JP3144867B2 - メラミン系樹脂射出成形用材料 - Google Patents
メラミン系樹脂射出成形用材料Info
- Publication number
- JP3144867B2 JP3144867B2 JP35038191A JP35038191A JP3144867B2 JP 3144867 B2 JP3144867 B2 JP 3144867B2 JP 35038191 A JP35038191 A JP 35038191A JP 35038191 A JP35038191 A JP 35038191A JP 3144867 B2 JP3144867 B2 JP 3144867B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- melamine
- resin
- weight
- injection molding
- melamine resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
ー安定性に優れ、カスレや色ムラのない優れた外観及び
優れた耐クラック性や耐インサート性等などの成形品物
性を兼備した卓越した成形品を成形することができるメ
ラミン系樹脂射出成形用材料に関し、詳しくは、メラミ
ン/ホルムアルデヒド系樹脂に対して、パルプ及び高級
脂肪酸をそれぞれ特定量含有してなることを特徴とする
メラミン系樹脂射出成形用材料に関する。
不飽和ポリエステル、フェノール系樹脂、ユリア系樹脂
等の成形材料の成形法としては、射出成形が広く採用さ
れているが、メラミン系樹脂の成形材料についていえば
まだ圧縮成形が主であり、トランスファー成形しうる成
形材料も上市されているものの、射出成形可能なものは
必ずしも一般的ではない。
他の熱硬化性樹脂成形材料に比べて、射出成形時のシリ
ンダー安定性が不足するためであり、これは樹脂の流動
化温度と硬化温度との温度差が小さく、流動化時間、す
なわち、流動開始から硬化開始までの時間が極めて短い
ためと考えられる。
成形可能なものとするために、いくつかの方法が知られ
いる。
せて流動化時間を延長する目的で、メラミンにユリアや
フェノールを共縮合したり、メラミン系樹脂にユリア樹
脂やフェノール樹脂などをブレンドしたりしてメラミン
系樹脂を可塑化する方法であるが、所期の目的を達成す
るためには、メラミン1モルに対して尿素やフェノール
を、例えば約0.4モル程度共縮合するか、或いは、メラ
ミン樹脂100重量部に対してユリア樹脂またはフェノー
ル樹脂を、例えば約20重量部程度ブレンドするなどする
必要がある。
たり、食器として用いるときには“ホルマリン溶出”の
問題が生じたり、濃色系にしか着色しにくくなって着色
の自在性が低下したり、電気特性が悪くなったりする問
題が避け難かった。
塩化ビニル系樹脂などの熱可塑性樹脂を配合してメラミ
ン系樹脂を外部可塑化する方法も提案されているが、色
ムラが発生しやすく、特に彩色成形品や濃色成形品では
この傾向が顕著であった。
剤を配合することも知られており、例えば、特開平3-2
8261号公報には、「(1)(イ)アミノ樹脂100重量部、(ロ)充
填剤25〜60重量部、(ハ)分子量6000〜20000で最大粒子系
が74μm以下のポリエチレングライコールを0.5〜3重量
部、(ニ)及 び、離型剤、硬化剤、着色剤などを配合して
なることを特徴とするアミノ樹脂の射出成形材料。」に
ついて提案されている。
記と同様色ムラが発生しやすく、特に彩色成形品や濃色
成形品ではこの傾向が顕著であり、また、「ポリエチレ
ングライコール」のブリードアウトに起因する光沢ムラ
が発生し易い等の問題点があり、必ずしも十分なものと
はいえなかった。
従来のメラミン系樹脂成形材料では不十分であった射出
成形時のシリンダー安定性を改善し、カスレや色ムラの
