JPH06183160A - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
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- JPH06183160A JPH06183160A JP42A JP20608492A JPH06183160A JP H06183160 A JPH06183160 A JP H06183160A JP 42 A JP42 A JP 42A JP 20608492 A JP20608492 A JP 20608492A JP H06183160 A JPH06183160 A JP H06183160A
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Abstract
布したとき、塗液のハジキが起きない熱溶融性インク層
を有する熱転写記録媒体を得る。 【構成】 支持体上に熱溶融性インク層を有する熱転写
記録媒体において、該インク層をアセチレン基を有する
アルコール系界面活性剤を塗工液成分の固形分に対して
0.01〜20.0%含有する水性塗工液により形成する。
Description
プロセッサー等のプリンター又はバーコードプリンター
等に用いられる熱転写記録媒体に関する。
録方式が、無騒音であること、装置が比較的安価でかつ
小型化できること、保守が容易であること、印字画像が
安定であること等の利点から多く用いられるようになっ
ている。このような熱転写記録方式に採用されている熱
転写記録媒体の代表例としては、 (1)着色剤及びバインダーからなる熱溶融性インク層
を支持体上に直接設けたもの。 (2)着色剤及びバインダーからなる熱溶融性インク層
を、ワックスを主成分とした剥離層を介して、支持体上
に設けたもの、などがあげられる。 前記(1)や(2)のタイプでは、従来公知のワックス
を主成分として構成されており、油性であるインク層あ
るいは剥離層はホットメルトあるいは水系もしくは非水
系溶剤に溶解あるいは分散した状態で塗布し、塗布液に
含まれる水あるいは有機溶剤を完全に乾燥除去すること
で形成される。
るようになり、又、その比率も大きく変化できることか
ら耐熱性、耐ひっかき性、耐溶剤性等、種々の機能が出
せること、また薄膜塗工、粒子状塗工が自由にできるた
め後者の水系もしくは非水系溶剤に溶解あるいは分散し
た状態で塗布し乾燥する、いわゆる溶剤塗工タイプが増
加している。水系溶剤の場合は更に安全性に優れ、又、
塗布層を積層した場合、下層を溶解しない等の利点があ
る。
2.8dyn/cm)、インク液や剥離液ではポリエステルフィ
ルム等の基材やワックスを主体とした剥離層上に塗布す
る場合、液がはじかれ、均一な薄膜塗工が出来ない欠点
があった。
ステルフィルム基材やワックス主体の剥離層の上に塗布
してもハジキ等の発生がなく均一な薄膜を形成出来、熱
感度、解像性に優れるとともに画像の耐摩擦性にも優れ
た熱転写記録媒体を得ることにある。
に形成する熱溶融性インク層をアセチレン基を有するア
ルコール性界面活性剤を小量含有する水系塗工液により
形成することを特徴とする熱転写記録媒体が提供され
る。
多価アルコールを含有させ、それにより耐熱性等を改善
することは既に提案されている(特開平3-244590号公報
参照)。しかしながら目的の相違から該多価アルコール
を比較的大量に使用するため(塗工液の固形分に対して
30%以上、好ましくは50〜150%)、ハジキ防止効果は
有するが凝集物がでやすく、そのためムラになりやす
い。この点、添加量を多くとも水性塗工液の固形分に対
して20%まで、又、少なくとも0.01%の範囲ならばハジ
キ防止効果もあり、凝集物も出ないで均一な塗工が出来
る。
を,含有させるもの(特開平3-2092号公報参照)や多価
アルコールを含有させるもの(特開昭58-129074号公報
参照)が知られているが、前者の場合は表面張力が低す
ぎてかえって泡が立ちやすく均一な塗膜面は得られにく
い。又、後者の場合は表面張力が下がらず本発明の目的
に合わない。
レン基含有アルコール系界面活性剤は下記一般式(I)
又は(II)で示される化合物が挙げれる。
で、濡れ性に優れ、かつ液の泡も少なく良好な塗工液を
作ることが出来る。更にカルナバワックスやPETフィ
ルム(支持体)等の上に水系塗工液で塗布してもハジキ
がなく、又、更にその上に塗工液を塗布してもハジキが
なくきれいに塗布出来る。
て0.01〜20%、好ましくは0.03〜10%である。少なすぎ
るとハジキ防止効果が発揮されず、多すぎるとインクの
耐熱性、耐摩擦性を劣化させる。上記一般式の化合物の
l、m+nが大きすぎると泡が大きく、またインクの耐
熱性、耐摩擦性が悪くなる。
機溶剤で塗工する場合は、ハジキがなく塗工性は良好で
あるが粒径が大きくなり、インク層がすべりやすく地汚
れが発生しやすくなる。
示されるがこれらに限るものではない。これらの層構成
のうち少なくとも熱溶融性インク層3にアセチレン基含
有アルコール系界面活性剤を含有する。又、剥離層4、
オーバー層5に添加しても差し支えなく特に剥離層4や
オーバー層5を水系で塗工する場合には添加することが
望ましい。
ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ナイロ
ン、ポリイミド等の比較的耐熱性の良いプラスチックフ
