JPH0474579B2 - - Google Patents

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JPH0474579B2
JPH0474579B2 JP58097669A JP9766983A JPH0474579B2 JP H0474579 B2 JPH0474579 B2 JP H0474579B2 JP 58097669 A JP58097669 A JP 58097669A JP 9766983 A JP9766983 A JP 9766983A JP H0474579 B2 JPH0474579 B2 JP H0474579B2
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Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、自動変速機の制御装置に関し、更に
詳細には、自動車等の走行車輌に使用される自動
変速機の制御装置に関する。 従来技術 現在一般に使用されている自動変速機は、トル
クコンバータと遊星歯車機構の歯車機構を有する
多段歯車式変速機構とを組合せて構成されてい
る。こような自動変速機の変速制御には、通常油
圧機構が用いられ、機械式または電磁式切換弁に
より油圧回路を切換え、これによつて多段歯車式
変速機構に付随するブレーキ、クラツチ等の摩擦
要素を適宜作動させてエンジン動力の伝達系を切
換え、所要の変速段を得るようになつている。電
磁式切換弁によつて油圧回路を切換える場合に
は、車輌の走行状態が予め定められた変速線を越
えたことを電子装置により検出し、この装置から
の信号によつて電磁式切換弁を選択的に作動さ
せ、これによつて油圧回路を切換えて変速するの
が普通である。 上記変速線は、従来装置にあつては、車速−エ
ンジン負荷特性を制御パラメータとして用いて定
められていたが、車速は変速機を介した制御パラ
メータであるため、各変速段ごとに異なつたパタ
ーンの変速線が必要となり、このため制御が複雑
となる。また、エンジン負荷の検出を、通常段階
的に設定されるスロツトル開度を検出することに
よつて行なつているため、上記変速線をステツプ
状とした場合、このステツプ状の変速線とエンジ
ンの回転数−トルク特性すなわちエンジン特性と
の間の偏差がかなり大きくなつてしまう部分があ
る。これは、用いる量子化データが粗い場合に特
に顕著となる。 従来装置の以上説明したような欠点を解消する
ため、特公昭56−44312号等においては、変速線
を定めるための上記パラメータとしてタービン回
転数−エンジン負荷特性を用いるものが提案され
ている。このように、タービン回転数−エンジン
負荷特性を制御パラメータとして用いるものは、
変速機を介したデータを用いないので変速線が一
本ですみ、またスロツトル開度等が変化しても、
タービン回転は、変動が比較的少なく安定してい
るので、シフトアツプ変速線とシフトダウン変速
線およびロツクアツプのカツトラインの間のヒス
テリシスが小さくてよく、更にストールラインの
ような制御ラインもないので変速線設定時の自由
度が大きいという利点がある。 発明の目的 本発明は、上記した制御パラメータとしてター
ビン回転数−エンジン負荷特性を用いるタイプの
自動変速機の制御装置において、エンジンの運転
領域が常に熱効率の高い領域となるように変速段
を設定でき、燃費の向上を図ることができる自動
変速機の制御装置を提供することを目的とするも
のである。 発明の展開および発明の構成 第1図は、燃料1リツトル当りの発生燃量すな
わち熱効率(KW・h/)を1.0〜2.0で一定に
したときのタービン回転数−スロツトル開度(エ
ンジン負荷)特性を示したグラフである。この第
1図から、エンジンの熱効率が最大となるタービ
ン回転数とスロツトル開度の関係は、第1図にラ
インAが示されたような関係となることが解か
る。そこで本発明は、ラインAすなわちエンジン
の熱効率が最大となるタービン回転数−エンジン
負荷特性曲線を求め、この特性曲線に基づき変速
制御を行なうようにしたものである。 すなわち本発明は、第2図に示されているよう
に、エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバ
ータa、このトルクコンバータaの出力軸に連結
された変速歯車機構b、この変速歯車機構bの動
力伝達経路を切換え変速操作する変速切換手段
c、この変速切換手段cを操作する流体式アクチ
ユエータへの圧力流体の供給を制御する電磁手段
eを備え、前記電磁手段eが駆動制御され変速動
作を行なう自動変速機において、トルクコンバー
タaの出力軸回転数を検出するタービン回転数セ
ンサf、エンジンの負荷を検出するエンジン負荷
センサg、前記タービン回転数センサfおよび前
記エンジン負荷センサgの出力信号を、エンジン
が高熱効率で運転できるタービン回転数−エンジ
ン負荷特性曲線に対し、隣り合う変速段間のギヤ
比の差に応じて算出されたトルクコンバータaの
出力軸の回転数変動幅の2分の1の幅に相当して
低回転側に設定されたシフトダウン変速線および
前記特性曲線に対し前記回転数変動幅の2分の1
に相当して高回転側に設定されたシフトアツプ変
速線を記憶した変速線設定手段、前記タービン回
転数センサの出力信号およびエンジン負荷センサ
の出力信号を受け、これらの出力信号を前記変速
段設定手段に記憶されたシフトダウン変速線と比
較して、シフトダウンを要するか否かを判定し、
上記両出力信号で表される運転状態が該シフトダ
ウン変速線より低回転または高負荷側の運転領域
内にあることを判定した場合にシフトダウン指令
信号を発するシフトダウン判別手段h、前記エン
ジン回転数センサの出力信号およびエンジン負荷
センサの出力信号を受け、前記変速線設定手段に
記憶されたシフトアツプ変速線と比較して、シフ
トアツプを要するか否かを判定し、上記両出力信
号で表される運転状態が該シフトアツプ変速線よ
り高回転または低負荷側の運転領域内にあること
を判別した場合にシフトアツプ指令信号を発する
シフトアツプ判定手段i、および前記シフトダウ
ン判別手段のシフトダウン指令信号および前記シ
フトアツプ判別手段のシフトアツプ指令信号を受
け、この二つの指令信号に基づき前記電磁手段を
駆動制御することによつて、自動的に変速を行う
駆動手段jを備えたことを特徴とする。 発明の効果 以上の構成の本発明の自動変速機の制御装置に
おいては、シフトアツプおよびシフトダウン変速
線を、上記したようにエンジンが高熱効率で運転
できるタービン回転数−エンジン負荷特性曲線に
基づき定めたので、常にエンジンが高熱効率とな
る領域で運転でき、従つて運転効率が良好とな
り、燃費が向上する。また、本発明においては、
シフトアツプ変速線およびシフトダウン変速線
を、各隣り合う変速段間のギア比の差に応じて算
出されたトルクコンバータの出力軸の回転数変動
幅を考慮して複数本設定しておき、変速制御にあ
たつて、その複数本の変速線から現在の変速段に
照して1本の変速線を選択し、該変速線に基づき
シフトアツプあるいはシフトダウンの変速制御を
行なうようにしたので、特にスムースな変速動作
を行なうことができる。 実施例 以下、添付図面を参照しつつ本発明の好ましい
実施例による自動変速機の制御装置について説明
する。 第3図は、本発明の一実施例による制御装置が
組み込まれた自動変速機の機械部分の断面および
油圧制御回路を示す図である。 自動変速機の構造 自動変速機は、トルクコンバータ10と、多段
歯車変速機構20と、該トルクコンバータ10と
多段歯車変速機構20との間に配置されたオーバ
ードライブ用遊星歯車変速機構50とから構成さ
れている。 トルクコンバータ10は、エンジン出力軸1に
結合されたポンプ11、該ポンプ11に対向して
配置されたタービン12、及びポンプ11とター
ビン12との間に配置されたステータ13を有
し、タービン12にはコンバータ出力軸14が結
合されている。コンバータ出力軸14とポンプ1
1との間には、ロツクアツプクラツチ15が設け
られている。ロツクアツプクラツチ15は、トル
クコンバータ10内を循環する作動油圧力により
常時係合方向に押されており、該クラツチ15に
外部から供給される開放用油圧により開放状態に
保持される。 多段歯車変速機構20は、前段遊星歯車機構2
1と後段遊星歯車機構22を有し、前段遊星歯車
機構21のサンギア23と後段遊星歯車機構22
のサンギア24とは連結軸25により連結されて
いる。多段歯車変速機構20の入力軸26は、前
方クラツチ27を介して連結軸25に、また後方
クラツチ28を介して前段遊星歯車機構21のイ
ンターナルギア29にそれぞれ連結されるように
なつている。連結軸25すなわちサンギア23,
24と変速機ケースとの間には前方ブレーキ30
が設けられている。前段遊星歯車機構21のプラ
ネタリキヤリア31と、後段遊星歯車機構機構2
2のインターナルギア33とは出力軸34に連結
され、後段遊星歯車機構22のプラネタリキヤリ
ア35と変速機ケースとの間には後方ブレーキ3
6とワンウエイクラツチ37が設けられている。 オーバードライブ用遊星歯車変速機構50は、
プラネタリギア51を回転自在に支持するプラネ
タリキヤリア52がトルクコンバータ10の出力
軸14に連結され、サンギア53は直結クラツチ
54を介してインターナルギア55に結合される
ようになつている。サンギア53と変速機ケース
との間には、オーバードライブブレーキ56が設
けられ、またインターナルギア55は多段歯車変
速機構20の入力軸26に連結されている。 多段歯車変速機構20は従来公知の形式で前進
3段、後進1段の変速段を有し、クラツチ27,
28及びブレーキ30,31を適宜作動させるこ
とにより所要の変速段を得ることができる。 オーバードライブ用遊星歯車変速機50は、直
結クラツチ54が系合しブレーキ56が解除され
たとき、軸14,26を直結状態で結合し、ブレ
ーキ56が係合し、クラツチ54が解放されたと
き軸14,26をオーバードライブ結合する。 油圧制御回路 以上説明した自動変速機は、第3図に示したよ
うな油圧制御回路を備えている。この油圧制御回
路は、エンジン出力軸1によつて駆動されるオイ
ルポンプ100を有し、このオイルポンプ100
から圧力ライン101に吐出された作動油は、調
圧弁102により圧力が調整されてセレクト弁1
03に導かれる。セレクト弁103は1,2,
D,N,R,Pの各シフト位置を有し、該セレク
ト弁が1,2及びP位置にあるとき、圧力ライン
101は弁103のポートa,b,cに連通す
る。ポートaは後方クラツチ28の作動用アクチ
ユエータ104に接続されており、弁103が上
述の位置にあるとき、後方クラツチ28は係合状
態に保持される。ポートaは、また1−2シフト
弁110の左方端近傍にも接続され、そのスプー
ルを図において右方に押し付けている。ポートa
は、更に第1ラインL1を介して1−2シフト弁
110の右方端に、第2ラインL2を介して2−
3シフト弁120の右方端に、第3ラインL3を
介して3−4シフト弁130の上方端にそれぞれ
接続されている。上記第1、第2および第3ライ
ンL1,L2およびL3からは、それぞれ第1、
第2および第3ドレンラインD1,D2およびD
3が分岐しており、これらのドレンラインD1,
D2,D3には、このドレンラインD1,D2,
D3の開閉を行なう第1、第2、第3ソレノイド
弁SL1,SL2,SL3が接続されている。上記ソ
レノイド弁SL1,SL2,SL3は、ライン101
とポートaが連通している状態で、励磁される
と、各ドレンラインD1,D2,D3を閉じ、そ
の結果第1、第2、第3ライン内の圧力を高める
ようになつている。 ポートbはセカンドロツク弁105にもライン
140を介して接続され、この圧力は弁105の
スプールを図において下方に押し下げげるように
作用する。弁105のスプールが下方位置にある
とき、ライン140とライン141とが連通し油
圧が前方ブレーキ30のアクチユエータ108の
係合側圧力室に導入されて前方ブレーキ30を作
動方向に保持する。ポートcはセカンドロツク弁
105に接続され、この圧力は該弁105のスプ
ールを上方に押し上げるように作用する。さらに
ポートcは圧力ライン106を介して2−3シフ
ト弁120に接続されている。このライン106
は、第2ドレンラインD2のソレノイド弁SL2
が励磁されて、第2ラインL2内の圧力が高めら
れ、この圧力により2−3シフト弁120のスプ
ールが左方に移動させられたとき、ライン107
に連通する。ライン107は前方ブレーキのアク
チユエータ108の解除側圧力室に接続され、該
圧力室に油圧が導入されたとき、アクチユエータ
108は係合側圧力室の圧力に抗してブレーキ3
0を解除方向に作動させる。また、ライン107
の圧力は、前方クラツチ7のアクチユエータ10
9にも導かれ、このクラツチ27を係合させる。
セレクト弁103は、1位置において圧力ライン
101に通じるポートdを有し、このポートd
は、ライン112を経て1−2シフト弁110に
達しさらにライン113を経て後方ブレーキ36
のアクチユエータ114に接続される。1−2シ
フト弁110及び2−3シフト弁120は、所定
の信号によりソレノイド弁SL1,SL2が励磁さ
れたとき、スプールを移動させてラインを切り替
え、これにより所定のブレーキ、又はクラツチが
作動し、それぞれ1−2、2−3の変速動作が行
なわれる。また油圧制御回路には調圧弁102か
らの油圧を安定させるカツトバツク用弁115、
吸気負圧の大きさに応じて調圧弁102からのラ
イン圧を変化させるバキユームスロツトル弁11
6、このスロツトル弁116を補助するスロツト
ルバツクアツプ弁117が設けられている。さら
に、本例の油圧制御回路にはオーバドライブ用の
遊星歯車変速機50のクラツチ54及びブレーキ
56を制御するために、3−4シフト弁130及
びアクチユエータ132が設けられている。アク
チユエータ132の係合側圧力室は圧力ライン1
01に接続されており、該ライン101の圧力に
よりブレーキ56は係合方向に押されている。こ
の3−4シフト弁も上記1−2、2−3シフト弁
110,120と同様、ソレノイド弁L3が励磁
されると該弁130のスプール131が下方に移
動し、圧力ライン101とライン122が遮断さ
れ、ライン122はドレーンされる。これによつ
てブレーキ56のアクチユエータ132の解除側
圧力室に作用する油圧がなくなり、ブレーキ56
を係合方向に作動させるとともにクラツチ54の
アクチユエータ134がクラツチ54を解除させ
るように作用する。 更に本例の油圧制御回範には、ロツクアツプ制
御弁133が設けられており、このロツクアツプ
制御弁133はラインL4を介してセレクト弁1
03のポートaに連通されている。このラインL
4からは、ドレンラインD1,D2,D3と同
様、ソレノイド弁SL4が設けられたドレンライ
ンD4が分岐している。ロツクアツプ制御弁13
3は、ソレノイド弁SL4が励磁されて、ドレン
ラインD4が閉じられ、ラインL4内の圧力が高
まつたとき、そのスプールがライン123とライ
ン12を遮断し、さらにライン124がドレンさ
れることでロツクアツプクラツチ15を接続方向
に移動させるようになつている。 以上の構成において、各変速段およびロツクア
ツプと各ソレノイドの作動関係、および各変速段
とクラツチ、ブレーキの作動関係を次表に示す。
【表】
【表】
【表】 マイクロコンピユータを用いた電子制御回路 次に第5図を参照しつつ、上記油圧制御回路を
作動制御させるための電子制御回路200を説明
する。 電子制御回路200は、入出力装置201、ラ
ンダム・アクセス・メモリ202(以下RAMと
称す)、および中央演算装置203(以下CPUと
称す)を備えている。上記入出力装置201に
は、エンジン204の吸気通路205内に設けら
れたスロツトル弁206の開度からエンジンの負
荷を検出し、負荷信号SLを出力する負荷センサ
207、およびコンバータ出力軸14の回転数を
検出して、タービン回転数信号STを出力するタ
ービン回転数センサ209等の走行状態等を検出
するセンサが接続され、これらのセンサから上記
信号等を入力するようになつている。 入出力装置201は、上記センサから受けた負
荷信号SL、タービン回転数信号STを処理して、
RAM202に供給する。RAM202は、これ
らの信号SLおよびSTを記憶するとともに、CPU
203からの命令に応じてこれらの信号SL,ST
またはその他のデータをCPU203に供給する。
CPU203は、本発明の変速制御に適合するプ
ログラムに従つて、タービン回転数信号STを、
上記負荷信号SLに応じて読み出した例えば第5
図に示されているようなタービン回転数−エンジ
ン負荷特性に基づき決定された1−2シフトアツ
プ変速線Lu1、2−3および3−4シフトアツ
プ変速線Lu2、シフトダウン変速線Ld1、3−
2および4−3シフトダウン変速線Ld2に照し
て、変速すべきか否かの演算を行なう。上記シフ
トアツプ変速線Lu1とシフトダウン変速線Ld1、
および上記シフトアツプ変速線Lu2とシフトダ
ウン変速線Ld2は、それぞれ上記したようにエ
