JPH0478862A - トナーの製造方法 - Google Patents

トナーの製造方法

Info

Publication number
JPH0478862A
JPH0478862A JP2193474A JP19347490A JPH0478862A JP H0478862 A JPH0478862 A JP H0478862A JP 2193474 A JP2193474 A JP 2193474A JP 19347490 A JP19347490 A JP 19347490A JP H0478862 A JPH0478862 A JP H0478862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
vinyl
acid
manufactured
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2193474A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2893884B2 (ja
Inventor
Masaaki Takama
正彰 高間
Junji Machida
純二 町田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Minolta Co Ltd filed Critical Minolta Co Ltd
Priority to JP2193474A priority Critical patent/JP2893884B2/ja
Publication of JPH0478862A publication Critical patent/JPH0478862A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2893884B2 publication Critical patent/JP2893884B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Developing Agents For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、複写機やプリンター等の画像形成装置にお
いて、現像に使用されるトナーの製造方法に俤り、特に
、小粒径であってもクリーニング性が良好でかつ安定し
た帯電性が得られるトナーの製造方法に関するものであ
る。
[従来技術及びその問題点] 従来より、複写機やプリンター等の画像形成装置におい
ては、現像を行うのにトナーが使用されており、近年に
おいては、これらの画像形成装置によって形成される画
像の高画質化を図るため、粒径の小さなトナーを使用す
ることが検討されるようになった。
ここで、このようなトナーを製造するにあたり、従来に
おいては、熱可塑性樹脂、顔料・染料等の着色剤、ワッ
クス、可塑剤、荷電制御剤等の各種の添加剤を加熱・溶
融させて混練した後、これを冷却させて粉砕し、分級す
る方法が一般に採用されていた。
しかし、このように粉砕によってトナーを製造する場合
、平均粒径が2〜6μm程度の小粒径のトナーを得るこ
とは非常に困難であり、また製造されたトナーにおける
粒径のばらつきも大きくなり、小粒径のトナーの生産効
率や収率が著しく悪くなるという問題があった。
また、トナーを製造する方法としては、上記のような粉
砕法の他に、特公昭38−2095号公報等に示される
ように、適当な溶媒にトナーを構成する結着樹脂及び必
要に応じて着色剤等を溶解あるいは分散させ、この溶液
を適当な分散媒体液中で分散させて造粒させ、これを乾
燥させてトナーを製造する懸濁造粒法が従来より知られ
ており、このようにしてトナーを製造すると、トナーを
造粒させる際の条件等を調整することによって、小粒径
のトナーを効率良く製造することができた。
しかし、このような懸濁造粒法によってトナーを製造し
た場合、製造されたトナーは真球に近い形状のものにな
ってしまい、このため、このトナーをキャリアとの摩擦
によって帯電させようとした場合に、キャリアとの摩擦
がうまく行われなくて、トナーが十分に帯電されず、ト
ナーの飛散が生じやすくなるという問題があった。
さらに、上記のような画像形成装置において一般に使用
されているブレードクリーニング方式により、感光体に
残留するトナーを除去する場合においても、トナーが真
球に近い形状であるため、トナーがブレードクリーナー
をすり抜けてしまい、感光体に残留するトナーか十分に
除去されず、このトナーが感光体の表面に融着してしま
い、形成される画像に黒筋状のノイズが発生する等の問
題があった。
そこて、上記のような懸濁造粒法によってトナーを製造
するにあたり、近年においては、特開平1−19546
0号公報、特開平]−302270号公報等に示される
ようにして、製造されるトナーの表面に凹凸を設け、上
記のようにして製造されるトナーの帯電性やクリーニン
グ性を向上させることが試みられるようになった。
しかし、上記の各公報に示される方法では、懸濁造粒法
によって製造されるトナーの表面に十分な凹凸を設ける
ことが困難であり、トナーの帯電性やクリーニング性を
十分に向上させることができず、実用化されるには至っ
ていないのが現状である。
[発明が解決しようとする課題] この発明は、複写機やプリンター等の画像形成装置にお
いて、その現像に使用されるトナーの製造する場合にお
ける上記のような問題を解法することを課題とするもの
である。
すなわち、この発明は、従来の粉砕法では生産が困難で
あった平均粒径が2〜6μm程度の小粒径のトナーを効
率良く生産できるようにすると共に、従来の懸濁造粒法
によって製造されるトナーのように、製造されたトナー
が真珠に近い形状にものになって、トナーの帯電性やク
リーニング性が低下するということがなく、表面に十分
な凹凸を有する不定形のものになって十分な帯電性やク
リーニング性をもつトナーが得られるようにすることを
課題とするものである。
[課題を解決するための手段及び作用コこの発明におい
ては、上記のような課題を解決するため、トナーを製造
するにあたり、有機溶媒に少なくとも結着樹脂とビニル
系単量体と重合開始剤とを溶解させ、この溶液を分散媒
体液中で分散させて造粒した後、上記の有機溶媒を蒸発
させると共に上記のビニル系単量体を重合させるように
したのである。
このように有機溶媒に少なくとも結着樹脂とビニル系単
量体と重合開始剤とを溶解させた溶液を、分散媒体液中
で分散させて造粒した後、有機溶媒を蒸発させると共に
ビニル系単量体を重合させるようにすると、造粒時に真
珠に近い形状になっていても、ビニル系単量体が重合す
る際の収縮等によって、その表面に十分な凹凸が形成さ
れた不定形のトナーが得られるようになる。
このため、このようにして製造されたトナーを前記のよ
うな画像形成装置に使用すると、キャリアとの摩擦等が
うまく行われ、トナーが十分に帯電されるようになると
共に、ブレードクリーナー等によって感光体の表面から
確実に除去されるようになって、そのクリーニング性も