ィルムの他、グラシン紙、コンデンサー紙、金属箔等が
あり、その厚さは約2〜15μm、好ましくは3〜10μm
の範囲である。
の表面(インク層3の存在する側とは反対側の面)に
は、必要に応じて、シリコーンゴム、シリコーン樹脂、
フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェノー
ル樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース、セルロース
アセテートプロピオネート等からなる耐熱生保護層2を
設けることにより、支持体の耐熱性を向上することがで
き、あるいは従来用いることのできなかった支持体材料
を用いることもできる。
硫ゴムの少なくとも1種からなる。
ス、キャンデリラワックス、蜜ロウ、木ロウ、モンタン
ワックス、鯨ロウなどの天然ワックス;パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス、
ポリエチレンワックスなどの合成ワックス;その他、マ
ルガリン酸、ラウリン酸、ミスチリン酸、パルミチン
酸、ステアリン酸、フロメン酸、ベへニン酸などの高級
脂肪酸及びその金属塩;ステアリルアルコール、ベヘニ
ルアルコールなどの高級アルコール;ソルビタンの脂肪
酸エステルなどのエステル類;スタリンアミド、オレイ
ンアミド等のアミド類等が挙げられる。
テル系、ポリウレタン系、塩化ビニル系、塩ビ酢ビ系、
セルロース系、ロジン系、石油系、スチレン系、ブチラ
ール系、テルペン系、フェノール系などの樹脂の他、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン−アクリル系樹
脂が挙げられる。
ブタジエン、スチレンブタジエンゴム、ニトリルゴム、
エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、シリコンゴム、
フッ素系ゴム、ウレタンゴムなどが挙げられる。特に好
ましいものとしてはポリイソプレン、ポリブタジェン、
エチレンプロピレンゴム、ブチルゴム、ニトリルゴムが
挙げられる。
溶解あるいは分散した状態または水に分散した状態で塗
工し乾燥することにより形成される。これの付着量は0.
3〜5g/m2、好ましくは0.5〜3g/m2が適当である。
構成され従来公知の熱溶融性層からなり、具体的には着
色剤、ワックス類及び樹脂類を主成分とする。
中から適宜選択される。
ックス、マイクロクリスタリンワックス、酸化パラフィ
ンワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワック
ス、モンタンワックス、セレシンワックス、ポリエチレ
ンワックス、酸化ポリエチレンワックス、カスターワッ
クス牛脂硬化油、ラノリン、木ロウ、ソルビタンステア
レート、ソルビタンパルミテート、ステアリルアルコー
ル、ポリアミドワックス、オレイルアミド、ステアリル
アミド、ヒドルキシステアリン酸、合成エステルワック
ス、などのろう状物質が挙げられる。
テル系、ポリウレタン系、塩化ビニル系、塩ビ酢ビ系、
セルロース系、ロジン系、石油系、スチレン系、ブチラ
ール系、フェノール系などの樹脂の他、エチレン−酢酸
ビニル共重合体やエチレン−アクリル系樹脂が挙げられ
る。なお、熱溶融性インク層の塗布量(付着量)は1〜
10g/m2、好ましくは1〜3g/m2である。
材、塗工方式で設けることができる。該層には着色材は
地汚れをおこさない程度に含んでも構わない。付着量は
0.1〜3g/m2、好ましくは0.3〜2g/m2である。
べて重量部で表わす。
テレフタレート(PET)フィルム上に下記A成分の液
を乾燥後付着量が2.5g/m2になる様にワイヤーバーで
塗布し60℃で2分間乾燥し熱溶融性インク層を形成し
た。 (A成分) カルナウバワックスの水分散体(平均粒径1.5μm、固形分30%) 56部 カーボンブラック水分散体(固形分20%) 16部 水 14部 メタノール 13.5部 表1の(3)の化合物 0.1部 (A成分の固形分に対して0.5%) 又、インク層と反射側の面にシリコンゴムの1%トルエ
ン溶液をワイヤーバーにて乾燥後付着量が0.05g/m2
になる様に塗布し、50℃で2分間乾燥し熱転写記録媒体
とした。
ィルムの片面に下記B成分をボールミルで10時間分散
し、平均粒径3.0μmとした剥離層塗液を乾燥後付着量
1.5g/m2になる様にワイヤーバーで塗布し40℃で2分
間乾燥した。 (B成分) 粉末状カルナウバワックス(100mesh全通) 9部 エチレン酢ビ共重合体 1部 トルエン 60部 MEK 30部 次にこの剥離層上に下記C成分の熱溶融性インク層塗液
を乾燥後付着量2.0g/m2になる様にワイヤーバーで塗
布し60℃で2分間乾燥した。 (C成分) カルナウバワックスの水分散体(平均粒径0.4μm、固形分30%) 40部 カーボンブラック水分散体(固形分20%) 15部 水添ロジンの水分散体(固形分30%) 10部 水 34部 表1の(7)の化合物 0.5部 (C成分の固形分に対して2.8%) PETフィルムのインク層と反対側の面に実施例1と同
様に耐熱保護層を設け熱転写記録媒体とした。
下記D成分のオーバー層塗液を乾燥後付着量1.0g/m2
になる様にワイヤーバーで塗布し60℃で2分間乾燥し
