JPH0474165B2 - - Google Patents

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JPH0474165B2
JPH0474165B2 JP58192645A JP19264583A JPH0474165B2 JP H0474165 B2 JPH0474165 B2 JP H0474165B2 JP 58192645 A JP58192645 A JP 58192645A JP 19264583 A JP19264583 A JP 19264583A JP H0474165 B2 JPH0474165 B2 JP H0474165B2
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bladder
release agent
film
agent film
vulcanization
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
  • Tyre Moulding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はタイヤ及び他のゴム物品の加硫成形方
法であつて、タイヤブランク(生タイヤ)を加硫
成形して得られるタイヤが加硫プレスのブラダー
に粘着するのを、架橋され、硬化され、しつかり
と固着された、化学作用によりブラダーに結合し
た弾性の離型剤フイルムの使用により防止する方
法に関する。
先行技術によれば、タイヤブランクを噴霧室に
置き、そこで該ブンクを機械的装置により回転せ
しめ回転しているブランクに噴霧ガンが導入さ
れ、それにより離型剤溶液を該ブランクに分配す
る。過剰噴霧は真空又は水層によつて除去され
る。続いて加硫プレス中でのブランクの加硫成形
がブラダー(加熱膜)によつて行なわれ、ブラダ
ーはタイヤブランクを加熱し、加硫を遂行し、そ
してタイヤを高圧で負型(negative shapes)に
押圧する作用をする(ドイツ公開3146053におけ
るこの方法の説明参照)。
加硫プレスにおいて使用されるブラダーはタイ
ヤ工場により工場自身の混合物を使用し工場自身
の考えに基づいて製造されそして加工される。そ
れは種々のゴム混合物から成りそしてその外側に
排気管を有し、これはブラダーが反る(cam−
bering)際に囲いこまれ得る空気を除去するため
に押圧され又はフライス盤にかけられる(milled
in)。加硫の間ブラダーは高圧及び高温(約20バ
ール及び20℃まで)にさらされる。標準自動車タ
イヤに対する加硫時間は9分乃至15分である。ブ
ラダーは約2倍に膨脹され、そしてこの負荷条件
下では、ブラダーの品質及び使用される加熱媒体
に依存して平均して300乃至600のタイヤを加硫す
ることができる。
タイヤ及び他のゴム物品のこの公知の加硫成形
方法の欠点は、特に、ブランクへの特にビード区
域の付近における離型剤溶媒の一様な導入が困難
な作業であることを及び設備及びタイヤ側面のよ
ごれを生じこのために追加の工程が必要となるこ
とにある。この汚れは離型剤溶液がブランクのた
めの握持腕にも到達し、そして更にその後の工程
においてしたたり落ちそれによりブランクを汚ご
すことにより起る。
前記加工プロセスにおいて使用される離型剤溶
液は好ましくは、シリコーン、中でも特にシリコ
ーンオイル又はシリコーンエマルジヨンを含有す
る。溶媒をベースとする離型剤溶液中でも水離型
剤溶液中でもシリコーンは滑り及び離型特性を相
当向上させる。しかしながら、シリコーンは部分
的に濃度依存性であるという公知欠点を有する。
公知方法の欠点の一部を回避するために、ドイ
ツ公開3146053において或る一の組成を有しそし
てシリコーンオイルを含有する滑剤(lubricant)
でブラダーを覆うことが提唱されている。この滑
剤は約100メツシユ乃至500メツシユの粒径を有す
るベントナイトクレー約10重量部乃至40重量部、
約40000m2/s、25℃乃至120000mm2/s,25℃の
点度を有するポリジメチルシロキサン約15重量部
乃至45重量部、約1500乃至2500の分子量を有する
ポリエチレングリコール及び/又はポリプロピレ
ングリコール約12乃至31重量部、ポリジメチルシ
ロキサン及びポリ(アルキレングリコール)のた
めの1種又それより多くの界面活性剤約10〜25重
量部及び場合により安定剤約4〜12重量部を含有
する。水中への乳化性を促進するためにポリジメ
チルシロキサンはヒドロキシル基を有することが
できる。ブラダーは、約500〜1500重量部の水を
含有する水性エマルジヨンの形態にあるこの滑剤
で覆われる。これはたとえば噴霧コーテイング及
びたとえば約20℃乃至110℃の温度で空気中での
蒸発による乾燥により行なわれる。そのように滑
剤層で覆われたブラダーは約6〜9タイヤ加硫サ
イクルに対して使用することができる。次いでブ
ラダーの接触外表面とタイヤの内側表面間の過度
の粘着が発生し、即ち、タイヤ成形及び加硫成形
の後ブラダーは該加硫成形されたタイヤに粘着し
従つて分離は困難であり、そして場合によりブラ
ダー及ぼ/又はタイヤの損傷に導く。その故に約
6〜9の加硫サイクルの後滑剤コーテイングは更
新されなければならない。実施例においては、ブ