ンジンが高熱効率で運転できるタービン回転数−
エンジン負荷(スロツトル開度)特性曲線Aを中
心に挟んで、高回転側および低回転側に等しい間
隔a1−2およびaで設定されている。上記間隔
a1−2は、第1速と第2速の間のギア比の差A
に応じて算出されたトルクコンバータ10の出力
軸の回転数変動幅2(a1−2)〔2・(a1−2)=
Tnd・A1/Gn但し、Tnd;シフトダウン点のタービ ン回転数、Gn;2速のギア比〕の2分の1に少
なくとも対応して求められる。また、上記間隔a
は、第2速と第3速、または第3速と第4速の間
のギア比の差に応じて上記と同様にして算出され
たトルクコンバータ10の回転数変動幅の2分の
1に少なくとも対応して求められる。 したがつて変速後のタービン回転数はシフトダ
ウンゾーンからシフトアツプゾーンに、あるいは
シフトアツプゾーンからシフトダウンゾーンに入
ることがなくアツプシフト、ダウンシフトがくり
返し行なわれるハンチングを起こすことなく変速
が実行できる。 CPU203の演算結果は、入出力装置201
および駆動回路211を介して第3図を参照して
述べた変速制御弁である1−2シフト弁110、
2−3シフト弁120、3−4シフト弁130な
らびにロツクアツプ制御弁133を操作するソレ
ノイド弁群211の励磁を制御する信号として与
えられる。この電磁弁群211には、1−2シフ
ト弁110、2−3シフト弁120、3−4シフ
ト弁130、ロツクアツプ制御弁33の各ソレノ
イド弁SL1,SL2,SL3,SL4が含まれる。 以下、上記電子制御回路200による自動変速
機の制御の一例を説明する。電子制御回路200
は、マイクロコンピユータにより構成されている
のが好ましく、この電子制御回路200に組み込
まれたプログラムは、例えば第6図以降に示され
たフローチヤートに従つて実行される。 第6図は、変速制御の全体フローチヤートを示
し、変速制御は、この図からも解かるようにまず
イニシヤライズ設定から行なわれる。このイニシ
ヤライズ設定は、まず自動変速機の油圧制御回路
の切換えを行なう各制御弁のポートおよび必要な
カウンタをイニシヤライズして歯車変速機構20
を一速に、ロツクアツプクラツチ15を解除にそ
れぞれ設定する。この後、電子制御回路200の
各種ワーキングエリアをイニシヤライズして、イ
ニシヤライズ設定を完了する。 このイニシヤライズ設定の後には、セレクト弁
103の位置すなわちシフトレンジを読むステツ
プが行なわれる。次いで、この読まれたシフトレ
ンジがDレンジであるか否かが判定される。この
判定がNoのときには、シフトレンジが2レンジ
であるか否かが判定される。この判定がYESの
とき、すなわちシフトレンジが2レンジであると
きには、ロツクアツプを解除するとともに歯車変
速機構20を第2速に固定するようにシフト弁を
制御する信号を発生する。一方、上記2レンジか
の判定がNoのときは、シフトレンジが1レンジ
であるので、まずロツクアツプを解除し、次いで
第1速へシフトダウンしたとき、エンジンがオー
バーランするか否かを演算する。この後、この演
算に基づき、オーバーランするか否かの判定を行
ない、この判定がNoのときには第1速へ変速し、
この判定がYESのときには第2速へ変速する。 一方、上記Dレンジかの判定がYESのときは
シフトチエンジ制御線およびロツクアツプ制御線
を含む変速およびロツクアツプマツプを設定す
る。次いで、シフトアツプ判定を含むシフトアツ
プ変速制御が行なわれる。このシフトアツプ変速
制御は、第7図に示したシフトアツプ変速制御サ
ブルーチンに従つて実行される。 シフトアツプ変速制御 このシフトアツプ変速制御は、まずギアポジシ
ヨンすなわち歯車変速機構20の位置を読み出
し、この読み出されたギアポジシヨンに基づき、
現在第4速であるか否かの判定を行なうことから
初められる。この判定がYESのときは、これ以
上のシフトアツプを行なうことができないので、
フラグ1およびフラグ2をリセツトすなわち0と
して制御を終了する。このフラグ1およびフラグ
2は、それぞれ1段シフトアツプおよびスキツプ
シフトアツプが実行されるときにセツトされて、
そのシフトアツプ状態を記憶しておくためのもの
である。 一方、上記第1速かの判定がNoのときは、フ
ラグ1がリセツト状態、すなわち“0”状態にあ
るかの判定を行ない、この判定がYESのときは、
第1速であるか否かの判定が行なわれる。この判
定がYESのときは、第1速から第2速へのシフ
トアツプを行なうための1−2シフトアツプ変速
線Lu1(第8図参照)を選択し読み出し、一方
この判定がNoのときは、第2速から第3速へ、
また第3速から第4速へのシフトアツプを行なう
ための2−3、3−4シフトアツプ変速線Lu2
(第8図参照)を選択して読み出す。次いで、タ
ービン回転数(Tsp)を読み出し、このタービン
回転数を上記読み出した1段シフトアツプ変速線
Lu1またはLu2に照らし、タービン回転数が、
スロツトル開度との関係において1段シフトアツ
プ変速線Lu1またはLu2第5A図のシフトアツ
プ変速線Lu1,Lu2にそれぞれ設定されたシフ
トアツプ点のデータを記憶(例えばスロツトル開
度θをアドレスにし、対応するタービン回転数N
を記憶)したものに示された設定タービン回転数
より小さいか否かを判定する。この判定がNoの
ときはそのまま制御を完了し、この判定がYES
のときはフラグ1をセツトし、1段シフトアツプ
のための指令を発する。 上記フラグ1=0かの判定がNoのときは、上
記1段シフトアツプ変速線Lu1を読み出し、こ
の変速線Lu1に0.8ないし0.95を乗じて、ヒステ
リシスをもつた新たな変速線(図示せず)を形成
する。次いで、実際のタービン回転数Tspを読み
出し、このタービン回転数Tspがスロツトル開度
との関係において上記新たな変速線より小さいか
否かを判定する。この判定がYESのときは、フ
ラグ1およびフラグ2をリセツトして制御を完了
し、一方この判定がNoのときはフラグ2が0か
どうかを判定する。この判定がYESのときには、
次いで現在の変速段が第2速であるか否かの判定
が行なわれる。この判定がYESのときには、第
2速から第4速へのスキツプシフトアツプを行な
うための2−4スキツプシフトアツプ変速線Lu
3を選択して読み出し、一方この判定がNoのと
きには、第1速から第3速へのスキツプシフトア
ツプを行なうための1−3スキツプシフトアツプ
変速線Lu4を選択して読み出す。 次いで、上記読み出したタービン回転数Tspを
上記2−4スキツプシフトアツプ変速線Lu2ま
たは1−3スキツプシフトアツプ変速線Lu3に
照らし、タービン回転数Tspが、スロツトル開度
との関係においてスキツプシフトアツプ変速線
Lu2またはLu3に示された設定タービン回転数
より大きいか否かを判定する。この判定がNoの
ときはそのまま制御を完了し、一方この判定が
YESのときはフラグ2をセツトし、2段シフト
アツプのための指令を発する。 上記フラグ2=0かの判定がNoのときは、第
1速から第4速への3段スキツプシフトアツプの
ための1−4スキツプシフトアツプ変速線Lu5
を選択して読み出す。次いで、上記読み出したタ
ービン回転数Tspが、スロツトル開度との関係に
おいて上記変速線Lu4に示された設定タービン
回転数より大きいか否かを判定する。この判定が
Noのときはそのまま制御を完了し、一方この判
定がYESのときは第4速へのシフトアツプのた
めの指令を発する。 上記シフトアツプのための指令が発せられたと
きは、次いで第4速へのシフトアツプの指令が含
まれているか否かの判定が行なわれる。この判定
がNoのときはそのまま制御を完了し、一方この
判定がYESのときには、エンジンの状態が第4
速へのシフトアツプに適した状態となつているか
否かが判定される。この判定は、まずエンジンの
冷却水温を読むことから行なわれ、次いでこの冷
却水温が低温か否かが判定される。この判定が
YESのときはエンジンが未だ十分に暖機されて
いないので、第4速へのシフトアツプを禁止する
指令を発して制御を完了する。一方、上記低温か
の判断がNoのときは第4速へシフトアツプされ
ることを示す第4速フラグをセツトして制御を完
了する。以上により、シフトアツプ変速制御のた
めのすべてのサブルーチンを完了する。 シフトダウン変速制御 シフトダウン変速制御は、第9図に示したシフ
トダウン変速サブルーチンに従つて実行される。 このシフトダウン変速制御は、まずギアポジシ
ヨンすなわち歯車変速機構20の位置を読み出
し、この読み出されたギアポジシヨンに基づき、
現在第1速であるか否かの判定を行なうことから
初められる。この判定がYESのときは、これ以
上のシフトダウンを行なうことができないので、
フラグAおよびフラグBをリセツトすなわち0と
して制御を終了する。このフラグAおよびフラグ
Bは、それぞれ1段シフトダウンおよびスキツプ
シフトダウンが実行されるときにセツトすなわち
“1”とされて、そのシフトアツプ状態を記憶し
ておくためのものである。 一方、上記第1速かの判定がNoのときは、フ
ラグAがリセツト状態、すなわち“0”状態にあ
るかの判定を行ない、この判定がYESのときは、
第2速であるか否かの判定が行なわれる。この判
定がYESのときは、第2速から第1速へのシフ
トダウンを行なうための第10図の1−2シフト
ダウン変速線Ld1(第5図のシフトダウン変速
線Ld1により設定されたシフトダウン点のデー
タを記憶(例えばスロツトル開度θをアドレスに
し、対応するタービン回転数Nを記憶)したもの
を選択し読み出し、一方この判定がNoのときは、
第4速から第3速へ、また第3速から第2速への
シフトダウンを行なうための第10図の4−3、
3−2シフトダウン変速線Ld2を選択して読み
出す。次いで、タービン回転数(Tsp)を読み出
し、このタービン回転数を上記読み出した1段シ
フトダウン変速線Ld1またはLd2に照らし、タ
ービン回転数が、スロツトル開度との関係におい
て1段シフトダウン変速線Ld1またはLd2に示
された設定タービン回転数より小さいか否かを判
定する。この判定がNoのときはそのまま制御を
完了し、この判定がYESのときはフラグAをセ
ツトし、1段シフトダウンのための指令を発し
て、制御を完了する。 上記フラグA=0かの判定がNoのときは、上
記4−3、3−2シフトダウン変速線Ld2を読
み出し、この変速線Lp2に1.05ないし1.2を乗じ
て、破線で示したようなヒステリシスをもつた新
たな変速線Ld2′を形成する。次いで、実際のタ
ービン回転数Tspを読み出し、このタービン回転
数Tspがスロツトル開度との関係において上記変
速線Ld2′より大きいか否かを判定する。この判
定がYESのときは、フラグAおよびフラグBを
リセツトして制御を完了し、一方この判定がNo
のときはフラグBが0かどうかを判定する。この
判定がYESのときには、次いで現在の変速段が
第3速であるか否かの判定が行なわれる。こ判定
がNoのときには、第4速から第2速へのスキツ
プシフトアツプを行なうための4−2スキツプシ
フトダウン変速線Ld3を選択して読み出し、一
方この判定がYESのときには、第3速から第1
速へのスキツプシフトアツプを行なうための3−
1スキツプシフトダウン変速線Ld4を選択して
読み出す。 次いで、上記読み出したタービン回転数Tspを
上記4−2スキツプシフトダウン変速線Ld3ま
たは3−1スキツプシフトダウン変速線Ld4に
照らし、タービン回転数Tspが、スロツトル開度
との関係においてスキツプシフトダウン変速線
Ld3またはLd4に示された設定タービン回転数
より小さいか否かを判定する。この判定がNoの
ときはそのまま制御を完了し、一方この判定が
YESのときはフラグBをセツトし、2段シフト
ダウンのための指令を発する。 上記フラグB=0かの判定がNoのときは、第
4速から第1速への3段スキツプシフトアツプの
ための4−1スキツプシフトダウン変速線Ld5
を選択して読み出す。次いで、上記読み出したタ
ービン回転数Tspが、スロツトル開度との関係に
おいて上記変速線Ld5に示された設定タービン
回転数より小さいか否かを判定する。この判定が
Noのときはそのまま制御を完了し、一方この判
定がYESのときは第4速へのシフトダウンのた
めの指令を発して制御を完了する。 以上本発明の実施例による制御装置に従いシフ
トアツプおよびシフトダウン変速制御について説
明したが、次にロツクアツプ制御について簡単に
説明する。 ロツクアツプ制御 このロツクアツプ制御は、基本的には現在のタ
ービン回転数Tspを現在のスロツトル開度との関
係で第5A図に示されたロツクアツプON・OFF
制御線Le,Le′に照し、このタービン回転数が上
記制御線Le,Le′に示された設定タービン回転数
より大きいか否かの判定に基づいて行なわれる。
原則的には、この判定がNOのときは、ロツクア
ツプOFFの制御が行なわれ、YESのときはロツ
クアツプONの制御が行なわれる。なお、上記制
御線Le,Le′を設定するのはロツクアツプ判定に
ヒステリシスをつけハンチングを防止するためで
ある。しかしながら、例えば現在のギアポジシヨ
ンが第1速の場合、エンジンの暖機状態がロツク
アツプに適さない程低い場合、更にはすでにロツ
クアツプ状態であるような場合には、ロツクアツ
プON制御は行なわれない。
【図面の簡単な説明】
第1図は、エンジンが高熱効率で運転できるタ
ービン回転数−スロツトル開度特性を示すグラ
フ、第2図は、本発明の自動変速機の制御装置の
構図を示すブロツク図、第3図は、本発明の実施
例による制御装置を組み込んだ自動変速機の機械
部分の断面および油圧制御回路を示す図、第4図
は、上記自動変速機の電子制御回路を示す概略
図、第5図は、シフトアツプ変速線、シフトダウ
ン変速線およびロツクアツプ制御線を示す図、第
6図、第7図および第9図は、本発明に従う変速
制御のフローチヤート、第8図および第10図
は、それぞれシフトアツプマツプ、シフトダウン
マツプである。 a…トルクコンバータ、b…変速歯車機構、c
…変速切換手段、d…流体式アクチユエータ、e
…電磁手段、f…タービン回転数センサ、g…エ
ンジン負荷センサ、h…シフトダウン判別手段、
i…シフトアツプ判別手段、j…駆動手段、10
…トルクコンバータ、11…ポンプ、12…ター
ビン、100…油圧ポンプ、103…セレクト
弁、200…電子制御回路、207…負荷セン
サ、209…タービン回転数センサ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エンジンの出力軸に連結されたトルクコンバ
    ータ、このトルクコンバータの出力軸に連結され
    た変速歯車機構、この変速歯車機構の動力伝達経
    路を切換え変速操作する変速切換手段、この変速
    切換手段を操作する流体式アクチユエータへの圧
    力流体の供給を制御する電磁手段を備え、前記電
    磁手段が駆動制御され変速動作を行なう自動変速
    機において、トルクコンバータの出力軸回転数を
    検出するタービン回転数センサ、エンジンの負荷
    を検出するエンジン負荷センサ、これらの出力信
    号を、エンジンが高熱効率で運転できるタービン
    回転数−エンジン負荷特性曲線に対し、隣り合う
    変速段間のギヤ比の差に応じて算出されたトルク
    コンバータの出力軸の回転数変動幅の2分の1の
    幅に相当して低回転側に設定されたシフトダウン
    変速線および前記特性曲線に対し前記回転数変動
    幅の2分の1に相当して高回転側に設定されたシ
    フトアツプ変速線を記憶した変速線設定手段、前
    記タービン回転数センサの出力信号およびエンジ
    ン負荷センサの出力信号を受け、これらの出力信
    号を前記変速段設定手段に記憶されたシフトダウ
    ン変速線と比較して、シフトダウンを要するか否
    かを判定し、上記両出力信号で表される運転状態
    が該シフトダウン変速線より低回転または高負荷
    側の運転領域内にあることを判定した場合にシフ
    トダウン指令信号を発するシフトダウン判別手
    段、前記エンジン回転数センサの出力信号および
    エンジン負荷センサの出力信号を受け、前記変速
    線設定手段に記憶されたシフトアツプ変速線と比
    較して、シフトアツプを要するか否かを判定し、
    上記両出力信号で表される運転状態が該シフトア
    ツプ変速線より高回転または低負荷側の運転領域
    内にあることを判別した場合にシフトアツプ指令
    信号を発するシフトアツプ判定手段、および前記
    シフトダウン判別手段のシフトダウン指令信号お
    よび前記シフトアツプ判別手段のシフトアツプ指
    令信号を受け、この二つの指令信号に基づき前記
    電磁手段を駆動制御することによつて、自動的に
    変速を行う駆動手段を備えた自動変速機の制御装
    置。
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JPS59222654A JPS59222654A (ja) 1984-12-14
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