JPH0479964A - 溶解治療装置 - Google Patents

溶解治療装置

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JPH0479964A
JPH0479964A JP2196725A JP19672590A JPH0479964A JP H0479964 A JPH0479964 A JP H0479964A JP 2196725 A JP2196725 A JP 2196725A JP 19672590 A JP19672590 A JP 19672590A JP H0479964 A JPH0479964 A JP H0479964A
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JP
Japan
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suction
treatment
time
stopping
stopped
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JP2196725A
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English (en)
Inventor
Koji Fujio
浩司 藤尾
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、生体内の凝塊物を溶解、または溶解を促進補
助する薬液を体内の凝塊物の周囲に導入し、凝塊物の溶
解後その溶解成分を体外へ回収する溶解治療装置に関す
る。
[従来技術] 従来、この種の溶解治療装置にかかわる結石溶解治療装
置は、特開昭62−117545号公報および特開昭6
3−40541号公報等に開示されているようにすでに
周知である。前者の装置は、ポンプを用いて生体内の治
療部位へ一定量の薬液を注入・吸引して撹拌し、その溶
解を促進するようにしたものであり、後者の装置は、更
に胆嚢内の圧力を検出し、同胆嚢内の圧力を設定範囲内
に保持するように薬液の流通を制御する手段を備えたも
のである。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上述した特開昭62−117545号公
報に示される装置では、装置の停止すなわち治療の中止
・終了の際に、胆嚢内に残留している薬液を吸引回収す
ることができず、残留薬液の回収は手動にたよっている
一方、上記特開昭6:3−40541号公報に開示され
ている装置では、薬液の注入と吸引を同時に行うような
連続潅流方式をとっている。この装置においても、胆嚢
に貯留している薬液量の検出手段がなく、装置停止の際
に胆嚢内の薬液を正確かつ確実、に体外に吸引排出する
機能を有してぃない。したがって、治療終了時あるいは
治療中止時の薬液処理が行われないので、体内に治療用
薬液が残留する、残留薬液が胆嚢から漏洩するなどの問
題点を有しており大変危険であった。
[発明の目的] 本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたちのてあって
、その目的は、簡単な構成と制御により薬液を安全に導
入・排出して体内の凝塊物の溶解治療を行い、治療中止
もしくは治療終了時において、体内に残留する薬液を吸
引排出するよう動作した後に装置の動作が停止するよう
な、安全な溶解治療装置を提供するにある。
[問題点を解決する手段及び作用] 本発明は、上記問題点を解決するために、生体内の凝塊
物を溶解する薬液を該生体内に注入、吸引する薬液注入
・吸引手段と、前記薬液注入・吸引手段を制御する制御
手段とを具備し、前記制御手段は治療の中止および停止
の操作の際に、該生体内に注入した薬液を吸引して排出
する動作の終了後に、実際の動作を中止/停止させて、
安全な状態を確保している。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。
第1図ないし第5図は本発明の第1実施例に係り、第1
 a (A)、(B)は第1実施例における治療中止処
理を含む溶解治療の動作を示すフロー図、第2図は第1
実施例の装置の全体図、第3図は第1実施例における潅
流系の該略図、第4図はコントロールユニットの構成を
示すブロック図、第5図は第1実施例の代表的動作を示
す説明図である。
第2図に示すように溶解治療装置1は、治療台3上に横
たわる患者等の人体2内の治療部位としての例えば胆嚢
4内に生じた結石5を溶解治療するものである。
第2図及び第3図に示すように前記胆114には経皮的
にカテーテル6の先端部が挿入されており、このカテー
テル6は多孔チューブで形成され、注入管路6a、吸引
管16b及び圧力管路6cの3つのルーメンを有してい
る。
そして、前記カテーテル6の前述した3つのルーメンは
カテーテル後端で分岐し、注入管路6aはコネクタ7a
を介して注入用ポンプチューブ8aに接続され、吸引管
路6bはコネクタ7bを介して吸引用ポンプチューブ8
bに接続され、圧力管路6Cは圧力センサ9に接続され
ている。
前記注入用ポンプチューブ8aは、中間部に注入ポンプ
10が介挿され、端部が例えばモノオクタノイン、d−
リモネン或いはメチル上ブチルエーテル(MTBE)に
よる結石溶解剤である薬液を貯蔵した液槽12に接続さ
れている。
前記吸引用ポンプチューブ8bは、中間部に吸引ポンプ
11が介挿され、端部が治療部位がち回収された流体を
貯蔵するための排液槽13に接続されている。
更に、前記注入ポンプ10および前記吸引ポンプ11は
、コントロールユニット19を介して入力・制御装置2
0に接続され、前記コントロールユニット19でポンプ
回転数が自由に設定されると共に、該入力・制御装置F
20によって各ポンプの駆動時間やポンプの切換え動作
が設定され、その設定内容に応じてポンプが動作するよ
うになっている。
第2図に示すように、前記胆嚢4へ超音波を照射するた
めの超音波アプリケータ14は、内部に単体もしくは複
数の図示しない超音波振動子を有し、支持アーム15の
