JP2007167742A - 浄水カートリッジ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ケース61の内部に充填した濾材としての活性炭88の内部に仕切板90を埋設して、活性炭88の層を軸方向の上流側の第1活性炭層88Aと下流側の第2活性炭層88Bとに仕切るとともに、仕切板90とケース61の内面との間に第1活性炭層88Aの側から第2活性炭層88Bの側への流路91を形成し、第1活性炭層88Aを流通移動してきた原水を仕切板90に当てて原水の流れを強制的に外周側に回り込ませた上、第2活性炭層88Bに流入させ且つこれを通過させるようになす。
【選択図】 図2
Description
従来、かかる浄水カートリッジとして様々な形態のものが提案されている。例えば下記特許文献1,特許文献2,特許文献3にこの種の浄水カートリッジが開示されている。
そのため特許文献3においては分流手段を設けて、濾材を通過する原水の流れを内層流と外層流とに分流するようになしている。
そしてその際に仕切部材を越流した原水は、外周側から第2濾材層内部に流入せしめられることにより、第2濾材層全体を万遍なく流通移動した上で集水筒体に達する。
そしてこのことによって第1濾材層,第2濾材層全体が有効に原水に対する浄化材として活用され、浄水カートリッジの有する浄化能力が十分に発揮せしめられる。
また上記仕切部材は非透水性となしておくことができる(請求項2)。
このように仕切部材を非透水性となしておくことで、第1濾材層の側から仕切部材を透過して第2濾材層の側に流れ込む原水の流れをなくし、仕切部材に到った原水の流れの全体を外周側へと効率的に回り込ませることができる。
図1において、1はキッチンに設置された流し台で、2はキャビネット、3はシンク、10はカウンターで、11は流し台1に設置された浄水吐水機能を有する自動水栓である。
自動水栓11は、カウンター10から起立する形態で設けられた基部側の本体部12と、本体部12から延び出した吐水管14とを有している。
ここで吐水管14は、本体部12に対して所定角度回動可能とされている。
具体的には、シングルレバー16を図中左右方向に回動操作することで吐水の温度調節が行われ、また上下に回動操作することで流量調節が行われる。
同図に示しているように吐水管14は、先端に吐水口18を有し、可撓性のホース20とともに引出し可能な吐水ヘッド22と、吐水ヘッド22を収納位置に保持する吐水ヘッドホルダとしての働きを有する吐水管本体24とを有している。
本体部12には、図示を省略する混合弁が内蔵されており、この混合弁から流出路32が延び出していて、この流出路32を通じ、温調水(シングルレバー16の操作により混合弁にて水と湯とが所定比率で混合された温調水で水又は湯だけからなる場合もある。以下温調水を原水とする)が吐水口18へと導かれるようになっている。
また給水路26からは浄水路38が分岐して延び出しており、その先端が原水弁34の下流部において流出路32に接続されている。
尚、46は止水栓である。
ここで原水用センサ60は、差し出された手を検知するごとに吐水口18からの原水(温調水)の吐水と止水とを交互に行わせる交互センサとなしてある。
そして再び手を延ばして原水用センサ60を操作すると、即ち原水用センサ60にて手を検知させると、吐水口18からの原水の吐水が停止する。
浄水用センサ58もまた、手を検知するごとに(人体検知するごとに)吐水口18からの浄水の吐水と吐水停止(止水)とを交互に行わせる。
この実施形態では、原水用センサ60が使用者に近い前側且つ下側に、また浄水用センサ58が原水用センサ60よりも遠い奥側且つ上側に配置されている。
ここでブラケット41は、浄水カートリッジ40を横向き且つ前後向きに保持しており、キャビネット2の前面の開口に近い前部位置で且つキャビネット2の底部54から所定高さの位置でキャビネット2の側壁部43内面に固定されている。
図1に示しているようにこれら一対のホース38A,38Bは、固定部52にてキャビネットの側壁部43内面に固定されている。
図2には、浄水カートリッジ40の内部構造が示されている。
図中61は円筒形状をなすケースで、軸方向の一端(図中左端)に開口部を有しており、その開口部が蓋64にて閉鎖されている。
ここで蓋64はケース61に対してねじ結合されている。
また浄水カートリッジ40からの浄水を流出案内する可撓性のホース38Bが、浄水流出口48Bに継手50を介して脱着可能に接続されている。
原水流入口48Aから流入した原水は、この活性炭88に対して軸方向の開放端側(図中左端側)から活性炭88内部に流入して活性炭88内部を軸方向(図中右方向)に流通移動せしめられる。
充填空間66の軸方向の底側の略半分の中心部、即ち図中右端側の略半分の中心部には、円筒形状をなす多孔質のセラミックフィルタ74が集水筒体としてケース61と同心状に配設されている。
ここでセラミックフィルタ74には抗菌剤が保持させてあり、その抗菌剤の作用により細菌の増殖を抑制するようになしてある。
このセラミックフィルタ74は、その多孔質構造によって水のみを通過させ、活性炭88を透過不能とする。
ここで珪藻土76の層は、活性炭88或いはセラミックフィルタ74にては除き切れない、より微細な濁り成分を除去する働きをなす。
この導水管70の他方の端部は、蓋64の浄水流出口48Bに通じる差込口78に差込まれており、セラミックフィルタ74内の浄水(濾過水)が導水管70内部を通り浄水流出口48Bから流出するようになっている。
スペーサ部材80は、ケース61の内面に沿って環状空間を原水流路87として形成するためのもので、軸方向両端部に大径部84を有しており、それら大径部84が、そこに装着されたOリング82を介してケース61内面に水密に嵌合状態に組み付けられている。
ここで両端部の一対の大径部84は、枠部86にて一体に連結されている。
またこの枠部86は、図2に示すように両端の大径部84よりも小径をなしており、ケース61の内面との間に上記の環状空間、即ち外周部の環状の流路87を形成している。
ここで不織布92は、原水流入口48Aから流入した原水を活性炭88に流入する前に径方向に均等に行き渡らせるとともに、活性炭88への原水の流入に先立って、原水中の粗い濁り成分を除去する働きをなす。
また目皿94はメッシュから成っていて不織布92に対する押えとしての働きにより、粒状の活性炭88がケース61の開口部を通じて外部に流出するのを防止する働きをなす。
ケース61,スペーサ部材80における大径部84,枠部86もまた同様に樹脂(ここではABS樹脂)にて形成されている。
尚目皿94におけるメッシュ及びスペーサ部材80におけるメッシュ85は、この実施形態ではポリエステル材にて形成されている。
ケース61内部に充填された活性炭88は、この仕切板90によって図中左側の第1活性炭層88Aと右側の第2活性炭層88Bとに仕切られている。
尚本実施形態では、仕切板90もまた樹脂(ここではABS樹脂)にて形成されている。
尚その中心部には中心孔98が形成されていて、この中心孔98において導水管70外面に嵌合している。
この場合においてもスペーサ部材80における枠部86の開口によって、仕切板90の外周側に環状の流路91が形成される。
まず原水流入口48Aから流入した原水は、目皿94及び不織布92を通過する際に円周方向に行き渡り、その後原水は第1活性炭層88Aに対して軸方向左端側から流入し、続いて第1活性炭層88Aを図中右方向に流通移動し、第1活性炭層88Aを軸直角方向の全断面に亘って万遍なく流通移動する。
そしてセラミックフィルタ74内に集水された浄水は、導水管70内部を流通して浄水流出口48Bより流出される。
これにより第1活性炭層88A、第2活性炭層88Bの上部を含む全体が有効に原水に対する浄化材として活用され、浄水カートリッジ40の有する浄化能力が十分に発揮せしめられる。
この例は、図2に示した実施形態のスペーサ部材80を無くし、スペーサ部材80及びこれとケース61の内面との間に形成していた流路にも活性炭88を充填したものである。
この実施形態においても、仕切板90の外周部とケース61内面との間に環状の流路91が形成されている。
尚、図4において他の点については図2に示したものと基本的に同様の構成である。
これより明らかなように仕切板90を設けた本実施形態においては、仕切板90のない比較例に比べ何れの積算流量においてもトリハロメタンを高効率で除去することかできる。
この例では、図2に示した実施形態に対して、仕切板90の更に軸方向上流部側の位置に不織布,メッシュ等からなる透水性の円板状の隙間形成部材96を設けて、この隙間形成部材96と仕切板90との間に環状隙間Sを形成している。
48A 原水流入口
43B 浄水流出口
61 ケース
66 充填空間
74 セラミックフィルタ(集水筒体)
88 活性炭(濾材)
88A 第1活性炭層
88B 第2活性炭層
90 仕切板(仕切部材)
96 隙間形成部材
S 環状隙間
Claims (4)
- 有底筒状のケースの内部の充填空間に粒状の濾材を充填し、原水流入口から流入した原水を該濾材の軸方向の開放端側から該濾材の内部に流入させ、続いて該濾材の内部を軸方向に流通移動させた後、前記充填空間の軸方向の底側の中心部に設けた透水性且つ濾材不透過性の集水筒体の周壁部より該集水筒体内部に流入させて集水した後、浄水流出口から外部に流出させるようになした浄水カートリッジにおいて
前記集水筒体よりも前記軸方向の開放端側の位置で前記濾材の内部に仕切部材を埋設して、前記濾材の層を軸方向の上流側の第1濾材層と下流側の第2濾材層とに仕切り、且つ該仕切部材は自身の外周部と前記ケースの内面との間に間隔を形成するものとなしてそれらの間に第1濾材層の側から第2濾材層の側への流路を形成し、該第1濾材層を流通移動してきた水を前記仕切部材で外周側に回り込ませた上、前記第2濾材層を通過して前記集水筒体の内部に流入させるようになしたことを特徴とする浄水カートリッジ。 - 請求項1において、前記仕切部材は非透水性となしてあることを特徴とする浄水カートリッジ。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記仕切部材の更に軸方向の上流側の位置に透水性の隙間形成部材を設けて、それら隙間形成部材と仕切部材との間に前記流路に連続した環状隙間を形成したことを特徴とする浄水カートリッジ。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、軸方向を横向きにして設置される横置式のものであることを特徴とする浄水カートリッジ。
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