JPS5818096B2 - 温熱パッド - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は温熱パッド（体の患部を温めて治療するもの
）に関するものである。

温熱パッドに利用する場合、患部の状態（形状）に適合
して必要十分に温熱するとともに操作し易く、かつ再使
用のため保存容易であることが必要である。

したがって、この発明の目的は、これらの必要性を満足
しうる温熱パッドを提供することである。

この発明の第１の実施例を第１図および第２図に示す。

すなわち、この温熱パッドは、発熱線１の表面を蓄熱粒
子組成体２で被覆したものである。

発熱線１は、ニッケルクロム電熱線をガラス芯に巻いた
ものである。

また、蓄熱粒子組成体の蓄熱粒子３はパラフィンのよう
な大きい融解潜熱を；有する物質（融点５０℃〜８０℃
）をエポキシ樹脂等の合成樹脂やアルミ等の金属よりな
る外殻内に封入したワックスマイクロカプセル体（ナノ
カプセル１０−１０間より敢闘のマイクロカプセル）で
ある。

； 蓄熱粒子組成体はこの粒子を弾性合成樹脂に含有さ
せたものである。

第２図はその応用例として体の患部を保温する温熱パッ
ドＡに使用した状態である。

このようにして蓄熱シートとして使用できる。

１ この温熱パッドは、発熱線１に電流を流すことによ
り発熱し、これによって蓄熱粒子３を加熱し蓄熱粒子３
内のパラフィンを融点以上に加温することにより、効率
的で大きな蓄熱量を保持することになる。

したがって、電流遮断後もその蓄熱性′能により保温体
として応用できる。

また、発熱体は内部の蓄熱粒子３が微少のワックスマイ
クロカプセル体よりなっているためパラフィンワックス
の漏れがなく、またワックスが融点以下であっても粉末
状であるから可撓性がよく、組成体である・弾性合成樹
脂もゴム等よりなっているため可撓性がよく、自由形状
の設定が可能であるので、巻き付け、シート状等任意形
状かつ任意用途の加熱蓄熱体を簡単に得られる。

なお、第３図の変形例は蓄熱粒子組成体を発熱・線に抱
き込むようにして被覆形成したものである。

この発明の第２の実施例を第４図に示す。

すなわち、この温熱パッドは、第１の実施例の発熱線１
に合成樹脂製可撓性チューブ４を被覆し、その空隙に蓄
熱粒子３を充填したものである。

この場合も発熱線１の発熱により蓄熱粒子３を加熱蓄熱
するとともに、蓄熱粒子３の流動性により任意形状に可
変でき、第１の実施例と同様の効果を有する。

この発明の第３の実施例を第５図に示す。

すなわち、この温熱パッドは、発熱線５を可撓管状体に
構成し、この管状体内に蓄熱粒子３を充填したものであ
る。

この場合、電流を加えて発熱線５を発熱させると、使用
状態で直接温熱作用をすると同時に蓄熱作用がある。

その他は第１の実施例と同様である。

以上のように、この発明の温熱パッドは、蓄熱組成体を
パラフィンのような融解潜熱の大きい物質をマイクロカ
プセルに封入した多数の蓄熱粒子の集合体で構成し、発
熱線に設けたため、鉱石を破砕したものと比べて温熱パ
ッドが軽くて使い易く、肌当りがよくてしかも効率的に
蓄熱できるとともに自由形状の設定が容易であるため患
部に適合しやすく、また保存性がよいという効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１の実施例における温熱パッドの
部分斜視図、第２図はその温熱パッドを：使用した温熱
パッドの平面図、第３図はこの温熱パッドの変形例を示
す断面図、第４図は第２の実施例における温熱パッドの
断面図、第５図は第３の実施例における温熱パッドの断
面図である。 １．５・・・・・・発熱線、２・・・・・・蓄熱粒子組
成体、３置・・・・・蓄熱粒子、４・・・・・・可撓性
合成樹脂製チューブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 発熱線と、この発熱線の表面に付設されてパラフィ
   ンのような融解潜熱の大きい物質をマイクロカプセルに
   封入してなる蓄熱粒子を集合した可とう性蓄熱粒子組成
   体とを備えた温熱パッド。 ２ 前記蓄熱粒子組成体は、蓄熱粒子を弾性合成樹脂に
   含有させたものであり、これを前記発熱線に被覆した特
   許請求の範囲第１項記載の温熱パッド。 ３ 前記蓄熱粒子組成体は、前記発熱線の表面に可撓性
   合成樹脂製チューブを空隙を形成して被覆し、その空隙
   に蓄熱粒子を充填してなる特許請求の範囲第１項記載の
   温熱パッド。 ４ 前記発熱線は可撓管状体で構成してあり、前記蓄熱
   粒子組成体はこの管状体の内部に充填されてなる特許請
   求の範囲第１項記載の温熱パッド。