JPH047798Y2 - - Google Patents

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JPH047798Y2
JPH047798Y2 JP1986132351U JP13235186U JPH047798Y2 JP H047798 Y2 JPH047798 Y2 JP H047798Y2 JP 1986132351 U JP1986132351 U JP 1986132351U JP 13235186 U JP13235186 U JP 13235186U JP H047798 Y2 JPH047798 Y2 JP H047798Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この考案は、椅子の方向復元装置に係り、特に
円筒状の支脚パイプ内に内蔵された固定カム部材
と、椅子の座部の下面に垂設した軸杆に装着され
て固定カム部材側に付勢された回転カム部材との
組合せからなつて、着席した状態から離席するの
に伴い回転させた座部を自動的に正しい前向き位
置に復帰させる構造の改良に関する。
【従来の技術】
従来のこの種の方向復元装置は、例えば実開昭
60−145844号公報に見られるように、座板の下面
に垂設した軸杆に上向きカムのカム面に摺設する
カム面を設けた下向きカムを上下摺動自在に装着
すると共に、下向きカムを上向きカム上面に重合
設置し、下向きカムを支脚パイプ内に設けたバネ
によつて押圧して上向きカムに圧接させるように
構成して、カムとカムとの組合せで椅子の方向を
自動復元する構成は知られている。 しかしながら、上記構成では上向きカムと下向
きカムとの面接触によつて摺動が行われるので回
転時に大きな摩擦力が働き、着座時等のようにカ
ム相互に大きい負荷がかかつている時にはスムー
ズに回転しない欠点がある。 そこで、球体を設けて摺動時の摩擦を少なくし
て回転をスムーズにすることが考えられる。 しかし、この際に下側に設けたカムは、支脚パ
イプに固定されるが、該パイプを横断するように
固定された受座では椅子の座を支持する軸にかか
る荷重を十分に受けることができず、故障しやす
い欠点がある。 また、軸杆に突出部を設けて軸杆にかかる荷重
を支持脚で受けさせる場合には、その衝合面にも
摩擦がかかるのでスムーズな摺動は困難である。
【考案が解決しようとする問題点】
この考案は上記事情に鑑みて鋭意研究の結果創
案されたもので、その主たる課題は、カム相互の
接触部分を少なくして回転時の摩擦を小さく抑え
回転をスムーズにすると共に、軸杆をスチールボ
ールを介して固定カム部材で旋回自在に軸受して
軸杆の摺動を一層スムーズにした椅子の方向復元
装置を提供するにある。
【問題点を解決するための手段】
この考案は上記課題を解決するために、 円筒状の支脚パイプ内に内蔵されて傾斜状のカ
ム面を有する固定カム部材と、椅子の座部の下面
に垂設した軸杆に装着されて上記固定カム部材に
対応し周方向に回動すると共にバネにより固定カ
ム部材衝合方向に付勢された回転カム部材との組
合せからなる椅子の方向復元装置において、 固定カム部材が、前記回転カム部材のカム面を
転動する球体を上部に突設すると共に、上部中央
で開口する軸受け用凹窩部を形成し、下部に小径
に設定された固定部を設けてなり、 支脚パイプ内に下端で固定されて中途位置まで
上下に延びる内管を内蔵し、 該内管の上端に内管の中空部に凹窩部が略隙間
なく嵌合するよう皿状部材を固定し、 上記凹窩部に前記固定カム部材の固定部を嵌込
んで固定カム部材を固定し、 軸杆の軸心先端にスチールボールを設けてお
き、 上記固定カム部材の軸受け用凹窩部に軸杆の先
端を挿入し、上記スチールボールを軸受け用凹窩
部の中央で軸支してなる、 という技術的手段を講じている。
【作用】
これによつて、回転カム部材はバネによつて常
時固定カム部材側に付勢されているので、球体は
カム溝に常時圧接されている。 また軸杆はスチールボールを介して固定カム部
材の軸受け用凹窩部内で旋回自在に軸支される。 この軸杆にかかる着座者等の荷重は固定カム部
材から皿状部材を介して支脚パイプ内に内蔵され
た内管によつて支持される。 そして、椅子の座部が回転するとその軸杆を介
して回転カム部材のカム面と、固定カム部材に形
成された球体とが点接触し、カム面を球体が転動
してカム運動を行う。 そこで、座部にかかる着座者による負荷が無く
なるとカム溝の傾斜に沿つて球体がカム溝の谷ま
で復帰方向に転動し、椅子の座部を元の姿勢に復
元する。
【実施例】
以下に本考案の椅子の方向復元装置に係る好適
実施例を図面と共に説明する。 第1図に示す椅子の方向復元装置において、1
は図示しない台枠に直立状に立設した円筒状の支
脚パイプであり、該支脚パイプ1の内部に中途部
まで延びる内管2を設けて二重管とする。 該内管2の上端には中央が矩形に凹窩する凹窩
部3aを有する皿状部材3を嵌込み固定する。 この皿状部材3には固定カム部材4が固定され
ている。 該固定カム部材4は、第2図及び第3図で一層
明瞭な如く、後述の回転カム部材7のカム溝Gに
対向して転動するスチールボールからなる球体B
を回転自在に支承した支承部4aを突設してお
り、上面の中央に円形状の軸受け用凹窩部6を形
成し且つ、下面の中央に略四角柱からなる固定部
5を突設した構成からなつており、前記皿状部材
3の凹窩部3aに固定部5を嵌込んで周方向の回
転を規制し固定する。 上記固定カム部材4に対応する回転カム部材7
は、第4図及び第5図で一層明瞭な如く、上面を
傾斜状としその中央に均一溝高からなるカム溝G
を設けると共に、中心には第4図に示すように両
側に直線部分を対設した長孔状の貫通孔8を透設
している。 なお、ここでカム溝Gは谷G1と頂G2とをそ
れぞれ有する図示例のループ溝からなつている。 これらの固定カム部材7並びに回転カム部材4
は、本実施例の場合それぞれ、耐摩耗性に優れた
合成樹脂材により形成されている。 この回転カム部材7並びに固定カム部材4の取
り付けには、前記固定カム部材4を支承部4a乃
至球体Bを下向きにして回転カム部材7のカム溝
Gに衝合させ、回転カム部材7上に中心に円孔9
を開設したばね座金10を乗せ、その上にコイル
状のばね11を装填させる。 そして、座板(図示せず)の下面に垂設した円
柱状の軸杆12の下部に回転カム部材7の貫通孔
8に嵌合させて周方向の回転を規制する偏平状部
13を設け且つ下端中央(軸杆の軸心位置)には
スチールボールB2が支承されている。また、該
軸杆12の上部の外周面にばね押さえリブ14を
突設している。 該軸杆12をパイプ1に押し込んでばね11お
よびばね受け座金10に挿通させて下部に設けた
偏平状部13を回転カム部材7の貫通孔8に嵌合
させて回転カム部材7を周方向に回転自在でかつ
軸杆12と一体に回転するように装着させ、更に
軸杆12の回転カム部材7より下方に突出する部
分を固定カム部材4の支承用凹窩部6にスチール
ボールB2を介して嵌込み軸承する形態に支持さ
せるようにする。 また、ばね押さえリブ14上にスラスト軸受1
5を装着してその上にスラストカバー16を被せ
て該スラストカバー16の下部を支脚パイプ1の
上端に螺締させる。 このように取付けることでばね11をばね押さ
えリブ14を拘束させて、回転カム部材7のカム
溝Gと固定カム部材4の球体Bとをその溝G内で
互いに圧接した状態に保たせるように構成する。 次ぎに、この椅子の方向復元装置の作用を説明
する。 いま、使用者が着座した状態から立ち上がるた
め椅子の座部を回動させると、座部に一体に垂設
した軸杆12と共に回転カム部材7のカム溝Gが
固定カム部材4の球体Bに倣つて回転し、そのカ
ム溝Gの形状により回転カム部材7が上昇し(頂
G2で最高となつて)ばね11を圧縮させる。 そして、着座部の離席によつて荷重から解放さ
れるとばね11の反撥力により上昇位置にある回
転カム部材7を下方へ押し下げて球体Bが回転カ
ム部材7のカム溝Gの谷G1で転動停止して自動
的に復元し、軸杆12の回動と共に椅子の座部を
正面向きに戻すことができる。 その他、この考案においては固定カム部材4の
形状は前記実施例に限定されることなく、第6図
及び第7図に示す如く球体の支承部4aをカム溝
Gの谷G1に対応する傾斜状に設定してもよい。 尚、上記各実施例では、カム溝Gを回転カム部
材7に形成し、球体Bを固定カム部材4に形成し
た構成を例示したが、この考案では上記配設構成
は特に限定されるものではなく、逆に第8図に示
す如く、カム溝Gを固定カム部材4に設け、球体
Bを支承部7aを介して回転カム部材7に設ける
構成であつてもよい(図中、同一構成には同一符
号を付してその説明を省略する)。 これによつても前記と同様カム運動はカム溝に
対する球体の転動により行われるので前記各実施
例と同様の作用・効果を奏することができるもの
である。
【考案の効果】
以上に述べたようにこの考案の椅子の方向復元
装置は、球体とカム面との組合せによるカム運動
によつて、相互の接触部分(面積)を可及的に少
