JPH0475637B2 - - Google Patents
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- JPH0475637B2 JPH0475637B2 JP60072007A JP7200785A JPH0475637B2 JP H0475637 B2 JPH0475637 B2 JP H0475637B2 JP 60072007 A JP60072007 A JP 60072007A JP 7200785 A JP7200785 A JP 7200785A JP H0475637 B2 JPH0475637 B2 JP H0475637B2
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Description
〔発明の技術分野〕
この発明は、加熱コイルから高周波磁界を発生
させ、それを負荷であるところの鍋に与えること
によりその鍋に渦電流を生じさせ、渦電流損に基
づく鍋の自己発熱により加熱調理を行なう誘導加
熱調理器に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来、この種の誘導加熱調理器は、材質が鉄な
どのように高透磁率の鍋、あるいは18−8ステン
レスのように低透磁率ではあつても高抵抗の鍋に
対しては加熱コイルの入力抵抗が高くなり、加熱
が可能である。しかしながら、材質がアルミニウ
ムや銅などのように低透磁率でしかも低抵抗の鍋
に対しては加熱コイルの入力抵抗が低くなり、加
熱が不可能であつた。 ここで、鍋の材質と加熱コイルの入力抵抗との
関係を説明しておく。 まず、各種金属の抵抗率ρ(Ωm)および比透
磁率μs(=透磁率)を下記表に示す。
させ、それを負荷であるところの鍋に与えること
によりその鍋に渦電流を生じさせ、渦電流損に基
づく鍋の自己発熱により加熱調理を行なう誘導加
熱調理器に関する。 〔発明の技術的背景とその問題点〕 従来、この種の誘導加熱調理器は、材質が鉄な
どのように高透磁率の鍋、あるいは18−8ステン
レスのように低透磁率ではあつても高抵抗の鍋に
対しては加熱コイルの入力抵抗が高くなり、加熱
が可能である。しかしながら、材質がアルミニウ
ムや銅などのように低透磁率でしかも低抵抗の鍋
に対しては加熱コイルの入力抵抗が低くなり、加
熱が不可能であつた。 ここで、鍋の材質と加熱コイルの入力抵抗との
関係を説明しておく。 まず、各種金属の抵抗率ρ(Ωm)および比透
磁率μs(=透磁率)を下記表に示す。
この発明は上記のような事情に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、負荷の材質に
かかわらず適正かつ効率の良い加熱を可能とする
誘導加熱調理器を提供することにある。 〔発明に概要〕 上記目的を達成するために、この発明に係る誘
導加熱調理器は、負荷を加熱する第1の加熱コイ
ルと、この第1の加熱コイルと前記負荷との間に
配置されるとともに上記第1の加熱コイルの巻数
より多い巻数に設定された第2の加熱コイルと、
これら第2および第1の加熱コイルとで共振回路
を形成する容量切換え可能な共振用コンデンサ
と、前記共振回路を励起するインバータ回路と、
前記負荷の材質が高透磁率または高抵抗のときに
前記第1の加熱コイルを選択するとともに前記共
振用コンデンサの容量を増加させる方向に切換
え、これらで前記共振回路を形成する手段と、前
記負荷の材質が低透磁率で低抵抗のときには前記
第1および第2の加熱コイルを選択するととに前
記共振用コンデンサの容量を減少させる方向に切
換え、これらで前記共振回路を形成する手段とを
備えている。 〔発明の実施例〕 以下、この発明の一実施例について図面を参照
して説明する。 第1図において、1は調理器本体の上面に設け
られるトツププレートで、このトツププレート1
の裏面には加熱コイル2が離間対向して配設され
ている。この加熱コイル2は、巻数の多いコイル
2aと巻数の少ないコイル2bを上下に段構成し
てなるもので、コイル2bの単独使用またはコイ
ル2a,2bの直列接続使用によつて巻数の切換
えが可能となつている。そして、トツププレート
1上には負荷であるところの鍋3が配置されるよ
うになつている。 第2図は制御回路である。10は商用交流電源
で、この電源10にはダイオードブリツジ11お
よび平滑コンデンサ12からなる整流回路が接続
されている。整流回路の出力端にはスイツチング
素子であるところのNPN形トランジスタ13の
コレクタ・エミツタ間とNPN形トランジスタ1
4のコレクタ・エミツタ間との直列回路が接続さ
れている。そして、トランジスタ14のコレクタ
にはコイル2bの一端が接続され、このコイル2
bの他端は容量の大きな共振用コンデンサ15a
の一端に接続されている。そして、共振用コンデ
ンサ15aの他端はスイツチ(リレー接点)20
の固定端子20aと可動端子20cとの間を介し
て整流回路に負側出力端に接続されている。さら
に、コイル2bの他端には2aの一端が接続さ
れ、このコイル2aの他端は容量の小さな共振用
コンデンサ15bの一端に接続されている。そし
て、共振用コンデンサ15bの他端は切換スイツ