向上する。
また、この発明においては、上記のように有機溶媒に少
なくとも結着樹脂とビニル系単量体と重合開始剤とを溶
解させた溶液を、分散媒体液中で分散させて造粒させる
ようにしているため、造粒させる条件等を調整すること
によって、小粒径のトナーてあっても効率よく製造され
るようになる。
ここで、この発明において使用する有機溶剤は、上記の
ように結着樹脂とビニル系単量体と重合開始剤とを溶解
させることができるものであればどのようなものであっ
てもよく、特に、その種類は限定されない。
また、この有機溶剤に溶解させる結着樹脂は、通常のト
ナーにおいて結着剤として汎用されているものであれば
よく、例えば、以下に示すような七ツマ−を重合させる
ことによって得られるスチレン系樹脂、(メタ)アクリ
ル系樹脂、オレフィン系樹脂、アミド系樹脂、カーボネ
ート樹脂、ポリエーテル、ポリスルフォン、ポリエステ
ル系樹脂などの熱可塑性樹脂や、尿素樹脂、ウレタン樹
脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂並びにこれらの共
重合体およびポリマーブレンドなどを用いることができ
る。
ここで、上記結着樹脂は有機溶剤に対して5〜50重量
%、好ましくは10〜40重量%溶解させるようにする
。これは、結着樹脂の量が上記の範囲外であると、製造
されるトナーの粒径の制御が困難になるなめである。
また、この発明において使用される上記のような結着樹
脂は、例えば、熱可塑性樹脂のように完全なポリマーの
状態になっているものに限られず、熱硬化性樹脂におけ
るオリゴマーやプレポリマーの状態のもの、さらにポリ
マーに一部プレボオリマー、架橋剤などを含んだものも
使用することができる。
ここで、この発明において結着樹脂として使用される上
記のような各樹脂に用いられる具体的なモノマーとして
は、以下に挙げるようなものを使用することができる。
先ず、ビニル系モノマーとしては、例えば、スチレン、
0−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチル
スチレン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチ
レン、p−n−ブチルスチレン、p−tert−ブチル
スチレン、p−n−へキシルスチレン、p−n−オクチ
ルスチレン、p−n−ノニルスチレン、p−n−デシル
スチレン、p−n−ドデシルスチレン、pメトキシスチ
レン、p−フェニルスチレン、p−クロルスチレン、3
,4−ジクロルスチレン等のスチレンおよびその誘導体
を使用することができる。
また、他のビニル系モノマーとしては、例えば、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、イソブチレンなどのエチレ
ン系不飽和モノオレフィン類;塩化ビニル、塩化ビニリ
デン、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン化ビニル
類;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ベンジェ酸ビニ
ル、酪酸ビニルなどのビニルエステル類;アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アク
リル酸イソブチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n
−オクチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸2−エチ
ルへキシル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−ク
ロルエチル、アクリル酸フェニル、α−クロルアクリル
酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタ
クリル酸イソブチル、メタクリル酸プロピル、メタクリ
ル酸n −オクチル、メタクリル酸ドデシル、メタクリ
ル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリル、メ
タクリル酸フェニル、メタクリル酸ジメチルアミノエチ
ル、メタクリ酸ジエチルアミノエチルなどのα−メチレ
ン脂肪族モノカルボン酸エステル類;アクリロニトリル
、メタクリロニトリル、アクリルアミドなどの(メタ)
アクリル酸誘導体;ビニルメチルエーテル、ビニルエチ
ルエーテル、ビニルイソブチルエーテルなどのビニルエ
ーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルへキシルケトン
、メチルイソプロペニルケトンなどのビニルケトン類;
N−ビニルビロール、N−ビニルカルバゾール、N−ビ
ニルインドール、N−ビニルピロリドンなどのN−ビニ
ル化合物;ビニルナフタリン類等を用いることができる
また、アミド樹脂を得るモノマーにおいては、例えば、
カプロラクタム、さらに二塩基性酸として、テレフタル
酸、イソフタル酸、アジピン酸、マレイン酸、コハク酸
、セパチン酸、チオグリコール酸などを用いることがで
き、ジアミン類としては、エチレンジアミン、ジアミノ
エチルエーテル、1,4−ジアミノベンゼン、1,4−
ジアミノブタンなどを用いることができる。
また、ウレタン樹脂を得るモノマーにおいては、ジイソ
シアネート類として、p−フェニレンジイソシアネート
、p−キシレンジイソシアネート、1.4−テトラメチ
レンジイソシアネートなどを用いることができ、グリコ
ール類としては、エチレングリコール、ジエチレングリ
コール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコー
ルなどを用いることができる。
また、尿素樹脂を得るモノマーにおいては、ジイソシア
ネート類として、p−フェニレンジイソシアネート、p
−キシレンジイソアネート、1,4−テトラメチレンジ
イソシアネートなどを用いることができ、ジアミン類と
しては、エチレンジアミン、ジアミノエチルエーテル、
1.4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノブタンな
どを用いることがてきる。
また、エポキシ樹脂を得るモノマーにおいては、アミン
類として、エチルアミン、ブチルアミン、エチレンジア
ミン、1,4−ジアミノベンゼン、1,4−ジアミノブ
タン、モノエタノールアミンなどを用いることができ、
ジェポキシ類としては、ジグリシジルエーテル、エチレ
ングリコールジグリシジルエーテル、ビスフェノールA
ジグリシジルエーテル、ハイドロキノンジグリシジルエ
ーテルなどを用いることができる。
また、ポリエステル系樹脂を得る七ツマ−においては、
ポリオール成分として、エチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロ
ピレングリコール、1.3−プロピレングリコール、1
.4−ブタンジオール、1,3−ブタンジオール、2.
3−ブタンジオール、1,5−ベンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、2−
エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2.4−)リ
スチル−1,3−ベンタンジオール、1,4−ビス(2
−ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、2,2−ビス(
4−ヒドロキシ10ボキシフエニル)プロパン、ビスフ
ェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシェ
チレ化ビスフェノールA等を用いることができ、多塩基
酸成分としては、マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、
シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、1,2.4
−ベンゼントリカルボン酸、1.2.5−ベンゼントリ
カルボン酸などの不飽和カルボン酸類、フタル酸、テレ
フタル酸、イソフタル酸、コハク酸、アジピン酸、マロ
ン酸、セバシン酸、1,2.4−シクロヘキサントリカ
ルボン酸、1,2.5−シクロヘキサントリカルボン酸
、1,2.4−ブタントリカルボン酸、1゜3−ジカル
ボキシ−2−メチフレー2−メチルカルボキシプロパン
、テトラ(メチル力ルホキシ)メタンなどの飽和カルボ
ン酸類等を用いることができ、さらにこれらの酸無水物
や低級アルコールとのエステルなどを用いることもてき
、具体的には、例えば、無水マレイン酸、無水フタル酸
、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル
酸、エンドメチレンテトラヒドロ無水フタル酸、テトラ
クロロ無水フタル酸、テトラブロモ無水フタル酸、ジメ
チルテレフタレートなどを用いることができる。
なお、この発明において使用する上記のポリエステル系
樹脂は、上記のようなポリオール成分と他塩基酸成分と
をそれぞれ1種づつ組み合わせて重合したものに限られ
ず、それぞれ複数種づつ用いて重合したものであっても
よく、特に、多塩基酸成分としては、不飽和カルボン酸
と飽和カルボン酸、あるいはポリカルボン酸とポリカル
ボン酸無水物を組み合わせることが多く行われる。
また、この発明に係るトナーとして、フルカラー用の透
光性カラートナーを製造する場合には、上記結着樹脂と
して、透光性のよいポリエステル系樹脂を使用すること
が好ましい。
ここで、前記の各結着樹脂においては、その溶融粘度が
低くすぎると、製造されたトナーが軟らかくなりすぎて
、その流動性が悪くなる一方、溶融粘度が高すぎると、
製造されたトナーの定着性が悪くなるため、通常は、1
00℃の溶融粘度が1.0X103〜1.0X1011
ポアズ程度のものを用いるようにし、特に、透光性を必
要とする場合には、1.0XIO’〜1.0XIO6ボ
アズ程度のものを用いるようにすることが好ましい。
また、前記の各結着樹脂においては、その重量平均分子
量(M w )と数平均分子量(Mn)との比で表され
る分子量分布(M w / M n )の値が、あまり
小さいとトナーの定着性が悪くなる一方、あまり高いと
トナーの透光性が悪くなるため、通常は、その値が2〜
100のものを用いるようにし、特に透光性を必要とす
る場合には、分子量分布(M w / M n )の値
が2〜5程度のものを使用することが好ましい。
さらに、前記のような各結着樹脂にゲル化成分を含有さ
せて、トナーの定着性を高めるようにしてもよい。
また、この発明において、有機溶剤に溶解させるビニル
系単量体については、特にその種類は限定されず、例え
ば、ラジカル重合可能な七ツマ−として、(メタ)アク
リル酸、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)ア
クリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(
メタ)アクリル酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸ド
デシル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メ
タ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸2−ク
ロルエチル、(メタ)アクリル酸フェニル、α−クロル
(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸ジメチ
ルアミンエチル、(メタ)アクリル酸ジエチルアミノエ
チルなとの(メタ)アクリル酸エステル類、(メタ)ア
クリロニトリル、(メタ)アクリル酸アミドなどの(メ
タ)アクリル酸誘導体を含むアクリル系モノマー:ビニ
ルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソ
ブチルエーテルなど炭素数1〜8の低級アルコールのビ
ニルエーテル、ビニルメチルケトン、ビニルへキシルゲ
トン、メチルイソブチロフェニルケトンなどのビニルケ
トン、N−ビニルビロール、N−ビニルカルバゾール、
N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドンなどN−
ビニル化合物、臭化ビニル、弗化ビニルなどのハロゲン
化ビニル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニ
ルなどのビニルエステルを含むビニル系モノマー;スチ
レン、0−2m−又はp−メチルスチレン、o−、m−
又はp−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−、n−ブチルスチレン、p −tert−ブチルス
チレン、p−、n−へキシルスチレン、p−、n−オク
チルスチレンなどのC1〜C1゜の低級アルキルスチレ
ン、p−タロルスチレン、3,4−ジクロルスチレンな
どを含むスチレン系モノマーなどを使用することができ