なくしたので回転時の摩擦を小さく抑えることが
でき、椅子の座部の回転をスムーズにすることが
できて有益である。 そのため、カム運動により生じる摩擦力が少な
く軋み音を発することなく静かに作動させること
ができる。 その際に、椅子の座部の軸杆の下端はスチール
ボールを介して固定カム部材に軸支され、該固定
カム部材は支脚パイプの内管で支持されるので、
上記軸杆にかかる荷重を確実に受けることがで
き、上記カム運動に際して生じる軸杆の旋回時の
摩擦を可及的に小さくすることができる。 これにより、椅子の旋回時の摺動をスムーズに
信頼性高く行なうことができる。 さらに、組立時には支脚パイプ内に順次落し込
んで組立てられるため、組立作業が容易であり量
産に敵しコストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の椅子の方向復元装置の好適
実施例を示す断面図、第2図は固定カム部材の正
面図、第3図は同側面図、第4図は回転カム部材
の側断面図、第5図は同平面図、第6図は固定カ
ム部材の支承部の異なる形状を示す正面図、第7
図は同側面図、第8図は球体とカム溝との配設構
成を逆転された別の実施例を示す断面図である。 1……支脚パイプ、4……固定カム部材、4a
……支承部、7……回転カム部材、11……ば
ね、12……軸杆、B……球体、G……カム溝。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 円筒状の支脚パイプ内に内蔵されて傾斜状の
    カム面を有する固定カム部材と、椅子の座部の
    下面に垂設した軸杆に装着されて上記固定カム
    部材に対応し周方向に回動すると共にバネによ
    り固定カム部材衝合方向に付勢された回転カム
    部材との組合せからなる椅子の方向復元装置に
    おいて、 固定カム部材が、前記回転カム部材のカム面を
    転動する球体を上部に突設すると共に、上部中央
    で開口する軸受け用凹窩部を形成し、下部に小径
    に設定された固定部を設けてなり、 支脚パイプ内に下端で固定されて中途位置まで
    上下に延びる内管を内蔵し、 該内管の上端に内管の中空部に凹窩部が略隙間
    なく嵌合するよう皿状部材を固定し、 上記凹窩部に前記固定カム部材の固定部を嵌込
    んで固定カム部材を固定し、 軸杆の軸心先端にスチールボールを設けてお
    き、 上記固定カム部材の軸受け用凹窩部に軸杆の先
    端を挿入し、上記スチールボールを軸受け用凹窩
    部の中央で軸支してなることを特徴とする椅子の
    方向復元装置。 (2) 回転カム部材のカム面に固定カム部材に設け
    られた球体をガイドする環状のカム溝を設けて
    なることを特徴とする実用新案登録請求の範囲
    第1項記載の椅子の方向復元装置。
JP1986132351U 1986-08-29 1986-08-29 Expired JPH047798Y2 (ja)

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JP1986132351U JPH047798Y2 (ja) 1986-08-29 1986-08-29

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JPS6338846U JPS6338846U (ja) 1988-03-12
JPH047798Y2 true JPH047798Y2 (ja) 1992-02-28

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4310011Y1 (ja) * 1964-07-30 1968-05-01

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60145844U (ja) * 1984-03-06 1985-09-27 杉浦 坂敏 椅子の方向復元装置

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4310011Y1 (ja) * 1964-07-30 1968-05-01

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JPS6338846U (ja) 1988-03-12

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