先端部に配設した支持部材21によって支持固定される
と共に、ケーブル16により電力増幅器17に接続され
ている。
前記電力増幅器17には発振器18の出力信号が入力さ
れるようになっている。
前記発振器18には、前記コントロールユニット19か
ら、出力信号の周波数、振幅、パルス数、パルス間隔及
び駆動時間等について調節・設定さされた信号が入力さ
れるようになっている。この発振器18の出力信号は、
前記電力増幅器17によって増幅され、この増幅信号は
前記超音波アプリケータ14内の超音波振動子14aに
印加されるようになっている。
前述した超音波振動子14aによって励起された超音波
は、前記人体2の前記胆嚢4内に存在する前記結石5を
含むその近傍に照射されるようになっている。
また、前記支持部材21の中心軸を対象として、前記超
音波アプリケータ14の反対側には観測用の超音波プロ
ーブ22が着脱自在に保持されるようになっている。更
に、前記超音波プローブ22と前記アプリケータ14と
は、支持部材21を中心に180°回転することにより
、前記超音波プローブ22の観測範囲中心軸と超音波ア
プリケータ14の超音波照射領域の中心軸が一致するよ
うになっている。
前記超音波プローブ22は、超音波観測装置23に接続
され、前記人体2内の前記胆嚢4を含む超音波画像がモ
ニタ24に映しだされるようになっている。
前記コントロールユニット1つ、前記入力・制御装W2
0、前記注入ポンプ10、前記吸引ポンプ11、前記発
振器18及び前記電力増幅器17は、絶縁トランス26
と電源スィッチ25とを介して電源に接続されている。
また、前記圧力センサ9はレール27上で上下方向、即
ち垂直方向に移動自在となっており、レール27上の任
意の位置に固定されるようになっている。
前記コントロールユニット1つ、前記入力・制御装置2
0、前記コネクタ7a、7b、前記注入ポンプ10、前
記吸引ポンプ11、前記液槽12、前記排液槽13、前
記発振器18、前記電源スィッチ25、前記絶縁トラン
ス26、前記レール27及び前記電力増幅器17は、本
体ラック28上に設置または固定されている。
前記コントロールユニット19に関連する構成について
第4図を用いて説明する。
圧力センサ9は信号増幅器30に接続されており、信号
増幅器3oにおいて増幅された信号はローパスフィルタ
32を介して比較回路36、比較回路38に入力される
。比較回路36および比較回路38には、それぞれ上限
圧力に対応する基準電圧源35、吸引の際の下限圧力に
対応する基準電圧源37が接続されており、圧力信号と
基準電圧との比較信号がそれぞれI10インターフェイ
ス44およびバス45を介して上記入力・制御装置20
へと出力される。
また、上記信号増幅器30にはオフセット調節手段31
が接続されており、信号増幅器30がら出力される圧力
信号のオフセットを調節できるようになっている。さら
に、ローパスフィルタ32を通過した圧力信号は、治療
部位の圧力を表示する圧力表示回路33およびオフセッ
ト圧力表示回路34に入力される。
上記注入ポンプ10、吸引ポンプ11はそれぞれ動作調
整回路39.41に接続されており、上記動作調整回路
39.41には、バス45、I10インターフェイス4
4を介して動作制御信号が入力・制御装置20より入力
され、またそれぞれ回転数表示回路40.42が接続さ
れている。
上記出力調整回路43は、その入力端に発振器18の発
振出力が印加され、I10インターフェース44を介し
て制御端に印加される制御信号によって、発振器18の
出方を調整することができる。この発振器18の出方は
、この出力調整回路43において、前記I10インタフ
ェース44及びパスライン45を介した入力・制御装置
2oの制御信号により例えば周波数、振幅、パルス数、
パルス間隔及び駆動時間等の調整を受けた後、前記電力
増幅器17において増幅され、前記超音波アプリケータ
14内の超音波振動子14aを駆動するようになってい
る。
尚、治療を中止させる操作を行う手段として、中止スイ
ッチ97が設けである。このスイッチ97をオンすると
、I10インタフェース44を介して、入力・制御装置
20に中止信号が送られ、入力・制御装置20はこの中
止信号に基づいて中止処理の制御動作を行うようになる
又、強制的に中止させるための中止スイッチ98も設け
である。
又、入力・制御手段20に対し、治療データを入力する
ためのキーボード等によるデータ久方手段99も設けで
ある。
この第1実施例は、入力 制御装置20の管理のもとで
、注入ポンプ10、吸引ポンプ11等は第5図に示すよ
うな動作(代表的動作)を行う。
タイマから読出し時刻が注入開始時刻t+1に達すると
第5図(a)に示すように注入ポンプ10の回転により
、薬液注入が開始し注入時刻t12に注入ポンプ10は
停止する。この時刻t+2は超音波照射の開始時刻であ
り、第5図(b)に示すように超音波照射が開始する。
この照射の後、第5図(C)に示すように、時刻t、3
で吸引ポンプ11が始動して、吸引が開始する。この吸
引動作が時刻tx4まで行われた後、休止が開始する。
この休止期間が終了すると、第1回目の注入と超音波照
射と吸引による治療処理が終了し、時刻t21から引き
続いて第2回路の治療処理が行われる。
各動作において胆嚢内の圧力は圧力センサ9の出力信号
によって、許容される圧力であるか監視されている。従
って、例えば第5図における超音波照射時間中の時刻t
において、検出された圧力が上限値を越えると、第5図
(c)に示すように吸引ポンプ11が回転して吸引動作
を行い(この吸引動作を予備吸引と呼ぶ)、上限値以下
になるとこの吸引動作を停止する。その後、超音波照射
が終了して、吸引ポンプ11が回転して吸引動作を行う
が、上記予備吸引による吸引量だけ少ない吸引動作を行
う。
通常はこのように動作するが、例えば第5図(a)にお
ける注入動作中の時刻t′において、中止スイッチ97
が操作されると、第5図(d)に示すように中止信号が
出力され、この信号を入力 制御装置20が検知すると
、中止処理の制御を行うようになる。
つまり、注入ポンプ10を直ちに停止して、注入動作を
