JP3504971B2 - 浴槽湯の清浄化フィルタ - Google Patents

浴槽湯の清浄化フィルタ

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JP3504971B2 JP12706894A JP12706894A JP3504971B2 JP 3504971 B2 JP3504971 B2 JP 3504971B2 JP 12706894 A JP12706894 A JP 12706894A JP 12706894 A JP12706894 A JP 12706894A JP 3504971 B2 JP3504971 B2 JP 3504971B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、浴水浄化装置におい
て、不純物なる微細なごみ及び汚れを除去し、さらに
は、特に白濁が防止することができる浴槽湯の清浄化フ
ィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のフィルタは毛髪やごみなどの粗大
なごみを除去するプレフィルタと、約10-6m以上の不
純物粒径なる比較的大きなごみを除去するメインフィル
タ(普通フィルタ)と微細なごみを取り除く活性石、活
性炭の濾材フィルタ(吸着濾材フィルタ)で構成されて
いた。このため、この中間の約10-9m以上で約10-6
m以下の不純物粒径のコロイド状の汚れを除去すること
ができなかった。これによって白濁と呼ばれる浴水が濁
る現象が生じていた。
【0003】この白濁について詳述すると、浴水中に、
約10-9m〜約10m-6のサイズの微細なコロイド粒子
が安定した状態で分散している場合に白濁が生ずるもの
と考えられている。このサイズのコロイド粒子は、メイ
ンフィルタで濾過できるサイズの粒子と活性炭等が吸着
除去できる粒子の中間のサイズであり、設置当初の装置
ではバクテリア(細菌)の付着もなく、その白濁を防止
することが困難であった。
【0004】浴水を白濁させる物質としては、身体か
らの分泌物(体液に含まれるアミノ酸、たんぱく質等、
また、角質化した皮膚、飲み薬の副作用により特殊成分
を含んだ体液等)、石鹸、化粧品、塗り薬(身体やタ
オルを介して持ち込まれた石鹸成分、化粧品、塗り薬に
含まれる約2000種以上の無機及び有機物等)、風
呂釜、ソーラーシステムからの汚れ(風呂釜、ソーラー
システムの内部や配管から流出してくる汚れ等)、浴
用剤(市販浴用剤の中で、濁り湯と称するもの、また、
保温成分等が多量に含まれるもの等)、原水の汚れ
(給水、給湯に使用している水道水、井戸水など原水の
白濁等)である。
【0005】水道水の白濁の場合、水道水の蛇口から出
た直後のみ白濁している場合と実際に白濁している場合
の2通りのケースがある。前者の場合は、水圧により水
中に溶け込んでいた空気が、急に体気圧中に放出された
ため、細かい気泡となり一見白濁しているようにみえる
もので問題はない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これに対して白濁を防
止するために、同様な形式のフィルタを設ける手段がと
られたが、早期に目づまりし、頻繁なフィルタ交換を強
いられるし、流量低下による循環ポンプに負担がかかる
などの重大な不都合が生じていた。さらには、メインフ
ィルタ(普通フィルタ)と濾材フィルタ(吸着濾材フィ
ルタ)と白濁防止のためのフィルタとでフィルタ全体が
大型且つ複雑化している点の欠点の改善も要望されてい
る。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】そこで、発明者は、前
記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、その発
明を、織布又は不織布からなり、フィルタ面材をプリー
ツ状に多数屈曲形成し、微細なごみ及び汚れなる不純物
を浴水から濾過するフィルタ本体内に、浴水の一部が濾
過されないで通過、且つ他の浴水は濾過されて通過する
内部流路を設け、前記フィルタ面材を表面層,内部層,
裏面層の三層とし、その内部層の全体又は一部に珪藻
土,パーライト等の多孔物質を混入してなる浴槽湯の清
浄化フィルタとしたり、或いは、織布又は不織布からな
り、フィルタ面材をプリーツ状に多数屈曲形成し、微細
なごみ及び汚れなる不純物を浴水から濾過するフィルタ
本体内に、浴水の一部が濾過されないで通過、且つ他の
浴水は濾過されて通過する内部流路を設け、前記フィル
タ本体は、アニオン化処理,カチオン化処理,親油性の
ものからなり、これらを複合化させて構成してなる浴槽
湯の清浄化フィルタとしたことにより、不純物なる微細
なごみ及び汚れを除去し、さらには、特に白濁を防止す
ることができ、流量低下による循環ポンプに負担がかか
るなどの不都合を解消でき、前記課題を解決したもので
ある。
【0008】
【作用】大部分の浴水は、フィルタ本体のフィルタ面材
を通過して、この通過の際に濾過されて内部流路から流
出し、さらに、浴水の一部は、内部流路の径に応じて濾
過されないで内部流路から通過し、濾過された浴水と濾
過されない浴水とが、流出されるものである。
【0009】
【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明すると、Aはフィルタ本体であって、織布又は不織
布等により、約10-12 m以上のサイズの不純物粒径を
濾過できるように構成されている。すなわち、白濁を防
止することができる約10-9m〜約10-6mのサイズの
微細なコロイド粒子のみならず、活性石,活性炭等で濾
過できる約10-9m以下のサイズの最微細なコロイド粒
子の通過を遮断できるように構成されている。
【0010】また、前記フィルタ本体Aには、約10-9
m以上で約10-6m以下の微細な不純物粒径を濾過する
精密なフィルタとして機能する精密フィルタ2と、約1
-6m以上の不純物粒径を濾過する普通のフィルタとし
て機能する普通フィルタ3とが存在している。この精密
フィルタ2と普通フィルタ3との形状は同等形状をなし
ている。また、フィルタ本体Aの中心位置には、周囲に
貫通孔が多数穿設された筒状芯材A0 が設けられたり
〔図1(a),(b)参照〕、或いはそれが設けられな
いこともある。
【0011】また、フィルタ本体Aは、プラスのゼータ
電位を帯電したものと、プラスのゼータ電位を帯電しな
いものとが存在している。該ゼータ電位とは、固体と液
体の界面を横切って存在する電気的ポテンシャルであ
る。一般に、汚れなる微細なコロイド粒子は、ゼータ電
位はマイナスに帯電していることが多い。このため、プ
ラスのゼータ電位を帯電するフィルタ本体Aを汚れの中
に入れると、そのマイナスのゼータ電位に帯電している
微細なコロイド粒子が、フィルタ本体Aに吸着されるも
のであり、このような方法は、白濁に対して確実に効果
のあることが確認されている。
【0012】前記フィルタ本体Aの形状としては、フィ
ルタ面材1とした形成されたり、又は糸巻き状にしたも
の〔図8(a)参照〕等が存在している。前記フィルタ
面材1として形成する場合には、帯板状にされ、且つこ
れがプリーツ状に多数屈曲形成されたり(図1等参
照)、或いは、ロール形状にされたり〔図8(b)参
照〕、さらには、複数層に形成したもの〔図8(c)参
照〕等に分類される。本発明では特に、プリーツ状に形
成されたものが使用されている。具体的には、偏平状の
フィルタ面材1が、内側及び外側に屈曲され、全体とし
てプリーツ状になるように形成されている。平面的にみ
ると星形をなし、このフィルタ本体Aの全体形状として
は、単に、円柱状に形成されたものや、或いは裁頭円錐
状に形成されることもある。
【0013】多孔物質4が、前記フィルタ本体Aの全周
又は一部に混入されている。多孔物質4の種類として
は、珪藻土,パーライト(真珠岩),ゼオライト,活性
炭等を挙げることができる。該多孔物質4としての珪藻
土は、単細胞ソウ類であるケイソウの遺ガイから成るケ
イ質のタイ積物で、粘土、火山灰、有機物などが混じっ
ているのが普通である。また、大きさは一様でないが約
25×10-6m程度が普通で、顕微鏡下でみる沢山の穴
があり、これが珪藻土の特色ある物理的科学的特性の原
