JPH0470601A - カラーフィルターの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、カラー液晶デイスプレィ等に適用し得るカラ
ーフィルターの製造方法に関するものである。

〔従来技術〕

従来、知られているカラーフィルターには、例えば特公
昭５３−２４８号に記載されたような高分子材料を染料
で染色したもの（染色法カラーフィルター）があるが、
このカラーフィルターの製造プロセスは各色毎に７オト
レジストの塗布、像露光、現像、着色、レジストの除去
等の複雑な製造工程があり、しかも得られるカラーフィ
ルターは極めて高価なものであった。

これらの欠点を解消するために、カラー銀塩写真材料を
用いた内式現像法及び外式現像法によるカラーフィルタ
ーの製造方法が検討された。

例えば外式現像法によるカラーフィルターの製造方法が
特開昭５５−６３４２号に記載されている。

この製造方法は、支持体上に黒白ハロゲン化銀乳剤層が
設けられた写真材料の乳剤層にパターン露光を行い、外
式発色現像法による現像操作を繰り返して、支持体上に
２色以上のパターンを形成する方法である。

この方法では、乳剤層の塗布工程は１回で済むが、露光
及び現像の工程は各色毎に設けなければならない。その
ため露光操作における露光位置のバラツキにより、隣接
画素間又は画素とブラックマトリックス（以後ＢＭと略
す）との間に、隙間や重なり部が生じることが避けられ
ない。

このような隙間があると、液晶カラー表示装置において
、デイスプレィ観賞時に光が漏れることにより、色の濁
りやコントラストの低下を引き起こす。又、一方、重な
り部が生じｔ；場合には、重なり部が突起となり、透明
導電膜（例えばＩＴＯ膜）の断線、トランジスターの破
壊及びドメインの発生などの問題を誘起する。

これらの問題は、前記の染色法カラーフィルターにおい
ても起こる問題である。

他方、本出願人は内式現像法によるカラーフィルターの
製造法について検討し、その結果、概略するとイエロー
カプラー　マゼンタカプラー及びシアンカプラーの内の
異なる２種類のカプラーを有する３層のハロゲン化銀乳
剤層を有するカラーフィルター用の材料及びカラーフィ
ルターの発明について提案した（特開昭６２−１４８９
５２号）。このカラーフィルターは内式現像法により製
造されるものであり、非常に良好な分光特性を有し、又
、各色の画素を形成するだめの露光が１回で済むため、
位置合わせの精度不良の問題がなく、隣接画素間、又は
、画素と８Ｍ間の重なり部や隙間のない良好なパターン
を得ることができる。

一方、近年、液晶デイスプレィの軽量化を目的として、
液晶デイスプレィ基板として、一般に用いられているガ
ラス基板をグラスチック基板又はフィルム基板に変える
ことが提案され、一部、商品化されているものもある。

カラー液晶デイスプレィにこのプラスチック基板又はフ
ィルム基板を適用しようとする場合、カラーフィルター
層をプラスチック板又はフィルム上に設けることが望ま
しい。

本発明者らは、前記特開昭６２−１４８９５２号の内式
発色現像法によるカラーフィルターの製造法において、
該特許の実施例で用いｔこガラス支持体の代わりにＰＥ
ＳやＰＥＴ等のフィルム支持体を用いてカラーフィルタ
ーを製造したところ、以下の問題を生じることを見い出
した。

即ち、フィルムを支持体とする内式現像法で形成したカ
ラーフィルター上に、電極とする透明導電性膜としてＩ
ＴＯ（インジウム・錫酸化物）膜などを設けた場合、カ
ラーフィルターに皺又はクラックが発生することを見い
出した。カラーフィルター層とＩＴＯ膜の間に通常用い
られる耐熱性ポリマー層（例えばポリイミド層）を設け
た場合も同様に皺又はクラックが発生することがわかっ
た。

〔発明の目的〕

本発明は上記事情に鑑みて為されたものであり、本発明
の第１の目的は、軽量なカラー液晶デイスプレィに用い
る可撓性フィルムを支持体とするカラーフィルターの製
造方法を提供することである。

