JPH04781Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は、浴室等の壁面のコーナー部に設置
される収納籠に関するものである。

（従来技術及びその問題点） 従来、例えば浴室内等には多数の備品が備えら
れているが、適当な収納手段がないため、これら
の備品は浴室の隅部等に繁雑に置かれている場合
が多く、浴室の美観が損なわれ浴室内の整理整頓
が十分に行なわれていないという問題点があつ
た。

（問題点を解決するための手段） 本考案は上記従来の問題点に鑑み案出したもの
であつて、浴室内等のコーナー部に簡易に設置す
ることのできる収納籠を提供せんことを目的と
し、その要旨は、壁面のコーナー部に立設される
固定枠に取り付けられる備品等を収納可能な収納
籠であつて、該収納籠には前記固定枠を構成する
水平部材を跨ぎ該水平部材の後面側に係止可能な
係止突部と、該係止突部が係止された状態におい
て前記水平部材に掛止可能な掛止部とが形成され
ていることである。

（作用） 浴室内等の壁面のコーナー部には固定枠が設置
され、この固定枠に上下方向に複数の収納籠を取
り付けることができるが、この収納籠には係止突
部と掛止部が形成されており、係止突部が固定枠
の水平部材を跨ぎ水平部材の後面側に係止され、
且つ掛止部が水平部材に掛止されるため、この係
止突部と掛止部により安定的に収納籠が固定枠に
取り付けられ、収納籠内に備品等が置かれた時に
も収納籠は安定した収納状態を呈することができ
る。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。

第１図は固定枠の上下方向に複数個取り付けら
れた収納籠の取付状態を示す斜視図であり、第２
図は収納籠の拡大図、第３図及び第４図は収納籠
の要部拡大図を示す。

図において、例えば浴室等の壁面のコーナー部
に沿って立設される固定枠１は、ビニールコーテ
イング等により表面加工された棒材にて形成され
たものであつて、４本の縦棒１ａと、この縦棒１
ａ間に上下方向に所定間隔を置いて固設された複
数本の横棒１ｂにて構成されており、各横棒１ｂ
は壁面のコーナー部に沿うように約Ｌ字状に折曲
形成されたものである。

又、収納籠２も固定枠１と同様にビニールコー
テイング等の表面加工が成された棒材にて形成さ
れたものであつて、収納籠２は約三角形状に巻回
され水平方向に配置される枠部材２ａと、複数本
の上面が開口したコの字状に形成された籠形成部
材２ｂとにより構成されており、各籠形成部材２
ｂの上端部は枠部材２ａに溶接等の手段により固
定されている。

又、本例においては、収納籠２の後方中央部に
後方に水平に突出し、かつ突出端が上方に折曲し
立ち上げられた係止突部２ｄが枠部材２ａと一体
的に形成されており、さらに枠部材２ａの側方に
突出状に一対の掛止部２ｃ，２ｃが形成されてい
る。この係止突部２ｄ及び一対の掛止部２ｃ，２
ｃは前記籠形成部材２ｂの端部を外方に折曲して
一体状に形成したものであつてもよい。

このように構成された収納籠２を前記固定枠１
に取り付けるには、固定枠１の任意の横棒１ｂに
対し、先ず収納籠２の後方に突出している係止突
部２ｄを下方より横棒１ｂのコーナー部を跨ぐよ
うに取り付け、係止突部２ｄを横棒１ｂの後方側
に立設させる。その後に上方より一対の掛止部２
ｃを横棒１ｂの上面側に当接させて横棒１ｂに収
納籠２が取り付けられる。その取付状態において
は、一対の掛止部２ｃが横棒の上面側に上方より
当接し、かつ係止突部２ｄが横棒１ｂの後方側に
立設されるため、収納籠２を前方に移動させよう
としても係止突部２ｄが横棒１ｂに当接し、収納
籠２の前方側への移動が有効に防止される。

このように複数の収納籠２を固定枠１の上下方
向の任意の位置に複数個設置することができ、各
収納籠２内に備品等を載置収納させることができ
る。その収納状態においては備品等の重量は一対
の掛止部２ｃ，２ｃにより支持されて良好に収納
されるものであり、掛止部２ｃの前後方向の幅を
相当大きく形成しておけば、より安定的に収納籠
２が横棒１ｂに取り付けられる。又、収納籠２の
前方部位に集中的に備品等を置いた時にも、係止
突部２ｄが横棒１ｂと当接するため収納籠２の後
方側は浮き上がらず、転倒することなく収納籠２
は安定した収納状態を維持することができる。

尚、第５図には収納籠２の変形例を示すが、第
５図のものは前記掛止部２ｃの替わりに、枠部材
２ａの側面に突出状にＵ字状の掛止部２ｅと２ｆ
を形成させたものであり、他の構成は第２図のも
のと同様となつている。

この一対の掛止部２ｅ，２ｆは上下方向に段差
的に形成されたものであり、一対の掛止部２ｅ，
２ｆ間にて固定枠１の横棒１ｂを挟持することが
でき、固定枠１の横棒１ｂの後方に先ず係止突部
２ｄが係止された後に、この一対の掛止部２ｅ，
２ｆを横棒１ｂに挟持状に取り付けることによ
り、収納籠２を横棒１ｂに強固に取り付けること
ができ、係止突部２ｄにより収納籠２の前方側へ
の抜脱が良好に防止されるとともに、一対の掛止
部２ｅ，２ｆにより固定枠１に固定状に取り付け
られ、より安定性が向上する。

（考案の効果） 本考案のコーナー用収納籠は、壁面のコーナー
部に立設される固定枠に取り付けられる備品等を
収納可能な収納籠であつて、該収納籠には前記固
定枠を構成する水平部材を跨ぎ該水平部材の後面
側に係止可能な係止突部と、該係止突部が係止さ
れた状態において前記水平部材の上面側に掛止可
能な掛止部とが形成されていることにより、係止
突部と掛止部とにより収納籠は安定的に固定枠に
取り付けられ、取り付け、取り外しは極めて簡単
に行なうことができるため、浴室内等の壁面のコ
ーナー部に容易に設置して、浴室内の備品等の整
理整頓を良好に行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の実施例を示し、第１図は固定枠に
収納籠を上下方向に取り付けた状態を示す全体斜
視図、第２図は第１図の収納籠の拡大斜視図、第
３図は第２図の要部拡大斜視図、第４図は第３図
の側面図、第５図は収納籠の変形例を示す斜視図
である。 １……固定枠、１ａ……縦棒、１ｂ……横棒、
２……収納籠、２ａ……枠部材、２ｂ……籠形成
部材、２ｃ，２ｅ，２ｆ……掛止部、２ｄ……係
止突部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 壁面のコーナー部に立設される固定枠に取り付
   けられる備品等を収納可能な収納籠であつて、該
   収納籠には前記固定枠を構成する水平部材を跨ぎ
   該水平部材の後面側に係止可能な係止突部と、該
   係止突部が係止された状態において前記水平部材
   に掛止可能な掛止部とが形成されていることを特
   徴とするコーナー用収納籠。