JPH0471185B2 - - Google Patents
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- JPH0471185B2 JPH0471185B2 JP59027237A JP2723784A JPH0471185B2 JP H0471185 B2 JPH0471185 B2 JP H0471185B2 JP 59027237 A JP59027237 A JP 59027237A JP 2723784 A JP2723784 A JP 2723784A JP H0471185 B2 JPH0471185 B2 JP H0471185B2
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- pulse
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- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 23
- 238000012937 correction Methods 0.000 claims description 15
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- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 29
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 18
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 15
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 6
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 3
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- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P7/00—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors
- H02P7/06—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current
- H02P7/18—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power
- H02P7/24—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices
- H02P7/28—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices
- H02P7/2805—Arrangements for regulating or controlling the speed or torque of electric DC motors for regulating or controlling an individual dc dynamo-electric motor by varying field or armature current by master control with auxiliary power using discharge tubes or semiconductor devices using semiconductor devices whereby the speed is regulated by measuring the motor speed and comparing it with a given physical value
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01P—MEASURING LINEAR OR ANGULAR SPEED, ACCELERATION, DECELERATION, OR SHOCK; INDICATING PRESENCE, ABSENCE, OR DIRECTION, OF MOVEMENT
- G01P3/00—Measuring linear or angular speed; Measuring differences of linear or angular speeds
- G01P3/42—Devices characterised by the use of electric or magnetic means
- G01P3/44—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed
- G01P3/48—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage
- G01P3/481—Devices characterised by the use of electric or magnetic means for measuring angular speed by measuring frequency of generated current or voltage of pulse signals
- G01P3/489—Digital circuits therefor
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- Power Engineering (AREA)
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- General Physics & Mathematics (AREA)
- Control Of Electric Motors In General (AREA)
- Control Of Velocity Or Acceleration (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本発明はモータまたはモータにより駆動される
移動体の速度検出方法に関する。
移動体の速度検出方法に関する。
[従来の技術]
従来、モータまたはモータにより駆動される移
動体の速度および位置を検出する手段として、速
度の検出にはタコジエネレータが用いられ、位置
の検出にはパルスジエネレータが用いられてき
た。ところがパルスジエネレータを用いて速度検
出を行なうこともできるので、検出器としてパル
スジエネレータのみを用いてモータまたはモータ
により駆動される移動体の位置と速度を検出する
方法が用いられている。これはパルスジエネレー
タのみを用いる方がコストの面で有利になるため
である。
動体の速度および位置を検出する手段として、速
度の検出にはタコジエネレータが用いられ、位置
の検出にはパルスジエネレータが用いられてき
た。ところがパルスジエネレータを用いて速度検
出を行なうこともできるので、検出器としてパル
スジエネレータのみを用いてモータまたはモータ
により駆動される移動体の位置と速度を検出する
方法が用いられている。これはパルスジエネレー
タのみを用いる方がコストの面で有利になるため
である。
ところでパルスジエネレーターを用いて速度を
検出する方法として従来から種々の方法が提案さ
れている。
検出する方法として従来から種々の方法が提案さ
れている。
第1図はモータ速度検出装置の従来例のブロツ
ク図、第2図、第3図はその速度検出方法の説明
図である。
ク図、第2図、第3図はその速度検出方法の説明
図である。
第1図に示す従来例は、モータ101の回転軸
が所定量ΔX回転するたびに1パルスの信号を発
生するパルスジエネレータ102の出力パルスを
一定のサンプリング周期ΔTの間、カウンタ10
3で計数し、この計数値Nをサンプリングパルス
が入力されるたびにレジスタ104に転送し、カ
ウンタ103をリセツトして、レジスタ104の
値Nをマイコン105が読みとり、次の(1)式の演
算を行なうことにより速度を検出する装置であ
る。
が所定量ΔX回転するたびに1パルスの信号を発
生するパルスジエネレータ102の出力パルスを
一定のサンプリング周期ΔTの間、カウンタ10
3で計数し、この計数値Nをサンプリングパルス
が入力されるたびにレジスタ104に転送し、カ
ウンタ103をリセツトして、レジスタ104の
値Nをマイコン105が読みとり、次の(1)式の演
算を行なうことにより速度を検出する装置であ
る。
V=N/ΔT×ΔX=N・ΔX/ΔT ……(1)
なお、この(1)式により計算された速度V(デイ
ジタル値)はマイコン105内のレジスタに格納
され、そしてこのデイジタル値をデイジタル/ア
ナログ変換器に入力することにより速度Vのアナ
ログ値が得られる。
ジタル値)はマイコン105内のレジスタに格納
され、そしてこのデイジタル値をデイジタル/ア
ナログ変換器に入力することにより速度Vのアナ
ログ値が得られる。
現在用いられているサーボ系にタコジエネレー
タの速度検出信号のかわりにこの値を加えること
により速度制御を行なうことができる。
タの速度検出信号のかわりにこの値を加えること
により速度制御を行なうことができる。
ところが、この装置では、第2図bに示すよう
に、サンプリングパルスSP1とSP2の1サンプ
リング期間に、モータ101が実際は角度θr回転
しているにもかかわらず、カウンタ103には角
度θo、すなわちN×ΔXに相当するパルス数Nし
か計数されておらず、最大でおよそ1パルス分の
計数誤差を生ずるので、高速度時のように計数値
Nの値が大きいときはこの誤差は無視できるが低
速度になると計数値Nの値が小さくなるので、精
度よく速度の検出をおこなうことができなくなる
という欠点がある。特にサンプリング周期ΔTよ
りもパルスの周期が長くなると、検出速度が断続
するようになり、これは速度制御ムラとして制御
系にあらわれることとなり、重大な問題である。
に、サンプリングパルスSP1とSP2の1サンプ
リング期間に、モータ101が実際は角度θr回転
しているにもかかわらず、カウンタ103には角
度θo、すなわちN×ΔXに相当するパルス数Nし
か計数されておらず、最大でおよそ1パルス分の
計数誤差を生ずるので、高速度時のように計数値
Nの値が大きいときはこの誤差は無視できるが低
速度になると計数値Nの値が小さくなるので、精
度よく速度の検出をおこなうことができなくなる
という欠点がある。特にサンプリング周期ΔTよ
りもパルスの周期が長くなると、検出速度が断続
するようになり、これは速度制御ムラとして制御
系にあらわれることとなり、重大な問題である。
そこで、速度の検出を低速度時に精度よくおこ
なうためにはパルスジエネレータ102の1回転
あたりに発生するパルスの数を多くするか、サン
プリング周期ΔTを長くしなければならない。
なうためにはパルスジエネレータ102の1回転
あたりに発生するパルスの数を多くするか、サン
プリング周期ΔTを長くしなければならない。
ところが、パルスジエネレータ102の発生す
るパルスの数は検出装置の大きさ、コストから限
界があり、サンプリング周期ΔTは速度制御系の
応答性を考慮すると1ms程度以下でなければな
らないという問題がある。ここで、パルスジエネ
レータ102の1回転あたりのパルス数を1万パ
ルスとし、サンプリング周期ΔTを1msとする
と、モータ101が1rpmの低速度で回転してい
る時にパルスジエネレータ102の発生するパル
ス周期は6msとなる。つまり、第3図a,bに
示すように、6サンプリング期間に1回パルスが
発生することになるので、(1)式によつて計算され