ない優れた外観を有するとともに、耐クラック性や耐イ
ンサート性など各種の成形品に要求される優れた物性を
兼備したメラミン系樹脂成形品を成形しうるメラミン系
樹脂射出成形用材料を開発すべく研究を行ったところ、
メラミン/ホルムアルデヒド系樹脂に対して、パルプ、
及び、例えばステアリン酸を除く炭素数18〜28の一
塩基性飽和直鎖脂肪酸をそれぞれ特定量含有させること
により所期の目的をことごとく解決しうることを見出し
本発明を完成した。
/ホルムアルデヒド系樹脂100重量部に対して、(B)パル
プ 20〜60重量部、及び、(C) ステアリン酸を除く炭素
数18〜28の一塩基性飽和直鎖脂肪酸 0.1〜4重量部
を含有してなることを特徴とするメラミン系樹脂射出成
形用材料の提供を目的とするものである。
ホルムアルデヒド系樹脂(以下、メラミン系樹脂と略称
することがある)としては、得られる成形品の耐候性、
着色自在性及び電気特性の優秀さ、並びに、特に成形品
が食器の場合の“ホルマリン溶出”問題などの観点か
ら、メラミンとホルムアルデヒドとを反応させて得られ
るメラミン/ホルムアルデヒド樹脂(以下メラミン樹脂
と略称することがある)を用いるのが好ましい。
は、得られる成形品の上記特性を失わない範囲で、メラ
ミンの一部を該メラミン及びホルムアルデヒドと共縮合
可能なメラミン共縮合用成分で置き換えることにより得
られるメラミン/ホルムアルデヒド系共縮合樹脂(以下
メラミン共縮合樹脂と略称することがある)を用いるこ
ともできる。
は、例えば、尿素、チオ尿素、エチレン尿素等の尿素
類;ベンゾグアナミン、アセトグアナミン、ホルムグア
ナミン、フェニルアセトグアナミン、CTUグアナミン等
のグアナミン類;及びグアニジン、ジシアンジアミド、
パラトルエンスルホンアミド等のその他のアミノ化合
物;フェノール、クレゾール、キシレノール、エチルフ
ェノール、ブチルフェノール、ビスフェノールA等のフ
ェノール類;キシレン、サッカロース等のその他のメラ
ミン共縮合用化合物;等を挙げることができ、これらの
成分は併用して差支えない。
形品特性のよさとともに成形品の表面硬度、耐熱性、耐
汚染性等のよさの観点から、メラミンに対してモル比で
約0.2以下で且つ重量比で約0.4以下であることが好まし
い。
ては、前記成形品特性を維持しうる範囲において、前記
メラミン樹脂及び/又はメラミン共縮合樹脂に対して、
これら以外の熱硬化性もしくは熱可塑性樹脂よりなるブ
レンド用樹脂成分をブレンドして得られるメラミン/ホ
ルムアルデヒド系ブレンド樹脂(以下、メラミン系ブレ
ンド樹脂と略称することがある)を使用することもでき
る。
尿素系樹脂、グアナミン系樹脂、フェノール系樹脂(ノ
ボラック型、レゾール型)、キシレン樹脂、エポキシ樹
脂、アルキッド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂等の熱硬
化性樹脂;塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート系樹脂等の熱
可塑性樹脂等を挙げることができる。
樹脂及び/又はメラミン共縮合樹脂に対するブレンド用
樹脂成分の重量比は、前記同様の観点から約0.4以下で
あることが好ましい。
脂は、メラミン又はメラミンと必要に応じて用いられる
前記メラミン共縮合用成分との合計量1モルに対して、
ホルムアルデヒド約1〜3モル反応させるのが好まし
く、約1.4〜約2.5モル反応させるのが特に好ましい。該
モル比が該上限値以下であれば、成形品が脆くなること
がなく、耐クラック性等の優れた性質が維持されるので
好ましく、一方、該モル比が該下限値以上であれば、得
られる成形用材料の硬化速度が低下したりすることがな
く、また、得られる成形品の「ハダ」の状態も良好であ
るので好ましい。
ばパラホルムアルデヒド等のような、前記メラミン及び
メラミン共縮合用成分との反応に際して、実質的にホル