るが、これらのものに限定されるものではない。
なお、上記のアクリル系モノマーについては、(メタ)
アクリル酸以外の不飽和カルボン酸を用いたものであっ
てもよい。
そして、前記のモノマーを単独あるいは二種以上を併用
して、ラジカル重合開始剤の存在下で重合させるように
する。
また、前記のモノマーを重合させるにあたっては、必要
に応じて、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フ
マル酸、イタコン酸など炭素数3〜5の不飽和カルボン
酸の少なくとも一種を副成分として他のモノマーと併用
させることも可能であり、この場合には、ビニル系単量
体として添加させる全モノマー中に占める不飽和カルボ
ン酸の量が0.1〜2.0重量%の範囲にすることが好
ましい。
さらに、前記のモノマーを重合させる際、必要に応じて
架橋剤を加えて架橋重合体を生成させるようにすること
も可能である。
ここで、架橋剤としては、重合性二重結合を2個以上有
する化合物、例えば、ジビニルベンゼン、ジとニルナフ
タレンおよびそれらの誘導体、エチレングリコールジメ
タクリレート、ジエチレングリコールメタクリレート、
トリエチレングリコールメタクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、アリルメタクリレート、
t−ブチルアミノエチルメタクリレート、テトラエチレ
ングリコールジメタクリレート、1,3−ブタンジオー
ルジメタクリレート、n、n−ジビニルアニリン、ジビ
ニルエーテル、ジビニルスルフィド、ジビニルスルホン
、エチレングリコール、トリエチレングリコール、1,
2−プロピレングリコール、1.4−ブタンジオール、
ネオペンチルグリコール、1.4−ブチンジオール、1
.4−ビス(ヒドロキシメチル〉シクロヘキサン、ビス
フェノールAなどを単独てまたは二種以上併用すること
ができる。
なお、上記のようなビニル系単量体を有機溶媒に溶解さ
せる場合、その量か少なすぎると、トナー表面に十分な
凹凸が形成されなくなる一方、その量が多すぎると、ト
ナーとしての定着性が悪くなるため、通常は、ビニル系
単量体を前記の結着樹脂に対して30〜70重量%加え
るようにする。
また、この発明において使用する重合開始剤は、前記の
有機溶剤に溶解されるものであればよく、例えば、過酸
化ベンゾイル、過酸化アセチル、過酸化ラウロイル、オ
ルソクロル過酸化ベンゾイル、オルソメトキシ過酸化ベ
ンゾイルなどの過酸化ジアシル、2,2“−アゾビスイ
ソブチロニトリル、2,2°−アゾビス−2゜4−ジメ
チルバレロニトリルなどのアゾ化合物等を使用すること
ができる。
さらに、上記の有機溶媒中に前記のような結着樹脂、ビ
ニル系単量体、重合開始剤の他に、顔料・染料等の着色
剤、荷電制御剤、磁性粉、オフセット防止剤、樹脂微粒
子等を添加させることも可能である。
ここで、顔料・染料等の着色剤としては、以下に示すよ
うな、有機もしくは無機の各種、各色の顔料や染料を使
用することができる。
例えば、黒色顔料としては、カーボンブラック、酸化銅
、二酸化マンガン、アニリンブラックなどを使用するこ
とができる。
また黄色顔料としては、黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエ
ロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー ニッケ
ルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイ
エローS、バンザーイエローG、バンザーイエロー10
G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、
キノリンイエローレーキ、パーマネントイエローNCG
、タートラジンレーキなどを使用することができる。
また橙色顔料としては、赤色黄鉛、モリブデンオレンジ
、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、
パルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジ
RK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアン
トオレンジGKなどを使用することができる。
また赤色顔料としては、ベンガラ、カドミウムレッド、
鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R
、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレ
ッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカ
ーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、ア
リザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどを使用
することができる。
また紫色顔料としては、マンガン紫、ファストバイオレ
ットB、ネチルバイオレットレーキなどを使用すること
ができる。
また青色顔料としては、紺青、コバルトブルーアルカリ
ブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニ
ンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニ
ンブル一部分塩素化物、ファーストスカイブルー、イン
ダスレンブルーBCなどを使用することができる。
また緑色顔料としては、クロムグリーン、酸化クロム、
ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、フ
ァイナルイエローグリーンGなどを使用することができ
る。
また白色顔料としては、亜鉛華、酸化チタン、アンチモ
ン白、硫化亜鉛などを使用することができる。
また体質顔料としては、パライト粉、炭酸バリウム、ク
レー、シリカ、ホワイトカーボン、タルク、アルミナホ
ワイトなどを使用することができる。
