JPH0474063B2 - - Google Patents

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JPH0474063B2
JPH0474063B2 JP61284294A JP28429486A JPH0474063B2 JP H0474063 B2 JPH0474063 B2 JP H0474063B2 JP 61284294 A JP61284294 A JP 61284294A JP 28429486 A JP28429486 A JP 28429486A JP H0474063 B2 JPH0474063 B2 JP H0474063B2
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JP
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undercoat
paint
powder
coating
metal
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JP61284294A
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は金属塗装方法に関し、更に詳しくは優
れた立体的視感及び高級感等を呈する金属塗装方
法に関する。
(従来の技術) 従来の金属塗装方法としては、一般塗料による
塗装の外、静電塗装方式による塗装が行われてお
り、金属基体の保護と共に種々の装飾を金属表面
に与えている。
これらの金属塗装に立体的視感を与える方法と
しては、凹凸形状を塗膜面に与える方法と、金属
基体自体に凹凸形状を付与する方法が行われてい
る。
(発明が解決しようとしている問題点) 以上の如き従来の立体的視感を与える方法は、
物理的な方法である為、平板的であり、深みと陰
影のある高級感を有する立体的視感を与えること
が出来ないという問題がある。
従つて、金属基体上に深みと陰影があり、優れ
た立体的視感を与える金属塗装方法が要望されて
いる。
(問題点を解決する為の手段) 本発明は上述の如き従来技術の要望に応えるべ
く鋭意研究の結果、本発明を完成した。
即ち、本発明は、金属基体表面に遮蔽性下塗り
塗装を非導電性粉体塗料を用いて施し、該下塗り
塗装を溶融硬化させることなく、その表面に、雲
母と金属粉との組み合わせを除く粒子径が10〜
200μmの下塗り塗装の色相と異なる色相の肉眼
で識別可能な着色粒子を混合した厚みが20〜
100μmの透明上塗り塗装を使用する静電塗装方
式で施した後、下塗り層と上塗り層とを同時に溶
融固化させることを特徴とする金属塗装方法であ
る。
(好ましい実施態様) 次に本発明を本発明による塗装物の断面を図解
的に示す添付図面を参照して更に詳しく説明す
る。
第1図は本発明の金属塗装方法により形成され
た塗膜の断面を図解的に示す図である。
第1図示の如く本発明方法による塗膜は、金属
基体1の面に形成され、該金属基体1を隠蔽する
下塗り塗装膜2及び該下塗り塗装膜2上に形成さ
れた透明な上塗り塗装膜3からなるものであり、
この上塗り塗装膜3中には、肉眼で識別可能な粒
径を有する着色粒子4が浮いた状態で分散してい
ることを特徴とするものである。
上記の如き塗膜構成とすることによつて、金属
基体1は不透明な下塗り塗装膜2によつて隠蔽さ
れ、透明な上塗り塗装膜3中に粒径の大なる着色
粒子4が上記の下塗り塗装膜2をバツクグラウン
ドとして、浮遊している状態となつているので、
その外観は立体的視感を与えると共に、非常に奥
行のある深みと陰影のある装飾効果を呈するもの
である。
以上の如き構成の塗膜は次の如き本発明方法に
よつて好ましく形成される。
(1) 下塗り塗装 先ず、鉄、銅、鋼、アルミニウム等の金属基体
1の表面に下塗り塗装を行う。この下塗り塗装は
静電塗装方式に用いる非導電性粉体塗料を用いて
行う。
使用する粉体塗料は金属基体を隠蔽出来る様に
白色顔料、黒色顔料、有彩色顔料等により十分に
着色しておくのが好ましい。
(2) 上塗り塗装 上塗り塗装は粉体塗料を使用する静電塗装方式
にて行う。
一般に溶剤型塗料の場合には、液状であるので
その中に肉眼で識別可能な粒径の着色粒子を浮か
した状態で保持するのは必ずしも容易ではなく、
塗料中ではかきまぜ等によつてある程度は可能で
あるが、塗料後にまで粒子を塗膜中に浮かした状
態に保持するのは、粒子と塗料の比重の差を十分
に考えねばならないという問題がある。
これに対して粉体塗料の場合には成分が固体で
あるので、透明な粉体塗料粒子中に粒径の大なる
着色粒子が浮いた状態に保持することは非常に容
易であり、本発明の効果も容易に現すことが出来
る。
従つて、本発明では、下塗り塗装と上塗り塗装
の双方を粉体塗料により静電塗装方式で行い、且
つ粉体塗料による下塗り塗装を溶融固化する前
に、着色粒子を混合した透明な粉体塗料により静
電塗装方式で上塗り塗装を行い、最後に全体を溶
融固化して第1図示の如き構成の塗膜を形成す
る。
本発明で使用する粉体塗料自体は、エポキシ
系、ポリエステル系、塩化ビニル系、アクリル系
等いずれの従来公知の粉体塗料でもよく特に限定
されない。又、これらに添加する各種の添加剤等
も従来公知のいずれの添加剤でもよい。
本発明において上塗り塗装用の透明塗料中に分
散させる肉眼で識別可能な着色粒子とは、その粒
子が肉眼で識別出来る様に10〜200μm程度の粒
径を有するものであればよい。粒径があまりに細
かすぎると、一般の着色塗料と同様となり、あま
りに粗すぎると塗料の厚みより大となり、表面平
滑な塗膜を形成出来なくなるので好ましくない。
例えば、上記の粒径範囲に入る一般の有機又は無
機の顔料、パール顔料、金属粉や金属片顔料等も
使用することが出来る。又、上記の如き顔料で着
色された樹脂粒子、例えば、一般の樹脂の着色方
法によつて得られる着色樹脂や着色粉体塗料を上
記範囲の粒径にしたものも使用することが出来
る。
これらの着色樹脂粒子を使用する場合には、透
明な上塗り塗装用塗料の樹脂と同系統の樹脂でも
よいし、又、異なる系統のものでもよい。但し、
上塗り塗料が溶剤系の塗料である場合には、着色
粒子の樹脂と塗料の樹脂が同一であると、着色樹
脂粒子中の樹脂と塗料とが相溶して着色樹脂粒子
の肉眼による識別が困難となる場合が生じる。
しかしながら、上塗り塗料が粉体塗料である場
合には溶剤が存在しないので上記の如き問題は生
じないので、いずれの着色樹脂粒子も使用するこ
とが出来更に好ましい。
尚、これらの着色粒子はいずれの色相でもよい
が、下塗り塗料とは異なる色相であるのが好まし
い。
上記の着色粒子の透明上塗り塗料中への混合比
は、塗料100重量部当り、着色粒子1〜100重量
部、好ましくは3〜20重量部程度である。混合す
る方法自体は、単なる混合等、従来公知のいずれ
の技術を利用してもよい。
又、粉体塗料の溶融固化も、本発明においては
特別の条件を要せず、いずれも従来技術と同様で
よい。
下塗り塗料の厚みは金属基体を隠蔽出来る厚み
であればいずれでもよく、例えば1μm以上、好
ましくは5μm以上の厚みがあるば十分である。
一方、上塗り塗装はある程度以上の厚みがある
のが好ましく、あまりに薄すぎると本発明の所期
の目的である優れた立体的視感を現出することが
出来ず、従つて、約10μm以上、好ましくは約20
〜100μmの厚みが望ましい。
尚、上塗り塗料は透明であれば、淡色に着色さ
れたものでもよい。
(作用・効果) 以上の如き本発明によれば、下塗り塗料によつ
て金属基体が隠蔽されると共に、下塗り塗装が上
塗り塗装中に浮いた状態の着色粒子のバツクグラ
ウンドとなり、且つ上塗り塗装は透明であつて、
その中に下塗り塗装と色彩の異なる着色粒子が浮
いた状態で保持されている結果、非常に優れた立
体的視感を呈し、非常に奥行があり。陰影性や高
級感に富んだ装飾が実現された。
(実施例) 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明
する。尚、文中、部又は%とあるのは特に断りの
ない限り重量基準である。
実施例 1 チタンホワイト及びジスアゾイエロー顔料によ
り黄色に着色した熱硬化性ポリエステル粉体塗料
を静電塗装方式で鉄板上に35g/m2の割合で付着
させた。
次にその粉体層の表面に、透明な熱硬化性ポリ
エステル粉体塗料95部中に50〜200μmの粒度を
有する緑色粉体塗料(チタンホワイト及びシアニ
ングリーン顔料で着色された熱硬化性ポリエステ
ル粉体塗料)5部を加え、均一に混合した粉体塗
料を静電塗装方式により23g/m2の割合で再塗装
した。
その後全体を190℃で20分間加熱し粉体塗料層
を溶融固化させて塗装板を得た。
この塗装板は基本色であり、その基本色上に緑
色の水玉模様が立体的に浮いている視感を呈し、
非常に優れた立体感、奥行感及び高級感を示すも
のであつた。
実施例 2 実施例1における緑色粉体塗料粒子に代えて、
粒径が20〜60μmの偏光パール顔料を同量用い、
他は実施例1と同様にして塗装板を得た。この塗
装板は透明な上塗り塗装中に偏光パール顔料が浮
いた状態であり、優れた立体感と高級感を示すと
共に、塗膜を見る角度によつて様々のパール調を
呈するものであつた。
実施例 3〜5 実施例1における下塗り塗装及び上塗り塗装に
代えて下記第1表のものを使用し、他は、実施例
1と同様にして種々の立体感に優れた塗装板を得
た。
第 1 表 実施例 3 下塗り塗装…青色エポキシ粉体塗料 塗布量26g/m2 上塗り塗装…透明エポキシ粉体塗料95部とパール
顔料(粒径5〜60μm)5部 塗布量23g/m2 実施例 4 下塗り塗装…青色エポキシ粉体塗料 塗布量26g/m2 上塗り塗装…透明エポキシ粉体塗料95部とアルミ
ニウム粉(粒径5〜10μm)5部 塗布量25g/m2 実施例 5 下塗り塗装…黄色ポリエステル−エポキシ粉体塗
料 塗布量24g/m2 上塗り塗装…透明ポリエステル粉体塗料97部と黄
色着色アルミニウム薄片(粒径100〜
140μm)3部 塗布量24g/m2
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により得られる塗装物の断
面の1部を図解的に示す図である。 1……金属基体、2……下塗り塗装、3……上
塗り塗装、4……着色粒子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 金属基体表面に遮蔽性下塗り塗装を非導電性
    粉体塗料を用いて施し、該下塗り塗装を溶融硬化
    させることなく、その表面に、雲母と金属粉との
    組み合わせを除く粒子径が10〜200μmの下塗り
    塗装の色相と異なる色相の肉眼で識別可能な着色
    粒子を混合した厚みが20〜100μmの透明上塗り
    塗装を粉体塗料を使用する静電塗装方式で施した
    後、下塗り層と上塗り層とを同時に溶融固化させ
    ることを特徴とする金属塗装方法。
JP28429486A 1986-12-01 1986-12-01 金属塗装方法 Granted JPS63137773A (ja)

Priority Applications (1)

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JP28429486A JPS63137773A (ja) 1986-12-01 1986-12-01 金属塗装方法

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JP28429486A JPS63137773A (ja) 1986-12-01 1986-12-01 金属塗装方法

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Publication Number Publication Date
JPS63137773A JPS63137773A (ja) 1988-06-09
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JPS6295176A (ja) * 1985-10-18 1987-05-01 Hitachi Ltd 金属の塗装板

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