JPH0914763A - 浴用水循環浄化装置 - Google Patents

浴用水循環浄化装置

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JPH0914763A
JPH0914763A JP7161735A JP16173595A JPH0914763A JP H0914763 A JPH0914763 A JP H0914763A JP 7161735 A JP7161735 A JP 7161735A JP 16173595 A JP16173595 A JP 16173595A JP H0914763 A JPH0914763 A JP H0914763A
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JP
Japan
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filter
filter member
bath water
heat exchanger
circulation pump
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JP7161735A
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Inventor
Akira Morikawa
彰 守川
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 汚れの蓄積したフィルタ部材を簡単かつ容易
に清浄化することのできる使い勝手の良い浴用水循環浄
化装置を提供する。 【構成】 浴槽本体1内の浴用水を循環させる循環用ポ
ンプ5と、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換
器4と、活性炭を含む吸着剤が混入された高分子材料を
体積変化の大きい多孔質状に形成してなり、循環してい
る浴用水をろ過および浄化するフィルタ部材3およびこ
のフィルタ部材3が収容され循環用ポンプ5と熱交換器
4との間に連結されたフィルタ収容管路2とを備えたも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は浴用水循環浄化装置に
係り、さらに詳しくは、循環している浴用水をろ過およ
び浄化するフィルタ部材を備えた浴用水循環浄化装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】循環する浴用水をろ過および浄化するフ
ィルタ部材を備えた浴用水循環浄化装置の一例として、
特開昭64−49849号公報、特開平5−21239
2号公報および特開平5−49822号公報に開示され
た発明がある。
【0003】特開昭64−49849号公報(従来例
1)に開示された自然循環釜式浴槽は、図9に示すよう
に、熱エネルギーを得て湯温を上昇させる熱交換器32
と、この熱交換器32で加熱された湯を浴槽本体31上
部に供給する上部循環路Aおよび浴槽本体31下部から
浴槽本体31内の湯を熱交換器32に供給する下部循環
路Bとを備え、浴槽本体31と熱交換器32とを接続す
る下部循環路Bに、浴槽本体31と熱交換器32とを接
続する上部循環路Aの断面積よりも広い断面積に形成さ
れ熱交換器32で得られた自然対流の流速を低下させる
フィルタ収容管路33を設け、このフィルタ収容管路3
3内に例えばへちまなどの植物繊維、多孔性セラミック
粒子、またはステンレスなどの錆の生じ難い金網等によ
り構成された第1フィルタ部材34および第2フィルタ
部材35からなるフィルタを配設したものである。
【0004】そして、浴槽本体31内の湯は、下部循環
路Bを構成するフィルタ収容管路33等を介して熱交換
器32に導かれ、熱交換器32で熱エネルギーを得て温
度上昇し、再び、熱交換器32から上部循環路Aを介し
て浴槽本体31内に供給される。この時、湯に含まれて
いる湯垢は浴槽本体31から通過穴を穿設した円板状の
化粧板36を通過し、第1フィルタ部材34を通過でき
ないもの、または、第1フィルタ部材34に付着するも
のはここで除去され、第1フィルタ部材34を通過した
ものは、第1フィルタ部材34を通過した直後にその流
速は低下し、第2フィルタ部材35を通過する前に沈降
して沈積除去される。そして、第2フィルタ部材35を
通過したものは、フィルタ収容管路33の接続口37か
ら送出されるまでに第2フィルタ部材35を通過した直
後にその流速が再び低下し、自然対流流速の低下によ
り、沈降して沈積除去される。
【0005】ついで、熱交換器32で加熱を停止した場
合は、第1フィルタ部材34および第2フィルタ部材3
5を通過する自然対流が徐々に停止し、第1フィルタ部
材34および第2フィルタ部材35に強制停止させられ
ていた湯垢は、化粧板36と第1フィルタ部材34との
間または第1フィルタ部材34と第2フィルタ部材35
との間に落下して沈降沈積される。そして、第1フィル
タ部材34および第2フィルタ部材35に湯垢等が蓄積
した場合は、フィルタ収容管路33から取り出し、清掃
を行う。
【0006】また、特開平5−212392号公報(従
来例2)に開示された浴槽用循環浄化装置は、制御部か
らの信号により、電動弁を全閉し、第1、第2、第3お
よび第4の電動3方弁を切替えて、浴槽から第1のポン
プ、第2の電動3方弁、フィルタろ過手段、第1の電動
3方弁およびドレン管へ流れる第1の洗浄管路を形成
し、この流動状態を所定時間行って、フィルタろ過手段
に付着していた湯垢やゴミを剥離させて湯とともにドレ
ン管から排出させる逆流洗浄を行うとともに、制御部か
らの信号により、電動弁を全閉し、第1、第2、第3お
よび第4の電動3方弁を切替えて、浴槽から第1のポン
プ、第2のポンプ、エジェクタ、第4の電動3方弁、生
物ろ過手段、第3の電動3方弁およびドレン管へ流れる
第2の洗浄管路を形成し、この流動状態を所定時間行っ
て、エジェクタからの供給される空気が混入された湯に
よるバブリング洗浄によって生物ろ過手段に付着してい
た湯垢やゴミを剥離させて湯とともにドレン管から排出
させる逆流洗浄を行うようにしたものである。
【0007】特開平5−49822号公報(従来例3)
に開示された浴湯の循環浄化装置は、障害棒を有し、麦
飯石等のろ材を収納したろ過筒を浴湯の循環流路に水平
に設け、このろ過筒を水平方向を軸として回転可能とし
たものである。
【0008】そして、通常浄化作用中においてはろ過筒
を静止状態にしておき、ろ材が目づまりしたときは、ろ
過筒を回転することによってろ材を相互に擦り合せてろ
材表面の洗浄を行い、洗浄水は廃水口から廃棄する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来例1
の自然循環釜式浴槽は、第1および第2フィルタ部材3
4,35に蓄積した汚れを洗浄する場合、フィルタ収容
管路33から第1および第2フィルタ部材34,35を
取り出して清掃を行っていたので、清掃時期がつかみに
くく、装着作業および清掃作業が面倒であるとともに、
第1および第2フィルタ部材34,35の内部に蓄積し
た汚れを取り除くには時間と労力を要しなければならな
いなど、不便であった。
【0010】また、従来例2の浴槽用循環浄化装置のフ
ィルタろ過手段および生物ろ過手段の洗浄、従来例3の
浴湯の循環浄化装置のろ過筒のろ材の洗浄は、逆流洗浄
または障害棒による撹拌およびろ過筒の回転による洗浄
によって自動的に行っているが、従来例2のようにバイ
オ浄化によるろ材を使用している場合などは、湯の汚れ
や微生物の代謝物がろ材の表面に粘着力を有して付着す
るため、単に逆流洗浄しただけでは十分な洗浄効果を得
ることができなかった。また、仮に逆流洗浄の流量を数
倍にしたり、または従来例3のように障害棒などの回転
棒を増やして撹拌を行っても、セラミック焼結体などの
フィルタ部材の場合には硬度が不足しているため、フィ
ルタ部材同士が擦り合うことによって微細粉が発生しや
すくなり、この微細粉が浴槽に送られて浴槽表面に付着
したり、フィルタ部材が磨耗してしまうなどの問題もあ
った。
【0011】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、汚れの蓄積したフィルタ部材を
簡単かつ容易に清浄化することのできる使い勝手の良い
浴用水循環浄化装置を提供することを目的としたもので
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明に係る浴用水循
環浄化装置は、浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用
ポンプと、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換
器と、活性炭を含む吸着剤が混入された高分子材料を体
積変化の大きい多孔質状に形成してなり、循環している
浴用水をろ過および浄化するフィルタ部材およびこのフ
ィルタ部材が収容され循環用ポンプと熱交換器との間に
連結されたフィルタ収容管路とを備えたものである。
【0013】また、この発明に係る浴用水循環浄化装置
は、循環用ポンプと、熱交換器と、活性炭を含む吸着剤
が混入された高分子材料を体積変化の大きい多孔質状に
形成してなり、循環している浴用水をろ過および浄化す
るフィルタ部材およびこのフィルタ部材が収容され循環
用ポンプと熱交換器との間に連結されたフィルタ収容管
路と、循環用ポンプとフィルタ収容管路との間に介装さ
れた流量検知手段と、フィルタ収容管路に連結され第1
の弁を有する排水管と、フィルタ収容管路と熱交換器と
の間に介装された第2の弁と、フィルタ収容管路に設け
られフィルタ部材の体積または形状を変化させるフィル
タ清浄手段とを備えたものである。
【0014】さらに、フィルタ清浄手段を、フィルタ部
材の一方の面に接触または結合されこのフィルタ部材を
保持し浴用水を流通させる押え部材と、押え部材を上下
方向に移動させる駆動部とによって構成し、流量検知手
段の検知結果に基づいて駆動部によりフィルタ部材を体
積変化させて清浄化するものである。
【0015】また、フィルタ清浄手段を、フィルタ部材
の一方の面に結合されこのフィルタ部材を保持し浴用水
を流通させる支持部材と、支持部材を正逆方向に回転さ
せる駆動部と、フィルタ部材の他方の面に結合されこの
フィルタ部材を保持し浴用水を流通させる保持板とによ
って構成し、流量検知手段の検知結果に基づいて駆動部
によりフィルタ部材を形状変化させて清浄化するもので
ある。
【0016】この発明に係る浴用水循環浄化装置は、フ
ィルタ清浄手段を、フィルタ部材の一方の面に接触また
は結合されこのフィルタ部材を保持し浴用水を流通させ
る押え部材と、押え部材を上下方向に移動させる駆動部
とによって構成するとともに、フィルタ部材を圧縮状態
でフィルタ収容管路に設置し、時間経過とともに駆動部
を駆動してフィルタ部材の体積を大きくし、最大限とな
ったときに駆動部によりフィルタ部材を体積変化させて
清浄化するものである。
【0017】また、フィルタ清浄手段を、フィルタ部材
の一方の面に接触または結合されこのフィルタ部材を保
持し浴用水を流通させる押え部材と、押え部材を上下方
向に移動させる駆動部とによって構成するとともに、フ
ィルタ部材を圧縮状態でフィルタ収容管路に設置し、流
量検知手段の検知結果に基づいて駆動部を駆動してフィ
ルタ部材の体積を大きくして流量をほぼ一定に保持し、
流量の低下に基づいて駆動部によりフィルタ部材を体積
変化させて清浄化するものである。
【0018】この発明に係る浴用水循環浄化装置は、循
環用ポンプと、熱交換器と、表面が多孔質状の球状プラ
スチックを積層してなり、循環している浴用水をろ過お
よび浄化するフィルタ部材およびこのフィルタ部材が収
容され循環用ポンプと熱交換器との間に連結されたフィ
ルタ収容管路とを備えたものである。
【0019】また、この発明に係る浴用水循環浄化装置
は、循環用ポンプと、熱交換器と、表面が多孔質状の球
状プラスチックを積層してなり、循環している浴用水を
ろ過および浄化するフィルタ部材およびこのフィルタ部
材が収容され循環用ポンプと熱交換器との間に連結され
たフィルタ収容管路と、循環用ポンプとフィルタ収容管
路との間に介装された流量検知手段と、フィルタ収容管
路に連結され第1の弁を有する排水管と、フィルタ収容
管路と熱交換器との間に介装された第2の弁とを備え、
流量検知手段の検知結果に基づいて循環用ポンプの出力
を増大させ、強制的に浴用水を排水させてフィルタ部材
を清浄化するものである。
【0020】さらに、球状プラスチックを中空に形成
し、中空部に繊維状プラスチックまたは粒状活性炭を含
む吸着剤を充填したものである。
【0021】
【作用】浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用ポンプ
を駆動すると、浴槽本体内の浴用水は、活性炭を含む吸
着剤が混入された高分子材料を体積変化の大きい多孔質
状に形成してなり、循環している浴用水をろ過および浄
化するフィルタ部材が収容されたフィルタ収容管路へ導
かれ、浴用水に混ざっている湯垢やゴミ等がフィルタ部
材を通過する間にろ過されるとともに、フィルタ部材の
微生物によって浄化され、熱交換器で熱エネルギーを得
て加熱されて、再び浴槽本体へ供給される。
【0022】そして、浴用水のろ過および浄化の繰り返
しによってフィルタ部材に蓄積したが汚れは、フィルタ
部材の圧縮または膨脹などによる体積変化によって剥が
され、清浄化される。
【0023】また、この発明に係る浴用水循環浄化装置
は、循環用ポンプと、熱交換器と、活性炭を含む吸着剤
が混入された高分子材料を体積変化の大きい多孔質状に
形成してなり、循環している浴用水をろ過および浄化す
るフィルタ部材およびこのフィルタ部材が収容され循環
用ポンプと熱交換器との間に連結されたフィルタ収容管
路と、循環用ポンプとフィルタ収容管路との間に介装さ
れた流量検知手段と、フィルタ収容管路に連結され第1
の弁を有する排水管と、フィルタ収容管路と熱交換器と
の間に介装された第2の弁と、フィルタ収容管路に設け
られフィルタ部材の体積または形状を変化させるフィル
タ清浄手段とを備えることにより、簡単な構造で自動的
にフィルタ部材を清浄化する。
【0024】さらに、フィルタ清浄手段を、フィルタ部
材の一方の面に接触または結合されこのフィルタ部材を
保持し浴用水を流通させる押え部材と、押え部材を上下
方向に移動させる駆動部とによって構成し、流量検知手
段の検知結果に基づいて駆動部によりフィルタ部材を体
積変化させて清浄化する、あるいは、フィルタ清浄手段
を、フィルタ部材の一方の面に結合されこのフィルタ部
材を保持し浴用水を流通させる支持部材と、支持部材を
正逆方向に回転させる駆動部と、フィルタ部材の他方の
面に結合されこのフィルタ部材を保持し浴用水を流通さ
せる保持板とによって構成し、流量検知手段の検知結果
に基づいて駆動部によりフィルタ部材を形状変化させて
清浄化することにより、自動的にフィルタ部材の清浄作
業が行われ、フィルタ部材の清浄時期を容易に判断して
確実にフィルタ部材を清浄化する。
【0025】この発明に係る浴用水循環浄化装置は、フ
ィルタ清浄手段を、フィルタ部材の一方の面に接触また
は結合されこのフィルタ部材を保持し浴用水を流通させ
る押え部材と、押え部材を上下方向に移動させる駆動部
とによって構成するとともに、フィルタ部材を圧縮状態
でフィルタ収容管路に設置し、時間経過とともに駆動部
を駆動してフィルタ部材の体積を大きくし、最大限とな
ったときに駆動部によりフィルタ部材を体積変化させて
清浄化することにより、定期的にフィルタ部材を清浄化
できる。
【0026】また、フィルタ清浄手段を、フィルタ部材
の一方の面に接触または結合されこのフィルタ部材を保
持し浴用水を流通させる押え部材と、押え部材を上下方
向に移動させる駆動部とによって構成するとともに、フ
ィルタ部材を圧縮状態でフィルタ収容管路に設置し、流
量検知手段の検知結果に基づいて駆動部を駆動してフィ
ルタ部材の体積を大きくして流量をほぼ一定に保持し、
流量の低下に基づいて駆動部によりフィルタ部材を体積
変化させて清浄化することにより、フィルタ部材の清浄
時期を確実に把握し、清浄効率が高められる。
【0027】この発明に係る浴用水循環浄化装置は、循
環用ポンプと、熱交換器と、表面が多孔質状の球状プラ
スチックを積層してなり、循環している浴用水をろ過お
よび浄化するフィルタ部材およびこのフィルタ部材が収
容され循環用ポンプと熱交換器との間に連結されたフィ
ルタ収容管路とを備えることにより、簡単な構造で浴用
水の循環浄化が行えるとともに、フィルタ部材の清浄化
も容易である。
【0028】また、この発明に係る浴用水循環浄化装置
は、循環用ポンプと、熱交換器と、表面が多孔質状の球
