JPH0478586A

JPH0478586A - 熱転写記録媒体

Info

Publication number: JPH0478586A
Application number: JP2192085A
Authority: JP
Inventors: Moriyasu Nagai; 長井　盛泰; Yoshihiko Hiyoshi; 好彦日吉; Tadafumi Tatewaki; 忠文立脇; Shigeru Miyajima; 茂宮島; Yuichi Ko; 高　裕一; Tetsuji Kunitake; 国武　哲二
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1990-07-20
Filing date: 1990-07-20
Publication date: 1992-03-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は、インキ層の熱溶融性を利用して記録紙上に熱
転写記録をするための熱転写記録媒体に関するもので、
更に詳しくはコンピューター、ワードプロセッサー等の
プリンターおよびバーコードプリンター等にも応用でき
る熱転写記録媒体に関するものである。

〔従来の技術〕

近年、サーマルヘッドを用いる感熱転写記録方式が、無
騒音であること、装置が比較的安価でかつ小型化できる
こと、保守が容易であること、印字画像が安定であるこ
と等の利点から多く用いられるようになっている。この
ような熱転写記録方式に採用されている熱転写記録媒体
の代表例としては、（１）着色剤及びバインターからなる熱溶融性インク層
を支持体上に直接設けたもの、（２）着色剤及びバインダーからなる熱溶融性インク層
を、ワックスを主成分とした剥離層を介して、支持体上
に設けたもの。

などがあげられる。

だが、これらのタイプの熱転写記録媒体にあっても、そ
の層構成の違いや使用成分の種類によっては、印字時に
不快音を生ずることがあり、その作業環境が必ずしも良
好であることはいえなかった。

これらの点を解消するために剥離層とインク層の間に中
間層を設けた熱転写記録媒体が提案されているが（特開
平１．−１９４９１号公報）、この場合には層構成が複
雑となり、その製作工程の管理が煩雑となり、生産性の
低下を招くといった問題点を新たに生じる。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は上記従来技術の実情に鑑みなされたものであっ
て、印字時に不快音を生じることがなく。

しかもその製作コストも低廉な熱転写記録媒体を提供す
ることにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明によれば、支持体上にワックスを主成分とする剥
離層を設け、その上にインク層を設けた熱転写記録媒体
において、該剥離層中のワックスと樹脂の比率が９５＝
５〜８０：２０であり、該樹脂成分中の５〜５０ｖｔ″
１がアクリロニトリル−ブタジエン共重合体であること
を特徴とする熱転写記録媒体が提供される。

以下に、本発明を添付図面に沿って更に詳細に説明する
。

第１図は本発明に係る熱転写記録媒体１の断面図である
。この図面において、２はフィルム状支持体、３は剥離
層、４はインク層、５は耐熱性保護層を表わしている。

支持体２としては、例えば、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、トリアセチルセルロース、ナイロン、ポリイミ
ド等の比較的耐熱性の良いプラスチックのフィルムの他
、グラシン紙、コンデンサー紙、金属箔等があり、その
厚さは約２−１５４好ましくは３〜１０ｐｍの範囲であ
る。

なお、支持体２のサーマルヘッドと接する側の表面（イ
ンク層４の存在する例とは反対側の面）には、必要に応
じて、シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、
エポキシ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロ
セルロース等からなる耐熱性保護層５を設けることによ
り、支持体の耐熱性を向上することができ、あるいは従
来用いることのできなかった支持体材料を用いることも
できる。

剥離層３は、主として４０〜１００℃の融点を有するカ
ルナウバワックス、キャンデリラワックス、蜜ロウ、木
ロウ、モンタンワックス、鯨ロウなどの天然ワックス；
パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、
酸化ワックス、ポリエチレンワックスなどの合成ワック
ス；その他、マルガリン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸
、バルミチン酸、ステアリン酸、フロメン酸、ベヘニン
酸などの高級脂肪酸及びその金属塩；ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコールなどの高級アルコール７ソル
ビタンの脂肪酸エステルなどのエステル類；ステアリン
アミド、オレインアミド等のアミド類から構成されてい
るが、これらのワックスに対してワックス類／樹脂＝９
５１５〜８０／２０になるように樹脂を混合する必要が
ある。

また樹脂成分は、印字時の不快音を低減させるためにそ
の成分中の５〜５０ｗｔ％がアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体とする必要がある。

アクリロニトリル−ブタジエン共重合体の配合量が５ｖ
ｔ％未満であると他の樹脂の影響により不快音が増大し
、また５０ｗｔ％を越えるとアクリロニトリル−ブタジ
エン共重合体自体の影響が大きくなり過ぎ、不快音が増
大したり、転写不良を生じ易くなるので好ましくない。

本発明のワックスに用いられる樹脂は前記したようにそ
の５〜５０ｗｔ〆がアクリロニトリル−ブタジエン共重
合体とする必要があるガ、前記範囲を満足する限りにお
いて、他の樹脂を併用することができる。

このような樹脂類としては、ポリアミド系、ポリエステ
ル系、ポリウレタン系、塩化ビニル系、セルロース系、
石油系、スチレン系、ブチラール系、フェノール系など
の樹脂の他、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン
−アクリル系樹脂及び未加硫ゴムが挙げられる。

ここで、未加硫ゴムはポリイソプレン、ポリブタジェン
、スチレンブタジェンゴム、ニトリルゴム、エチレンプ
ロピレンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、フッ素系
ゴム、ウレタンゴムなどがあげられる。特に好ましいも
のとしてはポリイソプレン、ポリブタジェン、エチレン
プロピレンゴム、ブチルゴムである。融点としては６０
℃〜２００℃のものが好ましい。

前記したようにワックス類と樹脂の比率は９５：５〜８
０：２０が好適である。樹脂の比率が２０重重量を越え
ると剥離層とＰＥ７間の接着強度は大きくなり、転写不
良の問題が生じる。逆に５重量％未満であると接着強度
は小さくなり、インク層が剥れるといった問題を生じる
。

剥離層３の厚さは、０．５〜１０μｓ、好ましくは１〜
３声である。０．５ｐｍより薄いと耐摩擦性が低下し、
逆に１０．を超えると熱感度が低下し画像転写性が劣る
ようになったり、低温下（５−１０℃）におけるインク
層剥れが発生する。

インク層４は従来公知の熱溶融性層からなり、具体的に
は着色剤、ワックス類及び樹脂類を主成分とする。

着色剤としては従来公知の染料及び顔料の中から適宜選
択される。ワックス類としては、例えばパラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、酸化パラフィン
ワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワックス
、モンタンワックス、セレシンワックス、ポリエチレン
ワックス、酸化ポリエチレンワックス、カスターワック
ス、牛脂硬化油、ラノリン、木ロウ、ソルビタンステア
レート、ソルビタンパルミテート、ステアリルアルコー
ル、ポリアミドワックス、オレイルアミド。

ステアリルアミド、ヒドロキシステアリン酸、合成エス
テルワックス、合成合金ワックスなどのろう状物質が受
げられる。

樹脂類としては、ポリアミド系、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系、塩化ビニル系、セルロース系１石油系、ス
チレン系、ブチラール系、フェノール系などの樹脂の他
、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−アクリル
系樹脂が挙げられる。

これらインク層４を構成する各材料の比率としては着色
材／ワックス類／樹脂類＝５〜５０／３０〜９０７５〜
５０が適当である。

インク層としては、これらの他にたとえば脂肪酸エステ
ル、グリコールエステル、リン酸エステル、エポキシ化
アマニ油などの従来公知の可塑剤やオイルなども少量（
３０％以下）なら添加しても構わない。

インク層はホットメルトあるいは溶剤に溶解あるいは分
散した状態で塗布し、乾燥することで形成でき、その厚
さは１〜１０声好ましくは１．５〜３戸である。

〔実施例〕

次に実施例及び比較例を示す。ここでの部は重量基準で
ある。

実施例１厚さ約４．５−のポリエチレンテレフタレート（ＰＥＴ
）フィルム上に下記Ａ成分の塗液を乾燥後の厚さが約１
．５声になるようにワイヤーバーを用いて塗布し、乾燥
して剥離層を形成した。

（＾成分）カルナウバワックス　　　　　　　　　　９０部エチレ
ン−酢酸ビニル共重合体　　　　　６部アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体　４部トルエン　　　　　　　
　　　　　　　　　９００部さらに、その上に下記Ｂ成
分からなる塗液を乾燥後の厚さが約２ｐになるようにワ
イヤーバーを用いて塗布し、乾燥してインク層を形成し
た。ついで前記支持体面にシリコーン樹脂を塗工して本
発明の熱転写記録媒体を作成した。

（Ｂ成分）カーボンブラック　　　　　　　　　　　２０部キャン
デリラワックス　　　　　　　　　７０部エチレン−酢
酸ビニル共重合体　　　　　１０部トルエン　　　　　
　　　　　　　　　　４００部実施例２前記Ａ成分を下記Ｃ成分に代えた以外は実施例１とまっ
たく同様にして、本発明の熱転写記録媒体をつくった。

（Ｃ成分）モンタンワックス　　　　　　　　　　　９０部エチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体　　５部アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体　５部トルエン　　　　　　　
　　　　　　　　９００部実施例３前記Ｂ成分を下記り成分に代えた以外は実施例１とまっ
たく同様にして、本発明の熱転写記録媒体をつくった。

（Ｄ成分）カーボンブラック　　　　　　　　　　　１５部カルナ
バワックス　　　　　　　　　　　７０部スチレン樹脂
　　　　　　　　　　　　１５部トルエン　　　　　　
　　　　　　　　　　４００部比較例１前記Ａ成分からアクリロニトリル−ブタジエン共重合体
を除いた以外は実施例１と同様にして比較用の熱転写記
録媒体をつくった。

比較例２前記Ｃ成分をからアクリロニトリル−ブタジエン共重合
体を除いた以外は実施例２と同様にして比較用の熱転写
記録媒体をつくった。

以上の様にして作成した熱転写記録媒体をＴＥＣ社製バ
ーコード用プリンタＢ−６３で、印字スピード２インチ
／ｓｅｅ、最適標準エネルギーにて印字した際の不快音
の有無を測定した。その結果を表−１に示す。

なお、不快音の有無の測定方法は以下によった６不快音
の有無の測定方法：印字時における音量をプリンターか
ら３０ｃｍｍ［れた時点で測定した。

な　　し：６８デシベル未満ややあり＝６８〜７０デシベルあ　　リ＝７０デシベル表−１〔効　果〕本発明の熱転写記録媒体は前記構成からなるので、印字
時に不快音を生ずることがないため、実用性の極めて高
いものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る熱転写記録媒体の模式断面図であ
る。１：熱転写記録媒体２：支持体３：剥離層４：インク層５：耐熱性保護層特許出願人　株式会社　リ　　コ

Claims

【特許請求の範囲】

（１）支持体上にワックスを主成分とする剥離層を設け
、その上にインク層を設けた熱転写記録媒体において、
該剥離層中のワックスと樹脂の比率が９５：５〜８０：
２０であり、該樹脂成分中の５〜５０ｗｔ％がアクリロ
ニトリル−ブタジエン共重合体であることを特徴とする
熱転写記録媒体。