本発明の第２の目的は、色特性が良好で、且つパターン
精度が良好なカラーフィルターの製造方法を提供するこ
とである。

本発明の第３の目的は、ＩＴＯ等の電極用導電性膜の製
膜後の皺やクラックの発生のないカラーフィルターの製
造方法を提供することである。

〔発明の構成〕

本発明の上記目的は、透明支持体上に、赤、緑及び青の
光に感光する３層のハロゲン化銀乳剤層を有する感光材
料に、赤、緑及び青（又はシアン、マゼンタ及びイエロ
ー）のモザイク又はストライプの繰り返しからなるパタ
ーンを有するフィルター原板を通してして露光を行い、
露光後の感光材料を外式反転処理することよってモザイ
ク又はストライプパターンを得るカラーフィルターの製
造方法において、該透明支持体が可撓性フィルムであっ
て、かつ該感光材料が中間層を有していないことを特徴
とするカラーフィルターの製造方法ニよって達成された
。

以下、本発明をより具体的に説明する。

本発明に用いる感光材料は、赤、緑及び青の光に感光す
る３層のハロゲン化銀乳剤層を有している。本発明の特
徴は、該ハロゲン化銀乳剤層が外式現像法用のハロゲン
化銀乳剤層であり、これらのハロゲン化銀乳剤層の間に
は中間層を有してぃないことである。

本発明に用いる感光材料の層構成につき−ｆｌＩ（第１
．２図）を挙げれば、ポリエーテルサルホンの透明可撓
性フィルム（３）上に、最下層から赤色感光性層（４）
、緑色感光性層（５）、青色感光性層（６）であり、最
上層はゼラチン保護層（７）である。

本発明のカラーフィルターの製造プロセスの一例を挙げ
れば（第１図）、上記本発明の感光材料（１）ヲシアン
、マゼンタ、イエローのストライプの繰り返しから成る
パターンを有するフィルター原板（２）を通して露光を
行った（第１図（ａ））後、白黒現像を行い（第１図（
ｂ乃、次いで感光材料の支持体側から感光材料全面に赤
露光を行い、イエローカプラー　マゼンタカプラー及び
フェニレンジアミン系カラー現像主薬を含む赤発色現像
液により赤色ストライプを感光材料上に形成しく第１図
（Ｃ））、次いで支持体側より感光材料の全面に緑露光
を行い、イエローカプラー　シアンカプラー及びフェニ
レンジアミン系カラー現像主薬を含む緑色現像液により
緑色ストライプを形成する（第１図（ｄ））。次に、マ
ゼンタカプラー　シアンカプラフェニレンジアミン系カ
ラー現像生薬及びカブリ剤としてｔ−ブチルアミノポラ
ンを含む青発色現像液により青色ストライプを形成させ
た（第１図（ｅ））後、漂白、定着、水洗を行うことに
より、透明フィルム上に赤、緑、青のストライプの繰り
返しからなるパターンを有するカラーフィルター（第１
図（ｆ））を製造することができる。

本発明のカラーフィルターの製造プロセスの別の例をあ
げれば（１２図）、上記本発明の感光材料を赤、緑及び
青のストライプの繰り返しから成るパターンを有するフ
ィルター原板を通して露光を行った（第２図（ａ））後
、白黒現像を行い（第２図（ｂ））、次いで感光材料の
支持体側から感光材料の全面に赤露光を行い、シアンカ
プラー及びフェニレンジアミン系カラー現像主薬を含む
シアン発色現像液により感光材料上の青と緑のストライ
プを形成すべき位置にシアン色素を形成し、（第２図（
Ｃ））次いで支持体側より感光材料全面に緑露光を行い
、マゼンタカプラー及びフェニレンジアミン系カラー現
像主薬を含むマゼンタ発色現像液により感光材料上の青
と赤のストライプを形成すべき位置にマゼンタ色素を形
成する（第２図（ｄ））。次に、イエローカプラー　フ
ェニレンジアミン系カラー現像主薬及びカブリ剤として
Ｌ−ブチルアミノポランを含むイエロー発色現像液によ
り感光材料上の緑と赤のストライプを形成すべき位置に
イエロー色素を形成させた（第２図（ｅ））後、漂白、
定着、水洗を行うことにより、透明フィルム上に赤、緑
、青のストライプの繰り返しからなるパターンを有する
カラーフィルター（第２［ｍ（ｆ））を製造することが
できる。

上記二つの製造プロセスにおいて、カブリ剤を用いる代
わりに感光材料の乳剤側又は支持体側より感光材料の全
面に白色露光を行なうこともできる。

本発明において上記フィルター原板は、本発明のカラー
フィルター製造方法を用いて製造することもできるが、
前記特公昭５３−２４８号に記載された染色法カラーフ
ィルターや、特開昭５５−６３４２号に記載された単層
性色現像法で作られた銀塩写真法ｈ−ｙ−フィルターな
どの他の製法によるカラーフィルターをそのまま用いて
もよい。

又、本発明に用いるフィルター原板のパターンサイズは
、そのフィルター原板を用いて製造されるカラーフィル
ターと等しいパターンサイズを有していてもよいが、製
造されるカラーフィルターの２〜５倍のパターンサイズ
を有するフィルター原板を用いてレンズ光学系を通し、
縮小露光することにより、よりパターン精度のあるカラ
ーフィルターを製造することができる。

本発明に係る透明支持体は可撓性フィルムである。可撓
性フィルムとしては、通常、銀塩写真分野でフィルム支
持体として知られている可撓性フィルムを用いることが
できる。

カラーフィルターは通常、電極用の導電性膜（例えばＩ
ＴＯ膜）や配向膜（例えばポリイミド膜）をカラーフィ
ルター層上に製膜されて用いられる。

これらの製膜工程又は次のキユアリング工程で高温（例
えば、１５０〜２５０℃）がかかるため、本発明に用い
る可撓性フィルムは耐熱性に優れたものが好ましい。

本発明で用いられる可撓性フィルムの例としては、ポリ
エーテルサルホンフィルム（例えば、商品名スミライト
ＦＳ−５３００［住人ベークライト製］）ポリサルホン
フィルム（例えば、商品名スミライトＦＳ−１２００［
住人ベークライト製］）、ボリアリレートフィルム（例
えハ、商品名エンプレート旧［ユニチカ製］）、アラミ
ド（芳香族ポリアミド）フィルム（例えば、商品名ＴＸ
−１［東し製］）、ポリイミドフィルム（例えば、商品
名スミライトＦＳ−１４００［住人ベークライト製１）
の他、ポリエーテルイミドフィルム、ポリアミドフィル
ム、ポリスチレンフィルム、−軸延伸ポリエチレンテレ
フタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、酢酸
セルロースフィルムなどを用いることができる。

可撓性フィルムの厚さは５μｍ〜８００μｍが好ましく
、更に好ましくは５０μｍ〜４００μｍである。

本発明で用いるカプラーの内、イエローカプラーしでは
、開鎖ケトメチレン化合物（例えば。

（４−カルボキシフェノキシ）−α−ピバロイル−２，
４＝ジクロロアセトアニリドなどのアシルアセトアニリ
ド）を挙げることがでさ、更に米国特許３，５１０゜３
０６号、同３，６１９，１８９号、特公昭４０−３３７
７５号、同４４−３６６４号等に記載されたものを使用
することができる。

又、マゼンタカプラーとしては、活性メチレン化合物（
例えば１−（２，４，６−トリクロロフェニル）−３（
４−ニトロアニリノ）−５−ピラゾロン、アシルアセト
ニトリル）を挙げることができ、更に、西独特許公開（
０ＬＳ）　２，０１６，５８７号、米国特許３，１５２
，８９６号、同３，６１５．５０２号、特公昭４４−１
３３１１１号等に記載のものを使用することかできる。

更に、シアン発色カプラーの例としては、フェノール化
合物（例えば、２−アセトアミド−４，６−ジクロロ−
５−メチルフェノール）あるいはナフトール化合物（例
えば、Ｎ−（２−アセトアミド７エ不チル）−１−ヒド
ロキシ−２−ナフトアミド）を挙げることができ、又、
米国特許３，００２，８３６号、同３，５４２．５５２
号、英国特許１，０６２，１９０号、特開昭６４−９１
２０２号、同６４−９４３０１号、特開平１−１７２８
０２号、特願昭６３−３１０３５２号、特願平１−４９
２０５号等に記載されているものを使用することができ
る。

本発明に用いるカラーフィルター用外式現像液１（２中
のカプラーの合計量は、通常０．０５〜２０ｇであるこ
とが好ましい。０．０５ｇより少ないと、充分に発色し
ないことがあり、他方、２０ｇより多く用いた場合には
、所謂カブリが発生することがある。

特に本発明においては、外式現像液１（２中のカプラー
の合計量を０．１−１０ｇにすることにより、色濁りが
少なく分光特性の良好なカラーフィルターを製造するこ
とができる。

又、外式現像液中におけるカプラーの合計量と現像主薬
との配合重量比は、カプラー及び現像主薬の種類及び含
有率などを考慮して適宜に設定することができるが、通
常は、カプラー及び現像主薬の配合重量比を、ｌ：９〜
９：１の範囲内（好ましくは、１：５〜５：ｌの範囲内
）にする。

