JPH0470153B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、原稿を読み取る読み取り手段と、記
録紙に記録を行う記録手段と、を有する記録装置
に関し、特に、記録手段としてインクジエツト記
録ヘツドを備える記録装置に関する。

従来の記録装置においては、ドラムの外周に記
録紙を装着して記録を行つたり、記録位置に記録
紙をローラ、ベルト等で搬送する等の方法がとら
れていた。ドラムに記録紙を装着する方法にはフ
アンによる吸着、及びグリツパによる装着がある
が、吸着においては吸着用フアンの騒音が大き
く、又ドラムに多数の吸着口を設ける必要がある
のでドラムコストが高くなり、更に記録紙のコシ
が強い場合には記録紙の先端がドラムから浮いて
しまう等の欠点がある。

また、グリツパを用いた場合には機械的に複雑
な構造が必要となり、やはりコスト高の一因とな
る。

又、ローラ、ベルト等による搬送タイプでは搬
送路上で記録紙のジヤムが発生し易いし、ジヤム
が発生しても記録紙が取り出し難い等の欠点を有
していた。

しかも、給紙カセツト等からの記録位置までの
パスを長く必要とするために、一枚目の記録は連
続記録と比較して長い時間を必要とする欠点を有
していた。

また更に、記録紙を搬送（あるいは間欠送り）
しながら記録を行う場合には、紙送りピツチの変
化による画像ズレが発生するという欠点を有して
いた。これは特に、記録手段がインクジエツト記
録ヘツドである場合には、インクを含む記録紙の
搬送による伸び変形が生じるので、より重要な問
題である。

本発明は、上述の従来例の欠点を除去して、高
品位の記録が行えると同時に、コンパクトでかつ
シンプルな構造の記録装置の提供を目的とするも
のである。

以下、本発明の実施例を図面に従い説明する。

第１図は本発明の一実施例の記録装置の断面図
である。図において、２は原稿照射用光源、３，
３′，３″はミラー、４は結像レンズ、５はCCD
等のライン・イメージ・センサ、６はフルライン
のインクジエツト記録ヘツド、７は記録紙、８は
右排紙ローラ、９は右排紙トレイ、１０は左排紙
ローラ、１１は左排紙トレイ、１２は原稿台、１
３は原稿である。又、光源２、ミラー３，３′，
３″、レンズ４、イメージセンサー５、記録ヘツ
ド６は入出力ユニツト１として一体化されてい
る。

上記構成において、原稿１３を原稿台１２上に
置き、不図示のプリントスイツチを操作すると光
源２が点灯すると共に入出力ユニツト１は矢印α
の方向に移動を開始する。光源２からの光は原稿
台１２上の原稿１３を照射し、その反射光はミラ
ー３，３′，３″とレンズ４とにより構成された光
路を経た後にイメージセンサ５に結像される。

上述のごとくしてイメージセンサ５に原稿１３
のデータが入力され、イメージセンサ５の出力は
アナログ・デジタル変換等の電気的な処理を施さ
れた後に記録ヘツド６に入力データに対応した記
録信号を与える。

記録ヘツド６は記録紙７上に前述の記録信号に
より記録を行なうものである。

以上の様にして入、出力を同時に行ないつつ破
線の位置まで入力、出力ユニツト１が走査するこ
とにより記録終了となる。この時、右排紙ローラ
８は破線で示す位置に移動していて、排紙ローラ
８を矢印Ｄ方向に回転させることにより、記録終
了した記録紙７を右トレイ９上に排出させる。し
かも右排紙ローラ８の周速は入出力ユニツト１の
走査速度より早く設定されているので、続いて破
線Ｂの方向に入出力ユニツト１を走査することが
可能となる。従つて、連続記録時の待ち時間を短
縮できる。前述同様にして入力出力ユニツト１が
矢印Ｂ方向に移動して、記録終了した記録紙７は
左排紙ローラ１０を矢印Ｃの方向に回転させるこ
とにより左排紙トレイ１１上に排出されるもので
ある。

もちろん、左右の排紙ローラ９，８は入出力ユ
ニツト１が該ローラ近傍に来る以前に各々Ａ，Ｂ
点に移動しているものである。又記録紙７はカセ
ツト１５内に収納されており、カセツト１５は中
板１６、および中板１６とカセツト１５の底部の
間に弾性部材１７を有し、記録紙７の最上部の記
録紙の位置を一定水準に保つている。