る速度は第3図cに示すように断続し、速度を正
確に検出することができない。
るパルスの数は検出装置の大きさ、コストから限
界があり、サンプリング周期ΔTは速度制御系の
応答性を考慮すると1ms程度以下でなければな
らないという問題がある。ここで、パルスジエネ
レータ102の1回転あたりのパルス数を1万パ
ルスとし、サンプリング周期ΔTを1msとする
と、モータ101が1rpmの低速度で回転してい
る時にパルスジエネレータ102の発生するパル
ス周期は6msとなる。つまり、第3図a,bに
示すように、6サンプリング期間に1回パルスが
発生することになるので、(1)式によつて計算され
る速度は第3図cに示すように断続し、速度を正
確に検出することができない。
第4図は、低速時における速度を正確に検出す
るようにしたモータ速度検出装置の従来例のブロ
ツク図、第5図はその速度検出方法の説明図であ
る。
るようにしたモータ速度検出装置の従来例のブロ
ツク図、第5図はその速度検出方法の説明図であ
る。
第4図に示す従来例は、クロツクジエネレータ
112と、カウンタ113と、レジスタ114
と、回転方向判別回路115が第1図の従来例に
おけるカウンタ103とレジスタ104の代りに
設けられている。
112と、カウンタ113と、レジスタ114
と、回転方向判別回路115が第1図の従来例に
おけるカウンタ103とレジスタ104の代りに
設けられている。
今、パルスジエネレータ102が、第5図bに
示すように、1パルスPG1発生すると、カウン
タ113の値をレジスタ114に転送するととも
にカウンタ113をリセツトする。すると、カウ
ンタ113はクロツクジエネレータ112が発生
するクロツクパルスの計数を始める。そしてパル
スジエネレータ102が次の1パルスPG2を発
生すると、カウンタ113で計数した値(第5図
aのN)をレジスタ114に転送し、カウンタ1
13がリセツトされ、カウンタ113は計数を始
める。
示すように、1パルスPG1発生すると、カウン
タ113の値をレジスタ114に転送するととも
にカウンタ113をリセツトする。すると、カウ
ンタ113はクロツクジエネレータ112が発生
するクロツクパルスの計数を始める。そしてパル
スジエネレータ102が次の1パルスPG2を発
生すると、カウンタ113で計数した値(第5図
aのN)をレジスタ114に転送し、カウンタ1
13がリセツトされ、カウンタ113は計数を始
める。
マイコン105はレジスタ114の値Nを読み
とり、次に示す(2)式により速度Vを計算する。
とり、次に示す(2)式により速度Vを計算する。
V=ΔX/TcN ……(2)
(2)式においてΔXはパルスジエネレータ102
の1パルス当りの回転角、Tcはクロツクジエネ
レータ112が発生するクロツクパルスの周期、
Nはカウンタ113の計数値である。
の1パルス当りの回転角、Tcはクロツクジエネ
レータ112が発生するクロツクパルスの周期、
Nはカウンタ113の計数値である。
例えばパルスジエネレータ1回転あたり1万パ
ルスとし、クロツクパルスの周波数を100KHzと
すると、(2)式は(3)式のようになる。
ルスとし、クロツクパルスの周波数を100KHzと
すると、(2)式は(3)式のようになる。
V=[(1/10000)/(1/100×1000)]×1/N
=10/N(rps)
=600/N(rpm) ……(3)
モータ101が1rpmの低速度で回転している
と、第5図bにおいてパルスPG1とPG2の間は
6msでありカウンタ113の計数値Nは600と
なり、(3)式に基づく速度Vが求まることになる。
この装置では低速度になる程計数値Nの値が大き
くなるので低速度時において第3図cに示したよ
うに断続することなく速度を検出できる。
と、第5図bにおいてパルスPG1とPG2の間は
6msでありカウンタ113の計数値Nは600と
なり、(3)式に基づく速度Vが求まることになる。
この装置では低速度になる程計数値Nの値が大き
くなるので低速度時において第3図cに示したよ
うに断続することなく速度を検出できる。
ところが、この装置では、第5図に示すよう
に、検出速度Vが階段状になつており、加速、減
速時などのように速度の変化が大きいときに実速
度との誤差が大きくなる欠点があつた。
に、検出速度Vが階段状になつており、加速、減
速時などのように速度の変化が大きいときに実速
度との誤差が大きくなる欠点があつた。
また、パルスPG1とPG2の間のクロツクパル
スを計数して平均速度を求め、その値をパルス
PG2からPG3まで保持しているので、パルス
PG2が発生する時刻での検出速度はパルスPG2
における瞬時速度ではなく、パルスPG1とパル
スPG2のほぼ中点における瞬時速度であるから、
速度検出が、パルスPG1とパルスPG2の半分の
時間遅れているという欠点がある。
スを計数して平均速度を求め、その値をパルス
PG2からPG3まで保持しているので、パルス
PG2が発生する時刻での検出速度はパルスPG2
における瞬時速度ではなく、パルスPG1とパル
スPG2のほぼ中点における瞬時速度であるから、
速度検出が、パルスPG1とパルスPG2の半分の
時間遅れているという欠点がある。
一般に、制御系においては、制御量の検出遅れ
があると、系の応答性が悪くなる。
があると、系の応答性が悪くなる。
したがつて、第4図の従来例では速度ループに
遅れ要素が入ることとなり、速度ループのゲイン
を大きくすることができなくなり、速度制御系の
応答性が悪くなる欠点があつた。特に低速度時で
は、遅れ時間が大きくなるため、この欠点は重大
である。
遅れ要素が入ることとなり、速度ループのゲイン
を大きくすることができなくなり、速度制御系の
応答性が悪くなる欠点があつた。特に低速度時で
は、遅れ時間が大きくなるため、この欠点は重大
である。
例えば、精密な位置決め制御を行なう場合など
では、目標位置に近づくにつれて低速度になり、
目標位置で速度がゼロになるというような制御が
行なわれる。
では、目標位置に近づくにつれて低速度になり、
目標位置で速度がゼロになるというような制御が
行なわれる。
したがつて、迅速に精密な位置決めを行なうた
めには、特に目標位置付近で制御系が指令に迅速
に応答しなければならない。即ち、低速度時にお
いて、速度制御系のループゲインが十分に大きく
なければならない。
めには、特に目標位置付近で制御系が指令に迅速
に応答しなければならない。即ち、低速度時にお
いて、速度制御系のループゲインが十分に大きく
なければならない。
ところが、前述のように、第4図の従来例では
低速度になる程遅れ時間が大きくなるため、低速
度になる程制御系のループゲインを大きくするこ
とが困難になる。
低速度になる程遅れ時間が大きくなるため、低速
度になる程制御系のループゲインを大きくするこ
とが困難になる。
このため実速度をより正確に検出する方法が提
案されている(例えば特開昭57−203959号公報
「同期電動機の速度検出方法」)。
案されている(例えば特開昭57−203959号公報
「同期電動機の速度検出方法」)。
第6図はこの方法によるモータ速度検出装置の
ブロツク図、第7図〜第9図はその速度検出方法
の説明図である。
ブロツク図、第7図〜第9図はその速度検出方法
の説明図である。
このモータ速度検出装置は、第6図に示すよう
に、直流モータ121を駆動するための電力増幅
器122に設けられた電流検出器125、アナロ
グ/デイジタル変換器124、割込みパルス発生
回路126、マイコン127、パルスジエネレー
タ102の発生するパルスPGによりセツトされ、
マイコン127からの速度演算終了信号RTによ
りセツトされるフリツプフロツプ123が新に設
けられている。
に、直流モータ121を駆動するための電力増幅
器122に設けられた電流検出器125、アナロ
グ/デイジタル変換器124、割込みパルス発生
回路126、マイコン127、パルスジエネレー
タ102の発生するパルスPGによりセツトされ、
マイコン127からの速度演算終了信号RTによ
りセツトされるフリツプフロツプ123が新に設
けられている。
今、パルスジエネレータ102の発生パルス数
を1回転あたり1万パルス、クロツクジエネレー
タ112が発生するクロツクパルスの周波数を
100KHz、割込みパルス発生回路126の発生す
る割込みパルスiTPの周期(第7図cのTs)を
1msとする。パルスジエネレータ102がパル
ス(第7図dのPG2)を発生すると、フリツプ
フロツプ123がセツトされる。つづいて割込み
パルスiTPが発生(第7図cのt2の時点で、この
は後述の(4)式でn=0を意味する)すると、マイ
コン127がフリツプフロツプ123の出力Qの
値を調べフリツプフロツプ123がセツトされて
いるか否かを判断する。
を1回転あたり1万パルス、クロツクジエネレー
タ112が発生するクロツクパルスの周波数を
100KHz、割込みパルス発生回路126の発生す
る割込みパルスiTPの周期(第7図cのTs)を
1msとする。パルスジエネレータ102がパル
ス(第7図dのPG2)を発生すると、フリツプ
フロツプ123がセツトされる。つづいて割込み
パルスiTPが発生(第7図cのt2の時点で、この
は後述の(4)式でn=0を意味する)すると、マイ
コン127がフリツプフロツプ123の出力Qの
値を調べフリツプフロツプ123がセツトされて
いるか否かを判断する。
この場合(t2時点で割込みパルスiTPが発生し
た時)、第7図bに示すように、フリツプフロツ
プ123がセツトされているので、マイコン12
7は第4図に示した装置と同じ方法で速度Vを計
算する。これを後述の(4)式の初期値V^(0)とする。
すなわち、レジスタ114に格納されているカウ
ンタ113の計数値Nをマイコン127が読みと
り、この計数値Nは第7図において、パルスジエ
ネレータ102が発生するパルスの周期、つまり
パルスPG1からPG2までの時間を表わしている
ので、前述の(3)式を用いて速度Vを計算し、これ
を検出速度として出力すると共に、この値をマイ
コン127内のレジスタBにV^(o-1)として格納
し、速度演算終了信号RTの出力によりフリツプ
フロツプ123をリセツトする。
た時)、第7図bに示すように、フリツプフロツ
プ123がセツトされているので、マイコン12
7は第4図に示した装置と同じ方法で速度Vを計
算する。これを後述の(4)式の初期値V^(0)とする。
すなわち、レジスタ114に格納されているカウ
ンタ113の計数値Nをマイコン127が読みと
り、この計数値Nは第7図において、パルスジエ
ネレータ102が発生するパルスの周期、つまり
パルスPG1からPG2までの時間を表わしている
ので、前述の(3)式を用いて速度Vを計算し、これ
を検出速度として出力すると共に、この値をマイ
コン127内のレジスタBにV^(o-1)として格納
し、速度演算終了信号RTの出力によりフリツプ
フロツプ123をリセツトする。
フリツプフロツプ123がリセツトされている
間は割込みパルスiTPが発生するたびに次の(4)式
を用いて演算を行ない、速度の推定値V^[o]を
出力する。
間は割込みパルスiTPが発生するたびに次の(4)式
を用いて演算を行ない、速度の推定値V^[o]を
出力する。
V^(o)=V^(o-1)+KT・TS/Jn+JLI[o-2] ……(4)
ただし、KTはモータ121のトルク定数、Jn
はモータ121のイナーシヤ、JLは負荷イナーシ
ヤ、TSはサンプリング時間、I(o-1)は2サンプリ
ング前のモータ121の電流値、V^(o-1)は1サン
プリング前の推定速度 すなわち第7図のt3時点に割込み信号iTPが発
生するとフリツプフロツプ123がリセツトされ
ているので、マイコン127内部のレジスタCに
記憶されている2サンプリング前の電流値I(o-2)
と、レジスタBに記憶されている1サンプリング
前の推定速度V^(o-1)とを用いて(4)式により推定速
度V^(o)を計算し、これを検出速度として出力し、
またこの値をV^(o-1)としてレジスタBに書込み、
1サンプリング前の電流値I(o-1)の値をレジスタ
Dに書込んで2サンプリング前の電流値I(o-2)と
する。さらに、直流モータ121の電流を電流検
出器125で検出し、アナログ/デイジタル変換
器124でデイジタル量に変換し、この値をマイ
コン127が読みとつてレジスタCにI(o-1)とし
て書込む。
はモータ121のイナーシヤ、JLは負荷イナーシ
ヤ、TSはサンプリング時間、I(o-1)は2サンプリ
ング前のモータ121の電流値、V^(o-1)は1サン
プリング前の推定速度 すなわち第7図のt3時点に割込み信号iTPが発
生するとフリツプフロツプ123がリセツトされ
ているので、マイコン127内部のレジスタCに
記憶されている2サンプリング前の電流値I(o-2)
と、レジスタBに記憶されている1サンプリング
前の推定速度V^(o-1)とを用いて(4)式により推定速
度V^(o)を計算し、これを検出速度として出力し、
またこの値をV^(o-1)としてレジスタBに書込み、
1サンプリング前の電流値I(o-1)の値をレジスタ
Dに書込んで2サンプリング前の電流値I(o-2)と
する。さらに、直流モータ121の電流を電流検
出器125で検出し、アナログ/デイジタル変換
器124でデイジタル量に変換し、この値をマイ
コン127が読みとつてレジスタCにI(o-1)とし
て書込む。
第6図の装置は、以上の動作を繰り返すことに
より回転速度を検出するもので、第7図eに示す
ように、この装置のほうが第4図に示した装置よ
りも階段状のステツプをこまかくすることができ
る。
より回転速度を検出するもので、第7図eに示す
ように、この装置のほうが第4図に示した装置よ
りも階段状のステツプをこまかくすることができ
る。
[発明が解決しようとする課題]
しかしながら、第6図の従来例による方法では
計算式である(4)式のなかに負荷トルクに関する項
が入つておらず、しかも現在の推定速度V^(o)を計
算するためには2サンプリング前の電流値I(o-2)
が必要であるので、負荷トルクが変動する場合や
電流あるいは電流指令値が変化する場合に推定速
度と実速度との差が大きくならざるを得ない。
計算式である(4)式のなかに負荷トルクに関する項
が入つておらず、しかも現在の推定速度V^(o)を計
算するためには2サンプリング前の電流値I(o-2)
が必要であるので、負荷トルクが変動する場合や
電流あるいは電流指令値が変化する場合に推定速
度と実速度との差が大きくならざるを得ない。
また、(4)式を計算するために必要な初期値とし
て、(3)式から計算される値が用いられている。と
ころが(3)式から計算される値は第4図の装置によ
る方法にもとずくものである。前述のように、こ
の値は、例えば第5図のパルスPG1とPG2の間
の平均速度である。したがつて、この値は本来用
いるべきであるパルスPG2の時点における瞬時
速度ではない。いいかえると、(4)式を使用する速
度検出方法は初期値に実速度とを差を含んだ値を
使用しているので、第8図bに示すように低速度
になるにつれて実速度との差が大きくなり、かつ
回転速度が、ますます遅れて検出される。このこ
とは速度制御ループ中に遅れ要素が入ることと同
じことである。
て、(3)式から計算される値が用いられている。と
ころが(3)式から計算される値は第4図の装置によ
る方法にもとずくものである。前述のように、こ
の値は、例えば第5図のパルスPG1とPG2の間
の平均速度である。したがつて、この値は本来用
いるべきであるパルスPG2の時点における瞬時
速度ではない。いいかえると、(4)式を使用する速
度検出方法は初期値に実速度とを差を含んだ値を
使用しているので、第8図bに示すように低速度
になるにつれて実速度との差が大きくなり、かつ
回転速度が、ますます遅れて検出される。このこ
とは速度制御ループ中に遅れ要素が入ることと同
じことである。
したがつて、第6図に示す装置は、低速度時に
速度制御ループのゲイン定数を大きくすることが
できない、すなわち第4図の装置がもつ欠点を本
質的に含むことになる。そのため、高精度な位置
決めや高速高精度な速度制御を行なうことが著し
く困難になる。
速度制御ループのゲイン定数を大きくすることが
できない、すなわち第4図の装置がもつ欠点を本
質的に含むことになる。そのため、高精度な位置
決めや高速高精度な速度制御を行なうことが著し
く困難になる。
本発明の目的は、特に低速度時におけるモータ
またはモータで駆動される移動体の実速度を時間
遅れなく高精度に検出する、モータまたはモータ
で駆動される移動体の速度検出方法を提供するこ
とである。
またはモータで駆動される移動体の実速度を時間
遅れなく高精度に検出する、モータまたはモータ
で駆動される移動体の速度検出方法を提供するこ
とである。
[課題を解決するための手段]
本発明の、モータまたはモータで駆動される移
動体の速度検出方法は、 モータの回転角に応じたパルス信号を発生する
パルスジエネレータが出力軸に接続されたモータ
の速度を検出する方法、または移動体の変位に応
じたパルス信号を発生するパルスジエネレータを
備え、モータによつて駆動される前記移動体の速
度を検出する方法、または移動体の変位に応じた
パルス信号を発生するパルスジエネレータを備え
たリニアモータの速度を検出する方法であつて 速度を推定するときに用いる推定速度の初期値
と外乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値
をそれぞれゼロとする第1のステツプと、 パルスジエネレータがパルスが発生するまで、
サンプリングパルスが発生する度に、モータが発
生するトルクまたは推力を表す変量と外乱トルク
または外乱推力を表す変量の推定値とを加え、前
記推定速度の初期値を初期値として積分すること
により、この時点の速度を推定する第2のステツ
プと、 パルスジエネレータがパルスを発生すると、第
1のステツプを実行した時点からパルスジエネレ
ータが今回パルスを発生した時点までの時間とこ
の両方の時点の間に推定した推定速度の値を用い
てこの両方の時点の間の外乱トルクまたは外乱推
力を表す変量を求め、外乱トルクまたは外乱推力
を表す変量と外乱トルクまたは外乱推力を表す変
量の推定値との差である外乱トルクまたは外乱推
力の補正量を用いて、パルスジエネレータが今回
パルスを発生した時点の直前に推定した推定速度
を補正することにより、この時点の実速度を求め
る第3のステツプと、 前記実速度を推定速度の初期値とし、前記外乱
トルクまたは前記外乱推力を表す変量を新たに外
乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とす
る第4のステツプと、 パルスジエネレータがパルスを発生するまで、
前記サンプリングパルスが発生する度に、モータ
が発生するトルクまたは推力を表す変量と外乱ト
ルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とを加
え、前記推定速度の初期値を初期値として積分す
ることにより、この時点の速度を推定する第5の
ステツプと、 パルスジエネレータがパルスを発生すると、パ
ルスジエネレータが前回パルスを発生した時点か
らパルスジエネレータが今回パルスを発生した時
点までの時間とこの両方の時点の間に推定した推
定速度の値を用いてこの両方の時点の間の外乱ト
ルクまたは外乱推力を表す変量を求め、外乱トル
クまたは外乱推力を表す変量と外乱トルクまたは
外乱推力を表す変量の推定値との差である外乱ト
ルクまたは外乱推力の補正量を用いて、パルスジ
エネレータが今回パルスを発生した時点の直前に
推定した推定速度を補正することにより、この時
点の実速度を求める第6のステツプと、 前記実速度を推定速度の初期値とし、前記外乱
トルクまたは前記外乱推力を表す変量を新たに外
乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とす
る第7のステツプとを含み、 第5〜第7のステツプを繰り返す。
動体の速度検出方法は、 モータの回転角に応じたパルス信号を発生する
パルスジエネレータが出力軸に接続されたモータ
の速度を検出する方法、または移動体の変位に応
じたパルス信号を発生するパルスジエネレータを
備え、モータによつて駆動される前記移動体の速
度を検出する方法、または移動体の変位に応じた
パルス信号を発生するパルスジエネレータを備え
たリニアモータの速度を検出する方法であつて 速度を推定するときに用いる推定速度の初期値
と外乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値
をそれぞれゼロとする第1のステツプと、 パルスジエネレータがパルスが発生するまで、
サンプリングパルスが発生する度に、モータが発
生するトルクまたは推力を表す変量と外乱トルク
または外乱推力を表す変量の推定値とを加え、前
記推定速度の初期値を初期値として積分すること
により、この時点の速度を推定する第2のステツ
プと、 パルスジエネレータがパルスを発生すると、第
1のステツプを実行した時点からパルスジエネレ
ータが今回パルスを発生した時点までの時間とこ
の両方の時点の間に推定した推定速度の値を用い
てこの両方の時点の間の外乱トルクまたは外乱推
力を表す変量を求め、外乱トルクまたは外乱推力
を表す変量と外乱トルクまたは外乱推力を表す変
量の推定値との差である外乱トルクまたは外乱推
力の補正量を用いて、パルスジエネレータが今回
パルスを発生した時点の直前に推定した推定速度
を補正することにより、この時点の実速度を求め
る第3のステツプと、 前記実速度を推定速度の初期値とし、前記外乱
トルクまたは前記外乱推力を表す変量を新たに外
乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とす
る第4のステツプと、 パルスジエネレータがパルスを発生するまで、
前記サンプリングパルスが発生する度に、モータ
が発生するトルクまたは推力を表す変量と外乱ト
ルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とを加
え、前記推定速度の初期値を初期値として積分す
ることにより、この時点の速度を推定する第5の
ステツプと、 パルスジエネレータがパルスを発生すると、パ
ルスジエネレータが前回パルスを発生した時点か
らパルスジエネレータが今回パルスを発生した時
点までの時間とこの両方の時点の間に推定した推
定速度の値を用いてこの両方の時点の間の外乱ト
ルクまたは外乱推力を表す変量を求め、外乱トル
クまたは外乱推力を表す変量と外乱トルクまたは
外乱推力を表す変量の推定値との差である外乱ト
ルクまたは外乱推力の補正量を用いて、パルスジ
エネレータが今回パルスを発生した時点の直前に
推定した推定速度を補正することにより、この時
点の実速度を求める第6のステツプと、 前記実速度を推定速度の初期値とし、前記外乱
トルクまたは前記外乱推力を表す変量を新たに外
乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とす
る第7のステツプとを含み、 第5〜第7のステツプを繰り返す。
[作用]
モータの回転あるいはモータによつて駆動され
る移動体の位置にしたがつてパルスを発生するパ
ルスジエネレータは、本来位置検出器であり、こ
れから得られる情報は位置と定められた距離移動
するのに要した時間を表す。
る移動体の位置にしたがつてパルスを発生するパ
ルスジエネレータは、本来位置検出器であり、こ
れから得られる情報は位置と定められた距離移動
するのに要した時間を表す。
従来の方法はこの位置と時間より計算される平
均速度を実速度と考え、速度の推定をおこなつて
いたが、本発明ではこの位置と時間という2つの
情報は、それぞれ個別には非常に精密な測定がで
きるということに着目し、パルスジエネレータか
らパルスが発生した時に、外乱トルクの推定値と
推定速度の初期値の補正値を計算し、その他の場
合にはサンプリングパルスが発生するたびに外乱
トルクの推定値と推定速度の初期値およびモータ
の発生するトルクあるいは推力をあらわす量を用
いる実速度の推定演算を行ない、これを検出速度
としたものである。
均速度を実速度と考え、速度の推定をおこなつて
いたが、本発明ではこの位置と時間という2つの
情報は、それぞれ個別には非常に精密な測定がで
きるということに着目し、パルスジエネレータか
らパルスが発生した時に、外乱トルクの推定値と
推定速度の初期値の補正値を計算し、その他の場
合にはサンプリングパルスが発生するたびに外乱
トルクの推定値と推定速度の初期値およびモータ
の発生するトルクあるいは推力をあらわす量を用
いる実速度の推定演算を行ない、これを検出速度
としたものである。
以下、実速度を推定するための計算式について
直流モータの場合を例にとつて説明する。
直流モータの場合を例にとつて説明する。
説明の便宜上、以下の説明で使用する記号をま
とめておく。
とめておく。
<m>;パルスジエネレータが発生したm−1番
目のパルスとm番目のパルスの間の区間 [k、m];区間<m>における第k番目の区間 n′;区間<m−1>の最後のサンプリングパルス
が発生した時点 n;区間<m>の最後のサンプリングパルスが発
生した時点 τn;モータが発生するトルク τl;モータのトルク外乱 τ;モータの負荷に与えられるトルク Jn;モータのイナーシヤ Jl;モータの負荷のイナーシヤ J;モータのイナーシヤと負荷のイナーシヤの和 φ;モータの界磁磁束 I;モータの電機子電流 Kt;モータのトルク定数 V(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリ
ングパルスが発生した時の速度 I(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリン
グパルスが発生した時のモータの電流値 V^(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリ
ングパルスが発生した時の推定速度 Il(n);区間<m>における外乱の電流換算値 T(k,n);区間<m>における第k−1番目のサン
プリングパルスと第k番目のサンプリングパル
スとの間の時間 β(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリ
ングパルスが発生した時の速度の誤差(補正
量) γ(n);区間<m>における外乱の誤差(補正量) ΔX(k,n);区間[k、m]で進んだ距離 ΔX(n);区間<m>で進んだ距離(移動距離、回
転角度のいずれでもよいが、説明の都合上移動
距離に特定している) いま、直流モータが発生するトルクτnは τn=KIφ ……(5) ただし、Kは定数 で与えられる。したがつて、界磁磁束φを一定に
した場合、トルクτnは次式のように電機子電流I
に比例する。
目のパルスとm番目のパルスの間の区間 [k、m];区間<m>における第k番目の区間 n′;区間<m−1>の最後のサンプリングパルス
が発生した時点 n;区間<m>の最後のサンプリングパルスが発
生した時点 τn;モータが発生するトルク τl;モータのトルク外乱 τ;モータの負荷に与えられるトルク Jn;モータのイナーシヤ Jl;モータの負荷のイナーシヤ J;モータのイナーシヤと負荷のイナーシヤの和 φ;モータの界磁磁束 I;モータの電機子電流 Kt;モータのトルク定数 V(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリ
ングパルスが発生した時の速度 I(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリン
グパルスが発生した時のモータの電流値 V^(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリ
ングパルスが発生した時の推定速度 Il(n);区間<m>における外乱の電流換算値 T(k,n);区間<m>における第k−1番目のサン
プリングパルスと第k番目のサンプリングパル
スとの間の時間 β(k,n);区間<m>における第k番目のサンプリ
ングパルスが発生した時の速度の誤差(補正
量) γ(n);区間<m>における外乱の誤差(補正量) ΔX(k,n);区間[k、m]で進んだ距離 ΔX(n);区間<m>で進んだ距離(移動距離、回
転角度のいずれでもよいが、説明の都合上移動
距離に特定している) いま、直流モータが発生するトルクτnは τn=KIφ ……(5) ただし、Kは定数 で与えられる。したがつて、界磁磁束φを一定に
した場合、トルクτnは次式のように電機子電流I
に比例する。
τn=KtI ……(6)
ただし、Ktは定数
ここで、負荷に与えられるトルクτは
τ=τn+τl ……(7)
モータが低速度で回転している時の角度(位
置)の変化を第9図に示す。
置)の変化を第9図に示す。
第9図において、B,Cはそれぞれパルスジエ
ネレータがパルスを発生した時刻であり、このパ
ルス間の区間を<m>であらわしている。破線は
サンプリングパルスの発生した時刻であり、区間
<m>のk番目とk−1番目のサンプリングパル
ス間を[k、m]であらわし、このパルス間
[k、m]の時間をT(k,n)で表わしている。
ネレータがパルスを発生した時刻であり、このパ
ルス間の区間を<m>であらわしている。破線は
サンプリングパルスの発生した時刻であり、区間
<m>のk番目とk−1番目のサンプリングパル
ス間を[k、m]であらわし、このパルス間
[k、m]の時間をT(k,n)で表わしている。
また、パルスジエネレータの1パルスあたりの
回転角をΔXとし、区間<m>では外乱トルクτl
は一定であると考えて、電流に換算した外乱を
Il(n)とすると、区間[k、m]における速度V(k,n)
は V(k,n)=1/Jn+JL∫τdt+V(k-1,n) =Kt/Jn+JL∫(I(k,n)+Il(n))dt +V(k-1,n)=Kt/J(I(k,n)+Il(n)) ×T(k,n)+V(k-1,n) ……(8) ただしJ=Jn+JL この(8)式は区間[k、m]における実速度を表
わしているが、区間<m>では外乱Il(n)がわかつ
ていないので外乱として区間<m−1>における
外乱Il(n-1)を用いると(区間<m−1>における
外乱が区間<m>でも続いていると考える)、区
間[k、m]における推定速度V^(k,n)が次式によ
り求まる。
回転角をΔXとし、区間<m>では外乱トルクτl
は一定であると考えて、電流に換算した外乱を
Il(n)とすると、区間[k、m]における速度V(k,n)
は V(k,n)=1/Jn+JL∫τdt+V(k-1,n) =Kt/Jn+JL∫(I(k,n)+Il(n))dt +V(k-1,n)=Kt/J(I(k,n)+Il(n)) ×T(k,n)+V(k-1,n) ……(8) ただしJ=Jn+JL この(8)式は区間[k、m]における実速度を表
わしているが、区間<m>では外乱Il(n)がわかつ
ていないので外乱として区間<m−1>における
外乱Il(n-1)を用いると(区間<m−1>における
外乱が区間<m>でも続いていると考える)、区
間[k、m]における推定速度V^(k,n)が次式によ
り求まる。
V^(k,n)=Kt/J(I(k,n)+Il(n-1))
×T(k,n)+V^(k-1,n) ……(9)
もし区間<m>の終り、すなわちパルスジエネ
レータからパルスが発生した時に外乱Il(n-1)を用
いて外乱I(n)を求める漸化式を導出すれば、この
式を用いて次の区間<m+1>ではIl(n)を計算す
ることができる。したがつて(9)式におけるIl(n-1)
は区間<m−1>でこの漸化式より計算されるこ
とになり、区間<m>では既知である。以下、こ
の漸化式を求める。
レータからパルスが発生した時に外乱Il(n-1)を用
いて外乱I(n)を求める漸化式を導出すれば、この
式を用いて次の区間<m+1>ではIl(n)を計算す
ることができる。したがつて(9)式におけるIl(n-1)
は区間<m−1>でこの漸化式より計算されるこ
とになり、区間<m>では既知である。以下、こ
の漸化式を求める。
まず、次式のようにβ(k,n)とγ(n)を定義する。
β(k,n)≡V(k,n)−V^(k,n) ……(10)
γ(n)≡Il(n)−Il(n-1) ……(11)
(10)式で定義されるβ(k,n)は、第9図中に図示し
ているように実速度を用いるべきところに推定速
度を用いることにより生ずる誤差を表わす。ま
た、(11)式で定義されるγ(n)は、外乱Il(n)を用いるべ
きところに1つ前の区間<m−1>で求まる外乱
Il(n-1)を用いることにより生ずる誤差を表わして
いる。
ているように実速度を用いるべきところに推定速
度を用いることにより生ずる誤差を表わす。ま
た、(11)式で定義されるγ(n)は、外乱Il(n)を用いるべ
きところに1つ前の区間<m−1>で求まる外乱
Il(n-1)を用いることにより生ずる誤差を表わして
いる。
ここで、β(k,n)とγ(n)の関係を求める。(8)式より
V(k,n)=Kt/J〔I(k,n)+Il(n-1)〕
×T(k,n)+V^(k-1,n)+〔V(k-1,n)−V^(k-1,n)〕
+Kt/J〔Il(n)−Il(n-1)〕T(k,n) ……(12)
(11)式と(9)式より(12)式は
〔V(k,n)−V^(k,n)〕=〔V(k-1,n)
−V^(k-1,n)〕+Kt/JT(k,n)γ(n) ……(13)
(13)式に(10)式を用いると
β(k,n)=β(k-1,n)+Kt/JT(k,n)γ(n) ……(14)
(14)式の漸化式を解くと
β(K,n)=β(p,n)+Kt/Jγ(n)k
Σi=1
T(i,n) ……(15)
ここで、モータは最初、停止しているのでモー
タの速度はゼロである。この時点では推定速度の
初期値をゼロとするので、実速度との誤差はな
い。
タの速度はゼロである。この時点では推定速度の
初期値をゼロとするので、実速度との誤差はな
い。
したがつて、最初の区間<1>の推定速度の初
期値の誤差はβ(p,n)=0である。また、区間<1>
において、計算によつて生ずる誤差は後述するよ
うに、補正量γ(1)により補正されるので、次の区
間<2>の推定速度の初期値の誤差もβ(p,2)=0で
ある。
期値の誤差はβ(p,n)=0である。また、区間<1>
において、計算によつて生ずる誤差は後述するよ
うに、補正量γ(1)により補正されるので、次の区
間<2>の推定速度の初期値の誤差もβ(p,2)=0で
ある。
したがつて、一般に、任意の区間<m>におけ
る推定速度の初期値の誤差はβ(p,n)=0である。
る推定速度の初期値の誤差はβ(p,n)=0である。
よつて、速度の誤差β(k,n)は次式で与えられる。
β(k,n)=Kt/Jγ(n)k
Σi=1
T(i,n) ……(16)
次に、(10)式と(16)式より区間[k、m]における
実速度V(k,n)は推定速度V^(k,n)と誤差γ(n)を用いて
次式のように表わされる。
実速度V(k,n)は推定速度V^(k,n)と誤差γ(n)を用いて
次式のように表わされる。
V(k,n)=V^(k,n)+Kt/Jγ(n)k
Σi=1
T(i,n) ……(17)
さて、区間[k、m]で進んだ距離ΔX(k,n)は
ΔX(k,n)=V(k-1,n)+V(k,n)/2T(K,n) ……(18)
となり、(17)式を(18)式に代入すると
ΔX(k,n)=T(k,n)/2
×{(V^(K,n)+V^(k-1,n))
