JPH0477697B2 - - Google Patents
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- JPH0477697B2 JPH0477697B2 JP62087525A JP8752587A JPH0477697B2 JP H0477697 B2 JPH0477697 B2 JP H0477697B2 JP 62087525 A JP62087525 A JP 62087525A JP 8752587 A JP8752587 A JP 8752587A JP H0477697 B2 JPH0477697 B2 JP H0477697B2
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- CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N Magnesium oxide Chemical compound [Mg]=O CPLXHLVBOLITMK-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 42
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Landscapes
- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
Description
（産業上の利用分野）
この発明は、溶鋼の精練用容器等の内張りに用
いられ、低CaO／SiO2比のスラグに耐浸透性と
耐スポーリング性を備えたマグネシア・クロム系
ダイレクトボンド耐火物に関するものである。 （従来の技術） マグネシア−クロム系（以後マグクロと称す）
耐火物の使用範囲の中で、VOD精錬は過酷な条
件の１つである。以下表１に示す。
いられ、低CaO／SiO2比のスラグに耐浸透性と
耐スポーリング性を備えたマグネシア・クロム系
ダイレクトボンド耐火物に関するものである。 （従来の技術） マグネシア−クロム系（以後マグクロと称す）
耐火物の使用範囲の中で、VOD精錬は過酷な条
件の１つである。以下表１に示す。
スラグ浸透抑制効果の著しい母材をベースに、
マグネシア粒の保護、つまりマグネシアとスラグ
成分との直接反応を防止するため、反応物の形成
を抑制するための他成分添加を考察した。（表２）
マグネシア粒の保護、つまりマグネシアとスラグ
成分との直接反応を防止するため、反応物の形成
を抑制するための他成分添加を考察した。（表２）
【表】
なお、母材とは、Cr2O350重量％以上の天然ク
ロム鉱を粒径１mm未満と、Cr2O350重量％未満の
天然クロム鉱を粒径１mm以上の範囲にて総重量20
〜50％含有し、その他を海水マグネシア及び酸化
クロムにて構成するマグクロ系ダイレクトボンド
耐火物。 他成分添加については、MgOとの反応性、耐
スラグ性を考慮し、また粒度は反応性を考慮し、
微粉域（50mμ以下）とした。 （条件） (1) 化学成分
ロム鉱を粒径１mm未満と、Cr2O350重量％未満の
天然クロム鉱を粒径１mm以上の範囲にて総重量20
〜50％含有し、その他を海水マグネシア及び酸化
クロムにて構成するマグクロ系ダイレクトボンド
耐火物。 他成分添加については、MgOとの反応性、耐
スラグ性を考慮し、また粒度は反応性を考慮し、
微粉域（50mμ以下）とした。 （条件） (1) 化学成分
【表】
(2) 試験条件
耐溶損性試験……高周波誘導性デイツプ法
スラグ；CaO45％、SiO245％、
Al2O35％、MgO5％、 サンプル形状；20×20×230mm、 温度；1700℃、時間；30分 回転数；8r.p.m. 耐スポーリング性式験……AE法（Acoustic
Emission） サンプル形状；65×114×230mm 昇温速度 ；10℃／min 片面加熱 ；トータルカウン
ト数を測定 耐スラグ浸透試験……回転ドラム法 サンプル形状；50×50×120mm スラグ；CaO45％、SiO245％、
Al2O35％、MgO5％、 時間 ；1650℃にて５時間キー
プ、 メタル；SS41 バーナー加熱；酸素＋LPG 稼働面より浸透層の深さ測定 （結果） ａ〜ｂ，ｃ，ｄ，ｅ， 微粉域での焼結助材添加により、マグネシア粒
表面に複合スピネルを形成し、スラグの浸透及び
化学反応を抑制する効果は認められる。ただしそ
の成分は限定される。 酸化クロム……高純度であるため反応性には限
界を有しており、完全なるマグ
ネシア粒内部までの反応は形成
されない。 複合スピネル……少量の不純物（Fe2O3、
Al2O3等）は含まれるものの、
逆に反応性は高く、内部まで反
応が認められる。しかしその不
純物の含有量には耐食性の点で
限界があり、MgO、Cr2O3以外
の成分に20重量％未満に限定で
きるものと思われる。これは浸
透スラグとFe2O3，Al2O3等と
の反応が促進され、逆効果にな
るためである。 Al2O3……MgOとAl2O3の純粋なスピネル形式
