JPH0473097A - クリーニング溶剤用フィルターの洗浄方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この発明は主としてドライクリーニング溶剤用フィルタ
ーの洗浄方法とその装置に関する。

〈従来の技術〉 一般にドライクリーニングは衣服や素材の種類等によっ
て数種類の溶剤を使い分けており、これらの溶剤として
は例えば、１．１．１−トリクロルエタン、パークロル
エチレン、フッソ１１３、石油系等ノモノが使用されて
いる。このうちフッソ系のものは近時地球環境汚染等の
問題かあり使用削減の方向にあり、石油系のものは低コ
ストで使用後の焼却も容易である。これに対し発癌性が
問題とされて使用が抑制される方向にあるパークロルエ
チレンや、劣化及び加水分解によって塩酸系の劇物とな
る１、１．１−　トリクロルエタンは使用後の廃棄によ
り地下水汚染その他の環境問題を生じる危険がある。

一方、ドライクリーニング機には衣服の繊維屑や色素そ
の他を除去するためカーボン等の濾過材を用いたカート
リッジ式フィルターか付設されているが、上記環境問題
等に対応するため危険性のある液体成分を含浸している
フィルターは大気汚染や焼却炉の損傷を防ぐため液体成
分を除去した後に焼却処分されている。そしてこれらの
液体成分の除去には１２０〜１５０℃、　　１〜４　ｋ
ｇ／ｃｍ２前後の加熱蒸気を通して残存溶剤をフィルタ
ー及び濾過材より分離し、さらにこれを冷却することに
より比重差（溶剤比重１．６）によって溶剤と水を分離
回収した後、水の廃棄、溶剤の再蒸留を行い、再蒸留後
の水分の廃棄、溶剤の再利用を行う方法を採っていた。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかし上記方法では特にエタン系の溶剤は高温水蒸気に
よって加水分解されて塩酸系の劇薬となる他、パークロ
ルエチレンのように発癌物質を含む水溶液を多量に生じ
ることになり、その処理は厳しい規制の下に行われなけ
ればならなかった。

またエタン系の溶剤は水に対する溶解度が高いために蒸
気洗浄後の回収溶剤中に多量の水分が含まれるので、再
利用に当たってはこれらの水分を除去すべく再蒸留しな
ければ不便かあり、これらの水分中には高濃度の溶剤か
残存するのでその処理も慎重を期す必要があり、処理コ
ストも増大するという問題があった。

さらにスチームによるフィルター洗浄では、スチームが
高圧であるため洗浄後のスチームは、旦圧力を解放した
後に処理する必要かあり、この際の圧力ロスやガス漏れ
による危険を伴うほか、回収回路中にエアバックを設け
る必要かある等機構的にも不経済であった。さらにスチ
ーム加熱のため費やした多量のエネルギーに対して冷却
時には再度冷却のためのエネルギーを消費しなければな
らないという不経済を伴っていた。

〈課題を解決するための手段〉 上記問題点を解決するための本発明の方法は、使用済フ
ィルター１を加熱エアで洗浄し、該洗浄済エアを冷却す
ることにより空気と液体成分に分離し、液体成分を最終
処理又は再利用するとともに分離されたエアを再度加熱
して洗浄用エアとして再利用することを特徴としており
、さらにその方法に使用するための装置は、 フィルター１を収容し加熱気体を供給してフィルターを
洗浄する洗浄槽２と、該洗浄槽２に加熱気体を供給する
ためのヒーター１９と、上記洗浄槽２の気体を導いて冷
却するクーラー１１とを備えた装置において、前記ヒー
ター１９をエアを加熱するヒーターとし、クーラー１１
を洗浄槽内のフィルター洗浄後のエアを冷却することに
よりエア内に含まれる液体成分をエアより分離するクー
ラーとし、該クーラー１１の下流側を前記ヒーター１９
の上流側に接続してエアを再加熱し気液分離後のエアを
洗浄槽２で再利用する構造としたことを特徴としている
。

〈作　　用〉 密閉された洗浄槽２内に送り込まれた加熱エアは、フィ
ルター１に対して溶剤濾過方向と同方向で強制通風され
、フィルター１及びその濾材に含浸した溶剤を通風と高
温とにより蒸散させ、クーラー１１において冷却される
ことによって気液分離される。

クーラー１１で液化した溶剤、水等は別途回収されると
ともに液化しないエアはクーラー１１からヒーター１９
に送られ、再加熱されて再度洗浄槽に送られて装置内を
循環する。

く実　施　例〉 以下図示する実施例につき詳述すると、第１図は本発明
の装置の一実施例を示し、溶剤を外側から内側に通過さ
せることにより濾過するカートリッジ式の篭形をなすフ
ィルター１は、箱状の洗浄槽２の底部中央に設置された
固定ベース３上に着脱自在に載置固定され、上記洗浄槽
２の周壁には内部のフィルタ−１外周に向かって８０’
Ｃ位の加熱エアを所定の流量及び内圧で供給するノズル
４か開口しており、該ノズル４は槽外に設置したポンプ
６との間を送風管５で接続している。７は洗浄槽２内を
密閉する蓋である。

上記フィルター１は外層ｌａ側を濾過紙等の繊維質フィ
ルターとし、内層１ｂに活性炭を充填した筒型をなし、
固定ベース３上の中央に、パツキン２５を介して載置す
るとともに、その上面にはパツキン２５を介して固定用
ウェイト２４か載置されている。

固定ベース３内には、フィルター１内に透過しフィルタ
ー１の残留溶剤を分離除去した溶剤を含むエアを外部に
排出する排気管８の基端部が開口している。上記排気管
８の下流側には内部に水その他の冷媒を流通させている
冷却管９を配管しているクーラー１１（気液分離器）が
接続され、高温の洗浄エアは該クーラー１１内を通過す
る過程で内部に含んだ溶剤を凝結させ、凝結した溶剤は
液化されてクーラ−１１内底部に貯溜される。

１２はクーラー１１内で液化した溶剤をバルブ２６を開
いて廃液管１５で導いて貯溜する貯溜槽１２で、該貯溜
槽１２内では比重の高い溶剤１３か下層に沈み、溶剤中
に含まれる低比重の水１４が浮上して二層に分離される
。そして異なるレベルの吸入口をもつ二種類の取出管１
６．１７か貯溜槽１２内に挿入され、水と溶剤は分離し
て各別に取り出され、水は廃棄されるが、溶剤は取出後
回利用される。

他方クーラー１１内で液体成分を分離したエアは、スチ
ーム管１８によって内部に高温蒸気を循環させている密
閉容器からなるヒーター１９内の吸熱管２１を通過する
過程で再加熱され、ヒーター１９下流側に接続されたス
チーム給気管２２を通ってポンプ６に吸引され、８０°
Ｃ程度の加熱エアとして洗浄槽２に再循環する。

上記装置の使用に際し、フィルター１は溶剤の流通方向
と同一方向の高温エアの流れによって濾過材に残留する
溶剤を強制通風と高温乾燥によって蒸散除去し、クーラ
ー１１以下の作用によりエアと分離回収し、溶剤は蒸溜
することな（水分等の分離に再利用でき、洗浄エアも加
熱して循環再利用される。

フィルター１は所定時間で洗浄を終了すると次のフィル
ターと交換される。

〈発明の効果〉 以上の如く構成される本発明の方法及び装置によれば、
フィルター洗浄に蒸気を使用せず高温エアを使用するの
で溶剤が多量の廃棄水分中に残存することによる廃液処
理上の諸問題かなく、冷却回収後の溶剤を再蒸溜する必
要がなくなる。特にエタン系の溶剤にあっては蒸気洗浄
の場合のように加水分解による塩酸系の劇物の発生等が
殆どないという利点がある。また空気による強制通風及
び温風乾燥等の作用を伴うフィルター洗浄なので洗浄性
能も良く、回収溶剤の純度も高く廃棄水分の量も極めて
僅かなので、これらの再利用や最終処分も容易で低コス
ト化が可能となり且つ安全性も高くなる。その他本発明
の方法及び装置ではフィルター洗浄エアは使用済後回浄
化及び再加熱して循環させるので、仮に浄化後のエアに
若干の溶剤等を含んでいても外部に放出されることなく
残留溶剤による大気その他の環境汚染の危険がない。

その他本発明によればエアを加熱冷却するので水蒸気処
理の場合に比してエネルギーロスが少ないばかりでなく
、装置そのものも低圧用のものにできるので機構か簡単
で耐圧用のものと比べて低コストであるほか、管理も容
易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一実施例を示す配管説明図であ
る。 １：フィルター　　　２：洗浄槽 ３：固定ベース　　　６　ポンプ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）使用済フィルター（１）を加熱エアで洗浄し、該洗
   浄済エアを冷却することにより空気とフィルター（１）
   より除去した液体成分とに分離し、液体成分を最終処理
   又は再利用するとともに分離されたエアを再度加熱して
   洗浄用エアとして再利用するクリーニング溶剤用フィル
   ターの洗浄方法。 ２）フィルター（１）を収容し加熱気体を供給してフィ
   ルターを洗浄する洗浄槽（２）と、該洗浄槽（２）に加
   熱気体を供給するためのヒーター（１９）と、上記洗浄
   槽（２）の気体を導いて冷却するクーラー（１１）とを
   備えた装置において、前記ヒーター（１９）をエアを加
   熱するヒーターとし、クーラ−（１１）を洗浄槽内のフ
   ィルター洗浄後のエアを冷却することにより洗浄済エア
   内に含まれる液体成分をエアより分離するクーラーとし
   、該クーラー（１１）の下流側を前記ヒーター（１９）
   の上流側に接続してエアを再加熱し気液分離後のエアを
   洗浄槽２で再利用する構造としたクリーニング溶剤用フ
   ィルターの洗浄装置。