JP3035637B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents
熱転写記録媒体Info
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Description
ンク層を持ち、特に低温下の保存安定性、並びに、印字
品質に優れた熱転写記録媒体に関し、さらに詳しくは、
バーコード用に好適で、低温下の不使用時にインク層の
剥離が防止され、特にシリアルバーコード(熱転写記録
媒体の進行方向に対して90゜に印字されるバーコー
ド)印字が鮮明な熱転写記録媒体に関する。
記録方式が、無騒音であること、装置が比較的安価でか
つ小型化できること、保守が容易であること、印字画像
が安定であること等の利点から多く用いられるようにな
っている。このような熱転写記録方式に採用されている
熱転写記録媒体の代表例としては、(1)着色剤および
バインダーからなる熱溶融性インク層を支持体上に直接
設けたもの、(2) 熱溶融性インク層を支持体側の第
1インク層と、第2インク層との積層をもって構成し、
第1インク層はワックスを主成分とし、第2インク層は
着色剤及びバインダーを主成分として、これを支持体上
に設けたもの、などがあげられる。
インク層)のバインダーや前記(2)の第1インク層の
バインダーは主として可塑性の低いワックスより構成さ
れているものが多く、このため、支持体として多く用い
られている例えばPET(ポリエチレンテレフタレー
ト)などの樹脂フィルムとの接着性が極めて低く、熱溶
融性インク層が械機的外力によって支持体から剥がれて
しまうといった不都合が生じる。この現象は、特に低温
下(例えば5℃程度)−湿度は10〜50%RHくらい
−において、顕著に現われる。
表面に凹凸をつけてインク層と支持体との接触面積を大
きくする(特開昭58−16889号公報)、支持体と
インク層との間にセルロース系樹脂、ポリエステル樹脂
などからなる中間接着層を設ける(特開昭59−165
690号、特開昭60−54894号などの公報)等の
手段が提案されているが、製造方法や工程が複雑とな
り、製造コストの上昇につながるといった欠点がある。
前記(2)の第1インク層及び第2インク層)のバイン
ダーが主として可塑性の低いワックスより構成されてい
るため、インク層の接着強度は低くなり、その結果、バ
ーコードプリンタ等でシリアルバーコードを印字した時
に、とも落ち現象(サーマルヘッドでエネルギーを与え
ていない部分もいっしょに転写してしまう現象)が発生
して不鮮明な印字となる。従って、バーコードスキャナ
ーではバーコードを読み取れなくなるといった事態も発
生する。
れたバーコード画像の耐摩擦性は充分とは言いがたい。
即ち、熱転写画像を例えば段ボール紙等で擦られるとバ
ーコードが乱れ、解読不能となることが往々にして認め
られている。
は、インク層の密着性を改善し、保存性特に低温での保
存性の改善及びとも落ち現象の生じるのを解消し、画像
品質を高めた、特にバーコード印字用として好適な熱転
写記録媒体を提供するものである。本発明の他の目的は
画像の耐摩擦性にすぐれた熱転写記録媒体を提供するも
のである。
溶融性インク層を設けた熱転写記録媒体において、該熱
溶融性インク層は着色剤、ワックス及びゴムエラストマ
ーを主成分とし、しかも、該ゴムエラストマーが層状で
かつ断続的に分散して存在せしめられてなることを特徴
としている。
意研究・検討を重ねた結果、熱溶融性インク層中のゴム
エラストマーの配合を特定の状態で存在させることによ
りなし得ることを見いだした。本発明はこうした知見に
基づいて完成されたものである。
ら更に詳細に説明する。図1の(a)及び(b)は支持
体102上に本発明に係るインク層104a又は104
bが形成されている状態を表わした二例の概略図であ