ムアルデヒドとして作用する化合物を包含するものであ
る。
をホルムアルデヒド以外のアルデヒド成分、例えばアセ
トアルデヒドなどの脂肪族アルデヒド類;ベンズアルデ
ヒドなどの芳香族アルデヒド類;フルフラール;その他
前記メラミン及びメラミン共縮合用成分と反応し得るア
ルデヒド化合物によって置き換えることができる。
成分の量は、メラミン及びメラミン共縮合用成分との反
応性及び得られるメラミン樹脂及びメラミン共縮合樹脂
の硬化速度等の観点より、ホルムアルデヒド1モルに対
して約0.5モル以下であることが好ましい。
は、前記の成分(A)のメラミン系樹脂とともに成分(B)の
パルプを含有する。
ルロース系プラスチック等の原料になる、セルロース原
料から導かれたα-セルロースを主成分とする鎖状高分
子をいい、一般に工業的には木材、リンタを処理したセ
ルロース原料から製した繊維が用いられる。
0重量部に対して20〜60重量部、好ましくは25〜50重量
部である。該配合量が該上限値を超えて多過ぎては、得
られる成形用材料の流動特性及び最小賦型圧特性などの
成形適性が悪化しがちで好ましくなく、一方、該下限値
未満と少な過ぎては、得られる成形品の耐インサート性
や耐クラック性などの機械強度が低下する傾向にあり好
ましくない。
は、前記の成分(A)のメラミン系樹脂及び成分(B)のパル
プとともにと、成分(C)の高級脂肪酸を含有してなるも
のである。
を除く炭素数18〜28の一塩基性飽和直鎖脂肪酸の中から
適宜選択して用いるのが好ましい。
アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、
モンタン酸等を例示できる。
して成形品表面の「ハダ荒れ」や色ムラなどを引き起こ
したりすることのない、沸点が約190℃以上のものを用
いるのが好ましく、また、成形用材料の製造に際して分
散性のよい、融点が約100℃以下のもの、特には約80℃
以下のものを用いるのが好ましい。このような高級脂肪
酸のうち、入手の容易さなどの観点から、例えば、ベヘ
ン酸を例示することができる。
ラミン系樹脂100重量部に対して0.1 〜4重量部、好まし
くは0.2〜4重量部である。該使用量が該上限値を超え
て多過ぎては、得られる成形品の色ムラ、ブリードアウ
ト防止性が不満足なものとなる傾向にあり好ましくな
く、一方、該下限値未満と少なすぎては、射出成形時の
シリンダー安定性が不十分となりがちであり好ましくな
い。
材料は、必要に応じて、無機質充填剤を含有することが
できる。
えば、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タルク、クレ
ー、シリカ、石膏、ガラス粉等を挙げることができる。
これら無機質充填剤の使用量は、メラミン系樹脂100重
量部に対して0〜20重量部、好ましくは2〜15重量部で
あるのがよい。該使用量が該上限値以下であれば、成形
品の着色が自在にできるので好ましく、一方、2重量部
以上であれば、成形品「ハダ」が滑らかとなり、耐イン
サート性も向上するので好ましい。
材料は、一般に、硬化触媒類および金属石鹸類を含有す
る。
酸、p-トルエンスルホン酸、蓚酸ジメチル、蓚酸ジベン
ジル、フタル酸ジメチル、ベンゾイルパーオキサイド、
p-トルエンスルホン酸トリエタノールアミン塩、2-アミ
ノエチルスルホン酸、塩酸ジメチルアニリンスルホン
酸、蓚酸メラミン、塩化アンモン、燐酸アンモニウム、
燐酸トリメチル、アセトアミド、オキザミド等を;金属
石鹸類としては、例えば、ステアリン酸亜鉛、ミリスチ
ン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カ
ルシウム等を挙げることができる。
一般に、メラミン系樹脂100重量部に対してそれぞれ0
〜2重量部および0〜3重量部、好ましくは0.01〜1重
量部および0.1〜2重量部であるのがよい。
形用材料は、該成形用材料の性能を阻害しない程度にお
いて、所望する目的に応じて、他の適宜な添加剤を含有
することができる。
ル、ガラス繊維、合成繊維等のパルプ以外の有機又は無
機繊維質充填剤;例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、硫化
亜鉛、ベンガラ、紺青、鉄黒、群青、カーボンブラッ
ク、リトポン、チタンイエロー、コバルトブルー、ハン
ザイエロー、ベンジジンイエロー、レーキレッド、アニ
リンブラック、ジオキサジンバイオレット、キナクリド
ンレッド、キナクリドンバイオレット、ナフトールイエ
ロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン
等の無機又は有機顔料類;例えば、ジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート等の可塑剤;を例示することが
できる。
ば、所謂メラミンクリスタル粉末1モルに対して、例え
ば、濃度37%のホルマリン水溶液及び/又はパラホルム
アルデヒドのような形で、ホルムアルデヒド約1〜2.5
モル程度の反応モル割合で、水性媒体中、pH約7〜9程
度で反応させることにより、例えば、樹脂濃度約40〜60
重量%程度のメラミン樹脂水溶液として得ることができ
る。
は、樹脂固形分濃度約40〜60重量%程度の上記メラミン
系樹脂の水溶液にパルプを、該メラミン樹脂100重量部
に対して25〜50重量部となるように加え、更に、例え
ば、ベヘン酸などの高級脂肪酸を該メラミン樹脂100重
量部に対して0.1〜4重量部になるように配合し、混練
し、例えば約70〜100℃程度の温度で乾燥して、例え
ば、径が約3〜0.5cm程度のポップコーン状予備乾燥物
とし、これを必要に応じて、前記の他の添加剤とともに
粉砕処理して、粉末状メラミン樹脂混合物とし、次いで
該混合物を、例えば、押出機、加熱ロール機などで加熱
混練し得られる予備成形物を再粉砕するなどして製造す
るのが好ましい。
は、例えば、衝撃式ハンマーミル、ボールミル、振動ミ
ル、タワーミルなどの手段により行うことができる。望
むならば、たとえば衝撃式ハンマーミルで予備粉砕処理
したのち、更にボールミル、振動ミル、タワーミルなど
の手段で微粉砕処理して行うこともできる。また、市販
のパルプ及びメラミン樹脂含有成形用粉末も利用でき、
所望により市販成形用粉末を更に粉砕処理して利用する
こともできる。
ては、ニーダー、コニーダーなどが利用でき、又乾燥手
段としては、熱風乾燥、バンドドライヤー乾燥、流動乾
燥などを例示することができる。
としては、前記方法の外、例えば、ポップコーン状予備
乾燥物の製造時に高級脂肪酸を添加せず、または、一部
分のみ添加し、該予備乾燥物の粉砕処理時にその残部ま
たは全部を添加することができる。
しては、前記方法で製造したメラミン樹脂水溶液を減圧
乾燥、噴霧乾燥等の適宜公知の方法で乾燥し、必要に応
じて粉末状メラミン樹脂とし、これに、粉末パルプ、前
記高級脂肪酸及び必要に応じて使用する前記各種配合物
を、例えば、V型混合機、スーパーミキサー、ナウター
ミキサー、タンブラー、オムニミキサー、ヘンシェルミ
キサー、レディゲミキサー、リボンブレンダー、プラネ
タリーミキサー等の慣用の混合機を用いて均質に混合す
る所謂ドライ法を挙げることができる。
を折衷した方法(ウェット/ドライ折衷法)も採用する
ことができ、これらの方法としては、例えば、ウェット
法によるポップコーン状予備乾燥品(必要に応じて高級
脂肪酸などを添加しないこともできる)、粉末または固
形メラミン樹脂、粉末パルプ、高級脂肪酸及び必要に応
じて使用する前記各種添加剤を前記の粉砕手段により粉
砕混合する方法、これらの成分をそれぞれ予め破砕など
の手段により粉末とした後、上記の混合機を用いて混合
する方法などを例示できる。
の射出成形特性(シリンダー安定性など)、並びに、得
られる成形品の外観(カスレ、色ムラなど)及び物性
(耐クラック性、耐インサート性など)バランスのよさ
の観点から、上記ウェット/ドライ折衷法が好ましく、
中でも、全成形用材料中に占めるポップコーン状予備乾
燥物の割合が20〜60重量%、特には20〜50重量%である
のが好ましい。
は、以上のようにして得られたメラミン系樹脂混合物
を、好ましくは、押出機、加熱ロール機などで加熱混練
し、得られる予備成形物を再粉砕することにより製造す
ることができる。
としては特に制限なく適宜選択したものを用いることが
でき、例えば、一軸押出機、二軸押出機などを例示する
ことができる。圧縮比、温度は適宜に選択でき、例え
ば、1〜3の圧縮比、約50〜130℃の如き温度条件を例示
することができる。押出機の押出端は開放型、スクリー
ン状ダイス型などの任意の形式であってもよく、又、二
軸押出機は同方向2軸型でも異方向2軸型のいずれであ
ってもよい。また、加熱ロ−ル機のタイプも適宜に選択
できる。
段としては、特に限定されるものではなく、任意公知の
粉砕手段を利用して行うことができる。また、所望によ
り、篩分け手段を併用することもできる。このような再
粉砕に利用する粉砕機の例としては、衝撃式粉砕機、ハ
ンマーミル、アトマイザー、ピンミル、ロールミル、パ
ルペライザーなどを例示できる。
射出成形用材料は、特に成形時の成形用材料の計量適性
の優秀さなどの観点から粒度が、好ましくは、JIS篩で1
0メッシュ篩通過で且つ100メッシュ篩不通過のものが、
75重量%以上、更に好ましくは80重量%以上のものがよ
い。また、加熱混練の条件が80〜120℃で10〜30秒のも
のが得られる成形用材料として卓越した性能を発揮する
のでよい。
発明の数態様について更に詳しく説明する。
た各種試験方法は次の通りである。
る。これを内径50mm、高さ500mmの大きさのガラス製円
柱容器内に静かにそそぎ込む。この円柱容器下部には、
層厚み5mmの2号ガラスフィルターが取りつけられてお
り、容器下部より乾燥空気をふき込むことができる形状
となっている。100gの試料を入れた容器下部より乾燥空
気を1000ml/minの流量で1分間吹き込む。この操作に
より、吹きこぼれた重量減率(%)を求め、粉だち防止適
性とする。
の80メッシュJIS標準篩上で、ロータップ回転数290回/
分、打撃数156回/分、全振幅28mm条件で10分間篩分け
をする。次いで、篩下受皿上の試料の重量を測定し、そ
の後、更に6時間篩分け操作を継続し、再び篩下受皿上
の試料の重量を測定し、下記の計算式に従って崩壊率を
計算し、耐崩壊性の値とする。
45gとなるスパイラルフロー試験金型を使用し、下記の
射出成形条件によって同一の試料により連続50ショット
成形する。この50ショット目のスパイラル状成形品重量
を5ショット目のスパイラル状成形品重量と比較し、下
記の基準に従って評価する。
いて試料5gを金型温度150+−3℃に保つた金型のほぼ
中央に内径約50mm、高さ約10mm金属製円筒を用いて試料
が円すい状になるように入れ、15秒以内に荷重2000kgf
及び加圧時間2分で 圧縮成形する。
寸法測定器で1mmまで測り、その平均値を算出し、試料
の伸び(mm)とする。
で射出成形する。成形品を取り出したのち、可動側金型
キャビティー内の光沢度合を目視により観察し、下記の
基準に従って評価する。
℃、170℃、175℃、180℃(固定側、可動側共)に変え
る以外は前(5)項と同様の成形条件で各2枚ずつ射出成
形する。このようにして成形された合計12枚の試験片の
色ムラの状態を目視にて観察し、色ムラのない成形品の
数により評価する。
る。成形品の光沢を東京電色(株)製のグロスメーターTG
-Pを用いて測定する。入射角60℃にて測定し、屈折率1.
567のガラス表面の鏡面光沢度を100%として光沢度を測
定する。
射出成形する。
を一サイクルとして、1日4サイクル実施し、クラック
が入るまでのサイクル数と日数を求める。
クル数)と示し例えば、2−3とあれば、二日目の3サ
イクル目にクラックの発生を示す。
しく、4−1以上が特に好ましい。
mmφ、内径20mmφ、厚さ10mm)の外周部に同じ厚さの外
径52mmφの樹脂成形品の輪を一体に設け試験片とする。
℃、25分加熱し、次いで冷水で5分間冷却して1サイク
ルとする。この方法によりクラック発生の有無を観察
し、クラックの発生したサイクル数の平均値により評価
する。
(10モル)、37%濃度のホルマリン水溶液 1380g(17モ
ル)及び水 900gを還流冷却器付きフラスコに入れ、F/M
=1.7の条件で撹拌しつつ90℃で加熱反応した。メラミ
ン樹脂液の白濁点が60℃になったとき0.8gの水酸化ナト
リウムを入れ冷却しメラミン樹脂水溶液を得た。
は、5mlの樹脂液を採取し、 これに約80℃の熱水45mlを
加え撹拌し冷却させる際に白濁が生ずる時の温度をい
う。
量%)3000gに、パルプ 500g(メラミン系樹脂100重量
部に対して約33重量部)を加え、ニーダーで混練したの
ち、この混練物を90℃で90分間熱風乾燥機で乾燥し、ポ
ップコーン状予備乾燥物を得た。次いでこの予備乾燥物
約2000gをボールミルで8時間粉砕して、該予備乾燥物
の粉末を得た。
量%)をスプレードライヤ装置により、約200℃で乾燥
させ、粉末状メラミン樹脂を得た。
g(メラミン系樹脂混合物総量に対して 30.0重量%)
に、参考例Aの粉末状メラミン樹脂 900g(同 44.9重量
%)、粉末パルプ 300g(同 15.0重量%)、高級脂肪酸と
してベヘン酸 13.5g(同0.67重量%)、半水石膏 160g
(同 8.0重量%)、無水フタル酸 0.8g(同0.04重量%)
及びステアリン酸亜鉛 20g(同 1.0重量%)を加え、更
に無機顔料として酸化チタン 7.9g(同 0.4重量%)と
有機顔料としてキナクリドンレッド0.2g(同0.01重量
%)を加えてポットミルで8時間粉砕して赤色成形品用
のメラミン系樹脂混合物の粉末を得た。次いでこの樹脂
混合物粉末を二軸押出機で加熱混練した。混練押出機
は、軸径55mmφ、L/D=20、圧縮比2.0のスクリュ ーを用
い、シリンダー温度を100℃、スクリュー回転数を100rp
mの条件のもとで 、加熱押出し混練予備成形物を得た。
ン径5mmφの衝撃式粉砕機を用いて粉砕し、メラミン系
樹脂射出成形用材料を得た。
成形用材料の各種特性並びに得られる成形品の各種物性
を表3に示す。
量8000のポリエチレングリコール(PEG8000)を用いる
以外は実施例1と同様にしてメラミン樹脂射出成形用組
成物を得た。
に、成形用組成物の各種特性並びに得られる成形品の各
種物性を表3に示す。
は、メラミン/ホルムアルデヒド系樹脂(A)に対して、
パルプ(B)及び高級脂肪酸(C)をそれぞれ特定量含有して
なることを特徴とするものであり、主として各種のメラ
ミン系樹脂成形品などを射出成形するための成形用材料
として優れた改善諸性質をバランス良く兼備したもので
ある。
材料は、ウェット法とドライ法とを折衷した方法、すな
わち、ウェット法によるポップコーン状予備乾燥物、粉
末または固形メラミン樹脂、粉末パルプ、高級脂肪酸及
び必要に応じて使用する無機充填剤、顔料、硬化触媒な
ど各種添加剤を、例えば、それぞれ予め破砕などの手段
により粉末とした後、混合機を用いて混合し、次いで押
出機、加熱ロール機などで加熱混練して、得られる予備
成形物を再粉砕するなどの方法で製造するのが好まし
い。
には、全成形用組成物中に占めるポップコーン状予備乾
燥物の割合が10〜70重量%、特には20〜50重量%である
ようにするのが好ましい。
止性がやや低下する傾向にあり、また、多過ぎると耐ク
ラック性及び耐インサート性がやや不十分となる傾向に
あるので、該予備乾燥物の割合が上記範囲となるように
するのがよい。
Claims (1)
- 【請求項1】 (A)メラミン/ホルムアルデヒド系樹脂1
00重量部に対して、(B)パルプ 20〜60重量部、及び、
(C)ステアリン酸を除く炭素数18〜28の一塩基性飽
和直鎖脂肪酸 0.1〜4重量部を含有してなることを特徴
とするメラミン系樹脂射出成形用材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35038191A JP3144867B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | メラミン系樹脂射出成形用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP35038191A JP3144867B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | メラミン系樹脂射出成形用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05163419A JPH05163419A (ja) | 1993-06-29 |
JP3144867B2 true JP3144867B2 (ja) | 2001-03-12 |
Family
ID=18410103
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP35038191A Expired - Lifetime JP3144867B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | メラミン系樹脂射出成形用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3144867B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6270883B1 (en) * | 1998-10-09 | 2001-08-07 | The United States Of America As Represented By The Secretary Of Agriculture | Composites containing cellulosic pulp fibers and methods of making and using the same |
AT407997B (de) * | 1999-08-10 | 2001-07-25 | Chemiefaser Lenzing Ag | Gefärbte cellulosische formkörper |
JP2006161023A (ja) * | 2004-07-09 | 2006-06-22 | Nippon Carbide Ind Co Inc | メラミン系樹脂成形用組成物及び成形品 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP35038191A patent/JP3144867B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05163419A (ja) | 1993-06-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI228074B (en) | Continuous preparation of aminoplastics and/or phenolics | |
JP3144867B2 (ja) | メラミン系樹脂射出成形用材料 | |
US3786041A (en) | Melamine-formaldehyde resin containing alumina hydrate | |
JP3144866B2 (ja) | 射出成形用メラミン系樹脂成形材料 | |
JP3144862B2 (ja) | メラミン系樹脂射出成形用組成物 | |
JP5171323B2 (ja) | 陶器風メラミン系樹脂製食器の製造方法、及び該方法により得られた食器 | |
US3637548A (en) | Melamine molding composition | |
US3454529A (en) | Process for the manufacture of benzoguanamine - melamine - formaldehyde filled molding compositions | |
JP3204965B2 (ja) | アミノ系樹脂成形材料 | |
JP3406006B2 (ja) | メラミン系樹脂成形材料 | |
US4085075A (en) | Carbohydrate thermoset resins | |
JP3204960B2 (ja) | メラミン系樹脂成形材料組成物 | |
US3407155A (en) | Aminotriazine decorative, dimensionally stable molding compound containing a polymerized aromatic monomer and hydroxyl-containing vinyl monomers copolymer | |
JP3144856B2 (ja) | メラミン系樹脂成形用粒状組成物 | |
JP2649522B2 (ja) | 成形用メラミン系樹脂組成物 | |
JPS6232013A (ja) | メラミン系樹脂成形材料の多段圧縮成形法 | |
US3789041A (en) | Melamine-formaldehyde resins containing clcium carbonate | |
JP2684555B2 (ja) | メラミン系樹脂成形用組成物 | |
JPS61203159A (ja) | 成形用メラミン系樹脂組成物 | |
KR100444580B1 (ko) | 멜라민 수지의 제조방법 및 이를 함유하는 제품 | |
US3538026A (en) | Process for preparing a stain-resistant molding composition comprising dry blending melamine per se and melamine-formaldehyde molding powder | |
JPH0674372B2 (ja) | メラミン系樹脂成形材料 | |
US3223656A (en) | Urea-formaldehyde molding compositions containing cyanuric acid as latent curing catalyst and method | |
US3026277A (en) | Process for preparing molding composition comprising aldehyde condensation product and non-ionic surface active agent | |
JPS59199750A (ja) | 粉状メラミン系樹脂成形用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090105 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105 Year of fee payment: 11 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |