JPH047825Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本考案はロール状ペーパーを体裁よく容器内に
収容し、使用に際してはロール状ペーパーの巻解
端側を必要なだけ、容器の外部に繰り出して使用
できるようにしたロール状ペーパーホルダに関す
るものである。

［従来の技術］ トイレツトペーパー等のロール状ペーパーは短
くカツトされた所謂カツテイングペーパーに較べ
て一般に安価であり、必要な長さだけ切り取つて
使用できるという便利さがあるのでトイレツト内
のみならず台所や居間或は車室内等で広く使用さ
れている。しかしトイレツトペーパー等のロール
状ペーパーは剥き出しのままでは体裁が悪く、巻
解端が解けやすいのでロール状ペーパーホルダ
（収納容器）に収容して使用することになつてい
る。

［考案が解決しようとする問題点］ ところで従来のロール状ペーパーホルダは、た
だ単にロール状ペーパーを収納しておく、所謂容
器としての機能しか有しないものが多く、取り出
しや切り取りに不便であるという問題点があつ
た。

本考案は上記従来の問題点を解決することを目
的として為されたものである。

［問題点を解決するための手段］ ロール状ペーパーを回転可能に収納すると共
に、該ロール状ペーパーの巻解端側を外部に導き
出すペーパー導出口を設けた容器と、該容器内に
設けられていて、ロール状ペーパーの巻解端を前
記ペーパー導出口から容器外部に送り出すペーパ
ー繰出装置と、前記容器のペーパー導出口の近傍
に設けられていて、前記ペーパー繰出装置で容器
の外部に繰り出されたロール状ペーパーの巻解端
側を切断するカツターとからなり、前記ペーパー
繰出装置には、スイツチの押圧によりロール状ペ
ーパーを一定の長さだけ繰り出すピツチ送り機構
と、ロール状ペーパーを連続的に繰り出す連続送
り機構とを組込んだ。

［作用］ スイツチを押圧するだけでロール状ペーパーを
一定の長さだけ繰り出したり、或は連続的に繰り
出したりするこができ、これらの使い分けによ
り、紙の無駄遣いを防ぐことができる。

［実施例］ 次に本考案を第１〜７図を参照して説明する。
１は本考案のロール状ペーパーホルダである。こ
のロール状ペーパーホルダ１は第１図に示したよ
うにトイレツトペーパー等のロール状ペーパー３
１を回転可能に収納すると共に、該ロール状ペー
パー３１の巻解端３２側を外部に導き出すペーパ
ー導出口２を設けた箱形の容器３に後記するペー
パー繰出装置やカツター等を組込むことにより形
成されている。この容器３は第２図に示したよう
にロール状ペーパー３１の収納部４を設けた容器
本体５と、該容器本体５に着脱される蓋体６とか
らなつていて、該蓋体６を取外して容器本体５の
ペーパーの収納部４に軸７で回転可能にロール状
ペーパー３１を枢支するようになつていると共
に、容器本体５側に次に述べるペーパー繰出装置
の主要部が組付けられている。このペーパー繰出
装置８は第３図に示したようにモーター９と、該
モーター９の回転駆動制御を行うプリント基板１
０と、前記モーター９により伝達ギヤ群１１を介
して回転される駆動ローラ１２と、該駆動ローラ
１２との間でロール状ペーパー３１の巻解端３２
側を挾持する従動ローラ１３とを備えていて、ピ
ツチ送りスイツチ１４を押圧すると前記プリント
基板１０に組込んだピツチ送り回路（第４図参
照）によりモーター９が一定時間回転してロール
状ペーパー３１の巻解端３２側を一定の長さ送り
出し、またフリー送りスイツチ１５を押圧すると
前記プリント基板１０に組込んだフリー送り回路
（第５図参照）によりモーター９がフリー送り回
路（第５図参照）によりモーター９がフリー送り
スイツチ１５を押圧しているあいだ回転してロー
ル状ペーパー３１の巻解端３２側を連続的に送り
出すようになつている。１６…１６は電源用の乾
電池であり、これら乾電池１６…１６は容器本体
５側に設けた乾電池収納部１７に収納されてい
る。図面に示す実施例においてはペーパー繰出装
置８の主要部であるモーター９，プリント基板１
０，伝達ギヤ群１１，駆動ローラ１２は容器本体
５側に組付けられていると共に、前記駆動ローラ
１２はペーパー導出口２の下方の一側部に取付け
られている。また従動ローラ１３は蓋体６側に取
付けられていて、容器本体５から蓋体６を取外す
と自づと駆動ローラ１２と従動ローラ１３は分割
された状態になり、これら駆動ローラ１２と従動
ローラ１３の間へのロール状ペーパー３１の巻解
端３２側の挾み込みを容易に行うことができるよ
うになつている。１８はペーパー導出口２の一側
部に取付けられた鋸歯状のカツター、１９はペー
パー導出口２の他側部に設けられたペーパー巻き
込み防止片、２０は従動ローラ１３を蓋体６側に
取付けているローラ支持体、２１は従動ローラ１
３を駆動ローラ１２に軽く圧接させているスプリ
ングである。

実施例のロール状ペーパーホルダ１は上記のよ
うな構造であるからピツチ送りスイツチ１４を押
圧すればペーパー繰出装置８のモーター９によつ
て駆動ローラ１２が一定時間回転し、ロール状ペ
ーパー３１の巻解端３２側がペーパー導出口２か
ら一定の長さだけ送り出されてくることになるの
である。またフリー送りスイツチ１５を押圧すれ
ば、該スイツチ１５を押圧しているあいだモータ
ー９によつて駆動ローラ１２が回転して連続的に
ロール状ペーパー３１の巻解端３２側がペーパー
導出口２から送り出されてくることになるのであ
る。そして所望の量だけロール状ペーパー３１の
巻解端３２側を送り出したら該巻解端３２側をペ
ーパー導出口２の一側部に設けたカツター１８で
切断すればよいのである。

なお第６〜７図において、２２はペーパー折り
器であり、該ペーパー折り器２２は、第６図に示
したように垂直方向に伸びる基板２３の一側面の
高さ方向の略中央部に水平方向にホルダ受片２４
を突設することにより形成されたホルダ支持体２
５と、前記基板２３の下端に軸２６で回動可能に
枢支されているペーパー支持板２７と、該ペーパ
ー支持板２７の左右両側部に突設されていて、ペ
ーパー支持板２７を前記ホルダ受片２４の下方
に、これと略並行に折り曲げた状態に維持する左
右一対の係止アーム２８，２８とからなつてい
て、ペーパー支持板２７をホルダ受片２４の下方
に折り曲げると前記係止アーム２８，２８の先端
に設けた凸部２９がホルダ受片２４の左右両側部
に設けた凹部３０に嵌まり込んで、ペーパー支持
板２７を折り曲げた状態に維持するようになつて
いる。そしてこの状態の下で、前記ホルダ受片２
４上に載置したロール状ペーパーホルダ１からロ
ール状ペーパー３１の巻解端３２側を送り出せ
ば、該巻解端３２側は第７図に示したように自動
的に折り畳まれた状態になる。

［考案の効果］ 本考案のロール状ペーパーホルダは上記のよう
な構成であつて、トイレツトペーパー等のロール
状ペーパーを容器内に収納することにより、トイ
レツトペーパー等を体裁よく使用することができ
るようにすると共に、ピツチ送り回路と連続送り
回路の使い分けによりロール状ペーパーを必要な
量だけ無駄なく取り出せることができ、トイレツ
トの中のみならず、居間や自動車の車室内等にお
いても違和感なくトイレツトペーパー等を使用す
ることができるようにするという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のロール状ペーパーホルダの斜
視図、第２図は分解斜視図、第３図は断面図、第
４図はピツチ送り回路の一例を示す回路図、第５
図はフリー送り回路の一例を示す回路図、第６図
はペーパー折り器の斜視図、第７図はペーパー折
り器使用状態の斜視図である。 １……ロール状ペーパーホルダ、２……ペーパ
ー導出口、３……箱形の容器、９……ペーパー繰
出装置、１８……カツター、３１……ロール状ペ
ーパー、３２……巻解端。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ロール状ペーパーを回転可能に収納すると共
   に、該ロール状ペーパーの巻解端側を外部に導き
   出すペーパー導出口を設けた容器と、該容器内に
   設けられていて、ロール状ペーパーの巻解端を前
   記ペーパー導出口から容器外部に送り出すペーパ
   ー繰出装置と、前記容器のペーパー導出口の近傍
   に設けられていて、前記ペーパー繰出装置で容器
   の外部に繰り出されたロール状ペーパーの巻解端
   側を切断するカツターとからなり、前記ペーパー
   繰出装置には、スイツチの押圧によりロール状ペ
   ーパーを一定の長さだけ繰り出すピツチ送り回路
   と、ロール状ペーパーを連続的に繰り出す連続送
   り回路とを組込んだことを特徴とするロール状ペ
   ーパーホルダ。