+Kt/Jγ(n)〔2k-1
Σi=1
T(i,n)
+T(k,n))} ……(19)
(19)式より区間<m>で進んだ距離ΔX(n)は
ΔX(n)=o
Σk=1
ΔX(k,n)
=o
Σk=1
T(k,n)/2(V^(k,n)+V^(k-1,n)
+Kt/Jγ(n)o
Σk=1
T(k,n)/2
×〔2k-1
Σi=1
T(i,n)+T(k,n)〕 ……(20)
(20)式より
γ(n)=ΔX(n)
−o
Σk=1
T(k,n)/2〔V^(k,n)+V^(k-1,n)〕
/〔Kt/Jo
Σk=1
T(k,n)/2
×〔2k-1
Σi=1
T(i,n)+T(k,n)〕 ……(21)
ここで、(20)式のΔX(n)は第9図dにおける面積
DEFを表わしており、(20)式の右辺第1項は面積
DFGを、第2項は面積DEGをそれぞれ表わして
いる。面積DEFは区間<m>において実際に進
んだ距離であり、パルスジエネレータの1パルス
あたり進んだ距離ΔX(n)となつている。この値と
しては一定値をとる場合やあるいはそうでない場
合もあるが、この値はパルスジエネレータの構造
により決まる値であるので、一定値にならない場
合も含めて、その値は既知である。そして面積
DFGは実速度V(k,n)のかわりに推定速度V^(K,n)を用
いたことにより区間<m>で進んだ距離を表わし
ている。もし推定速度がV^(k,n)が実速度V(k,n)と完
全に一致しておれば面積DFGは面積DEFに一致
する。推定速度V^(k,n)を計算する時に区間<m>
における外乱Il(n)がわかつておれば、推定速度
V^(k,n)は実速度V(k,n)に一致するが、ここでは区間
<m−1>における外乱Il(n-1)しかわかつていな
いので、一般に面積DEFと面積DFGは一致しな
い。したがつて、面積DEFと面積DFGの差であ
る面積DEGは、本来、外乱Il(n-1)を用いるべきと
ころをIl(n-1)を用いたために生じた誤差γ(n)により
生じたものであり、計算式の中に当然γ(n)を含ん
でいる。
DEFを表わしており、(20)式の右辺第1項は面積
DFGを、第2項は面積DEGをそれぞれ表わして
いる。面積DEFは区間<m>において実際に進
んだ距離であり、パルスジエネレータの1パルス
あたり進んだ距離ΔX(n)となつている。この値と
しては一定値をとる場合やあるいはそうでない場
合もあるが、この値はパルスジエネレータの構造
により決まる値であるので、一定値にならない場
合も含めて、その値は既知である。そして面積
DFGは実速度V(k,n)のかわりに推定速度V^(K,n)を用
いたことにより区間<m>で進んだ距離を表わし
ている。もし推定速度がV^(k,n)が実速度V(k,n)と完
全に一致しておれば面積DFGは面積DEFに一致
する。推定速度V^(k,n)を計算する時に区間<m>
における外乱Il(n)がわかつておれば、推定速度
V^(k,n)は実速度V(k,n)に一致するが、ここでは区間
<m−1>における外乱Il(n-1)しかわかつていな
いので、一般に面積DEFと面積DFGは一致しな
い。したがつて、面積DEFと面積DFGの差であ
る面積DEGは、本来、外乱Il(n-1)を用いるべきと
ころをIl(n-1)を用いたために生じた誤差γ(n)により
生じたものであり、計算式の中に当然γ(n)を含ん
でいる。
ここで(20)式は面積DFEが面積DFGと面積DEG
の和であるということを意味しており、面積
DFEは既知であり、また区間<m>の最後であ
る区間<n、m>について計算が行なわれる時点
Gでは、今まで計算した推定速度V^(K,n)を用いる
ことにより面積DFGも求まるので、時点Gで、
(20)式を変形した(21)式を計算することにより
γ(n)を求めることができる。
の和であるということを意味しており、面積
DFEは既知であり、また区間<m>の最後であ
る区間<n、m>について計算が行なわれる時点
Gでは、今まで計算した推定速度V^(K,n)を用いる
ことにより面積DFGも求まるので、時点Gで、
(20)式を変形した(21)式を計算することにより
γ(n)を求めることができる。
γ(n)が決まつたので、Il(n-1)は(11)式より
Il(n)=γ(n)+Il(n-1) ……(22)
から求まる。区間<m>の最終区間[n、m]で
γ(n)が求まるので、このγ(n)を(17)式に用いることに
より実速度V(o,n)は次の式で求まる。
γ(n)が求まるので、このγ(n)を(17)式に用いることに
より実速度V(o,n)は次の式で求まる。
V(o,n)=V^(o,n)+Kt/Jγ(n)o
Σk=1
T(k,n) ……(23)
この(23)式の右辺第1項は第9図のGにおけ
る速度をあらわしており、第2項は第9図中の
GE、すなわち区間[n、m]における速度の誤
差分β[o、n]を表わしている。
る速度をあらわしており、第2項は第9図中の
GE、すなわち区間[n、m]における速度の誤
差分β[o、n]を表わしている。
以上説明したように、区間<m>の終りにパル
スジエネレータからパルスが発生した時には
V^[k、n]、T(k,n)、ΔX(n)は既知であるから(21)
式を用いて外乱の補正量γ(n)を計算し、(22)式よ
り区間<m>における外乱Il(n)を計算する。また
γ(n)が求まつたので(23)式より区間[n、m]
の実速度V(o,n)を求める。
スジエネレータからパルスが発生した時には
V^[k、n]、T(k,n)、ΔX(n)は既知であるから(21)
式を用いて外乱の補正量γ(n)を計算し、(22)式よ
り区間<m>における外乱Il(n)を計算する。また
γ(n)が求まつたので(23)式より区間[n、m]
の実速度V(o,n)を求める。
区間<m>でパルスジエネレータがパルスを発
生していない時は、サンプリングパルスが発生す
るたびに、モータの電流I(k,n)を求め、1つ前の区
間<m−1>で求まつた外乱Il(n-1)を用い(9)式に
より速度の推定演算を行ない、推定速度V^(k,n)を
検出速度とする。
生していない時は、サンプリングパルスが発生す
るたびに、モータの電流I(k,n)を求め、1つ前の区
間<m−1>で求まつた外乱Il(n-1)を用い(9)式に
より速度の推定演算を行ない、推定速度V^(k,n)を
検出速度とする。
以上、直流モータを例にとつて本発明の原理を
説明したが、(8)式から(23)式までの式は直流モ
ータに限定されるものではなく、他のモータを使
う場合にも、もちろん容易に適用できる。
説明したが、(8)式から(23)式までの式は直流モ
ータに限定されるものではなく、他のモータを使
う場合にも、もちろん容易に適用できる。
次に、本発明を他のモータに適用する場合の方
法について説明する。
法について説明する。
まず、モータの発生するトルクτnに対して比例
関係にある量を測定し、これを(6)式の変量Iとお
くか、あるいは例えばベクトル制御のようにトル
クとトルク指令が比例するような制御方式の場合
にはトルク指令を(6)式の変量をIとおくかすれ
ば、変量Iとトルクτnとの間には前述の(6)式の関
係がそのまま成立する。したがつて、(8)式から
(23)式までの式がそのまま適用できる。また、
モータのトルクτnと比例関係にある量を用いるこ
とができない場合でもトルクτnに対して一価の関
数関係にある量α1、α2、α3、…を用いることがで
きれば、(8)式から(23)式までの式がそのまま適
用できる。この場合、両者の関係は次式で表わさ
れる。
関係にある量を測定し、これを(6)式の変量Iとお
くか、あるいは例えばベクトル制御のようにトル
クとトルク指令が比例するような制御方式の場合
にはトルク指令を(6)式の変量をIとおくかすれ
ば、変量Iとトルクτnとの間には前述の(6)式の関
係がそのまま成立する。したがつて、(8)式から
(23)式までの式がそのまま適用できる。また、
モータのトルクτnと比例関係にある量を用いるこ
とができない場合でもトルクτnに対して一価の関
数関係にある量α1、α2、α3、…を用いることがで
きれば、(8)式から(23)式までの式がそのまま適
用できる。この場合、両者の関係は次式で表わさ
れる。
τn=f(α1、α2、α3、…)……(24)
ただし、fは関数をあわらす。
したがつて、変量Iを
I=1/Ktf(α1、α2、α3、…) ……(25)
とおくことにより(6)式と同じ関係が成り立つ。
したがつて、量α1、α2、α3、…を測定するたび
に(25)式を用いて変量Iを計算することにより
(8)式から(23)式までがそのまま適用できる。
に(25)式を用いて変量Iを計算することにより
(8)式から(23)式までがそのまま適用できる。
次に、本発明を直流モータに適用いた例を説明
する。
する。
第9図において区間<m>のサンプリングパル
ス間の間隔T(k,n)は、(9)式、(21)式、(23)式を
見れば明らかなように、一定値である必要はない
が、以下に述べる実施例では簡単のため一定値
ΔTとする。ただし、区間[n、m]の時間間隔
はT(o,n)は、パルスジエネレータがパルスを発生
するタイミングが不定であるから、一定とはなら
ない。したがつて、次の式のようになる。
ス間の間隔T(k,n)は、(9)式、(21)式、(23)式を
見れば明らかなように、一定値である必要はない
が、以下に述べる実施例では簡単のため一定値
ΔTとする。ただし、区間[n、m]の時間間隔
はT(o,n)は、パルスジエネレータがパルスを発生
するタイミングが不定であるから、一定とはなら
ない。したがつて、次の式のようになる。
T(k,n)=ΔT ……(26)
ただし、1≦k≦n−1
また、パルスジエネレータの1パルスあたりの
角度(位置)を一定値ΔXとすると ΔX(n)=ΔX ……(27) (23)式と(27)式を(9)式、(23)式、(21)式
にそれぞれ代入すると、 V^(k,n)=Kt/JΔT(I(k,n)+Il(n-1)) +V^(k-1,n) ……(28) ただし、1≦k≦n−1 (9)式で、k=nの区間T(o,n)では、 V^(o,n)=Kt/JΔT(I(o,n)+Il(n-1)) ×(T(o,n)/ΔT)+V^[o-1,n] ……(29) V(o,n)=V^(o,n)+Kt/JΔTγ(n) ×{(n−1)+T(o,n)/ΔT)} ……(30) γ(n)={ΔX/ΔT−o-1 〓k=1 1/2(V^(k,n)+V^(k-1,n)) −(T[o、n]/ΔT)1/2(V^(o,n)+V^[o-1,n])} /〔Kt/JΔT/2{(n−1)2+2(n−1)(T(o,
n)/ΔT)+(T(o,n)/ΔT)2}〕……(31) 上記(22)式と(28)式から(31)式までを用
いて速度の検出をおこなう。すなわちパルスジエ
ネレータがパルスを発生していない時はサンプリ
ングパルスが発生するたびに(28)式を計算して
推定速度V^(K,n)を計算し、これを検出速度とする。
パルスジエネレータがパルスを発生した時は
(31)式を用いて補正量γ(n)を計算し、この補正量
γ(n)と(22)式より外乱Il(n)を計算する。また、
(29)式、(30)式にγ(n)を用いて、速度
V[o、n]を計算し、これを検出速度とする。
角度(位置)を一定値ΔXとすると ΔX(n)=ΔX ……(27) (23)式と(27)式を(9)式、(23)式、(21)式
にそれぞれ代入すると、 V^(k,n)=Kt/JΔT(I(k,n)+Il(n-1)) +V^(k-1,n) ……(28) ただし、1≦k≦n−1 (9)式で、k=nの区間T(o,n)では、 V^(o,n)=Kt/JΔT(I(o,n)+Il(n-1)) ×(T(o,n)/ΔT)+V^[o-1,n] ……(29) V(o,n)=V^(o,n)+Kt/JΔTγ(n) ×{(n−1)+T(o,n)/ΔT)} ……(30) γ(n)={ΔX/ΔT−o-1 〓k=1 1/2(V^(k,n)+V^(k-1,n)) −(T[o、n]/ΔT)1/2(V^(o,n)+V^[o-1,n])} /〔Kt/JΔT/2{(n−1)2+2(n−1)(T(o,
n)/ΔT)+(T(o,n)/ΔT)2}〕……(31) 上記(22)式と(28)式から(31)式までを用
いて速度の検出をおこなう。すなわちパルスジエ
ネレータがパルスを発生していない時はサンプリ
ングパルスが発生するたびに(28)式を計算して
推定速度V^(K,n)を計算し、これを検出速度とする。
パルスジエネレータがパルスを発生した時は
(31)式を用いて補正量γ(n)を計算し、この補正量
γ(n)と(22)式より外乱Il(n)を計算する。また、
(29)式、(30)式にγ(n)を用いて、速度
V[o、n]を計算し、これを検出速度とする。
[実施例]
次に、本発明の実施例について図面を参照して
説明する。
説明する。
第10図は本発明の一実施例であり、モータ速
度検出装置の構成を示すブロツク図である。
度検出装置の構成を示すブロツク図である。
デイジタル/アナログ変換器206を介してマ
イコン205から送出されるアナログの電流指令
iaから電流検出器204による検出電流を差し引
いた差が電流増幅器202により増幅されて、電
力増幅器203に与えられ、これによつて直流モ
ータ201が駆動される。このように電流帰還が
かけられている場合、モータ201の電流はアナ
ログの電流指令iaに比例する。この実施例ではデ
イジタルの電流指令idをデイジタル/アナログ変
換器206に入力してアナログの電流指令を得る
形式なので、デイジタルの電流指令idを用いれ
ば、モータ201の電流がわかる。一方、カウン
タ113は初期値からクロツクジエネレータ11
2が発生するクロツクパルスCLKを計数し、所
定量計数するとキヤリーパルスCYを発生して初
期状態にもどり、再びクロツクパルスCLKの計
数をはじめる。このキヤリーパルスCYは、サン
プリングパルスの1つの例である。
イコン205から送出されるアナログの電流指令
iaから電流検出器204による検出電流を差し引
いた差が電流増幅器202により増幅されて、電
力増幅器203に与えられ、これによつて直流モ
ータ201が駆動される。このように電流帰還が
かけられている場合、モータ201の電流はアナ
ログの電流指令iaに比例する。この実施例ではデ
イジタルの電流指令idをデイジタル/アナログ変
換器206に入力してアナログの電流指令を得る
形式なので、デイジタルの電流指令idを用いれ
ば、モータ201の電流がわかる。一方、カウン
タ113は初期値からクロツクジエネレータ11
2が発生するクロツクパルスCLKを計数し、所
定量計数するとキヤリーパルスCYを発生して初
期状態にもどり、再びクロツクパルスCLKの計
数をはじめる。このキヤリーパルスCYは、サン
プリングパルスの1つの例である。
モータ201が回転しパルスジエネレータ10
2がパルスを発生すると、このパルスによつて回
転方向判別回路115がモータ201の回転方向
を検出し、これをマイコン205に入力する。一
方、パルスジエネレータ102が発生したパルス
は波形整形回路207により波形整形され、OR
回路208に入力される。また、このパルスはフ
リツプフロツプ123をセツトしANDゲート2
09を閉じさせてクロツクパルスCLKの出力を
禁止してカウンタ113の計数を一時停止させ
る。このときレジスタ114にカウンタ113の
計数値をとり込み、カウンタ113をクリアして
計数値を初期値にもどす。そしてこの直後AND
ゲート209を開き、クロツクパルスCLKの出
力を可能にして、カウンタ113は再び計数を始
める。カウンタ113のキヤリーパルスCYとパ
ルスジエネレータ102の発生するパルスはOR
回路208を通り、割込みパルスiTPとしてマイ
コン205に与えられる。
2がパルスを発生すると、このパルスによつて回
転方向判別回路115がモータ201の回転方向
を検出し、これをマイコン205に入力する。一
方、パルスジエネレータ102が発生したパルス
は波形整形回路207により波形整形され、OR
回路208に入力される。また、このパルスはフ
リツプフロツプ123をセツトしANDゲート2
09を閉じさせてクロツクパルスCLKの出力を
禁止してカウンタ113の計数を一時停止させ
る。このときレジスタ114にカウンタ113の
計数値をとり込み、カウンタ113をクリアして
計数値を初期値にもどす。そしてこの直後AND
ゲート209を開き、クロツクパルスCLKの出
力を可能にして、カウンタ113は再び計数を始
める。カウンタ113のキヤリーパルスCYとパ
ルスジエネレータ102の発生するパルスはOR
回路208を通り、割込みパルスiTPとしてマイ
コン205に与えられる。
さて、デイジタルの速度指令Vdがマイコン2
05に入力されると、マイコン205は定められ
た制御アルゴリズムに従つて計算を行ない、デイ
ジタルの電流指令idを出力する。モータ201は
この電流指令idにより回転し、マイコン205は
パルスジエネレータ102がパルスを発生した時
は(22)式と(29)式と(30)式を用いて、初期
速度V[o′、n-1]=V^(p,n)と外乱Il(n-1)を求める。
このV^(p,n)をマインコン205内部のレジスタB
にV^[k-1、n]として、外乱Il(n-1)をレジスタCに
書込み、レジスタDの値nとレジスタEの値Sを
それぞれゼロにリセツトし、フリツプフロツプ1
23をリセツトする。
05に入力されると、マイコン205は定められ
た制御アルゴリズムに従つて計算を行ない、デイ
ジタルの電流指令idを出力する。モータ201は
この電流指令idにより回転し、マイコン205は
パルスジエネレータ102がパルスを発生した時
は(22)式と(29)式と(30)式を用いて、初期
速度V[o′、n-1]=V^(p,n)と外乱Il(n-1)を求める。
このV^(p,n)をマインコン205内部のレジスタB
にV^[k-1、n]として、外乱Il(n-1)をレジスタCに
書込み、レジスタDの値nとレジスタEの値Sを
それぞれゼロにリセツトし、フリツプフロツプ1
23をリセツトする。
次に、カウンタ113が所定量計数してキヤリ
ーパルスCYが発生すると、このパルスCYはOR
回路208に入力され、割込みパルスiTPが発生
して、マイコン205に割込みがかけられる。こ
のとき、マイコン205はフリツプフロツプ12
3がセツトされているかどうか調べる。
ーパルスCYが発生すると、このパルスCYはOR
回路208に入力され、割込みパルスiTPが発生
して、マイコン205に割込みがかけられる。こ
のとき、マイコン205はフリツプフロツプ12
3がセツトされているかどうか調べる。
今の場合は、フリツプフロツプ123はリセツ
トされるていので、デイジタルの電流指令idを読
みこみ、これをI(o,n)とし、マイコン205内のレ
ジスタBとレジスタCよりV^(k-1,n)とIl(n-1)を読込
んで(28)式を演算し、推定速度V^(k,n)を検出速
度とする。一方、このV^(K,n)とレジスタBの値
V^(k-1,n)とレジスタEの値Sに対して次の(32)
式に示す演算を行ない、結果をレジスタEに書込
んでこれを新しいSとする。
トされるていので、デイジタルの電流指令idを読
みこみ、これをI(o,n)とし、マイコン205内のレ
ジスタBとレジスタCよりV^(k-1,n)とIl(n-1)を読込
んで(28)式を演算し、推定速度V^(k,n)を検出速
度とする。一方、このV^(K,n)とレジスタBの値
V^(k-1,n)とレジスタEの値Sに対して次の(32)
式に示す演算を行ない、結果をレジスタEに書込
んでこれを新しいSとする。
S+1/2(V^(k,n)+V^(k-1,n))……(32)
マイコン205のレジスタDの値nに1を加え
て、V^(k,n)をレジスタBに書込んでV^[k-1、n]と
する。
て、V^(k,n)をレジスタBに書込んでV^[k-1、n]と
する。
カウンタ113がキヤリーパルスCYを発生す
るたびにマイコン205は(28)式と(32)式の
演算を行ない、推定速度V^(k,n)を検出速度とする。
るたびにマイコン205は(28)式と(32)式の
演算を行ない、推定速度V^(k,n)を検出速度とする。
パルスジエネレータ102がパルスを発生する
と、以下に説明する補正演算が行なわれる。
と、以下に説明する補正演算が行なわれる。
すなわちOR回路208から割込みパルスiTP
が発生し、マイコン205に割込みがかけられ、
マイコン205はフリツプフロツプ123がセツ
トされているかどうか調べる。
が発生し、マイコン205に割込みがかけられ、
マイコン205はフリツプフロツプ123がセツ
トされているかどうか調べる。
今の場合、前述したようにセツトされているの
で、マイコン205はカウンタ113の計数値が
入つているレジスタ114の内容を読みとり、こ
れをT(o,n)とし、レジスタDの値nに1を加える。
また、マイコン205はデイジタルの電流指令id
を読みこみ、これをI(k,n)とし、レジスタBの
V^[k-1、n]をV^[o-1,n]とする。T(o,n)と
V^[o-1,n]を用いて(29)式より推定速度V^(o,n)
を計算する。このときレジスタEの内容Sはo-1 〓k=1
1/2(V^(k-1,n)+V^(k,n))を表わしているので、こ のSとレジスタDの値nおよびT(o,n)を用い、
(31)式よりγ(n)を計算し、γ(n)と(22)式よりIl(n
)
を計算してこれをレジスタCに書込みIl(n-1)とす
る。また、(30)式を計算して速度V(o,n)を求め、
これを初期値としてレジスタBに書込み、検出速
度とする。レジスタDとEのnおよびSの値をゼ
ロにクリアしてフリツプフロツプ123をリセツ
トする。
で、マイコン205はカウンタ113の計数値が
入つているレジスタ114の内容を読みとり、こ
れをT(o,n)とし、レジスタDの値nに1を加える。
また、マイコン205はデイジタルの電流指令id
を読みこみ、これをI(k,n)とし、レジスタBの
V^[k-1、n]をV^[o-1,n]とする。T(o,n)と
V^[o-1,n]を用いて(29)式より推定速度V^(o,n)
を計算する。このときレジスタEの内容Sはo-1 〓k=1
1/2(V^(k-1,n)+V^(k,n))を表わしているので、こ のSとレジスタDの値nおよびT(o,n)を用い、
(31)式よりγ(n)を計算し、γ(n)と(22)式よりIl(n
)
を計算してこれをレジスタCに書込みIl(n-1)とす
る。また、(30)式を計算して速度V(o,n)を求め、
これを初期値としてレジスタBに書込み、検出速
度とする。レジスタDとEのnおよびSの値をゼ
ロにクリアしてフリツプフロツプ123をリセツ
トする。
以上の動作をくり返すことにより速度の検出が
おこなわれる。なお、この実施例では電流帰還を
かける構成をとり、電流指令idを読みこんだが、
第6図に示したように、アナログ/デイジタル変
換器などを用いてモータの電流を直接読みこんで
も、前述の方法がそのまま使えるので、もちろん
かまわない。
おこなわれる。なお、この実施例では電流帰還を
かける構成をとり、電流指令idを読みこんだが、
第6図に示したように、アナログ/デイジタル変
換器などを用いてモータの電流を直接読みこんで
も、前述の方法がそのまま使えるので、もちろん
かまわない。
(21)式と(31)式を比較すると明らかなよう
に、(31)式の方がγ(n)の計算において分母のΣの
数が(21)式のものよりも少なく、また分子にお
いては、(21)式ではkが1からnまで毎回T(k,n)
をかけなければならないので、明らかに(31)式
を使う本実施例の方が、計算が簡単になり、計算
時間を短縮できる。これは、本実施例の説明のは
じめに、(26)式で示すようにT(k,n)=ΔTという
仮定をした結果である。
に、(31)式の方がγ(n)の計算において分母のΣの
数が(21)式のものよりも少なく、また分子にお
いては、(21)式ではkが1からnまで毎回T(k,n)
をかけなければならないので、明らかに(31)式
を使う本実施例の方が、計算が簡単になり、計算
時間を短縮できる。これは、本実施例の説明のは
じめに、(26)式で示すようにT(k,n)=ΔTという
仮定をした結果である。
次に、本発明の他の実施例を説明する。
前述の(29)式から(31)式において
〔T(o,n)/ΔT〕は0から1までの値をとるので、nが 大きい時はこれらの式でT(o,n)/ΔT=0とすることが できる。こうすると(29)式から(31)式は以下
の式に変形される。
〔T(o,n)/ΔT〕は0から1までの値をとるので、nが 大きい時はこれらの式でT(o,n)/ΔT=0とすることが できる。こうすると(29)式から(31)式は以下
の式に変形される。
V(o,n)=V^[o-1,n]+Kt/JΔTγ(n)(n−1)
……(33)
第11図はこの簡略式(33)(34)式を使用す
る場合の実施例のブロツク図を示すもので、第1
0図と同一部分は同一符号で示す。第10図とは
以下に示す相違点がある。
る場合の実施例のブロツク図を示すもので、第1
0図と同一部分は同一符号で示す。第10図とは
以下に示す相違点がある。
すなわちこの実施例ではT(o,n)の値が必要ない
ので、第10図のレジスタ114とANDゲート
209が不用である。
ので、第10図のレジスタ114とANDゲート
209が不用である。
さて、第11図において、パルスジエネレータ
102がパルスを発生していない時は、カウンタ
113が所定量カウントしてキヤリーパルスCY
が発生するたびに割込みパルスiTPが発生し、マ
イコン205に割込みがかかる。割込みがかかる
とマイコン205はフリツプフロツプ123がセ
ツトされているかどうか調べる。今の場合、パル
スジエネレータ102がパルスを発生していない
ので、フリツプフロツプ123がセツトされてお
らずマイコン205はデイジタルの電流指令を読
みとりこれをI(k,n)とし、レジスタBよりV^(k-1,n)
を、レジスタCよりIl(n-1)をそれぞれ読出し、
(28)式を用いて推定速度V^(k,n)を計算し、これを
検出速度とする。次に、(32)式の演算を行ない、
その結果をレジスタEに書込み、これをSとする
とともにレジスタDのnの値に1を加える。そし
てパルスジエネレータ102がパルスを発生する
と、マイコン205に割込みがかかると同時にフ
リツプフロツプ123がセツトされ、また同時に
カウンタ113がクリアされてカウンタ113は
初期値から計数をはじめる。また、割込みがかか
ると、マイコン205はフリツプフロツプ123
がセツトされていることを検知して補正量の演算
を行なう。このときレジスタEの内容Sはo-1 Σk=1 1/2 〔V^(k-1,n)+V^(k,n)〕を表わしているので、このS
を用い、レジスタDのnに1を加えて、(34)式
よりγ(n)を計算する。このγ(n)とnを用い(33)式
を計算して速度V(o,n)を求め、これを検出速度と
する。このV(o,n)を初期値としてレジスタBに書
込み、レジスタDとEのnおよびSをそれぞれゼ
ロにクリアして、フリツプフロツプ123をリセ
ツトする。
102がパルスを発生していない時は、カウンタ
113が所定量カウントしてキヤリーパルスCY
が発生するたびに割込みパルスiTPが発生し、マ
イコン205に割込みがかかる。割込みがかかる
とマイコン205はフリツプフロツプ123がセ
ツトされているかどうか調べる。今の場合、パル
スジエネレータ102がパルスを発生していない
ので、フリツプフロツプ123がセツトされてお
らずマイコン205はデイジタルの電流指令を読
みとりこれをI(k,n)とし、レジスタBよりV^(k-1,n)
を、レジスタCよりIl(n-1)をそれぞれ読出し、
(28)式を用いて推定速度V^(k,n)を計算し、これを
検出速度とする。次に、(32)式の演算を行ない、
その結果をレジスタEに書込み、これをSとする
とともにレジスタDのnの値に1を加える。そし
てパルスジエネレータ102がパルスを発生する
と、マイコン205に割込みがかかると同時にフ
リツプフロツプ123がセツトされ、また同時に
カウンタ113がクリアされてカウンタ113は
初期値から計数をはじめる。また、割込みがかか
ると、マイコン205はフリツプフロツプ123
がセツトされていることを検知して補正量の演算
を行なう。このときレジスタEの内容Sはo-1 Σk=1 1/2 〔V^(k-1,n)+V^(k,n)〕を表わしているので、このS
を用い、レジスタDのnに1を加えて、(34)式
よりγ(n)を計算する。このγ(n)とnを用い(33)式
を計算して速度V(o,n)を求め、これを検出速度と
する。このV(o,n)を初期値としてレジスタBに書
込み、レジスタDとEのnおよびSをそれぞれゼ
ロにクリアして、フリツプフロツプ123をリセ
ツトする。
以上の動作をくり返すことにより速度の検出が
行なわれる。なお、この実施例でも電流指令を読
みこむかわりにモータの電流を直接読みこんで
も、もちろんかまわない。
行なわれる。なお、この実施例でも電流指令を読
みこむかわりにモータの電流を直接読みこんで
も、もちろんかまわない。
(29)式および(30)式と(33)式を比べると
明らかなように、(33)式による方がV(o,n)の計算
が簡単であり、しかも(34)式には(31)式中の
T(o,n)に関する項がないのでγ(n)の計算も(34)式
による方が簡単になり、また第11図の実施例の
方が第10図の実施例よりも構成が簡単であるの
で、この第11図に示した実施例の方が第10図
の実施例よりも計算および構成が簡単になる。
明らかなように、(33)式による方がV(o,n)の計算
が簡単であり、しかも(34)式には(31)式中の
T(o,n)に関する項がないのでγ(n)の計算も(34)式
による方が簡単になり、また第11図の実施例の
方が第10図の実施例よりも構成が簡単であるの
で、この第11図に示した実施例の方が第10図
の実施例よりも計算および構成が簡単になる。
以上説明したように、実速度が第12図bの実
線のように変化した時、本発明による方法では検
出速度が、図中の一点鎖線のようになり、時間遅
れは計算時間によるものだけであり、破線で示し
た従来例のものと比べ、特に低速度においても時
間遅れが少なく高精度に速度が検出される。
線のように変化した時、本発明による方法では検
出速度が、図中の一点鎖線のようになり、時間遅
れは計算時間によるものだけであり、破線で示し
た従来例のものと比べ、特に低速度においても時
間遅れが少なく高精度に速度が検出される。
なお、第12図b中における、第6図の装置に
よる検出速度と本発明による検出速度の線は実際
には非常に細かいステツプ状となつている。
よる検出速度と本発明による検出速度の線は実際
には非常に細かいステツプ状となつている。
なお、本発明は直流モータの速度検出のみに限
定されるものではなく、他のモータ(リニアモー
タも含む)、さらにはモータによつて駆動される
移動体の速度検出の場合にも適用できることは勿
論である。
定されるものではなく、他のモータ(リニアモー
タも含む)、さらにはモータによつて駆動される
移動体の速度検出の場合にも適用できることは勿
論である。
[発明の効果]
以上説明したように本発明は、サンプリングパ
ルスが発生するたびに外乱トルクの推定値と推定
速度の初期値およびモータの発生するトルクある
いは推力をあらわす量を用い実速度の推定演算を
行ない、パスルジエネレータからパルスが発生し
た時に外乱トルクの補正量から推定速度を補正し
て実速度を求め、実速度を推定速度の初期値と
し、外乱トルク値を外乱トルクの推定値とするこ
とにより、モータの速度の検出遅れがマイコンの
計算時間だけのものとなり、従来例のように検出
おくれが速度が依存し、しかも低速度になる程遅
れが大きくなるなどということがなくなり、この
ため、低速度時であつても速度制御ループのゲイ
ンを十分大きくすることができ、高精度な位置決
めや高速高精度な速度制御をおこなうことが可能
になるという画期的な効果がある。
ルスが発生するたびに外乱トルクの推定値と推定
速度の初期値およびモータの発生するトルクある
いは推力をあらわす量を用い実速度の推定演算を
行ない、パスルジエネレータからパルスが発生し
た時に外乱トルクの補正量から推定速度を補正し
て実速度を求め、実速度を推定速度の初期値と
し、外乱トルク値を外乱トルクの推定値とするこ
とにより、モータの速度の検出遅れがマイコンの
計算時間だけのものとなり、従来例のように検出
おくれが速度が依存し、しかも低速度になる程遅
れが大きくなるなどということがなくなり、この
ため、低速度時であつても速度制御ループのゲイ
ンを十分大きくすることができ、高精度な位置決
めや高速高精度な速度制御をおこなうことが可能
になるという画期的な効果がある。
第1図は従来のモータ速度検出装置のブロツク
図、第2図、第3図はその速度検出方法を説明す
る説明図、第4図は従来の第1図とは異なるモー
タ速度検出装置のブロツク図、第5図はその速度
検出方法を説明する説明図、第6図は従来の他の
モータ速度検出装置のブロツク図、第7図、第8
図はその速度検出方法を説明する説明図、第9図
は本発明の作用を説明するための説明図、第10
図は本発明の一実施例のモータ速度検出装置のブ
ロツク図、第11図は本発明の他の実施例のモー
タ速度検出装置のブロツク図、第12図は本発明
の効果を説明する説明図である。 102……パルスジエネレータ、112……ク
ロツクジエネレータ、113……カウンタ、11
4……レジスタ、115……回転方向判別回路、
123……フリツプフロツプ、201……直流モ
ータ、202……電流増幅器、203……電力増
幅器、204……電流検出器、205……マイコ
ン、206……デイジタル/アナログ変換器、2
07……波形整形回路、208……OR回路、2
09……ANDゲート。
図、第2図、第3図はその速度検出方法を説明す
る説明図、第4図は従来の第1図とは異なるモー
タ速度検出装置のブロツク図、第5図はその速度
検出方法を説明する説明図、第6図は従来の他の
モータ速度検出装置のブロツク図、第7図、第8
図はその速度検出方法を説明する説明図、第9図
は本発明の作用を説明するための説明図、第10
図は本発明の一実施例のモータ速度検出装置のブ
ロツク図、第11図は本発明の他の実施例のモー
タ速度検出装置のブロツク図、第12図は本発明
の効果を説明する説明図である。 102……パルスジエネレータ、112……ク
ロツクジエネレータ、113……カウンタ、11
4……レジスタ、115……回転方向判別回路、
123……フリツプフロツプ、201……直流モ
ータ、202……電流増幅器、203……電力増
幅器、204……電流検出器、205……マイコ
ン、206……デイジタル/アナログ変換器、2
07……波形整形回路、208……OR回路、2
09……ANDゲート。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 モータの回転角に応じたパルス信号を発生す
るパルスジエネレータが出力軸に接続されたモー
タの速度を検出する方法、または移動体の変位に
応じたパルス信号を発生するパルスジエネレータ
を備え、モータによつて駆動される前記移動体の
速度を検出する方法、または移動体の変位に応じ
たパルス信号を発生するパルスジエネレータを備
えたリニアモータの速度を検出する方法であつ
て、 速度を推定するときに用いる推定速度の初期値
と外乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値
をそれぞれゼロとする第1のステツプと、 パルスジエネレータがパルスが発生するまで、
サンプリングパルスが発生する度に、モータが発
生するトルクまたは推力を表す変量と外乱トルク
または外乱推力を表す変量の推定値とを加え、前
記推定速度の初期値を初期値として積分すること
により、この時点の速度を推定する第2のステツ
プと、 パルスジエネレータがパルスを発生すると、第
1のステツプを実行した時点からパルジエネレー
タが今回パルスを発生した時点までの時間とこの
両方の時点の間に推定した推定速度の値を用いて
この両方の時点の間の外乱トルクまたは外乱推力
を表す変量を求め、外乱トルクまたは外乱推力を
表す変量と外乱トルクまたは外乱推力を表す変量
の推定値との差である外乱トルクまたは外乱推力
の補正量を用いて、パルスジエネレータが今回パ
ルスを発生した時点の直前に推定した推定速度を
補正することにより、この時点の実速度を求める
第3のステツプと、 前記実速度を推定速度の初期値とし、前記外乱
トルクまたは前記外乱推力を表す変量を新たに外
乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とす
る第4のステツプと、 パルスジエネレータがパルスを発生するまで、
前記サンプリングパルスが発生する度に、モータ
が発生するトルクまたは推力を表す変量と外乱ト
ルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とを加
え、前記推定速度の初期値を初期値として積分す
ることにより、この時点の速度を推定する第5の
ステツプと、 パルスジエネレータがパルスを発生すると、パ
ルスジエネレータが前回パルスを発生した時点か
らパルスジエネレータが今回パルスを発生した時
点までの時間とこの両方の時点の間に推定した推
定速度の値を用いてこの両方の時点の間の外乱ト
ルクまたは外乱推力を表す変量を求め、外乱トル
クまたは外乱推力を表す変量と外乱トルクまたは
外乱推力を表す変量の推定値との差である外乱ト
ルクまたは外乱推力の補正量を用いて、パルスジ
エネレータが今回パルスを発生した時点の直前に
推定した推定速度を補正することにより、この時
点の実速度を求める第6のステツプと、 前記実速度を推定速度の初期値とし、前記外乱
トルクまたは前記外乱推力を表す変量を新たに外
乱トルクまたは外乱推力を表す変量の推定値とす
る第7のステツプとを含み、 第5〜第7のステツプを繰り返す、モータまた
はモータで駆動される移動体の速度検出方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59027237A JPS60171464A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | モータまたはモータで駆動される移動体の速度検出方式 |
US06/702,181 US4745563A (en) | 1984-02-17 | 1985-02-15 | Method of detecting the speed of a motor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59027237A JPS60171464A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | モータまたはモータで駆動される移動体の速度検出方式 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60171464A JPS60171464A (ja) | 1985-09-04 |
JPH0471185B2 true JPH0471185B2 (ja) | 1992-11-13 |
Family
ID=12215459
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59027237A Granted JPS60171464A (ja) | 1984-02-17 | 1984-02-17 | モータまたはモータで駆動される移動体の速度検出方式 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US4745563A (ja) |
JP (1) | JPS60171464A (ja) |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62290376A (ja) * | 1986-06-09 | 1987-12-17 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | モ−タの速度制御装置 |
JPH01126185A (ja) * | 1987-11-09 | 1989-05-18 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 速度制御装置 |
JPH036459A (ja) * | 1989-06-02 | 1991-01-11 | Mitsubishi Electric Corp | 回転数検出方法 |
EP0409185B1 (en) * | 1989-07-18 | 1995-11-08 | Mita Industrial Co., Ltd. | Method of calculating motor control voltage and motor control device using the method |
JP2888595B2 (ja) * | 1990-04-09 | 1999-05-10 | 三菱電機株式会社 | モータ制御装置 |
JP2736583B2 (ja) * | 1992-06-23 | 1998-04-02 | 日本無線株式会社 | モータ速度制御装置 |
JP3285663B2 (ja) * | 1993-05-11 | 2002-05-27 | ファナック株式会社 | 工具破損検出装置 |
US5448483A (en) * | 1994-06-22 | 1995-09-05 | Eaton Corporation | Angular speed sensor filter for use in a vehicle transmission control |
JP3203989B2 (ja) * | 1994-10-25 | 2001-09-04 | 松下電器産業株式会社 | モータの速度制御装置 |
KR0176577B1 (ko) * | 1996-03-13 | 1999-05-15 | 김광호 | 씨디-롬 드라이브의 슬레드 모터 속도 제어방법 |
FR2806551B1 (fr) * | 2000-03-15 | 2002-05-10 | Valeo Electronique | Procedes et dispositifs pour le suivi de la rotation de moteurs electriques a courant continu |
DE102005028842B4 (de) * | 2004-07-03 | 2013-09-26 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Verfahren zum Messen der Drehzahl einer elektrischen Maschine |
US11609137B2 (en) * | 2020-03-30 | 2023-03-21 | Rockwell Automation Technologies, Inc. | Estimating motor drive torque and velocity |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US3669626A (en) * | 1970-11-04 | 1972-06-13 | Bio Science Labor | Interaction correction in continuous flow analysis |
US3978325A (en) * | 1973-09-05 | 1976-08-31 | Control Electronics Co., Inc. | Electronic thermometer |
AT351110B (de) * | 1977-07-04 | 1979-07-10 | Gfm Fertigungstechnik | Numerische bahnsteuereinrichtung fuer eine mittels eines fraesers oder eines schleifwerk- zeuges konturbildende bzw.- bearbeitende werk- zeugmaschine, insbesondere eine kurbelwellen- fraesmaschine |
DE2836443A1 (de) * | 1977-08-22 | 1979-03-01 | Sybron Corp | Digitales datenverarbeitungsgeraet und verfahren zum messen mindestens eines fluidstroemungs-parameters |
US4181432A (en) * | 1978-10-18 | 1980-01-01 | The Singer Company | Velocity measuring system |
IT1118625B (it) * | 1979-05-11 | 1986-03-03 | Cselt Centro Studi Lab Telecom | Perfezionamenti agli equializzatori per trasmissione di segnali numeri ci |
US4362978A (en) * | 1980-10-27 | 1982-12-07 | Unimation, Inc. | Control system for manipulator apparatus |
US4368412A (en) * | 1981-02-04 | 1983-01-11 | Inoue-Japax Research Incorporated | Microprocessor-controlled motor drive control system |
US4446409A (en) * | 1982-03-22 | 1984-05-01 | Lockheed Electronics Co., Inc. | Electronic controller apparatus |
US4563735A (en) * | 1982-03-26 | 1986-01-07 | Tokyo Shibaura Denki Kabushiki Kaisha | Process controlling method and system involving separate determination of static and dynamic compensation components |
-
1984
- 1984-02-17 JP JP59027237A patent/JPS60171464A/ja active Granted
-
1985
- 1985-02-15 US US06/702,181 patent/US4745563A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US4745563A (en) | 1988-05-17 |
JPS60171464A (ja) | 1985-09-04 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |