JPH0473052A - 毛髪径測定方法と測定装置および測定用サンプル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、毛髪の直径を測定するための毛髪径測定方法
と装置並びに毛髪径の測定に用いることのできる測定用
サンプルに関する。

毛髪径の測定は育毛剤の効果あるいは禿の進行具合の客
観的な指標を得るために行なわれる。

〔従来の技術〕 従来、毛髪径の測定方法としては、マイクロメータを用
いて１本１本直接毛髪の径を測定する方法、および顕微
鏡で拡大してとらえ、視野内の目盛を使用して測定する
方法があった。

また通常、測定用の毛髪サンプルは１本１本引き抜いて
採取されるかあるいはブラッシングすることで抜けたも
のが採取される。

〔発明が解決しようとする課題〕

マイクロメータあるいは顕微鏡を用いて毛髪径を測定す
る過程は極めて煩雑であり、そのため大量の毛髪サンプ
ルを再現性良く能率的に測定するのに通さないという問
題があった。

したがって本発明の目的は、迅速に、簡単に、そして再
現性良く毛髪径の測定をすることの可能な毛髪径測定方
法およびその方法に用いる毛髪径測定装置、並びにその
方法に用いることのできる保存性、取扱い容易性および
測定容易性に優れた測定用サンプルを提供することにあ
る。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の測定用サンプルは、白色基材と、該白色基材上
に付着された粘着手段と、該粘着手段を介して該白色基
材上に粘着された複数の毛髪とを具備することを特徴と
するものである。

前記複数の毛髪は所定面積内の毛髪をすべて採取したも
のであることが好適である。

第１図は本発明の毛髪径測定装置の原理構成を表わす図
である。図において、本装置は前述の測定用サンプル１
０に具備される前記複数の毛髪１１の少なくとも一部を
撮像して画像信号を出力する撮像手段１２と、該画像信
号を２値化して２値画像を形成する２値化手段１４と、
該２値化手段１４が形成した２値画像と、少なくとも１
本の直線画像を有する２値画像１６との論理積を演算し
て少なくとも１本の線分画像を有する２値画像を形成す
る論理積演算手段１８と、該論理積演算手段１８が形成
した２値画像内の１つの線分画像に属する画素の数を計
数して毛髪径の値を算出する毛髪径算出手段２０とを具
備することを特徴とするものである。

この毛髪径測定装置は、前記２値化手段１４が形成した
２値画像内の毛髪の向きと前記２値画像１６内の直線画
像の向きとのなす角度を検知し、該検知された角度に応
じて前記毛髪径算出手段２０が算出した毛髪径の値を補
正する角度補正手段２２をさらに具備することが好適で
ある。

本発明の毛髪径測定方法は、前述の測定用サンプルに具
備される前記複数の毛髪の少な（とも−部を撮像して画
像信号を形成し、該画像信号を２値化して２値画像を形
成し、該画像信号を２値化して形成された２値画像と、
少なくとも１本の直線画像を有する２値画像との論理積
を演算して少なくとも１本の線分画像を有する２値画像
を形成し該線分画像に属する画素の数を計数して毛髪径
の値を算出する各段階を具備することを特徴とするもの
である。

この毛髪径測定方法は、前記画像信号を２値化して形成
された２値画像内の毛髪の向きと前記直線画像の向きと
のなす角度を検知し、該検知された角度に応じて前記毛
髪径の値を補正する各段階をさらに具備することが好適
である。

〔作　用〕

前述の測定用サンプルにおいて、毛髪を白色基材上に粘
着することにより毛髪サンプルの半永久的な保存が可能
となり、サンプルの取扱および測定が容易となり、各毛
髪が順番に貼り付けであるのでその所在が明確になって
再現性に優れている。

前述の毛髪径測定方法において、２値画像内の毛髪の画
像と直線画像とが実質的に直交しておれば両者の論理積
によって形成された線分画像の長さ、すなわち、それに
属する画素の数が毛髪径値に対応する。これらの過程は
前述の毛髪径測定装置においてほぼ自動的に達成するこ
とができ、迅速で簡単で再現性の良い測定が実現される
。

また、毛髪・の画像と直線画像とのなす角度を検知して
補正するようにすれば、両者を完全に直交させる必要が
なくなり、測定がさらに簡単化される。

〔実施例〕

第２図は本発明に係る測定用サンプルの調製方法と測定
用サンプルの一例を説明するための図である。（ｃ）ｍ
は測定用サンプル１０の平面図、（ｄ）＠はその拡大断
面図である。

頭部１３のうち、１５で表わす所定個所の部分の毛５ｔ
１１をＩＣｌ１１にわたって毛割しく（ａ　）　ｌ）　
、２００メツシユのフィルタ付吸引器で採取する（（ｂ
）ａ）。

採取した毛髪１１は白紙１００上に貼り付けられその上
全体に透明シート１０４がかふせられる。毛髪１１の白
紙１００上への貼り付けは両面テープ１０２を介して行
なわれるか、または白紙１００上に塗布された粘着剤に
よって粘着される。

所定個所の毛髪を所定の面積にわたって産毛を含んです
べて採取するため、採取部位が特定されるとともに再現
性の良いデータが得られる。

このように調製された測定用サンプルは半永久的な保存
が可能であり、取扱いが容易であり、後に述べるように
毛髪径の測定を容易に行なうことができるが、毛髪のそ
の他の特性、例えば毛髪の長さ、白髪の割合、産毛の割
合等の特性の測定も容易に行なうことができる。

第３図はこの測定用サンプルを用いて毛髪径を測定する
ための毛髪径測定装置の構成の一例を表わす図である。

カメラ１２０は拡大レンズとＣＣＤ素子を内蔵し、測定
用サンプル１０の毛髪１１を所定の倍率で拡大してとら
え、通常のテレビカメラと同様な電気信号を出力する。

コントローラ１２２はカメラ１２０からの信号を入力し
、モニタテレビ１２４および画像解析装置２００へ画像
信号を送出する。モニタテレビ１２４はカメラ１２０で
とらえた画像をリアルタイムで表示し、カメラ１２０の
位置を適切に調節する助けとなるものである。

画像解析装置２００はＣＰＵ、メモリおよび入出力イン
ターフェース等を備えたコンピュータであり、特に画像
処理用として画像メモリ、画像処理プロセッサを備えて
いる。メモリ内に格納されたプログラムに従って、ＣＰ
Ｕが所定の動作を行なうことにより、前述した２値化手
段１４、論理積演算手段１８、毛髪径算出手段２０、お
よび角度補正手段２２の機能が実現される。画像解析装
置２００に接続されたデイスプレィ２０２は、画像処理
の過程をモニタし、必要に応じて対話的な処理を行なう
ために使用される。

第４図は第３図に示した毛髪径測定装置において行なわ
れる毛髪径の測定の過程を説明するための図である。第
３図および第４図を参照して本発明の毛髪径測定方法の
一実施例を説明する。

まず、カメラ１２０で測定用サンプル１０上の毛髪１１
を撮影し、モニタテレビ１２４でその画像を見ながら１
本の毛髪が画面の中央に垂直方向に伸びて映されるよう
にカメラ１２０の位置を調節する。位置が適切に調節さ
れたら画像解析装置２００に接続されたキーボード２０
４またはマウス２０６上のスイッチを操作して静止画像
とする。この画像は濃度に対応するディジタル値を持つ
画素の集まりからなっており、この画像に対して適切な
闇値を定めて第４図（ａ）欄に示す２値画像を得る。図
中ハツチングを施した部分は毛髪の像に対応し、その領
域の画素は論理“１”′の値を持つ、それ以外の領域の
画素は論理“０”の値を持つ。

次にこの２値画像と（ｂ）欄で示す２値画像との各画素
の論理積が演算され、（Ｃ）ａに示す２値画像が得られ
る。（ｂ）＠に示す２値画像は等間隔の水平な５本の直
線を有しており、各直線上の画素は論理°“１パの値を
持ち、その他の画素は論理“０”の値を持つ。したがっ
て、論理積の結果は（ｃ）ＩＭに示すように５本の線分
を有する画像となり、各線分の長さが画面上の毛髪の水
平方向の幅と一致する。（ｄ）ａに示すように、この５
本の線分のうち、予め定められた１本の線分が自動的に
選択され、その線分に属する画素の数が数えられる。こ
の数は画面上の毛髪の水平方向の幅に対応するので、こ
の値にカメラ１２０の倍率を見込んだ係数が乗じられ、
毛髪径の値が決定される。

カメラ１２０の位置の調節の過程で毛髪を画面上に完全
に垂直にすることができれば前述の値は補正する必要は
ないが、完全に垂直にすることば実際上困難であり、ま
た、以下に説明する角度補正を行なえばその必要もない
。

第５図はこの角度補正の過程を説明するための図である
。第４図の（ａ）欄と同様にハツチングを施した部分が
毛髪の画像である。ハツチングを施した部分とその他の
部分との境界となる２本の線は互いに平行な直線である
ものとみなし、図に示すような２つの三角形ａｂｃおよ
びＡＢＣを考えると両者は相似であるので、補正前の毛
髪径ＡＢは次式により補正後の毛髪径ττに補正される
。

ｂ 画像上に汚れ等があって、第４図（ａ）ａに示すような
鮮明な２値画像が得られない場合がある。

これは、モニタテレビ２０２上の２値画像を見て知るか
あるいは５本の線分の長さの標準偏差を演算し、この値
と所定値とを比較することによって知ることができる。

この場合には、オペレータが第４図（Ｃ）＠の５本の線
分から適切な１本を選択する。

また、白髪のような色の薄い毛髪の場合にはノイズのな
い２値画像を得ることは困難である。この場合には、２
値化する前の画像をモニタテレビ２０２上に表示させ、
同時にカーソルを表示させて対話的に毛髪径の値を測定
する。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明によれば、毛髪径を再現性良
く、迅速かつ容易に実現することのできる毛髪径測定方
法と測定数並びにそのために使用される測定用サンプル
が提供される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の毛髪径測定装置の原理構成を表わす図
、 第２図は本発明の毛髪径測定方法に使用する測定用サン
プルおよびその調製過程を説明するための図、 第３図は本発明の毛髪径測定装置の一実施例を表わす図
、 第４図は本発明の毛髪径測定方法を説明するための図、 第５図は毛髪径の角度補正を説明するための図。 図において、 １０・・・測定用サンプル、　　１１・・・毛髪、１２
０・・・カメラ、 １２４　、２０２・・・モニタテレビ、２００・・・画
像解析装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、白色基材（１００）と、 該白色基材上に付着された粘着手段（１０２）と、該粘
   着手段（１０２）を介して該白色基材（１００）上に粘
   着された複数の毛髪（１１）とを具備することを特徴と
   する測定用サンプル、 ２、前記複数の毛髪（１１）は所定面積内の毛髪をすべ
   て採取したものである請求項１記載の測定用サンプル。 ３、請求項１または２記載の測定用サンプル（１０）に
   具備される前記複数の毛髪（１１）の少なくとも一部を
   撮像して画像信号を出力する撮像手段（１２）と、 該画像信号を２値化して２値画像を形成する２値化手段
   （１４）と、 該２値化手段（１４）が形成した２値画像と、少なくと
   も１本の直線画像を有する２値画像（１６）との論理積
   を演算して少なくとも１本の線分画像を有する２値画像
   を形成する論理積演算手段（１８）と、 該論理積演算手段（１８）が形成した２値画像内の１つ
   の線分画像に属する画素の数を計数して毛髪径の値を算
   出する毛髪径算出手段（２０）とを具備することを特徴
   とする毛髪径測定装置。 ４、前記２値化手段（１４）が形成した２値画像内の毛
   髪の向きと前記２値画像（１６）内の直線画像の向きと
   のなす角度を検知し、該検知された角度に応じて前記毛
   髪径算出手段（２０）が算出した毛髪径の値を補正する
   角度補正手段（２２）をさらに具備する請求項３記載の
   毛髪径測定装置。 ５、請求項１または２記載の測定用サンプルに具備され
   る前記複数の毛髪の少なくとも一部を撮像して画像信号
   を形成し、 該画像信号を２値化して２値画像を形成し、該画像信号
   を２値化して形成された２値画像と、少なくとも１本の
   直線画像を有する２値画像との論理積を演算して少なく
   とも１本の線分画像を有する２値画像を形成し、 該線分画像に属する画素の数を計数して毛髪径の値を算
   出する各段階を具備することを特徴とする毛髪径測定方
   法。 ６、前記画像信号を２値化して形成された２値画像内の
   毛髪の向きと前記直線画像の向きとのなす角度を検知し
   、 該検知された角度に応じて前記毛髪径の値を補正する各
   段階をさらに具備する請求項５記載の毛髪径測定方法。