また塩基性、酸性1分散及び直接染料などの各種染料と
しては、ニグロシン、メチレンブルー、ローズベンガル
、キノリンイエロー、ウルトラマリンブルーなどを使用
することができる。
なお、これらの着色剤は、単独であるいは複数組合わせ
て用いることもできる。
また、これらの着色剤をトナー粒子中に含有させる量に
ついては、トナー粒子中に含まれる樹脂100重量部に
対して1〜20重量部、より好ましくは2〜10重量部
用いるようにする。
これは、着色剤が20重量部より多くなると、トナーの
定着性か低下する一方、着色剤が1重量部より少ないと
、所望の画像濃度が得られなくなるためである。
また、この発明に係るトナーとして、透光性カラートナ
ーを製造する場合には、着色剤として以下に示すような
各種、各色の顔料や染料を使用することができる。
例えば、透光性カラートナー用の黄色顔料としては、C
,1,10316(ナフトールイエローS)、C,1,
11710(ハンザイエローLOG)、C,1,116
6(ハンザイエロー5G)、C,1,11670(ハン
ザイエロー3G>、C,I、11680(ハンザイエロ
ーG)、C,1,11730(ハンザイエローGR)、
C,1,11735(ハンザイエローA)、C,1,1
1740(ハンザイエローRN)  C,1,1271
0(ハンザイエローR)、C,1,12720(ピグメ
ントイエローL)−C,1,21090<ベンジジンイ
エロー)−C,1,21095(ベンジジンイエローG
) 、C,1,21100(ベンジジンイエローGR)
、C,1,20040(パーマネントイエローNCG)
、C,1,21220(パルカンファストイエロー5)
、C,1,21135(パルカンファストイエローR)
などを使用することができる。
また、赤色系顔料としては、C,1,12055(スタ
ーリンI)、C,1,12075(パーマネントオレン
ジ)、C,1,12175(リソールファストオレンジ
3GL)、C。
1.12305 (パーマネントオレンジGTR)、C
,1,11725(ハンザイエロー3R)、C,1,2
1165(パルカンファストオレンジGG)、C,1,
21110(ベンジジンオレンジG)、C,1,121
20(パーマネレッド4R)、C,1,1270(バラ
レッド)、c、1.12085 (ファイヤーレッド)
、C,1,12315(ブリリアントファストスカーレ
ット)、C,1,12310(パーマネントレッドF2
R)、C,1,12335(パーマネントレッドF4R
)、C,1,12440(パーマネントレッドFRL)
、C。
■、12460(パーマネントレッドFRLL)、C,
1,12420(パーマネントレッドF4RH)−C,
1,12450(ライトファストレッドトーナーB)、
C,1,12490(パーマネントイーミンFB)、C
,1,15850(ブリリアントカーミン6B)などを
使用することができる。
また、青色顔料としては、C,1,74100(無金属
フタロシアニンブルー)、c、r。
74160(フタロシアニンブルー) C91,741
80(ファーストスカイブルー)などを使用することが
できる。
これらの着色剤も、前記の場合と同様に単独であるいは
複数組合わせて用いることができる。
なお、これらの着色剤の場合、トナー粒子中に含まれる
樹脂100重量部に対して1〜10重量部、より好まし
くは2〜5重量部使用することが望ましい。
これは、着色剤の量が10重量部より多くなると、トナ
ーの定着性および透光性が低下する一方、1重量部より
少ないと所望の画像濃度が得られなくなるおそれが生じ
るためである。
また、この発明において使用する前記の荷電制御剤とし
ては、例えば、ニグロシン系染料、モノアゾ染料、含ク
ロムモノアゾ錯体、含クロルモノアゾ染料、亜鉛ヘキサ
デシルサクシネート、ナフトエ酸のアルキルエステルま
たはアルキルアミド、アルコキシ化アミン、アルキルア
ミド、モリブデン酸キレート顔料、ニトロフミン酸、N
−N’−テトラメチルジアミンベンゾフェノン、N−N
’−テトラメチルベンジジン、トリアジン、サリチル酸
金属錯体、含クロムサリチル酸化合物錯体、銅フタロシ
アニングリーン、銅フタロシアニンのスルホニルアミン
誘導体、親水性あるいは疏水性シリカ、ポリテトラフル
オロエチレン、ニトロセルロース、チオインジゴ系顔料
、ニグロシンベースEX(オリエント化学工業■製)第
四級アンモニラ塩P−51(オリエント化学工業■製)
、グロシンボントロンN−01(オリエント化学工業■
製)、スーダンチーフシュバルッBB(ソルヘントブラ
ック3 : C0LORINDEX No、 2615
0 )、フェットシュバル”) HB N (C0LO
RINDEX No。
26150 )、ブリリアントスピリッツシュバルッT
N(フアルペン・ファブリッヶン・バイヤ社製)、ザボ
ンシュバルッX(ファルベルヶ・ヘキスト社製)、オイ
ルブラック(COLORINDEXNo、26150)
 、オイルブラックBY(オリエント化学工業■製)、
ボントロンS−22(オリエント化学工業■製)、ボン
トロン5−34 (オリエント化学工業■製)、ニグロ
シンSo(オリエント化学工業■製)、サリチル酸金属
錯体F−81(オリエント化学工業■製)、スピロンブ
ラックTRH(保土ケ谷化学工業■製)、セレスシュバ
ルツ(R) G (フアルペン、ファブリッケン・バイ
ヤ社製)、クロモーゲンシュバルツE T OO(C0
LORINDEX No、14645) 、アゾオイル
ラック(R)(ナショナル・アニリン社製)、イミダゾ
ール系化合物、ルナベール912(葉月化学社製)等を
使用することができるが、特にこれらのものに限定され
るものではない。
なお、これらの荷電制御剤は、単独もしくは複数混合さ
せて使用することができる。
また、前記の磁性微粉末としては、鉄粉その他の強磁性
金属粉、マグネタイト、γ−酸化第2鉄、フェライトな
どを使用することができる。
また、前記のオフセット防止剤としては、各種のワック
ス、特に低分子量ポリプロピレン、ポリエチレン、ある
いは酸化型のポリプロピレン、ポリエチレン等のポリオ
レフィン系ワックスを好適に使用することができる。
一方、前記のように有機溶媒に少なくとも結着樹脂とビ
ニル系単量体と重合開始剤とを溶解させた溶液を分散さ
せる分散媒体液には、上記の有機溶媒と相溶しない液体
であり、造粒後において有機溶媒を蒸発させる際に、こ
の分散媒体液があまり蒸発しないようにするため、有機
溶媒により沸点の高い液体を使用するようにし、好まし
くは沸点が100℃の蒸留水を用いるようにする。
そして、この分散媒体液中において、前記の溶液を分散
させて造粒させるにあたっては、前記の溶液の分散及び
造粒がうまく行えるようにするため、この分散媒体液に
適当な分散安定剤及び/又は界面活性剤を添加させても
よく、またシリカ等の親水性無機粒子を添加させてもよ
い さらに、この発明によって製造されるトナーの流動性を
向上させるため、後処理剤として、無機微粒子を添加さ
せることも可能であり、このような無機微粒子としては
、例えば、シリカ、酸化アルミニウム、酸化チタン、シ
リカ・酸化アルミニウム混合物、シリカ・酸化チタン混
合物等を用いることができる。
また、この発明に係る方法で製造されたトナーは、二成
分系現像剤、−成分系現像剤(磁性および非磁性)のい
ずれにも使用することができる。
ここで、このトナーを二成分系現像剤として使用する場
合には、キャリア粉、例えば、フェライトキャリア、コ
ーティングキャリア、鉄粉キャリア・複合荷電面を有す
るキャリア等の公知のものと一緒に用いることができる
[実施例] 以下、この発明の実施例に係るトナーの製造方法を具体
的に説明すると共に、比較例を挙げ、この発明の実施例
に係る方法で製造されたトナーが、比較例の方法で製造
されたトナーに比べて、クリーニング性等の点において
優れていることを明らかにする。
(実施例1) この実施例においては、有機溶剤としてジクロルメタン
を使用すると共に、結着樹脂としてガラス転移点58℃
のポリエステル樹脂(花王■製、NE−382>を、ビ
ニル系単量体としてスチレンとブチルメタクリレートと
の混合物(重量比7:3)を、重合開始剤としてアゾビ
スイソブチルニトリルを使用した。
そして、上記の有機溶剤ジクロルメタン500m1 (
663重量部)中に、上記の結着樹脂100重量部と、
上記のビニル系単量体50重量部と、上記の重合開始剤
と、さらに顔料(Lionol Red FG 421
3) 3重量部と、荷電制御剤(オリエント化学■製、
E−81)4重量部とを加えた溶液を調製した。
一方、分散媒体液としては、蒸留水を用いた5%アラビ
アゴム水溶液を使用するようにした。
そして、上記の溶液をこの5%アラビアゴム水溶液中に
投入し、これを特殊機化工業■製のT、K  AUTO
HOMOMIXER(商品名)によって7000rpm
て30分間攪拌させて、分散液を調製した。
次いで、この分散液を50℃に昇温させ、これを攪拌し
ながら8時間で有機溶媒のジクロルメタンを蒸発させる
と共に、造粒された粒子中における上記のビニル系単量
体を重合させた。
その後は、上記の分散液を濾過し、得られた粒子を蒸留
水5ρで水洗した後、この粒子を乾燥させた。
そして、このように乾燥された粒子を風力分級機によっ
て分級し、平均粒径4.2μmになったトナーを製造し
た。
このようにして製造されたトナーは、その表面に凹凸が
形成された不定形のものになっていた。
(比較例1) この比較例のものにおいては、上記実施例1のものにお
いて、上記のビニル系単量体と重合開始剤とを用いない
ようにすると共に、分散液を昇温させる温度を90℃に
し、それ以外については、上記実施例1の場合と同様に
して、平均粒径が4.3μmになったトナーを製造した
なお、このようにして製造されたトナーは、上記実施例
1で製造されたトナーと異なり、真球に近い形状になっ
ていた。
(実施例2) この実施例のものにおいては、有機溶剤に上記実施例1
と同じジクロルメタンを使用する一方、結着樹脂にはガ
ラス転移点68℃のポリエステル−スチレン−アクリル
樹脂(三洋化成■製、ハイマーCE202B)を、ビニ
ル系単量体にはスチレンとブチルメタクリレートとメタ
クリル酸との混合物(重量比7:2:1)を使用し、ま
た重合開始剤にはアゾビスイソブチルニトリルを用いる
ようにした。
そして、有機溶剤のジクロルメタン500m1 (66
3重量部)中に、上記の結着樹脂100重量部と、上記
のビニル系単量体70重量部と、上記の重合開始剤と、
顔料(Lionol RedFG 4213 >とを加
えた溶液を調製した。
そして、この溶液を分散媒体液である5%アラビアゴム
水溶液中に投入し、これらの溶液を特殊機化工業■製の
T、K  AUTOHOMOMIXER(商品名〉によ
って700Orpmで30分間攪拌させて、分散液を調
製した。
次いで、この分散液を50℃に昇温させ、これを攪拌し
ながら8時間で有機溶媒のジクロルメタンを蒸発させる
と共に、造粒された粒子中における上記のビニル系単量
体を重合させた。
そして、上記の分散液を濾過し、得られた粒子を蒸留水
5孟で水洗した後、この粒子を乾燥させ、このように乾
燥された粒子を風力分級機により分級して、平均粒径が
約4μmになった粒子を得た。
次いで、この実施例のものにおいては、上記のようにし
て得られた粒子100重量部に対して、荷電制御剤(オ
リエント化学■製、E−81)1重量部を混合させ、こ
の混合物をパイプリダイセーションシステム(奈良機械
■製)により70m/smで3分間処理して、平均粒径
が4.2μmになったトナーを製造した。
なお、このようにして製造されたトナーも、上記実施例
1で製造されたトナーと同様に、その表面に凹凸が形成
された不定形のものになっていた。
(実施例3) この実施例のものにおいては、有機溶剤に上記の各実施
例と同じジクロルメタンを使用する一方、結着樹脂には
ガラス転移点63℃、数平均分子量Mn8000.分子
量分布(M w /Mn)3.0のスチレン−アクリル
樹脂を、ビニル系単量体にはスチレンとブチルメタクリ
レートとの混合物(重量比7:3)を、重合開始剤には
和光純薬■製のV−65(商品名)を用いるようにした
そして、有機溶剤のジクロルメタン500m1 (66
3重量部)中に、上記の結着樹脂100重量部と、上記
のビニル系単量体30重量部と、上記の重合開始剤と、
さらに顔料(LionolRed FG 4213> 
3重量部と、荷電制御剤(オリエント化学■製、E−8