状プラスチックを積層してなり、循環している浴用水を
ろ過および浄化するフィルタ部材およびこのフィルタ部
材が収容され循環用ポンプと熱交換器との間に連結され
たフィルタ収容管路と、循環用ポンプとフィルタ収容管
路との間に介装された流量検知手段と、フィルタ収容管
路に連結され第1の弁を有する排水管と、フィルタ収容
管路と熱交換器との間に介装された第2の弁とを備え、
流量検知手段の検知結果に基づいて循環用ポンプの出力
を増大させ、強制的に浴用水を排水させてフィルタ部材
を清浄化することにより、フィルタ部材を簡単に清浄化
でき、また、清浄によるフィルタ部材からの微細粉等の
発生を防ぐ。
【0029】さらに、球状プラスチックを中空に形成
し、中空部に繊維状プラスチックまたは粒状活性炭を含
む吸着剤を充填することにより、フィルタ部材の清浄化
が容易であり、また、1つの球状プラスチックにおいて
表面の孔と吸着剤と2つの異なる浄化組織が形成され、
多様な微生物相の形成が可能となって浄化力が向上す
る。
【0030】
【実施例】
実施例1.図1はこの発明の第1の実施例の模式図であ
る。図において、1は例えばステンレス等の金属製浴
槽、ホーロー仕上げ浴槽、またはプラスチック製浴槽な
どからなる浴槽本体、2は浴槽本体1の近傍に設置され
たフィルタ収容管路で、内部に多孔質で体積変化の大き
いマット状のフィルタ部材3が着脱可能に収容されてい
る。そして、フィルタ部材3は、例えばスポンジ、ウレ
タンまたは活性炭などの吸着剤が混入されたポリプロピ
レンなどの高分子材料からなり、空間率を大きくして変
形しやすく、単位体積当たりの表面積を大きくして微生
物を保持しやすいように海綿状に形成されている。ま
た、フィルタ収容管路2内の下部にはフィルタ部材3を
保持し、かつ空間部Gを形成する保持板10が設けられ
ており、保持板10は例えば金網、格子板あるいは自転
車の車輪状の部材の如き水を流通させる部材により構成
されている。
【0031】4は連結管6,7を介して浴槽本体1上部
とフィルタ収容管路2との間に連結され、浴槽本体1か
らの浴用水を加熱する熱交換器、5は連結管8,9を介
して浴槽本体1下部とフィルタ収容管路2との間に連結
され、浴槽本体1の浴用水をフィルタ収容管路2側へ導
き、再び浴槽本体1へ戻すための循環用ポンプである。
なお、この実施例には図示していないが制御部が設けら
れており、この制御部は熱交換器4および循環用ポンプ
5の動作制御および浴用水の循環浄化の制御を行ってい
る。また、空間部Gはフィルタ収容管路2に流れ込んだ
浴用水の偏流を防いでいる。
【0032】このように構成したこの実施例において
は、まず、制御部により循環用ポンプ5を駆動して浴槽
本体1内の浴用水をフィルタ収容管路2側へ導く。そし
て、浴用水はフィルタ収容管路2を通って熱交換器4へ
流れ、熱交換器4で熱エネルギーを得て加熱されて、再
び浴槽本体1へ供給される。この時、浴槽本体1からの
浴用水には、湯垢やゴミ等が混ざっており、湯垢等はフ
ィルタ収容管路2内に設けられたフィルタ部材3を通過
する間にろ過されるとともに、フィルタ部材3の微生物
によって浄化され、この浄化された浴用水が熱交換器4
によって加熱されて浴槽本体1へ供給され、24時間浴
槽本体1内の浴用水を使用可能とする。
【0033】一方、フィルタ部材3は浴槽本体1の浴用
水のろ過および浄化を繰り返し行うことによって汚れや
微生物の代謝物が時間とともに蓄積され、フィルタ部材
3の目づまりによって浴用水の流量を低下させて浄化効
果を低下させる。この場合、フィルタ収容管路2からフ
ィルタ部材3を取り出し、例えば水中または湯垢などを
取り除く洗剤等が含まれた洗浄液中で、フィルタ部材3
を手などで握ったり緩めたりして体積変化させる。この
圧縮、膨脹による体積変化を数回または一定時間行うこ
とにより、フィルタ部材3内に洗浄液または水が浸透し
て蓄積した汚れ等が剥がれやすくなるとともに、剥がれ
た汚れ等を圧縮時の押圧によって洗浄液または水ととも
に押し出し、フィルタ部材3を清浄化する。なお、フィ
ルタ部材3の汚れ具合は、定期的に行ってもよく、また
フィルタ部材3または浴用水を目で見て清浄時期を判断
するようにしてもよい。
【0034】このように、フィルタ部材3を多孔質で体
積変化の大きい材料で構成したことにより、フィルタ部
材3を例えば手などによる圧縮、膨脹によって体積変化
させることにより、蓄積した汚れを容易に除去すること
ができ、清浄作業の簡単化および清浄効率を高めること
ができる。
【0035】実施例2.図2はこの発明の第2の実施例
の模式図である。図において、11は第1の実施例の連
結管8に設けられ、連結管8を流れる浴用水の流量を検
知する流量センサ、12はフィルタ収容管路2内のフィ
ルタ部材3を体積変化させて清浄化するフィルタ清浄手
段で、フィルタ部材3の上面に接合(接触または結合)
され例えば金属材料を網状、格子状または自転車の車輪
状に形成して浴用水を流通させ、かつフィルタ部材3を
保持する押え部材12aと、一端が押え部材12aのほ
ぼ中心部に接続された軸部12bと、軸部12bの他端
が接続され押え部材12aを上下方向に移動させるモー
タ13とから構成されている。14はフィルタ収容管路
2の上部に接続され第1の弁15を有する排水管、16
は連結管7に設けられた第2の弁である。
【0036】このように構成したこの実施例において
は、第1の弁15を閉じ、第2の弁16を開いた状態で
第1の実施例で説明した場合と同様に浴用水の循環浄化
を行う。そして、循環浄化中、流量センサ11によって
連結管8に流れる浴用水の流量の低下が検知された場合
は、フィルタ部材3に汚れ等が蓄積して目づまりを起こ
しているので、第2の弁16を閉じて第1の弁15を開
き、モータ13を駆動してフィルタ部材3の清浄を開始
する。
【0037】モータ13が駆動されると、フィルタ清浄
手段12の押え部材12aは下方へ移動してフィルタ部
材3を圧縮し、次に上方へ移動してフィルタ部材3を元
の状態に復元膨脹させる。そして、フィルタ清浄手段1
2によりフィルタ部材3の圧縮、膨脹を繰り返し行って
体積変化させると、フィルタ部材3に蓄積した汚れ等が
剥がれる。この時、循環用ポンプ5によってフィルタ収
容管路2内に次々と流れ込んでいる浴用水とともに、剥
がれた汚れ等が排水管14に流れ、排除される。
【0038】このように、流量センサ11によってフィ
ルタ収容管路2へ流れる浴用水の流量を検知し、その検
知結果に基づいてフィルタ部材3の汚れ具合を判断する
ことができるので便利であり、また、フィルタ部材3に
汚れが蓄積すると、フィルタ清浄手段12を上下に移動
させてフィルタ部材3を体積変化させ、自動的に清浄化
することができるので、清浄作業を容易にすることがで
きる。
【0039】実施例3.図3はこの発明の第3の実施例
の模式図で、この実施例は、第2の実施例のフィルタ部
材3を体積変化させて清浄化するフィルタ清浄手段12
に代えて、フィルタ部材3を形状変化させて清浄化する
フィルタ清浄手段17を設けたものである。そして、フ
ィルタ清浄手段17は、フィルタ部材3の下面に結合さ
れ例えば金属材料を網状、格子状または自転車の車輪状
に形成して浴用水を流通させ、かつフィルタ部材3を支
持する支持部材17aと、一端がフィルタ部材3のほぼ
中心部を貫通して支持部材17aのほぼ中心部に接続さ
れた軸部17bと、軸部17bの他端が接続され支持部
材17aを正逆方向に回転させるモータ18とから構成
されている。なお、フィルタ部材3の上面は、フィルタ
収容管路2の上方に設置され例えば金網、格子板あるい
は自転車の車輪状の部材の如きフィルタ部材3を保持し
水を流通させる保持板19に結合されている。
【0040】このように構成したこの実施例において
も、第2の実施例で説明した場合と同様に浴槽本体1内
の浴用水の循環浄化を行う。そして、流量センサ11に
よって浴用水の流量低下が検知された場合、第2の弁1
6を閉じて第1の弁15を開き、モータ18を駆動して
フィルタ部材3の清浄を開始する。
【0041】モータ18が駆動されると、フィルタ清浄
手段17の支持部材17aは正方向に回転してフィルタ
部材3を捩り、フィルタ部材3を形状変化させて蓄積し
た汚れ等を剥がす。そして、剥がれた汚れ等は浴槽本体
1からフィルタ収容管路2へ流れ込んできた浴用水とと
もに排水管14へ流れて排除される。また、支持部材1
7aがある程度回転すると、その回転方向が反転してフ
ィルタ部材3を反対方向に捩り、形状変化させながら蓄
積した汚れ等を剥がして取り除く。これを所定時間繰り
返し行って汚れを除去し、フィルタ部材3を清浄化す
る。
【0042】このように、フィルタ清浄手段17によっ
てフィルタ部材3を形状変化させることにより、フィル
タ部材3に蓄積した汚れ等を自動的に除去することがで
き、清浄作業を容易にすることができる。
【0043】なお、上述の実施例では、モータ18をフ
ィルタ収容管路2の上方に設け、このモータ18に接続
されたフィルタ清浄手段17の軸部17bを、フィルタ
部材3を貫通させて支持部材17aに接続した場合を示
したが、モータ18をフィルタ収容管路2の下方に設
け、軸部17bをフィルタ部材3を貫通させずに支持部
材17aに接続するようにしてもよい。
【0044】実施例4.図4はこの発明の第4の実施例
の模式図で、この実施例は、第2の実施例の流量センサ
11を省略し、フィルタ部材3を圧縮した状態、すなわ
ち、高さH1の状態でフィルタ収容管路2内に設け、時
間経過とともに第2の実施例のフィルタ清浄手段12の
モータ13を駆動してフィルタ部材3の体積を大きく
し、その体積が最大限の状態、すなわち、高さH2の状
態となったときにフィルタ清浄手段12によってフィル
タ部材3を体積変化させて清浄化するようにしたもので
ある。なお、この実施例ではフィルタ部材3の下面はフ
ィルタ収容管路2内に設置された保持板10に結合さ
れ、フィルタ部材3の上面はフィルタ清浄手段12の押
え部材12aに結合されている。
【0045】このように構成したこの実施例において
は、第1の弁15を閉じ、第2の弁16を開いた状態
で、第1の実施例で説明した場合と同様に浴槽本体1か
らの浴用水の循環浄化を行う。この時、フィルタ部材3
はフィルタ清浄手段12の押え部材12aよる力は加え
られていないが、高さH1の状態に圧縮されている。つ
いで、循環浄化の時間経過に伴ってフィルタ清浄手段1
2のモータ13を駆動して押え部材12aを上方に移動
させ、フィルタ部材3を徐々に引き伸ばしながら体積を
大きくしていく。そして、フィルタ部材3が高さH2の
状態になると、フィルタ清浄手段12は上方移動を停止
する。ついで、第1および第2の弁15,16の開閉を
切替え、第2の実施例で説明した場合と同様にフィルタ
清浄手段12の押え部材12aを上下方向に移動させて
フィルタ部材3を圧縮、膨脹による体積変化させ、フィ
ルタ部材3の清浄を行う。
【0046】清浄が終了すると、フィルタ清浄手段12
の押え部材12aを下方に移動してフィルタ部材3を元
の高さH1の状態に圧縮し、第1および第2の弁15,
16の開閉を切替えて、再び浴用水の循環浄化を行う。
このように、循環浄化の時間経過とともに連続的にフィ
ルタ清浄手段12を上方に移動させてフィルタ部材3の
体積を最大限まで大きくし、膨脹後、フィルタ部材3を
圧縮、膨脹による体積変化させて蓄積した汚れ等の清浄
化するようにしたので、定期的にかつ確実にフィルタ部
材3の清浄を行うことができて便利である。
【0047】実施例5.第5の実施例は、図4の破線に
示すように、第2の実施例の流量センサ11を連結管8
に設け、流量センサ11が検知する流量の検知結果に基
づいてフィルタ清浄手段12を駆動してフィルタ部材3
の体積を大きくして浴用水の流量をほぼ一定に保持し、
流量の低下に基づいてフィルタ清浄手段12によりフィ
ルタ部材を体積変化させて清浄化するようにしたもので
ある。
【0048】このように構成したことにより、第4の実
施例とほぼ同じ作用および効果が得られ、フィルタ部材
3の汚れ具合に対応してフィルタ部材3の体積を大きく
し、最大限まで大きく変化した後、フィルタ清浄手段1
2によって圧縮、膨脹による清浄が行われるので、フィ
ルタ部材3の清浄時期を確実に把握することができ、清
浄効率を高めることができる。
【0049】実施例6.図5はこの発明の第6の実施例
の模式図で、この実施例は、第2の実施例のフィルタ清
浄手段12を省略するとともに、フィルタ部材3に代え
て、図6に示すように、表面に多数の孔22が形成され
た球状プラスチック21を積層してフィルタ部材20を
形成し、フィルタ収容管路2内の下部に設けたものであ
る。
【0050】このように構成したこの実施例において
は、まず、第1の弁15を閉じ、第2の弁16を開いて
循環用ポンプ5を駆動し、浴槽本体1内の浴用水をフィ
ルタ収容管路2へ導く。ついで、フィルタ収容管路2に
送られた浴用水は、球状プラスチック21からなるフィ
ルタ部材20によって湯垢等をろ過および浄化されなが
ら通過し、熱交換器4へ送られる。そして、熱交換器4
によって熱エネルギーを得て加熱され、再び浴槽本体1
に供給される。
【0051】また、循環浄化中、流量センサ11によっ
て連結管8に流れる浴用水の流量低下が検知されると、
フィルタ部材20の球状プラスチック21の孔22など
に汚れ等が付着していると判断され、第2の弁16を閉
じて第1の弁15を開き、循環用ポンプ5の出力を増大
させて、強制的に浴用水をフィルタ収容管路2に送り排
水管14から排除させる。そして、フィルタ収容管路2
へ流れる浴用水の流量増加によって、図7に示すよう
に、フィルタ部材20の球状プラスチック21はフィル
タ収容管路2内で浮遊回転し、球状プラスチック21同
士の擦り合い、フィルタ収容管路2の内壁への衝突、ま
たはフィルタ収容管路2に流れ込んだ浴用水の水圧等に
よって球状プラスチック21の孔22などに付着してい
る汚れ等が剥がれ、浴用水とともに排水管14へ流れて
排除される。この球状プラスチック21の浮遊回転状態
を所定時間行い、フィルタ部材20を清浄化する。
【0052】清浄終了後、循環用ポンプ5の駆動を停止
すると、フィルタ部材20の球状プラスチック21は、
図5に示すように、フィルタ収容管路2内の下部に積層
され、浴用水の循環浄化可能状態となる。
【0053】このように、複数個の球状プラスチック2
1を積層したフィルタ部材20によって浴用水の循環浄
化を行っているので、簡単な構造で循環浄化を行うこと
ができ、コストの低減を計ることができる。また、フィ
ルタ部材20を清浄する場合、循環用ポンプ5の出力を
増大させて強制的に浴用水をフィルタ収容管路2に送
り、フィルタ部材20の球状プラスチック21を浮遊回
転させることによって清浄化するので、清浄作業が容易
であるとともに、球状プラスチック21同士が擦れ合っ
ても微細粉が発生しないので、浴槽本体1を汚したりフ
ィルタ部材20の磨耗等のおそれがない。
【0054】実施例7.図8はこの発明の第7の実施例
に係るフィルタ部材を構成する球状プラスチックの断面
図である。この実施例は、第6の実施例の多孔質の球状
プラスチック21を中空に形成し、中空部23に繊維状
プラスチックまたは粒状活性炭などの吸着剤を充填した
ものを、フィルタ収容管路2内に積層してフィルタ部材
20を構成したものである。
【0055】このように構成したことにより、第6の実
施例とほぼ同じ作用および効果が得られ、フィルタ部材
20を容易に清浄化することができる。また、多孔質の
球状プラスチック21の中空部23に吸着剤を充填した
ので、1つの球状プラスチック21において表面の孔2
2と吸着剤と2つの異なる浄化組織が形成され、多様な
微生物相の形成が可能となり、浄化力を向上させること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上のようにこの発明に係る浴用水循環
浄化装置は、浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用ポ
ンプと、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換器
と、活性炭を含む吸着剤が混入された高分子材料を体積
変化の大きい多孔質状に形成してなり、循環している浴
用水をろ過および浄化するフィルタ部材およびこのフィ
ルタ部材が収容され循環用ポンプと熱交換器との間に連
結されたフィルタ収容管路とを備えたので、フィルタ部
材を体積変化させるだけで清浄化することができ、清浄
作業が簡単で使い勝手の良い浴用水循環浄化装置化を得
ることができる。
【0057】また、この発明に係る浴用水循環浄化装置
は、循環用ポンプと、熱交換器と、活性炭を含む吸着剤
が混入された高分子材料を体積変化の大きい多孔質状に
形成してなり、循環している浴用水をろ過および浄化す
るフィルタ部材およびこのフィルタ部材が収容され循環
用ポンプと熱交換器との間に連結されたフィルタ収容管
路と、循環用ポンプとフィルタ収容管路との間に介装さ
れた流量検知手段と、フィルタ収容管路に連結され第1
の弁を有する排水管と、フィルタ収容管路と熱交換器と
の間に介装された第2の弁と、フィルタ収容管路に設け
られフィルタ部材の体積または形状を変化させるフィル
タ清浄手段とを備えたので、簡単な構造で清浄作業を自
動的にかつ容易に行うことができ、便利である。
【0058】さらに、フィルタ清浄手段を、フィルタ部
材の一方の面に接触または結合されこのフィルタ部材を
保持し浴用水を流通させる押え部材と、押え部材を上下
方向に移動させる駆動部とによって構成し、流量検知手
段の検知結果に基づいて駆動部によりフィルタ部材を体
積変化させて清浄化する、または、フィルタ清浄手段
を、フィルタ部材の一方の面に結合されこのフィルタ部
材を保持し浴用水を流通させる支持部材と、支持部材を
正逆方向に回転させる駆動部と、フィルタ部材の他方の
面に結合されこのフィルタ部材を保持し浴用水を流通さ
せる保持板とによって構成し、流量検知手段の検知結果
に基づいて駆動部によりフィルタ部材を形状変化させて
清浄化するので、フィルタ部材の清浄時期を容易に判断
して確実にフィルタ部材を清浄することができる。
【0059】この発明に係る浴用水循環浄化装置は、フ
ィルタ清浄手段を、フィルタ部材の一方の面に接触また
は結合されこのフィルタ部材を保持し浴用水を流通させ
る押え部材と、押え部材を上下方向に移動させる駆動部
とによって構成するとともに、フィルタ部材を圧縮状態
でフィルタ収容管路に設置し、時間経過とともに駆動部
を駆動してフィルタ部材の体積を大きくし、最大限とな
ったときに駆動部によりフィルタ部材を体積変化させて
清浄化するので、定期的にかつ確実にフィルタ部材の清
浄を行うことができて便利である。
【0060】また、フィルタ清浄手段を、フィルタ部材
の一方の面に接触または結合されこのフィルタ部材を保
持し浴用水を流通させる押え部材と、押え部材を上下方
向に移動させる駆動部とによって構成するとともに、フ
ィルタ部材を圧縮状態でフィルタ収容管路に設置し、流
量検知手段の検知結果に基づいて駆動部を駆動してフィ
ルタ部材の体積を大きくして流量をほぼ一定に保持し、
流量の低下に基づいて駆動部によりフィルタ部材を体積
変化させて清浄化するので、フィルタ部材の清浄時期を
確実に把握することができ、清浄効率を高めることがで
きる。
【0061】この発明に係る浴用水循環浄化装置は、循
環用ポンプと、熱交換器と、表面が多孔質状の球状プラ
スチックを積層してなり、循環している浴用水をろ過お
よび浄化するフィルタ部材およびこのフィルタ部材が収
容され循環用ポンプと熱交換器との間に連結されたフィ
ルタ収容管路とを備えたので、簡単な構造で浴用水の循
環浄化を行うことができ、コストの低減を計ることがで
きるとともに、容易にフィルタ部材を清浄化することが
できる。
【0062】また、この発明に係る浴用水循環浄化装置
は、循環用ポンプと、熱交換器と、表面が多孔質状の球
状プラスチックを積層してなり、循環している浴用水を
ろ過および浄化するフィルタ部材およびこのフィルタ部
材が収容され循環用ポンプと熱交換器との間に連結され
たフィルタ収容管路と、循環用ポンプとフィルタ収容管
路との間に介装された流量検知手段と、フィルタ収容管
路に連結され第1の弁を有する排水管と、フィルタ収容
管路と熱交換器との間に介装された第2の弁とを備え、
流量検知手段の検知結果に基づいて循環用ポンプの出力
を増大させ、強制的に浴用水を排水させてフィルタ部材
を清浄化するので、フィルタ部材を簡単に清浄すること
ができるとともに、球状プラスチック同士が擦れ合って
も微細粉が発生せず、浴槽本体を汚したりフィルタ部材
の磨耗等のおそれがない信頼性の高い浴用水循環浄化装
置を得ることができる。
【0063】さらに、球状プラスチックを中空に形成
し、中空部に繊維状プラスチックまたは粒状活性炭を含
む吸着剤を充填したので、フィルタ部材を容易に清浄化
できるとともに、1つの球状プラスチックにおいて表面
の孔と吸着剤と2つの異なる浄化組織が形成され、多様
な微生物相の形成が可能となり、浄化力を向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施例の模式図である。
【図2】 この発明の第2の実施例の模式図である。
【図3】 この発明の第3の実施例の模式図である。
【図4】 この発明の第4および第5の実施例の模式図
である。
【図5】 この発明の第6の実施例の模式図である。
【図6】 この発明の第6の実施例に係るフィルタ部材
を構成する球状プラスチックの拡大図である。
【図7】 この発明の第6の実施例の作用説明図であ
る。
【図8】 この発明の第7の実施例に係るフィルタ部材
を構成する球状プラスチックの断面図である。
【図9】 従来の浴用水循環浄化装置の模式図である。
【符号の説明】
1 浴槽本体、2 フィルタ収容管路、3,20 フィ
ルタ部材、4 熱交換器、5 循環用ポンプ、11 流
量センサ、12,17 フィルタ清浄手段、12a 押
え部材、12b,17b 軸部、13,18 モータ、
14 排水管、15 第1の弁、16 第2の弁、17
a 支持板、19 保持板、21 球状プラスチック、
22 孔、23 中空部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用
    ポンプと、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換
    器と、活性炭を含む吸着剤が混入された高分子材料を体
    積変化の大きい多孔質状に形成してなり、循環している
    浴用水をろ過および浄化するフィルタ部材および該フィ
    ルタ部材が収容され前記循環用ポンプと熱交換器との間
    に連結されたフィルタ収容管路とを備えたことを特徴と
    する浴用水循環浄化装置。
  2. 【請求項2】 浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用
    ポンプと、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換
    器と、活性炭を含む吸着剤が混入された高分子材料を体
    積変化の大きい多孔質状に形成してなり、循環している
    浴用水をろ過および浄化するフィルタ部材および該フィ
    ルタ部材が収容され前記循環用ポンプと熱交換器との間
    に連結されたフィルタ収容管路と、前記循環用ポンプと
    フィルタ収容管路との間に介装された流量検知手段と、
    前記フィルタ収容管路に連結され第1の弁を有する排水
    管と、前記フィルタ収容管路と熱交換器との間に介装さ
    れた第2の弁と、前記フィルタ収容管路に設けられ前記
    フィルタ部材の体積または形状を変化させるフィルタ清
    浄手段とを備えたことを特徴とする浴用水循環浄化装
    置。
  3. 【請求項3】 フィルタ清浄手段を、前記フィルタ部材
    の一方の面に接触または結合され該フィルタ部材を保持
    し浴用水を流通させる押え部材と、該押え部材を上下方
    向に移動させる駆動部とによって構成し、前記流量検知
    手段の検知結果に基づいて前記駆動部により前記フィル
    タ部材を体積変化させて清浄化することを特徴とする請
    求項2記載の浴用水循環浄化装置。
  4. 【請求項4】 フィルタ清浄手段を、前記フィルタ部材
    の一方の面に結合され該フィルタ部材を保持し浴用水を
    流通させる支持部材と、該支持部材を正逆方向に回転さ
    せる駆動部と、前記フィルタ部材の他方の面に結合され
    該フィルタ部材を保持し浴用水を流通させる保持板とに
    よって構成し、前記流量検知手段の検知結果に基づいて
    前記駆動部により前記フィルタ部材を形状変化させて清
    浄化することを特徴とする請求項2記載の浴用水循環浄
    化装置。
  5. 【請求項5】 フィルタ清浄手段を、前記フィルタ部材
    の一方の面に接触または結合され該フィルタ部材を保持
    し浴用水を流通させる押え部材と、該押え部材を上下方
    向に移動させる駆動部とによって構成するとともに、前
    記フィルタ部材を圧縮状態で前記フィルタ収容管路に設
    置し、時間経過とともに前記駆動部を駆動して前記フィ
    ルタ部材の体積を大きくし、最大限となったときに前記
    駆動部により前記フィルタ部材を体積変化させて清浄化
    することを特徴とする請求項2記載の浴用水循環浄化装
    置。
  6. 【請求項6】 フィルタ清浄手段を、前記フィルタ部材
    の一方の面に接触または結合され該フィルタ部材を保持
    し浴用水を流通させる押え部材と、該押え部材を上下方
    向に移動させる駆動部とによって構成するとともに、前
    記フィルタ部材を圧縮状態で前記フィルタ収容管路に設
    置し、前記流量検知手段の検知結果に基づいて前記駆動
    部を駆動してフィルタ部材の体積を大きくして流量をほ
    ぼ一定に保持し、流量の低下に基づいて前記駆動部によ
    り前記フィルタ部材を体積変化させて清浄化することを
    特徴とする請求項2記載の浴用水循環浄化装置。
  7. 【請求項7】 浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用
    ポンプと、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換
    器と、表面が多孔質状の球状プラスチックを積層してな
    り、循環している浴用水をろ過および浄化するフィルタ
    部材および該フィルタ部材が収容され前記循環用ポンプ
    と熱交換器との間に連結されたフィルタ収容管路とを備
    えたことを特徴とする浴用水循環浄化装置。
  8. 【請求項8】 浴槽本体内の浴用水を循環させる循環用
    ポンプと、熱エネルギーを得て浴用水を加熱する熱交換
    器と、表面が多孔質状の球状プラスチックを積層してな
    り、循環している浴用水をろ過および浄化するフィルタ
    部材および該フィルタ部材が収容され前記循環用ポンプ
    と熱交換器との間に連結されたフィルタ収容管路と、前
    記循環用ポンプとフィルタ収容管路との間に介装された
    流量検知手段と、前記フィルタ収容管路に連結され第1
    の弁を有する排水管と、前記フィルタ収容管路と熱交換
    器との間に介装された第2の弁とを備え、 前記流量検知手段の検知結果に基づいて前記循環用ポン
    プの出力を増大させ、強制的に浴用水を排水させて前記
    フィルタ部材を清浄化することを特徴とする浴用水循環
    浄化装置。
  9. 【請求項9】 球状プラスチックを中空に形成し、該中
    空部に繊維状プラスチックまたは粒状活性炭を含む吸着
    剤を充填したことを特徴とする請求項7または8記載の
    浴用水循環浄化装置。
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