る。ここで、インク層104aは単層からなるが、イン
ク層104bは第1インク層106とインク層108と
の積層で構成されている。図中、112はゴム固形物、
114は着色剤、116は熱溶融性材料を表わしてい
る。
の単層のインク層104aにおける熱溶融性材料は、ワ
ックス或いはワックスと結着樹脂とを主体としているこ
とである。また、図1(b)の積層のインク層104b
における熱溶融性材料116は第1インク層106がワ
ックスを主体とし、第2インク層108が結着樹脂を主
体としていることである。もっとも、第1インク層10
6の熱溶融性材料116として結着樹脂をある程度用い
ることも可能ではあるが、この層106は第2インク層
108を記録紙に容易に転写させるためのリリース機能
をもたせるのに設けられたことから、むしろ、ワックス
だけに頼った方が良好な結果が得られる。一方、第2イ
ンク層108の熱溶融性材料116としては、結着樹脂
だけでなく、結着樹脂とともにワックスが併用されてい
る方が良好な結果をもたらす。
は、これまでの記述から容易に理解されるように、ゴム
エラストマー112が層状でかつ不連続な状態でインク
層104a又は第1インク層106中に分散含有せしめ
られていることである。ゴムエラストマー112の形態
は必ずしもその大きさや厚さなどが一定している訳では
ない。しかし、この板状のゴムエラストマー(固形物は
その一つひとつの層が図2にみられるように、厚さ
(T)0.02〜0.5μm、巾(W)0.20〜5.
5μmくらいのものである。ゴムエラストマー112は
少なくとも2以上の板状のゴムエラストマー112’が
主として少なくともワックスを挾むようにして積層され
た構造を有している。ここで“少なくともワックスを挾
むようにして”としたのは、例えば図1(a)のインク
層104aでは板状のゴムエラストマーの間にワックス
以外に結着樹脂や着色剤の一部が入りこんでくる可能性
のあるためである。板状のゴムエラストマー112’が
層状となっているときの層間隔(G)は0.01〜0.
4μmくらいである(図3)。
インク層中に分散含有されている様子を模式図的に表わ
したものであり、これらは共通して複数の板状のゴムエ
ラストマー112’が主としてワックス層116’を介
して積層された形態を呈している。但し、板状のゴムエ
ラストマー112’といってもすべて全体が平らでなけ
ればならない訳ではなく、一部が彎曲していたり、全体
が彎曲しているようなものであってもかまわない。更に
また、多数ある板状ゴムエラストマー112’は縦、
横、高さの寸法がすべて同等である必要はまったくな
く、むしろ相違しているのが自然である。
ク層に層状かつ不連続なゴムエラストマー112’を含
有分散させた熱転写記録媒体によれば、良質の熱転写画
像が得られる。本発明者らは、その効果をより高めるべ
く更に研究を進めた結果、5℃、10〜50%RHの範
囲下で、接着強度が1.5〜3.5gf/cmであるよ
うに規定しておけば、一層良質の熱転写記録媒体が得ら
れることを確認した。
図であり、縦断した形態で示す。使用した機種はミネベ
ア社製のTCM−200CR型である。ここで、この試
験機を用いて剪断力および接着力を測定する手法を説明
する。
り、2は粘着テープ(ニチバン社製:セロテープ18m
m×35mm)であり、粘着テープ2の接着面はインク
層104a又は104bと相対している。102bは支
持体層である。3は補強板であり、この場合厚いステン
レス鋼板を用いた。4は固定具である。測定方法は粘着
テープ2で粘着させた熱転写記録媒体1を一定の速度で
剥離させ、その状態を観察した。なお測定条件は次の通
りである。 剥離角度:180゜ 剥離速度:50mm/min 試験片の巾:10mm 試験環境温度:5℃、35%RHおよび20℃、60%RH
又は104bのみが粘着テープ2側に残り剥がされてい