ラダー上に施こされた水性エマルジヨンは65℃で
1分間の長さ乾燥されたことが述べられている。
コーテイングは4回のタイヤ加硫サイクル後に更
新されなければならない。1サイクルは1時間よ
り長く続く。
ドイツ公開3146053において提唱された法は離
型剤溶液によるタイヤブランクの処理に伴なう欠
点を回避するとしても、滑剤コーテイングは短時
間後に更新されなければならず、従つて加硫プレ
スはしばしば中断されなければならず、これはも
ちろん望ましくない生産中断に導くという大きな
欠点を他の欠点の他に有している。更にブラダー
上の滑剤コーテイングのかかる頻繁な取替えはや
はり加硫プレスのひどい汚れを生じるので実際に
は汚れの問題が移り変わるにすぎない。故に、こ
の方法は実際には実施することができない。
故に本発明の目的は先行技術の上記した欠点を
克服するのみならずドイツ公開3146053に従う方
法によつて克服されなかつた又はこれにより引起
こされた欠点も克服するタイヤの加硫成形方法を
提供することである。
本発明の他の目的は工程を節約するとともによ
り簡単に実施することもできるタイヤ及び他のゴ
ム物品の加硫成形方法を提供することである。
本発明の他の特定の目的は、長い寿命を有し、
好ましくは良好な離型効率と共に空気封入、しわ
寄り(creases)、押印(impressions)及び締め
つけられたビード(clamped beads)の如き欠点
を回避するのに十分な催滑作用を与え、そしてブ
ラダーの自然の寿命に相当する使用寿命を有する
永久コーテイングを有するブラダーを提供するこ
とである。
これらの目的及び他の目的は本発明の説明が進
行するにつれて明らかとなるであろう。
本発明は本明細書において説明しそして特許請
求の範囲に記載されたタイヤ及びゴム物品の加硫
成方法に関する。
本発明に従う方法は他のゴム物品に対しても使
用可能であるけれども、本発明は以下においてタ
イヤの加硫成形に関して説明される。
本発明は、加硫の際のタイヤの粘着が防止され
るようにブラダーの表面を変性するという考えに
基づいている。離型剤フイルムの催滑作用は、負
型に対応するタイヤの完全に満足すべき構造を保
証するために、ブラダーの反ついている間タイヤ
ブランクは正しい位置に滑べり及び/又はそこに
留まるような性質を持たねばならない。特にビー
ド区域に対しては、モールドにおけるブランクの
正しい位置は重要である。更に、ブラダーに施こ
された離型剤フイルムは、表面及び離型作用を実
質的に変ることなく加硫成形の期間中長時間前記
した応力に耐えることができなければならない。
ブラダー表面上の離型剤フイルムの付着力の減少
又はすり減り(rubbing down)を生じる該フイ
ルムの脆化もあつてはならない。
これらの要件を満足する離型剤フイルムは良好
な催滑及び離型作用を持たなければならず、そし
てブラダーの表面にしつかりと固着しなければな
らない。従つてドイツ公開3146053において提唱
された如く、混合物の形態ある滑剤層でのみブラ
ダーを覆うことは満足すべきものではない。何故
ならば、この層は数回のタイヤ加硫サイクル後損
傷され又ブラダー表面から完全に又は部分的に持
ち去られるからである。むしろ離型剤フイルムは
それがブラダー上にしつかりと固着されるように
化学作用によつて基体に接続される自己含有化合
物(self−contained compound)をベースとす
ることが必である。更に、離型剤フイルムは弾性
でなければならない。換言すれば、本発明に従う
離型剤フイルムはタイヤブランク表面と不活性
な、長期の好ましくは恒久的中間層の形態にある
ブラダーの表面との間の所望されない相互作用を
排除する離型剤コーテイングでなければならな
い。
これらの特性を有する離型剤フイルムは、水分
(好ましくは湿つた空気)の影響下に重合し、そ
れにより三次元架橋重合体を形成するシリコーン
化合物(シリコーンゴム)をベースとして製造す
ることができる。
本質的に、一般式 (式中、R1及びR2は同一又は相異なりそして
アルキル基、たとえばメチル又はエチル基及び/
又はアリール基、たとえばフエニル基である)の
単位を含有する、かかるシリコーン化合物は先行
技術から公知であり(たとえばドイツ特許
1286246参照)、そして商業的に入手可能である。
本発明の目的に対して、ポリジメチルシロキサン
の特に商業的に入手可能な混合物が好適であり、
水分の影響下に硬化するシリコーン化合物はそれ
らのより強い架橋により好ましい。通常の水分硬
化系はたとえば、酢酸及びアミン系であり、それ
においては水分の影響下に加水分解開裂により酢
酸又はアミンは遊離しそして同時に反応性Si−
OH基が形成され、これは架橋を引起す(たとえ
ばドイツ特許1286246、特に欄1の下部参照)。
この反応経過は下記反応(酢酸系)により例示
することができる: nは500〜2000程度であり、Acは−O−CO−
CH3を意味する。反応性OH−基の形成後、この
基はまだSi原子に結合したアセチル基と反応し、
かくして架橋を引起す。同時に酢酸は水分の影響
下に遊離し、従つて架橋が進行する。
対照的に、熱硬化系は、触媒の存在下に(たと
えば、第三級ブチルパーオキシド)且つ増加した
温度で重合に導く不飽和炭素炭素二重結合を有す
る未端置換基を通常含有する。しかしながら、水
硬化系と比較して大抵はより線状の、即ちより少