因をなす。その本質はタンパク石と同様な含水非晶質二
酸化ケイ素である。特に、用途としては、吸着剤、濾過
材等である。精製したものは気相接触還元用触媒の担体
として使われる。一般に海成のものは量は多いが質が悪
く、湖成のものは量は少ないが質がよい。
【0014】また、多孔物質4としてのパーライト(真
珠岩)は、多数の球状や渦巻状の割目が形成され、通
常,1cm以下の小さな真珠状の塊やレキに砕けるガラス
質流紋岩である。また、多孔物質4としてのゼオライト
は、調整された多孔質のアルミニウム,カルシュウム
(或いはナトリウム)の珪酸塩水和物である。また、多
孔物質4としての活性炭は、粉末状,顆粒状又はペレッ
ト状の無定形炭素,無数の微細孔を有するので単位容積
当たり非常に大きな表面積をもつのが特徴である。
【0015】具体的な実施例としては、プリーツ状に形
成されたフィルタ面材1〔図4(a)参照〕は、図4
(b)に示すように、表面層1a,内部層1b,裏面層
1cの三層にて構成され、その内部層1bの内部にのみ
に多孔物質4なる珪藻土の粒子が混入されている。極め
て薄材の表面層1aと裏面層1cにて、厚材の内部層1
bを包むように構成され、また、内部層1bは、表面側
が粗,裏面側が密になるように構成されている。その表
面層1aと裏面層1cは、バクテリア等が簡単に通過す
る粗に構成され、これによって、フィルタ面材1を折り
畳んで〔図4(c)参照〕、その表面層1a同士,裏面
層1c同士が密着状であっても、狭いが浴水の流路とし
て十分であり、また、多孔物質4を混入した内部層1b
を包むと、極めて剥離等しやすい多孔物質4の離脱等を
防止できるし、洗浄する際に生ずる内部層1bの損傷の
保護ができる。
【0016】このように多孔物質4をフィルタ面材1に
混入させることによって、その多孔物質4に形成された
微細な無数の孔等にバクテリア(細菌)が付着又は繁殖
しやすくなり、汚染した微生物を分解等して清浄化作用
をなす。特に、多孔物質4には、バクテリアが早期に多
くが付着しやすくなるものである。そのバクテリア(細
菌)は原核細胞からなる微生物で、多くは約0.5〜2
×10-6m内外の大きさで単細胞、或いは増殖の結果生
じた単純な細胞集合体をなしている。増殖は一般に均等
な2分裂によるが発芽、不均等な分裂を示すものもあ
る。一部の細菌は耐熱性の内生胞子をつくる。
【0017】また、フィルタ本体Aのような多孔性物質
でできた濾過層の内部に、多孔物質4でスラリー化した
ものを混入すると、フィルタ本体Aの目づまりを防ぎ、
著しく濾過能率を高められる。また、そのフィルタ本体
Aは、その素材のみで、多孔物質4を混入又は付着させ
ないこともある〔図4(d)参照〕。
【0018】前記フィルタ本体Aの内部には、浴水の一
部が濾過されないで通過、且つ他の浴水は濾過されて通
過する内部流路5が設けられている。該内部流路5とし
ては、その円柱状又は裁頭円錐状の中央縦に貫通された
孔状に形成されている。該内部流路5の役割は、まず、
浴水の一部が濾過されないで通過する流路であるととも
に、流路の後部側大部分は、フィルタを通過して濾過さ
れた浴水も通過されるものである。その内部流路5は、
フィルタ本体Aの中央位置ではなく、偏心位置に孔状に
設けられることもある。
【0019】そのフィルタ本体Aの上下面には、遮蔽上
蓋6,遮蔽下蓋7が設けられ、その遮蔽上蓋6には流入
孔6aが、遮蔽下蓋7には流出孔7aがそれぞれ穿設さ
れている。その流入孔6aの孔径が、流出孔7aの孔径
よりも小さくなるように構成されている。これは、フィ
ルタ本体Aの側面(周面)から、浴水が、良好に濾過さ
れるために、流入孔6aを小さくして流体抵抗を与える
ためである。
【0020】また、遮蔽上蓋6の外径よりも、遮蔽下蓋
7の外径が大きくなるように形成されている。該遮蔽下
蓋7の外径は、後述するハウジングBの内径と略同等に
形成されている。前記フィルタ本体Aの側面(周面)か
ら、浴水が十分に入るようになれば、遮蔽上蓋6の外
径,遮蔽下蓋7の外径について、さらにその流入孔6a
の孔径,流出孔7aの孔径については制限されない。ま
た、前記フィルタ本体Aの内部流路5の内径は、流出孔
7aの内径と略同等に形成されている。また、内部流路
5の内径を、流出孔7aの内径よりも大きく形成するこ
とも好ましい。
【0021】そのフィルタ本体Aは、単一材料として形
成されたり、複合化されている。該複合化の具体的な内
容について説明すると、図5に示すように、円周方向に
適宜分割されて適宜の角度ごとに異なる処理をなした材
質で構成されたり、図6に示すように、縦列に複数に分
割されて配置されたり、或いは図7に示すように、放射
方向に並列に年輪状に配置されている。また、その材質
は、アニオン化処理Aa又はカチオン化処理Acしたも
の,親油性Asのもの等で構成されている。
【0022】前述したように、一般に、微細なコロイド
粒子の汚れ成分は、マイナスに帯電しているものとされ
ているが、その汚れによっては、プラスに帯電している
こともあるし、或いは、人体の油成分による汚れはプラ
スにもマイナスにも帯電していないものである。このた
め、アニオン化処理Aaしたものは、マイナスに帯電し
ているコロイド粒子を吸着作用をなすフィルタ処理をい
い、カチオン化処理Acしたものは、プラスに帯電して
いるコロイド粒子を吸着作用をなすフィルタ処理をい
い、さらに親油性Asのものは、プラス,マイナスの何
れにも帯電していない油成分を濾過するフィルタであ
る。このように、浴水の汚れ成分は、千差万別であるこ
とから、前記アニオン化処理Aa,カチオン化処理A
c,親油性Asのフィルタ本体Aが、汚れ取りの面から
好適である。
【0023】Bはハウジングであって、筒形の容器状を
なし、略碗状の下部ハウジング8と、略釣鐘状の上部ハ
ウジング9との2つに分割されて形成されている(図3
参照)。その下部ハウジング8の下端には、短筒状の排
出路8aが設けられ、その上部ハウジング9の上端に
も、短筒状の吸入路9aが設けられている。その碗状の
下部ハウジング8と、釣鐘状の上部ハウジング9とが結
合され、その内部にフィルタ本体Aが収納可能に設けら
れている。
【0024】そのハウジングB内に、フィルタ本体Aが
収納されると、そのフィルタ本体Aの下面部には、前記
遮蔽下蓋7が収納され、そのフィルタ本体Aの上面と、
ハウジングB内壁との間、及びフィルタ本体Aの外径と
ハウジングB内径との間に空隙部10が形成される。
【0025】吸着剤濾材フィルタ11は、大量の浴水等
の場合に、必要に応じて使用されるものであり、該吸着
剤濾材フィルタ11は、活性炭11aと活性石11bと
からなり、図10に示すように、ハウジングBの最上位
置に活性石11bが、中間位置に活性炭11aが、多数
の孔部を穿設したセパレータ収納台12に載置されつつ
ハウジングB内に収納され、最下位置にフィルタ本体A
が設けられている。このように構成した場合には、微細
な汚れ成分以上のもの全てを濾過できる。
【0026】また、図9に示すように、一般には、フィ
ルタ本体AのみがハウジングB内に収納され、これと、
循環ポンプ13と、浴水を保温するヒータ14とから構
成されている。そのフィルタ関係部材,循環ポンプ1
3,ヒータ14は循環配管15にて相互間が接続され、
その両端は、浴槽16内に位置するように構成されてい
る。図中17は髪の毛等の大きなゴミを除去するプレフ
ィルタ、18はオゾン発生器、19はエアー供給する電
磁弁、20は水用逆止弁、21はエアー逆止弁、22は
前記循環配管15の先端のノズル部である。
【0027】ハウジングBにフィルタ本体Aのみを設け
る場合には、吸入路9aから流入した浴水は、空隙部1
0からフィルタ本体Aのフィルタ面材1を通過して、内
部流路5内に入り、この通過の際に濾過される。このよ
うな流路過程を第1流路という。さらに、浴水の一部
は、その流入孔6aの径に応じて内部流路5から濾過さ
れないで通過する。このような流路過程を第2流路とい
う。以上のように、第2流路から濾過された浴水と、第
1流路から濾過されない浴水とが、下部ハウジング8の
下端の排出路8aから流出されるものである。
【0028】また、ハウジングBにフィルタ本体A及び
吸着剤濾材フィルタ11を設ける場合には、吸入路9a
から流入した浴水は、吸着剤濾材フィルタ11を通過
し、この通過にて全浴水が濾過され、次に、フィルタ本
体Aのフィルタ面材1を通過して、この通過の際に濾過
され、さらに、浴水の一部は、その流入孔6aの径に応
じて内部流路5から濾過されないで通過し、フィルタ本
体Aで濾過された浴水とフィルタ本体Aにて濾過されな
い浴水とが、下部ハウジング8の下端の排出路8aから
流出される。
【0029】また、前述のフィルタ本体A及び吸着剤濾
材フィルタ11は、一定期間後(約半年乃至約1年)に
は目づまり状態を呈するため、それらを水洗いして保守
する必要がある。この場合、目づまりした汚れ成分を、
後処理として洗いやすくするためには、浴水浄化装置に
おける浴水の流速を比較的遅くしたほうが好ましい。
【0030】
【発明の効果】請求項1の発明においては、織布又は不
織布からなり、フィルタ面材1をプリーツ状に多数屈曲
形成し、微細なごみ及び汚れなる不純物を浴水から濾過
するフィルタ本体A内に、その浴水の一部が濾過されな
いで通過、且つ他の浴水は濾過されて通過する内部流路
5を設け、前記フィルタ面材1を表面層1a,内部層1
b,裏面層1cの三層とし、その内部層1bの全体又は
一部に珪藻土,パーライト等の多孔物質4を混入してな
る浴槽湯の清浄化フィルタとしたことにより、第1に微
細なごみ及び汚れなる不純物をある程度濾過することが
でき、白濁も防止できるし、第2にフィルタ本体Aが目
詰まりしにくく、フィルタ交換の手間が省けるし、第3
に仮に目詰まりした場合でも流量は確保されるため、ポ
ンプに負担がかからず、第4に濾過効率を上げることが
できるし、第5に内部流路5がフィルタ本体A内のため
にコンパクトに製作できる等の効果がある。
【0031】これらの効果を詳述すると、請求項1の構
成により、これを浴水の清浄化装置に使用することで、
一部は濾過しなくても、大部分は濾過され、これで循環
させることで、濾過流量は常時確保でき、微細なごみ及
び汚れなる不純物の大部分を確実に濾過することもで
き、その不純物粒径の微細なものが白濁発生源とされる
ことから、白濁が防止できる利点がある。
【0032】また、浴水の一部が濾過されないで通過、
且つ他の浴水は濾過されて通過する内部流路5を設けた
構成としたので、全部の浴水を濾過する構成ではなくな
り、これによって、目づまりは防止でき、フィルタ本体
Aの交換をする手間を確実に省くことができる。また、
仮に、フィルタ本体Aの目づまりが起きても、浴水の一
部は内部流路5を通過するようになり、ポンプに過度な
負担を掛けないようにできる利点がある。以上のよう
に、白濁を防止できると共に、目づまりを防止し,フィ
ルタ本体Aの交換の手間を省くことができ、ポンプに過
度な負担を掛けるのを防止できる等の相乗的な効果を奏
するものである。
【0033】特に、本発明では、フィルタ面材1をプリ
ーツ状に多数屈曲形成したフィルタ本体Aであるため
に、その濾過面積の増大を図ることができ、濾過効率を
向上させることができる利点がある。
【0034】 また、請求項1の発明においては、前記
フィルタ面材1を表面層1a,内部層1b,裏面層1c
の三層とし、その内部層1bの全体又は一部に珪藻土,
パーライト等の多孔物質4を混入してなる浴槽湯の清浄
化フィルタとしたことにより、その多孔物質4にバクテ
リア(細菌)が早期に繁殖しやすく、バクテリアにて汚
れ成分なる不純物を分解等して、より一層清浄化ができ
る。
【0035】その表面層1a及び裏面層1cを粗とし、
且つバクテリアが容易に通過可能としたものに構成すれ
ば、そのプリーツ状をさらに多くして略折り畳んだ状態
としても、浴水を内部層1bの全表面に万遍なく流通さ
せることができ、濾過面積を飛躍的に増大して、濾過効
率を上げることができ、さらに、本発明のフィルタ面材
1を三層としたことで一定期間後に洗浄する際に、多孔
物質4を混入した内部層1bが損傷するのを保護でき
る。
【0036】 請求項2の発明においては、織布又は不
織布からなり、フィルタ面材1をプリーツ状に多数屈曲
形成し、微細なごみ及び汚れなる不純物を浴水から濾過
するフィルタ本体A内に、その浴水の一部が濾過されな
いで通過、且つ他の浴水は濾過されて通過する内部流路
5を設け、前記フィルタ本体Aはアニオン化処理Aa,