く際に、剥がし始める時に加わる力であり、接着強度と
は、剥がしている時に加わる力のことを言う。
及び(b)の支持体102の裏面(支持体のサーマルヘ
ッドに接する側の面)に耐熱性及び/又は滑性保護層が
設けられてもよい。この耐熱性及び/又は滑性保護層は
必要により設けられるものであるが、これを設けること
によって、支持体102の耐熱性及び/又は滑性を向上
させることができる他、従来用いることのできなかった
支持体材料を用いることができるようになる。
テル、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース、ナ
イロン、ポリイミド等の比較的耐熱性の良いプラスチッ
クのフィルムの他、グラシン紙、コンデンサー紙、金属
箔等があり、その厚さは約2〜15μm、好ましくは3
〜10μm程度である。
は、シリコーン樹脂、シリコーンゴム、シリコーン変成
樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フ
ェノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロースなどを
あげることができる。
色剤、ワックス及びゴムエラストマーを、或いはこれら
に更に結着樹脂を加え主成分とする。
の中から適宜選択される。
クス、マイクロクリスタリンワックス、酸化パラフィン
ワックス、キャンデリラワックス、カルナウバワック
ス、モンタンワックス、セレシンワックス、ポリエチレ
ンワックス、酸化ポリエチレンワックス、カスターワッ
クス、牛脂硬化油、ラノリン、木ロウ、ソルビタンステ
アレート、ソルビタンパルミテート、ステアリルアルコ
ール、ポリアミドワックス、オレイルアミド、ステアリ
ルアミド、ヒドロキシステアリン酸、合成エステルワッ
クス、合成合金ワックスなどのろう状物質が挙げられ
る。ここでのワックスは25℃、60%RHの条件下で
針入度2%以下のものの使用が望ましく、特にカルナバ
ワックスが効果的である。
結着樹脂としてはポリアミド系、ポリエステル系、ポリ
ウレタン系、塩化ビニル系、セルロース系、石油系、ス
チレン系、ブチラール系、フェノール系などの樹脂の
他、エチレン−酢酸ビニル共重合体やエチレン-アクリ
ル系樹脂が挙げられる。
は104bの剪断強度が5℃において25〜45gf/cm
で、さらに接着強度が1.5〜3.5gf/cmを発現
するために必要である。ここで、ゴムエラストマーとし
ては、例えば、ブタジエンゴム、スチレン-ブタジエン
ゴム、ニトリルゴム、ニトリル-ブタジエンゴム、スチ
レン−イソプレンゴム、イソプレンゴム、アクリルゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、ブチルゴム、エチレン-
プロピレンゴムなどの合成ゴムや天然ゴム等があげられ
る。
割合は、着色材/ワックス/結着樹脂/ゴムエラストマ
ー=5〜50/30〜90/5〜50/3〜30くらい
が適当である。
公知である脂肪酸エステル、グリコールエステル、リン
酸エステル、エポキシ化アマニ油などの可塑剤やオイル
なども少量(30%以下)なら添加しても構わない。
溶剤に溶解あるいは分散した状態で塗布し、乾燥するこ
とで形成でき、その厚さは1〜10μm、好ましくは2〜6
μm(図1(a))である。インク層104aの厚さが、
1μmより薄いと濃度不足や平滑度の比較的少ない紙へ
の印字欠けが生じ、逆に、10μmを超えると接着強度
が低下し、低温下におけるインク層剥れが発生する。ま
た、インク層104aの層厚が大きすぎると剪断強度は
増大するため転写不良を招く場合もある。
06と第2インク層108との積層で構成されているタ
イプの熱転写記録媒体(図1(b))について説明す
る。
熱溶融性材料116としてのワックス、及び、ゴムエラ
ストマー(層状で断続的に分散して存在せしめられる)
112を主成分として形成される。
点を有するパラフィンワックス、マイクロクリスタリン
ワックス、酸化パラフィンワックス、キャンデリラワッ
クス、カルナウバワックス、モンタンワックス、セレシ
ンワックス、ポリエチレンワックス、酸化ポリエチレン
ワックス、カスターワックス、牛脂硬化油、ラノリン、
木ロウ、ソルビタンステアレート、ソルビタンパルミテ
ート、ステアリルアルコール、ポリアミドワックス、オ
レイルアミド、ステアリルアミド、ヒドロキシステアリ
ン酸、合成エステルワックス、合成合金ワックスなどの
ろう状物質があげられるが、中でも、25℃における針
入度が2以下のものが好ましく、望ましくはカルナバワ
ックスである。これは硬度の高いワックスを用いること
によって印字した画像表面の耐摩擦性が向上し、信頼性
の高いバーコード画像を持続させるのに有利である。こ
うしたワックスではカルナバワックスが特に好適に用い
られる。
スはインク層104aの説明で述べたものとまったく同
様である。加えて、このゴムエラストマー112の存在
は第1インク層106と第2インク層108とを合わせ
て、剪断強度が5℃において25〜45gf/cmさら
に接着強度が1.5〜3.5gf/cmを発現するのに
好ましいものである。
満で接着強度が1.5gf/cm未満の場合、低温下
(5℃)におけるインク層剥れが生ずることはもちろ
ん、常温(20〜25℃)においても、バーコード用プ
リンタでシリアルバーコードを印字すると、とも落ち現
象が発生し、バーコードスキャナーで判読できなくな
る。
/cmより大きく、接着強度が3.5gf/cmより大
きい場合、その支持体への接着力が被転写紙への接着力
よりも大きくなるため、結果として転写不良といった現
象を生ずる。
量割合は、ワックス/ゴムエラスマー=95〜75/5
〜25くらいが適当である。
に必要に応じて、ポリビニルブチラール、塩化ビニル-
酢酸ビニル共重合樹脂、ニトロセルロース、エポキシ樹
脂、エチレン-酢酸ビニル共重合樹脂、エチレン-α-オ
レフィン共重合樹脂、α-オレフィン-無水マレイン酸共
重合樹脂、エチレン-メタクリル酸共重合樹脂、エチル
セルロースなどの樹脂の一種または二種以上が適当量混
合されてよい。
μm、好ましくは1〜3μmである。厚さが0.5μm
より薄いと剥離層としての機能が低下し、平滑度の比較
的小さい紙への転写性が悪くなる。また、厚さが10μ
mを超えると接着強度が低下し、低温(5〜10℃)に
おけるインク層剥れが発生する。また、剥離層106の
厚味が大きすぎると剪断強度は増大するため転写不良を
招くこともある。さらに、特定の熱溶融性インク用ワッ
クスを用いることで画像の耐摩耗性をアップさせること
ができるものである。第2インク層108は着色剤、結
着剤及びワックスを主成分とする。第2インク層108
の厚さは0.5〜4μm好ましくは1〜3である。更
に、この層108の主成分となる着色剤と結着樹脂との
重量割合は5:95〜20:80くらいが適当である。
に詳明に説明する。なお、以下において示す部及び%は
いずれも重量基準である。
T)フィルム上に下記A成分の塗液を乾燥後の厚さが約
3.5μmになるようにワイヤーバーを用いて塗布し、
60℃で乾燥してインク層を形成した。 (A成分) カルナウバワックス 60部 キャンデリラワックス 13部 ポリブタジエンゴムの5%トルエン溶液 240部 (日本合成ゴム社製:JSR BR 31) カーボンブラック(三菱化成工業社製:MA-7) 15部 トルエン 492部 メチルイソブチルケトン 180部 なお、A成分の塗液の調製は、予めポリブタジエンゴム
(5%トルエン溶液)を除く組成物を昇温混融後、常温
においてボールミリングを12時間にわたって行ない分
散液とし、続いて、この分散液に撹拌下でポリブタジエ
ンゴム(5%トルエン溶液)を添加した。
T)フィルム上に下記B成分の塗液を乾燥後の厚さが約
1.5μmになるようにワイヤーバーを用いて塗布し、
55℃で乾燥して第1インク層を形成した。 (B成分) カルナウバワックス 88部 ポリブタジエンゴムの5%トルエン溶液 240部 (日本合成ゴム社製:JSR BR 31) トルエン 492部 メチルイソブチルケトン 180部 なお、B成分の塗液の調製は、A成分の例と同様に、ゴ
ム成分を除く組成物を予め分散後、これにゴム成分を添
加して行なった。さらに、その上に下記C成分からなる
塗液を乾燥後の厚さが約2μmになるようにワイヤーバ
ーを用いて塗布し、70℃で乾燥して第2インク層を形
成した。 (C成分) カルナウバワックス水分散体(固形分30%) 183部 キャンデリラワックス水分散体(固形分30%) 67部 エチレン-酢酸ビニル共重合体水分散体(固形分30%) 33部 カーボンブラック水分散体(固形分20%) 75部 界面活性剤(花王アトラス社製レオドール TW-S120) 1部 水 61部 メタノール 80部 このようにして得られた熱転写記録媒体の層断面写真
(透過型電子顕微鏡(TEM)による)をとったとこ
ろ、第1インク層中にゴムエラストマーが層状でかつ断
続的に存在しているのが観察された(図6)。
たく同様にして、熱転写記録媒体をつくった。 (D成分) カルナウバワックス 70部 パラフィンワックス(日本精ろう社製:HNP-16) 19部 ポリブタジエンゴムの5%トルエン溶液 160部 (日本合成ゴム社製:JSR BR 31) スチレン-ブタジエンゴムの5%トルエン溶液 60部 (日本合成ゴム社製:JSR 1712) トルエン 511部 メチルイソブチルケトン 180部
たく同様にして熱転写記録媒体をつくった。 (E成分) カルナウバワックス 70部 モンタンワックス(ヘキスト社製:Hoechst-Wax KP) 17部 ポリブタジエンゴムの5%トルエン溶液 5部 (日本ゼオン社製:Higol BR 1220) アクリロニトリル-ブタジエンゴムの5%トルエン溶液 100部 (日本合成ゴム社製:JSR N234L) ポリスチレン樹脂の5%トルエン溶液 60部 (エッソスタンダード石油社製:D125) トルエン 568部 メチルイソブチルケトン 180部
液化した以外は実施例2とまったく同様にして熱転写記
録媒体をつくった。 (F成分) カルナウバワックス 73部 キャンデリラワックス 15部 ポリブタジエンゴム(日本合成ゴム社製:JSR BR 31) 2部 エチレン-酢酸ビニル共重合体 10部 (三井・デュポンポリケミカル社製 EVA FLEX 210) トルエン 900部 なお、F成分の塗液の調製は上記組成物全部を昇温混融
後、常温でボールミル分散性を12時間にわたって行な
った。
たく同様にして熱転写記録媒体をつくった。 (G成分) カルナウバワックス 55部 キャンデリラワックス 20部 ポリブタジエンゴム(日本合成ゴム社製:JSR BR 31) 15部 スチレン-ブタジエンゴム(日本合成ゴム社製:JSR 1712) 10部 トルエン 900部
たく同様にして熱転写記録媒体をつくった。 (H成分) パラフィンワックス(融点155 ゜F) 75部 ポリブタジエンゴム(日本合成ゴム社製:JSR BR 31) 15部 スチレン-ブタジエンゴム(日本合成ゴム社製:JSR 1712) 10部 トルエン 900部
ソ印刷法により塗工した以外は実施例1とまったく同様
にして熱転写記録媒体(但し厚みは約2.6μmとし
た)をつくった。 (I成分) カルナバワックス 12.0部 パラフィンワックス(融点155 ゜F) 60.0部 エチレン−酢酸ビニル共重合体 12.0部 (三井・デュポンポリケミカル社製EVA FLEX210) カーボンブラック(三菱化成工業社製MA−7) 15.0部 鉱物油 1.0部 このようにして得た熱転写記録媒体の層断面写真をとっ
たところ、インク層中に樹脂成分とワックス成分とが均
一に連続相になっているのが認められた(図7)。
を昇温混融後、常温でボールミリングを12時間行なっ
て塗液を調製した。この塗液を使用し実施例1と同様に
してインク層を形成した。
まったく同様にして塗液を調製し、インク層を形成し
た。
ック平滑度が約400秒の軽量コート紙(神崎製紙社製
ニューエイジ55)に、バーコード用熱転写プリンター
(TEC社製:B−65)を用いて5℃、35%RHの
条件下において、標準のエネルギーを与えて印字を行な
った。結果は表1のとおりであった。
写されていないバーコードがある。 バーコードの読取率:バーコード部分をレーザーチェッ
クLC−2811(SymbolTechnologies, Inc. 社製)に
より、レーザーを100回走査させて、何回読取ること
ができたかを百分率で表わした。すなわち、読取率10
0%は100回レーザーを走査して100回読取ること
ができたことを示し、バーコードが鮮明であることを表
わす。 耐摩擦性:印字したバーコード画像を50℃の雰囲気下
で 対物:段ボール用紙 圧力:80g/cm2 ラブ回数:100回 の条件のもとで試験した。この摩擦試験した印字物をバ
ーコード読取率測定方法によってバーコード読取率で評
価した。
係る熱転写記録媒体(実施例1〜4)はいずれも転写性
が良好で、シリアルバーコードの読取りが完全に実施で
きることが判る。
たはインク層と剥離層とを合わせたものの剪断強度を5
℃において25〜45gf/cmおよび接着強度を1.
5〜3.5gf/cmであるように規定したことによ
り、不使用時の保存安定性、特に低温度下での保存安定
性が増大し、インク層が剥離することがなく、また鮮明
なシリアルコードの印字が可能となり、従来の同種熱転
写記録媒体と比べてその品質性能が格段に向上したもの
である。
体の二例を表わした図である。
ための斜視図である。
の層間隔を説明するための斜視図である。
に分散されている様子を模式的に表わした図である。
た電子顕微鏡写真である。
た電子顕微鏡写真である。
Claims (7)
- 【請求項1】 支持体上に熱溶融性インク層を設けた熱
転写記録媒体において、該熱溶融性インク層は着色剤、
ワックス及びゴムエラストマーを主成分とし、しかも該
ゴムエラストマーが層状でかつ断続的に分散して存在せ
しめられてなることを特徴とする熱転写記録媒体。 - 【請求項2】 前記熱溶融性インク層が支持体側の第1
インク層とその第1インク層上に形成された第2インク
層との積層からなり、第1インク層はワックス及びゴム
エラストマーを主成分とし、かつ、該ゴムエラストマー
が層状でかつ断続的に分散含有され、また、第2インク
層は着色剤、結着樹脂及びワックスを主成分としたもの
である請求項1記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項3】 前記熱溶融性インク層の表面にオーバー
コート層が設けられた請求項1又は2記載の熱転写記録
媒体。 - 【請求項4】 前記支持体の熱溶融性インク層が設けら
れたのとは反対側の面に滑性保護層が設けられた請求項
1又は2記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項5】 前記熱溶融性インク層は5℃、35%R
Hの条件下で、剪断強度25〜45gf/cm、接着強
度1.5〜3.5gf/cmである請求項1又は2記載
の熱転写記録媒体。 - 【請求項6】 前記熱溶融性インク層で用いられるワッ
クスは25℃、60%RHの条件下で針入度2以下のも
のである請求項1又は2記載の熱転写記録媒体。 - 【請求項7】 前記針入度2以下のワックスがカルナバ
ワックスである請求項6記載の熱転写記録媒体。
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