チ20の固定端子20bと可動端子20cとの間
を介して整流回路の負側出力端に接続されてい
る。この場合、共振用コンデンサ15a,15b
をひとつの共振用コンデンサとして見ることによ
りその容量の切換えが可能となつている。したが
つて、切換スイツチ20が固定端子20a側に切
換わると巻数の少ない加熱コイル(コイル2b)
と容量の大きい共振用コンデンサ15aとで直列
共振回路が形成されるようになつている。また、
切換スイツチ20が固定端子20b側に切換わる
と巻数の多い加熱コイル(コイル2b,2aの直
列体)と容量の小さい共振用コンデンサ15bと
で直列共振回路が形成されるようになつている。 すなわち、整流回路およびトランジスタ13,
14と主体にして上記共振回路を励起するインバ
ータ回路が構成されている。 しかして、切換スイツチ20の可動端子ライン
には電流トランス30が設けられ、この電流トラ
ンス30の出力は負荷検出回路21および位相検
知回路22にフイードバツクされるようになつて
いる。負荷検出回路21は、電流トランス30の
出力によつて共振回路に流れる高周波電流の大き
さを察知し、これにより加熱コイル2の入力抵抗
を判定し、この判定結果に応じて鍋3の材質を検
出し、この検出結果に応じて切換スイツチ20の
切換制御を行なうもので、鍋3の材質が鉄や18−
8ステンレスのときには切換スイツチ20を固定
端子20a側に切換え、鍋3の材質がアルミニウ
ムや銅のときには切換スイツチ20固定端子20
b側に切換えるようになつている。位相検知回路
22は、電流トランス30の出力によつて共振回
路に流れる高周波電流の位相を検知するものであ
る。一方、インバータ駆動回路23は、位相検知
回路22の検知結果に応じてトランジスタ13,
14を交互にオン、オフし、インバータ回路を駆
動するものである。 つぎに、上記のような構成において動作を説明
する。 トツププレート1上に鍋3を載置し、電源10
を投入する。すると、インバータ駆動回路23に
よつてトランジスタ13,14が交互にオン、オ
フされ、加熱コイル2に高周波電流が流れる。こ
のとき、負荷検出回路21は、電流トランス30
の出力によつて加熱コイル2の入力抵抗を検出
し、この検出結果に応じて鍋3の材質を判定す
る。この場合、入力抵抗が高ければ、鍋3の材質
が高透磁率でしかも高抵抗の鉄あるいは低透磁率
ではあるが高抵抗の18−8ステンレスであると判
定する。また、加熱コイル2の入力抵抗が低けれ
ば、鍋3の材質が低透磁率でしかも低抵抗のアル
ミニウムあるいは銅であると判定する。 こうして、負荷検出回路21は、鍋3の材質が
鉄あるいは18−8ステンレスであると判定する
と、切換スイツチ20を固定端子20a側に切換
える。すると、巻数の少ない加熱コイル(コイル
2b)と容量の大きい共振用コンデンサ15aと
で直列共振回路が形成され、以後、その共振回路
がトランジスタ13,14のオン、オフによつて
励起される。一方、鍋3の材質がアルミニウムあ
るいは銅であると判定すると、切換スイツチ20
を固定端子20b側に切換える。すると、巻数の
多い加熱コイル(コイル2b,2aの直列体)と
容量の小さい共振用コンデンサ15bとで直列共
振回路が形成され、以後、その共振回路がトラン
ジスタ13,14のオン、オフによつて励起され
る。したがつて、加熱コイル2に高周波電流が流
れ、その加熱コイル2から発せられる高周波磁界
によつて鍋3が誘導加熱される。このとき、位相
検知回路22が電流トランジスタ30の出力によ
つて加熱コイル2に流れる高周波電流の位相を検
知しており、この検知結果に応じてトランジスタ
13,14のオン、オフのタイミングが制御さ
れ、共振回路の安定発振が行なわれる。 このように、鍋3の材質が高透磁率または高抵
抗のときには加熱コイル2の巻数を少なくすると
ともに共振用コンデンサの容量を多くし、鍋3の
材質が低透磁率でしかも低抵抗であれば加熱コイ
ル2の巻数を多くするとともに共振用コンデンサ
の容量を少なくすることにより、鉄や18−8ステ
ンレスの鍋は勿論、アルミニウムや銅の鍋に対し
ても損失を生じることなく加熱を行なうことがで
きる。特に、巻数が多くて磁界発生量の多いコイ
ル2aを鍋3の近く、つまり上段に配し、それを
比透磁率の小さいアルミニウムや銅の鍋に対して
使用するので、その比透磁率にかかわらず磁束を
鍋に有効に入れることができ、良好な加熱効率を
確保することができる。 なお、制御回路としては第2図に限定されるも
のではなく、第3図に示す構成としてもよい。 第3図に示すように、トランジスタ14のコレ
クタにコイル2bの一端を接続し、このコイル2
bの他端を切換スイツチ(リレー接点)40の可
動端子40cと固定端子40aとの間を介して共
振用コンデンサ15aの一端に接続する。そし
て、共振用コンデンサ15aの他端を整流回路の
負側出力端に接続する。また、コイル2bの他端
に切換スイツチ40の可動端子40cと固定端子
40bとの間を介してコイル2aの一端を接続
し、このコイル2aの他端を共振用コンデンサ1
5bの一端に接続する。そして、共振用コンデン
サ15bの他端を共振用コンデンサ15aの一端
に接続する。さらに、共振用コンデンサ15aの
電圧を負荷検出回路21および位相検知回路22
