JP2008183219A - 簡易毛髪径測定具及び毛髪径の測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の課題は一般に広く使われるために、容易に毛髪径を測定できる簡易毛髪径測定具及びその測定方法を提供することである。
【解決手段】本発明の簡易毛髪径測定具10は、板状部材11に所定間隔で形成された複数の毛髪パターン12と、毛髪パターン12に対応して形成された表示部13とを有してなる構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、頭部に生えている毛髪径を簡単に目視確認可能な簡易毛髪径測定具及び毛髪径の測定方法に関する。
かつらメーカや薬品業界等においては、頭部に生えている毛髪の径が細くなってきた患者に対して各種薬品(育毛剤等)を投与したり、その他の育毛処置を施して毛髪径を太くする試みがなされている。
このような試みに対し、個人差のある毛髪に対する各種薬品の効果を評価するためには、個々の毛髪の特性を測定することが大前提である。この毛髪の特性を測定する測定方法は種々あるが、その一つに毛髪の外径を測定する方法がある。
従来の毛髪の外径を測定する方法は、マイクロメータ等の測定器具を用いる方法、顕微鏡で拡大し視野内の目盛りを使用して測定する方法及び画像処理による方法が知られている。
しかし、これらの測定方法は、いずれの方法も毛髪を挟んで測定する測定方法であるため、毛髪の外径が真円でなければ正確な値が入手できなかった。
そこで、特許文献1では光学的測定方法により複数個所の毛髪を測定し、毛髪の断面積の平均値により、毛髪に対する各種薬品の効果を評価する測定方法が提供されている。
特開2003−194802号公報
しかし、特許文献1に記載されている毛髪径測定方法は、毛髪径を測定する装置が大型であり、また、測定者の熟練度が求められていた。よって、測定する際に手間がかかり、効果を評価する測定方法が容易ではなかった。
すなわち、ここでは毛髪径の正確な値を知ることも重要ではあるが、従前と比較して相対的に毛髪径が太くなったのか或いはならなかったのかを直ちに判別できることの要請が強い。
そこで、本発明の課題は、目視により容易に毛髪径を測定できる簡易毛髪径測定具及びその測定方法を提供することである。
本発明の簡易毛髪径測定具は板状部材に所定間隔で形成された複数の毛髪パターンと、上記毛髪パターンに対応して形成された表示部とを有してなる構成とした。
好ましくは、上記毛髪パターンが、実寸の毛髪径に対応した線幅を有している構成とした。
好ましくは、上記毛髪パターンが、種々の毛髪径に対応して複数の線幅を有している構成とした。
また、上記簡易毛髪径測定具を用いて上記板状部材に形成した複数の毛髪パターンと、頭部の毛髪とを目視比較することにより、毛髪の径を比較判断する測定方法を用いることとした。
本発明の簡易毛髪径測定具及び毛髪径の測定方法によれば、毛髪の径を目視にて容易に行うことができる。更には、持ち運びができ、例えば、診察記録に貼り付けたりすることができる。
以下、本発明の実施の形態に係る簡易毛髪径測定具について、図を用いて説明を行う。
図1は、簡易毛髪径測定具を示した平面図である。図1において、簡易毛髪径測定具10は、板状部材11とこの板状部材11に所定間隔で平行に描かれた複数の毛髪パターン12と、この毛髪パターン12に対応して夫々形成された表示部13とで構成されている。毛髪パターン12としては、実寸の毛髪径に対応した線幅が描かれている。また、表示部13には、毛髪パターン12の幅(太さ)の数値が示されている。
板状部材11は、薄板の金属板、プラスチック等の樹脂、フィルム状やシート状の板及び紙などを使用して形成される。但し、これに限定されず、板状を形成し得る且つ板状に毛髪パターン12を印字し得る部材であれば適用可能である。
毛髪パターン12は、毛髪径を示す指標であり、10μmから120μmの線幅を設けると良い。この線幅の範囲は一般的な人毛の太さの範囲であるが、場合によっては使用者の自毛に適応した範囲の線幅を設けると良い。図1においては、20μmから80μmの範囲で複数種類の毛髪パターン12を表示している。
また、毛髪パターン12は、毛髪径に対応した線幅に描き、かつ、一定間隔で直線状に板状部材11へ描くようにすると良い。尚、図1においては、一定の間隔で横配列に描かれているが、これに限定されず縦配列に描いても良い。
また、この毛髪パターン12の印字色は、黒や茶色の一般的な毛髪色でも良いが、通常有しない色(例えば、緑、蛍光色の赤)で印字すると良い。このように印字することで、毛髪の色との違いを出すことができ、見た目で直ちに判断しやすい。
次に、毛髪パターン12の製作方法の説明を行う。製作方法は、従来から用いられている種々の方法で製作可能である。一例を示すと、電子回路パターンを製作する方法と同じ印刷技術が応用できる。すなわち、大きめの用紙に毛髪パターン12を幅広に描画しておき、その毛髪パターン12の描画を写真に撮って、現像時に毛髪パターン12を必要線幅に縮小して現像することによって、毛髪径測定に必要な線幅に毛髪パターン12を加工製作する方法である。
また、毛髪パターン12の製作方法の他の例としては、レーザ装置から照射されるコヒーレント光を使用する方法がある。このコヒーレント光の光軸に対し、垂直にシリンドリカルレンズを配置して、板状部材11に照射し、このコヒーレント光に照射された箇所を定められた線幅に蒸散させる方法がある。尚、この場合のレーザ装置は、パルスレーザ装置を用いると良い。
次に、簡易毛髪径測定具10を用いた毛髪径の測定方法の説明を行う。測定方法は、各種薬品(育毛剤等)を使用している頭部の毛髪を一本取得して、取得した毛髪を板状部材11に載置し、毛髪の径を毛髪パターン12の線幅と目視比較し、取得した毛髪径がどの毛髪パターン12の幅と近いか判断する方法である。
他の方法としては、毛髪パターン12の真上に取得した毛髪を重ねる。これにより、毛髪の太さにより毛髪パターン12が毛髪に隠されて見えない場合は、毛髪の径と毛髪パターン12の線幅とが丁度同じか毛髪の方が太い場合である。
そこで、更に線幅が一段上の毛髪パターン12の真上に取得した毛髪を重ねる。ここで、毛髪パターンがはみ出して見える場合は、毛髪よりも毛髪パターン12の方が太いので、毛髪の径が細いと判断できる。
このようにして、毛髪の径と毛髪パターン12の幅が近い方を毛髪径と判断することができる。この場合、必要なら虫眼鏡やルーペを用いて判断しても良い。
また、毛髪の径が毛髪パターン12と一段上又は一段下の毛髪パターン12との間の中間は、中間値として捉える。例えば、20μmと30μmの間の場合は、25μmと判断すると良い。これらの測定の結果を診察記録等として使用する場合は、日付を記載しておくと良い。
更に何日か経過した後に、同様の測定を行い育毛剤の毛髪への効果を測定し評価する。尚、本実施の形態では、毛髪を1本取得してその毛髪の径を測定するとしたが、これに限定されず、例えば、毛髪径測定具10を頭皮に接触させて測定しても良い。
この方法によれば、頭部から毛髪を引き抜く必要がないので、患者にとっても測定の度に毛髪を1本ずつ引き抜かれて髪が薄くなるという不安から解消される。
(変形例)
図2は簡易毛髪径測定具10の変形例を示した平面図である。図2において、簡易毛髪径測定具20も板状部材21と、板状部材21に描かれた毛髪パターン22と、毛髪パターン22の幅を表示した表示部23とから構成されている。
図2において、毛髪径測定器20は板状部材21に毛髪パターン22を一定の間隔で横配列に上下二段で描かれている。このように毛髪パターン22を板状部材21に上下二段に描くことで、より多くの毛髪パターン22を描くことができる。
本発明によれば、毛髪の径の測定を容易に行うことができ、目視で各種薬品の効果を評価することができる。
簡易毛髪径測定具を示した平面図 簡易毛髪径測定具の変形例を示した平面図
符号の説明
10 簡易毛髪径測定具
11 板状部材
12 毛髪パターン
13 表示部
20 簡易毛髪径測定具
21 板状部材
22 毛髪パターン
23 表示部

Claims (4)

  1. 板状部材に所定間隔で形成された複数の毛髪パターンと、前記毛髪パターンに対応して形成された表示部とを有してなることを特徴とする簡易毛髪径測定具。
  2. 前記毛髪パターンが、実寸の毛髪径に対応した線幅を有していることを特徴とする請求項1に記載の簡易毛髪径測定具。
  3. 前記毛髪パターンが、種々の毛髪径に対応して複数の線幅を有していることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の簡易毛髪径測定具。
  4. 前記板状部材に形成した複数の毛髪パターンと、頭部の毛髪とを目視比較することにより、毛髪の径を比較判断することを特徴とする毛髪径測定方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012235954A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Nipro Corp 神経計測装置

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