なく架橋した重合体が得られる。
必要な離型作用を有する離型剤フイルムを得る
ために、水分及び/又は熱の影響下に硬化する前
記したシリコーン化合物(シリコーンゴム)がシ
リコーン離型剤と共に使用される。これらは先行
技術から知られており、そして商業的に入手可能
である。これらの離型剤はシリコーン化合物であ
り、その構造は本質的には、式 (式中、R1及びR2は同一又は相異なりそして
アルキル基、たとえばメチル又はエチル基及び/
又はアリール基、たとえばフエニル基であり、
R3はOH又はアミン基を有するより長い側鎖を表
わす)に相当する。これらのより長い側鎖は離型
剤の疎水性を減じそしてそれらの湿潤性、接着性
及びコーテイング形成性も改良する。Rは通常
R1及びR2に相当するアルキル又はアリール基で
もある。n及びmの合計は通常50〜1200の程度に
ある。本発明の目的に対してたとえば疎水性を減
じる側鎖(R3)を有する上記式に相当するポリ
ジメチルシロキサン類は好適であることが見出さ
れた。
混合物として商業的に入手可能である前記した
シリコーン化合物(シリコーンゴム及びシリコー
ン離型剤)の混合物は有機溶媒中の溶液の形態で
ブラダーに施される。新しいそしてまだ取付けら
れていないブラダーは溶媒により最初完全に表面
を清浄にする。次いでシリコーン化合物溶液を浸
漬、噴霧、ブラツシング又は清掃(wiping on)
により施こす。かくして処理されたブラダーは水
分含有空気にさらされ、そして場合により反応の
速度を上げるため高められた温度にさらされる。
熱硬化性シリコーン化合物を使用する場合には、
高められた温度の使用で十分である。水分及び/
又は熱処理は離型剤フイルムをもたらし、これは
化学作用によつてブラダー表面にしつかりと接合
される。この方法において変性されたブラダーは
次いで慣用の方法において加硫プレスに導入され
る。完全に反応した離型剤フイルムの表面は非常
にきらきら光り(bright)、その結果、加硫され
たタイヤの内側はそのようになり、これは必ずし
も有利ではないので無機充填剤を添加してフイル
ムの表面構造をそれがつや消しされるように変性
することが可能である。更に、かくして得られた
表面粗化は反り期間中排気を助け、かくして特に
内側ライナ構造の付近においてエアポケツトの形
成が減少する。シリコーン化合物溶液中に安定に
導入され得る好適な充填剤は、たとえば、カオリ
ン、チヨーク、ロツクダスト、シリカ、カーボン
ブラツク及びグラフアイトである。特に好ましい
充填剤は疎水性にされたシリカである。充填の粒
径は一般に1〜200μmの範囲にある。必要な充填
品質は所望されるつや消しの程度及び被覆される
べきブラダーの特性、即ち十分な空気除去のため
に必要な粗さに本質的に依存する。かくして、古
いそして既に相当に粗面化されたブラダーの場合
には、充填剤を使用することは必要ではないこと
がある。何故ならば、ブラダーの表面特性、従つ
て既に施こされた離型剤フイルムの表面特性は十
分な排気を確保するからである。一般には充填剤
量を最小に減じることが望ましい。何故ならば、
充填剤の添加から殆んど常に水分の導入をもたら
し、これは水硬化性シリコーン化合物の早過ぎる
反応を引起こし結果として多少シリコーン化合物
の溶液の取扱いやすさ及び使用しやすさを損ない
そして後者を使用不可能にしやすい。
ブラダー上に離型剤フイルムを製造するために
使用されるべ溶液は一般にシリコーン化合物(シ
リコーンゴム+シリコーン離型剤)2〜50重量
%、有機溶媒30〜98重量%、及び充填剤0〜20重
量%を含有する。シリコーン化合物の選択はブラ
ダーに対してなされる要件に大きく依存する。か
くして自動車タイヤを製造するための加硫プレス
に使用されるブラダーは弾性離型剤フイルムを必
要とし、これは何らの損傷をこうむることなくブ
ラダーのすべての形状変化に適合する。これらの
場合に、ブラダー上に離型剤フイルムを製造する
ための溶液は、好ましはシリコーン化合物好まし
くは2〜30重量%、特に12〜18重量%、有機溶媒
50〜98重量%、好ましくは60〜80重量%及び充填
剤0〜20重量%、好ましくは1〜10重量%(実施
例1参照)を含有する。
離型剤フイルムの特性は催滑剤頂部層を施こす
ことにより離型剤フイルムを変性することにより
改良することができることが見出された。この目
的に対して、充填剤(有用な充填剤に関しては上
記参照)を含有する公知のコーテイング形成性シ
リコーン樹脂は好適である。本発明の方法に対し
ては特にシリコーン樹脂、たとえばOH基を有す
るジメチルポリシロキサン及び触媒による架橋
(重縮合)が有用であることが見出された。催滑
剤頂部層を施こすために、シリコーン樹脂10〜50
重量%、有機溶媒30〜90重量%及び充填剤0〜20
重量%(実施例2参照)を含有する溶液が使用さ
れる。低い応力を受けるブラダーの場合に、たと
えば自転車及びオートバイタイヤの製造に使用さ
れるブラダーの場合に、前記した如き相対的に薄
い離型剤フイルムをブラダーに対するプライマー
として施こし、次いでこのフイルムをコーテイン
グ形成性シリコーン樹脂をベースとする頂部層で
被覆することすら可能であり、頂部層は仕上げら
れた離型剤フイルムの大部分を形成する。この方
法はより多くラツカー状のそしてより低い弾性の
離型剤フイルムを生じ、上記した用途において満
足すべき結果を与える(実施例2参照)。