にフイードバツクする。この場合、負荷検出回路
21は、共振用コンデンサ15aの電圧によつて
共振回路に流れる高周波電流の大きさを察知し、
これにより加熱コイル2の入力抵抗を判定して鍋
3の材質を検出し、この検出結果に応じて切換ス
イツチ40を切換制御するようになつている。位
相検知回路22は、共振用コンデンサ15aの電
圧によつて共振回路に流れる高周波電流の位相を
検知するようになつている。 したがつて、この場合、鍋3の材質が鉄あるい
は18−8ステンレスであれば、切換スイツチ40
が固定端子40a側に切換わり、巻数の少ない加
熱コイル(コイル2b)と容量の大きい共振用コ
ンデンサ15aとで直列共振回路が形成され、以
後、その共振回路がトランジスタ13,14のオ
ン、オフによつて励起される。一方、鍋3の材質
がアルミニウムあるいは銅であれば、切換スイツ
チ40が固定端子40b側に切換わり、巻数の多
い加熱コイル(コイル2b,2aの直列体)と容
量の小さい共振用コンデンサ(15b,15aの
直列体)とで直列共振回路が形成され、以後、そ
の共振回路がトランジスタ13,14のオン、オ
フによつて励起される。 また、制御回路としては第4図に示す構成とし
てもよい。 第4図に示すように、整流回路の正側出力端に
切換スイツチ51の可動端子51cと固定端子5
1aとの間を介してコイル2bの一端を接続し、
このコイル2bの他端をスイツチング素子である
ところのNPN形トランジスタ53のコレクタ・
エミツタ間を介して整流回路の負側出力端に接続
している。そして、切換スイツチ51の固定端子
51bにコイル2aの一端を接続し、このコイル
2aの他端をコイル2bの一端に接続している。
また、切換スイツチ51の可動端子51cに切換
スイツチ52の可動端子52cと固定端子52a
との間を介して共振用コンデンサ15aの一端を
接続し、この共振用コンデンサ15aの他端をコ
イル2bの他端に接続している。そして、切換ス
イツチ52の固定端子52bに共振用コンデンサ
15bの一端を接続し、この共振用コンデンサ1
5bの他端をコイル2bの他端に接続している。
なお、54はダンパダイオードである。 さらに、トランジスタ53のコレクタ電圧を負
荷検出回路21および位相検知回路22にフイー
ドバツクする。この場合、負荷検出回路21は、
トランジスタ53のコレクタ電圧によつて共振回
路に流れる高周波電流の大きさを察知し、これに
より加熱コイル2の入力抵抗を判定して鍋3の材
質を検出し、この検出結果に応じて切換スイツチ
51,52を切換制御するようになつている。位
相検知回路22は、トランジスタ53のコレクタ
電圧によつて共振回路に流れる高周波電流の位相
を検知するようになつている。 したがつて、この場合、鍋3の材質が鉄あるい
は18−8ステンレスであれば、切換スイツチ5
1,52がそれぞれ固定端子51a,52a側に
切換わり、巻数の少ない加熱コイル(コイル2
b)と容量の大きさ共振用コンデンサ15aとで
並列共振回路が形成され、以後、その共振回路が
トランジスタ53のオン、オフによつて励起され
る。一方、鍋3の材質がアルミニウムあるいは銅
であれば、切換スイツチ51,52がそれぞれ固
定端子51b,52b側に切換わり、巻数の多い
加熱コイル(コイル2a,2bの直列体)と容量
の小さい共振用コンデンサ15bとで並列共振回
路が形成され、以後、その共振回路がトランジス
タ53のオン、オフによつて励起される。 ところで、上記実施例では加熱コイル2を巻数
の多いものと少ないものとに分割したが、第5図
に示すように加熱コイル2を巻数の同じコイル2
x,2y,2zに3分割し、それを上下に段構成
してもよい。 すなわち、この場合にはトツププレート1から
最も遠い位置に配置されたコイル2zが高透磁率
または高抵抗の鍋の場合に用いられる。また、低
透磁率で低抵抗の鍋の場合には、コイル2z,2
yの組合せ、またはコイル2z,2y,2xの組
合せが用いられる。 第6図は制御回路である。すなわち、整流回路
の出力端にNPN形トランジスタ13のコレク
タ・エミツタ間とNPN形トランジスタ14のコ
レクタ・エミツタ間との直列回路が接続されてい
る。トランジスタ14のコレクタにはコイル2z
の一端が接続され、このコイル2zの他端は容量
の大きな共振用コンデンサ15aの一端に接続さ
れている。そして、共振用コンデンサ15aの他
端は切換スイツチ(リレー接点)60の固定端子
60xと可動端子60cとの間を介して整流回路
の負側出力端に接続されている。さらに、コイル
2zの他端にはコイル2yの一端が接続され、こ
のコイル2yの他端は容量の小さな共振用コンデ
ンサ15bの一端に接続されている。そして、共
振用コンデンサ15bの他端は切換スイツチ60
の固定端子60yと可動端子60cとの間を介し
て整流回路の負側出力端に接続されている。ま
た、コイル2yの他端には2xの一端が接続さ
れ、このコイル2xの他端は容量の小さな共振用
コンデンサ15bの一端に接続されている。そし
て、共振用コンデンサ15bの他端は切換スイツ
チ60の固定端子60zと可動端子60cとの間
を介して整流回路の負側出力端に接続されてい
る。 しかして、切換スイツチ60の可動端子ライン