カチオン化処理Ac,親油性Asのものからなり、これ
らを複合化させて構成してなる浴槽湯の清浄化フィルタ
としたことにより、アニオン化処理Aaしたものは、マ
イナスに帯電しているコロイド粒子を吸着でき、カチオ
ン化処理Acしたものは、プラスに帯電しているコロイ
ド粒子を吸着できるし、さらに、親油性Asのものは、
プラス,マイナスの何れにも帯電していない油成分を濾
過することができ、千差万別の浴水の汚れ成分に対して
好適に対応できる利点がある。アニオン化処理Aa,カ
チオン化処理Ac,親油性Asしたものが、汚れ取りの
面から特に好適である。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の分解斜視図 (b)は(a)のH−H矢視断面図
【図2】本発明の縦断面図
【図3】本発明をハウジングに収納し、浴水を循環させ
ている作用状態を示す縦断面図
【図4】(a)はフィルタ面材の拡大断面図 (b)は(a)をさらに拡大した要部拡大断面図 (c)はフィルタ面材を折り畳んだ状態のフィルタ面材
の要部拡大断面図 (d)は別の実施例のフィルタ面材の拡大断面図
【図5】本発明をアニオン化処理,カチオン化処理,親
油性として、それぞれの材質を円周方向に複数に分離し
てフィルタ本体を製造した斜視図
【図6】本発明をアニオン化処理,カチオン化処理,親
油性として、それぞれの材質を三層にして分離してフィ
ルタ本体を製造した斜視図
【図7】本発明をアニオン化処理,カチオン化処理,親
油性として、それぞれの材質を放射方向に環状ごとに分
離してフィルタ本体を製造した斜視図
【図8】(a)は糸巻き状に形成したフィルタ本体の斜
視図 (b)はロール形状にしたフィルタ本体の別の実施例の
斜視図 (c)は複数層に形成したフィルタ本体の別の実施例の
斜視図
【図9】本発明を浴水浄化装置に備えた簡略回路図
【図10】本発明とともに吸着剤濾材フィルタをハウジ
ングに収納した縦断面図
【符号の説明】
A…フィルタ本体 1…フィルタ面材 1a…表面層 1b…内部層 1c…裏面層 2…精密フィルタ 3…普通フィルタ 4…多孔物質 5…内部流路 Aa…アニオン化処理 Ac…カチオン化処理 As…親油性
フロントページの続き (72)発明者 天野 清司 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の 目ミシン工業株式会社内 (72)発明者 宮本 幹 東京都中央区京橋3丁目1番1号 蛇の 目ミシン工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−45258(JP,A) 特開 平2−146464(JP,A) 特開 昭58−101718(JP,A) 特開 平2−63512(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 35/027 A47K 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布又は不織布からなり、フィルタ面材
    をプリーツ状に多数屈曲形成し、微細なごみ及び汚れな
    る不純物を浴水から濾過するフィルタ本体内に、浴水の
    一部が濾過されないで通過、且つ他の浴水は濾過されて
    通過する内部流路を設け、前記フィルタ面材を表面層,
    内部層,裏面層の三層とし、その内部層の全体又は一部
    に珪藻土,パーライト等の多孔物質を混入してなること
    を特徴とする浴槽湯の清浄化フィルタ。
  2. 【請求項2】 織布又は不織布からなり、フィルタ面材
    をプリーツ状に多数屈曲形成し、微細なごみ及び汚れな
    る不純物を浴水から濾過するフィルタ本体内に、浴水の
    一部が濾過されないで通過、且つ他の浴水は濾過されて
    通過する内部流路を設け、前記フィルタ本体は、アニオ
    ン化処理,カチオン化処理,親油性のものからなり、こ
    れらを複合化させて構成してなることを特徴とする浴槽
    湯の清浄化フィルタ。
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