は認められるものの、CaO・
Al2O3反応が生じ耐溶損性には
劣る。 ａ〜ｆ 天然クロム鉱の使用法は高純度、低純度の併用
法に限られる。１mm未満への天然クロム鉱Ａの添
加はMsO粒との反応という点においては、複合
スピネルとの効果に似た傾向を示すが、 粒度が大きい。 MgO.Cr2O3成分の他、不純物を多量に含む。 スラグ浸透抑制が組織的になされていないた
め、スラグの浸透、反応の絶対量としては大き
い。 という理由から効果は認められない。 以上より、複合スピネルの添加はクロム鉱の併
用使用法（別途出願）に限つて、その有効性は発
揮される。 ａ〜g.h 合成スピネルの添加量については10％が限界と
考えられる。その理由は、 不純物の増加に伴う耐食性の低下。 過剰反応によりMgO粒が分割されるため、
耐スラグ浸透性、耐摩耗性の低下が生じる。 以上より、添加量としては10％以下と限定され
る。 すなわち、この発明では、配合物中の天然クロ
ム鉱の含有は、20〜50重量％で、かつ粒径１mm以
上にはCr2O3成分が50重量％未満の天然クロム
鉱、粒径１mm未満にはCr2O3成分が50重量％以上
の天然クロム鉱からなるマグネシアクロム系ダイ
レクトボンド耐火物100重量部にマグネシアクロ
ムスピネルの50mμ以下の微粉を１〜10％添加し
てなることを特徴とするものである。 （実施例） 海水マグネシアにクロム鉱Ａを2.3mm〜1.0mmの
範囲にて15％、クロム鉱Ｂを1.0mm未満にて30％
添加し、かつ複合スピネルＣを50mμにて５％添
加し、混練、成形し、1850℃焼成にて耐火物を製
造した。 原料の化学成分（代表値）
Al2O35％、MgO5％、 サンプル形状；20×20×230mm、 温度；1700℃、時間；30分 回転数；8r.p.m. 耐スポーリング性式験……AE法（Acoustic
Emission） サンプル形状；65×114×230mm 昇温速度 ；10℃／min 片面加熱 ；トータルカウン
ト数を測定 耐スラグ浸透試験……回転ドラム法 サンプル形状；50×50×120mm スラグ；CaO45％、SiO245％、
Al2O35％、MgO5％、 時間 ；1650℃にて５時間キー
プ、 メタル；SS41 バーナー加熱；酸素＋LPG 稼働面より浸透層の深さ測定 （結果） ａ〜ｂ，ｃ，ｄ，ｅ， 微粉域での焼結助材添加により、マグネシア粒
表面に複合スピネルを形成し、スラグの浸透及び
化学反応を抑制する効果は認められる。ただしそ
の成分は限定される。 酸化クロム……高純度であるため反応性には限
界を有しており、完全なるマグ
ネシア粒内部までの反応は形成
されない。 複合スピネル……少量の不純物（Fe2O3、
Al2O3等）は含まれるものの、
逆に反応性は高く、内部まで反
応が認められる。しかしその不
純物の含有量には耐食性の点で
限界があり、MgO、Cr2O3以外
の成分に20重量％未満に限定で
きるものと思われる。これは浸
透スラグとFe2O3，Al2O3等と
の反応が促進され、逆効果にな
るためである。 Al2O3……MgOとAl2O3の純粋なスピネル形式
は認められるものの、CaO・
Al2O3反応が生じ耐溶損性には
劣る。 ａ〜ｆ 天然クロム鉱の使用法は高純度、低純度の併用
法に限られる。１mm未満への天然クロム鉱Ａの添
加はMsO粒との反応という点においては、複合
スピネルとの効果に似た傾向を示すが、 粒度が大きい。 MgO.Cr2O3成分の他、不純物を多量に含む。 スラグ浸透抑制が組織的になされていないた
め、スラグの浸透、反応の絶対量としては大き
い。 という理由から効果は認められない。 以上より、複合スピネルの添加はクロム鉱の併
用使用法（別途出願）に限つて、その有効性は発
揮される。 ａ〜g.h 合成スピネルの添加量については10％が限界と
考えられる。その理由は、 不純物の増加に伴う耐食性の低下。 過剰反応によりMgO粒が分割されるため、
耐スラグ浸透性、耐摩耗性の低下が生じる。 以上より、添加量としては10％以下と限定され
る。 すなわち、この発明では、配合物中の天然クロ
ム鉱の含有は、20〜50重量％で、かつ粒径１mm以
上にはCr2O3成分が50重量％未満の天然クロム
鉱、粒径１mm未満にはCr2O3成分が50重量％以上
の天然クロム鉱からなるマグネシアクロム系ダイ
レクトボンド耐火物100重量部にマグネシアクロ
ムスピネルの50mμ以下の微粉を１〜10％添加し
てなることを特徴とするものである。 （実施例） 海水マグネシアにクロム鉱Ａを2.3mm〜1.0mmの
範囲にて15％、クロム鉱Ｂを1.0mm未満にて30％
添加し、かつ複合スピネルＣを50mμにて５％添
加し、混練、成形し、1850℃焼成にて耐火物を製
造した。 原料の化学成分（代表値）
【表】
焼成耐火物の特性
従来品 本発明耐火物
気孔率 15.5 16.0
嵩比重 3.16 3.18
MgO 62.0 61.0
Cr2O3 18.0 22.0
Al2O3 10.0 6.0
Fe2O3 7.0 8.0