1)4重量部とを加えた溶液を調製した。
そして、この溶液を分散媒体液である5%アラビアゴム
水溶液中に投入し、これらの溶液を特殊機化工業■製の
T、K  AUTOHOMOMIXER(商品名)によ
って7000rpmで30分間攪拌させて、分散液を調
製した。
次いで、この分散液を50℃に昇温させ、これを攪拌し
ながら8時間で有機溶媒のジクロルメタンを蒸発させる
と共に、造粒された粒子中における上記のビニル系単量
体を重合させた。
その後は、上記の分散液を濾過し、得られた粒子を蒸留
水5(で水洗した後、この粒子を乾燥させた。
そして、このように乾燥された粒子を風力分級機によっ
て分級し、平均粒径が4.1μmになったトナーを製造
した。
なお、このようにして製造されたトナーも、上記実施例
1,2で製造された各トナーと同様に、その表面に凹凸
が形成された不定形のものになっていた。
次に、上記のようにして製造した実施例1〜3及び比較
例1の各トナーについて、そのクリーニング性及び透光
性を評価した。
先ず、クリーニング性を評価するにあたっては、実施例
1〜3及び比較例1の各トナーを、市販の有機感光体に
対して常時0 、8 mg/ cm2の量で静電的に付
着させ、このようにトナーが付着された感光体を、周速
350mm/気で回転させると共に、この感光体の表面
に、ブレードを常時圧接させて、感光体表面に付着され
たトナーをクリーニングするようにした。
なお、感光体に圧接させる上記のブレードには、ショア
ー硬度が70度、エツジ精度が20μmのものを使用し
、このブレードを上記の感光体に対して、圧接角16度
、圧接力2〜25g/mmで圧接させるようにした。
そして、このように感光体表面に付着されたトナーをブ
レードによってクリーニングし、3時間経過後において
、この感光体表面におけるトナーのフィルミングの状況
を顕微鏡で観察して、トナーのクリーニング性を評価し
た。
その結果は、下記の第1表に示す通りであった。
なお、同表におけるクリーニング性の評価については、
フィルミングが全くない場合を3、若干のフィルミング
は発生しているが、その感光体を用いて画像形成を行っ
ても画像上問題ない場合を2、フィルミングが発生して
画像上も問題がある場合を1で表示した。
また、透光性を評価するにあたっては、オーバーヘッド
プロジェクタ−(OHP)シート上に、上記の実施例1
〜3及び比較例1の各トナーを0 、6 mg/ cm
2で一様に載せ、市販の複写機(ミノルタカメラ■製、
EP570Z)に搭載されている定着器をオイル塗布型
に改良した定着器に、これらのシートを通した後、これ
らのシートに定着された各トナーの透光性を評価し、そ
の結果を上記のクリーニング性と合わせて、下記の第1
表に示した。
なお、透光性の評価については、にごりがなくて完全に
透光性がある場合を3、若干暗く怒しられるが実用上は
全く問題がない場合を2、実用不可能な場合を1で表示
した。
第1表 この結果から明らかなように、この発明の実施例1〜3
において製造された各トナーは、トナーの透光性が低下
することなく、そのクリーニング性が比較例1のものに
比べて著しく向上していた。
また、上記実施例1〜3のようにしてトナーを製造した
場合には、平均粒径が約4μm程度のトナーを85%以
上の高い収率で製造することができ、従来の粉砕法に比
べて、粒径の小さいトナーを高い収率で得ることができ
た。
[発明の効果] 以上詳述したように、この発明に係るトナーの製造方法
においては、有機溶媒に少なくとも結着樹脂とビニル系
単量体と重合開始剤とを溶解させた溶液を、分散媒体液
中で分散させて造粒した後、有機溶媒を蒸発させると共
にビニル系単量体を重合させてトナーを製造するように
したため、造粒させる条件等を調整することによって、
平均粒径が2〜6μm程度になった小粒径のトナーを、
従来の粉砕法に比べて高収率で製造することができた。
また、この発明に係る方法でトナーを製造すると、その
造粒時にトナー粒子が真球に近い形状になっていても、
その後、ビニル系単量体がトナー粒子中で重合する際の
収縮等によって、そのトナー粒子表面に十分な凹凸が形
成されて不定形になったトナーが得られるようになった
この結果、この発明に係る方法で製造されたトナーを画
像形成装置に使用し、このトナーを感光体の表面からブ
レードクリーニング方式等によって除去する場合、従来
の懸濁造粒法によって製造された真球に近い形状のトナ
ーのように、トナーがブレードクリーナーをすり抜けて
しまうということがなく、トナーが感光体の表面から確
実に除去されるようになり、従来のように、トナーが感
光体の表面に融着して形成される画像に黒筋状のノイズ
が発生するということもなくなり、高品位な画像が安定
して得られるようになった。
さらに、この発明に係る方法で製造されたトナーは、上
記のようにその表面に十分な凹凸が形成された不定形に
なっているため、従来の懸濁造粒法によって製造された
真球に近い形状のトナーに比べて、キャリアとの摩擦が
うまく行われ、トナーがキャリアとの摩擦によって十分
に帯電されるようになり、従来のように、画像形成を行
う際に、トナーが飛散するということもなくなった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、有機溶媒に少なくとも結着樹脂とビニル系単量体と
    重合開始剤とを溶解させ、この溶液を分散媒体液中で分
    散させて造粒した後、上記の有機溶媒を蒸発させると共
    に上記のビニル系単量体を重合させるようにしたことを
    特徴とするトナーの製造方法。
JP2193474A 1990-07-20 1990-07-20 トナーの製造方法 Expired - Lifetime JP2893884B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2193474A JP2893884B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 トナーの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2193474A JP2893884B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 トナーの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0478862A true JPH0478862A (ja) 1992-03-12
JP2893884B2 JP2893884B2 (ja) 1999-05-24

Family

ID=16308620

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2193474A Expired - Lifetime JP2893884B2 (ja) 1990-07-20 1990-07-20 トナーの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2893884B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999023534A1 (fr) * 1997-10-31 1999-05-14 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Toner et liant pour toner
EP0947887A3 (en) * 1998-04-02 2000-02-23 Canon Kabushiki Kaisha Toner for developing electrostatic images and image forming method
JP2000250265A (ja) * 1999-03-04 2000-09-14 Sanyo Chem Ind Ltd 乾式トナーおよびその製法
JP2013160796A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Canon Inc トナー粒子の製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999023534A1 (fr) * 1997-10-31 1999-05-14 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Toner et liant pour toner
US6326115B1 (en) 1997-10-31 2001-12-04 Sanyo Chemical Industries, Ltd. Toner and toner binder
EP0947887A3 (en) * 1998-04-02 2000-02-23 Canon Kabushiki Kaisha Toner for developing electrostatic images and image forming method
JP2000250265A (ja) * 1999-03-04 2000-09-14 Sanyo Chem Ind Ltd 乾式トナーおよびその製法
JP2013160796A (ja) * 2012-02-01 2013-08-19 Canon Inc トナー粒子の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2893884B2 (ja) 1999-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6566025B1 (en) Polymeric particles as external toner additives
CA2545959C (en) Toner compositions with amino-containing polymers as surface additives
JP2003330220A (ja) 静電荷像現像用トナー、静電荷像現像用トナーの製造方法、静電荷像現像用現像剤及び画像形成方法
JP3042023B2 (ja) 静電荷像現像剤
JPH01185659A (ja) 静電潜像現像用トナーおよびその製造方法
JPH0478862A (ja) トナーの製造方法
JPH01185650A (ja) 静電潜像現像用トナーおよびその製造方法
JP3006047B2 (ja) トナーの製造方法
JP3211504B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JP4165349B2 (ja) 静電荷像現像用トナー及びその製造方法
JP2007017842A (ja) 画像形成装置およびこれに用いる正帯電性二成分現像剤
JPH05107808A (ja) 静電荷像現像用トナー
JPH10161349A (ja) 静電潜像現像用トナー
JPH01257856A (ja) 静電潜像現像用トナー
JPH04147155A (ja) 静電潜像現像用トナー
JP2853193B2 (ja) 静電荷現像用トナー
JPH01185652A (ja) 静電潜像現像用トナーおよびその製造方法
JPH04177363A (ja) 静電潜像現像用トナー
JP3383975B2 (ja) 静電潜像現像用トナー
JP2615912B2 (ja) 静電荷現像用トナー
JPH10153884A (ja) 静電潜像現像用トナー
JP2841383B2 (ja) 静電荷現像用トナー
JP4511332B2 (ja) フルカラー画像形成方法
JP2743504B2 (ja) 静電荷現像用トナー
JPH10148970A (ja) 静電潜像現像用トナー

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080305

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090305

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100305

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110305

Year of fee payment: 12