JPH038293Y2 - - Google Patents

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JPH038293Y2
JPH038293Y2 JP1984160315U JP16031584U JPH038293Y2 JP H038293 Y2 JPH038293 Y2 JP H038293Y2 JP 1984160315 U JP1984160315 U JP 1984160315U JP 16031584 U JP16031584 U JP 16031584U JP H038293 Y2 JPH038293 Y2 JP H038293Y2
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temperature
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、漢方医療用温灸器の改良に関するも
のである。
〔従来の技術〕
古来より民間医療として艾を皮膚面に載置して
燻焼する灸が広く行なわれており、近年、この灸
を第4図に示すごとく皮膚に台紙a底面を粘着可
能とした小容器bに艾cを収納し、該小容器bを
皮膚面に貼着して艾cを燃焼し施術する温灸器が
使われている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、従来の温灸器は艾cの燃焼熱を台紙a
を介して灸効果に適当な温度で皮膚に伝達するこ
とができるが、蓄熱性能に欠けるため、第3図に
示す温度曲線Aのごとく、皮膚表面の温度Tは艾
cの燃焼開始から短時間に灸効果に有効な50〜60
℃に達するが、該温度Tは艾cの燃焼終了と同時
に再び急速に降下してしまい、灸効果時間の長さ
がきわめて短かい問題を有していた。しかるに、
この種の温灸器では灸cの量を多くして燃焼時間
を長大にすると、皮膚到達温度Tも上昇し、火傷
等の事故を生ずる危険を有するものであつた。
本考案は、上記問題に鑑みてなされたもので、
灸効果に最適な皮膚表面温度を長時間安定維持す
る温灸器を提供するとともに、火傷事故のない安
全性に優れた温灸器を堤供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の温灸器は、上記目的を達成するため、
所望皮膚面に載置した小容器に灸を装填燃焼させ
る温灸器において、上記小容器を、上面に灸装填
用凹陥部を形成した中空殻体によつて構成し、該
中空殻体の内腔部に融解および凝固により吸熱お
よび放熱する潜熱蓄熱材を充填し、上記中空殻体
の外周に断熱材によつて成形された円筒形の表皮
材を被着する構成とした。
〔作用〕
上記構成の温灸器は、灸装填用凹陥部に適量の
灸を詰め込み、中空殻体を所要皮膚面に載置した
状態で、該灸に点火燻焼せしめるものである。灸
の燃焼に伴なう発熱により中空殻体の皮膚接触面
温度を上昇し、灸効果を発揮するものであるが、
中空殻体内に潜熱蓄熱材が封入されているため、
上記発熱による中空殻体の温度が、該潜熱蓄熱材
の融解温度を越えると潜熱蓄熱材が吸熱して融解
し、一定温度を保持するとともに、灸の燃焼が終
了し、中空殻体の温度が潜熱蓄熱材の凝固温度を
下回ると、該潜熱蓄熱材が凝固に伴なつて熱放出
し、完全に凝固が終了するまで一定の温度を保持
するようになる。
したがつて上記潜熱蓄熱材を、たとえば融解温
度が58℃である酢酸ナトリウム・3水和物によつ
て構成することにより、該潜熱蓄熱材の相変化時
間にわたつて58℃の恒温特性を発揮し、中空殻体
の皮膚当接面が50〜60℃の灸効果に適当な温度を
長時間保持することができるものであり、また灸
の量を多くしても、上記潜熱蓄熱材の恒温効果に
より中空殻体の皮膚当接面が高温になることがな
く、火傷等の事故を生ずることがない。
また上記中空殻体の外周に断熱材製の円筒形の
表皮材を被着したため、蓄熱材に蓄えられた熱が
外部へ逃げることがなく皮膚面を集中的に加温す
る。
〔実施例〕
以下、本考案の温灸器の一実施例を第1図およ
び第2図にしたがつて説明する。
符号1は、断面形状が凹字状になる金属、セラ
ミツクまたは耐熱樹脂等からなる熱良導体の中空
殻体であり、上面に灸装填用凹陥部2を構成する
とともに、該中空殻体1の外周3に紙、布または
合成樹脂等の断熱材からなる円筒形の表皮材5を
被着してなる。また中空殻体1は、灸点を温熱刺
激するための比較的小面積になる底面4を有し、
該底面4に剥離紙7を貼着した粘着剤層6を付設
してなるもので、上記中空殻体1の内腔部8に潜
熱蓄熱材9を充填密封してなる。
上記潜熱蓄熱材9は、酢酸ナトリウム・3水和
物(融解温度58℃)、酢酸鉛・3水和物(融解温
度56℃)、硝酸ニツケル・6水和物(融解温度54
℃)等融解温度が50〜60℃の灸効果に望ましい温
度範囲で固相と液相に相変化するとともに、該相
変化に伴なう吸熱および発熱量(ca/c.c.)の
大きい物質が望ましい。
上記温灸器は灸装填用凹陥部2に灸cを盛詰装
填し、所望灸点に剥離紙7を剥して粘着剤層6に
よつて粘着保持せしめた状態で灸cに点火燃焼せ
しめて使用するもので、使用後は燃焼カスを除去
して灸cを詰替え、また粘着剤層6の粘着力が低
下した場合は両面接着テープと貼替えて繰り返し
使用するものである。
皮膚に粘着した状態で灸cを燃焼せしめると、
皮膚粘着面の温度Tは、第3図に示す温度曲線B
のごとく、艾cの点火から短時間で灸効果に有効
な温度(50〜60℃)に達する。このとき、たとえ
ば酢酸ナトリウム・3水和物の潜熱蓄熱材9を充
填した場合、燃焼熱が58℃に達すると、固相の酢
酸ナトリウム・3水和物が吸熱融解して液相にな
るため、上記温度Tは略一定に保持される。全潜
熱蓄熱材9が液相になると温度Tが上昇(矢印
P)するが、ことき灸cの燃焼が終了するように
灸cの量を加減調節することにより燃焼発熱が解
消され、温灸器の底面4には潜熱蓄熱材9が液相
から固相に相変化する際の凝固熱(58℃)による
温度Tが、該相変化が終了するまで持続し、凝固
終了後、該温度Tは降下するが、上記潜熱蓄熱材
9の相変化に伴なう恒熱効果により、長時間灸効
果に適した温度を保持する。また中空殻体1の外
周に断熱材製の円筒形の表皮材5を被着したた
め、蓄熱材9に蓄えられた熱が外部へ逃げること
がなく粘着剤層6を介して皮膚面を集中的に加温
し、熱を効率よく利用して優れた灸効果を発揮す
る。
〔考案の効果〕
以上述べたごとく、本考案の温灸器は灸を燃焼
せしめる中空殻体内に融解温度が灸効果に適する
温度に近似する潜熱蓄熱材を充填し、中空殻体の
外周に断熱材製の円筒形の表皮材を被着したた
め、長時間灸効果に適した温度を保持することが
できるもので、熱刺激が大きい灸効果を発揮する
とともに、の温灸器は灸を詰替えることによつて
繰り返し使用できる特徴を有し、本考案の実用的
効果はきわめて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す温灸器の正断
面図、第2図は同一部切欠した分解斜視図、第3
図は灸の燃焼に伴なう底面温度Tと時間の関係を
示すグラフ、第4図は従来の温灸器を示す正断面
図である。 1……中空殻体、2……灸装填用凹陥部、5…
…表皮材、6……粘着剤層、7……剥離紙、9…
…潜熱蓄熱材、c……艾。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 所望皮膚面に載置した小容器に艾を装填燃焼さ
    せる温灸器において、上記小容器を、上面に艾装
    填用凹陥部2を形成した中空殻体1によつて構成
    し、該中空殻体1の内腔部8に融解および凝固に
    より吸熱および放熱する潜熱蓄熱材9を充填し、
    上記中空殻体1の外周3に断熱材によつて成形さ
    れた円筒形の表皮材5を被着してなることを特徴
    とする温灸器。
JP1984160315U 1984-10-25 1984-10-25 Expired JPH038293Y2 (ja)

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JPS6177035U JPS6177035U (ja) 1986-05-23
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5919122B2 (ja) * 1976-10-12 1984-05-02 味の素株式会社 水溶性部分脱アセチル化キチン及びその製造法
JPH046152U (ja) * 1990-04-28 1992-01-21

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JPS5919122U (ja) * 1982-07-28 1984-02-06 安田 繁之 温熱療法用あんか

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