には電流トランス30が設けられ、この電流トラ
ンス30の出力は負荷検出回路21および位相検
知回路22にフイードバツクされるようになつて
いる。負荷検出回路21は、電流トランス30の
出力によつて共振回路に流れる高周波電流の大き
さを察知し、これにより加熱コイル2の入力抵抗
を判定し、この判定結果に応じて鍋3の材質を検
出し、この検出結果に応じて切換スイツチ60の
切換制御を行なうもので、鍋3の材質が鉄や18−
8ステンレスのときには切換スイツチ60を固定
端子60x側に切換え、鍋3の材質がアルミニウ
ムのときには切換スイツチ60を固定端子60y
側に切換え、鍋3の材質がアルミニウムよりも抵
抗の低い銅のときには切換スイツチ60を固定端
子60z側に切換えるようになつている。 すなわち、鍋3の材質が鉄あるいは18−8ステ
ンレスであれば、切換スイツチ60が固定端子6
0x側に切換わり、巻数の少ない加熱コイル(下
段のコイル2xのみ)と容量の大きい共振用コン
デンサ15aとで直列共振回路が形成され、以
後、その共振回路がトランジスタ13,14のオ
ン、オフによつて励起される。また、鍋3の材質
がアルミニウムであれば、切換スイツチ60が固
定端子60y側に切換わり、巻数の多い加熱コイ
ル(中断のコイル2yおよび下段のコイル2zの
直列体)と容量の小さい共振用コンデンサ15b
とで直列共振回路が形成され、以後、その共振回
路がトランジスタ13,14のオン、オフによつ
て励起される。さらに、鍋3の材質がアルミニウ
ムより抵抗の低い銅であれば、切換スイツチ60
が固定端子60z側に切換わり、巻数の多い加熱
コイル(コイル2x,2y,2zの直列体)と容
量の小さい共振用コンデンサ15bとで直列共振
回路が形成され、以後、その共振回路がトランジ
スタ13,14のオン、オフによつて励起され
る。 〔発明の効果〕 以上述べたようにこの発明によれば、第1の加
熱コイルより巻数の多い第2の加熱コイルが負荷
に近い場所に位置するように両コイルを段構成に
配置するとともに、これら第1および第2の加熱
コイルとで共振回路を形成する容量切換え可能な
共振用コンデンサおよび上記共振回路を励起する
インバータ回路を設けている。また、負荷の材質
が高透磁率または高抵抗のときには第1の加熱コ
イルを選択するとともに共振用コンデンサの容量
を増加させる方向に切換え、これらで前記共振回
路を形成する手段と、負荷の材質が低透磁率で低
抵抗のときには第1および第2の加熱コイルを選
択するとともに共振用コンデンサの容量を減少さ
せる方向に切換え、これらで前記共振回路を形成
する手段とを設けている。 したがつて、負荷の材質の如何にかかわらず高
周波磁界の周波数をほぼ一定に保ちながら負荷の
材質に適合した巻数の加熱コイルで効率よく加熱
調理することができる。また、第1の加熱コイル
と第2の加熱コイルとを段構成に配置しているの
で、負荷の直径の範囲内で加熱コイルの巻数断面
積を十分大きくでき、加熱コイル自身の抵抗を十
分に小さくできる。また、特に負荷の材質が低透
磁率で低抵抗のときに選ばれる巻数の多い第2の
加熱コイルを第1の加熱コイルよりも負荷に近い
位置、つまり発生した磁束を負荷に通し易い位置
に配置しているので、負荷の材質が低透磁率で低
抵抗のときに起こり易い加熱効率の低下を防止す
ることができる。
もので、その目的とするところは、負荷の材質に
かかわらず適正かつ効率の良い加熱を可能とする
誘導加熱調理器を提供することにある。 〔発明に概要〕 上記目的を達成するために、この発明に係る誘
導加熱調理器は、負荷を加熱する第1の加熱コイ
ルと、この第1の加熱コイルと前記負荷との間に
配置されるとともに上記第1の加熱コイルの巻数
より多い巻数に設定された第2の加熱コイルと、
これら第2および第1の加熱コイルとで共振回路
を形成する容量切換え可能な共振用コンデンサ
と、前記共振回路を励起するインバータ回路と、
前記負荷の材質が高透磁率または高抵抗のときに
前記第1の加熱コイルを選択するとともに前記共
振用コンデンサの容量を増加させる方向に切換
え、これらで前記共振回路を形成する手段と、前
記負荷の材質が低透磁率で低抵抗のときには前記
第1および第2の加熱コイルを選択するととに前
記共振用コンデンサの容量を減少させる方向に切
換え、これらで前記共振回路を形成する手段とを
備えている。 〔発明の実施例〕 以下、この発明の一実施例について図面を参照
して説明する。 第1図において、1は調理器本体の上面に設け
られるトツププレートで、このトツププレート1
の裏面には加熱コイル2が離間対向して配設され
ている。この加熱コイル2は、巻数の多いコイル
2aと巻数の少ないコイル2bを上下に段構成し
てなるもので、コイル2bの単独使用またはコイ
ル2a,2bの直列接続使用によつて巻数の切換
えが可能となつている。そして、トツププレート
1上には負荷であるところの鍋3が配置されるよ
うになつている。 第2図は制御回路である。10は商用交流電源
で、この電源10にはダイオードブリツジ11お
よび平滑コンデンサ12からなる整流回路が接続
されている。整流回路の出力端にはスイツチング
素子であるところのNPN形トランジスタ13の
コレクタ・エミツタ間とNPN形トランジスタ1
4のコレクタ・エミツタ間との直列回路が接続さ
れている。そして、トランジスタ14のコレクタ
にはコイル2bの一端が接続され、このコイル2
bの他端は容量の大きな共振用コンデンサ15a
の一端に接続されている。そして、共振用コンデ
ンサ15aの他端はスイツチ(リレー接点)20
の固定端子20aと可動端子20cとの間を介し
て整流回路に負側出力端に接続されている。さら
に、コイル2bの他端には2aの一端が接続さ
れ、このコイル2aの他端は容量の小さな共振用
コンデンサ15bの一端に接続されている。そし
て、共振用コンデンサ15bの他端は切換スイツ
チ20の固定端子20bと可動端子20cとの間
を介して整流回路の負側出力端に接続されてい
る。この場合、共振用コンデンサ15a,15b
をひとつの共振用コンデンサとして見ることによ
りその容量の切換えが可能となつている。したが
つて、切換スイツチ20が固定端子20a側に切
換わると巻数の少ない加熱コイル(コイル2b)
と容量の大きい共振用コンデンサ15aとで直列
共振回路が形成されるようになつている。また、
切換スイツチ20が固定端子20b側に切換わる
と巻数の多い加熱コイル(コイル2b,2aの直
列体)と容量の小さい共振用コンデンサ15bと
で直列共振回路が形成されるようになつている。 すなわち、整流回路およびトランジスタ13,
14と主体にして上記共振回路を励起するインバ
ータ回路が構成されている。 しかして、切換スイツチ20の可動端子ライン
には電流トランス30が設けられ、この電流トラ
ンス30の出力は負荷検出回路21および位相検
知回路22にフイードバツクされるようになつて
いる。負荷検出回路21は、電流トランス30の
出力によつて共振回路に流れる高周波電流の大き
さを察知し、これにより加熱コイル2の入力抵抗
を判定し、この判定結果に応じて鍋3の材質を検
出し、この検出結果に応じて切換スイツチ20の
切換制御を行なうもので、鍋3の材質が鉄や18−
8ステンレスのときには切換スイツチ20を固定
端子20a側に切換え、鍋3の材質がアルミニウ
ムや銅のときには切換スイツチ20固定端子20
b側に切換えるようになつている。位相検知回路
22は、電流トランス30の出力によつて共振回
路に流れる高周波電流の位相を検知するものであ
る。一方、インバータ駆動回路23は、位相検知
回路22の検知結果に応じてトランジスタ13,
14を交互にオン、オフし、インバータ回路を駆
動するものである。 つぎに、上記のような構成において動作を説明
する。 トツププレート1上に鍋3を載置し、電源10
を投入する。すると、インバータ駆動回路23に
よつてトランジスタ13,14が交互にオン、オ
フされ、加熱コイル2に高周波電流が流れる。こ
のとき、負荷検出回路21は、電流トランス30
の出力によつて加熱コイル2の入力抵抗を検出
し、この検出結果に応じて鍋3の材質を判定す
る。この場合、入力抵抗が高ければ、鍋3の材質
が高透磁率でしかも高抵抗の鉄あるいは低透磁率
ではあるが高抵抗の18−8ステンレスであると判
定する。また、加熱コイル2の入力抵抗が低けれ
ば、鍋3の材質が低透磁率でしかも低抵抗のアル
ミニウムあるいは銅であると判定する。 こうして、負荷検出回路21は、鍋3の材質が
鉄あるいは18−8ステンレスであると判定する
と、切換スイツチ20を固定端子20a側に切換
える。すると、巻数の少ない加熱コイル(コイル
2b)と容量の大きい共振用コンデンサ15aと
で直列共振回路が形成され、以後、その共振回路
がトランジスタ13,14のオン、オフによつて
励起される。一方、鍋3の材質がアルミニウムあ
るいは銅であると判定すると、切換スイツチ20
を固定端子20b側に切換える。すると、巻数の
多い加熱コイル(コイル2b,2aの直列体)と
容量の小さい共振用コンデンサ15bとで直列共
振回路が形成され、以後、その共振回路がトラン
ジスタ13,14のオン、オフによつて励起され
る。したがつて、加熱コイル2に高周波電流が流
れ、その加熱コイル2から発せられる高周波磁界
によつて鍋3が誘導加熱される。このとき、位相
検知回路22が電流トランジスタ30の出力によ
つて加熱コイル2に流れる高周波電流の位相を検
知しており、この検知結果に応じてトランジスタ
13,14のオン、オフのタイミングが制御さ
れ、共振回路の安定発振が行なわれる。 このように、鍋3の材質が高透磁率または高抵
抗のときには加熱コイル2の巻数を少なくすると
ともに共振用コンデンサの容量を多くし、鍋3の
材質が低透磁率でしかも低抵抗であれば加熱コイ
ル2の巻数を多くするとともに共振用コンデンサ
の容量を少なくすることにより、鉄や18−8ステ
ンレスの鍋は勿論、アルミニウムや銅の鍋に対し
ても損失を生じることなく加熱を行なうことがで
きる。特に、巻数が多くて磁界発生量の多いコイ
ル2aを鍋3の近く、つまり上段に配し、それを
比透磁率の小さいアルミニウムや銅の鍋に対して
使用するので、その比透磁率にかかわらず磁束を
鍋に有効に入れることができ、良好な加熱効率を
確保することができる。 なお、制御回路としては第2図に限定されるも
のではなく、第3図に示す構成としてもよい。 第3図に示すように、トランジスタ14のコレ