本発明で用いる現像主薬としては、外式現像液中に分散
もしくは溶解可能なものであれば特に限定することなく
使用することができる。

本発明の外式現像液で用いることができる現像生薬とし
ては、例えは、 （１）４−アミノ−３−メチル−Ｎ−エチル−Ｎ−（２
−ヒドロキシエチル）アニリン・硫酸塩 （２）４−アミノ−３−メチル−Ｎ−エチル−Ｎ−（２
−メトキノエチル）アニリン・ｐ−１−ルエンスルホン
酸塩 （３）４−アミノ−３−メチル−Ｎ−エチル−Ｎ−（２
−メタンスルホンアミドエチル）アニリン・硫酸塩・水
和物 （４）４−アミノ−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・硫酸塩
（５）４−アミノ−３−メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニ
リン・硫酸塩 などを挙げることができる。

本発明に用いられるカラーフィルター用外式現像液にお
いては、上記例示した現像主薬を初めとする現像主薬の
内から、１種類又は２種類以上を組み合わせて使用する
。現像主薬の選択は、通常、カプラーの種類及び組合せ
等を考慮して行なう。

外式現像液中における現像主薬は、通常は、外式現像液
ｌＱ中に０．１−　ｌｏｇの範囲で含有される。

含を量が０．１ｇより少ないと、宵効に現像を行なえな
いことがあり、又、１０ｇより多く用いても、現像性の
著しい向上は見られないばかりでなく、現像主薬の種類
によっては、充分に溶解しないことがある。外式現像液
ｌａ当たり０．５〜７ｇを用いるのが好ましく。更に、
１〜５ｇ現像主薬を用いるのが特に好ましい。

このような範囲内に現像主薬の配合量を設定することに
より、用いるカプラーの種類に拘わりなく、通常の温度
での現像時間を適正な範囲内（例えば３０秒〜１０分の
範囲内）にすることができ、非常に作業性が良好になる
。更に、この範囲内にすることにより、発色性が特に良
好になる傾向かある。

更に、カラーフィルター用外式現像液は、保恒剤（例え
ば、亜Ｗｔ酸ナトリウム、ジエチルヒドロキシルアミン
）、促進剤（例えば、水酸化ナトリウムなとのアルカリ
剤）、制御剤（例、臭化カリウム、沃化カリウム）、助
剤（例えば、ポリエチレングリコールなどの水質調整剤
、シトラジン酸、イミダゾール誘導体等の色調剤）など
通常の外式現像液に含まれる添加剤を含んでもよい。

現像液は、通常の使用温度（例えは、２０〜３５°Ｃ）
におけるｐＨ値が９．０〜■３，０の範囲内になるよう
に水酸化ナトリウムなどを用いて、ｐＨ値を調整した後
に使用される。

次に、本発明に用いる感光材料について説明する。

感光材料は可視性フィルムを支持体とし、必須の構成層
として、赤、緑及び青色光に感光する３層のハロゲン化
銀乳剤層を有している。

本発明の可視性フィルム上には、直接乳剤層を塗設する
こともできるが、乳剤層とフィルム支持体との接着力を
補強するために下引層を介して乳剤層を設けることもで
きる。

下引層を形成する素材としては、例えば、ゼラチン、ア
ルブミン、カゼイン、セルロース誘導体、澱粉誘導体、
アルギン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体及びポリアク
リルアミド等を挙げることができる。下引層は、カラー
フィルターの分光特性を考慮すると薄いことが好ましく
、通常は、１μｍ以下（好ましくは０．０５〜０．５μ
ｍ）にする。

乳剤層は、ハロゲン化銀が水溶性結合剤に分散された層
であり、公知のハロゲン化銀を塗布することにより形成
することができる。ただし、本発明において、分光特性
の良好なカラーフィルターを得るためには、ハロゲン化
銀の平均粒子径が小さいものを用いることが望ましく、
平均粒径が０．１μｍ以下の、所謂リップマン乳剤を用
いるのが好ましい。

ハロゲン化銀としては、通常の写真感光材料に用いられ
るものを用いることができる。即ち、塩化銀、沃化銀、
臭化銀、塩沃化銀、塩臭化銀及び沃臭化銀を挙げること
ができる。これ等は単独、或は組み合わせて使用するこ
とができ、特に臭化銀もしくは沃臭化銀を用いるのが好
ましい。

