JPH0474504A - 湯水の循環浄化装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、風呂水等の湯水を浄化するために用いる湯水
の循環浄化装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、風呂水等の湯水を浄化するため、湯水を収容する
槽から湯水を濾過浄化部材に導入し、この濾過浄化部材
で浄化した湯水を上記槽内に返送循環するようにした湯
水の循環浄化装置が使用されている。

この浄化装置に用いる濾過浄化部材としては、麦飯石や
その粉末が表面に塗布された活性石、更にセラミックボ
ールなどの粒状物を浄化筒内に充填したものが用いられ
ており、湯水をこれら粒状物間の間隙に通して湯水を濾
過浄化する方式が採用されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、上述した粒状物を浄化筒内に充填して使用する
従来の浄化装置は、下記の如き問題があった。

（１）麦飯石、活性石、セラミックボール等の粒状物は
比較的小さく、また充填時の粒状物間の間隙も一定せず
、密に充填され易く、このため圧力損失が大きくなる。

＝２− （２）これらの粒状物は互にこすれて摩耗し易く、また
その摩耗粉が粒状物の間隙を塞ぐので、この点からも圧
力損失が高くなり易い。

（３）これらの粒状物間の間隙に湯水が強制流通せしめ
られるので、湯水の圧力よって粒状物が流れ出ないよう
にするため、これらの充填粒状物を例えばバネ等によっ
て押さえつける必要があり、またかかる押圧力を支持す
るため、収納ケース（浄化筒）を堅固に製作する必要が
ある。従って、この点から浄化装置のコスト高を招来す
る。

（４）この浄化装置は、所定時間使用（濾過洗浄）した
後、洗浄することが必要であるが、従来の粒状物を用い
る方法は逆流洗浄性が悪く、このため浄化筒から取り出
して洗浄しているのが現状であり、洗浄の手間が面倒で
ある上、交換頻度も高い。

（５）また特に、麦飯石や活性石を用いた場合は、湯水
が流通する際、その中に含まれている第２酸化鉄成分が
溶出し、錆の原因となる。

本発明は、上記問題点を一挙に解決するためになされた
もので、汗、垢等の不純物除去効果も音く、摩擦による
摩耗が生じることなく、低い圧力損失で効率よく湯水の
濾過浄化を行ない得ると共に、洗浄性も良好で、逆流洗
浄も容易なメンテナンス性に優れた湯水の循環浄化装置
を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、上記目的を達成するため、湯水を収容する槽
から湯水を濾過浄化部材に導入し、この濾過浄化部材で
浄化した湯水を上記槽内に返送循環するようにした湯水
の循環浄化装置において、上記濾過浄化部材として、内
部連通空間を一部する三次元網状セル構造のセラミック
多孔体を用い。

このセラミック多孔体の内部連通空間を上記湯水の浄化
通路としたことを特徴とする湯水の循環浄化装置を提供
する。

この場合、セラ、ミンク多孔体、即ち濾過浄化部１□１ 材の入水及び出水端面を除く周面全面のうち少なくとも
一部を不透水性部材で覆うことができる。

特にセラミック多孔体が柱状の場合、その軸方向両端面
をそれぞれ入水及び出水端面とし、この入水及び出水端
面の外周縁部と外周面の軸方向両端部をかかる不透水性
部材で被覆することが、該セラミック多孔体の角部の破
損を防止する上で好適である。

なお、本発明において、湯水は冷水、温水を含む意味で
用いる。

〔作　用〕

本発明の循環浄化装置は、濾過浄化部材として内部連通
空間を有する三次元網セル状構造のセラミック多孔体を
用い、この三次元的に複雑に入りくんだ内部連通空間を
湯水の浄化通路としたことにより、固形不純物が良好に
捕捉されると共に、セラミック表面の微小孔による吸着
作用を有し、しかも湯水を循環使用しているうちに水垢
、湯垢等がたまり、バクテリアが発生するので、溶解不
純物をも効果的に除去し、アカ、色、ニオイ、アンモニ
ア、雑菌などを除去する。従って、濾過浄化効果が非常
に高い。

また、セラミック多孔体は連通空間の開口率が大きく、
粒状充填物に比較して圧力損失も小さく、効率のよい浄
化が達成されると共に、逆流洗浄を容易に行なうことが
でき、優れた洗浄性を有し、従って取り扱い易く、メン
テナンス性に優れている上、形状寸法を固定化し得、可
動部分がないので摩擦による摩耗等の不都合もなく、装
置の簡略化、小型化を計ることができる。

更に、セラミック多孔体の入水及び出水端面を除く周面
全面のうち少なくとも一部を不透水性部材で覆うと共に
、上記入水及び出水端面のいずれか一方又は双方の端面
上に透水性保護部材を配設することにより、セラミック
多孔体が保護されてその損傷が防止されると共に、セラ
ミック多孔体に破損が生じた場合にその破片の外部への
流出が防止され、ポンプ等を痛めることがない。また、
特に入水端側に透水性保護部材を配設することにより、
髪の毛等の比較的大きな固形不純物を該透水性保護部材
で捕捉してセラミック多孔体に流入することを防止すれ
ば、逆流洗浄に際してこれら大きな固形不純物がセラミ
ック多孔′体の洗浄の弊＝６一 害となることがない。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例につき図面を参照して説明する。

第１図は、本発明の一実施例に係る循環浄化装置１を示
すもので、この装置１は湯水を濾過浄化する濾過浄化部
材２を具備する。この濾過浄化部材２は浄化筒３内に収
容され、該筒３の入水口３ａには、上流側より順次循環
ポンプ４、紫外線殺菌袋Ｍ５、ヒーター６が介装された
湯水導入パイプ７の一端が連通していると共に、筒３の
出水口３ｂには湯水返送パイプ８の一端が連通しており
、これら両パイプ７．８の他端はそれぞれ浴槽９内の湯
水１０内に浸漬されている。なお、図中１１はトップフ
ィルターである。

この循環浄化装置１は、ポンプ４の邸動により浴槽９内
の湯水１０が紫外線殺菌装置５、ヒーター６を順次通り
、浄化筒３の入水口３ａより濾過浄化部材２に導入され
て、ここで濾過浄化された後、浄化筒３の出水口３ｂよ
り返送パイプ８を通って浴槽９内に戻されるものである
。

ここで、上記濾過浄化部材２は、第２図に示すように、
内部連通空間１２を有する三次元網状セル構造の円柱状
セラミック多孔体１３から形成され、その入水及び出水
端面１３ａ及び１３ｂ上にそれぞれ円板状の透水性保護
部材１４．１４を被覆、配設すると共に、上記セラミッ
ク多孔体１３の外周面に円筒状の不透水性部材１５を被
覆した構成とすることができる。この場合、不透水性部
材１５の軸方向両端部はそれぞれ若干延出され、これら
延出端部１５ａ、１５ｂが内側に折曲されて、上記保護
部材１４−．１４の外周縁部を被覆し、これら保護部材
１４−．１４を固定している。

また、第３図は濾過浄化部材２の他の例を示すもので、
この例は、円柱状セラミック多孔体１３の外周面を不透
水性部材１５で被覆すると共に、それぞれ透水性円板１
６．１６の内側の面にその外周端縁部に沿ってリング枠
１７．１７を一体に突設した外蓋型透水性保護部材１４
，１．４を上記不透水性部材１５で外周面が被覆された
セラミツ＝８ り多孔体１３の入水及び出水端面１３ａ及び１３ｂに被
覆、嵌着したものである。

更に、第４図は濾過浄化部材２の別の例を示し、この例
は、短軸円筒体１８の内周面軸方向両端部にそれぞれ一
体に環状鍔１９．１９を突設すると共に、該円筒体１８
の内側端面にリング枠２０を一体に突設してなる２個の
収容体２１．２１を不透水性部材１５で外周面が被覆さ
れたセラミックフオーム１３の入水及び出水端面１３ａ
及び１３ｂに嵌着すると共に、上記収容体２１．２１の
各環状鍔１９，１９間に透水性保護部材１４．．１４を
上記入水及び出水端面１３ａ、１３ｂをそれぞれ覆って
介装したものである。この場合、第５図に示したように
、一方の収容体２１の外側の環状鍔１９に十字状の橋わ
たし部２２を一体に架設し、該橋わたし部２２を、治具
２３の先端かぎ部２４による濾過浄化部材２の吊下げ部
とすることができる。