第２図は本発明の第２の実施例である。第２図
において、第１図と同様の機能を有するものには
同一の番号を符した。第２の実施例において入出
力ユニツト２１は原稿露光ランプ２２、セルフオ
ツクレンズアレイ２３、イメージセンサ２４、及
びフルラインのインクジエツト記録ヘツド２０よ
り成る。

動作説明する。不図示のプリントボタンが押さ
れると、原稿露光ランプ２２が点灯すると共に、
入出力ユニツト２１が矢印A′の方向に移動する。
入出力ユニツト２１は原稿１３の画像をイメージ
センサ２４で一行づつ読み取りつつ、同時に記録
ヘツド２０で記録紙７上に一行づつ記録する。入
出力ユニツト２１が実線の位置から破線の位置に
移動する間に基準ローラ２５、２７を支点にし
て、排紙ローラ２６，２８は夫々破線の位置に回
転移動する。以上の様にして往動時の読み取り及
び記録が終了し、入出力ユニツトが破線の位置ま
で来ると排紙ローラ２６が矢印D′の方向に回転
し、記録紙７を右排紙トレイ９に排出する。排出
完了後、入出力ユニツト２１は矢印Ｂの方向に復
動し、複数枚記録が要求されている場合には、復
動読み取り及び記録を実行する。この時、排紙ロ
ーラ１６，２８は実線の位置に移動し、記録終了
後排紙ローラ２８が矢印C′の方向に回転し、次の
記録紙７を排紙トレー１１上に排出する。

尚、本実施例における記録手段としては、記録
紙に非接触で記録の行えるインクジエツト記録手
段を用いるのが最も好ましいものであるが、他の
感熱記録手段、或は静電記録手段等も適用可能で
ある。

また、本実施例においては、記録紙をカセツト
等に収納したまま記録できるので、記録紙の搬送
装置が非常に簡略化され、ジヤム或は斜行の発生
をほとんど皆無とすることができる。

以上の如く本発明によると、原稿台に載置され
た記録すべき原稿及び静止した記録紙に対して、
入力出力ユニツトを１走査することで記録紙の全
面記録を行い、記録終了後、記録紙を排出手段に
より、記録手段による記録紙への記録開始側から
記録装置外へ排出するので、記録時に記録紙を搬
送する（間欠送りを含む）場合に比べ、インクを
含む記録紙の搬送による伸び変形がなく、高記録
品位の記録が行える。

また、本発明によると、記録直後のインクの乾
いた方向から記録紙を排出することができる。

また更に、本発明によると、ジヤム或は斜行の
発生をほとんど皆無とすることができ、コンパク
トでかつシンプルな構造の記録装置を得ることが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は第１の実施例の記録装置の断面図、第
２図は第２の実施例の記録装置の断面図である。 図において１は入出力ユニツト、２は原稿照射
用光源、３，３′，３″はミラー、４は結像レン
ズ、５はイメージセンサー、６は記録ヘツド、７
は記録紙、８，１０は排紙ローラ、９，１１は排
紙トレーを夫々示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 記録すべき原稿を載置する原稿台を走査して
   原稿面を読み取る読み取り手段と、記録紙の上面
   に上記読み取り手段の出力に基づいて原稿に応じ
   た記録を行う記録手段と、記録された上記記録紙
   を排出する排出手段と、を備えた記録装置におい
   て、 上記記録手段は、上記走査方向に関しての上記
   記録紙の幅方向における行を記録できるフルライ
   ンのインクジエツト記録ヘツドであつて、上記読
   み取り手段は、上記走査方向に関しての上記原稿
   の幅方向における行を読み取るフルラインの読み
   取り手段であつて、上記排出手段は、上記記録手
   段による上記記録紙への記録開始側より上記記録
   紙を記録装置外へ排出する排出手段であつて、上
   記記録手段と上記読み取り手段とを一体的に走査
   可能にした入力出力ユニツトとし、上記記録紙を
   記録装置内に静止した状態で、上記原稿台に載置
   された記録すべき原稿及び静止した記録紙に対し
   て上記入力出力ユニツトを１走査することで上記
   記録紙の全面記録を行い、記録終了後上記排出手
   段により上記記録紙を記録装置から排出すること
   を特徴とする記録装置。 ２ 上記排出手段は、上記入力出力ユニツトの往
   動時に使用される排紙ローラと復動時に使用され
   る排紙ローラとを備えている特許請求の範囲第１
   項記載の記録装置。 ３ 上記記録装置は、上記記録紙を多数収納可能
   なカセツトを備えている特許請求の範囲第１項記
   載の記録装置。