JPH0317745Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＊ 産業上の利用分野 本考案はトイレツトペーパーホルダーに関する
ものである。

＊ 従来の技術 トイレツトペーパーホルダーとしては支持枠に
トイレツトペーパーロールの芯棒を水平方向に取
り付けると共に該芯棒の上方に紙切板を枢着して
なるものが従来より用いられている。

＊ 考案が解決しようとする問題点 従来のトイレツトペーパーホルダーにおいて
は、トイレツトペーパーを引き出して紙切板の縁
部でこれを切断したときには、トイレツトペーパ
ーの切断端が紙切板の下側に位置するため再度ト
イレツトペーパーを引き出す際には紙切板を上方
に回動させた状態でトイレツトペーパーの切断端
を取り出さなければならないという煩わしさがあ
る。

本考案はこのような問題点を解決しようとして
なされたものである。

＊ 問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案はトイレツ
トペーパーの切断後、トイレツトペーパーの切断
端が自動的に繰り出されるようにしたトイレツト
ペーパーホルダーを提供するものである。すなわ
ち、本考案のトイレツトペーパーホルダーは、支
持枠にトイレツトペーパーロールの芯棒を回転自
在に水平方向に取り付けると共に該芯棒の上方に
紙切板を枢着してなるトイレツトペーパーホルダ
ーにおいて、芯棒の外周に植毛を設けると共に該
芯棒には小歯車を固着し、支持枠内には該小歯車
に対応する大歯車を回転自在に配設し、当該両歯
車を直線又は別の小歯車を介して噛合させ、大歯
車と紙切板とをアームを介して連結し、該紙切板
をヒンジにより常時上方に付勢させたことを特徴
とするものである。

＊ 実施例 符号１はトイレツトペーパーホルダーの支持枠
である。支持枠１は背板２と該背板２の左右両側
縁に固定された側板３，３とより成る。両側板
３，３間にはトイレツトペーパーロール４の芯棒
５を回転自在に水平方向に取り付ける。芯棒５は
トイレツトペーパーロール４の交換時に側板３，
３からの着脱を容易ならしめるために、一例とし
て入れ子管状に構成する。芯棒５には太径部６，
６を設け、該太径部６，６の外周に植毛７を備え
させる。この植毛７は剛毛とし、第１図、第３図
に示すようにトイレツトペーパーロール４をトイ
レツトペーパーが繰り出される方向に回転させる
に適した方向に傾斜させるのが望ましい。支持枠
１には芯棒５の上方に紙切板８を枢着する。芯棒
５の端部付近には小歯車９を固着し、支持枠１内
には該小歯車９に対応する大歯車１０を回転自在
に配設し、当該両歯車９，１０を直接又は別の小
歯車１１を介して噛合させ、更に、大歯車１０と
紙切板８とをアーム１２を介して連結し、紙切板
８をヒンジ１３により常時上方に付勢させる。１
４は仕切板である。小歯車９と大歯車１０とを直
接噛合させる場合には、アーム１２における大歯
車側端１２′は大歯車１０の側面における小歯車
９に近い側に取り付け（第１図）、小歯車９と大
歯車１０とを別の小歯車１１を介して噛合させる
場合には、アーム１２における大歯車側端１２′
は大歯車１０の側面における小歯車９から遠い側
に取り付ける（第３図）。また、ヒンジ１３はオ
イルヒンジ（油圧丁番）が望ましいがスプリング
ヒンジでも差支えない。なお、トイレツトペーパ
ーロール４の交換時の便宜のため、芯棒５はこれ
を小歯車側５′と植毛側５″とに２分割し、小歯車
側５′端を仕切板１４に取り付け、植毛側５″を小
歯車側５′に対し係脱自在となすのが望ましい。
すなわち、一例として芯棒５の植毛側５″の端部
には略十文字状の凸部１５を設け、小歯車側５′
の対応面にはこれに対応する略十文字状の凹部１
６を設ける（第４図）。

＊ 作用 本考案によるトイレツトペーパーホルダーを使
用する際には、トイレツトペーパーロール４から
トイレツトペーパーを所望の長さだけ繰り出した
後、紙切板８をヒンジ１３の力に抗して押し下げ
トイレツトペーパーロール４に当接させた状態で
紙切板８の前縁によりトイレツトペーパーを切断
する。なお、紙切板８を押し下げたときには、第
１図に示す事例においては、該紙切板８にアーム
１２を介して連結されている大歯車１０は時計方
向（本明細書における〓時計方向〓、〓反時計方
向〓は第１図における〓時計方向〓、〓反時計方
向〓をいう。）に回動し、該大歯車１０に噛合し
ている小歯車９と芯棒５は反時計方向に回動し、
第３図に示す事例においては紙仕切板８を押し下
げたときには大歯車１０は反時計方向に回動し、
該大歯車１０に小歯車１１を介して噛合している
小歯車９と芯棒５も反時計方向に回動するが、い
ずれの事例においてもこのときは使用者がトイレ
ツトペーパーを手に持つておりトイレツトペーパ
ーロール４は回動しないため、芯棒５はトイレツ
トペーパーロール４内で空転する。

トイレツトペーパー切断後、使用者が紙切板８
から手を離せば紙切板８はヒンジ１３の力により
上方に回動し、該紙切板８にアーム１２を介して
連結されている大歯車１０は、第１図に示す事例
においては、反時計方向に回動し、該大歯車１０
に噛合している小歯車９と芯棒５は時計方向に回
動する。紙切板８が上方に回動したときには、第
３図に示す事例においては、大歯車１０は時計方
向に回動し、該大歯車１０に小歯車１１を介して
噛合している小歯車９と芯棒５も時計方向に回動
する。従つて、トイレツトペーパーロール４を時
計方向に回動し、トイレツトペーパーの切断端が
繰り出される。そこで使用者はこの切断端を持つ
てトイレツトペーパーを引き出すのである。

＊ 考案の効果 以上説明したように、本考案によればトイレツ
トペーパーの切断後、使用者が紙切板から手を離
せばトイレツトペーパーの切断端が自動的に繰り
出されるため使用上極めて好都合である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるトイレツトペーパーホル
ダーを仕切板を省略して示す断面側面図、第２図
は同上トイレツトペーパーホルダーの正面図、第
３図は同上トイレツトペーパーホルダーの変形例
を示す断面側面図、第４図は芯棒における小歯車
側の端部と植毛側の端部とを示す斜視図である。 １……支持枠、２……背板、３……側板、４…
…トイレツトペーパーロール、５……芯棒、６…
…太径部、７……植毛、８……紙切板、９……小
歯車、１０……大歯車、１１……小歯車、１２…
…アーム、１３……ヒンジ、１４……仕切板、１
５……凸部、１６……凹部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 支持枠にトイレツトペーパーロールの芯棒を回
   転自在に水平方向に取り付けると共に該芯棒の上
   方に紙切板を枢着してなるトイレツトペーパーホ
   ルダーにおいて、芯棒の外周に植毛を設けると共
   に該芯棒には小歯車を固着し、支持枠内には該小
   歯車に対応する大歯車を回転自在に配設し、当該
   両歯車を直接又は別の小歯車を介して噛合させ、
   大歯車と紙切板とをアームを介して連結し、該紙
   切板をヒンジにより常時上方に付勢させたことを
   特徴とするトイレツトペーパーホルダー。