或いは、頂部層はそれが更に滑剤を含有するこ
とを除いて底部層と同じ材料から成ることができ
る。別法に従えば、滑剤は離型剤フイルム中に含
ませることができ、従つて頂部層は必要ではな
い。当業者には知られている適当な滑剤はなかで
も、シリコーン樹脂及びワツクス又は更にテフロ
ン粉末、テフロンデイスパージヨン、又テフロン
化ワツクス又はミネラルベース及びグラフアイト
及びカーボンブラツクを有する又はアクリルデイ
スパージヨン又は内部滑剤又はポリエチレンもし
くはポリプロピレンデイスパージヨン及びワツク
スと併用のシリコーン樹脂、たとえばOH−基及
び触媒による架橋を有するジメチルポリシロキサ
ン、シリコーンオイル、シリコーンゴムである。
本発明に従えば、特に好適な有機溶媒はガソリ
ン及びハロゲン化炭化水素、フライゲン
(Frigens)であり、特に好ましくはタイプ113フ
ライゲン(CClF2−CCl2F)である。しかしなが
ら、他の有機溶媒を使用して好結果を得ることも
できることは明らかである。その選択は使用され
るシリコーン化合物、加工及び貯蔵条件及び特に
安全規制に依存する。
離型剤フイルムの厚さも可変量であり、これは
個々の場合の特定の要に適合させる。フイルム厚
さは一般に5〜100μm、好ましくは20〜60μm(例
えば40μm)である。本発明に従う方法により行
なわれる試験は、相対的に薄いフイルムがより良
好な全体の特性を有することを示した。クロスカ
ツト排気みぞを有する相対的に薄いブラダーは排
気及び後排気に特に有利であることが証明され
た。好ましくは、ブラダーみぞはヘリボン模様
(herringbone pattern)、たとえば五角形構造の
形状を有する二重又は三重へリボン模様に似てい
る。
もはや十分に離型しない離型剤フイルムの修膳
は、加硫プレスにおいてなされ、ブラダーは100
〜150℃の温度を有する。これらの高い温度はシ
リコーン化合物の架橋反応の速度を高め、従つて
約10分乃至30分の反応時間後次の作業を行なうと
ができる。必要な時間は適用された離型剤フイル
ムの厚さに当然依存しそして特定の場合に所定の
条件に適合しなければならない。本発明に従う離
型剤フイルムの修膳を以下に述べる。
前記した作業方法に続いて、実際に自動車タイ
ヤ(ラジアルタイヤ)の製造における約30乃至75
及びそれより多くの加熱サイクル及び自転車及び
オートバイタイヤの製造における約200までの加
熱サイクルを行なうことができる。しかる後、先
行技術に対する大きな利点にもかかわらず、依然
として時間損失及びその結果としての生産損失を
招く再コーテイングが必要である。更に、プレス
における再コーテイングはタイヤモールド及びプ
レスの部品の汚れは回避できないこと及び再コー
テイングされるべきすべての区域を常に十分に処
理することができないという欠点を有する。前者
は再コーテイングが噴霧によつて行なわれるとき
特に認めることができ、後者はブラツシングにす
る再コーテイングにあてはまる。
故に、本発明の好ましい態様においては、ブラ
ダー上の離型剤フイルムは引き続いて幾つかの薄
い層を施こすことによつて製造される。更に、催
滑作用は1つ又はそれより多くの薄いコーテイン
グに滑剤を導入することによつて及び/又は滑剤
層を頂部層として施こすことにより改良すること
ができることが見出された。或る場合には中間層
として純粋な離型剤層を更に施こすのが有利であ
ることが証明された。充填剤の使用は通常不必要
である。
前記した如く、ブラダーの自然の寿命はブラダ
ーの特性及び使用される加熱媒体に依存して300
乃至600加硫加熱サイクルである。かくして、恒
久的コーテイングと考えることができる離型剤フ
イルムは、ブラダーを再コーテイングする必要な
く且つタイヤが離型剤を備える必要なく少なくと
も上記300乃至600加熱操作に耐えなければならな
い。かくして、加硫条件下にブラダーの基部材料
(通ブチルゴム)への優れた固着力を有しそして
300〜600のタイヤ(ブラダー及びプレスのタイプ
に依存して)を満足できるように加硫するのに必
要な離型及び催滑作用を有することが必要であ
る。
本発明の好ましい態様に従う前記した手段によ
つて、いくつかの薄いコーテイングの適用による
離型剤フイルムの製造並びに滑剤層を施こすこと
及び1種又はそれより多くの薄いコーテイングに
滑剤を導入することによる催滑作用の改良によつ
て、その寿命が少なくともブラダーの寿命に相当
する恒久的コーテイングを製造することが可能で
ある。更に、ブラダーの自然の寿命は、その内側
も離型剤フイルムを備えるならば長くすることが
できることが見出された。この内側コーテイング
は、明らかに内側洗浄における遅れ及び膜材料
(通常ブチルゴム)の脆化を導く。ブラダーの内
側及び外側コーテイングは硫黄の拡散を減じるこ
とも推測される。ブラダーの自然の寿命は本発明
に従う方法によつて概略20%又それより多く増加
される。内側コーテイングは、もちろん、本発明
の上記した始めの態様における利点を与える。
本発明に従えば、ブラダーの内側及び外側表面
は先ず溶媒によつて完全に清浄化される。清浄化
はブラダーからよごれ及びシリコーン残留物をな
くするために重要である。更に、もし溶媒が適当
に選択されるならば、加熱膜表面を膨潤すること
が可能であり、これは下記プライマーのより良好
な接着結合に導く。
洗浄にすぐ続いて製造されるべき離型剤フイル
ムの第1の薄いコーテイングを施こす。この目的
に対して、シリコーン化合物の希釈された溶液を
浸漬、噴霧、ブラツシング又はモツピングにより
施こす。周囲の温度で、コーテイングは約0.5〜
24時間好ましくは4〜12時間の硬化時間を持たね
ばならない。硬化が行なわれた後、次の非常に薄
いコーテイングが同じ方法で施こされる。これも
又硬化され続いて所望の総計コーテイング厚さに
達するまで前記した方法で更にコーテイングが施
こされる。溶媒を蒸発した後非常に薄いコーテイ
ングを得るために、離型剤の希い溶液を使用する
ことが重要である。各コーテイングの厚さは1μm
乃至20μm、好ましくは1μm乃至5μmである。通
常2〜10、好ましくは3〜6のコーテイングが施
こされ、その結果全コーテイング厚さは2〜
50μm好まくは5〜30μmである。適当な内側コー
テイングの場合に、少数のコーテイングを有しそ
してより小さい全コーテイング厚さを有すること
が明らに必要である。1μm乃至30μm、好ましく
は2〜10μmの全コーテイング厚さ1〜のコーテ
イングが適当であることが証明された。
離型剤フイルムの薄いコーテイングを製造する
ために、水分(好ましは湿つた空気)の影響下に
重合する前記したシリコーンゴムは特に好適であ
ることが証明された。好ましくはシリコーンゴム
及びシリコーン離型剤の商業的に入手可能な混合
物(上記参照)が使用される。しかしながら、前
記した2成分材料、即ち追加の硬化剤成分(パー
オキシド等)を有する材料を使用することが可能
である。本発明の最初に述べた態様に従つて作業
するとき(特に実施例1参照)、自動車タイヤに
好適な離型剤溶液と異なつて、既に述べた如く、
本発明の好ましい態様に従つて、より希い溶液を
使用することが必要である。もし、容量基準で
1:1乃至1:3の割合の有機溶媒による追加の
希釈が行なわれるならば、良好な結果が上記した
溶液によつて得られることが見出された。
離型剤フイルムの催滑作用を増加するために、
滑剤コーテイングは指示された通り、表面層とし
て使用することができる。更に、表面層が摩減す
る場合にも、所望の催滑作用を保証するために1
つ又はそれより多くの下にある基体層に滑剤を加
えることは有利であり得る。更に、離型剤フイル
ムの層間の中間層として純粋な離型剤を導入する
ことは時には有利である。これはシリコーン離型
剤の水性エマルジヨンをコーテイングされたブラ
ダーに施こしそして次に水を蒸発させることによ
りなされる。極端に厚い離型剤フイルムの場合
に、別法として純粋な離型剤層及びシリコーンゴ
ムとシリコーン離型剤の混合物から成る層を施こ
すような方法で操作することも可能である。適当
な滑剤及び滑剤に関して、前記説明を参照された
い。
本発明に従つて使用される離型剤フイルムは加
熱膜の永久コーテイングである、即ち正常条件下
では、修膳又は再コーテイングが必要であるけれ
ども、かかる再コーテイングは困難なしで実施す
ることができる。本発明に従えば、これはタイヤ
ブランクの内側をブラツシング又は噴霧により離
型剤フイルムを製造するために使用される溶液で
被覆される。十分な適当な量の材料を施こすこと
ができるためにより低い希釈率を使用することが
好ましい。このタイヤブランクはプレスにおいて
完全に正常な方法で処理され、離型剤ブランクか
らブラダーへと移され、そしてブラダー上に焼付
けされる。この加熱操作に続いて、膜は更に40〜
70加硫加熱操作に対して被覆されそして加硫され
たタイヤは十分に使用可能である。かくして製造
に対する中断はなく更にプレス及びタイヤモール
ドは汚されない。既に加硫したモールドタイヤに
よつてトランスフアーコーテイングを実施するこ
とも可能である。ブラダーは後者の中に置かれそ
してプレスを閉じることなく加熱される。このよ
うにして、離型剤コーテイングは該タイヤから膜
に移される。前記した移送コーテイングに対し
て、遅延化された材料(retarded material)が
使用されるならば、即ち、それに表面層のための
実施例2に使用された材料のいくらかが加えられ
ているたとえば実施例1に使用される材料が使用
されるならば特に有利である。これは再コーテイ
ングの催滑作用を同時に改善する。期限的に促進
された材料を使用する場合に、即ち、促進剤が高
められた温度で作用する材料に加えられるときよ
り良好な結果が得られる。このようにして、タイ
ヤブランク又は成形されたタイヤは被覆し、スト
ツクしておきそして必要なときに使用することが
できる。何故ならば硬化は加硫温度でのみ起こる
からである。
本発明の上記説明は、本発明に従う方法が基本
的にドイツ公開3146053において提唱された方法
とは異なることを証明する。ドイツ公開3146053
に従えば、滑剤はエマルジヨンの形態でブラダー
に施こされ、滑剤は限定された催滑作用及び離型
作用を有するいくつかの粗原料の混合物である。
この滑剤ブラダーの表面との化学作用を発生せず
そして主として摩擦力を減じるために純粋に物理
的原理に基づいて作用する。対照的に、本発明に
従う離型剤フイルムは化学的観点から化学的作用
によつてブラダーの表面しつかりと結合している
自己含有の架橋した化合物に基づいている。ドイ
ツ公開3146053に従う滑剤カバーは非弾性であり、
その結果コーテイングを施こす期間中ブラダーを
膨脹させる(expand)することが必要であり、
これは加硫プレスにおける作業を必要とするが、
本発明に従う離型剤フイルムは弾性であるので、
コーテイング操作期間中ブラダーを膨脹させるこ
とは必要ではなく、従つてブラダーは製造を中断
することなくプレスの外側で被覆することができ
そしてストツクにして貯蔵することができる。こ
れに関連して本発明に従う離型剤フイルムは0.1
〜0.3N/mm2の程度の弾性率及び10〜40程度のシ
ヨアーA硬度を有する。ドイツ公開3146053に従
う滑剤と本発明に従う離型剤との間の大きい差は
特に効率によつて明らかにされる、滑剤はブラダ
ー/タイヤブランク境界層における機械的移行
(mechani−cal shifting)及びその成分の拡散に
より加硫プロセス期間中速かに破壊されるが、化
合物と考えられなければならない本発明に従う離
型剤フイルムは実質的により長い寿命を有する。
ドイツ公開3146053に従つて6〜9の加熱操作が
可能であるが、700までの加熱操作が本発明特に、
本発明の好ましい態様に従つて達成されることが
でき、即ち、本発明に従う離型剤フイルムは少な
くともブラダーと同じ寿命を有する。良く知られ
た排気問題も又ドイツ公開3146053に従う方法と
は完全に異なつた様式で本発明に従つて解決され
る。ドイツ公開3146053に従えばベントナイトク
レーの様な顔料はブラダー及びタイヤブランク間
のスペーサーとして使用されるが、排気は永久コ
ーテイングの表面層における微孔性
(microporosity)によつて本発明に従つて生ぜ
しめられる。本発明に従つて滑性作用を有する粗
原料が離型剤フイルム中に導入されると、それら
はタイヤブランクと離型剤フイルム間の境界層に
おける摩擦力を減じる作用をして後者破壊から保
護する。
前記したプロセスは本発明の範囲内で多くの方
法で変えることができることを予期することは自
明である。かくして離型剤フイルムは、シリコー
ンゴム以外の重合体をベースとすることもでき、
ただし、これらはブラダーに十分に接着し(接着
促進剤を使用することにより可能である)そして
離型剤フイルムの耐久性を保証するのに加硫プレ
スにおける高い応力に対して十分に安定であるも
のとする。更に、離型剤フイルムのベース重合体
に導入された離型剤は他の離型剤により代替でき
る。離型剤フイルムのベース重合体が十分な離型
作用を有するとの条で離型剤を省くことができ
る、対応する変更が滑剤に関して可能である。
下記実施例により本発明を説明するが、これは
説明の目的でのみ与えられたものであり本発明を
限定することを意味しない。すべての場合に、特
記しない限りすべての部及び百分率は重量によ
る。
実施例 1 タイヤ工場において、加硫プレスブラダーをブ
ラシ塗り又は噴霧による塗布によつてガソリンを
ベースとする離型剤溶液で被覆した。離型剤溶液
は水分硬化性シリコーンゴム及び疎水性減少性側
鎖(上記参照)を有するポリジメチルシロキサン
の商業的に入手可能な混合物17重量%並びに充填
剤として岩石粉末10重量%を含有していた。次い
でブラダーを24時間空気中に貯蔵し、次いで慣用
の方法において加硫プレスに導入した。これらの
ブラダーは40〜75の加熱サイクルに用いることが
でき、その後離型剤フイルムを取替えねばならな
い。正常な作業サイクルにおいては30〜35のタイ
ヤが各シフトにおいて各プレスにおいて加硫され
る。プレスはタイヤ組立て(buildig)及び加硫
間で何ら処理することなくタイヤブランクを仕込
まれる。試験はプレスラインのブラダーをシフト
の始めに被覆することが可能でありそして有利で
あり、その結果シフト全体にわたり中断すること
なく作業することが可能である。修膳サイクルは
明らかに環境に適合されなければならない。
このようにして製造されたタイヤは次いで臨界
試験及びランニング試験に付されそして非常に良
好な結果を与えた。
実施例 2 自転車及びオートバイタイヤのための加硫プレ
スのブラダーをワイピングによつてプライマーで
処理した。プライマーは溶液が水分硬化性シリコ
ーン及びポリジメチルシロキサンの、充填剤なし
の混合物3重量%のみを含有していることを除い
て実施例1に従う離型剤溶液であつた。プライマ
ーの硬化後、ブラダーを、シリコーン35重量%及
び充填剤としてシリカ2重量%と含有するガソリ
ンをベースとする離型剤で処理した。シリコーン
ゴム物品は1%OH−基を有するジメチルポリシ
ロキサンであり、その触媒による架橋(重縮合)
は溶媒により抑制されそして該溶媒の蒸発後にの
み作用される触媒によつて起こつた。反応は周囲
の温度で24時間内で起こつた。温度を約150℃に
増加することによつて反応時間は約10分に減じる
ことができた。これらのブラダーは約15バールの
圧力及び約200℃の温度での200までの加硫操作を
行なうことを可能ならしめた。
実施例1及び2に記載の試験の場合に、離型剤
フイルムの適用に先立ち、新しいブラダーは好ま
しくはより良い固着及び排気を確実にするために
機械的に粗化された。離型剤フイルムの更新はプ
レスで行なわれ、その際ワイピング法が常に使用
される。約150℃における10〜20分の反応時間後
作業を続けることが可能であつた。
実施例 3 タイヤ製造工場において、4つのブラダーをガ
ソリン(100℃〜140℃沸騰範囲)を使用して内側
及び外側を完全に清浄にした。清浄にしたブラダ
ーを、水分硬化性シリコーンゴム及び疎水性を減
少する側鎖(上記参照)を有するポリジメチルシ
ロキサンの商業的に入手可能な混合物を17重量%
の量で含有しそして他にFrigen 113及び離型剤
溶液で被覆した。この離型剤溶液をガソリン(沸
点範囲100〜140℃)により1:1(容量/容量)
の割合で再び希釈した。プライミングはブラツシ
ングにより行なわれた。これに続いて0.5〜1時
間周囲温度で硬化し次いで更なるコーテイングを
前記した方法において施こした。すべての点で、
ブラダーは2つのコーテイングで内側を被覆しそ
して4つのコーテイングで外側を被覆した。ブラ
ダーを第2コーテイングに続いて一夜更に硬化さ
せ次いで更なるコーテイングを次の日に施こすだ
けで好ましいことが見出された。
ブラダーが4つのコーテイングを外側に備えそ
して後者が十分に硬化した後、表面層をブラシン
グにより施こした。この目的に対して、有機溶媒
中のシリコーン樹脂(実施例2における如き触媒
作用性架橋剤を伴なう1%CH−基を有するジメ
チルポリシロキサン)の溶液を使用した、固体含
有率は35%であつた。表面層は2〜3時間後手触
りでは乾燥している(hand−dry)が、24時間後
に硬化したに過ぎない。温度を130℃〜150℃に増
加することによつて表面層コーテイングは約5〜
10分に減じることができる。これに関連して表面
層を施こした後約150℃で約15分間加熱すること
は有利であることが見出された。
この処理に続いて、ブラダーは内側に2つのコ
ーテイングを、外側に4つのコーテイング及び表
面層を有していた。内側コーテイングの全コーテ
イング厚さは約2〜4μmでありそして外側コーテ
イングは約6〜12μmであつた。
2つのブラダーを各プレスに導入した。プレス
は加熱媒体として熱水を使用し(圧力約20バー
ル、温度約180℃)そして寸法175/14のラジアル
自動車タイヤを製造した。加硫時間は12分であつ
た。使用したブラダーの標準寿命は400加熱サイ
クルであつた。
もちろん、タイヤブランクはこれらの内側離型
剤で被覆されていなかつた。プレスは困難なく始
動しそしてブラダーは滑らかな表面を有し、約20
加熱サイクル後均一な灰白色青色を得る。くずタ
イヤ(waste tyres)はなかつた。
ブラダー1:ブランクがプレスに再仕込みされ
なかつたので350加熱サイクル後ブラダーは破損
する。破損ブラダーの場合に施こされたコーテイ
ングは外側も内側も外れていないことが見出され
た。かくしてコーテイングの固着は最適でありそ
して破損はそれとは全然関係がなかつた。
ブラダー2:460加熱サイクル後破壊したがコ
ーテイングは依然として欠点はなかつた。
ブラダー3:480加熱サイクル後破壊したが、
コーテイングは依然として満足すべきものであつ
た。
ブラダー4:512加熱サイクル後破壊したがコ
ーテイングは十分な能力があつた。
すべての加硫されたタイヤは十な品質でありそ
れぞれどれも捨てる必要はなかつた。
上記試験の結果は、本発明の方法は内側噴霧溶
液なしで且つブラダーが破損するまでブラダーを
再コーテイングすることなくタイヤ製造すること
を可能とする。タイヤの品質も改良された(良好
な表面、くずなし)。更に、ブラダーの自然の寿
命は約20%増加したが、これは内側コーテイング
に帰することができる。ブラダーは普通は内側か
らの熱水の洗出により脆くなる。洗出作用は内側
コーテイングによつて減少し又は妨害された。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 タイヤ及び他のゴム物品を加硫成形する方法
    であつてブラダーの助けにより、負型を高圧下に
    タイヤブランクにプレスしそして加硫を行ない、
    該ブラダーは加硫成形されたタイヤの粘着を防止
    するための滑剤を備えている方法において、加硫
    成形が行なわれる前に、架橋され、硬化され、し
    つかりと固着された、化学作用によつてブラダー
    に結合された弾性離型剤フイルムを該ブラダーが
    備えていること、そして該離型剤フイルムが、 a ブラダーの表面に該表面を膨潤させる溶媒を
    施こし、 b 水分及び/又は熱の作用下に重合するシリコ
    ーンゴム及びシリコーン離型剤の有機溶媒に溶
    解された混合物を、膨潤したブラダーの表面に
    施こし、 c 続いてそのように処理されたブラダーを水分
    を含有する空気及び又は熱にさらし、 d 離型剤フイルムが多くの薄い層から構成され
    るように工程b)及びc)を1回又はそれより
    多くの回繰返す、 ことによつて形成されたものである、ことを特徴
    とする方法。 2 更に充填剤を含有する溶液を施こすことを特
    徴とする特許請求の範囲第1項記載の方法。 3 上記離型剤フイルムに或いは1種又はそれよ
    り多くの離型剤フイルムの層に滑剤を加え及び/
    又は滑剤層の厚い層として施こすことを特徴とす
    る特許請求の範囲第1又2項に記載の方法。 4 コーテイング形成性の、架橋したシリコーン
    樹脂を厚い層として施すことを特徴とする特許請
    求の範囲第3項記載の方法。 5 中間層として滑剤層を更に施こすことを特徴
    とする特許請求の範囲第1〜4項の何れかに記載
    の方法。 6 全層厚さ5〜100μm、好ましくは20〜60μm
    を有する離型剤フイルムを該ブラダーが備えてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1〜5項の
    何れかに記載の方法。 7 ブラダーの内側にも離型剤フイルムを施こす
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1〜6項の何
    れかに記載の方法。 8 順次に多くの薄い層を施こすことによつてブ
    ラダーの内側に離型フイルムを製造することを特
    徴とする特許請求の範囲第7項記載の方法。 9 ブラダーの外側に2〜10層の好ましくは3〜
    6層の、そして内側に1〜5層の、1〜20μm、
    好ましくは1〜5μmの層厚さを有する薄い層を施
    こすことを特徴とする特許請求の範囲第1〜8項
    の何れかに記載の方法。 10 ブラダーの外側に全層厚さ2〜50μm、好
    ましくは5〜30μmの離型剤フイルムを、そして
    ブラダーの内側に全層厚さ1〜30μm、好ましく
    は2〜10μmの離型剤フイルムを施こすことを特
    徴とする特許請求の範囲第9項記載の方法。 11 ブラダーの外側に離型剤フイルムが損傷さ
    れる程多くの回数の加熱サイクルを行なつた後、
    タイヤブランク又は既に加硫された成形されたタ
    イヤを離型剤フイルムの製造に使用された材料で
    被覆し、次いで該材料をブラダー上に移すため及
    び材料を硬化するためにプレスにおいて普通に処
    理することにより再コーテイングを行なうことを
    特徴とする特許請求の範囲第1〜10項の何れか
    に記載の方法。 12 遅延され又は熱により促進される材料を使
    用することを特徴とする特許請求の範囲第11項
    記載の方法。 13 離型剤フイルムをブラダーの上に施こす前
    にブラダーの表面を溶媒によつて清浄化すること
    を特徴とする特許請求の範囲第1〜12項の何れ
    かに記載の方法。 14 ブラダーの助けにより負型を高圧下にタイ
    ヤブランクにプレスしそして加硫を行なうことに
    よつてタイヤ及び他のゴム物品を加硫成形する方
    法であつて、ブラダーの外側表面に該表面を膨潤
    させる溶媒を施こし、ブラダーの該膨潤された外
    側表面に、加硫成形が行なわれる前に、架橋さ
    れ、硬化され、しつかりと固着された、化学作用
    によつてブラダーに結合された弾性離型剤フイル
    ムのコーテイングを設け、そして少なくとも30サ
    イクルの加硫成形をブラダーへの離型剤フイルム
    の再コーテイングなしに行なうことから成る方法
    において、該コーテイングが、 a ブラダーの外側を水又は熱で硬化されるシリ
    コーンゴムとシリコーン離型剤との混合物の有
    機溶媒溶液でコーテイングし、 b コーテイングされた該混合物を水分又は熱に
    さらに硬化させる、 ことによつて形成されたものである、ことを特徴
    とする方法。 15 有機溶媒溶液が充填剤、滑剤又は両者を含
    むことを特徴とする特許請求の範囲第14項記載
    の方法。 16 有機溶媒溶液をブラダーの内側にも施こし
    て、そこに離型剤フイルムを設けることを特徴と
    する特許請求の範囲第14項記載の方法。 17 滑剤を硬化されたコーテイングの中に使用
    するか或いは工程(a)及び(b)によつて形成された硬
    化されたコーテイングの上に表面層として使用す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第14項記載
    の方法。 18 ブラダーの外側の離型剤フイルムの全層厚
    が5〜100μmであることを特徴とする特許請求の
    範囲第14項記載の方法。 19 ブラダーの外側の離型剤フイルムの全層厚
    が20〜60μmであることを特徴とする特許請求の
    範囲第18項記載の方法。 20 滑剤がコーテイングを形成する架橋された
    シリコン樹脂を含むことを特徴とする特許請求の
    範囲第17項記載の方法。 21 ブラダーの外側の離型剤フイルムを数回の
    薄いコーテイングによつて形成させることを特徴
    とする特許請求の範囲第14項記載の方法。 22 少なくとも300サイクルの加硫成形をブラ
    ダーへの離型剤フイルムの再コーテイングなしに
    行なうことを特徴とする特許請求の範囲第21項
    記載の方法。
JP58192645A 1982-10-16 1983-10-17 タイヤ及び他のゴム物品を成形及び加硫する方法 Granted JPS59106948A (ja)

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DE3238429 1982-10-16
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JPS59106948A JPS59106948A (ja) 1984-06-20
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