た。 (D成分) カルナウバワックスの水分散体(平均粒径0.4μm、固形分30%) 40部 水 40部 表1の(8)の化合物(m=2,n=2) 0.3部 (D成分の固形分に対して2.5%)
(7)の代わりに(8)の化合物(m=5,n=5)を
使用した(C成分固形分に対して2.8%)以外は実施例
2と全く同様にして熱転写記録媒体を作成した。
合物(m+n=5)をm+n=50の(8)の化合物に変
えた以外は実施例3と同様にして熱転写記録媒体を作成
した。
(7)を添加しない以外は実施例2と全く同様にして熱
転写記録媒体を作成した。
層の化合物(8)の代わりにシリコン系界面活性剤を使
用した以外は全く同様にして熱転写記録媒体を作成し
た。
下記の様な組成でボールミルで10時間分散して塗工した
以外は実施例1と同様にして熱転写記録媒体を作成し
た。 カルナバワックス 8.4部 カーボンブラック 1.6部 トルエン 90部
合物の添加量を5部(C成分の固形分に対して28%)に
した以外は実施例2と同様にして熱転写記録媒体を作成
した。
媒体を熱転写シュミレーターを使用してキャストコート
紙上に印字を行なった。印字条件は印字スピード100mm
/sec、印字エネルギーは20mj/mm2(薄膜部分グレーズ
サーマルヘッド、8ドット/mm)である。結果を表2に
示す
している。 良……1ドット毎の1ドットラインがとこどころつなが
っている。 画像耐摩擦性:優……50℃でダンボールを100回こすっ
ても何ら影響なし。 良……50℃でダンボールを100回こするとところどころ
画像が乱れるが判読は可能。 不良…50℃でダンボールを100回こすると画像が乱れて
判読不可能
いな塗膜が得られ、かつ画像の濃度、解像性はもちろん
画像耐摩擦性も良好であることが明らかである。
ン基を有するアルコール系界面活性剤を小量添加した水
系塗工液によって形成することにより塗膜形成時、ハジ
キの発生がなく均一な薄膜を形成出来、画像耐摩擦性等
に優れた熱転写記録媒体が得られる。
模式図。
Claims (3)
- 【請求項1】 支持体上に熱溶融性インク層を有する熱
転写記録媒体において、該インク層をアセチレン基を有
するアルコール系界面活性剤を塗工液成分の固形分に対
して0.01〜20重量%含有する水系塗工液により形
成することを特徴とする熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 アセチレン基を有するアルコール系界面
活性剤が下記一般式(I)又は(II)で示される化合
物であることを特徴とする請求項1記載の熱転写記録媒
体。 - 【請求項3】 支持体上に熱溶融性インク層を有する熱
転写記録媒体において、該インク層を下記一般式
(I)、又は一般式(III)、で示される化合物を含
有する水系塗工液により形成することを特徴とする熱転
写記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20608492A JP3368383B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 熱転写記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20608492A JP3368383B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 熱転写記録媒体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06183160A true JPH06183160A (ja) | 1994-07-05 |
JP3368383B2 JP3368383B2 (ja) | 2003-01-20 |
Family
ID=16517559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP20608492A Expired - Lifetime JP3368383B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 熱転写記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3368383B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002148234A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-05-22 | Toray Ind Inc | 液体展開用シート |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP20608492A patent/JP3368383B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2002148234A (ja) * | 2000-09-04 | 2002-05-22 | Toray Ind Inc | 液体展開用シート |
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Publication number | Publication date |
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