又、本発明のハロゲン化銀は、緑感性と赤感性を与える
ために、増感色素として、５００ｎｍ〜７００ｎｍの波
長域を増感できる色素を用いることができる。

例工ば、１．１’−ジエチル−２，２′−シアニン・ア
イオダイド、３．３′−ジエチル−９−メチル−カルボ
ンアニン・アイオダイド等を用いることができる。

又、上記の増感色素の他、ティー・エイチ・ジェイムス
（Ｔ、Ｈ，Ｊａｍｅｓ）著「ザ・セオリー・オブ・ザ・
フォトグラフインク・プロセス第４版（Ｔｈｅ　Ｔｈｅ
。

ｒｙ　ｏｆ　ｔｈｅ　Ｐｈｏｔｏｇｒａｐｈｉｃ　Ｐｒ
ｏｃｅｓｓ　４ｒｄ、Ｅｄｉｔ−ｉｏｎ）Ｊ、１９４〜
２３４頁に記載されているものを使用することもできる
。

乳剤層における水溶性結合剤としては、通常のものを使
用することができる。例えば、ゼラチンアルブミン、カ
ゼイン、セルロース誘導体、澱粉誘導体、アルギン酸ナ
トリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、ポリアクリル酸共重合体及びポリアクリルアミド等
を挙げることができる。これらは、単独で、或いは組み
合わせて使用することができる。これら水溶性結合剤の
中でもゼラチンが特に好ましい。

乳剤層は、上記のハロゲン化銀と水溶性結合剤を、ｌ　
：６〜８　：　ｌの重量比で含むものであることが望ま
しい。

尚、乳剤層は、通常の感光材料の乳剤層に用いられる添
加剤を含んでいてもよい。

〔発明の効果〕

本発明のカラーフィルターの製造方法は、可撓性フィル
ム支持体上に赤、緑、青の光に感光する３層のハロゲン
化銀乳剤層を有し、かつ、中間層のない外式現像用感光
材料を用いることにより、カラーフィルターの各色の画
素を形成するための露光が１回で済み、パターン精度の
良好なモザイク又はストライプカラーフィルターを製造
することができ、しかも、ＩＴＯなどの透明導電性膜を
その上に設けても皺やクラックの発生のないという利点
を有している。

〔実施例〕

以下に実施例を挙げ本発明をより具体的に説明するが、
本発明の実施態様がこれに限定されるものではない。

実施例１ 下引き処理を施した厚さ１００μｍのポリエーテルサル
ホンフィルム（スミライトＦＳ−５３００：前出）を支
持体とし、支持体側から順次に赤感性沃臭化銀乳剤層、
緑感性沃臭化銀乳剤層、青感性沃臭化銀乳剤層及びゼラ
チン保護層を塗設した重層カラーフィルムに対し、特開
昭５５−６３４２号に記載のカラーフィルター製造方法
で作製したシアン、マゼンタ、イエロー３色ストライプ
フィルター（フィルター巾各色１　ｍｍ）を通して、タ
ングステン光源で１１５の縮小露光を行った。

次に、下記の処理工程を行った。

（処　理　工　程）　　（温　度）　　　（時　間）白
　　黒　　現　　像　　　　　２４°Ｃ５分水　　　　
　　　　　洗　　　　　２４°Ｃ２分反転露光（赤色）
　　　フィルム裏面より２０００ＭＳ 赤色発色現像　　　　２４°Ｃ５分 水　　　　　　　　　洗　　　　　２４°Ｃ２分反転露
光（緑色）　　　フィルム表面より２０００ＭＳ 緑色発色現像　　　　２４°Ｃ 水　　　　　　　　　洗　　　　　　２４°Ｃ青色発色
現像　　　　２４°Ｃ 水　　　　　　　　　洗　　　　　２４°Ｃ漂　　　　
　　　　　　白　　　　　　２４℃水　　　　　　　　
　洗　　　　　２４°Ｃ定　　　　　　　　　着　　　
　　２４°Ｃ各処理液の組成は次の通りである。

白黒現像液組成 Ｎ−メチル−ｐ−アミンフェノール硫酸塩５分 ２分 ５分 ８分 ２分 ２分 ２分 亜硫酸ナトリウム ハイドロキノン 炭酸ナトリウム・ｌ水塩 臭化カリウム チオシアン酸カリウム 水を加えてＩＱとする。