SiO2 2.0 1.5
CaO 1.0 1.5
複合スピネルＣについて、
MgO原料と天然クロム鉱を中心にその他単一
の微調整原料を混合し、出力4000KVAの開放型
電気炉で溶融し、冷却破砕し、さらにコンパーメ
ントミルにて50mμ以下に粉砕、
の微調整原料を混合し、出力4000KVAの開放型
電気炉で溶融し、冷却破砕し、さらにコンパーメ
ントミルにて50mμ以下に粉砕、
【表】
（発明の効果）
本発明による前述実施例の耐火物と従来使用の
耐火物を50TVOD取鍋スラグラインにて半周張
り分けし実炉テストを行つた。 その結果は表３のようで溶損スピードが小さ
く、
耐火物を50TVOD取鍋スラグラインにて半周張
り分けし実炉テストを行つた。 その結果は表３のようで溶損スピードが小さ
く、
【表】
そしてスポーリングもなく、滑らかな表面を有し
た。 またスラグ浸透結果は第２図のようで、実施用
において、スラグ浸透の抑制効果及びマグネシア
粒とスラグとの直接反応抑制効果が認められ、20
％の向上を達成することができた。
た。 またスラグ浸透結果は第２図のようで、実施用
において、スラグ浸透の抑制効果及びマグネシア
粒とスラグとの直接反応抑制効果が認められ、20
％の向上を達成することができた。
図面はこの発明の実施例を示すもので、第１図
イ，ロ，ハ，ニはマグネシア粒の反応状況を示し
た説明図、第２図は本発明耐火物及び従来耐火物
のスラグ浸透結果を示した図表である。
イ，ロ，ハ，ニはマグネシア粒の反応状況を示し
た説明図、第２図は本発明耐火物及び従来耐火物
のスラグ浸透結果を示した図表である。
Claims (1)
- １ マグネシアクリンカー、天然クロム鉱を主要
構成原料とした配合物を成形、高温焼成したマグ
ネシア・クロム系ダイレクトボンド耐火物におい
て、配合物中の天然クロム鉱の含有は、20〜50重
量％でかつ粒径１mm以上にはCr2O3成分が50重量
％未満の天然クロム鉱、粒径１mm未満にはCr2O3
成分が50重量％以上の天然クロム鉱からなるマグ
ネシア・クロム系ダイレクトボンド耐火物100重
量部にマグネシアクロム系スピネルの50mμ以下
の微粉を１〜10重量％添加してなることを特徴と
するマグネシア・クロム系ダイレクトボンド耐火
物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62087525A JPS63252959A (ja) | 1987-04-09 | 1987-04-09 | マグネシア・クロム系ダイレクトボンド耐火物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62087525A JPS63252959A (ja) | 1987-04-09 | 1987-04-09 | マグネシア・クロム系ダイレクトボンド耐火物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63252959A JPS63252959A (ja) | 1988-10-20 |
| JPH0477697B2 true JPH0477697B2 (ja) | 1992-12-09 |
Family
ID=13917411
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62087525A Granted JPS63252959A (ja) | 1987-04-09 | 1987-04-09 | マグネシア・クロム系ダイレクトボンド耐火物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS63252959A (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| ES2937967T3 (es) * | 2020-02-20 | 2023-04-03 | Refractory Intellectual Property Gmbh & Co Kg | Granos para la producción de un producto refractario sinterizado, una mezcla para la producción de un producto refractario sinterizado, un proceso para la producción de un producto refractario sinterizado y un producto refractario sinterizado |
-
1987
- 1987-04-09 JP JP62087525A patent/JPS63252959A/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63252959A (ja) | 1988-10-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |