締法、UL規格等の安全規格
を満足するものではない。 この耐熱性、耐アーク性を改善するため、ガラ
ス繊維、シリカ、等を充填剤としてメラミン系樹
脂に配合する種々の提案がある。該充填剤をメラ
ミン系樹脂に配合すると、該充填剤の性能に見合
う或る程度な耐熱性、耐アーク性の改善が得られ
るが、前記のように近年の高度の安全規格を満足
する、例えば、200℃以上の耐熱性,160秒以上の
耐アーク性等の高性能のものを得ることができな
い。 逆に、該充填剤の配合によつて成形用組成物と
して不可欠の成形性が低下し、成形品に亀裂が入
つたり、所望する形状と違つた変形不良品ができ
たり、或は、一般に所望せられる電気機器部品の
形状の複雑さに伴つて金型内で引きちぎれたり等
の忌忌しい問題が増大し、高度の耐熱性、耐アー
ク性および成形性等を同時に満足する電気機器部
品用の粉状メラミン系樹脂成形用組成物、特に射
出成形用の粉状メラミン系樹脂成形用組成物を得
ることが極めて困難であつた。更に、成形品に寸
法安定性を賦与するには著しく困難が増大する。 本発明者等は、電気機器部品類の成形に適す
る、高度の耐熱性、耐アーク性、成形性および寸
法安定性等に優れた性能を示す成形品を与える粉
状メラミン系樹脂成形用組成物に関し鋭意種々の
研究を行つた結果、意外にもメラミン系樹脂に特
定量のパルプ並びに特定量および特定種類の鉱物
質繊維を配合することによつて、これらの諸問題
が一挙に解決し得ることを発見し本発明を完成す
るに至つたものである。 即ち、本発明は、メラミン系樹脂100重量部に
対して、バルブ15〜70重量部、SiO2とAl2O3の重
量とCaOとMgOの重量との重量比が0.85〜1.7の
鉱物質繊維を90〜400重量部含んでなることを特
徴とする粉状メラミン系樹脂成形用組成物を提供
するにある。 本発明の他の目的および利点は以下の記載から
一層明らかになるであろう。 本発明でいうメラミン系樹脂とは、メラミンと
ホルムアルデヒド、アセトアルデヒドおよびフル
フラール等のアルデヒド類とを付加・縮合した樹
脂(固形分換算)を50重量%、好ましくは60重量
%以上含有する樹脂をいい、これらの樹脂として
メラミンとアルデヒド類のみからなるメラミン樹
脂;メラミンと共縮合可能な、例えば、ベンゾグ
アナミン、アセトグアナミン、CTUグアナミン
の如きグアナミン類、フエノール、キシレノー
ル、クレゾール、レゾルシノール、ビスフエノー
ルAの如きフエノール類、尿素、チオ尿素、エチ
尿素の如き尿素類、エポキシ化合物類、ポリエス
テル化合物類などの化合物とのメラミン共縮合樹
脂:メラミン樹脂とメラミン共縮合樹脂とのブレ
ンド樹脂;およびメラミン樹脂もしくはメラミン
共縮合樹脂と、例えば、グアナミン系樹脂、フエ
ノール系樹脂、尿素系樹脂、アルキツド系樹脂、
エポキシ化合物系樹脂、ポリエステル化合物系樹
脂などの樹脂とのブレンド樹脂、などを例挙する
ことができる。 上記メラミン系樹脂に於いて、メラミンとアル
デヒド類とを付加・縮合した樹脂の量が50重量%
未満では耐アーク性が低下し好ましくない。ま
た、アルデヒド類としてはホルムアルデヒドが反
応の容易性等から使用に好ましく、更に、メラミ
ン系樹脂に於いて耐クラツク性から、メラミンと
ホルムアヅデヒドの反応のモル比がメラミン1モ
ルに対してホルムアムデヒドが1〜2.5モルのも
のが好ましく、1〜2モルのこのが特に好まし
い。 本発明で使用するメラミン系樹脂は、以上述べ
たように、メラミン樹脂、メラミン共縮合樹脂、
メラミン樹脂とメラミン共縮合樹脂とのブレド樹
脂、またはメラミン樹脂と各種の樹脂とのブレン
ド樹脂として適宜使用することができるが、メラ
ミン共縮合樹脂としてはメラミンとフエノール
類、好ましくはメラミンとフエノールとホルムア
ルデヒドとの共縮合樹脂、レゾール型フエノール
樹脂が生成する条件で反応させたものが特に好ま
しく使用することができる。また、ブレンド樹脂
としてはノボラツク型フエノール樹脂およびレゾ
ール型フエノール樹脂並びにこれらの樹脂を混合
等した、フエノールとホルムアルデヒドの反応で
得られる樹脂が特に好ましく使用することができ
る。 本発明でいう前記フエノール系樹脂とは、前記
フエノール類に前記アルデヒド類とを付加・縮合
した樹脂(固形分換算)を70重量%以上、好まし
くは80重量%以上、特に好ましくは90重量%以上
含有する樹脂をいい;フエノール類とアルデヒド
類のみからなるフエノール樹脂、フエノール類と
共縮合可能な化合物とのフエノール類共縮合樹
脂、フエノール樹脂とフエノール類共縮合樹脂と
のブレンド樹脂、フエノール樹脂もしくはフエノ
ール類共縮合樹脂と尿素系樹脂、ポリエステル系
樹脂などの樹脂とのブレンド樹脂を含むものであ
る。 これらのフエノール系樹脂を用いる場合には、
成形性能に加えて、メラミン系樹脂成形用組成物
に寸法安定性および耐インサート性の一層の向上
が得られるので、好ましくはフエノール系樹脂が
20〜50重量%、特に好ましくは25〜40重量%の量
で含有するメラミン系樹脂として使用するのがよ
い。 本発明でいうパルプとは、通常、紙、化学繊
維、セルローズ系プラスチツク等の原料になる、
セルロース原料から得られるα−セルロースを主
成分とする鎖状高分子をいい、一般に工業的には
木材、リンタを処理したセルロース原料から製し
た繊維を厚紙状にしたものが用いられる。 該パルプの配合量は、成形性の改善等からメラ
ミン系樹脂100重量部に対して15〜70重量部が必
要である。パルプの配合量が15重量%未満では特
に成形性が低下し、70重量部を超えては耐熱性等
が低下し好ましくなく、好ましくはメラミン系樹
脂100重量部に対して20〜60重量部を用いること
ができる。 更に、本願発明に係る粉状メラミン系樹脂組成
物に於いては、SiO2とAl2O3の重量とCaOと
MgOの重量との重量比、即ち、 (SiO2+Al2O3)/(CaO+MgO) が0.85〜1.7の鉱物質繊維を、メラミン系樹脂100
重量部に対して90〜400重量部配合する必要があ
る。 本発明でいう上記の鉱物質繊維とは、玄武岩、
安山岩、緑泥片岩、ばら輝岩、じや絞岩、かんら
ん岩、けい石等の岩石や、製鉄スラグとこれらの
岩石などを原料とし、高温で溶融し、その溶湯を
繊維化したSiO2とAl2O3の重量とCaOとMgOの
重量との重量比が0.85〜1.7の組成を有し、SiO2
Al2O3、CaOおよびMgOの成分の合計量が90重量
%以上のものをいい;該繊維の製法としては、原
料を1600℃で溶融し、その溶湯を圧縮空気や高圧
蒸気で噴射させたり、高速に回転する円盤で遠心
力を利用し繊維化(例えば3〜10μ径)し、粉砕
分級して一般に得られている。 本発明に用いる鉱物質繊維の配合量がメラミン
系樹脂100重量部に対して90重量部未満では高度
の耐熱性が得難く、400重量部を超えては優れた
成形性が得難くなり好ましくなく、好ましくは
140〜280重量部を用いることができる。 更に、鉱物質繊維とては、好ましくは繊維長さ
が50〜300μで且つアスペクト比(繊維長/繊維
径)が20〜60のもの、一層好ましくは繊維長さが
50〜200μで且つアスペクト比が20〜60のものが、
高度の耐熱性、優れた成形性に加えて、優れた寸
法安定性も賦与するので好適である。 前記の鉱物質繊維には、その製法の相違によつ
て数%程度の非繊維質、例えば小粒子が含まれて
いることがあるが、これらの鉱物質繊維を本願明
の組成分の成分として使用することもできる。し
かし、これらの非繊維質の含有量が多いと成形性
等を阻害する傾向があるので、かかる観点から非
繊維質の含有量の少い2重量%以下の良質の鉱物
質繊維の使用がよい。 従来、ガラス繊維、シリカ等の充填剤を配合す
ると、或る程度の耐熱性、耐アーク性の改善が得
られるが、反面、成形性等が低下し、到底、精密
な電気機器部品で且つ200℃以上の高度の耐熱性、
160秒以上の優れた耐アーク性、優れた寸法安定
性等を有するものを得ることができないと信じら
れていたことを考えると、本発明に用いる前記鉱
物質繊維、パルプおよびメラミン系樹脂による相
乗効果は全く意外であつた。 本発明に用いることができる鉱物質繊維とし
て、例えば、新日新化学(株)製の「エスフアイバー
FF」(繊維径4μ、長さ120μ、アスペクト比20〜
40)、日本セメント(株)製の「アサノカツトフアイ
バー」(繊維径約4μ、長さ120〜300μ、アスペク
ト比30〜60)、Jim.Walter.Res.社製の「PMF」
(繊維径2〜5μ、長さ100〜200μ、アスペクト比
40〜60)等のものを例挙することができ、これら
のものは1種または2種以上併用して用いること
もできる。なお、所望するならば本発明の趣旨を
逸脱しない範囲に於いて、前記のガラス繊維、シ
リカ等を付加的に配合することも一向に差支えな
い。 本発明の粉状メラミン系樹脂成形用組成物の製
法としては、次に述べる所謂ウエツト法およびド
ライ法の公知の方法を用いることができる。 このようなメラミン系樹脂、パルプおよび鉱物
質繊維を含んでなる粉状メラミン系樹脂成形用組
成物のウエツト法の例としては、例えばカーバイ
ド法、尿素法などそれ自体公知の方法で製造でき
る所謂メラミンクリスタル粉末1モルに対して、
例えば、濃度36%のホルマリン水溶液および/ま
たはパラホルムアルデヒドの如き形で、ホルムア
ルデヒド1〜2.5モルの割合で、水性媒体中、PH
約7〜約9程度で反応させて得られるメラミン樹
脂液、並びに、フエノール1モルに対して、例え
ば濃度30%のホルマリン水溶液および/またはパ
ラホルムアルデヒドの如き形で、ホルムアルデヒ
ド0.7〜3モルの割合で水性媒体中、PH約7〜約
9で反応させて得られるレゾール型フエノール樹
脂液の所定量を混合した、例えば樹脂固形分濃度
約40〜約60重量%程度のメラミン樹脂液とレゾー
ル型フエノール樹脂液との所謂メラミン系樹脂シ
ロツプに、該メラミン系樹脂シロツプの樹脂固形
分100重量部に対して、例えば20〜60重量部のパ
ルプおよび140〜280重量部の本発明に係る鉱物質
繊維を加え、更に所望により他の添加剤を配合
し、ニーダー、コニーダー等の混練手段で混練
し、例えば約70℃〜約100℃の温度で乾燥して、
たとえば、径が約3cm〜約0.5cmの所謂ポツプコ
ーンを得る。このようにして得たポツプコーに顔
料、滑剤および硬化触媒などの添加剤を適宜加
え、粉状処理した粉状処理品を挙げることができ
る。 なお、本発明でいう「粉状」とは、微細に粉末
処理した粉末に限るものではなく、顆粒状であつ
ても一向に差支えなく、成形に用いることができ
る粒度のものであればいづれのものでも使用する
ことができる。 上記粉状処理には、例えばボールミル、衝撃式
ハンマーミル、振動ミル、タワーミルの如き手段
で行うことができる。望むならば、たとえば衝撃
式ハンマーミルで予備粉砕処理したのち、更にボ
ールミル、振動ミル、タワーミルの如き手段で微
粉細処理等して行うこともできる。 また、前記の添加剤としては、例えば、酸化チ
タン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、ベンガラ、紺青、硫
酸バリウム、鉄黒、群青、カーボンブラツク、リ
トポン、チタンイエロー、コバルトブルー、ハン
ザイエロー、ベンジジンイエロー、レーキレツ
ド、アニリンブラツク、ジオキサジンバイオレツ
ト、キナクリドンレツド、キナクリドンバイオレ
ツト、ナヒトールイエロー、フタロシアニンブル
ー、フタロキアニングリーン、などの如き無機も
しくは有機顔料類;ステアリン酸亜鉛、ミリスチ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリ
ン酸カルシウム、ブチルステアレート、ステアリ
ルステアレート、ジオクチルフタレート、フタル
酸ジブチル、ステアリン酸アミド、ε−カプロラ
クタム、オレイン酸アミド、リノール酸アミド、
ポリエチレングリコール、ステアリルアルコー
ル、ポリオキシエチレンステアレート、グリセリ
ン、ポリエチレングリコールモノオレート、モン
タン酸ワツクス、モンタン酸エステル、シクロヘ
キシルステアレート、三弗化塩化エチレンの低重
合物、などの如き滑剤類;無水フタル酸、p−ト
ルエンスルホン酸、シユウ酸ジメチル、シユウ酸
ジベンジル、フタル酸ジメチル、ベゾイルパーオ
キサイド、エピクロルヒドリン、p−トルエンス
ルフオン酸トリエタノールアミン塩、2−アミノ
エチルスルホン酸、塩酸ジメチルアニリンスルホ
ン酸、シユウ酸メラミン、塩化アンモン、リン酸
アンモニウム、リン酸トリメチル、アセトアミ
ド、オキザミド、ヘキサミン、水酸化カルシウ
ム、水酸化マグネシウム、等の如き硬化触媒類な
どを例示することができる。 以上のようにして得た粉状処理品は、一旦、押
出機、加熱ロール機などで加熱混練して、得られ
る成形用予備組成物を再粉砕し、射出成形法、ト
ランスフア成形法等の成形法に適するように粒度
範囲にした粉状メラミン系樹脂成形用組成物とし
て使用するのが好ましい。 本発明に係る粉状メラミン系樹脂成形用組成物
のドライ法の例としては、前記した如きメラミン
系樹脂シロツプをスプレードライヤ、薄膜式乾燥
機、ドラムドライヤー、真空乾燥機等の乾燥手段
で乾燥して得た粉状メラミン系樹脂、或は粉状樹
脂をブレンドして得られた粉状メラミン系樹脂
100重量部に対して、必要に応じ予め粉状処理な
どした、例えば、前記した量のパルプおよび鉱物
質繊維並びに必要に応じ適宜の量の顔料、滑剤、
硬化触媒などを加え、ヘンシエルミキサー、リボ
ンプレンダー、V型ブレンダー、スパーミキサー
等の混合手段等で混合した粉状処理品を挙げるこ
とができる。また、ウエツト法に於いてもドライ
法に於いても、所望により市販のメラミン系樹脂
やフエノール系樹脂などを原料に用いることもで
きる。 ウエツト法およびドライ法で得られた粉状処理
品は、そのまゝ粉状メラミン系樹脂成形用組成物
として使用することができるが、前記したように
成形用予備組成物として、再粉砕して粉状メラミ
ン系樹脂成形用組成物として使用するのが好まし
く、特にドライ法が簡便で経済的であり好まし
い。 前記の加熱混練に於いて、押出機としては特に
制限なく適宜選択したものを用いることができ、
例えば、一軸押出機、二軸押出機などを例示する
ことができる。圧縮比、温度は適宜に選択でき、
例えば1.1〜3の圧縮比、約50〜約130℃の如き温
度条件を例示することができる。押出機の押出端
は開放型、スクリーン状ダイス型などの任意の形
式であつてもよく、又、二軸押出機は同方向2軸
型でも異方向2軸型のいずれであつてもよい。ま
た、加熱ロール機のタイプも適宜に選択できる。 加熱混練で得られた成形用予備組成物の再粉砕
としては、再粉砕品を形成できる任意の再粉砕手
段を利用して行うことができる。所望により、篩
分け手段を併用することができる。このような再
粉砕に利用する粉砕機の例としては、衝撃式粉砕
機、ハンマーミル、アトマイザー、ピンミル、ロ
ールミル、パルペライザーなどを例示できる。 かくして得られた再粉砕品は、特に射出成形の
容易性などから粒度が、好ましくは、JIS篩で10
メツシユ篩通過で且つ100メルチユ篩不通過のも
のが、80重量%以上、更に好ましくは85重量%以
上のものがよい。また、加熱混練の条件が80〜
120℃で10〜30秒のものが粉状メライン系樹脂成
形用組成物として卓超した性能を発揮するのがよ
い。該メラミン系樹脂組成物は、優れた自動計量
適性をも示す。 耐熱性、耐アーク性、成形性、寸法安定性およ
び耐インサート性の測定方法は次の試験方法を用
いた。 耐熱性測定方法 直径50mm、厚さ3mmの円板状試験片を次の成
形条件で射出成形する。 金型温度:固定側170℃、可動側175℃ シリンダー温度:前部90℃、後部70℃ 射出出力:900Kg/cm2 成形時間:60秒 かくして得た試験片を用い、JIS K−6911の
(5−23)項に記載の方法を用い、加熱後にひ
び割れ、ふくれなどの著しい変化のない温度を
もつて耐熱温度(℃)とする。 耐アーク性測定方法 直径100mm、厚さ3mmの円板状試験片を、耐
熱性測定方法の成形条件と同じ条件で射出成形
する。 かくして得た試験片を用い、JIS K−6911の
(5−15)項に記載の方法を用い、耐アーク時
間(秒)で表わす。 成形性測定方法 コイルボビン型の成形品(寸法、25φ×30
mm)を次の成形条件で射出成形する 金型温度:固定側175℃、可動側170℃ シリンダー温度:前部90℃、後部70℃ 射出出力:900Kg/cm2 成形時間(秒):20、30、40、50、60、70、80、
90、100 上記の9種の成形時間の条件に於いて、1種
の成形時間の条件で5〜10シヨツト成形を行
い、連続して5シヨツト良品が得られたとき該
条件を合格とする。このようして成形性を次の
ように評価した。但し、成形に於いて成形品が
金型内で一部分が引きちぎれたり、成形品に変
形もしくはクラツクの発生の場合は不良品とす
る。 ◎ 全条件(9種)で合格 ○ 5〜8条件で合格 △ 2〜4条件で合格 × 全条件で不合格または1条件の合み合格 寸法安定性測定方法 JIS K−6911の5・7項に記載の方法に準じ
て耐熱性測定方法の成形条件と同じ条件で射出
成形によつて、試験片を作成し、加熱収縮率は
110℃で処理時間168時間条件を用い、PS168
計算式で加熱収縮率(%)を算出し、これに成
形収縮率(%)を加算し、両者の加算数値をも
つて寸法安定性(%)とした。 耐インサート性測定方法 真鍮製ローレツト(寸法、外径40φ×内径
20φ×厚さ10mm)の外周部に、同じ厚さの外径
52φの樹脂成形品の輪を一体に次の射出成形条
件で設け試験片とする。 金型温度:固定側175℃、可動側175℃ シリンダー温度:前部90℃、後部70℃ 射出圧力:900Kg/cm2 成形時間:65秒 試験片は、10個について行い、熱風乾燥機で
130℃×25分間加熱、次いで冷水で5分間冷却
し1サイクルとする。この方法でクラツク発生
の有無を観察するが、クラツクの生じたサイク
ル数の平均値を求めて耐インサート性を求め
た。 以下、参考例、実施例および比較例を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。 参考例 1 メラミン樹脂の調製 メラミン(油化メラミン(株)製、油化メラミン)
800g、37%濃度のホルマリン水溶液850gおよび
水380gを還流冷却器付きフラスコに入れ、F/
M=1.7の条件で撹拌しつつ90℃で加熱反応した。
メラミン樹脂液の白濁点が60℃になつたとき1.2
gのNaOHを入れ反応を終結した(反応終末の
目安すに用いた白濁点とは、5mlの樹脂液を採取
し、これに約80℃の熱水45mlを加え撹拌し冷却さ
せる際に白濁がずる時の温度をいう)。かくして
得たメラミン樹脂液をスプレードライヤーを用い
た噴霧乾燥しメラミン樹脂を得た。 参考例 2 ノボラツク型フエノール樹脂の調製 フエノール470g、水47ml、37%濃度のホルマ
リン水溶液385gおよびシユウ酸2水物1gを入
れ、E/P=0.95の条件で30分間撹拌・還流す
る。続いて、シユウ酸2水物を更に1g加え撹
拌・還流を1時間継続する。次いで、水400mlを
加え冷却し、30分間静置し、樹脂を沈降させ、上
部の水層をサイホンで吸引し除去する。その後、
水銀柱100mmの減圧下で樹脂の温度が120℃に達す
るまで脱水し、熱いうちにステンレス製のパツト
に粒し冷却及び粉砕し、ノボラツク型フエノール
樹脂を得た。 参考例 3 レゾール型フエノール樹脂の調製 フエノール470g、37%濃度のホルマリン水溶
液615gおよび水酸化バリウム8水和物23.5gを
入れ、F/P=1.5の条件で80℃で2時間撹拌反
応する。次いで10%濃度の硫酸を加え、PH7に
し、水銀柱50mmの減圧下で温度が70℃を超えない
ように脱水してレゾール型フエノール樹脂を得
た。 参考例 4 メラミン・フエノール共縮合樹脂液の調製 フエノール370g、37%濃度のホルマリン水溶
液278gおよび水酸化カリウム4.2gを入れ、F/
P=0.95の条件で80℃で30分間撹拌したのち45℃
に冷却する。次いでメラミン730g、37%濃度の
ホルマリン水溶液765g、水162gおよびシユウ酸
3.2gを入れ、F/M=1.63の条件で85℃で60分
撹拌したのち、水酸化カリウム0.3gを加え反応
を終結させ50℃に冷却し、メラミン樹脂約65重量
%、フエノール樹脂約35重量%のメラミン・フエ
ノール共縮合樹脂液を得た。 実施例 1〜9 参考例1で得たメラミン樹脂100重量部に対し
て、第1表の第欄に示す量のパルプ15〜70重量
部、第1表の第欄に示す量の鉱物質繊維〔化学
組成、SiO243.5重量%、Al2O310重量%、CaO40
重量%、MgO5.5重量%;(SiO2+Al2O3)/
(CaO+MgO)=1.17;繊維径平均4μ;繊維長さ
平均120μ;アスペクト比約30;非繊維質含有量
1重量%以下〕90〜400重量部、および離型剤と
してステアリン酸亜鉛1重量部を加え、ヘンシエ
ルミキサーで混合粉砕した。 次いで圧縮比1.5の押出機を用い100℃、20秒で
加熱混練した板状の成形用予備組成物を衝撃式粉
砕機で再粉砕し、JIS篩で10メツシユ通過で且つ
100メツシユ不通過のものが85重量%の再粉砕せ
る粉状メラミン系樹脂成形用組成物を得た。 実施例 10〜14 参考例1で得た第1大の第欄に示す量のメラ
ミン樹脂50〜80重量%と、参考例2で得た第1表
の第欄に示す量のノボラツク型フエノール樹脂
20〜50重量%とからなる、メラミン系樹脂100重
量部に対して、第1表の第欄に示す量のパルプ
35重部、第1表の第欄に示す量の鉱物質繊維
(実施例1〜9で用いたものと同じもの)200重量
部、離型剤としてステアリン酸亜鉛1重量部、お
よびその他の添加剤としてヘキサミン1重量部を
加え、以下、実施例1〜9と同様に、混合粉砕、
加熱混練および再粉砕して粉状メラミン系樹脂成
形用組成物を得た。 実施例 15〜16 実施例15は、参考例1で白濁点60℃に反応を終
結したメラミン樹脂液に、参考例3で得たレゾー
ル型フエノール樹脂を、第1表の第欄に示すよ
うに、メラミン樹脂65重量%、レゾール型フエノ
ール樹脂35重量%になるように加えたメラミン系
樹脂を用い、実施例16では参考例4で得たメラミ
ン樹脂約65重量%とフエノール樹脂約35重量%の
メラミン・フエノール共縮合樹脂液をメラミン系
樹脂として用い、これらのメラミン系樹脂成分
100重量部に対して、第1表の第欄に示す量の
パルプ35重量部、および第1表の第欄に示す量
の鉱物質繊維(実施例1〜9で用いたものと同じ
もの)200重量部を加え、ニーダーで十分に混練
し、次いでバンドドライヤーで100℃で乾燥しポ
ツプコーンを得た。更に、該ポツプコーンにメラ
ミン系樹脂成分100重量部に対して、スタアリン
酸亜鉛1重量部を加え、ボールミルで混合粉砕し
た。かくして得た粉状処理品を、以後、実施例1
〜9と同様にして加熱混練おび再粉砕して粉状メ
ラミン系紙成形用組成物を得た。 以上の実施例1〜16の本発明に係る粉状メラミ
ン系樹脂成形用組成物の耐熱性、耐アーク性、成
形性、寸法安定性および耐インサート性を前記せ
る測定方法により測定した結果を第1表の第欄
に示した。 比較例 1〜8 第1表の第欄に示す量の参考例1で得たメラ
ミン樹脂と、第1表の該欄に示す量の参考例2で
得たノボラツク型フエノール樹脂とからなるメラ
ミン系樹脂100重量部に対して;第1表の第欄
に示す量のパルプ;第1表の第欄に示す量の鉱
物質繊維を比較例1〜4及び6で用い、比較例8
〜9では鉱物質繊維と異質のガラス繊維を用い
た。但し、比較例1〜4及び6で用いた鉱物質繊
維は、実施例1〜9で用いたものと同じものを用
い、比較例8〜9で用いたガラス繊維は、ガラス
種別Eで成分SiO2約54重量%、Al2O3約15重量
%、CaO約17重量%、MgO約5重量%を主成分
とせる、長繊維製品から粉砕して製造された繊維
径約9μの市販ミルドフアイバーを用い;更に、
ステアリン酸亜鉛1重量部およびヘキサン1重量
部を加え;以下、実施例1〜9と同様に、混合粉
砕、加熱混練および再粉砕して成形用組成物を得
た。 かくして得た成形用組成物の諸性能を、前記せ
る測定方法により測定した結果を第1表の第欄
に示した。
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 メラミン系樹脂100重量部に対して、パルプ
    15〜70重量部、SiO2とAl2O3の重量とCaOと
    MgOの重量との重量比が0.85〜1.7の鉱物質繊維
    を90〜400重量部含んでなることを特徴とする粉
    状メラミン系樹脂成形用組成物。 2 鉱物質繊維が、繊維長さ50〜300μで且つア
    スペクト比20〜60のものである特許請求の範囲第
    1項記載の粉状メラミン系樹脂成形用組成物。 3 メラミン系樹脂が、フエノール系樹脂20〜50
    重量%含有するものである特許請求の範囲第1項
    または第2項記載の粉状メラミン系樹脂成形用組
    成物。 4 粉状メラミン系樹脂組成物が、一旦加熱混練
    で成形用予備組成物とし、該成形用予備組成物を
    再粉砕せる粒度が10メツシユ篩通過で且つ100メ
    ツシユ篩不通過のものが80重量%以上のものであ
    る特許請求の範囲第1〜第3項何れかに記載の粉
    状メラミン系樹脂成形用組成物。
JP7534183A 1983-04-28 1983-04-28 粉状メラミン系樹脂成形用組成物 Granted JPS59199750A (ja)

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