JPH0478098B2 - - Google Patents

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JPH0478098B2
JPH0478098B2 JP25293185A JP25293185A JPH0478098B2 JP H0478098 B2 JPH0478098 B2 JP H0478098B2 JP 25293185 A JP25293185 A JP 25293185A JP 25293185 A JP25293185 A JP 25293185A JP H0478098 B2 JPH0478098 B2 JP H0478098B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
decorative board
conductive
paper
decorative
carbon fiber
Prior art date
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Expired
Application number
JP25293185A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62113544A (ja
Inventor
Takao Kondo
Yoshiharu Yoneda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Bakelite Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Bakelite Co Ltd filed Critical Sumitomo Bakelite Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は導電性に優れた熱硬化性樹脂化粧板に
関するものである。熱硬化性樹脂化粧板は、その
優れた表面物性と豊富な色、柄、表面仕上を生か
し、家具分野を中心に広く使用されている。特に
最近は、コンピユーター、OA機器等の電子機器
の普及に伴い、これら電子機器を設置する部屋の
床表面材或いはテーブル表面材としても熱硬化性
樹脂化粧板が使われることが多くなつてきた。し
かし、これら電子機器にとつて静電気の発生及び
帯電は誤動作の原因であり、周辺に使用される化
粧板についても導電性を付与することが要請さ
れ、種々の方法が検討されてきた。
例えば、特開昭58−38438号公報の「カーボン
繊維を20%以下含む導電性紙を表面に用いる導電
性化粧板」をはじめ、表面樹脂中に導電性金属酸
化物を混入する方法が、実開昭59−41535号公報、
特開昭60−96452号公報、特開昭60−116445号公
報等に開示されている。しかし、カーボン繊維混
抄紙を表面に用いる方法では、カーボン繊維の黒
い色が表面に顕われるため、化粧板としての意匠
性を著しく損う。また導電性金属酸化物を用いる
方法では、(1)粒子状の金属酸化物が相互に接触
し、導電回路を形成するためには、多量の混入が
必要となり、コストが非常に高くなる、(2)金属酸
化物を表面樹脂中に均一分散させるのが難しい、
等の理由から現実的方法とはいい難い。
〔発明の目的〕
本発明者らは、化粧板としての意匠性を損うこ
となく導電性を付与する方法について研究した結
果、化粧表面層の下にカーボン繊維を含有する
紙、布又は不織布を用いる構成を見出し、さらに
カーボン繊維の長さ及び配合量について検討し、
本発明に至つたものである。
〔発明の構成〕
本発明は、熱硬化性樹脂を塗布又は含浸した
紙、布、不織布等を積層して成る化粧板におい
て、化粧表面層の下に繊維長が1〜25mmのカーボ
ン繊維を1m2当り10〜100g含有する紙、布又は
不織布を使用した導電層を設けることを特徴とす
る導電性化粧板である。
本発明の構成を図面により説明する。第1図は
本発明による化粧板の構成の1例で、1はメラミ
ン樹脂等の熱硬化性樹脂を印刷紙又は顔料抄込紙
に塗布又は含浸して得られる化粧表面層、2はカ
ーボン繊維を主成分とする紙、布又は不織布にメ
ラミン樹脂、フエノール樹脂等の熱硬化性樹脂を
塗布又は含浸して得られる導電層、3はフエノー
ル樹脂等の熱硬化性樹脂をクラフト紙等の基材に
塗布又は含浸して得られる芯材層を表わす。芯材
層の上に導電層及び化粧表面層を第1図に示すよ
うに載置し、常法によりステンレス鋼製当板の間
にはさみ、加熱、加圧して本発明による導電性化
粧板が得られる。
なお、第2図に示す如く、1の上にメラミン樹
脂等の熱硬化性樹脂をα−セルロースを主成分と
する紙に含浸して得られるオーバーレイ層1′を
載置すれば、耐摩耗性をはじめ、化粧板の表面物
性をさらに向上させることが可能となる。
本発明において用いられるカーボン繊維として
は特に限定していないが、ポリアクリロニトリル
系(PAN系)の炭素繊維が、繊維長の長いもの
が得られやすく有利である。繊維長は1〜25mmの
ものが好適である。1mmより短かいと繊維と繊維
とが接触して導電回路を形成するのが困難とな
り、また25mmより長いと、繊維を均一に分散させ
ることがむずかしい。
第3図は、導電層に用いるカーボン繊維の配合
量と化粧板の表面抵抗率(JIS K9611により測
定)との関係を示したものである。一般に帯電防
止の目的では、表面抵抗率が105〜109であれば
よい、とされており、従つてカーボン繊維の配合
量は単位面積(1平方米)当り10〜100gにすべ
きである。10g/m2より少ないと、表面抵抗率は
109以下にはならず、帯電防止の効果はない。
配合量を多くするほど化粧板の表面抵抗を小さく
することができるが、100g/m2以上配合しても
コストが高くなるだけで、抵抗値はほとんど変わ
らず実用的でない。カーボン繊維は単独で、又は
パルプ、ガラス繊維等と混抄されるが、混抄率は
50%以上にすることが望ましい。
〔発明の効果〕
本発明による化粧板は、(1)導電層が表面層の印
刷紙又は顔料抄込紙により隠蔽されるため、カー
ボン繊維の黒い色が表面に顕われず、意匠性を損
うことがない、また(2)カーボン繊維の配合量によ
り、第3図の如く抵抗値を所望の値に応じて任意
に変えることができる。さらに(3)カーボン繊維を
配合した導電層が表面層で被覆されているため、
摩耗によるカーボン繊維の飛散が防がれ、従つて
抵抗値の経時変化がない、等の優れた特徴を有す
るものである。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、本発明の実施例の断面図
であり、第3図は、導電層に用いるカーボン繊維
の配合量と化粧板の表面抵抗率との関係を示した
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 熱硬化性樹脂を塗布又は含浸した紙、布、不
    織布等を積層して成る化粧板において、化粧表面
    層の下に繊維長が1〜25mmのカーボン繊維を1m2
    当り10〜100g含有する紙、布又は不織布を使用
    した導電層を設けることを特徴とする導電性化粧
    板。
JP25293185A 1985-11-13 1985-11-13 導電性化粧板 Granted JPS62113544A (ja)

Priority Applications (1)

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JP25293185A JPS62113544A (ja) 1985-11-13 1985-11-13 導電性化粧板

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JP25293185A JPS62113544A (ja) 1985-11-13 1985-11-13 導電性化粧板

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JPS62113544A JPS62113544A (ja) 1987-05-25
JPH0478098B2 true JPH0478098B2 (ja) 1992-12-10

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JPS62113544A (ja) 1987-05-25

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