２．０ｇ ０ｇ ８．０ｇ ５２．５ｇ ５．０ｇ １．０ｇ マゼンタカプラー　　　　　　　　　０．３０ｇ６−イ
ツプロビルー７−クロロー３−フェニルＩＨ−ピラゾロ
　［３，２−ｃ］　−１，２，４トリアゾール イエローカプラー　　　　　　　　　１．５０ｇα−（
４−カルボキンフェノキシ）−α−ピバロイル−２，４
−ジクロロアセト アニリド 現像主薬　　　　　　　　　　　　　２．０ｇ４−アミ
ノ−３−メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・硫酸塩 ニトリロトリメチレンホスホン酸 ナトリウム（４０％溶液）　　　　　　　３．ＯＯｍＱ
ベンジルアルコール　　　　　　　　ＩＯ，Ｏｍ（２無
水硫酸ナトリウム　　　　　　　　ＩＯ，０ｇ燐酸３カ
リウム　　　　　　　　　　３０．０ｇ臭化ナトリウム
　　　　　　　　　　ｌｏ、０ｇ亜硫酸ナトリウム　　
　　　　　　　１０．０ｇエチレングリコール　　　　
　　　　ｌ（１０ｍＱポリエチレングリコール　　　　
　　　５．０ｇ水を加えてＸａとする。

但し上記の赤色発色現像液には、水酸化ナトリウムを添
加して２４°ＣにおけるｐＨ値が１２．００になるよう
に調整した。

緑色発色現像組成 イエローカプラー　　　　　　　　　　１．０ｇａ−（
４−カルボキンフェノキシ） σ−ピバロイルー２４−ジクロロ アセトアニリド シアンカプラー　　　　　　　　　　　１．７５ｇＮ−
（２−アセトアミド７エ不チル） −１−ヒドロキシ−２−ナフトアミド 現像主薬　　　　　　　　　　　　　　２，０ｇ４−ア
ミノ−３−メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・硫酸塩 ニトリロトリメチレンホスホン酸 ナトリウム（４０％溶液）　　　　　　　　９．０ｍｆ
ｆベンジンアルコール　　　　　　　　　ｉｏ、ｏｍＱ
無水硫酸ナトリウム　　　　　　　　　ｉｏ、０ｇ燐酸
３カリウム　　　　　　　　　　　３０．０ｇ臭化ナト
リウム　　　　　　　　　　　ｌｏ、０ｇ亜硫酸ナトリ
ウム　　　　　　　　　　ｌｏ、Ｏｇジエチルヒドロキ
／ルアミン（８５％）　　　１．０ｇエチレングリコー
ル　　　　　　　　　ｉｏ、ｏｍＱポリエチレングリコ
ール　　　　　　　５．０ｇ水を加えてＩＱとする。

但し上記の緑色発色現像液には、水酸化ナトリウムを添
加して、２４°Ｃｉ：おけるｐＨ値が１２．０になるよ
うに調整した。

青色発色現像液組成 シアンカプラー　　　　　　　　　　　１．７５ｇＮ−
（２−アセトアミドフェネチル）−１ヒドロキン−２−
す７トアミド マゼンタカプラー　　　　　　　　　　０．３０ｇ６−
イツブロビルー７−クロロー３−フェニルｌＨ−ピラゾ
ロ　［３，２−ｃ　］−］１．２．４−トリアゾー ル像主薬　　　　　　　　　　　　　　２・０ｇ４−ア
ミノ−３〜メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・硫酸塩 ニトリロトリメチレンホスホン酸 ナトリウム（４０％水溶液）　　　　　　　３．０ｍ＋
２ベンジルアルコール　　　　　　　　　ｌｏ、０＋１
２無水硫酸ナトリウム　　　　　　　　　１０．０ｇ燐
酸３カリウム　　　　　　　　　　　３０．０ｇ臭化ナ
トリウム　　　　　　　　　　　７．０ｇ亜硫酸ナトリ
ウム　　　　　　　　　　１０．０ｇジエチルヒドロキ
シルアミン（８５％）　　　１．Ｏｇむ−ブチルアミノ
ポラン　　　　　　　　０．０７ｇエチレングリコール
　　　　　　　　　ｌｏ、０ｍ＋２ポリエチレングリコ
ール　　　　　　　５．０ｇ水を加えてＩＱとする。

但し、上記の青色発色現像液には水酸化ナトリウムを添
加して、２４°ＣにおけるｐＨ値が１２．０になるよう
に調整した。

漂　　白　　液　　組　　成 ７エリシアン化カリウム　　　　　　　　１００ｇ臭化
カリウム　　　　　　　　　　　　　ｌＯｇ硼　　　　
　　　砂　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
２０ｇ硼　　　　　　　酸　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　１．０ｇ水を加えてＩＱとする。

定　　着　　液　　組　　成 チオ硫酸ナトリウム　　　　　　　　　１５０ｇ亜硫酸
ナトリウム　　　　　　　　　　　］Ｏｇ水を加えて１
１２とする。

上記外式現像処理によって得られた赤、緑、青の３色ス
トライブカラーフィルターは、各色ストライプ間の隙間
及び重なりがなく、パターンの位置精度の良好なカラー
フィルターであった。

上記の方法により作製したカラーフィルター層の上に、
耐熱性ンリコン変性樹脂（商品名Ｊｌ（Ｒ−３０００：
日本合成ゴム（株）製）からなる塗布液を滴下し、スピ
ンコーターを用いて３０００ｒｐｍ／　３０秒で塗布し
た後、温度１５０℃条件下に６０分間焼成して膜厚１．
０μｍの保護層を得た。

上記耐熱性保護層を設けたカラーフィルター上に、高周
波放電装置（ア不ルバ（株）製）を使用した反応蒸着法
にて透明導電膜（ＩＴＯ膜）を形成したところ、カラー
フィルター上の透明導電膜は皺やクラックの発生がなく
、良好な膜が得られた。

比較例 実施例１の感光材料において、各感光性層の間に中間層
としてゼラチン層を設けた以外は、実施例１の方法に従
い赤、緑、青の３色ストライプカラーフィルターを形成
した。

又、このカラーフィルターの上に実施例１と同様にして
、耐熱性保護層及び透明導電膜を設けたところ、カラー
フィルターに失透が起こった。光学顕微鏡で観察したと
ころ、皺が発生していることがわかった。

実施例２ 実施例１で使用したカラーフィルター原板（シアン、マ
ゼンタ、イエローの３色ストライブパターン）の代わり
に、特開昭５５−６３４２号の方法により作製した赤、
緑、青の３色ストライプカラーフィルター原板を用いて
、実施例１と同様に実施例１で使用した感光材料にパタ
ーン露光（縮小）を行っｔ二。

次に、下記の処理工程を行った。

（処　理　工　程）　　（温　度）　　　（時　間）白
　　黒　　現　　像　　　　　２４°０　　　　　　　
　５分水　　　　　　　　　洗　　　　　２４°ｃ　　
　　　　　　　２分反転露光（赤色）　　　フィルム裏
面より２０００ＭＳ シアン発色現像　　　２４°ｃ　　　　　５分水　　　
　　　　　　洗　　　　　２４°ｃ　　　　　　　　　
２分反転露光（緑色）　　　フィルム表面より２０００
ＭＳ マゼンタ発色現像　　２４°ｃ　　　　　５分水　　　
　　　　　　洗　　　　　２４°ｃ　　　　　　　　　
２分イエロー発色現像　　２４°ｃ　　　　　５分水　
　　　　　　　　洗　　　　　２４℃　　　　　　　　
　８分漂　　　　　　　　　白　　　　　２４°０　　
　　　　　　２分水　　　　　　　　　洗　　　　　２
４°ｃ　　　　　　　　　２分定　　　　　　　　　着
　　　　　２４°ｃ　　　　　　　　　２分白黒現像液
、漂白液、定着液は、実施例１と同組成の処理液を用い
た。

各発色現像液の組成は次の通りである。

シアン発色現像液組成 シアンカプラー　　　　　　　　　　　１・７５ｇＮ−
（２−アセトアミド７エ不チル）川−ヒドロキシ−２−
ナフトアミド 現像主薬　　　　　　　　　　　　　　２．０ｇ４−ア
ミノ−３−メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・硫酸塩 ニトリロトリメチレンポスポン酸 ナトリウム（４０％水溶液）３．０ｍＱベンジルアルコ
ール　　　　　　　　　ｌＯ，０ｍ１２無水硫酸ナトリ
ウム　　　　　　　　　１０．０ｇ燐酸３カリウム　　
　　　　　　　　　３０．０ｇ臭化ナトリウム　　　　
　　　　　　　１０．０ｇ亜硫酸ナトリウム　　　　　
　　　　　１０．０ｇジエチルヒドロキシルアミン（８
５％）　　　１．０ｇエチレングリコール　　　　　　
　　　ｌｏ、０ｍｆｆポリエチレングリコール　　　　
　　　５．０ｇ水を加えてｉｆｆとする。

但し、上記のシアン発色現像液には水酸化ナトリウムを
添加して、２４°ＣにおけるｐＨ値が１２．０になるよ
うに調整した。

マゼンタ発　現像液組成 マゼンタカプラー　　　　　　　　　０．３０ｇ６−イ
ングロビルー７−クロロー３−フェニル−１［（−ピラ
ゾロ［３，２−ｃｌ　−１，２，４トリアゾール 現像主薬　　　　　　　　　　　　　２．０ｇ４−アミ
ノ−３−メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・硫酸塩 ニトリロトリメチレンホスホン酸 ナトリウム（４０％水溶液）　　　　　　３．００ｍ（
２ベンジルアルコール　　　　　　　　ＩＯ，０＋ｍＩ
２無水硫酸ナトリウム　　　　　　　　ｌＯ，０ｇ燐酸
３カリウム　　　　　　　　　　３０．０ｇ臭化ナトリ
ウム　　　　　　　　　　１０．０ｇ亜硫酸ナトリウム
　　　　　　　　　ｌｏ、０ｇジエチルヒドロキシアミ
ン（８５％）　　　１．０ｇエチレングリコール　　　
　　　　　１Ｏ９０履ａポリエチレングリコール　　　
　　　　５．０ｇ水を加えて１１２とする。

但し上記のマゼンタ発色現像液には、水酸化ナトリウム
を添加して２４℃におけるｐＨ値が１２．００になるよ
うに調整した。

イエロー発色現像組成 イエローカプラー σ−（４−カルボキシフェノキシ） ａ−ピバロイル−２，４−ジクロロ アセトアニリド 現像主薬 ４−アミノ−３−メチル−Ｎ、Ｎ−ジエチルアニリン・
硫酸塩 ニトリロトリメチレンホスホン酸 ナトリウム（４０％溶液） ベンジンアルコール 無水硫酸ナトリウム 燐酸３カリウム 臭化ナトリウム 亜硫酸ナトリウム ジエチルヒドロキシルアミン（８５％）し−ブチルアミ
ノポラン エチレングリコール ポリエチレングリコール １．５ｇ ２．０ｇ ３．０ｍ１２ １０．０ｍ１２ １０．０ｇ ３０．０ｇ １０．０ｇ １０．０ｇ １．０ｇ ０．０７ｇ １０．０ｍ１２ ５．０ｇ 水を加えてｌｆ２とする。

但し上記のイエロー発色現像液には、水酸化ナトリウム
を添加して、２４°Ｃにおけるｐｕ値が１２．０になる
ように調整した。

上記外式現像処理によって、赤、緑、青の３色ストライ
プ力う−フィＪレターが得られた。このカラーフィルタ
ーは各色ストライプ間の隙間及び重なりがなく、パター
ンの位置精度が良好であった。

上記の方法により作製したカラーフィルター層上に、実
施例１と同様に耐熱性保護層と透明導電膜を設けたとこ
ろ、カラーフィルター上の透明導電膜は皺やクラックの
発生することなく良好な膜が得られた。

実施例３ 実施例−１と比較例において、感光材料の支持体である
可撓性フィルムをポリエーテルサルホンフィルムから下
記の各種フィルムに変えた以外は、実施例−■と同様に
して、カラーフィルターを作製した。

ポリサルホンフィルム ボリアリレートフィルム 一軸延伸ポリエチレンテレ７タレートフイルムポリカー
ポネートフイルム これらのカラーフィルターを実施例１と比較例で行った
と同様にして、耐熱性保護層と透明導電膜を設けた。

中間層を有する比較例と同様に作製したカラーフィルタ
ー（透明導電膜あり）が皺やクラックの発生が見られた
のに対し、本発明の中間層を有しない感光材料を用いて
作られたカラーフィルターは、透明導電膜を設けても皺
及びクラックのない平滑性と透明性の良いものであった
。

【図面の簡単な説明】

第１図及び第２図は、本発明の製造方法によってカラー
フィルターを得るプロセスを示すものである。 ｌ・・・感光材料　　　　２・・・フィルター原板３・
・・可撓性フィルム　４・・・赤感性乳剤層５・・・緑
感性乳剤層　　６・・・青感性乳剤層７・・・保護層　
　　　　８・・・銀現像部第 ！ 図 第

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　透明支持体上に、赤、緑及び青の光に感光する３層の
   ハロゲン化銀乳剤層を有する感光材料に、赤、緑及び青
   （又はシアン、マゼンタ及びイエロー）のモザイク又は
   ストライプの繰り返しからなるパターンを有するフィル
   ター原板を通して露光を行い、この露光後の感光材料を
   外式反転処理することよってモザイク又はストライプパ
   ターンを得るカラーフィルターの製造方法において、該
   透明支持体が可撓性フィルムであって、且つ、該感光材
   料が中間層を有していないことを特徴とするカラーフィ
   ルターの製造方法。