なお、以上の例は不透水性部材１５を透水性保護部材１
４．１４或いは収容体２１．２１と別体としだが、例え
ば第６，７図に示したようにこれらを一体化することも
できる。この場合、不透水性部材１５をその軸方向中間
部において２分割し、一方の部材１５ａを入水端側の保
護部材１４或いは収容体２１、他方の部材１５ｂを出水
端側の保護部材１４或いは収容体２１と一体に連設する
ことが組立上の点から好適である。

なおまた、必要によっては、第８図に示したようにセラ
ミック多孔体１３の入水及び出水端面１３ａ、１３ｂを
透水性保護部材で被覆せず、セラミック多孔体１３の外
周面のみを不透水性部材１５で被覆したり、第９図に示
したようにセラミック多孔体１３の出水端面１３ｂのみ
を透水性保護部材１４で被覆すると共に、セラミック多
孔体１３の外周面を不透水性部材１５で被覆する構成と
することもできる。

更に、セラミック多孔体１３の外周面を部分的に不透水
性部材１５で被覆するようにしてもよい。

この場合、不透水性部材による被覆部分は、セラミック
多孔体１３の軸方向一端もしくは両端側部分とすること
が好適であり、これにより、セラミック多孔体１３の端
面外周縁部の破損を防止し得る。この際、該端面外周縁
部の破損の防止の点からは、端面外周縁近傍をも不透水
性部材で被覆するようにすることが好適である。

ここで、セラミック多孔体１３としては、濾過浄化性、
逆流洗浄性等の点からセル数が４〜４０セルフ２５ｍ、
特に５〜１５セル／２５ＩＩＩＩＴｌであり、空隙率が
６０〜９５％、見掛比重が０．２５〜０．６、特に０．
３〜０．４であり、圧力損失が風速１ｍ／秒で１ｃｍの
厚みのセラミック多孔体を通過するのに０．３〜１５＋
ｎ＋＋Ａｑであることが好適であり、またその厚さ（軸
長）は４０〜２５０Ｇであることが好適である。なお、
セラミック多孔体１３の形状は円柱状に限られず、楕円
柱状、角柱状等、適宜な形状に形成することができる。

このセラミック多孔体１３は、セル膜のない軟質ポリウ
レタンフォームをセラミック泥漿を付着させ、これを焼
結して前記フオームを炭化除去して得られるもので、第
１０図に示すように、元のセル膜のない軟質ポリウレタ
ンフォーム原料の構成をそのまま維持し、三次元網状骨
格１３ａと内部連通空間１２とから構成されているもの
である。

なお、セラミック泥漿のセラミック成金としてはコージ
ライト質等、種々の公知のセラミック組成を用いること
ができる。

また、不透水性部材１５は、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン等のプ
ラスチックフィルムやシート、プラスチック板、金属板
などで形成することができ、透水性保護部材１４は連通
気泡性プラスチックフオーム、不織布、金属やプラスチ
ック繊維の網状物、金属やプラスチック板に多数の連通
小孔を形成したものなどで形成することができ、上述し
た構成等に応じた適宜な材質を用いることができる。

例えば、第２〜４図、第８，９図の例では不透水性部材
１５として熱収縮性プラスチックフィルムが好適に用い
られ、また収容体２１に介装する透水性保護部材１４と
してはセル膜のない軟質ポリウレタンフォームであって
、セル数が４〜４０セル／　２５　ｍｎ、特に１０〜２
０セル／　２５　ｎｎのものや不織布が好適に用いられ
る。なお、網状の透水性保護部材としては、２〜１００
メツシュ程度のものが好適に用いられる。

而して、上述した濾過浄化部材２は、セラミック多孔体
１３にて形成され、その内部連通空間１２が湯水の浄化
通路を構成し、この通路は直線路ではなく、曲がりくね
り、複雑に入り組んでいるので、湯水が該通路（内部連
通空間）を流れる際に種々の固形不純物が捕捉されると
共に、セラミック表面の微小孔による吸着作用も発揮さ
れ、しかも湯水の循環を繰り返しているうちに、水垢、
湯垢等がたまり、バクテリアを発生し、アカ、色、二オ
イ、アンモニア、雑菌などを吸着するので、優れた湯水
の浄化効果に優れている。またこのセラミック多孔体１
３からなる濾過浄化部材２は、粒状物とは異なり、粒状
物相互の摩擦により摩耗粉が生じる等の不都合もなく、
またかかる粒状物を充填した場合に比べてそれ自体の圧
力損失も小さいので、湯水の循環に使用するポンプを小
型化し得ると共に、湯水の流通圧力に抗するためにバネ
等で濾過浄化部材２を押さえつける必要もなく、装置を
コンバク１−化することもできる。更に、逆流洗浄性に
優れ、容易に逆流洗浄することができ、洗浄性の高いも
のであるから、濾過浄化部材２の交換頻度を著しく減少
することができる。

また、上述した実施例は、セラミック多孔体１３が不透
水性部材１５、透水性保護部材１４で保護されているか
ら、セラミック多孔体１３の破損、特に角部の破損が防
止されると共に、破損が生じた場合でも透水性保護部材
１４の配設によりその破片が湯水と一緒に浴槽９内に流
入することが防止される。この場合、かかる不透水性部
材１５、透水性保護部材１４の配設によってセラミック
多孔体１３の浄化性、洗浄性が阻害されることはなく、
その機能をより効果的に発揮させることができる。

なお、上述した実施例では濾過浄化部材を浄化筒内に収
容するようにしたが、セラミック多孔体＝１４ を被覆する不透水性部材、透水性保護部材として剛性の
ものを使用すれば、濾過浄化部材を浄化筒内に収容する
ことなく、そのまま用いることもでき、その他の構成も
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更することがで
きる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明の循環浄化装置は、濾過浄
化部材としてセラミック多孔体を使用しているので、湯
水中の固形不純物のみならず溶解不純物の除去効果が高
く、かつ低い圧力損失で効率のよい湯水の濾過浄化が可
能であり、しかも洗浄性も優れ、容易に洗流洗浄を行な
うことができ、メンテナンス性も良好なものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の概略説明図、第２図乃至第
４図はそれぞれ同側に用いる濾過浄化部材の一例を示す
断面図、第５図は同濾過浄化部材の他の例を示す斜視図
、第６図乃至第９図は同濾過浄化部材の別の例を示す断
面図、第１０図はセラミック多孔体の斜視図である。 １・・・循環浄化装置 ７・・・湯水導入パイプ ９・・・浴　　槽 １２・・・内部連通空間 ］、　３　ａ・・・入水端面 １４・・・透水性保護部材 ２・・・濾過浄化部材 ８・・・湯水返送パイプ １０・・湯　　水 １３・・セラミック多孔体 １３ｂ・・・出水端面 １５・・・不透水性部材 出願人　　株式会社　ブリデス１ヘン 代理人　　弁理士　小　島　隆　司 １．１ ・、′ｉ 第３図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、湯水を収容する槽から湯水を濾過浄化部材に導入し
   、この濾過浄化部材で浄化した湯水を上記槽内に返送循
   環するようにした湯水の循環浄化装置において、上記濾
   過浄化部材として、内部連通空間を有する三次元網状セ
   ル構造をなしたセラミック多孔体を用い、このセラミッ
   ク多孔体の内部連通空間を上記湯水の浄化通路としたこ
   とを特徴とする湯水の循環浄化装置。 ２、セラミック多孔体の入水及び出水端面を除く周面全
   面のうち少なくとも一部を不透水性部材で覆った請求項
   １記載の装置。