JPH0469671B2 - - Google Patents

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JPH0469671B2
JPH0469671B2 JP60161403A JP16140385A JPH0469671B2 JP H0469671 B2 JPH0469671 B2 JP H0469671B2 JP 60161403 A JP60161403 A JP 60161403A JP 16140385 A JP16140385 A JP 16140385A JP H0469671 B2 JPH0469671 B2 JP H0469671B2
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JP
Japan
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heat storage
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foreskin
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JP60161403A
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JPS6222884A (ja
Inventor
Kazuo Yamashita
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、身体採暖装置等に用いる可撓性を有
する蓄熱体の製造方法に関する。
従来の技術 従来より潜熱を利用する潜熱蓄熱材は単位重量
当りの蓄熱量が大きい、一定温度が得られるなど
の利点を有するため、コードレスの装身採暖装置
に用いる試みが行なわれてきた。しかし、潜熱蓄
熱材は蓄熱時は液体なので可撓性はあるが、放熱
し固体となる可撓性がなくなる。さらに温度が低
下するに従い硬さが増加する、装身用採暖装置と
しては可撓性の喪失は致命的である。これを解決
するために、蓄熱材が放熱し固化する時その固化
物が大きくならないように、すなわち小さな粒状
体の集合であるような形またはそれに近い形にす
るとが考えられる。これを実現するために、下記
のような製造方法が提案されている。すなわち、
多孔質体に蓄熱材を含浸する方法である。これに
より蓄熱材は固化時、孔の部分にできた粒状体
と、孔と孔とを結ぶ微細部分にできた棒状体とよ
りなる連結粒状体となる。しかるに、前記連結部
分は微細であるため、外力により容易に破損し、
蓄熱体全体の可撓性を維持することができる。
発明が解決しようとする問題点 前記製造方法により製造した蓄熱体には次のよ
うな問題点があつた。すなわち、蓄熱時、蓄熱材
は液体であるため外圧が加わると、蓄熱材が表面
に漏出してくる。これが固化する時、蓄熱材はも
はや粒状体として固化できず、連続体として固化
することになる。また、多孔質の孔の大きさを制
御することは困難で通常多孔質体には相当大きな
孔又はそれに等価な部分が生じ、この部分で生じ
た蓄熱材の固化物は相当大きなかたまりとなる。
このように大きな蓄熱材固化物が発生すると、外
力に対し容易に破損しないようにする。すなわ
ち、可撓性を喪失するという問題点があつた。
本発明は前記蓄熱材の大きな固化物が発生しな
いようにしたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は上記問題点を解決するために、蓄熱材
と硬化した時前記蓄熱材を担持する液状の担持物
質とを混合し、この混合物の周囲を包皮材で覆つ
た後前記の担持物質を硬化させたものである。
作 用 本発明は上記製造方法のため、前記混合物と前
記包皮材との間は密着し空〓が生じない。また、
前記固体状態の蓄熱材と前記担持物質とを充分に
撹拌することにより、前記固体状態の蓄熱材の周
囲に前記担持物質が付着した状態で前記担持物質
を硬化させることができる。したがつて、固体状
態で蓄熱材は粒状体又は実質的に粒状態に近い形
となる。
実施例 以下、本発明の製造方法の一実施例について説
明する。第1図は本発明の製造方法に基づいて作
られた蓄熱体1である。この蓄熱体1は蓄熱材
2、担持物質3および包皮材4より構成されてい
る。本発明では、蓄熱材2とこの蓄熱材2と非反
応性のたとえば液状の担持物質3とを混合撹拌し
混合物を作成した後、この混合物を可撓性を有す
る包皮材4で覆い、その後、担持物質3を硬化す
なわち実使用状態において融解しないようにさせ
たものである。以下各要素毎に詳述する。本発明
において蓄熱材2とは、パラフイン、又は炭酸カ
ルシウム6水塩、硫酸ナトリウム10水塩、酢酸
ナトリウム3水塩などの水和塩形潜熱蓄熱材とそ
の核形成材とからなる組成物である。また、必要
に応じて増粘剤、安定剤または熱伝導性物質等を
添加混合したものである。担持物質3とは、前記
蓄熱材2と非反応性、非相溶性の物質で、硬化時
に可撓性を維持できる物質であり、例えば、シリ
コーンゴム、ポリウレタン、酢酸ビニールまたは
可撓性エポキシ配合樹脂等である。必要に応じ
て、充填剤、熱伝導物質あるいは補強剤などを加
えたものである。
前記蓄熱材2と前記担持物質3との混合は一般
に以下に記述するごとく行うと、蓄熱材2がある
個所にかたまることなく、担持物質3内に均一に
分散させることができる。すなわち、前記蓄熱材
2の固形物を粉砕し粉末とし、液状の前記担持物
質3と混合する方法である。充分に混合すると液
状の担持物質3は蓄熱材2粒子の周囲を一様に覆
う。したがつて担持物質3が硬化時に蓄熱材2は
担持物質3中に均一に分散していることになる。
この蓄熱材2と担持物質3との混合物を包皮材4
で覆う。具体的には前記包皮材4からなる容器
(袋)に前記混合物を挿入し、規定量挿入した後、
挿入口を封口する。包皮材4としては、可撓性を
有する繊維質材料からなる織布または不織布が良
い、例えばポリエステル織布あるいは不織布・布
または紙などであり特に伸縮性材料が好ましい。
特に包皮材4は担持物質3との密着性が良いもの
が好ましい。これは担持物質3と包皮材4とが一
体となり、蓄熱材2が漏出するのを防ぐからであ
る。逆に包皮材4としてフイルムを使用する時、
一般に担持物質3とフイルムとは剥離しやすいの
で両者の間に蓄熱材3が漏出してきて、蓄熱材3
の層をつくるため、可撓性を損うことがあるので
注意を要する。蓄熱材料2と担持物質3とを包皮
材4よりなる容器に封入した後、担持材料を硬化
させる。この硬化は室温又は加熱して行われる。
加熱して行う場合、その温度は蓄熱材2の融点以
下であることが好ましい。これは、蓄熱材2の融
点以上で硬化すると、蓄熱材2が融解し液状とな
るため、硬化中に蓄熱材2が移動し、蓄熱材2同
志が集まり、大きな塊りをつく危険性があるから
である。このように大きな塊りができると蓄熱材
2は一様に分布せず可撓性を損うことになる。し
たがつて、硬化を蓄熱材2の固形状態で行なうと
蓄熱材2の移動がなく、混合したままの均一分布
状態で担持される。また、容器材料として繊維質
材料を用いると硬化時液状の担持材料が毛細管現
象により繊維質材料ににじみだし、この部分は蓄
熱材2を含まない包皮材4と担持材料3とで構成
された外皮5となる。この外皮5は次の如き働ら
きをする。すなわち、蓄熱時に蓄熱体2は融解し
液体状態になつているので移動しやすい。もし、
外皮の一部に蓄熱材2が含まれていると、その蓄
熱材は容易に外部に流出する。流出した部分には
内部より蓄熱材2が移動してきてさらに同様に外
部に流出していく。しかるに本実施例においては
外皮は担持物質3と包皮材4とで構成されている
ので、間〓がなく溶融した蓄熱材2が外部に漏出
することがない。したがつて蓄熱材2の漏出に伴
うやけどや周囲物品の汚損という問題がない。ま
た、外皮5の構成基材として繊維質材料を使用す
るので、引張り強度、折り曲げ強度および衝撃強
度などの機械的強度が増加し、担持物質3として
エラストマーを用いた場合は特に有効である。包
皮材4として、フイルムを用いた場合、前記と同
様に機械的強度は増加するが、担持物質3とのか
らみがないため、繰り返えし使用すると担持物質
3と包皮材4との間に剥れが発生し、前記理由に
より可撓性がなくなることがあるので注意する必
要がある。このようにして、可撓性を有する蓄熱
体1を得ることができる。なお前記包皮材4は発
泡ウレタン等の発泡材を用いても発泡材自身の小
さい穴に混合物質が入り込むので結合性は良好で
ある。
この蓄熱体1を加熱し蓄熱する方法としては、
蓄熱体1を外部より加熱するか、内部にヒータ線
を挿入しておき内部より加熱すればよい。特に内
部加熱の場合は効率がよい。本実施例では包皮材
4よりなる容器の内にヒータを挿入し、その後蓄
熱材2と担持物質3との混合物を挿入すれば容易
に内部にヒータを設けることができる。ただし、
水和塩系の蓄熱材を用いる時は腐食を生じやすい
のでヒータと蓄熱材とが直接接触しないようにす
る必要がある。
以下に具体的な実施例を示す。
蓄熱材2として粒形1mm以下の酢酸ナトリウム
3水塩(融点58℃)と核形成材とよりなる組成部
120部と担持物質3としてシリコーンゴム80
部とを室温で混合撹拌し混合物を得る。
この混合物を包皮材4であるポリエステル不織
布よりなる袋に封入し、真空脱気した後成形す
る。この後50℃で3時間加熱すると蓄熱体1が得
られる。
なお前記担持物質3は液状のものに代え粉末等
の形状であつてもよい。
発明の効果 以上のように本発明の蓄熱体によれば次の効果
が得られる。すなわち、本発明の蓄熱体は蓄熱材
と硬化した時前記蓄熱材を担持する液状の可撓性
担持物質とを混合し、可撓性の包皮材中で硬化さ
せるため、蓄熱材が担持物質中に一様に分布して
おり、一カ所に塊ることがない。したがつて上記
方法で得られた蓄熱体は可撓性がある。また、外
皮に包皮材が用いられているので、引張り、折り
曲げあるいは衝撃等の機械的応力に対して強く、
また溶融時に蓄熱材が外部に漏出することがな
い。また、担持材料中に熱伝導物質を加えること
により熱出力を任意のものとすることが容易にで
きる。
すなわち、本発明の方法で製造された蓄熱体
は、熱出力を任意のものとすることができるとと
もに、信頼性の高い可撓性を有する蓄熱体とする
ことができ、この蓄熱体を採暖に用いた場合、可
撓性を有するので異和感のない採暖装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
図は本発明の一実施例の蓄熱体の製造方法によ
り製造された蓄熱材の断面図である。 1……蓄熱体、2……蓄熱材、3……担持物
質、4……包皮材、5……外皮。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蓄熱材と、硬化したときに前記蓄熱材を担持
    する担持物質とを混合した混合物を設け、この混
    合物の周囲を包皮材で覆つた後、前記担持物質を
    硬化して前記混合物と前記包皮材とを一体化した
    蓄熱体の製造方法。 2 担持物質を蓄熱材の融点よりも低い温度で硬
    化した特許請求の範囲第1項記載の蓄熱体の製造
    方法。 3 担持物質として、シリコーンゴム等のエラス
    トマーを用いる特許請求の範囲第1項記載の蓄熱
    体の製造方法。 4 包皮材が繊維質材料からなる特許請求の範囲
    第1項記載の蓄熱体の製造方法。 5 包皮材が発泡材からなる特許請求の範囲第1
    項記載の蓄熱体の製造方法。
JP16140385A 1985-07-22 1985-07-22 蓄熱体の製造方法 Granted JPS6222884A (ja)

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JPS6222884A JPS6222884A (ja) 1987-01-31
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2474069C (en) * 2002-01-23 2012-08-14 Barbara H. Pause Material having reversible thermal properties made from a silicone rubber and production process
JP2013057226A (ja) * 2011-09-06 2013-03-28 Masaru Hiyamizu 外壁材、屋根材の省エネルギ−材

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5642098A (en) * 1979-09-13 1981-04-20 Showa Denko Kk Compound regenerating material and manufacture thereof
JPS5971384A (ja) * 1982-10-14 1984-04-23 Aron Kasei Co Ltd 保冷材および該保冷材の製造方法

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