JP3104135B2 - 熱転写記録媒体 - Google Patents

熱転写記録媒体

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JP3104135B2
JP3104135B2 JP02337250A JP33725090A JP3104135B2 JP 3104135 B2 JP3104135 B2 JP 3104135B2 JP 02337250 A JP02337250 A JP 02337250A JP 33725090 A JP33725090 A JP 33725090A JP 3104135 B2 JP3104135 B2 JP 3104135B2
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は熱転写記録媒体に関し、詳しくは、繰り返し
使用しても高印字濃度で、かつ、印字濃度低下の少ない
画像を形成できる熱転写記録媒体に関する。
〔従来の技術〕
プリンター、ファクシミリ等の記録装置において熱転
写記録方式を利用したものは、記録装置の小型化、低価
格化、保守の低減が図れるものとして広く普及してい
る。熱転写記録装置に用いられる熱転写記録媒体は支持
体上に熱転写性インク層(熱溶融性インク層)が単に設
けられているものが一般的であり、従って、1回の使用
でインク層の加熱部分が全て転写して繰り返し使用がで
きないためにランニングコストの点で問題があった。そ
こで、繰り返し使用可能な熱転写記録媒体の出現が求め
られ、現在までに、各種のタイプの熱転写記録媒体が提
案されるようになってきている。
その幾つかをあげると、(1)特開昭54−68253号公
報、特開昭55−105579号公報などに開示されているよう
な、支持体上に微細多孔質インク層を設け、少しずつ熱
溶融性インクが浸み出るようにしたもの、(2)特開昭
58−212993号公報に開示されているような、支持体上の
インク層の上に多孔質膜を設け、インク流出量を制御し
たもの、さらに(3)特開昭60−127191号公報、特開昭
60−127192号公報などに開示されているような、複数の
接着層を介して複数のインク層を設け少しずつインク層
をはがして転写させるもの等が提案されている。
しかしながら、前記(1)の熱転写記録媒体は繰り返
し使用に伴いインク浸出が困難となり印字濃度が徐々に
低下するという欠点がある。前記(2)の熱転写記録媒
体は印字濃度を高めるために多孔質膜の孔径を大きくす
ると機械的強度が低下し、インク層の剥れが生じるとい
う欠点がある。前記(3)の熱転写記録媒体は印字ごと
に熱溶融性インクの転写量が一定しないという欠点があ
る。
また、従来の熱転写記録媒体のほとんどは、ワードプ
ロセッサー等の記録装置に用いられるシリアルサーマル
ヘッドに対応したものであり、ファクシミリ、バーコー
ドプリンター等の記録装置に用いられるラインサーマル
ヘッドのように熱転写記録媒体と受容紙=転写紙(被記
録紙)との加熱後の剥離時間が長いものにおいてはイン
ク層の剥れが生じたり、更には、画像濃度の低下が発生
するという欠点が指摘されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、繰り返し熱転写印字を行っても高印
字濃度を維持し、濃度低下の少ない熱転写記録媒体を提
供するものである。本発明の他の目的は、ラインサーマ
ルヘッドを用いた場合の繰り返し印字でのインク層の全
転写を防止し、高画質繰り返し印字を可能とした熱転写
記録媒体を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の第1は、支持体上に熱溶融性インク層を設け
た熱転写記録媒体において、該インク層は樹脂マトリッ
クス及び熱溶融性インクを主成分とし、かつ、これら樹
脂マトリックス、熱溶融性インクのいずれか一方に低エ
ネルギー表面物質を含有させて、他方に対して離型作用
をもつことを特徴とする熱転写記録媒体である。
ただし、該離型作用については、以下の式を満たすも
のとする。
F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
F2は熱溶融性インクと樹脂マトリックスとの引張強度、
F3は支持体と樹脂マトリックス/熱溶融性インクとの剥
離強度である。) 本発明の第2は、支持体上に熱溶融性インク層を設け
た熱転写記録媒体において、該インク層は微細多孔質樹
脂及び熱溶融性インクを主成分とし、かつ、これら微細
多孔質樹脂、熱溶融性インクのいずれか一方に低エネル
ギー表面物質を含有させて他方に対して離型作用をもつ
ことを特徴とする熱転写記録媒体である。
ただし、該離型作用については、以下の式を満たすも
のとする。
F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
F2は熱溶融性インクと微細多孔質樹脂との引張強度、F3
は支持体と微細多孔質樹脂/熱溶融性インクとの剥離強
度である。) 本発明の第3は、支持体上に熱溶融性インク層を設け
た熱転写記録媒体において、該インク層は樹脂マトリク
ス及び熱溶融性インクを主成分とし、かつ、支持体側か
らインク層表面にかけて該樹脂マトリクス量が多くなり
該熱溶融性インク量が少なくなるように形成されてお
り、これら樹脂マトリクス、熱溶融性インクのいずれか
一方に低エネルギー表面物質を含有させて他方に対して
離型作用をもつことを特徴とする熱転写記録媒体であ
る。
ただし、該離型作用については、以下の式を満たすも
のとする。
F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
F2は熱溶融性インクと樹脂マトリックスとの引張強度、
F3は支持体と樹脂マトリックス/熱溶融性インクとの剥
離強度である。) 本発明の第4は、支持体上に熱溶融性インク層を設け
た熱転写記録媒体において、該インク層は粗い分枝状樹
脂及び熱溶融性インクを主成分とした第一インク層と微
細多孔質樹脂及び熱溶融性インクを主成分とした第二イ
ンク層との積層からなり、これら分枝状樹脂と微細多孔
質樹脂及び支持体とは部分的に連絡しており、かつ、少
なくとも該微細多孔質樹脂、該熱溶融性インクのいずれ
か一方に低エネルギー表面物質を含有させて他方に対し
て離型作用をもつことを特徴とする熱転写記録媒体であ
る。
ただし、該離型作用については、以下の式を満たすも
のとする、 F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
F2は熱溶融性インクと微細多孔質樹脂との引張強度と、
熱溶融性インクと粗い分岐状樹脂との引張強度との総
和、F3は支持体と粗い分岐状樹脂/熱溶融性インクとの
剥離強度である) 本発明者らは、熱転写記録媒体について多方面からの
検討を行なった結果、一般に、ライン型サーマルヘッド
及び熱転写記録媒体を用いて繰り返し熱転写がなされる
場合には、サーマルヘッドでの熱印字後の熱転写記録媒
体−受容紙間の剥離のタイミングが遅いため、第5図に
示したような力(剥離強度)のバランスが成立ちやすく
なっていることを確めた。即ち、F1を熱溶融性インク22
と受容紙20との引張強度、F2を熱溶融性インク22と樹脂
マトリクス21と引張強度、F3を支持体1と樹脂マトリク
ス21/熱溶融性インク22との剥離強度とすると、 F1>F2≧F3 の関係式が成立ちやすくなっている。このため、従来の
熱転写記録媒体では熱溶融性インクの全転写現象が生
じ、繰り返しの印字操作を行なうことは実質上困難であ
る。
そこで、本発明者らは更に検討を進め、前記力のバラ
ンスが F1>F2、かつ、F3>F2 となる条件が成立つように熱転写記録媒体に工夫を凝ら
しておけば、先の課題が達成しうることを確めた。そし
て、本発明においてその課題の達成は、基本的には、熱
溶融性インク層を形成する樹脂マトリクスが熱溶融性イ
ンクかのいずれかが他方に対して離型作用をもたせるこ
とによりなされる。
こうした傾向は、樹脂マトリクスに代えて、粗い分枝
状樹脂や微細多孔性樹脂が用いられたときにも一層良好
に認められ、更に、後者の微細多孔性樹脂の使用であれ
ば顕著に繰り返し印字性を示すものとなる。
「樹脂マトリックス」は、樹脂とゲル状熱溶融性イン
クを混合させ支持体に塗工して形成するものであり、樹
脂マトリックスはこの状態を維持できるものである。樹
脂とインクが共存するものであり、その状態を維持でき
るものであれば樹脂マトリックスとしては問題ない。本
発明では樹脂マトリックスを形成する部分に見られる孔
の部分(樹脂の間隙)は、粗い分枝樹脂、微細多孔樹脂
より大きなものを意味している。
「微細多孔質樹脂」は、通常使用されているものであ
り、孔の大きさは分枝状樹脂よりも小さいものである。
「粗い分枝状樹脂」は、これは微細多孔質樹脂の孔と
比較して大きいものであり、この孔の大きさは、樹脂マ
トリックスにより構成される孔或いは間隙の大きさと微
細多孔質樹脂の孔の大きさの間にある。
樹脂マトリクス、粗い分枝状樹脂及び/又は微細多孔
質樹脂(以降「樹脂マトリクス等」と称することがあ
る)に熱溶融性インクとの離型作用を示すサイトを化
合、又は樹脂マトリクスに離型作用付与剤を配合させる
ことにより、或いは、熱溶融性インクに樹脂マトリク
ス、粗い分枝状微細及び/又は微細多孔質樹脂との離型
作用を示す物質を配合しておくことにより、本発明の効
果(良好な繰り返し印字性など)はさらに増大する。
ここで、好適に用いられる離型作用を樹脂マトリクス
等に付与する成分(熱溶融性インクに対して離型作用を
有する樹脂マトリクス等を形成する成分)としては、変
性シリコーン樹脂、シリコーン樹脂、変性フッ素樹脂等
の低表面エネルギー物質を単独もしくは2種以上の混合
で用いる。もしくは、適当なマトリクス形成樹脂等(樹
脂マトリクス等)に上記低表面エネルギーとなる物質を
ブレンドしても良い。熱溶融性インクとの親和性、機械
的強度を考慮すると、後者の方は特に好ましい。
変性シリコーン樹脂や変性フッ素樹脂としては、密着
性アップ、機械的強度アップ、他のマトリクス形成樹脂
との親和性を高める目的で種々のものが用いられる。変
性方法としては、従来公知のアクリル変性、ウレタン変
性、アルキッド変性、エポキシ変性等々が用いられる。
低表面エネルギーを示すポリオルガノシロキサン部や
ジ、トリ、テトラ又はフッ化エチレン部がそれらの樹脂
とでブロック状もしくはグラフト状に結合されてなる。
マトリクス形成樹脂等と任意の添加量でブレンドしたと
きは、それらの低表面エネルギーを示すサイト(部位)
は樹脂マトリクス等の表面に配向するように形成するの
が良い。
但し、もっとも望ましい離型性サイトを有する物質と
しては、ポリオルガノジメチルシロキサンからなるシリ
コーンオイルやシリコーンワックスの末端にエポキシ
基、カルボン酸、アミン、アジリジン、イソシアナート
等を有するものがあげられる。
マトリクス形成樹脂等としては、ガラス転移点が熱溶
融性インクの融点より高い各種樹脂を用いるのが望まし
い。例示すると、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ポリ
カーボネート樹脂、フェノール樹脂、アクリル樹脂、ウ
レタン樹脂、ポリイミド樹脂等があげられる。
特に、樹脂として部分ケン化した塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体、マレイン酸含有塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、支持体との密着性、柔軟性、膜の強度、ガラ
ス転移点の点で好ましい。
これら樹脂マトリクス等へ離型作用を付与する低表面
エネルギー物質の添加量は、熱溶融性インク内の凝集力
の大小によって任意に設定される。
ここで具体的な離型性サイトを有する樹脂の調製例を
あげる。
(調製例) メチルエチルケトン/トルエン混合溶媒下に、マレイ
ン酸を2重量%含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体(平均分子量8000、ガラス転移点70℃、UCC社製VMC
A)に片末端にエポキシ基を有するポリオルガノジメチ
ルシロキサンオイル(エポキシ当量350、粘度30cst、信
越化学社製X−22−3437)を理論当量混合し、反応を完
結させて離型性サイトを有する樹脂を得た。
一方、好適に用いられる離型作用を有する熱溶融性イ
ンク(樹脂マトリクス等に対して離型作用を有する熱溶
融性インク成分)としては、熱溶融性インクに変性シリ
コーンオイル、変性シリコーンワックス、変性フッ素ワ
ックスなどの低表面エネルギービヒクル(離型性ビニク
ル)を単独もしくは2種以上混合して得ることができ
る。また、適当なビヒクルに前記の低表面エネルギーと
なる物質をブレンドしてもかまわない。熱溶融性インク
としての着色材分散性、熱特性を考慮すると後者の方が
好ましい。
変性シリコーンワックスや変性シリコーンオイルとし
ては、熱溶融性インクとしての特性を満足し得るものと
して種々のものが用いられる。変性基としては他ビヒク
ルとの相溶性を向上せしめるものが好ましい。例えばア
ルコール変性、ポリエーテル変性、オレフィン変性、ア
ミノ変性、アミド変性、カルボキシル変性、脂肪酸変
性、カルナバ変性等々が導入される。熱溶融性インクの
ビヒクルとして単独で用いられる場合は40〜110℃の融
点を示すものが好ましい。
さて、第1図は前記第1の本発明に係る熱転写記録媒
体の概略断面図である。図面(第1図)において、1は
支持体、31はインク層、5は耐熱滑性層(耐熱保護
層)、7は樹脂マトリクス、9は熱溶融性インクを表わ
している。
インク層31は(1)熱溶融性インク9及びその熱溶融
性インクとは離型作用をもたせた樹脂マトリクス7を主
成分として、又は(2)樹脂マトリクス7及びその樹脂
マトリクスとの離型作用をもたせた熱溶融性インク9を
主成分として構成されている。インク層31における熱溶
融性インク9と、樹脂マトリクスとの割合(重量比)
は、プリンターの印字条件特に繰り返し印字回数に応じ
て適宜設定されるものであるが、熱溶融性インク9の全
転写及び印字画像の光学濃度を考慮すれば、70:30〜40:
60くらいの範囲が望ましい。また、インク層31の厚さは
所望の繰り返し印字回数によって適宜決められるもので
あるが5〜12μmくらいが適当である。
第1図に示したようなタイプのインク層は、前記
(1)又は(2)の成分のうちの熱溶融性インク9を約
30℃で分散した後室温に放置してインクのゲルを生じさ
せ、続いて、樹脂マトリクス成分と混合させ、これを支
持体1上に塗工せしめることに形成できる。
ここでの支持体1には従来より公知の耐熱性を有する
材料、例えばポリエステル、ポリカーボネート、トリア
セチルセルロース、ナイロン、ポリイミド等のプラスチ
ックフィルム、セロハン、硫酸紙、コンデンサー紙等が
使用できる。支持体1の厚さは熱感度、機械的強度を考
慮して2〜15μm程度であることが望ましい。また、支
持体1のサーマルヘッドと接触する表面にシリコーン樹
脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキシ樹脂、フェ
ノール樹脂、メラミン樹脂、ニトロセルロース等からな
る耐熱保護層(耐熱滑性層)5を設けることにより支持
体1の耐熱性をさらに向上せしめることもできる。
熱溶融性インク9は、これも従来公知の着色剤(染顔
料)、ワックス類から適宜選択して構成すればよい。必
要に応じて離型性が付与されることは既述のとおりであ
る。顔料としてはカーボンブラック、フタロノアニン系
顔料が好ましく用いられ、また、染料としては直接染
料、酸性染料、塩基性染料、分散性染料、油溶性染料等
が好適に用いられる。
ワックス類としては、蜜ロウ、カルナバワックス、鯨
ロウ、木ロウ、キャンデリラワックス、ヌカロウ、モン
タンワックス等の天然ワックス;パラフィンワックス、
マイクロクリスタリンワックス、酸化ワックス、オゾケ
ライト、セレシン、エステルワックス等が挙げられる。
他に、マルガリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パル
ミチン酸、ステアリン酸、フロメン酸、ベヘニン酸等の
高級脂肪酸;ステアリルアルコール、ベヘニルアルコー
ル等の高級アルコール;ソルビタンの脂肪酸エステル等
のエステル類;ステアリンアミド、オレインアミド等の
アミド類が挙げられる。
第2図は前記第2の本発明に係る熱転写記録媒体の概
略断面図である。そのインク層32の厚さは所望の繰り返
し印字回数によって適宜決められるものであるが5〜12
μmくらいが適当である。また、ここでのインク層32は
(1′)熱溶融性インク9及びその熱溶融性インクとは
離型作用をもたせた微細多孔質樹脂7aを主成分として、
又は(2′)微細多孔質樹脂7a及びその微細多孔質樹脂
とは離型作用をもたせた熱溶融性インク9を主成分とし
て構成されたものである。インク層32における前記
(1′)又は(2′)の微細多孔質樹脂と熱溶融性イン
クとの重量割合は60:40〜20:80くらいが望ましい。
第3図は前記第3の本発明に係る熱転写記録媒体の断
面図である。ここでのインク層33は前記(1)又は
(2)の混合物を支持体1上に塗布し、これを熱溶融性
インクが溶融するくらいの高温雰囲気に長時間(3〜10
分程度)放置することにより形成できる。これはカーボ
ンブラック等の比重が大きいことから、均一分散された
インク成分がより支持体側に移行するためと考えられ
る。
なお、この第3図にみられるインク層33は第4の本発
明におけるインク層(第4図に示してもの)とかなり類
似した形態となっている。即ち、結果的に、あたかもイ
ンク層33は粗い分枝状樹脂及び熱溶融インクを主成分と
した支持体側部分と、微細多孔質樹脂及び熱溶融性イン
クを主成分とした表面側部分とからなり、これら分枝状
樹脂と微細多孔質樹脂及び支持体(支持体とインク層と
の間に接着層が設けられる場合は接着層)とは部分的に
連絡しているような格好になるからである。
第4図は前記第4の本発明に係る熱転写記録媒体の断
面図である。支持体1上にはインク層34が第1インク層
41、第2インク層42として積層されている。第1インク
層41は熱溶融性インク19が粗い分枝状樹脂15によって弱
く固持されてなる。この熱溶融性インク19には、離型作
用もたせても、また、もたせなくても良い。第1インク
層41上に積層された第2インク層42は、微細多孔質樹脂
に対し離型作用を示す熱溶融性インク17と微細多孔質樹
脂7とからなるか、熱溶融性インクに対し離型作用を示
す微細多孔質樹脂と熱溶融性インクとからなる。熱溶融
性インク17は第1インク層のインク19と同一であっても
異質のものであってもかまわない。
第1インク層41及び第2インク層42における熱溶融性
インク17,19と分枝状樹脂15又は微細多孔質樹脂7との
割合(重量比)、並びに、それら各層の厚さは、第1図
について述べたのと同様、所望の繰り返し印字回数や熱
溶融性インクの全転写、印字画像の光学濃度などを考慮
すれば、表−1に示したくらいの値が適当である。
第2図におけるインク層32、第4図における第1イン
ク層41及び第2インク層42の形成は、熱溶融性インク成
分と多孔質形成樹脂成分又は粗い分枝状樹脂成分との混
合物を塗布し、50〜130℃の熱風で乾燥することにより
行なうのが有利である。
但し、微細多孔質樹脂構造及び粗い分枝状樹脂構造を
形成する際には、発泡剤によるガスの力の手助けを借り
るようにしてもよい。即ち、ここでの発泡剤は加熱時に
分解し、層全体に孔を形成するアゾ化合物等が好まし
く、例えばアゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチル
ニトリル、アゾシクロヘキシルニトリル、ジアゾアミノ
ベンゼン、バリウムアゾジカルボキシレート等が挙げら
れる。発泡剤の発泡温度、発泡効率を制御するために酸
化亜鉛、各種ステアリン酸塩、パルミチン酸塩等の発泡
助剤及びDOP等の可塑剤を添加してもよい。発泡剤の量
は特に規定されないが、インク供給層及びインク転写制
御層中の発泡体及び熱溶融性インクの固型分総量に対し
1〜30%添加されることが望ましい。発泡剤の含有率が
上記範囲より少なければ転写能力をあげるに必要な孔が
充分に得られず、逆に多ければ機械的強度の低下を招き
好ましくない。
また、本発明のインク層32,41又は42は、上記の発泡
剤を使用する方法と共に発泡体を構成する樹脂と熱溶融
性インクを揮発性溶剤と非揮発性溶剤との混合溶媒に溶
解させ、乾燥により樹脂多孔質体を形成せしめる方法も
可能である。
本発明の熱転写記録媒体には、接着層6を支持体1と
それぞれのインク層との間に設けても良い。そうするこ
とにより、インク層をより強固に支持体上に保持するこ
とができる。接着層6を構成するものの具体的としては
エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン−アクリレート共重合体、ポリエ
チレン、ポリアミド、ポリエステル、石油樹脂、ナイロ
ン等であり、これらの中から1種あるいは2種以上を組
合せて使用すればよい。厚さは0.2〜2.0μmとすること
が接着性、熱感度の面から好ましい。
〔実施例〕
次に実施例を挙げて本発明を更に詳しく説明する。な
お、実施例に記載の各成分の量(部)は重量部である。
実施例1 厚さ約4.5μmのPETフィルム(支持体)の片面に耐熱
滑性処理を施して耐熱滑性基材を用意した。一方、 カーボンブラック 2.5部 キャンデリラワックス 7.6部 酸化ポリエチレン 2.5部 テルペン樹脂 1.4部 メチルエチルケトン 58.0部 トルエン 28.0部 からなる混合物をボールミルで30℃で十分分散した後、
室温に放置して熱溶融性インク成分を調製した。
また、アクリル変性シリコーン樹脂(ポリオルガノシ
ロキサン(n≒180〜200)をアクリルビニルモノマーに
グラフトし、MMAと共重合せしめた樹脂であって、平均
分子量約40,000のもの)のメチルエチルケトン20%溶液
を樹脂マトリクス形成成分とした。
これら熱溶融性インク成分と樹脂マトリクス形成成分
とを6:4の重量割合になるように混合し、これを前記基
材上(支持体側に)に塗布し、乾燥して約10μm厚のイ
ンク層を形成し第1図に示したタイプの熱転写記録媒体
をつくった。
実施例2 樹脂マトリクス形成成分を下記に代えた以外は実施例
1とまったく同様にして第1図に示したタイプの熱転写
記録媒体をつくった。
(樹脂マトリクス形成成分) アクリル変性フッ素樹脂(ポリテトラフルオロエチレ
ン(n≒15〜20)をアクリルビニルモノマーにグラフト
し、MMAと共重合せしめた樹脂であって、平均分子量約3
5000のもの)のイソプロピルアルコール/メチルエチル
ケトン(1/1)混合溶媒の20%溶液。
実施例3 樹脂マトリクス成分を下記に代えた以外は実施例1と
まったく同様にして第1図に示したタイプの熱転写記録
媒体をつくった。
(樹脂マトリクス成分) 実施例1のアクリル変性シリコーン樹脂(ポリオルガ
ノシロキサン、n≒20〜40、平均分子量約15000)5部
と塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体95部とのメチルエチ
ルケトン−トルエン(トルエン2%)混合溶媒の20%溶
液。
実施例4 実施例1と同じ耐熱滑性基材及び熱溶融性インクを用
意した。
また、樹脂マトリクス形成成分としては、前記調製例
で得られた離型サイトを化合させた塩化ビニル−酢酸ビ
ニル共重合体のメチルエチルケトン/トルエン(トルエ
ン2%)混合溶媒の20%溶液を用いた。
これらの熱溶融性インクと樹脂マトリクス形成成分と
を6:4の重量割合で混合し、これを前記基材上(支持体
側)に塗布し、110℃で乾燥して約8.0μm厚のインク層
を形成し第1図に示したタイプの熱転写記録媒体を得
た。
実施例5 実施例1と同じ耐熱滑性基材を用意した。一方、 カーボンブラック 2.5部 キャンデリラワックス 6.8部 酸化ポリエチレンワックス 1.9部 脂肪酸変性シリコーンオイル(信越化学工業社製、X
−22−800) 1.4部 テルペン樹脂 1.4部 メチルエチルケトン 58.0部 トルエン 28.0部 からなる混合物をボールミルで30℃で充分分散した後、
室温に放置して熱溶融性インク成分を調製した。
また、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体(平均分子量
20,000)のメチルエチルケトン20%溶液を微細多孔質樹
脂形成成分とした。
これら熱溶融性インク成分と微細多孔質樹脂形成成分
とを6:4の重量割合になるように混合し、これを前記基
材(支持体側)上に塗布し、乾燥して約10μm厚のイン
ク層を形成し第2図に示したタイプの熱転写記録媒体を
つくった。
実施例6 実施例5の熱溶融性インク成分のうち脂肪酸変性シリ
コーンオイルをアルコール変性シリコーンオイル(信越
化学工業社製、X−22−801)に代えた以外は同様にし
て第2図に示したタイプの熱転写記録媒体をつくった。
実施例7 実施例5の熱溶融性インク成分のうち脂肪変性シリコ
ーンオイルをアミド変性シリコーンオイル(信越化学工
業社製、KF3995)に代えた以外は同様にして第2図に示
したタイプの熱転写記録媒体をつくった。
実施例8及び9 実施例5の熱溶融性インク成分のうち脂肪変性シリコ
ーンオイルを脂肪酸シリコーンワックス[実施例8(信
越化学工業社製、X−22−800)]又はアルコール変性
シリコーンワックス[実施例9(信越化学工業社製、X
−22−801)]に代えた以外は同様にして第2図に示し
たタイプの熱転写記録媒体をつくった。
実施例10 熱溶融性インク成分として カーボンブラック 2.5部 カルナバワックス 3.4部 キャンデリラワックス 3.4部 酸化ポリエチレンワックス 1.9部 カルナバ変性シリコーンオイル(信越化学工業社製、
X−22−3500) 1.4部 テルペン樹脂 1.4部 メチルエチルケトン 58.0部 トルエン 28.0部 からなる混合物をボールミルで30℃で充分分散した後、
室温に放置して熱溶融性インク成分を調製し、他は実施
例5と同様にして第2図に示したタイプの熱転写記録媒
体をつくった。
実施例11 実施例1と同じ耐熱滑性基材を用意した。この基材
(支持体側)上に 実施例4と同じ組成の熱溶融性インク成分 80部 分枝状樹脂成分(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体)
20部 からなる混合物を塗布し、乾燥して約8μm厚の第1イ
ンク層を形成した。更に、この第1インク層上に下記混
合物を塗布し、乾燥して約2μm厚の第2インク層を形
成して第4図に示したタイプの熱転写記録媒体をつくっ
た。
(第2インク層形成液組成) 実施例4と同じ熱溶融性インク成分 70部 実施例5と同じ微細多孔質形成樹脂成分 30部 実施例12 熱転写インク層を実施例11と同様に二層構成とし、第
1インク層の熱溶融性インク成分として カーボンブラック 2.5部 キャンデリラワックス 7.6部 酸化ポリエチレンワックス 2.5部 テルペン樹脂 1.4部 メチルエチルケトン 58.0部 トルエン 28.0部 からなる混合物をボールミルで30℃で充分分散した後、
室温に放置して熱溶融性インク成分を調製した。他は実
施例11と同様に第1インク層を形成した。
更に、この第1インク層上に実施例11と同じ第2イン
ク層を形成して第4図に示したタイプの熱転写記録媒体
をつくった。
実施例13 実施例1と同じ耐熱滑性基材を用意した。この基材上
(支持体側)に、 実施例4と同じ組成の熱溶融性インク成分 70部 粗い分枝状樹脂成分(塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体:平均分子量20000、ガラス転移点72℃)) 27部 アゾビスイソブチロニトリルン 3部 からなる混合物を塗布し、80℃で乾燥して約6μm厚の
第1インク層を形成した。更に、この第1インク層上に
下記混合物を塗布し、110℃で乾燥して約2μm厚の第
2インク層を形成して第4図に示したタイプの熱転写記
録媒体をつくった。
(第2インク層形成液組成) 実施例4と同じ組成の熱溶融性インク成分 70部 微細多孔質樹脂 30部 (前記調製例で得られた離型サイトを化合させた塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体のメチルエチルケトン/トル
エン混合溶媒(20%)) 実施例14 実施例1と同じ耐熱滑性基材を用意した。この基材上
(支持体側)に 実施例4と同じ組成の熱溶融性インク成分 80部 実施例13と同じ粗い分枝状樹脂成分 20部 からなる混合物を塗布し、80℃で乾燥して約8μm厚の
第1インク層を形成した。更に、この第1インク層上に
下記混合物を塗布し、110℃で乾燥して約2μm厚の第
2インク層を形成して第4図に示したタイプの熱転写記
録媒体をつくった。
(第2インク層形成液組成) 実施例4と同じ組成の熱溶融性インク成分 70部 実施例3と同じ微細多孔質形成樹脂成分 30部 比較例1 実施例1における樹脂マトリクス成分を塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体に変えた他は、同様にして調製し、
比較の熱転写記録媒体をつくった。
これらの14種の熱転写記録媒体をラインプリンターに
装着し、熱転写記録媒体の同じ位置を下記の条件で4回
繰り返し印字して、各回の画像濃度をマクベス社製反射
濃度計(RD914)で測定した。
〔印字条件〕
サーマルヘッド:ライン薄膜ヘッドタイプ プラテン圧:230gf/cm 熱転写記録媒体の剥離角:45゜(被転写紙に対し) 印加エネルギー:23mJ/mm2 印字速度:2インチ/sec 被転写紙:上質紙(ベック平滑度450sec) 測定結果は表−2に示したとおりであった。
表−2にみられるように、実施例は比較例1と較べて
画像のエッジがシャープであり、また印字時の剥離音が
小さかった。さらに、印加エネルギーをアップしベタ印
字したところ、いずれの実施例でも全転写する部分は見
受けられなかった。比較例では、ベタ部で部分的に全転
写が認められた。
〔発明の効果〕
本発明の熱転写記録媒体は、繰り返し印字しても画像
濃度が充分に高く、しかも、インク層が剥離することも
なく、剥離音の小さい実用上極めて優れたものである。
【図面の簡単な説明】 第1図、第2図、第3図及び第4図は、本発明に係る熱
転写記録媒体の四例の断面図である。 第5図は、従来の熱転写記録媒体で使用された場合、熱
溶融性インクの全転写現象が生じることの説明図であ
る。 1……支持体 31,32,33,34……インク層 (31……第1インク層、32……第2インク層)
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−126791(JP,A) 特開 昭62−27178(JP,A) 特開 昭60−137692(JP,A) 特開 昭58−101095(JP,A) 特開 平1−97686(JP,A) 実開 昭60−182177(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/30 - 5/40

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体上に熱溶融性インク層を設けた熱転
    写記録媒体において、該インク層は樹脂マトリックス及
    び熱溶融性インクを主成分とし、かつ、これら樹脂マト
    リックス、熱溶融性インクのいずれか一方に低エネルギ
    ー表面物質を含有させて、他方に対して離型作用をもつ
    ことを特徴とする熱転写記録媒体。 ただし、該離型作用については、以下の式を満たすもの
    とする。 F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
    F2は熱溶融性インクと樹脂マトリックスとの引張強度、
    F3は支持体と樹脂マトリックス/熱溶融性インクとの剥
    離強度である。)
  2. 【請求項2】前記の支持体と熱溶融性インク層との間に
    接着層を設けた請求項1に記載の熱転写記録媒体。
  3. 【請求項3】前記樹脂マトリクスの離型作用は、その樹
    脂マトリクスに離型性サイトを化合、又は樹脂マトリク
    スに離型作用付与剤を配合させたものである請求項1又
    は2に記載の熱転写記録媒体。
  4. 【請求項4】前記熱溶融性インクの離型作用は、その熱
    溶融性インクに離型性ビヒクルを含有させたものである
    請求項1又は2に記載の熱転写記録媒体。
  5. 【請求項5】支持体上に熱溶融性インク層を設けた熱転
    写記録媒体において、該インク層は微細多孔質樹脂及び
    熱溶融性インクを主成分とし、かつ、これら微細多孔質
    樹脂、熱溶融性インクのいずれか一方に低エネルギー表
    面物質を含有させて他方に対して離型作用をもつことを
    特徴とする熱転写記録媒体。 ただし、該離型作用については、以下の式を満たすもの
    とする。 F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
    F2は熱溶融性インクと微細多孔質樹脂との引張強度、F3
    は支持体と微細多孔質樹脂/熱溶融性インクとの剥離強
    度である。)
  6. 【請求項6】前記の支持体と熱溶融性インク層との間に
    接着層を設けた請求項5に記載の熱転写記録媒体。
  7. 【請求項7】前記微細多孔質樹脂の離型作用は、その微
    細多孔質樹脂に離型性サイトを化合、又は微細多孔質樹
    脂に離型作用付与剤を配合させたものである請求項5又
    は6に記載の熱転写記録媒体。
  8. 【請求項8】前記熱溶融性インクの離型作用は、その熱
    溶融性インクに離型性ビヒクルを含有させたものである
    請求項5又は6に記載の熱転写記録媒体。
  9. 【請求項9】支持体上に熱溶融性インク層を設けた熱転
    写記録媒体において、該インク層は樹脂マトリクス及び
    熱溶融性インクを主成分とし、かつ、支持体側からイン
    ク層表面にかけて該樹脂マトリクス量が多くなり該熱溶
    融性インク量が少なくなるように形成されており、これ
    ら樹脂マトリクス、熱溶融性インクのいずれか一方に低
    エネルギー表面物質を含有させて他方に対して離型作用
    をもつことを特徴とする熱転写記録媒体。 ただし、該離型作用については、以下の式を満たすもの
    とする。 F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
    F2は熱溶融性インクと樹脂マトリックスとの引張強度、
    F3は支持体と樹脂マトリックス/熱溶融性インクとの剥
    離強度である。)
  10. 【請求項10】前記の支持体と熱溶融性インク層との間
    に接着層を設けた請求項9に記載の熱転写記録媒体。
  11. 【請求項11】前記樹脂マトリクスの離型作用は、その
    樹脂マトリクスに離型性サイトを化合、又は樹脂マトリ
    クスに離型作用付与剤を配合させたものである請求項8
    に記載の熱転写記録媒体。
  12. 【請求項12】前記熱溶融性インクの離型作用は、その
    熱溶融性インクに離型性ビヒクルを含有させたものであ
    る請求項9又は10に記載の熱転写記録媒体。
  13. 【請求項13】支持体上に熱溶融性インク層を設けた熱
    転写記録媒体において、該インク層は粗い分枝状樹脂及
    び熱溶融性インクを主成分とした第一インク層と微細多
    孔質樹脂及び熱溶融性インクを主成分とした第二インク
    層との積層からなり、これら分枝状樹脂と微細多孔質樹
    脂及び支持体とは部分的に連絡しており、かつ、少なく
    とも該微細多孔質樹脂、該熱溶融性インクのいずれか一
    方に低エネルギー表面物質を含有させて他方に対して離
    型作用をもつことを特徴とする熱転写記録媒体。 ただし、該離型作用については、以下の式を満たすもの
    とする。 F1>F2、かつ、F3>F2 (ここで、F1は熱溶融性インクと受容紙との引張強度、
    F2は熱溶融性インクと微細多孔質樹脂との引張強度と、
    熱溶融性インクと粗い分岐状樹脂との引張強度との総
    和、F3は支持体と粗い分岐状樹脂/熱溶融性インクとの
    剥離強度である。)
  14. 【請求項14】前記の支持体と熱溶融性インク層との間
    に接着層を設けた請求項13に記載の熱転写記録媒体。
  15. 【請求項15】前記微細多孔質樹脂の離型作用は、その
    微細多孔質樹脂に離型性サイトを化合、又は微細多孔質
    樹脂に離型作用付与剤を配合させたものである請求項14
    に記載の熱転写記録媒体。
  16. 【請求項16】前記熱溶融性インクの離型作用は、その
    熱溶融性インクに離型性ビヒクルを含有させたものであ
    る請求項14又は15に記載の熱転写記録媒体。
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