停止(中断)させ(第5図(a)参照)、且つこの時刻
までの注入量を算出して、この注入量に見合うだけ吸引
ポンプ10を直ちに動作させて(第5図(C)参照)吸
引動作を行わせ、生体内に注入された薬液を体外に排出
し終えると、この吸引動作を停止し、装置1が停止(中
止)することになる。
尚、超音波照射中に中止スイッチ97が操作されると、
この照射を停止して、直ちに吸引ポンプ11が動作する
ことになる。又、吸引ポンプ11が動作中に、中止スイ
ッチ97が操作されると、吸引動作を続行して、注入さ
れた薬液を体外に排出し終えると、吸引ポンプ11を停
止させることになる。
一方、中止スイッチ98が操作されると、装置1は直ち
に停止する。このような動作を行うように、入力・制御
手段20は第1図に示すようなフローチャートのように
注入ポンプ10、吸引ポンプ11等を制御する。次に、
第1図を参照して、詳しい動作を説明する。
この装f1の動作が開始すると、第1ステツプS1の治
療に必要な治療データの入力を行う。つまり、薬液を注
入する注入時間及び吸引する吸引時間、あるい゛は注入
量及び吸引量、超音波照射時間又は、放置時間、必要に
応じての休止時間、これらの繰り返し回数が操作者によ
り、入力・制御装置20に入力される。
ステップS1のデータ入力により、ステ・・ブS2の治
療時間各動作の開始及び終了時間の算出、設定が行われ
る。
つまり、ステップS1のデータに基づき治療に要する全
時間が算出される。
また、第n回目における注入開始時刻tnl、第n回目
での注入終了時刻及び超音波照射(又は放置)開始時刻
tn2、第n回目での超音波照射(又は放W)終了及び
吸引開始時刻tn3、第n回目での吸引終了時及び休止
開始時刻tn4、第n回目での休止終了、つまり第(n
+1)回目の注入開始時刻tn+11.・・・という具
合に全治療にわたる各動作手段(例えば注入ポンプ10
、吸引ポンプ11、超音波アプリケータ14)の動作開
始、終了時刻が算出され、入力・制御装置20に設定、
記憶される。従って、これらの各時刻に基づいて、各動
作手段に対する動作、不動作が切換えられることになる
これらの時間の算出が行われると、ステップS3の全治
療時間の表示が行われる。つまり、ステップS2による
算出された治療に要する時間が入力・制御袋’1120
の表示部に表示される。
この表示の後、ステップS4のタイマの起動となる。治
療の時間制御を行う為、入力 制御装置20内部のタイ
マを起動して、必要に応じて、いつでもその時点での時
刻(治療開始からの経過時刻〉を知ることが可能ななよ
うにする。このタイマが起動すると、ステップS5にお
いて入力 制御装置20は、該タイマからの時刻の読出
しを行い、ステップS6で胆嚢内圧力が上限圧力を越え
たか否かの判別を行う。
胆嚢内の圧力は圧力センサ9によって測定され、その信
号はコントロールユニット19内の比較回路36に入力
され、上限圧力値に対応する基準電圧源35と比較され
、検出された信号が上限圧力値を越えたかどうか、この
比較回路36の出力状態、つまり“H”か“L“かを読
みとる。
ステップS6の判断がYESの場合、ステップS7aの
上限圧力値を越えた時点の動作状態を判断する処理を行
った後、ステップS8に移り、逆にNOの場合にはステ
ップS7bの予備吸引動作中かの判断を行う。
ステップS7aは、注入動作中か、超音波照射中か、予
備吸引動作中かの各判断を行うステップ57al、57
a2,57a3からなる。
注入動作中の場合には、注入動作を停止させるために、
ステップ57al−1で注入動作停止時間を現時刻に設
定する。これにより、時間的に後のステップにおける注
入動作停止時刻の判断動作時以降で注入動作の停止を行
うことになる。このステップ57al−1の後、新たな
吸引動作停止時刻を算出及び設定する処理を行う。
ステップ57a1−2では、圧力センサ9の検出により
、注入停止がかかるまで、実際に動いた注入時間をもと
に、実働注入時間−吸引時間となるように、新たな吸引
停止時間を設定し、ステップS8に移る6 ステップ57a2における超音波照射とは超音波アプリ
ケータ14から体内に超音波を照射することである。こ
の超音波照射を行わない場合には放置中かの判断が行わ
れる。この判断がYESの場合には、予備吸引動作を開
始する。具体的には吸引ポンプ11を動作させることで
ある。この後、ステップS8に移る。尚、予備吸引とは
、超音波照射中(又は放置中)に、胆嚢内の圧力が設定
された上限値を越えたとき、超過した圧力除去のために
、胆嚢内圧力がこの上限値以下になるまで、吸引ポンプ
を回転させることである。ステップ57a2−1のこの
予備吸引動作の後、ステップS8に移る。
又、ステップ57a3の予備吸引動作中かの判断でYE
Sの場合、ステップ57a3−1の予備吸引動作時間を
積算する処理を行った後、ステップS8に移る。このス
テップ57a3−1により、予備吸引動作のための吸引
ポンプ11が動作している時間は、ステップS5におけ
る読出し毎に積算していくことになる。
ステップS7bの予備吸引動作中かの判断がYESの場
合、ステップ87t)−1で吸引動作を停止し、予備吸
引動作時間を算出する。具体的には、吸引ポンプ11を
停止して、予備吸引ポンプ11が動作した時間を求める
。その後、ステップ57b−2の新たな第n回目の吸引
動作停止時間を算出し、ステップS8に移る。このステ
ップ57b1において、注入動作時間が予備吸引動作時
間+吸引動作時間となる様に、吸引動作における吸引ポ
ンプ11の停止時刻を求める。
ステップS8の第n回目の注入動作開始時刻かの判断で
、YESの場合には、ステップS9aの胆嚢内圧力が上
限値を越えているかの判断が行われ、逆にNoの場合に
は、ステップS9bの第n回目の注入動作停止時刻かの
判断を行う。
ステップS8における“注入動作開始”とは、注入ポン
プ10の回転を開始することをいう。
ステップS9aの判断がNoの場合には、ステップ59
a−1の注入ポンプの動作を開始する処理を行った後、
ステップS12に移り、逆にYESの場合にはステップ
59a−2の圧力異常の告知を行った後、ステップS1
2に移る。
ステップS9a、59a−2で含むブロックは、注入動
作開始時に、胆嚢内の圧力が上限値を越えていると、こ
のブロックの処理と処理速度の速さにより、注入ポンプ
10は回転しないので、異常告知が行われる。
ステップS9bの第n回目の注入動作停止時刻かの判断
で、Noの場合にはステップS10の第n回目の吸引動
作開始時刻かの判断が行われ、逆にYESの場合には、
ステップ59bl−1の注入ポンプを停止し、超音波照
射(又は放置)を開始した後ステップS12に移る。
ステップS10の判断がNOの場合には、ステップ5l
lbに移り、逆にYESの場合には、ステップ5lla
の予備吸引動作が終了したかの判断を行う。このステッ
プ5llaでの判断がYESの場合には、ステップ5l
la−1の超音波照射(又は放置)を停止し、吸引動作
を開始した後、ステップS12に移る。ステップSl 
laの判断がNOの場合には、ステップ5lla−2の
予備吸引動作を停止し、予備吸引動作時間を算出する処
理を行った後、ステップ5lla−3の新たな(第n回
目の)の吸引動作停止時間を算出した後、ステップ5l
la−1に移る。
ステップ5lla  5lla−2,5lla3を含む
ブロックは、予備吸引動作が終了しないまま、吸引動作
に入った場合には、上述と同様にこれまでの吸引ポンプ
11の動作時間を千備吸弓動作時間として求めて、予備
吸引の停止を行う。
ステップ5llbの第n回目の吸引動作停止時刻かの判
断がNoの場合には、ステップS12の治療を中止する
かの判断を行う処理に移り、逆にYESの場合にはステ
ップ5llb−1の吸引ポンプの動作を停止する処理を
行った後、ステップS12に移る。
尚、ステップS8.S9b、SIO,5llb等におけ
る各時刻は第5図におけるtnl、tn2、・・・を示
す。
ステップS12の治療を中止するかの判断は、入力・制
御装W20で中止か選択されたか否かを判断し、中止で
ない場合にステップ813に移り、中止の操作が行われ
たことを判断した場合には、ステップ512−1,5L
2−2.S12’−3゜S 12−4、つまり注入動作
中か、超音波照射中(又は放置中)か、予備吸引動作中
かの判断が行われる。
これらのステップ512−1.・・・S12中止すると
きの動作状態を判断する。
ステップS 12−1で注入動作中と判断した場合には
、ステップ5L2−5の注入ポンプの動作を停止する処
理を行う。又、ステップS 12−2の判断がYESの
場合には、ステップS 12−6の超音波照射を停止す
る処理を行う。このステップ512−6で放置中の場合
には、この放置を停止する。ステップS 12−3の判
断がYESの場合には、ステップ512−7の吸引動作
時間を算出する。またステップS 12−4の判断がY
ESの場合には、ステップ511−8の予備吸引動作時
間を算出する。これらのステップ512−5゜・S 1
2−8の処理が終了すると、ステップ512−9の吸引
処理動作停止時刻を算出する。胆嚢4は、 内に残っている薬液の残量を注入ポンプ10の動作時間
と吸引ポンプ11の動作時間(予備吸引による吸引ポン
プ11の動作時間を含む。〉の差から求め、残量を吸引
するのに必要な吸引時間から、吸引処理動作停止時刻を
求める処理を行う。
このステップ512−9の後、ステップ51210の吸
引ポンプの動作を開始し、その後ステップ512−11
の吸引処理動作停止時刻かの判断を行い、この時刻でな
い場合にはステップ512−12の吸引処理動作を中止
するかの判断を行つ。
このステップ512−12では、中止処理ループ中で、
吸引動作のさらなる中止が選択されたかを判断する。こ
の判断がNOの場合には、ステップ512−3のタイマ
から時刻の読出しを行い、ステップ512−11に戻る
。このステップ512−13は、ステップS4での現時
刻の取込みを行えないので、このステップ512−13
で現在時刻を読んで、時間による動作の判断に用いる。
上記ステップ512−11,512−12の判断がYE
Sの場合にはステップ512−14の吸引ポンプの動作
を停止する処理を行った後、ステップS15に移る。
ステップ13のn回目の休止動作終了時刻かの判断がN
oの場合には、ステップS5に戻る。この判断は1回の
シーケンスが終了したか否かを判断するもので、休止時
間を設けない場合には再び吸引動作停止時刻かの判断を
行う。このステップS13がYESの場合にはステップ
S14の設定の繰り返し回数を終了したかの判断を行う
。この判断がNoの場合には、(n=n+1)Iした後
、ステップS5に戻る。
ステップS14は繰返したシーケンスの回数が設定した
回数に達したか否かの判断を行う。
ステップ514−1は、次のシーケンスを行うために、
実行シーケンスの繰返し回数が何回目にあたるかを示す
変数を1つカウントアツプする。
ステップS14の判断がYESの場合には、ステップS
15の治療データの保存を行った後終了する。
ステップS15で、各シーケンスで実際に注入した時間
及び注入量、吸引した時間及び吸引策、予備吸引した時
間及び量、放置又は超音波照射した時間、実際の繰返し
回数等、治療の動作結果が入力・制御袋W 20に保存
される。
この第1実施例によれば、治療の中止/停止操作を行っ
た場合、入力 制御装置20は第1図(A)(8)に示
すフローに従って、その中止/停止操作を検出し、胆嚢
内から薬液を排出する動作を完了した後に、この装W1
を中止/停止させる中止処理を行う。
この中止処理を行うので、装置の治療動作中の任意の時
点で治療を中止しても、注入した溶解剤が体内に残され
ることがなく、注入した溶解剤の全量を確実に体外に吸
引排出して装置の治療動作を停止する。この作用によっ
て、きわめて安全かつ確実な溶解治療を行うことができ
る。また、治療の中止が緊急度を要するものである場合
には、吸引排出処理も途中で停止して装置動作を完全に
停止することができるため、治療中止の緊急度にも対応
できる安全な中止処理が保証される。
また、吸引の速度を速くして薬剤吸引の迅速性を向上さ
せるには、本実施例の吸引動作、中止動作に伴う吸引排
出動作あるいはこれらの両方の動作による吸引ポンプ1
1動作速度を注入速度よりも速くし、第1図(A) 、
 (B)中の各ステップ57a−2,57b−2,5l
la−3,512−9における吸引ポンプ停止時間の算
出・設定、およびステップS1における注入ないし吸引
動作時間の入力・設定において、注入と吸引の速度差を
前提として、それぞれ算出・設定、入力・設定する様に
してやれば良い。
こうすることにより、注入した薬剤の体外への排出動作
が速くなり、予備吸引等による薬剤圧力除去の効果が向
上し、なおかつ中止処理の迅速性が向上し、さらに安全
な中止処理が保証される。
第6図は、本発明の第2実施例における装置の潅流系を
示す概略図である。
本実施例における溶解剤注入・吸引のために単一のポン
プ61が用いてあり、このポンプ61内部のピストン駆
動手段63によりピストン62がシリンダー内で前後に
移動し、ピストン62の前移動によって溶解剤の注入、
後移動によって溶解剤の吸引を行う。溶解剤が流通する
カテーテル6の管路途中には、吸引した溶解剤から体液
や結石片をその比重差により溶解剤と分離するためのト
ラップ60が設けられている。また、上記ポンプ61の
内部には上記ピストン62の位置を検出するために、例
えば近接センサ等による前方検出器64および後方検出
器65が設けられている。あるいは上記ピストン駆動手
段63、もしくはこのピストン駆動手段63からピスト
ン62に駆動力を伝達するシャフトに例えばエンコーダ
等を設けてピストン62の位置を検出しても良い。上記
前方検出器64および上記後方検出器65は制御袋W6
6に接続されており、それぞれの位置検出信号が制御装
置66に入力される。また、上記制御袋w66からの上
記ピストン駆動手段63に制御信号が出力された上記ピ
ストン62の前後移動動作を制御する。
第7図(a) 、 (b)は本実施例における中止操作
が行われてない場合での動作の様子を示すものであり、
先の実施例と同様に注入と吸引の繰返し、もしくは注入
と放置と吸引の繰返しが行われる。
第8図に示されるフローのように、本実施例による溶解
治療装置の治療動作中に治療の中止あるいは装置動作の
停止が選択された場合には、制御装置66はステップS
aでそれを判断し、ステップsbで示すように後方検出
器65から検出信号が出力されるまでピストン62を後
方に移動させて、中止/停止が選択された時点における
体内の残留溶解剤を全て吸引排出して装置の動作を停止
する。
例えば第7図(a)における第2回目の治療処理ルーチ
ンTR2の途中において、中止操作が行われると、制御
装置66はこれを検知し、ピストン62を後方に移動さ
せて後方検出器65により、検知信号が検出されると、
この治療処理を中止/停止する。この場合の動作は第7
図(C)のようになる。
第8図に示すフローとは異なり、第9図に示すフローの
ようにしても良い。
つまり、治療を中止するかの判断SaがYESの場合、
ステップScでピストン62は前方移動中かを判断し、
この判断がYESの場合には、ステップSdに示すよう
にピストン62を前方位置まで移動する。この後、ステ
ップSeに示すように、ピストン62を後方位置まで移
動して中止/停止する。
一方、ステップScの判断がNoの場合には、ステップ
Sfに示すようにピストン62は後方位置かを判断し、
後方位置であれば終了し、Noの場合にはステップSe
を行った後中止/停止する。
第9図に示すフローに従った場合には第7C図の代りに
第7図(d)のようになる。
例えば第2のルーチンTR2の途中で治療の中止が行わ
れると、ピストン62が前方移動中(注入中)の場合に
は、そのままピストン62を前方位置まで移動させ規定
量の溶解剤注入を行った後に、ピストン62を後方移動
させ規定量のの通常吸引動作により体内残留溶解剤を吸
引排出するように動作するようにしても良い。
本実施例においても第1実施例と同様に、溶解剤の吸引
排出動作中の中止選択により装置の動作を完全に停止す
るようにして、極めて緊急度の高い装置停止にも応じら
れるよう動作する。この動作例を第7図(e)に示す。
かかる構成および作用により、本実施例における溶解治
療装置は第1実施例と同様の効果を得ることができ、安
全な治療動作の中止/停止を行うことができる。
第10図は本発明の第3実施例における溶解治療装置の
潅流系を示す概略図である。ここでの潅流動作は、注入
と吸引を繰返すような方式、もしくは注入と吸引を同時
に行って連続的に潅流させる方式のいずれでも良い。同
図において注入用ポンプチューブ8aおよび吸引用ポン
プチューブ8bの中間部には、それぞれ注入流量と吸引
流量を検出するための注入流量センサ46および吸引流
量センサ47が設けられており、コントロールユニット
19′に検出信号が入力されるよう接続されている。第
11図は本実施例における溶解治療装置のコントロール
ユニット19′の構成を示すブロック図である。上記注
入流量センサ46および吸引流量センサ47はそれぞれ
積分増幅器48と49に接続されており、それぞれの流
量積分信号は差動増幅器50において累算流量差信号に
変換され、この信号はA、/D変換器51に入力される
。上記積分増幅器48および49には入力・制御装置2
0からI10インターフェース44を介して積分出力を
リセットするための制御信号が入力されるようになって
おり、上記A/D変換器51には入力・制御装置20か
らの制御信号により積算流量差信号が上記入力・制御装
置20ヘデジタル変換出力される。尚、第4図に示した
スイッチ97.98及びデータ入力手段9つは省略しで
ある。
第12図は本実施例における溶解治療装置の治療停止/
終了にかかわる入力・制御装置20の制御動作の様子を
示すものである。同図では、術者の選択により治療の中
止もしくは治療の停止が選択されると、ステップSgで
示すように注入ポンプ10が直ちに停止される。その後
ステップshにより、胆嚢内に挿通されているカテーテ
ル6内部の圧力管路6Cと、これに接続された圧力セン
サ9により検出された圧力信号は、上記コントロールユ
ニット19′内で大気圧を示す基準電圧信号と比較され
、その比較信号が上記入力・制御装置20に出力される
。したがって、入力・制御装置20はこの比較信号に基
づいて胆嚢内圧が大気圧以下すなわち除圧となるまで残
留溶解剤の吸引排出処理を行う。胆嚢内圧が除圧になる
とステップSiに示す様に吸引ポンプ11が停止され、
装置の動作は終了手続きへと移行する。
このように胆嚢内圧監視下で吸引動作だけ行えば、確実
な残留溶解剤の吸引排出処理が簡単に実現される。
第13図は本実施例で示される別の治療停止//終了動
作の様子を説明する図である。
治療の中止/終了すなわち装置動作の停止が選択される
と、ステップSjに示すように注入ポンプ10および吸
引ポンプ11が停止され、その後ステップSkに示すよ
うに停止時点の注入と吸弓の積算流量差信号がA/D変
換されて入力 制御装置20に取り込まれ、記憶された
後に積分器48と同4つの出力がリセットされる。その
後に、ステップSfJに示すように吸引ポンプ11の動
作により残留溶解剤の吸引排出処理が開始される。
吸引排出において、ステップSmに示すように吸引排出
した溶解剤の積算量は常に入力・制御装置20によって
監視され、この吸引排出積算量が上記注入 吸引積算流
量差に等しくなると、ステップSnに示すように吸引ポ
ンプ11の動作を停止して、装置の動作は終了手続へと
移行する。
本実施例においても先の実施例と同様に、溶解剤の吸引
排出動作中の中止選択により装置の動作を完全に停止す
るようにして、極めて緊急度の高い装置停止にも応じら
れるよう動作する。
かかる行為および作用により、本実施例における溶解治
療装置は先の実施例と同様の効果を得ることができ、安
全な治療動作の中止・停止を行うことができる。また、
シーケンス的、連続的潅流のいずれの方式においても安
全な装置停止を実現できるという極めて有効な効果を有
する。
また、本発明の第1、第2および第3実施例において溶
解治療装置への供給電源が停止した場合には、図示しな
い電源監視回路および停止した場合には、電源監視回路
および電源切り換え手段により、図示しない装置本体に
搭載されている小型予備電源へ電源が切り換えられ、電
源供給の停止を治療の停止もしくは中止とみなして上述
した体内残留溶解剤の吸引排出処理動作を行わせるよう
にすれば、更に装置動作および治療の安全性が向上する
第14図は本発明の第4実施例の潅流系の構成を示す。
この第4実施例は上記第1実施例とほぼ同様に構成され
るが、溶解剤や生食水を切換える前処理機構において異
なっている。なお上記第1実施例の装置と同じ構成部分
については、同一の符号を付すに止め、その説明は省略
する。
第14図において、送液チューブ8aの他端は集合コネ
クタ75を介して3方向に分岐し、符号70は薬液切換
え部で、3個の電磁弁71,72゜73からなり、それ
ぞれの電磁弁71,72.73は、集合コネクタ75か
ら分岐した送液チューブ76.77.78にそれぞれ接
続されている。
そして、送液チューブ76.77.78はそれぞれ液槽
79,80.81に接続されている。なお上記液槽79
,80.81には任意の液体を収納する事ができるが、
ここでは液槽79には生理食塩水(以下生食と略記)、
液槽80にはコレステロール系胆石溶解剤、そして液槽
81にはビリルビン系胆石溶解剤が入れられている。な
お、各電磁弁71,72.73は、コントロールユニッ
ト19″にそれぞれ電気的に接続されている。
第14図におけるコントロールユニット19″の詳細は
、第15図の点線内で構成され、電磁弁71.72.7
3の入力端は、それぞれ電磁弁の開閉を制御する切換え
回路82,83.84に接続されており、この切換え回
路82.83.84の入力端は、I10インターフェイ
ス44の出力端に接続されている。尚、スイッチ97.
98は省略しである。又、第14図では第15図の圧力
センサ9を省略しである。
以上のように構成された本実施例における溶解治療装置
の作用を以下に説明する。本実施例における溶解治療装
置は、それぞれ上記注入ポンプ10および吸引ポンプ1
1の動作によって溶解剤の注入と溶解剤の吸引を行い、
必要に応じて注入動作と吸引動作との間に溶解剤を貯留
したままにする放置ステップを挿入して動作する溶解治
療制御のシーケンスに先立ち、自動的に胆汁排出、生食
注入による胆嚢内の洗浄作用等の前処理シーケンスを行
うものに関する。
第16図のフローチャー■・に基づき、治療が開始され
た時点ではステップS41に示すように電磁弁71,7
2.73は全て閉じた状態となっており、ステップS4
2,43に示すように入力・制御袋!20で胆汁排出動
作および生食洗浄動作をさせるかどうかを術者が選択す
る。胆汁排出動作を選択すると、ステップ542−1で
示すように吸引ポンプが差動し、ステップ542−2に
より胆嚢内圧が零になるまで駆動され、ステップ542
−3で示すように吸引ポンプ11が停止する。
続いて生食水洗浄動作を選択すると、ステップ843−
1に示すように電磁弁71が開かれ入力・制御装置i2
0において各ポンプの開始・終了時間の算出設定が行わ
れ(ステップ343−2)、タイマーが起動される(ス
テップ843−3)。
制御装置内ではタイマからの時刻を読出しくステップ3
43−4) 、この時刻が注入開始時刻かを判断しくス
テップ843−5>、注入開始時刻になると、吸引ポン
プ10を停止させ、注入ポンプ11を作動させる(ステ
ップ343−6)。
その後、吸引動作開始時刻かを判断しくステップ843
−7) 、この時刻になると注入ポンプ10を停止し、
吸引ポンプ11を回転(作動)させる(ステップ343
−8)。
この吸引ポンプ11を作動させた後、吸引終了時刻かの
判断が行われ、この時刻に達してないとステップ343
−4に戻り、この時刻に達すると設定された前処理回数
かの判断が行われ(ステップ343−10)、この回数
に達しないとこれまでの繰返し回数がカウントアツプさ
れ(ステップ343−11)、再びステップ343−4
に戻る。
一方、設定された回数に達すると、吸引ポンプ11が停
止しくステップ343−12>、さらに電磁弁71を閉
じる処理を行い(ステップ34313)、薬液選択の処
理に移る。
入力・制御装置20でコレステロール系胆石溶解か、ビ
リルビン系胆石溶解かの選択(ステ・7ブS44,54
5)に応じて、対応する電磁弁72又は73が開かれ(
ステップ544−1,5451)、次の治療制御フロー
に移る(例えば第1図(^)のステップS1に移る。) 尚、第16図のフローの途中に、中止処理を行わせるよ
うにしても良い。
尚、第1図(A)のステップS1と82の間に第16図
に示すフローに従った処理を行わせるようにしでも良い
。この場合にはステップS1において、前処理における
ステップS43.S44.S45に対する選択のデータ
を入れると、そのデータに従って自動的に前処理及びそ
の後の治療処理を行うことになる。
この第4実施例によれば、第1実施例と同様なメリット
を有すると共に、治療処理の際の術者のわずられしい操
作を低減化でき、術者の負担を軽減できるメリットを有
する。
第17図は本発明の第5実施例における潅流系の構成を
示す。
この第5実施例は、第4実施例と同様に、溶解治療に先
立ち、自動的に胆汁排出、生食水注入による胆嚢内の洗
浄を行う制御(前処理制御)するものであり、潅流系の
構成が第4実施例と異なる。
この潅流系は第2実施例と類似の構成であるが、溶解剤
と生食水の切換え機能が付加されている。
つまり第2実施例において、トラップ60とポンプ61
とを結ぶカテーテルの途中に切換弁90が設けられ、こ
の切換弁90から分岐した送液チューブ76′、77′
、78’の一端及び排液チューブ91の一端に接続され
ている。これら送液チューブ76′、77’ 、78′
の他端には、生食水、コレステロール系胆石溶解剤、ビ
リルビン系胆石溶解剤をそれぞれ入れた液槽79′、8
081′に接続されている。又、排液チューブ91の他
端は排液槽13′と接続されている。
上記切換弁90は、制御装置66によって、ポンプ61
の動作と同期して、その切換が制御される。
この第5実施例の動作の内容を第8図に示す。
この装置の動作が開始すると、胆汁排出するかの判断(
ステップ551)により、胆汁排出が選択されると、繰
返し回数の設定(ステップ5511)の後、ピストン6
2を前進状態にすると共に弁90をトラップ60とポン
プ61が通じる方向に開く(ステップ85に2)。その
後ピストン62を後退させて吸引を行い、胆汁をポンプ
6内に取込んだ後、弁90をトラップ60と排液槽13
′とが通じるように切換える(ステップ551−3>、
その後、ピストン62を前進させて、ポンプ61内に取
込んだ胆汁を排液槽13′に排出する(ステップ551
−4)。次に、設定回数に達したか否かの判断(ステッ
プ551−5)を行い、設定回数に達しない場合、ステ
ップ5512に戻る。設定回数、この動作は繰返したら
、生食水洗浄動作を行うか否かの判断(ステップ552
)を行い、この洗浄が選択されていると、繰返し回数の
設定(ステップS 52−1. )の後、弁90をトラ
ップ60と液槽79′とが通じるように切換え、ピスト
ン62を後退してポンプ61内に生食水を取込むくステ
ップ552−2)、その後、弁90をポンプ61とトラ
ップ60とが通じる方向に切換え、ピストン62を前進
して液槽79′の生食水を注入する(ステップ552−
3>。
この注入後に、ピストン62を後退して、吸引する(ス
テップ552−4)。その後、弁90をポンプ61と排
液槽13′とが通じるように切換え、ピストン62を前
進してポンプ61内に吸引した液体を排液槽13′に排
出する(ステップ5525)。次に設定回数に達したか
否かの判断(ステップ552−6)を行い、設定回数に
達していない場合にはステップ552−2に戻り、設定
回数に達するまで縁返す。その後、薬液選択の処理に移
る。
つまり、コレステロール系胆石溶解剤が選択されたか否
かの判断(ステップ853)により、これが選択されて
いると、弁90を液槽80′とポンプ61とを結ぶ方向
が通じるように切換えられて、ピストン62が後退され
、ポンプ61内のこの溶解剤が取込まれる(ステップ3
53−1)。
一方、ビリルビン系胆石溶解剤が選択されたか否かの判
断(ステップ554)により、この溶解剤が選択された
場合には、弁90は液槽81′とポンプ61とが通じる
方向に切換えられて、ピストン62が後退し、ポンプ6
1内にこの溶解剤が取込まれる(ステップ554−1)
その後、弁90はポンプ61とトラップ60とが通じる
方向に切換えられ(ステップ553)、治療制御フロー
に移る。
この実施例によれば、第2実施例よりも術者の操作を軽
減できる。
第19図は本発明の第6実施例における潅流系の概略を
示す。
この第6実施例は、第4実施例又は第5実施例と同様に
、溶解治療に先立ち、自動的に胆汁排出、生食水注入に
よる胆嚢内の洗浄を行う(前処理を行う)制御機能を備
えたものであり、潅流系の構成が第4及び第5実施例と
異なる。
この実施例における潅流系は、第3実施例と類似したも
ので、生食水、溶解剤の切換え機能が付加されている。
つまり、第10図に示す第2実施例において、単一の液
槽12の代りに、生食水、コレステロール系胆石溶解剤
、ビリルビン系胆石溶解剤がそれぞれ入った液槽79″
、80″、81″が設けである。
又、吸引した胆汁を収納するための収納槽13″が設け
られ、弁92によって排液槽13と選択できるようにな
っている。
上記液槽79” 、80” 、81“はそれぞれ弁71
′、72′、73′が設けてあり、答弁7172′ 7
3′を介して注入ポンプ10と接続されている。尚、符
号75′は3方コネクタである。上記弁92.71′、
72′、73′は入力 制御装置19により、開閉が制
御されるようになっている。
次にこの実施例の動作を第20図の制御フローを参照し
て以下に説明する。
この装置の動作が開始すると、全電磁弁が閉じ(ステッ
プ561)、胆汁排出の選択(ステップ562)、続い
て生食水の注入による洗浄の選択(ステップ863)が
行われ、その後弁92が排液槽13と通じるように開く
ステップ564)となった後、薬液選択の処理、つまり
コレステロール系胆石溶解剤を選択(ステップ565)
又はビリルビン系胆石溶解剤を選択(ステップ866)
の判断がそれぞれ行われた後、治療制御フローに移る。
ステップS62で胆汁排出が選択されると、弁92が収
納槽13″と通じるように開き(ステップ562−1)
その後、吸引ポンプ11が動作して、胆汁を吸引し、こ
の吸引した胆汁を収納槽13″に排出する(ステップ5
62−2)。この排出の際、検出された圧力が零か否か
の判断(ステップ561−3>を行い、零となるまで吸
引動作を行う。その後、吸引ポンプ11を停止しくステ
ップ561−4>ステップ863に移る。
生食水による洗浄が選択されると、弁92が排液槽13
と通じるように開き、弁71′も開き(ステップ563
−1)、両ポンプ10.11が動作し、生食水が注入さ
れると共に、吸引された液体が排液槽13に排出される
(ステップ3632)。この動作の終了か否かの判断(
ステップ863−3)により、例えば設定された時間ま
でこの動作を行う。その後両ポンプ10.11を停止し
くステップ361−4)、弁71′を閉じ(ステップ5
63−5) 、薬液選択の処理に移る。
コレステロール系胆石溶解剤が選択された場合には弁7
2′を開(ステップ565−1)、ビリルビン系胆石溶
解剤が選択された場合には弁73′を開(ステップ56
6−1)として、薬液注入の準備を完了して、次の治療
制御フローに移る。
この第6実施例も第3実施例よりも操作者の負担を軽く
できる。又、患者側にとっても、前処理が円滑に行われ
るので、治療時間が短くなるメリットを有する。
また、本発明の第1、第2および第3実施例において溶
解治療装置への供給電源が停止した場合には、図示しな
い電源監視回路および電源切り換え手段により、図示し
ない装置本体に搭載されている小型予備電源へ電源が切
り換えられ、電源供給の停止を治療の停止もしくは中止
とみなして上述した体内残留溶解剤の吸引排出処理動作
を行わせるるようにすれば、更に装置動作および治療の
安全性が向上する。
[発明の効果コ 以上発明したように本発明によれば、装置の治療動作途
中の任意の時点で治療を中止・停止しても、注入した溶
解剤が体内に残されることがなく、注入した溶解剤の全
量を確実に体外に吸引排出して装置の治療動作を停止し
、さらに治療の中止停止が緊急度を要するるものである
場合には、吸引排出処理も途中で停止して装置動作を完
全に停止することができるため、治療中止の緊急度にも
対応できる安全な中止処理が保証されるので、きわめて
安全かつ確実な、体内に生じた凝塊物の溶解治療を行う
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本発明の第1実施例に係り、第1
図(A) 、 (B)は第1実施例における治療中止処
理を含む溶解治療の動作を示すフロー図、第2図は第1
実施例の装置の全体図、第3図は第1実施例における潅
流系の概略図、第4図はコントロールユニットの構成を
示すブロック図、第5図は第1実施例の代表的動作を示
す説明図、第6図ないし第9図は本発明の第2実施例に
係り、第6図は第2実施例における潅流系の概略図、第
7図は第2実施例の動作説明図、第8図は中止処理の処
理内容を示すフロー図、第9図は第8図とは異なる処理
内容を示すフロー図、第10図ないし第13図は本発明
の第3実施例における潅流系の概略図、第11図はコン
トロールユニットの構成を示すブロック図、第12図は
第3実施例におる中止処理の内容を示すフロー図、第1
3図は第12図とは興なる中止処理の内容を示すフロー
図、第14図ないし第16図は本発明の第4実施例に係
り、第14図は第4実施例における潅流系の構成図、第
15図はコントロールユニットの構成を示すブロック図
、第16図は前処理の内容を示すフロー図、第17図及
び第18図は本発明の第5実施例に係り、第17図は第
5実施例における潅流系の構成図、第18図は第5実施
例における前処理の内容を示すフロー図、第19図及び
第20図は本発明の第6実施例に係り、第19図は第6
実施例における潅流系の構成図、第20図は第6実施例
における前処理の内容を示すフロー図である。 1・・・溶解治療装置    2・・・人体4・・・胆
嚢        5・・・結石6・・カテーテル  
   7・・圧力センサ10・・注入ボン7   11
・・吸引ポンプ12・・液槽       13 排液
槽19・・・コントロールユニット 20・・入力・制御装置 44・・・I10インターフェース 97.98・・・中止スイッチ 99・・・データ入力手段 第 図 第 図 茫 第 図 第 図 第 図 守別しへ 第10 図 第12 図 第11 図 第13図 第16図 1、事件の表示 平成2年特許願第196725号 事件との関係

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 生体内の凝塊物を溶解する該生体内に注入・吸引する薬
    液注入・吸引手段と、 前記薬液注入・吸引手段を制御する制御手段と、を具備
    し、 前記制御手段は治療の中止又は停止操作の際に、前記生
    体内に注入した薬液を吸引・排出するように動作するこ
    とを特徴とする溶解治療装置。
JP2196725A 1990-07-23 1990-07-23 溶解治療装置 Pending JPH0479964A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015520620A (ja) * 2012-04-09 2015-07-23 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッドEthicon Endo−Surgery,Inc. 超音波外科用器具のための、組織を切断及び凝固させる技術

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015520620A (ja) * 2012-04-09 2015-07-23 エシコン・エンド−サージェリィ・インコーポレイテッドEthicon Endo−Surgery,Inc. 超音波外科用器具のための、組織を切断及び凝固させる技術

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