クタにコイル2bの一端を接続し、このコイル2
bの他端を切換スイツチ(リレー接点)40の可
動端子40cと固定端子40aとの間を介して共
振用コンデンサ15aの一端に接続する。そし
て、共振用コンデンサ15aの他端を整流回路の
負側出力端に接続する。また、コイル2bの他端
に切換スイツチ40の可動端子40cと固定端子
40bとの間を介してコイル2aの一端を接続
し、このコイル2aの他端を共振用コンデンサ1
5bの一端に接続する。そして、共振用コンデン
サ15bの他端を共振用コンデンサ15aの一端
に接続する。さらに、共振用コンデンサ15aの
電圧を負荷検出回路21および位相検知回路22
にフイードバツクする。この場合、負荷検出回路
21は、共振用コンデンサ15aの電圧によつて
共振回路に流れる高周波電流の大きさを察知し、
これにより加熱コイル2の入力抵抗を判定して鍋
3の材質を検出し、この検出結果に応じて切換ス
イツチ40を切換制御するようになつている。位
相検知回路22は、共振用コンデンサ15aの電
圧によつて共振回路に流れる高周波電流の位相を
検知するようになつている。 したがつて、この場合、鍋3の材質が鉄あるい
は18−8ステンレスであれば、切換スイツチ40
が固定端子40a側に切換わり、巻数の少ない加
熱コイル(コイル2b)と容量の大きい共振用コ
ンデンサ15aとで直列共振回路が形成され、以
後、その共振回路がトランジスタ13,14のオ
ン、オフによつて励起される。一方、鍋3の材質
がアルミニウムあるいは銅であれば、切換スイツ
チ40が固定端子40b側に切換わり、巻数の多
い加熱コイル(コイル2b,2aの直列体)と容
量の小さい共振用コンデンサ(15b,15aの
直列体)とで直列共振回路が形成され、以後、そ
の共振回路がトランジスタ13,14のオン、オ
フによつて励起される。 また、制御回路としては第4図に示す構成とし
てもよい。 第4図に示すように、整流回路の正側出力端に
切換スイツチ51の可動端子51cと固定端子5
1aとの間を介してコイル2bの一端を接続し、
このコイル2bの他端をスイツチング素子である
ところのNPN形トランジスタ53のコレクタ・
エミツタ間を介して整流回路の負側出力端に接続
している。そして、切換スイツチ51の固定端子
51bにコイル2aの一端を接続し、このコイル
2aの他端をコイル2bの一端に接続している。
また、切換スイツチ51の可動端子51cに切換
スイツチ52の可動端子52cと固定端子52a
との間を介して共振用コンデンサ15aの一端を
接続し、この共振用コンデンサ15aの他端をコ
イル2bの他端に接続している。そして、切換ス
イツチ52の固定端子52bに共振用コンデンサ
15bの一端を接続し、この共振用コンデンサ1
5bの他端をコイル2bの他端に接続している。
なお、54はダンパダイオードである。 さらに、トランジスタ53のコレクタ電圧を負
荷検出回路21および位相検知回路22にフイー
ドバツクする。この場合、負荷検出回路21は、
トランジスタ53のコレクタ電圧によつて共振回
路に流れる高周波電流の大きさを察知し、これに
より加熱コイル2の入力抵抗を判定して鍋3の材
質を検出し、この検出結果に応じて切換スイツチ
51,52を切換制御するようになつている。位
相検知回路22は、トランジスタ53のコレクタ
電圧によつて共振回路に流れる高周波電流の位相
を検知するようになつている。 したがつて、この場合、鍋3の材質が鉄あるい
は18−8ステンレスであれば、切換スイツチ5
1,52がそれぞれ固定端子51a,52a側に
切換わり、巻数の少ない加熱コイル(コイル2
b)と容量の大きさ共振用コンデンサ15aとで
並列共振回路が形成され、以後、その共振回路が
トランジスタ53のオン、オフによつて励起され
る。一方、鍋3の材質がアルミニウムあるいは銅
であれば、切換スイツチ51,52がそれぞれ固
定端子51b,52b側に切換わり、巻数の多い
加熱コイル(コイル2a,2bの直列体)と容量
の小さい共振用コンデンサ15bとで並列共振回
路が形成され、以後、その共振回路がトランジス
タ53のオン、オフによつて励起される。 ところで、上記実施例では加熱コイル2を巻数
の多いものと少ないものとに分割したが、第5図
に示すように加熱コイル2を巻数の同じコイル2
x,2y,2zに3分割し、それを上下に段構成
してもよい。 すなわち、この場合にはトツププレート1から
最も遠い位置に配置されたコイル2zが高透磁率
または高抵抗の鍋の場合に用いられる。また、低
透磁率で低抵抗の鍋の場合には、コイル2z,2
yの組合せ、またはコイル2z,2y,2xの組
合せが用いられる。 第6図は制御回路である。すなわち、整流回路
の出力端にNPN形トランジスタ13のコレク
タ・エミツタ間とNPN形トランジスタ14のコ
レクタ・エミツタ間との直列回路が接続されてい
る。トランジスタ14のコレクタにはコイル2z
の一端が接続され、このコイル2zの他端は容量
の大きな共振用コンデンサ15aの一端に接続さ
れている。そして、共振用コンデンサ15aの他
端は切換スイツチ(リレー接点)60の固定端子
60xと可動端子60cとの間を介して整流回路
の負側出力端に接続されている。さらに、コイル
2zの他端にはコイル2yの一端が接続され、こ
のコイル2yの他端は容量の小さな共振用コンデ
ンサ15bの一端に接続されている。そして、共
振用コンデンサ15bの他端は切換スイツチ60
の固定端子60yと可動端子60cとの間を介し
て整流回路の負側出力端に接続されている。ま
た、コイル2yの他端には2xの一端が接続さ
れ、このコイル2xの他端は容量の小さな共振用
コンデンサ15bの一端に接続されている。そし
て、共振用コンデンサ15bの他端は切換スイツ
チ60の固定端子60zと可動端子60cとの間
を介して整流回路の負側出力端に接続されてい
る。 しかして、切換スイツチ60の可動端子ライン
には電流トランス30が設けられ、この電流トラ
ンス30の出力は負荷検出回路21および位相検
知回路22にフイードバツクされるようになつて
いる。負荷検出回路21は、電流トランス30の
出力によつて共振回路に流れる高周波電流の大き
さを察知し、これにより加熱コイル2の入力抵抗
を判定し、この判定結果に応じて鍋3の材質を検
出し、この検出結果に応じて切換スイツチ60の
切換制御を行なうもので、鍋3の材質が鉄や18−
8ステンレスのときには切換スイツチ60を固定
端子60x側に切換え、鍋3の材質がアルミニウ
ムのときには切換スイツチ60を固定端子60y
側に切換え、鍋3の材質がアルミニウムよりも抵
抗の低い銅のときには切換スイツチ60を固定端
子60z側に切換えるようになつている。 すなわち、鍋3の材質が鉄あるいは18−8ステ
ンレスであれば、切換スイツチ60が固定端子6
0x側に切換わり、巻数の少ない加熱コイル(下
段のコイル2xのみ)と容量の大きい共振用コン
デンサ15aとで直列共振回路が形成され、以
後、その共振回路がトランジスタ13,14のオ
ン、オフによつて励起される。また、鍋3の材質
がアルミニウムであれば、切換スイツチ60が固
定端子60y側に切換わり、巻数の多い加熱コイ
ル(中断のコイル2yおよび下段のコイル2zの
直列体)と容量の小さい共振用コンデンサ15b
とで直列共振回路が形成され、以後、その共振回
路がトランジスタ13,14のオン、オフによつ
て励起される。さらに、鍋3の材質がアルミニウ
ムより抵抗の低い銅であれば、切換スイツチ60
が固定端子60z側に切換わり、巻数の多い加熱
コイル(コイル2x,2y,2zの直列体)と容
量の小さい共振用コンデンサ15bとで直列共振
回路が形成され、以後、その共振回路がトランジ
スタ13,14のオン、オフによつて励起され
る。 〔発明の効果〕 以上述べたようにこの発明によれば、第1の加
熱コイルより巻数の多い第2の加熱コイルが負荷
に近い場所に位置するように両コイルを段構成に
配置するとともに、これら第1および第2の加熱
コイルとで共振回路を形成する容量切換え可能な
共振用コンデンサおよび上記共振回路を励起する
インバータ回路を設けている。また、負荷の材質
が高透磁率または高抵抗のときには第1の加熱コ
イルを選択するとともに共振用コンデンサの容量
を増加させる方向に切換え、これらで前記共振回
路を形成する手段と、負荷の材質が低透磁率で低
抵抗のときには第1および第2の加熱コイルを選
択するとともに共振用コンデンサの容量を減少さ
せる方向に切換え、これらで前記共振回路を形成
する手段とを設けている。 したがつて、負荷の材質の如何にかかわらず高
周波磁界の周波数をほぼ一定に保ちながら負荷の
材質に適合した巻数の加熱コイルで効率よく加熱
調理することができる。また、第1の加熱コイル
と第2の加熱コイルとを段構成に配置しているの
で、負荷の直径の範囲内で加熱コイルの巻数断面
積を十分大きくでき、加熱コイル自身の抵抗を十
分に小さくできる。また、特に負荷の材質が低透
磁率で低抵抗のときに選ばれる巻数の多い第2の
加熱コイルを第1の加熱コイルよりも負荷に近い
位置、つまり発生した磁束を負荷に通し易い位置
に配置しているので、負荷の材質が低透磁率で低
抵抗のときに起こり易い加熱効率の低下を防止す
ることができる。
第1図はこの発明の一実施例における加熱コイ
ルおよびその周辺部の構成を示す図、第2図は同
実施例における制御回路の構成を示す図、第3図
および第4図はそれぞれ第2図の変形例を示す
図、第5図はこの発明の他の実施例における加熱
コイルおよびその周辺部の構成を示す、第6図は
同じく他の実施例における制御回路の構成を示す
図である。 1……トツププレート、2……加熱コイル、2
a……巻数の多いコイル、2b……巻数の少ない
コイル、3……鍋(鍋)、15a……容量の大き
い共振用コンデンサ、15b……容量の小さい共
振用コンデンサ、20……切換スイツチ、21…
…負荷検出回路。
ルおよびその周辺部の構成を示す図、第2図は同
実施例における制御回路の構成を示す図、第3図
および第4図はそれぞれ第2図の変形例を示す
図、第5図はこの発明の他の実施例における加熱
コイルおよびその周辺部の構成を示す、第6図は
同じく他の実施例における制御回路の構成を示す
図である。 1……トツププレート、2……加熱コイル、2
a……巻数の多いコイル、2b……巻数の少ない
コイル、3……鍋(鍋)、15a……容量の大き
い共振用コンデンサ、15b……容量の小さい共
振用コンデンサ、20……切換スイツチ、21…
…負荷検出回路。
Claims (1)
- 1 負荷を加熱する第1の加熱コイルと、この第
1の加熱コイルと前記負荷との間に配置されると
ともに上記第1の加熱コイルの巻数より多い巻数
に設定された第2の加熱コイルと、これら第2お
よび第1の加熱コイルとで共振回路を形成する容
量切換え可能な共振用コンデンサと、前記共振回
路を励起するインバータ回路と、前記負荷の材質
が高透磁率または高抵抗のときには前記第1の加
熱コイルを選択するとともに前記共振用コンデン
サの容量を増加させる方向に切換え、これらで前
記共振回路を形成する手段と、前記負荷の材質が
低透磁率で低抵抗のときには前記第1および第2
の加熱コイルを選択するととに前記共振用コンデ
ンサの容量を減少させる方向に切換え、これらで
前記共振回路を形成する手段とを具備してなるこ
とを特徴とする誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7200785A JPS61230290A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7200785A JPS61230290A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61230290A JPS61230290A (ja) | 1986-10-14 |
JPH0475637B2 true JPH0475637B2 (ja) | 1992-12-01 |
Family
ID=13476925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7200785A Granted JPS61230290A (ja) | 1985-04-05 | 1985-04-05 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61230290A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0711432Y2 (ja) * | 1989-01-13 | 1995-03-15 | 株式会社トーキン | 電磁誘導型調理器用磁界発生装置 |
CN103841679B (zh) * | 2012-11-26 | 2017-09-05 | 松下电器产业株式会社 | 感应加热装置和使用该感应加热装置的煮饭器 |
JP5807161B2 (ja) * | 2012-11-26 | 2015-11-10 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 誘導加熱装置およびそれを用いた炊飯器 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4972742A (ja) * | 1972-11-15 | 1974-07-13 | ||
JPS54128035A (en) * | 1978-03-27 | 1979-10-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Induction heating cooker |
JPS5643995U (ja) * | 1979-08-15 | 1981-04-21 | ||
JPS58201284A (ja) * | 1982-05-19 | 1983-11-24 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JPS59207590A (ja) * | 1983-05-11 | 1984-11-24 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
-
1985
- 1985-04-05 JP JP7200785A patent/JPS61230290A/ja active Granted
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4972742A (ja) * | 1972-11-15 | 1974-07-13 | ||
JPS54128035A (en) * | 1978-03-27 | 1979-10-04 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Induction heating cooker |
JPS5643995U (ja) * | 1979-08-15 | 1981-04-21 | ||
JPS58201284A (ja) * | 1982-05-19 | 1983-11-24 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JPS59207590A (ja) * | 1983-05-11 | 1984-11-24 | 三菱電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61230290A (ja) | 1986-10-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |